JP7065189B2 - 摩擦クラッチ装置 - Google Patents

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Description

以下の開示は、カム機構を利用した摩擦クラッチ装置に関し、特にドラッグトルクを抑制することができる摩擦クラッチ装置に関する。
一般に車両は幾つかのクラッチを利用する。例えば二輪駆動(2WD)モードと四輪駆動(4WD)モードとを切り替える目的で、2つのシャフトの間にクラッチが介在し、アクチュエータによってその連結-脱連結を切り替えることがある。
ドッグクラッチのごとき噛み合いクラッチを利用するときには、滑りのない確実なトルク伝達が可能になるが、車両が停止中のとき以外は連結-脱連結が難しいし、通常、かかる装置は伝達するトルクを量的に制御することはできない。これらの問題に鑑みて、多板クラッチのごとき摩擦クラッチを利用することがある。
摩擦クラッチによれば、その滑りを利用して、伝達するトルクを量的に制御することができるが、逆に滑りのないトルク伝達を実現しようとすると、装置は十分な軸力を発生する手段を備える必要がある。単独の手段が十分な軸力を発生することは難しいので、差動を生ずるためのパイロットクラッチと、かかる差動による周方向の力を増倍して軸力に変換するカム機構とを組み合わせることがある。
特許文献1,2は、関連する技術を開示する。
国際特許出願公開WO2017/149829A1 日本国特許出願公開2016-61350号
パイロットクラッチは、それ自身の摩擦的制動により差動を作り出すが、逆に外部から差動が与えられたときにはパイロットクラッチに引き摺り(ドラッグ)抵抗が生じる。このドラッグはまた差動を増大し、増大した差動がカム機構を作動させてメインクラッチに軸力が印加されるので、メインクラッチにも意図しないドラッグが発生してしまう。このような事態は、例えば4WDモードにおいて前後輪に回転差が生じるときに起こりうる。かかるドラッグは車両の燃費に好ましくない影響を及ぼす。本発明者らはかかる問題の解決を図るべく、以下に開示するクラッチ装置に想到した。
一の局面によれば、軸の周りにそれぞれ回転可能な第1の回転体と第2の回転体との間でトルクの伝達を制御するためのクラッチ装置は、第1のカム面を備え、前記第2の回転体に対して前記軸の周りに回転可能なカムプレートと、前記カムプレートを前記第1の回転体に対して周方向に制動するべく前記カムプレートと結合したパイロットクラッチと、前記第1のカム面に軸方向に対向する第2のカム面を備え、前記第2の回転体と共に回転し軸方向に可動なプレッシャプレートと、前記カムプレートと前記プレッシャプレートとの間に介在して前記プレッシャプレートに対する前記カムプレートの差動に応じて転動する複数の転動体と、前記軸の周りに円環をなし、前記複数の転動体をそれぞれ回転可能に支持して転動を制限するサポートであって、回転方向の移動に対して抵抗を生ずるべく前記第2の回転体に摩擦的に嵌合するサポートと、前記プレッシャプレートに軸方向に押圧されると前記第1の回転体と前記第2の回転体との間で前記トルクを伝達する摩擦クラッチと、を備える。
図1は、一実施形態によるカム機構を含むクラッチ装置の縦断面図である。 図2は、カム機構の部分切断斜視図である。 図3Aは、軸およびテーパローラの中心を通る放射軸を含む断面で切断したプレッシャプレート、テーパローラおよびカムプレートの断面図である。 図3Bは、テーパローラおよびサポートを軸方向に見た部分平面図である。 図4Aは、一例に基づくサポートを軸方向に見た平面図である。 図4Bは、図4Aの線VIB-VIBから取られたサポートの部分断面図である。 図5は、他の例に基づくテーパローラおよびサポートを軸方向に見た部分平面図である。 図6Aは、カムボールを利用した例による、プレッシャプレート、カムボールおよびカムプレートの断面図である。 図6Bは、カムボールおよびサポートを軸方向に見た部分平面図である。 図7は、皿バネの斜視図である。
添付の図面を参照して以下に幾つかの例示的な実施形態を説明する。以下の説明および請求の範囲を通じて、特段の説明がなければ、軸はカム機構の回転軸の意味であり、また軸方向はこれに平行な方向であり径方向はこれに直交する方向であり回転方向は軸周りの回転の方向を意味する。
