JP6114733B2 - 車両用収納ボックス構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車室の前部にインストルメントパネルが設けられ、インストルメントパネルに収納ボックスが設けられる車両用収納ボックス構造に関する。
車両用収納ボックス構造のなかには、インストルメントパネル(以下、「インパネ」という)の意匠面に開口部が形成され、開口部に収納ボックスが配置され、収納ボックスの開口縁に意匠パネルが突き合わされるものが知られている。
収納ボックスの開口縁に意匠パネルが突き合わされることにより、収納ボックスの開口縁が意匠パネルで覆われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2014−65451号公報
ところで、車両用収納ボックス構造として、意匠パネルに透過部を設け、透過部の裏側に光源を設け、光源から透過部に光を照射して透過部の視認性を高めることが考えられる。これにより、透過部を、例えば、EPS(電動パワーステアリング)などの表示部として利用することが可能である。
しかし、特許文献1の車両用収納ボックス構造は、収納ボックスの開口縁に意匠パネルが突き合わされている。このため、収納ボックスおよび意匠パネル間の隙間から光源の光が車室に漏れる虞がある。
本発明は、車室への光の漏れを少量に抑えることができる車両用収納ボックス構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、インストルメントパネルに設けられ、前記インストルメントパネルの開口部に収納開口部が配置される収納ボックスと、前記収納開口部の開口縁を車室側から覆い、かつ、光を透過可能な透過部を有する意匠パネルと、前記透過部の裏側に設けられ、前記透過部に光を照射する光源と、を備え、前記開口縁は、該開口縁の内側かつ、前記車室側へ向けて延長される延長部を有し、前記意匠パネルは、前記開口縁を前記車室側から覆う縁部に、前記開口縁の外向けて延出される延出部を有し、前記延長部の長さは、前記延出部の長さよりも長いことを特徴とする。
請求項2は、前記延長部は、前記縁部より前記収納ボックスの内部側に膨出されていることを特徴とする。
請求項3は、前記収納ボックスの延長部は、前記開口縁の全域に設けられ、前記意匠パネルの延出部は、前記縁部の全域に設けられることを特徴とする。
請求項4は、前記収納ボックスの上部に前記光源を収容するハウジングを備え、前記ハウジングの前端部を前記意匠パネルの上面で覆うことを特徴とする。
請求項5は、前記意匠パネルは、前記収納ボックスの前記収納開口部に連通し、かつ、前記縁部を有するパネル開口部が形成され、前記パネル開口部に比べて、前記収納ボックスが車体前方に向けて下向きに大きく傾斜されることを特徴とする。
請求項6は、前記意匠パネルは、前記インストルメントパネルの前記開口部に嵌合されるパネル外周面を有し、前記意匠パネルの表面において、前記パネル外周面の外縁部、および前記開口縁を覆う前記縁部まで塗装が施されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、収納ボックスの開口縁のうち内側かつ、車室側へ向けて延長する延長部を形成した。よって、収納ボックスの開口縁が段差状に形成される。また、意匠パネルの縁部に、開口縁の外向けて延出される延出部を形成した。よって、意匠パネルの縁部が段差状に形成される。
段差状の開口縁を段差状の縁部で車室側から覆うことにより、段差状の開口縁および段差状の縁部間をラビリンス状(迷路状)に形成できる。すなわち、光源から照射された光が、開口縁および縁部間から車室に漏れることを少量に抑えることができる。
これにより、開口縁および縁部間から漏れた光で、乗員が不快を感じ難くすることができる。
請求項2に係る発明では、延長部を縁部より収納ボックスの内部側に膨出させた。よって、収納ボックスに収納した収納物を収納ボックスから取り出す際に、収納物が意匠パネルに引っ掛かり難くできる。
これにより、収納ボックス内の収納物を収納ボックスから乗員がスムーズに取り出すことができる。
