JP6115655B2 - エンコーダ装置、及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンコーダ装置、及び装置に関する。
本願は、2011年8月23日に出願された特願2011−181401号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、移動体とともに移動し、且つ移動方向に沿って形成されたパターンを有するスケールに、変調された照射光を照射して、その反射光または透過光を受光し、受光した光に応じた受光信号に基づいて、スケールの位置情報を検出するエンコーダ装置が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照)。このようなエンコーダ装置は、例えば、単一の光源から射出された照明光を、アクチュエータなどの可動部品を用いて変調することにより、位相変調された受光信号を得ている。
米国特許第6,639,686号明細書 特開2006−343314号公報
従来のエンコーダ装置においては、アクチュエータなどの可動部品を用いているため構造が複雑になり、可動部品を含む複雑な構成を調整して位相変調された受光信号を得ている。このような場合、可動部品を含む各構成が持つ誤差が積算されるため、スケールの位置情報の検出精度が低下する場合がある。
本発明の態様は、その目的は、位置情報を高精度に検出することができるエンコーダ装置、及び装置を提供することにある。
本発明の一実施形態は、第1照射光を射出する第1光源部と第2照射光を射出する第2光源部とを有する光源部と、前記第1照射光の光量及び前記第2照射光の光量を周期的に変調する変調部と、少なくとも移動方向に前記光源部と相対的に移動可能であって、前記第1照射光及び前記第2照射光が入射し、前記移動方向に沿って形成されたパターンを有するスケールと、互いに所定の位相差が生じた前記第1照射光及び前記第2照射光を受光 する複数の受光素子を有し、受光した前記第1照射光及び前記第2照射光に応じた受光信号を出力する受光部と、前記受光信号に基づいて、前記移動方向における前記スケールの位置を検出する位置検出部と、を備え、前記複数の受光素子は、前記移動方向に沿って、それぞれ所定のピッチ幅で受光面上に配置され、前記第1光源部と前記第2光源部とは、前記受光面と同一面上において、前記第1照射光と前記第2照射光とに90°の位相差を生じさせる間隔で前記移動方向に沿って配置されている、エンコーダ装置である。
本発明のさらに別の一実施形態は、上記に記載のエンコーダ装置と、前記スケール又は前記エンコーダ装置の検出ヘッドに接続された移動体と、を備えることを特徴とする装置である。
本発明の態様によれば、位置情報を高精度に検出することができる。
第1の実施形態によるエンコーダ装置の構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態における検出ヘッド及びスケールの構成を示す模式図である。 同実施形態における検出ヘッド及びスケールの構成を示す模式図である。 同実施形態における検出ヘッド及びスケールの構成を示す模式図である。 同実施形態における第1光源部及び第2光源部による照射光を説明する図 である。 同実施形態における第1光源部及び第2光源部による照射光を説明する図 である。 同実施形態における第1光源部及び第2光源部の照射光による受光信号の波 形を示す図である。 第2の実施形態によるエンコーダ装置を示す概略ブロック図である。 同実施形態における光量変調信号と受光信号との波形を示す図である。 検出ヘッド及びスケールの第1の変形例の構成を示す模式図である。 検出ヘッド及びスケールの第2の変形例の構成を示す模式図である。 検出ヘッド及びスケールの第2の変形例の構成を示す模式図である。 検出ヘッド及びスケールの第2の変形例の構成を示す模式図である。 ステージ装置の構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の一実施形態によるエンコーダ装置について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態によるエンコーダ装置1(位置検出装置)の構成を示す概略ブロック図である。
図2A、2B、及び2Cは、エンコーダ装置1の検出ヘッド9及びスケール6の構成を示す模式図である。図2A−2Cにおいて、スケール6の移動方向をX軸方向、光源部2の照射方向をY軸の正方向として、以下説明する。
ここで、図2Aは、Z軸方向から、検出ヘッド9及びスケール6を見た場合を示す図(Z軸に沿った方向における図)である。また、図2Bは、X軸方向から、検出ヘッド9及びスケール6を見た場合を示す図(X軸に沿った方向における図)である。また、図2Cは、スケール6側から(Y軸方向から)検出ヘッド9(検出基板70)を見た場合を示す図(Y軸に沿った方向における図)である。
エンコーダ装置1は、所定の移動方向(例えば、X軸方向)に移動するスケール6の位置情報(例えば、スケール6の移動方向、移動量、あるいは変位など)を検出する光学式のリニアエンコーダである。図1及び図2A−2Cにおいて、エンコーダ装置1は、スケール6、検出ヘッド9、及び信号処理部8を備えている。
なお、本実施形態では、エンコーダ装置1は、変調された照射光をスケール6に照射して、その反射光を受光する反射型のエンコーダ装置の一例について説明する。
検出ヘッド9は、光源部2及び受光部7を備え、スケール6と所定の間隔を保つように、配置されている。検出ヘッド9の少なくとも光源部2及び受光部7は、検出ヘッド9の支持部材(この例では、検出基板70)に一体的に支持されている。
光源部2は、後述する信号処理部8の変調部80により光量変調された光(変調光)を出射する。光源部2は、図2A及び図2Bに示すように変調光をスケール6に照射する。
また、光源部2は、第1照射光L1を射出する第1光源部21と第2照射光L2を射出する第2光源部22とを有している。
第1光源部21は、例えば、レーザ光を射出するレーザダイオードなどの発光素子であり、変調部80によって光量変調された第1照射光L1を射出する。
第2光源部22は、例えば、レーザ光を射出するレーザダイオードなどの発光素子であり、変調部80によって光量変調された第2照射光L2を射出する。
第1照射光L1と第2照射光L2とは、時間tに対して周期的に光量が変化(変動)する照射光であり、変調部80によって互いに異なる位相に光量変調されている。
なお、第1光源部21と第2光源部22とは、移動方向(X軸方向)に沿って、所定の位相差が生じる位置関係に配置されている。また、第1光源部21と第2光源部22とは、図2A−2Cに示すように受光部7の受光面と同一面上に配置されている。なお、第1光源部21と第2光源部22との配置の詳細については後述する。
スケール6は、少なくとも移動方向(ここでは、X軸方向のような一方向)に光源部2と相対的に移動可能であって、第1照射光L1及び第2照射光L2が入射される。スケール6は、移動方向(X軸方向)に沿って形成されたパターン61(X軸に沿った周期パターン)を有している。ここでは、パターン61は、例えば、短冊状の反射パターン(Y軸に沿った長軸を有する矩形状の複数の反射パターン)が、移動方向(X軸方向)に沿って所定のピッチ(P1)で周期的に配置されている(図2A参照)。スケール6と検出ヘッド9とは、移動方向(X軸方向)に相対的に移動する。