本実施形態によるカム機構3は、例えば図1に例示するクラッチ装置1に適用することができるが、必ずしもこれに限られない。クラッチ装置1は、それぞれ軸X周りに回転する第1の回転体と第2の回転体との間でトルクの伝達を断続ないし制御する装置であって、この例では第1の回転体はクラッチケース21であり、第2の回転体はシャフト23である。クラッチ装置1は、概して、カム機構3と、これを作動させる手段27と、摩擦クラッチ25と、カム機構を当初位置に押し戻すスプリング13と、を備える。
クラッチケース21とシャフト23との間には摩擦クラッチ25が介在してトルク伝達を仲介する。この例では摩擦クラッチ25は多板クラッチだが、他の形式の摩擦クラッチでもよい。クラッチ25の複数のアウタプレートはクラッチケース21にラグ等により結合しており、アウタプレートと交互に並ぶ複数のインナプレートはシャフト23にラグ等により結合している。カム機構3がクラッチ25に軸力を及ぼすことにより、アウタプレートとインナプレートとが摩擦的に連結し、クラッチケース21とシャフト23との間でトルクが伝達される。また軸力を増減することにより伝達されるトルクが増減する。
クラッチ装置1は、また、カム機構3を作動させるべく、差動を生じる手段27を備え、手段27は概してパイロットクラッチ29とこれを作動させるソレノイド31とを備える。図1に組み合わせて図2を参照するに、手段27は、この例ではカムプレート35を制動することによりこれにプレッシャプレート39に対して差動を生じ、以ってカム機構を作動させる。
パイロットクラッチ29もこの例では多板クラッチだが、他の形式の摩擦クラッチでもよい。パイロットクラッチ29の複数のアウタプレートはクラッチケース21にラグ等により結合しており、アウタプレートと交互に並ぶ複数のインナプレートはカムプレート35にラグ等により結合している。
ソレノイド31は、さらに、その磁束を導くがギャップを備えたコア32と、ギャップを跨ぐように配置されたアーマチャ33とを備え、コア32とアーマチャ33とはパイロットクラッチ29を挟むように配置されている。ソレノイド31が励磁されると磁束はアーマチャ33をコア32に向けて誘引し、以ってアウタプレートとインナプレートとの間に摩擦が生じてカムプレート35を制動する。すなわち、クラッチケース21とシャフト23との間に角速度差があるときには、それに応じてカムプレート35にはプレッシャプレート39に対して差動が生じる。
図2に組み合わせて図3A,3Bを参照するに、カム機構3は、概して、カムプレート35と、プレッシャプレート39と、その間に介在した複数の転動体と、転動体を支持する円環状のサポート37と、を備える。転動体の例はテーパローラ41だが、後述のごとくボールでもよく、あるいは他の適宜の形状であってもよい。
カムプレート35は軸X周りに回転可能であって、既に述べた通り差動を受容するべく、手段27のインナプレートとラグ等により結合している。カムプレート35は、テーパローラ41の転動面41に接するカム面35cを備える。カム面35cはテーパローラ41を転動せしめて軸方向に移動せしめるよう、軸Xに直交する周面に対して周方向に僅かに傾斜している。
プレッシャプレート39も軸X周りに回転可能であって、カムプレート35に軸方向に対向しており、かつクラッチ25を押圧するよう、クラッチ25にも軸方向に対向し軸方向に可動である。またシャフト23と共に回転するよう、シャフト23に係合している。従ってカムプレート35は、制動されればプレッシャプレート39に対して差動を生じる。プレッシャプレート39も、テーパローラ41の転動面41に接するカム面39cを備える。カム面39cも、テーパローラ41の転動によりプレッシャプレート39を軸方向に移動せしめるよう、軸Xに直交する周面に対して周方向に僅かに傾斜している。あるいは、傾斜はカム面35cとカム面39cとの何れか一方にのみ与えられていてもよい。
複数のテーパローラ41は軸Xに対して対称的に配置されている。テーパローラ41の数は図示の例では3だが、もちろんこれに限らない。プレート35,39間の平行を保つ点からは3以上が好ましいが、あまりに多数でも通常その多くは軸力の負担に寄与しない。