請求項3に係る発明では、収納ボックスの延長部を開口縁の全域に設け、意匠パネルの延出部を縁部の全域に設けた。これにより、光源から照射された光が、開口縁および縁部間から車室に漏れることを一層良好に抑えることができる。
さらに、収納ボックスの開口縁が全域において段差状に形成され、意匠パネルの縁部が全域において段差状に形成される。これにより、開口縁を縁部で覆った状態において、開口縁に対する縁部のずれ(ガタ)を小さく抑えることができる。
請求項4に係る発明では、収納ボックスの上部にハウジングを備え、ハウジングに光源を収容するようにした。また、ハウジングの前端部を意匠パネルの上面で覆うようにした。これにより、光源から照射された光が、ハウジングの前端部から車室に漏れることを少量に抑えることができる。
請求項5に係る発明では、意匠パネルのパネル開口部に比べて、収納ボックスを車体前方に向けて下向きに大きく傾斜させた。よって、収納ボックスの収納開口部を底部より十分に高い位置に配置できる。
これにより、例えば、車両の走行中に、収納ボックスの収納物が収納ボックスから車室側に落下しないように収納ボックスに収納物を好適に保持できる。
請求項6に係る発明では、意匠パネルの表面において、パネル外周面の外縁部、および開口縁を覆う縁部まで塗装を施すようにした。これにより、意匠パネルの全域において外観性が高められ、意匠パネルの意匠性を良好に確保できる。さらに、光源から照射された光が、開口縁および縁部間から車室に漏れることを一層良好に抑えることができる。
また、インストルメントパネルの開口部に意匠パネルのパネル外周面が嵌合され、パネル外周面の外縁部まで塗装を施した。よって、光源から照射された光が、インストルメントパネルの開口部およびパネル外周面間から車室に漏れることを良好に抑えることができる。
さらに、開口縁を覆う縁部まで塗装を施した。よって、光源から照射された光が、開口縁および縁部間から車室に漏れることを一層良好に抑えることができる。
これにより、車室側に光を一層漏れ難くでき、漏れた光で乗員が不快を感じ難くすることができる。
本発明に係る車両用収納ボックス構造を備えた車両を示す斜視図である。 図1の車両用収納ボックス構造をインパネから外した状態を示す斜視図である。 図2の車両用収納ボックス構造の分解斜視図である。 図1の4−4線断面図である。 図1の5−5線断面図である。 図5の収納ボックスを示す断面図である。 図5の意匠パネルを示す断面図である。 図8(a)は図9の8a部拡大図、図8(b)は図5の8b部拡大図である。 図5の9部拡大図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。また、車両用収納ボックス構造20の構成の理解を容易にするために、車両用収納ボックス構造20の車室11側を前方、車室11側の反対側(すなわち、エンジンルーム側)を後方として説明する。
実施例に係る車両用収納ボックス構造20について説明する。
図1に示すように、車両10は、車室11の前部に設けられるインストルメントパネル(インパネ)12と、インパネ12の右端部12a寄りの部位に設けられるコラムカバー14と、コラムカバー14の右側に設けられる車両用収納ボックス構造20とを備えている。
インパネ12は、車室11に臨む意匠面13と、インパネ12の右端部12a(具体的には、意匠面13の右端部)に形成された開口部16(図2も参照)とを有する。また、インパネ12には、開口部16の左側近傍にコラムカバー14が設けられている。
コラムカバー14はステアリングコラムを覆うカバーである。ステアリングコラムの先端部にステアリングホイールが取り付けられる。
図2、図3に示すように、開口部16が正面視略矩形状に形成されている。開口部16に車両用収納ボックス構造20が設けられることにより、車両用収納ボックス構造20がインパネ12の右端部12aに設けられる。
車両用収納ボックス構造20は、インパネ12の開口部16に収納開口部41が配置される収納ボックス21と、収納ボックス21の上部に設けられるハウジング22と、収納ボックス21およびハウジング22を車室11側から覆う意匠パネル23と、EPS(電動パワーステアリング)の効きを調節する調節スイッチ24と、EPSの状態を表示するEPS表示手段25とを備えている。