受光部7は、スケール6のパターン61と対向して検出基板70に配置されている(図2A及び図2B参照)。受光部7は、移動方向(X軸方向)に沿って所定のピッチ(P2)で複数の短冊状(矩形状)の受光素子71〜75が配置され、この複数の短冊状(矩形状)の受光素子71〜75は並列に結線されている。なお、受光素子71〜75が配置されている所定のピッチ(P2)は、上述したパターン61の所定のピッチ(P1)の2倍のピッチである。すなわち、受光部7は、パターン61の2倍のピッチ幅P2によって受光面に配置された複数の受光素子71〜75を備えている。
また、受光部7は、第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。
信号処理部8は、光源部2の光量変調処理を行い、受光部7が出力する受光信号に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置を検出し、位置情報(例、位置x)を出力する。信号処理部8は、変調部80、ドライブ部(83、84)、及び同期検波回路部85を備えている。
変調部80は、第1照射光L1の光量及び第2照射光L2の光量を周期的に変調する。
変調部80は、変調信号生成部(81、82)を備えている。
変調信号生成部81は、第1光源部21が照射する第1照射光L1の光量変調する変調信号(cosωt)を生成する。この変調信号(cosωt)は、時間tに対して周期的に変動(変化)する信号であり、第1照射光L1の光量を余弦波によって変調する信号である。変調信号生成部81は、生成した変調信号(cosωt)をドライブ部83に供給する。
変調信号生成部82は、第2光源部22が照射する第2照射光L2の光量変調する変調信号(sinωt)を生成する。この変調信号(sinωt)は、時間tに対して周期的に変動(変化)する信号であり、第2照射光L2の光量を正弦波によって変調する信号である。変調信号生成部82は、生成した変調信号(sinωt)をドライブ部84及び同期検波回路部85に供給する。
すなわち、変調部80は、第1照射光L1の光量を余弦波によって変調し、第2照射光L2の光量を正弦波によって変調する。一例として、変調部80は、互いに異なる位相で第1照射光L1(の光量)及び第2照射光L2(の光量)を変調する。
ドライブ部83は、変調部80の変調信号生成部81から供給された変調信号(cosωt)に応じて、第1光源部21に供給する電流を変動(変化)させる。第1光源部21に供給される電流が変動(変化)すると、第1光源部21では、電流の変動(変化)に応じて、第1照射光L1の光量が変動(変化)する。
ドライブ部84は、変調部80の変調信号生成部82から供給された変調信号(sinωt)に応じて、第2光源部22に供給する電流を変動させる。第2光源部22に供給される電流が変動(変化)すると、第2光源部22は、電流の変動(変化)に応じて、第2照射光L2の光量が変動(変化)する。
同期検波回路部85(位置検出部)は、受光部7が出力する受光信号(sin(ωt+x))に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置xを検出する。同期検波回路部85は、例えば、同期検波の手法を用いて、受光信号(sin(ωt+x))と、第2光源部22の光量を変調する変調信号(sinωt)とに基づいて、スケール6の位置xを検出する。同期検波回路部85は、検出したスケール6の位置xを出力する。
なお、受光部7が出力する受光信号(sin(ωt+x))の生成原理についての説明は、後述する。
次に、本実施形態における光源部2の第1光源部21及び第2光源部22の配置について説明する。
図2Aから図2Cに示すように、第1光源部21と第2光源部22とは、受光部7の受光面と同一面上において、移動方向(X軸方向)に所定の間隔ΔD1開けた位置に配置されている。この所定の間隔ΔD1は、受光素子71〜75のピッチ幅P2の4分の1の間隔である。すなわち、第1光源部21と第2光源部22とは、受光部7の受光面と同一面上において、受光素子71〜75のピッチ幅P2の4分の1の間隔になる位置関係に配置されている。ここで、ピッチ幅P2が1周期(360度)に対応し、ピッチ幅P2の4分の1は、90度(π/2)の位相差に対応する。
このような配置関係に第1光源部21と第2光源部22とを配置することにより、受光部7は、スケール6の位置の変位に対して、互いに所定の位相差(ここでは、90度の位相差)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光する。つまり、第1光源部21と第2光源部22とは、受光部7において、スケール6の位置の変位に対する第1照射光L1の位相と第2照射光L2の位相とが90度(π(パイ)/2)の位相差が生じるように配置されている。
図3A及び図3Bは、本実施形態における第1光源部21及び第2光源部22による照射光を説明する図である。
また、図4は、本実施形態における第1光源部21及び第2光源部22の照射光による受光信号の波形を示す図である。この図において、横軸はスケール6の移動方向(X軸方向)の位置を示し、縦軸は受光部7が照射光を受光して出力した受光信号レベル(電圧)を示している。
図3Aは、第1光源部21の照射光である第1照射光L1を示している。第1光源部21は、スケール6のパターン61に第1照射光L1を照射(射出)する。第1照射光L1は、パターン61の反射パターンにより反射され、受光部7の受光素子71〜75に照射される。受光部7は、第1照射光L1に応じた受光信号を出力する。
図4において、波形W1は、第1照射光L1に応じた受光信号を示している。第1照射光L1は、スケール6の位置によってパターン61による反射が変化するため、第1照射光L1に応じた受光信号は、波形W1の示すようにスケール6の位置の変位に対して周期的に変動(変化)する。ここでは、波形W1は、正弦波(sin波)状に変動(変化)する。また、波形W1は、第1照射光L1が光量変調されていない場合における受光信号を示している。
一方、図3Bは、第2光源部22の照射光である第2照射光L2を示している。第2光源部22は、スケール6のパターン61に第2照射光L2を照射(射出)する。第2照射光L2は、パターン61の反射パターンにより反射され、受光部7の受光素子71〜75に照射される。受光部7は、第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。
図4において、波形W2は、第2照射光L2に応じた受光信号を示している。第2照射光L2は、スケール6の位置によってパターン61による反射が変化するため、第2照射光L2に応じた受光信号は、波形W2の示すようにスケール6の位置の変位に対して周期的に変動(変化)する。ここでは、波形W2は、余弦波(cos波)状に変動(変化)する。また、波形W2は、第2照射光L2が光量変調されていない場合における受光信号を示している。
なお、上述したように第1光源部21と第2光源部22とは、受光部7において、スケール6の位置の変位に対する第1照射光L1の位相と第2照射光L2の位相との間で90度(π/2)の位相差が生じるように配置されている。そのため、第1照射光L1による受光信号の波形W1と第2照射光L2による受光信号の波形W2との位相差(Δφ)は、90度(π/2)である。