各テーパローラ41は、軸Xに直交する放射軸Xに沿うよう向けられており、その側面は図3Aに示すごとくカム面35c,39cに接してその上を転動する転動面41である。かかる転動面41は、放射軸Xに関して回転対称であり、また径方向に内方に向かって先細な円錐面をなす。
転動面41とカム面35c,39cとの接触は、実質的にその全長にわたる線接触にすることができる。これはカム機構3が大きな軸力を負担するのに役立つと共に、転動に対する適度な抵抗となる。かかる抵抗は、後述のごとく、カム機構3の初動に対して制動的である。
各テーパローラ41において、径方向に外方に面した外周面41fは、サポート37に当接してこれに支持される。外周面41fは、カムプレート35およびプレッシャプレート39から離れていてもよい。内周面41iもプレート35,39、サポート37、シャフト23の何れからも離れていてもよいが、あるいは図5に示すようにサポート37に当接して支持されていてもよい。
サポート37は概して円環状であって、また概してその大部分は一定の板厚である円盤部37wである。円盤部37wは、周方向に等間隔に切り欠かれ、あるいは打ち抜かれて、それぞれテーパローラ41を収容する切欠きとなっており、その内面はサポート面37fおよび保持面37sである。サポート面37fはテーパローラ41の外周面41fに当接し、保持面37sは転動面41に当接する。サポート面37fと保持面37sとは、テーパローラ41の脱落を防ぐべく密に接するように寸法づけられており、また転動に対する抵抗になるべく摩擦的に接するように寸法づけられていてもよい。かかる抵抗も、カム機構3の初動に対して制動的になりうる。
図3A,3Bに組み合わせて図4A,4Bを参照するに、さらにサポート37は、保持面37sを延長するように円盤部37wから、主に軸方向に突出した爪37pを備えることができる。テーパローラ41は、爪37pの弾力を乗り越えて切欠きにスナップインし、その後は爪37pにより脱落が防止される。またかかる爪37pは、保持面37sを延長することによりテーパローラ41の転動に対する抵抗を増大しうる。
さらにサポート37は、サポート面37fの面積を拡大するべくその外周において、円盤部37wから膨出していてもよい。かかる拡大されたサポート面37fは、テーパローラ41にかかる径方向外側への押圧力を支持するに有利であり、またテーパローラ41の転動に対する抵抗を増大しうる。
サポート37は、テーパローラ41がそれぞれカム面35c、39c上を転動して昇降するのに合わせて、共に周方向および軸方向に移動し、以ってテーパローラ41を支持し続ける。
サポート37の複数の円盤部37wは、また、径方向に内方の端においてシャフト23に嵌合する。かかる嵌合は、サポート37が軸方向に移動することを許容するが、少なくとも回転方向の移動に対して抵抗を生ずるべく摩擦的である。これはテーパローラ41およびサポート37を軸Xに対して調心せしめるのに役立つのに加え、カムの作動に抗するので、結果的にカム機構3がプレッシャプレート39に意図しない押圧力を及ぼすことを妨げる。摩擦的嵌合に代えて、あるいは加えて、少なくとも回転方向に摩擦を増大する構造、部材あるいは被膜が円盤部37wとシャフト23との間に介在していてもよい。またシャフト23に対する接触面積を増大するべく、図5に示すごとく円盤部37wはテーパローラ41の内周面41iの内側において連続していてもよい。
既に述べた通り、転動体はローラに代えて、図6A,6Bに示すごとくカムボール41Bであってもよい。カムボール41Bの転動面41は回転対称な球面にすることができる。サポート37は転動面41に応じて円形孔を備える。円形孔の内面はサポート面37fであり、これはカムボール41Bの転動面41に密に接するように寸法付けられ、また転動に対する抵抗になるべく摩擦的に接するように寸法づけられていてもよい。
主に図1,3に組み合わせて図7を参照するに、スプリング13には例えば所謂皿バネを利用することができる。皿バネは一枚に限らず複数枚の重ねられた皿バネであってもよい。
皿バネの場合にはスプリング13の全体は、外縁から中央に向かって僅かに傾斜した円錐の皿形状であり、中央付近は穴が開いており、すなわち円錐台をなしている。外縁部13dのみが完全な円錐であってもよく、内周部は切り欠かれて複数のタブ部13pをなしていてもよい。タブ部13pの内側端において静止部材に支持され、外縁部13dの外縁において弾発力を発揮する。かかる形状は、比較的に長いストロークにわたり一定の弾発力を発揮するのに有利であり、またタブ部13pや外縁部13dに多少の磨耗が発生しても特性に変化が起こりにくい。