図4に示すように、調節スイッチ24は、ハウジング22の内部に設けられたスイッチ本体27と、スイッチ本体27に連結された操作部28とを備えている。操作部28は、意匠パネル23の上部に車幅方向へ移動可能に取り付けられている。
操作部28を車幅方向内側、車幅方向外側の一方に切り替えることにより、EPSの効きが調節される。
図5に示すように、EPS表示手段25は、ハウジング22の後端部22aに取り付けられる発光手段31と、意匠パネル23の上部に設けられる表示部(すなわち、透過部)33とを備えている。発光手段31の光源32が、表示部33の裏側後方に配置される。
光源32としてLED(発光ダイオード)が用いられる。
表示部33は、光源32の前方に配置され、光を透過可能な部位である。具体的には、表示部33は、ステアリングホイールの形状に形成された部位と、十字(プラス)形状に形成された部位を有する。
表示部33は、意匠パネル23の表面23a(図3参照)に施した塗装がレーザエッチングなどで除去される部位である。表面23aに施した塗装が表示部33から除去されることにより、表示部33が光の透過性を備える透過部(すなわち、透光部)に形成される。
すなわち、光源32から照射された光が表示部33を透過して、表示部33から外側(すなわち、車室11側)に投光される。照射された光が表示部33を透過することにより、表示部33が、いわゆる点灯した状態に保たれ、乗員から良好に視認される。
特に、表示部33を夜間に点灯させることにより、表示部33によりEPSの状態を乗員に好適に認識させることができる。
図2、図3に戻って、収納ボックス21は、インパネ12の開口部16の上縁16a側に配置されるボックス上部35と、開口部16の下縁16b側に配置されるボックス下部36と、開口部16の左縁16c側に配置されるボックス左壁37と、開口部16の右縁16d側に配置されるボックス右壁38と、開口部16の反対側に配置されるボックス底部39とを有する。
ボックス上部35、ボックス下部36、ボックス左壁37およびボックス右壁38で断面略矩形状に形成され、収納ボックス21の前端に収納開口部41が正面視略矩形状に開口されている。収納開口部41は、収納開口部41の全域に形成された正面視略矩形状の開口縁42を有する。
また、ボックス上部35、ボックス下部36、ボックス左壁37およびボックス右壁38の各後端にボックス底部39が設けられ、収納ボックス21の後端がボックス底部39で閉塞されている。
ボックス左壁37に左係止爪43(図4参照)が形成され、ボックス右壁38に右係止爪44が形成されている。
図5、図6に示すように、開口縁42は、開口縁42の外側に形成される基部42aと、開口縁42の内側に形成される延長部42bとを有する。
具体的には、開口縁42の外側は、開口縁42のうち厚み方向外側の縁部である。また、開口縁42の内側は、開口縁42のうち厚み方向内側の縁部である。
延長部42bは、基部42a側から車室11側(具体的には、意匠パネル23の縁部64のうち基部64a)へ向けて延長されている。
さらに、延長部42bは、意匠パネル23の縁部64(具体的には、パネル開口部63の内面63a)より収納ボックス21の内部47側に膨出されている。
開口縁42の基部42aおよび延長部42bは、それぞれ開口縁42の全域に形成され、正面視略矩形状に形成されている(図3参照)。開口縁42に基部42aと延長部42bを有することにより、基部42aおよび延長部42bで開口縁42が全域に亘って段差状に形成されている。
ここで、延長部42bが意匠パネル23の縁部64より収納ボックス21の内部47側に膨出されている。よって、収納ボックス21の内部47に収納した収納物(例えば、電子キー)49を収納ボックス21から取り出す際に、収納物49が意匠パネル23に引っ掛かり難くできる。
これにより、収納ボックス21内の収納物を収納ボックス21から乗員がスムーズに取り出すことができる。
図3に示すように、収納ボックス21の上部(具体的には、ボックス上部35の前部35a)にハウジング22が設けられている。
ハウジング22は、ボックス左壁37の上端から上方に立ち上げられたハウジング左壁51と、ボックス右壁38の下端から上方に立ち上げられたハウジング右壁52と、ハウジング左壁51およびハウジング右壁52の各上端を連結するハウジング上部53とを有する。