次に、本実施形態におけるエンコーダ装置1の動作及び受光信号(sin(ωt+x))の生成原理について説明する。
まず、変調部80の変調信号生成部81は、変調信号(cosωt)を生成して、ドライブ部83に供給する。ドライブ部83は、変調信号生成部81から供給された変調信号(cosωt)に応じて、第1光源部21に供給する電流を変動(変化)させる。
また、変調信号生成部82は、変調信号(sinωt)を生成して、ドライブ部84に供給する。ドライブ部84は、変調信号生成部82から供給された変調信号(sinωt)に応じて、第2光源部22に供給する電流を変動(変化)させる。
このように、第1光源部21と第2光源部22とは、周波数が同一で位相が90度(π/2)ずれた正弦波電流(又は余弦波電流)によって駆動される。
第1光源部21は、変調信号(cosωt)によって変調された第1照射光L1を、スケール6のパターン61に照射(射出)する。また、第2光源部22は、変調信号(sinωt)によって変調された第2照射光L2を、スケール6のパターン61に照射(射出)する。
第1照射光L1及び第2照射光L2は、スケール6のパターン61により反射し、受光部7に照射される。
ここで、受光部7における、第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2は、下記の式(1)の関係式に表される。
Figure 0006115655
ここで、変数xはスケール6の位置に、角周波数ωは光量変調の角周波数に、変数tは時間にそれぞれ対応する。
式(1)に示されるように、第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2は、同一の周波数で時間tに対して余弦関数に変化すると共に、スケール6の位置xの変位に対して正弦関数に変化する。また、式(1)に示されるように、第2照射光L2の光量I2は、同一の周波数で時間tに対して正弦関数に変化すると共に、スケール6の位置xの変位に対して余弦関数に変化する。なお、例えば、第1照射光L1の光量I1を変調させる位相と第2照射光L2の光量I2を変調させる位相との位相差と、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差とは、同じ差分値であってもよい。また、一例として、この所定の位相差(差分値)は、90度(π/2)であってもよい。
このように、受光部7は、時間tに対して余弦波状、スケール6の位置xに対して正弦波状の位相を有する第1照射光L1と、時間tに対して正弦波状、スケール6の位置xに対して余弦波状の位相を有する第2照射光L2とを受光し、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。すなわち、受光部7は、互いに所定の位相差(例、90度)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。
第1照射光L1と第2照射光L2とは、受光部7の受光素子71〜75において、光量が合成された受光信号に変換される。受光部7が出力する受光信号は、三角関数の合成によって、下記の式(2)のように示される。
Figure 0006115655
例えば、受光部7が出力する受光信号(sin(ωt+x))は、スケール6の位置の変位にともなって、位相が変化する位相変調信号である。同期検波回路部85は、例えば、同期位相検波の手法を用いて、受光信号(sin(ωt+x))と、第2光源部22の光量を変調する変調信号(sinωt)とに基づいて、スケール6の位置xを検出する。
以上のように、本実施形態によるエンコーダ装置1は、光源部2が第1照射光L1を射出する第1光源部21と第2照射光L2を射出する第2光源部22とを有し、変調部80が第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2を周期的に変調する。また、スケール6は、少なくとも移動方向に光源部2と相対的に移動可能であって、第1照射光L1及び第2照射光L2が入射し、移動方向(X軸方向)に沿って形成されたパターン61を有する。受光部7は、互いに位置xに対して所定の位相差(Δφ)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号(sin(ωt+x))を出力する。同期検波回路部85は、受光信号(sin(ωt+x))に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置xを検出する。
このように、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、変調部80が第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2を時間tに対して所定の位相ずれた周期信号で変調する。受光部7は、互いに位置xに対して所定の位相差(Δφ)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号(例、sin(ωt+x))を出力する。これにより、変調部80は、アクチュエータなどの可動部品を用いる必要がなく、変調方式のエンコーダを実現することができる。また、可動部品を含む複雑な構成を調整する必要がない。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、位置情報を高精度に検出することができる。
また、上述のように変調部80がアクチュエータなどの可動部品を用いずに、受光部7は、位相変調信号である受光信号(sin(ωt+x))を得ることができる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、変調方式のエンコーダの構成を簡略化することができる。例えば、図2A−2Cに示すように、光源部2と受光部7とを有する検出基板70と、反射型のパターン61を有するスケール6との簡易な構成により、反射型変調方式のエンコーダを実現することができる。すなわち、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、変調部80は、時間tに対して互いに異なる位相(例えば、90度異なる位相)の周期信号で第1照射光L1及び第2照射光L2を変調する。
これにより、受光部7は、スケール6の位置の変位にともなって、位相が変化する位相変調信号を受光信号(例、sin(ωt+x))として得ることができる。簡易な手段(簡易な構成)により位置情報を含む受光信号を得ることができるため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、第1照射光L1の光量を変調させる位相と第2照射光L2の光量を変調させる位相との位相差と、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差(Δφ)とは、同じ差分値(同じ位相差)である。また、所定の位相差(Δφ)は、90度(π/2)である。