スプリング13は、内周においてシャフト23側の何れか、例えばインナプレートのためのラグ等に係合したスナップリング15に当接し、外縁において例えばプレッシャプレート39に当接し、以ってプレッシャプレート39を摩擦クラッチ25から遠ざける向きに付勢する。カム機構3による軸力が除荷された時、スプリング13はプレッシャプレート39を当初の位置に押し戻し、摩擦クラッチ25にドラッグが発生するのを防止する。
スプリング13の外縁においてプレッシャプレート39を均等に押圧することは、プレート35,39間の平行を保つ点で有利に働き、翻ってプレッシャプレート39が摩擦クラッチ25を均等に押圧する点でも有利に働く。
既に述べた通り、パイロットクラッチ29に意図しないドラッグが発生するとカム機構3が意図せずに作動し、プレッシャプレート39を摩擦クラッチ25に向けて押圧する。スプリング13はこれに抗する向きにプレッシャプレート39を押圧するが、スプリング13の弾発力のみによってかかる押圧力に抗するのではない。シャフト23に摩擦的に嵌合したサポート37を含む幾つかの抵抗要素がカム機構3の初動を制止し、これとスプリング13とが協働することにより、意図しないドラッグの発生を防止する。
スプリング13にはカム機構3に対抗するほどに強力な皿バネを適用する必要がない。このこととバランスして、ソレノイド31とパイロットクラッチ29とは、カム機構3の駆動に加えてスプリング13に対抗するに足りる強力な駆動力を発生する必要がない。ソレノイド31の動作のために大きな電力を必要とせず、従って本実施形態によるクラッチ装置1は、電力消費の点でも車両の省燃費に貢献する。
幾つかの実施形態を説明したが、上記開示内容に基づいて実施形態の修正ないし変形をすることが可能である。

Claims (6)

  1. 軸の周りにそれぞれ回転可能な第1の回転体と第2の回転体との間でトルクの伝達を制御するためのクラッチ装置であって、
    第1のカム面を備え、前記第2の回転体に対して前記軸の周りに回転可能なカムプレートと、
    前記カムプレートを前記第1の回転体に対して周方向に制動するべく前記カムプレートと結合したパイロットクラッチと、
    前記第1のカム面に軸方向に対向する第2のカム面を備え、前記第2の回転体と共に回転し軸方向に可動なプレッシャプレートと、
    前記カムプレートと前記プレッシャプレートとの間に介在して前記プレッシャプレートに対する前記カムプレートの差動に応じて転動する複数の転動体と、
    前記軸の周りに円環をなし、前記複数の転動体をそれぞれ回転可能に支持して転動を制限するサポートであって、回転方向の移動に対して抵抗を生ずるべく前記第2の回転体に摩擦的に嵌合するサポートと、
    前記プレッシャプレートに軸方向に押圧されると前記第1の回転体と前記第2の回転体との間で前記トルクを伝達する摩擦クラッチと、
    を備えたクラッチ装置。
  2. 前記サポートは、前記複数の転動体の転動を制限するべく前記複数の転動体に摩擦的に接するように寸法付けられている、請求項1のクラッチ装置。
  3. 前記サポートは、一定の厚さである円盤部と、前記円盤部より軸方向に突出して前記複数の転動体の側面を支持する爪を備える、請求項1のクラッチ装置。
  4. 前記複数の転動体は、それぞれ径方向に外方に面した外周面を備え、前記サポートは前記円盤部より軸方向に膨出して前記外周面を支持するサポート面を備える、請求項3のクラッチ装置。
  5. 前記複数の転動体は、それぞれ径方向に内方に向かって先細な円錐面をなす側面を含み、前記第1のカム面および前記第2のカム面は前記側面に線接触するべく寸法づけられている、請求項1のクラッチ装置。
  6. 前記プレッシャプレートに当接して前記プレッシャプレートを前記摩擦クラッチから遠ざける向きに付勢するスプリングをさらに備えた、請求項1乃至5の何れか1項のクラッチ装置。
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