ハウジング左壁51、ハウジング右壁52およびハウジング上部53でハウジング22が断面略U字状に形成されている。ハウジング22およびボックス上部35の前部35aで中空部が形成されている。中空部のうち車幅方向内側に調節スイッチ24のスイッチ本体27が収容されている。
ハウジング22、スイッチ本体27およびボックス上部35の前部35aでハウジング空間55が形成されている。
図5に示すように、ハウジング空間55の後部にEPS表示手段25の発光手段31が設けられている。発光手段31の光源32がハウジング空間55(すなわち、ハウジング22の内部)に収容されている。
収納ボックス21の収納開口部41およびハウジング22の前半部22bが意匠パネル23で車室11側から覆われている。
図3、図5に示すように、意匠パネル23は、インパネ12の意匠面13に連続するように配置されるパネル意匠面61と、パネル意匠面61の外周から収納ボックス21の後方に向けて延ばされるパネル外周面62と、パネル意匠面61の内周から収納ボックス21の収納開口部41に向けて延ばされるパネル開口部63とを有する。
意匠パネル23の表面23aには、表示部33を除いた全域に塗装が施されている。よって、パネル開口部63の縁部64まで塗装が施され、かつ、パネル外周面62の外縁部62aまで塗装が施されている。
パネル意匠面61は、正面視矩形枠状に形成されている。パネル意匠面61の上枠部61aのうち、左側部に調節スイッチ24の操作部28が取り付けられている。さらに、パネル意匠面61の上枠部61aのうち、操作部28の右側部にEPS表示手段25の表示部33が設けられている。
パネル外周面62は、収納ボックス21のボックス左壁37、ボックス右壁38およびボックス下部36の前部や、ハウジング22を外側から覆うように断面略矩形状に形成されている。このパネル外周面62は、複数のガイド溝65、上係止孔66および下係止孔67を有する。
複数のガイド溝65は、収納ボックス21の複数の係合突起68や、ハウジング22の複数の係合突起69に嵌め込み可能に形成されている。複数のガイド溝65が複数の係合突起68,69に嵌め込まれた状態で、上係止孔66および下係止孔67が、ハウジング22の上係止片71およびボックス下部36の下係止片72(図2参照)に係止される。
これにより、収納ボックス21およびハウジング22に意匠パネル23が車室11側から取り付けられる。
この状態において、収納ボックス21のボックス左壁37、ボックス右壁38およびボックス下部36の前部や、ハウジング22がパネル外周面62で外側から覆われる。特に、ハウジング22の前端部22cがパネル外周面62の上面62bで覆われる。
これにより、光源32から照射された光が、ハウジング22の前端部22cから車室11に漏れることを少量に抑えることができる。
また、図4に示すように、パネル意匠面61の上枠部61aに取り付けられた操作部28が、スイッチ本体27に対向した状態で、スイッチ本体27の前方に配置される。
スイッチ本体27に操作部28が連結されている。操作部28を車幅方向内側、車幅方向外側の一方に切り替えることにより、EPSの効きが調節される。
さらに、図5に示すように、収納ボックス21およびハウジング22に意匠パネル23が取り付けられた状態において、パネル意匠面61の上枠部61aに設けられた表示部33が、光源32の前方に配置される。表示部33は、ハウジング空間55の前端部を覆うように配置されている。
表示部33の裏側に設けられた光源32から表示部33に光が照射される。照射された光が表示部33を透過することにより、表示部33が点灯して乗員による視認性が高められる。
また、収納ボックス21およびハウジング22に意匠パネル23が車室11側から取り付けられた状態において、パネル開口部63が収納ボックス21の収納開口部41に向けて延ばされている。
パネル開口部63は、収納ボックス21の収納開口部41に連通し、収納開口部41と同様に、断面略矩形状に形成されている(図2参照)。