これにより、位相が変化する位相変調信号である受光信号(sin(ωt+x))を得ることができるため、同期検波回路部85は、例えば、同期位相検波の手法を用いた簡易な手法により、スケール6の位置を検出することができる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、第1光源部21と第2光源部22とは、移動方向(X軸方向)に沿って、所定の位相差(Δφ)を生じさせる位置関係に配置されている。
すなわち、第1光源部21と第2光源部22との位置関係によって、第1照射光L1と第2照射光L2との位相差(Δφ)を生成することができる。アクチュエータなどの可動部品を用いる必要がないため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、受光部7は、パターン61の2倍のピッチ幅P2によって受光面に配置された複数の受光素子71〜75を備える。第1光源部21と第2光源部22とは、受光面と同一面上において、受光素子71〜75のピッチ幅P2の4分の1の間隔になる位置関係に配置されている。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、スケール6の位置の変位に対する第1照射光L1と第2照射光L2と所定の位相差(Δφ)を90度(π/2)に設定することができる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、変調部80は、第1照射光L1の光量を余弦波によって変調し、第2照射光L2の光量を正弦波によって変調する。受光部7は、正弦波状の位相を有する第1照射光L1と、余弦波状の位相を有する第2照射光L2とを受光する。同期検波回路部85は、受光信号(sin(ωt+x))と、第2光源部22の光量を変調する変調信号(sinωt)とに基づいて、スケール6の位置を検出する。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ装置1は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態によるエンコーダ装置1aの構成を示す概略ブロック図である。図5において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、本実施形態において、エンコーダ装置1aの検出ヘッド9及びスケール6の構成は、第1の実施形態と同様に、図2A−2Cに示す構成になっている。
エンコーダ装置1aは、所定の移動方向(例えば、X軸方向のような一方向)に移動するスケール6の位置情報(例えば、スケール6の移動方向、移動量、あるいは変位など)を検出する光学式のリニアエンコーダである。エンコーダ装置1aは、スケール6、検出ヘッド9、及び信号処理部8aを備えている。
信号処理部8aは、光源部2の光量変調処理を行い、受光部7が出力する受光信号に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置を検出し、位置情報(例、位置x)を出力する。信号処理部8aは、変調部80a、ドライブ部(83、84)、及びデコーダ回路部85aを備えている。本実施形態における信号処理部8aは、変調部80a及びデコーダ回路部85aの処理が第1の実施形態における信号処理部8と異なる。一例として、信号処理部8aは、光源部2の光量変調処理とスケール6の位置の検出処理が、第1の実施形態における信号処理部8と異なる。
変調部80aは、第1照射光L1の光量及び第2照射光L2の光量を周期的に変調する。変調部80aは、変調信号生成部82a、正弦変換部86、及び余弦変換部87を備えている。
変調信号生成部82aは、第1照射光L1及び第2照射光L2の光量変調に用いる変調信号(rsinωt)を生成する。ここで、定数rは、変調信号の振幅を表す定数である。この変調信号(rsinωt)は、時間tに対して周期的に変動(変化)する信号である。変調信号生成部82aは、生成した変調信号(rsinωt)を正弦変換部86、余弦変換部87、及び同期検波回路部85に供給する。
正弦変換部86は、変調信号生成部82aから供給された変調信号(rsinωt)に基づいて、第1光源部21が照射する第1照射光L1の光量変調する光量変調信号(sin(rsinωt))を生成する。正弦変換部86は、例えば、正弦関数の変換テーブルに基づいて、変調信号(rsinωt)を変換して、光量変調信号(sin(rsinωt))を生成する。正弦変換部86は、生成した光量変調信号(sin(rsinωt))をドライブ部83に供給する。
余弦変換部87は、変調信号生成部82aから供給された変調信号(rsinωt)に基づいて、第2光源部22が照射する第2照射光L2の光量変調する光量変調信号(cos(rsinωt))を生成する。余弦変換部87は、例えば、余弦関数の変換テーブルに基づいて、変調信号(rsinωt)を変換して、光量変調信号(cos(rsinωt))を生成する。余弦変換部87は、生成した光量変調信号(cos(rsinωt))をドライブ部84に供給する。
ドライブ部83及びドライブ部84は、供給される変調信号が異なる点を除き、第1の実施形態と同様である。ドライブ部83は、変調部80の正弦変換部86から供給された光量変調信号(sin(rsinωt))に応じて、第1光源部21に供給する電流を変動(変化)させる。また、ドライブ部84は、変調部80の余弦変換部87から供給された光量変調信号(cos(rsinωt))に応じて、第2光源部22に供給する電流を変動させる。
このように、変調部80aは、正弦波によって周期的に変化させた変調信号(rsinωt)を正弦関数によって変調した信号(sin(rsinωt))に基づいて第1照射光L1の光量を変調する。また、変調部80aは、変調信号(rsinωt)を余弦関数によって変調した信号(cos(rsinωt))に基づいて第2照射光L2の光量を変調する。
デコーダ回路部85a(位置検出部)は、受光部7が出力する受光信号(cos(rsinωt+x))に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置xを検出する。すなわち、デコーダ回路部85aは、受光信号(cos(rsinωt+x))と、変調信号生成部82aが生成した変調信号(rsinωt)とに基づいて、スケール6の位置xを検出する。ここで、デコーダ回路部85aによる位置情報の検出方法は、例えば、特許文献1の「米国特許第6,639,686号明細書」に記載の信号処理方法を利用することができる。デコーダ回路部85aは、検出したスケール6の位置xを出力する。
次に、本実施形態におけるエンコーダ装置1aの動作及び受光信号(cos(rsinωt+x))の生成原理について説明する。
図6は、本実施形態における光量変調信号と受光信号との波形を示す図である。この図において、横軸は時間tを示し、縦軸は各信号の陣号レベル(電圧)を示している。
図6(a)は、正弦変換部86が生成した第1光源部21の光量変調信号(sin(rsinωt))の波形W3を示している。また、図6(b)は、余弦変換部87が生成した第2光源部22の光量変調信号(cos(rsinωt))の波形W4を示している。
また、図6(c)は、受光部7が第1照射光L1及び第2照射光L2を受光した受光信号(cos(rsinωt+x))の波形W5を示している。