図5、図7に示すように、パネル開口部63は、開口縁42に車室11側から当接する縁部64を後端に有する。縁部64が開口縁42に車室11側から当接されることにより、開口縁42が車室11側から縁部64(すなわち、意匠パネル23)で覆われる。
縁部64は、縁部64の内側に形成される基部64aと、縁部64の外側に形成される延出部64bとを有する。
具体的には、縁部64の内側は、縁部64のうち厚み方向内側の部位である。また、縁部64の外側は、縁部64のうち厚み方向外側の部位である。
基部64aは、開口縁42の延長部42b(すなわち、開口縁42の内側)に対向するように形成されている。延出部64bは、開口縁42の基部42a(すなわち、開口縁42の外側)に対向するように、基部64a側から基部42aへ向けて延出されている。
縁部64に基部64aおよび延出部64bは、それぞれ縁部64の全域に形成され、正面視略矩形状に形成されている(図3参照)。縁部64に基部64aと延出部64bを有することにより、基部64aおよび延出部64bで縁部64が全域に亘って段差状に形成されている。
よって、図8、図9に示すように、段差状の開口縁42に段差状の縁部64が車室11側から当接され、開口縁42が縁部64で覆われる。よって、段差状の開口縁42および段差状の縁部64間がクランク形のラビリンス状(迷路状)に形成される。
この状態において、光源32から表示部33に光74が照射され、照射された光74が表示部33を透過して表示部33を点灯する。
ここで、開口縁42および縁部64間がラビリンス状に形成されることにより、光源32から照射された光74が、開口縁42および縁部64間から車室11に漏れることを少量に抑えることができる。
このように、車室11への光74の漏れを少量に抑えることにより、開口縁42および縁部64間から漏れた光74で、乗員が不快を感じ難くすることができる。
また、収納ボックス21の延長部42bが開口縁42の全域に設けられ、意匠パネル23の延出部64bが縁部64の全域に設けられている。これにより、光源32から照射された光74が、開口縁42および縁部64間から車室11に漏れることを一層良好に抑えることができる。
さらに、収納ボックス21の開口縁42が全域において段差状に形成され、意匠パネル23の縁部64が全域において段差状に形成されている。これにより、開口縁42を縁部64で覆った状態において、開口縁42に対する縁部64のずれ(ガタ)を小さく抑えることができる。
図4、図5に戻って、収納ボックス21およびハウジング22に意匠パネル23が車室11側から取り付けられた状態において、意匠パネル23および収納ボックス21がインパネ12の開口部16に取り付けられる。
具体的には、インパネ12の開口部16に意匠パネル23のパネル外周面62が車室11側から嵌合され、この状態で、ボックス左壁37の左係止爪43およびボックス右壁38の右係止爪44(図3も参照)がインパネ12の係止リブ(図示せず)に係止される。
係止リブはインパネ12の開口部16の後端全域から後方に向けて張り出されている。
インパネ12の開口部16に意匠パネル23のパネル外周面62が嵌合されることにより、意匠パネル23の車体前方への移動がインパネ12の開口部16で規制される。また、ボックス左壁37の左係止爪43およびボックス右壁38の右係止爪44がインパネ12の係止リブに係止されることにより、収納ボックス21の車体後方への移動が係止リブで規制される。
これにより、意匠パネル23および収納ボックス21がインパネ12の開口部16に保持される。この状態で、意匠パネル23のパネル意匠面61がインパネ12の意匠面13に連続するように配置される。
ここで、図2、図3に示すように、意匠パネル23の表面23aには、表示部33を除いた全域に塗装が施されている。すなわち、パネル意匠面61のうち表示部33を除いた表面全域、パネル外周面62の表面全域、およびパネル開口部63の表面全域に塗装が施されている。よって、意匠パネル23の意匠性を高めることができる。
さらに、図9に示すように、パネル開口部63の縁部64まで塗装が施されている。よって、光源32から照射された光74が、開口縁42および縁部64間から車室11に漏れることを一層良好に抑えることができる。