エンコーダ装置1aでは、まず、変調部80aの変調信号生成部82a及び正弦変換部86は、波形W3のような光量変調信号(sin(rsinωt))を生成して、ドライブ部83に供給する。ドライブ部83は、正弦変換部86から供給された光量変調信号(sin(rsinωt)に応じて、第1光源部21に供給する電流を変動(変化)させる。
また、変調信号生成部82a及び余弦変換部87は、波形W4のような光量変調信号(cos(rsinωt))を生成して、ドライブ部84に供給する。ドライブ部84は、余弦変換部87から供給された光量変調信号(cos(rsinωt))に応じて、第2光源部22に供給する電流を変動(変化)させる。
このように、第1光源部21と第2光源部22とは、位相が90度(π/2)ずれた正弦波電流(又は余弦波電流)によって駆動される。
第1光源部21は、光量変調信号(sin(rsinωt))によって変調された第1照射光L1を、スケール6のパターン61に照射(射出)する。また、第2光源部22は、光量変調信号(cos(rsinωt))によって変調された第2照射光L2を、スケール6のパターン61に照射(射出)する。
第1照射光L1及び第2照射光L2は、スケール6のパターン61により反射し、受光部7に照射される。
ここで、受光部7における、第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2は、下記の式(3)の関係式に表される。
Figure 0006115655
ここで、定数rは変調信号の振幅に、変数xはスケール6の位置に、角周波数ωは光量変調の角周波数に、変数tは時間にそれぞれ対応する。
式(3)に示されるように、第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2は、同一の周波数で時間tに対して周期的に変化すると共に、スケール6の位置xの変位に対して周期的に変化する。なお、例えば、第1照射光L1の光量I1を変調させる位相と第2照射光L2の光量I2を変調させる位相との位相差と、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差とは、同じ差分値であってもよい。また、例えば、この所定の位相差(差分値)は、90度(π/2)であってもよい。
このように、受光部7は、スケール6の位置xに対して正弦波状の位相を有する第1照射光L1と、スケール6の位置xに対して余弦波状の位相を有する第2照射光L2とを受光し、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。すなわち、受光部7は、互いに所定の位相差(例、90度)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号(図6(c)波形W5)を出力する。
第1照射光L1と第2照射光L2とは、受光部7の受光素子71〜75において、光量が合成された受光信号に変換される。受光部7が出力する受光信号は、三角関数の合成によって、下記の式(4)のように示される。
Figure 0006115655
この式(4)により示される受光信号(cos(rsinωt+x))は、上述した既出の特許文献1に記載の変調型エンコーダに用いる信号と同一の形式である。デコーダ回路部85aは、特許文献1の「米国特許第6,639,686号明細書」に記載の信号処理方法を利用することにより、受光信号(cos(rsinωt+x))と、変調信号生成部82aが生成した変調信号(rsinωt)とに基づいて、スケール6の位置xを検出する。デコーダ回路部85aは、検出したスケール6の位置xを出力する。
以上のように、本実施形態によるエンコーダ装置1aは、光源部2が第1照射光L1を射出する第1光源部21と第2照射光L2を射出する第2光源部22とを有し、変調部80aが第1照射光L1の光量I1及び第2照射光L2の光量I2を周期的に変調する。受光部7は、互いに所定の位相差(Δφ)が生じた第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号(cos(rsinωt+x))を出力する。デコーダ回路部85aは、受光信号(cos(rsinωt+x))に基づいて、移動方向(X軸方向)におけるスケール6の位置xを検出する。
このように、本実施形態におけるエンコーダ装置1aは、第1の実施形態におけるエンコーダ装置1と同様に、変調部80aがアクチュエータなどの可動部品を用いる必要がなく、変調方式のエンコーダを実現することができる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1aは、第1の実施形態におけるエンコーダ装置1と同様に、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差(Δφ)は、90度(π/2)である。なお、例えば、第1照射光L1の光量を変調させる位相と第2照射光L2の光量を変調させる位相との位相差と、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差(Δφ)とは、同じ差分値(同じ位相差)であってもよい。
これにより、位相が変化する位相変調信号である受光信号(cos(rsinωt+x))を得ることができるため、デコーダ回路部85aは、例えば、変調型エンコーダの手法を用いた簡易な手法により、スケール6の位置を検出することができる。そのため、本実施形態におけるエンコーダ装置1aは、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、本実施形態では、変調部80aは、正弦波によって周期的に変化させた変調信号(rsinωt)を正弦関数によって変調した信号(sin(rsinωt))に基づいて第1照射光L1の光量を変調する。また、変調部80aは、変調信号(rsinωt)を余弦関数によって変調した信号(cos(rsinωt))に基づいて第2照射光L2の光量を変調する。受光部7は、正弦波状の位相を有する第1照射光L1と、余弦波状の位相を有する第2照射光L2とを受光する。デコーダ回路部85aは、受光信号(cos(rsinωt+x))と変調信号(rsinωt)とに基づいて、スケール6の位置を検出する。
これにより、本実施形態におけるエンコーダ装置1aは、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
なお、上記の各実施形態において、受光部7における第1照射光L1と第2照射光L2との所定の位相差(Δφ)を第1光源部21と第2光源部22との配置によって生成する方法を説明したが、他の方法により所定の位相差(Δφ)を生成することも可能である。
次に、この所定の位相差(Δφ)を生成する変形例について説明する。
<第1の変形例>
第1の変形例は、光学部材であるガラスブロック4を用いて、上述の所定の位相差(Δφ)を生成する形態である。
図7は、第1の変形例における検出ヘッド9及びスケール6の構成を示す模式図である。なお、図7において、図2A−2Cと同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7において、検出ヘッド9は、光源部2、コリメータレンズ3、ガラスブロック4、インデックス格子5、ミラー(41、42)、及び受光部7を備えている。
ここで、検出ヘッド9の各構成は、検出ヘッド9の支持部材(不図示)に一体的に支持されている。つまり、検出ヘッド9の各構成は、所定の位置関係に固定されて配置されている。
光源部2は、第1照射光L1を射出する第1光源部21と第2照射光L2を射出する第2光源部22とを有している。ここで、第1光源部21と第2光源部22とは、同位置(略同位置含む)に配置されている。また、第1光源部21と第2光源部22とは、それぞれ波長λ1と波長λ2との異なる波長により発光する。すなわち、第2光源部22は、第1照射光L1と異なる波長の第2照射光L2を射出する。
コリメータレンズ3は、光源部2が射出した変調光を受光し、Y軸方向の平行光に偏向する。コリメータレンズ3は、偏向した平行光をガラスブロック4及びインデックス格子5に照射する。なお、コリメータレンズ3を透過した変調光は、アーパチャ(不図示)によって、光束EAと光束EBとに2分割される。コリメータレンズ3は、変調光のうちの光束EAをインデックス格子5に照射し、ガラスブロック4を介して、光束EBをインデックス格子5に照射する。すなわち、コリメータレンズ3は、光束EBのみガラスブロック4を通過(透過)させてインデックス格子5に入射する。
ここで、光束EAによって受光部7に到達する光路を光源部2と受光部7との間の第1の光路LL1とし、光束EBによって受光部7に到達する光路を光源部2と受光部7との間の第2の光路LL2として、以下説明する。
ガラスブロック4(光学部材)は、例えば、コリメータレンズ3とインデックス格子5との間の光束EBが通過する位置に配置され、コリメータレンズ3から照射された光束EBを透過させる。すなわち、ガラスブロック4は、第1照射光L1及び第2照射光L2を異なる光路に分割した第1照射光L1及び第2照射光L2の光路のうち第1の光路LL1と第2の光路LL2との少なくとも一方の光路に配置される。なお、第1の光路LL1と第2の光路LL2とは、第1照射光L1及び第2照射光L2の光路であって、少なくとも一方の光路(又は両方の光路)にガラスブロック4が配置される光路である。また、ガラスブロック4は、所定の屈折率Ngを有し、コリメータレンズ3から照射された光の進行方向に、所定の厚さDを有する。これにより、ガラスブロック4は、空気の屈折率Naとの屈折率の違いと、第1光源部21と第2光源部22との波長の違いとにより、第1照射光L1及び第2照射光L2のスケール6の位置の変位に対する所定の位相差(Δφ)を生じさせる。なお、第1の光路LL1と第2の光路LL2との両方の光路にガラスブロック4を配置する場合、互いの光路に配置されるガラスブロック4の厚さDや屈折率を互いに変えればよい。
一例として、ガラスブロック4は、第1照射光L1及び第2照射光L2を異なる光路に分割した光源部2と受光部7との間の第1の光路LL1と、光源部2と受光部7との間の第2の光路LL2との少なくとも一方の光路に配置され、所定の位相差(Δφ)を生じさせる。また、ガラスブロック4を第1照射光L1及び第2照射光L2が透過する方向の厚さDは、第1照射光L1の波長λ1と、第2照射光L2の波長λ2と、ガラスブロック4の屈折率Ngとに基づいて定められている。このガラスブロック4の厚さDの詳細については後述する。
インデックス格子5は、例えば、格子状のパターンが形成された回折格子であって、X軸方向に沿って周期的に形成された回折パターン(X軸に沿った周期を有するグレーティングパターン)を有する透過型の回折格子である。インデックス格子5は、コリメータレンズ3とスケール6との間に配置され、入射光に基づいて回折光を生成し、生成した回折光をミラー(41、42)に照射する。
ミラー(41、42)は、インデックス格子5が生成した第1の光路LL1の回折光と第2の光路LL2の回折光とをそれぞれ偏向し、スケール6の同じ位置に入射する。すなわち、ミラー41は、インデックス格子5を通過した光束EAを偏向し、スケール6のパターン61に入射する。また、ミラー42は、インデックス格子5を通過した光束EBを偏向し、スケール6のパターン61に入射する。
スケール6は、図2A−2Cに示されるようなパターン61を有し、ミラー(41、42)によって偏向された回折光を反射して干渉光を受光部7に入射する。
受光部7は、光源部2から第1の光路LL1及び第2の光路LL2を経て到達した第1照射光L1及び第2照射光L2を受光して、受光した第1照射光L1及び第2照射光L2に応じた受光信号を出力する。ここで、受光部7が受光する第1照射光L1及び第2照射光L2は、第1の光路LL1及び第2の光路LL2を経て到達した干渉光になる。
次に、本変形例における所定の位相差(Δφ)を生じさせる原理、及びガラスブロック4の厚さDについて説明する。
上述のように、ガラスブロック4が第2の光路LL2の間に配置されている場合、光束EBは光束EAに対して位相遅れ(EB位相遅れφ)が生じる。この位相遅れ(EB位相遅れφ)は、下記の式(5)により表される。
Figure 0006115655
ここで、変数λは発光波長に、定数Naは空気の屈折率に、定数Ngはガラスの屈折率に、変数Dはガラスブロック4の厚さに、それぞれ対応する。
また、インデックス格子5とスケール6とによって回折された光束EA及び光束EBを複素振幅により表記すると式(6)として表される。
Figure 0006115655
ここで、変数Lは光路長であり、インデックス格子5からスケール6までの光路長が光束EAと光束EBとで等しいとした場合の光路長である。また、変数Aは振幅幅に、変数xはスケール6の位置に、変数Pはインデックス格子5及びスケール6のピッチ幅にそれぞれ対応する。
さらに、受光部7によって受光される光束EAと光束EBとを干渉させて得られる光強度Iは、式(7)として表される。
Figure 0006115655
ここで、第1光源部21が点灯している場合のEB位相遅れφ1とし、第2光源部22が点灯している場合のEB位相遅れφ2とすると、EB位相遅れの差分(φ1−φ2)は、下記の式(8)で表される。なお、上記の式(7)に示されるように、光束EAと光束EBとの干渉光における位相遅れは、EB位相遅れφの2倍の値(2φ)である。そのため、第1照射光L1と第2照射光L2との所定の位相差(Δφ)を90度(π/2)にする場合、EB位相遅れの差分(φ1−φ2)を(π/4)にする必要がある。
Figure 0006115655
上記の式(7)により、第1光源部21の第1照射光L1による干渉光の光強度I1は、下記の式(9)として表される。
Figure 0006115655
また、上記の式(7)及び式(8)により、第2光源部22の第2照射光L2による干渉光の光強度I2は、下記の式(10)として表される。
Figure 0006115655
式(9)及び式(10)に示されるように、光強度I1及び光強度I1は、スケール6の位置xの変位に対して周期的に変動(変化)する。ここで、光強度I1は受光部7が第1照射光L1に応じて受光した受光信号に対応し、光強度I2は受光部7が第1照射光L2に応じて受光した受光信号に対応する。すなわち、第1照射光L1による受光信号は、スケール6の位置xの変位に対して周期的に変動(変化)する。ここでは、第1照射光L1による受光信号は、正弦波(sin波)状に変動(変化)する。また、第2照射光L2による受光信号は、スケール6の位置xの変位に対して周期的に変動(変化)する。ここでは、第2照射光L2による受光信号は、余弦波(cos波)状に変動(変化)する。