また、パネル外周面62の外縁部62a(図3参照)まで塗装が施されている。さらに、インパネ12の開口部16に意匠パネル23のパネル外周面62が車室11側から嵌合されている(図5も参照)。
よって、光源32から照射された光74が、インパネ12の開口部16およびパネル外周面62間から車室11に漏れることを良好に抑えることができる。
このように、開口縁42および縁部64間からの光74の漏れを抑え、かつ、インパネ12の開口部16およびパネル外周面62間からの光74の漏れを抑えることができる。これにより、車室11側に光を一層漏れ難くでき、漏れた光で乗員が不快を感じ難くすることができる。
ここで、図5に示す車両用収納ボックス構造20を形成する際に、収納ボックス21と意匠パネル23とを成形型で一体に成形することが考えられる。この場合、収納ボックス21の傾斜角θ1を意匠パネル(特に、パネル外周面62)の傾斜角θ2より大きく確保すると、成形型内の成形部材を成形型から離型することが難しい。
一方、インパネ12や意匠パネル23の意匠性を考慮すると、意匠パネル(特に、パネル外周面62)の傾斜角θ2を小さく抑えて、インパネ12の意匠面13に合わせることが好ましい。このため、収納ボックス21および意匠パネル23を一体に成形すると、収納ボックス21の傾斜角θ1が小さく抑えられる。
収納ボックス21の傾斜角θ1が小さく抑えられた場合、例えば、車両の走行中に、収納ボックス21の収納物49が収納ボックス21の内部47から車室11側に落下することが考えられ、好ましくない。
そこで、収納ボックス21と意匠パネル23とを別部材で成形するようにした。よって、意匠パネル23の傾斜角θ2に対して収納ボックス21の傾斜角θ1を大きく確保することが可能になる。
具体的には、意匠パネル23および収納ボックス21がインパネ12の開口部16に取り付けられた状態で、収納ボックス21のボックス中心線75が収納開口部41からボックス底部39に向けて傾斜角θ1の下り勾配で傾斜されている。
ボックス中心線75は、収納開口部41の上下方向の中心と、ボックス底部39の上下方向の中心とを結ぶ線である。
この状態において、ボックス上部35が、前端35bから後端35cに向けて傾斜角θ3の下り勾配で傾斜されている。また、ボックス下部36が、前端36aから後端36bに向けて傾斜角θ4の下り勾配で傾斜されている。
ボックス上部35は、ボックス下部36に比べて下向きに大きく傾斜されている。
また、パネル開口部63(すなわち、意匠パネル23)のパネル中心線76がパネル開口部63の前端63bから後端63cに向けて傾斜角θ2の下り勾配で傾斜されている。
パネル開口部63の内面63aのうち、上内面63dおよび下内面63eは、パネル中心線76と略平行に形成されている。
ここで、パネル中心線76に比べて、ボックス中心線75やボックス下部36が車体前方(すなわち、ボックス底部39)に向けて下向きに大きく傾斜されている。よって、収納ボックス21の収納開口部41のうち下端位置P1を、ボックス底部39の下端位置P2より十分に高く配置できる。
これにより、例えば、車両の走行中に、収納ボックス21の内部47から収納物49が車室11側に落下しないように、収納ボックス21の内部47に収納物49を好適に保持できる。
ところで、収納ボックス21と意匠パネル23とを別部材で成形することにより、前述したように、収納ボックス21および意匠パネル23の連結部(当接部)から、光源32から照射された光が漏れることが考えられる。
そこで、開口縁42および縁部64間をラビリンス状に形成して、開口縁42および縁部64間から車室11に光が漏れることを少量に抑えるようにした。
さらに、図5、図8に示すように、開口縁42および縁部64間をラビリンス状に形成することにより、意匠パネル23の傾斜角θ2と収納ボックス21の傾斜角θ1との差異をラビリンス状の部位で好適に吸収できる。
具体的には、例えば、開口縁42の延長部42bの外面42cを、縁部64の延出部64bの内面64cに好適に接触させるように、外面42cおよび内面64cの各傾斜角が決められる。
これにより、開口縁42および縁部64間の接触性が高められ、開口縁42および縁部64間から車室11への光の漏れを一層良好に少量に抑えることが可能になる。