このように、上記の式(8)を満たすように、ガラスブロック4の厚さDと、第1照射光L1の波長λ1と、第2照射光L2の波長λ2とを設定することにより、第1照射光L1と第2照射光L2との所定の位相差(Δφ)を90度(π/2)に設定することができる。
なお、上記の式(9)及び式(10)は、(sinx)及び(cosx)の代わりに、第1の実施形態における式(1)又は第2の実施形態における式(3)に適用することができる。これにより、第1の実施形態又は第2の実施形態と同様に、スケール6の位置を検出することが可能になる。
以上のように、第1の変形例では、ガラスブロック4は、第1照射光L1及び第2照射光L2を異なる光路に分割した光源部2と受光部7との間の第1の光路LL1と、光源部2と受光部7との間の第2の光路LL2との少なくとも一方の光路に配置され、所定の位相差(Δφ)を生じさせる。
これにより、アクチュエータなどの可動部品を用いる必要がないため、第1の変形例におけるエンコーダ装置1(又は1a)は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
また、ガラスブロック4を第1照射光L1及び第2照射光L2が透過する方向の厚さDは、第1照射光L1の波長λ1と、第2照射光L2の波長λ2と、ガラスブロック4の屈折率Ngとに基づいて定められている。
これにより、ガラスブロック4の厚さDによって、第1照射光L1と第2照射光L2との所定の位相差(Δφ)を任意の値に設定することができる。
<第2の変形例>
第2の変形例は、インデックス格子5のインデックスパターン(51、52)を用いて、上述の所定の位相差(Δφ)を生成する形態である。
図8A、8B、及び8Cは、第2の変形例における検出ヘッド9及びスケール6の構成を示す模式図である。この図8A−8Cにおいて、スケール6の移動方向をX軸方向、光源部2の照射方向をY軸の正方向として、以下説明する。
ここで、図8Aは、Z軸方向から、検出ヘッド9及びスケール6を見た場合を示す図(Z軸に沿った方向における図)である。また、図8Bは、X軸方向から、検出ヘッド9及びスケール6を見た場合を示す図(X軸に沿った方向における図)である。また、図8Cは、光源部2側から(Y軸方向から)インデックス格子5を見た場合を示す図(Y軸に沿った方向における図)である。
なお、図8A−8Cにおいて、図2A−2C、及び図7と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8A−8Cにおいて、検出ヘッド9は、光源部2、コリメータレンズ(31、32)、インデックス格子5、及び受光部7を備えている。
ここで、検出ヘッド9の各構成は、検出ヘッド9の支持部材(不図示)に一体的に支持されている。つまり、検出ヘッド9の各構成は、所定の位置関係に固定されて配置されている。
光源部2は、第1照射光L1を射出する第1光源部21と第2照射光L2を射出する第2光源部22とを有している。ここで、第1光源部21と第2光源部22とは、インデックス格子5のインデックスパターン(51、52)に対応した位置に配置されている。また、第1光源部21と第2光源部22とは、第1の変形例とは異なり同一の波長により発光する。
コリメータレンズ31は、第1光源部21が射出した第1照射光L1を受光し、Y軸方向の平行光に偏向する。コリメータレンズ31は、偏向した平行光をインデックス格子5のインデックスパターン51に照射する。
コリメータレンズ32は、第2光源部22が射出した第2照射光L2を受光し、Y軸方向の平行光に偏向する。コリメータレンズ32は、偏向した平行光をインデックス格子5のインデックスパターン52に照射する。
インデックス格子5は、例えば、格子状のパターンが形成された回折格子であって、X軸方向に沿って周期的に形成された回折パターン(X軸に沿った周期を有するグレーティングパターン)であるインデックスパターン(51、52)を有している。インデックス格子5は、コリメータレンズ(31、32)とスケール6との間に配置され、入射光に基づいて回折光を生成し、生成した回折光をスケール6に照射する。
インデックスパターン51とインデックスパターン52とは、図8Cに示すように、回折パターンの位置が、スケール6の移動方向(X軸方向)に沿って、所定の間隔ΔD2だけずれて形成(配置)されている。この所定の間隔ΔD2は、回折パターンのピッチ幅P3に対して4分の1の値である。すなわち、インデックスパターン51とインデックスパターン52とは、この所定の間隔ΔD2だけ配置をずらすことにより、上述の所定の位相差(Δφ)を生じさせる。なお、所定の間隔ΔD2が回折パターンのピッチ幅P3に対して4分の1の値である場合、所定の位相差(Δφ)は、90度(π/2)になる。
第2の変形例におけるスケール6は、透過型のスケールであり、第1照射光L1及び第2照射光L2を透過して受光部7に照射する。
以上のように、第2の変形例では、インデックス格子5のインデックスパターン(51、52)は、スケール6の移動方向(X軸方向)に沿った配置を所定の間隔ΔD2だけずらして配置され、所定の位相差(Δφ)を生じさせる。
これにより、アクチュエータなどの可動部品を用いる必要がないため、第1の変形例におけるエンコーダ装置1(又は1a)は、簡易な構成により、位置情報を高精度に検出することができる。
[第3の実施形態]
次に、上記の各実施形態におけるエンコーダ装置1(1a)を駆動装置に適用した場合の一実施形態について説明する。
図9は、本実施形態における駆動装置100の構成を示す概略ブロック図である。
本実施形態は、上記の各実施形態におけるエンコーダ装置1(1a)を使用して、移動体を駆動する駆動装置100である。なお、本実施形態では、移動体の一例としてステージ10を駆動するステージ装置について説明する。
図9において、ステージ装置である駆動装置100(装置)は、エンコーダ装置1(1a)、ステージ10、駆動部11及び制御部12を備えている。この図9において、図1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
エンコーダ装置1(1a)は、スケール6、検出ヘッド9、及び信号処理部8(8a)を備えている。
ステージ10(移動体)は、例えば、スケール6又は検出ヘッド9と固定されており、駆動部11によって駆動(移動)される。すなわち、ステージ10は、スケール6又は検出ヘッド9に接続されている。
駆動部11は、ステージ10をスケール6における位置検出方向に相対的に駆動する。
制御部12は、制御信号線C1を介してエンコーダ装置1(1a)の信号処理部8(8a)と接続されている。この制御信号線C1を介して、エンコーダ装置1(1a)は、上述した位置情報を制御部12に供給する。
また、制御部12は、制御信号線C2を介して駆動部11と接続されている。制御部12は、この制御信号線C2を介して駆動部11を制御する。
制御部12は、エンコーダ装置1(1a)から供給されたステージ10の位置情報に基づいて、駆動部11を制御する。
以上のように、本実施形態における駆動装置100は、エンコーダ装置1(1a)と、スケール6又は検出ヘッド9に接続されているステージ10とを備えている。