なお、本発明に係る車両用収納ボックス構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、開口縁42の内側に延長部42bを形成し、縁部64の外側に延出部64bを形成する例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、開口縁42の外側に延長部42bを形成し、縁部64の内側に延出部64bを形成することも可能である。
また、前記実施例では、表示部33をEPSの状態表示に用いる例について説明したが、これに限らないで、表示部33を他の表示部として用いることも可能である。
さらに、前記実施例で示した車両、インパネ、開口部、収納ボックス、ハウジング、意匠パネル、光源、表示部、収納開口部、開口縁、延長部、パネル外周壁、パネル開口部、縁部および延出部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車室の前部にインパネが設けられ、インパネに収納ボックスが設けられる車両用収納ボックス構造を備えた自動車への適用に好適である。
10 車両
11 車室
12 インパネ(インストルメントパネル)
16 開口部
21 収納ボックス
22 ハウジング
22c ハウジングの前端部
23 意匠パネル
23a 意匠パネルの表面
32 光源
33 表示部(透過部)
35 ボックス上部
35a ボックス上部の前部(収納ボックスの上部)
41 収納開口部
42 開口縁
42a 開口縁の基部(開口縁の内側、外側の他方(外側))
42b 延長部(開口縁の内側、外側の一方(内側))
47 収納ボックスの内部
62 パネル外周壁
62a パネル外周壁の縁部
62b パネル外周壁の上面(意匠パネルの上面)
63 パネル開口部
64 縁部
64b 延出部

Claims (6)

  1. インストルメントパネルに設けられ、前記インストルメントパネルの開口部に収納開口部が配置される収納ボックスと、
    前記収納開口部の開口縁を車室側から覆い、かつ、光を透過可能な透過部を有する意匠パネルと、
    前記透過部の裏側に設けられ、前記透過部に光を照射する光源と、を備え、
    前記開口縁は、
    該開口縁の内側かつ、前記車室側へ向けて延長される延長部を有し、
    前記意匠パネルは、
    前記開口縁を前記車室側から覆う縁部に、前記開口縁の外向けて延出される延出部を有し、
    前記延長部の長さは、前記延出部の長さよりも長いことを特徴とする車両用収納ボックス構造。
  2. 前記延長部は、
    記縁部より前記収納ボックスの内部側に膨出されていることを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス構造。
  3. 前記収納ボックスの延長部は、前記開口縁の全域に設けられ、
    前記意匠パネルの延出部は、前記縁部の全域に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用収納ボックス構造。
  4. 前記収納ボックスの上部に前記光源を収容するハウジングを備え、
    前記ハウジングの前端部を前記意匠パネルの上面で覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。
  5. 前記意匠パネルは、
    前記収納ボックスの前記収納開口部に連通し、かつ、前記縁部を有するパネル開口部が形成され、
    前記パネル開口部に比べて、前記収納ボックスが車体前方に向けて下向きに大きく傾斜されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。
  6. 前記意匠パネルは、前記インストルメントパネルの前記開口部に嵌合されるパネル外周面を有し、
    前記意匠パネルの表面において、前記パネル外周面の外縁部、および前記開口縁を覆う前記縁部まで塗装が施されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。
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