エンコーダ装置1(1a)が、スケール6の位置情報を高精度に検出することができるため、本実施形態における駆動装置100は、ステージ10の位置情報を高精度に検出することができる。これにより、本実施形態における駆動装置100は、高精度にステージ10の位置を制御することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
上記の各実施形態において、第1照射光L1と第2照射光L2との所定の位相差(Δφ)を90度(π/2)にする場合の形態を説明したが、他の値を用いる形態でもよい。
また、上記の第1及び第2の実施形態において、スケール6に反射型のスケールを用いる形態を説明した。他の実施形態において、スケール6に第2の変形例のように透過型のスケールを用いる形態のような透過型エンコーダ装置を適用できる。なお、透過型のスケールとしては、透過型の回折格子を有するスケールやスリット(影絵)方式のパターンを有するスケール等が挙げられる。あるいは、第2の変形例による形態において、スケール6に反射型のスケールを用いる形態のような反射型エンコーダ装置を適用できる。
また、上記の各実施形態において、スケール6の位置の変位に対する所定の位相差(Δφ)は、90度以外にできる。例えば、一般的なΔφを用いると、受光信号は式(11)のようになり、位相成分が直接的にスケール6の位置xを表わしていない。しかし、スケール6の位置xを算出するために、同期検波の結果に式(11)より求められる位相成分を変換テーブルなどを用いて逆変換を行うことによってスケール6の位置xを求めることができる。
Figure 0006115655
第1照射光L1と第2照射光L2との変調波形が、余弦波と正弦波との関係ではなく90度以外の位相差を持つ場合には、得られる受光信号は式(11)のωtとxを入れ替えた式になる。したがって、得られた位相成分に対して逆変換を行うことによってスケール6の位置xを求めることができる。
また、上記の第2の実施形態において、正弦変換部86及び余弦変換部87は、変換テーブルを用いて光量変調信号を生成する形態を説明したが、他の方法を用いて光量変調信号を生成する形態でもよい。例えば、正弦変換部86及び余弦変換部87は、演算処理により、光量変調信号を生成する形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、検出ヘッド9は、信号処理部8(8a)を含まない形態を説明したが、信号処理部8(8a)を含む形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、スケール6がリニアスケールである形態について説明したが、円盤型や扇型のスケール6を用いてロータリー式のエンコーダに適用する形態でもよい。
また、上記の各実施形態において、検出ヘッド9が固定され、スケール6が変位方向に移動する形態を説明したが、スケール6が固定され、ヘッド部9が変位方向に移動する形態でもよい。
また、上記の第3の実施例において、ステージ10を移動方向(例、一方向)に駆動する駆動装置100にエンコーダ装置1(1a)を適用する形態を説明したが、この形態に限定されるものではない。例えば、XY移動ステージ、3次元計測装置、モータ装置、工作機械、精密機械、半導体のチップマウンタ、ステッパ装置などの装置に適用してもよい。
1,1a…エンコーダ装置、2…光源部、4…ガラスブロック、6…スケール、7…受光部、9…検出ヘッド、10…ステージ、21…第1光源部、22…第2光源部、61…パターン、71,72,73,74,75…受光素子、80,80a…変調部、85…同期検波回路部、85a…デコーダ回路部、100…駆動装置

Claims (10)

  1. 第1照射光を射出する第1光源部と第2照射光を射出する第2光源部とを有する光源部と、
    前記第1照射光の光量及び前記第2照射光の光量を周期的に変調する変調部と、
    少なくとも移動方向に前記光源部と相対的に移動可能であって、前記第1照射光及び前記第2照射光が入射し、前記移動方向に沿って形成されたパターンを有するスケールと、
    互いに所定の位相差が生じた前記第1照射光及び前記第2照射光を受光する複数の受光素子を有し、受光した前記第1照射光及び前記第2照射光に応じた受光信号を出力する受光部と、
    前記受光信号に基づいて、前記移動方向における前記スケールの位置を検出する位置検出部と、を備え、
    前記複数の受光素子は、前記移動方向に沿って、それぞれ所定のピッチ幅で受光面上に配置され、
    前記第1光源部と前記第2光源部とは、前記受光面と同一面上において、前記第1照射光と前記第2照射光とに90°の位相差を生じさせる間隔で前記移動方向に沿って配置されている、
    エンコーダ装置。
  2. 前記第1光源部と前記第2光源部とは、前記受光素子のピッチ幅の4分の1の間隔で配置されている、
    請求項1に記載のエンコーダ装置。
  3. 前記変調部は、互いに異なる位相で前記第1照射光及び前記第2照射光を変調する、
    請求項1又は請求項に記載のエンコーダ装置。
  4. 前記第1照射光の光量を変調させる位相と前記第2照射光の光量を変調させる位相との位相差の差分値と、前記第1光源部と前記第2光源部との間隔によって生じる前記所定の位相差の差分値とが同じ値である、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエンコーダ装置。
  5. 前記差分値は、90°である、
    請求項に記載のエンコーダ装置。
  6. 前記受光部において、同一の前記受光素子が前記第1照射光及び前記第2照射光をともに受光して前記受光信号を出力する、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエンコーダ装置。
  7. 複数の前記受光素子は、前記受光面上において、前記パターンのピッチ幅の2倍のピッチ幅で配置されている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のエンコーダ装置。
  8. 前記変調部は、前記第1照射光の光量を余弦波によって変調し、前記第2照射光の光量を正弦波によって変調し、
    前記受光部は、正弦波状の位相を有する前記第1照射光と、余弦波状の位相を有する前記第2照射光とを受光し、
    前記位置検出部は、前記受光信号と、前記第2光源部の光量を変調する変調信号とに基づいて、前記スケールの位置を検出する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
  9. 前記変調部は、正弦波によって周期的に変化させた変調信号を正弦関数によって変調した信号に基づいて前記第1照射光の光量を変調し、前記変調信号を余弦関数によって変調した信号に基づいて前記第2照射光の光量を変調して、
    前記受光部は、正弦波状の位相を有する前記第1照射光と、余弦波状の位相を有する前記第2照射光とを受光し、
    前記位置検出部は、前記受光信号と前記変調信号とに基づいて、前記スケールの位置を検出する
    求項1から請求項のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のエンコーダ装置と、
    前記スケール又は前記エンコーダ装置の検出ヘッドに接続された移動体と、
    を備える装置。
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