JP6114733B2 - 車両用収納ボックス構造 - Google Patents
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Description
収納ボックスの開口縁に意匠パネルが突き合わされることにより、収納ボックスの開口縁が意匠パネルで覆われる(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、特許文献1の車両用収納ボックス構造は、収納ボックスの開口縁に意匠パネルが突き合わされている。このため、収納ボックスおよび意匠パネル間の隙間から光源の光が車室に漏れる虞がある。
これにより、開口縁および縁部間から漏れた光で、乗員が不快を感じ難くすることができる。
これにより、収納ボックス内の収納物を収納ボックスから乗員がスムーズに取り出すことができる。
さらに、収納ボックスの開口縁が全域において段差状に形成され、意匠パネルの縁部が全域において段差状に形成される。これにより、開口縁を縁部で覆った状態において、開口縁に対する縁部のずれ(ガタ)を小さく抑えることができる。
これにより、例えば、車両の走行中に、収納ボックスの収納物が収納ボックスから車室側に落下しないように収納ボックスに収納物を好適に保持できる。
さらに、開口縁を覆う縁部まで塗装を施した。よって、光源から照射された光が、開口縁および縁部間から車室に漏れることを一層良好に抑えることができる。
これにより、車室側に光を一層漏れ難くでき、漏れた光で乗員が不快を感じ難くすることができる。
図1に示すように、車両10は、車室11の前部に設けられるインストルメントパネル(インパネ)12と、インパネ12の右端部12a寄りの部位に設けられるコラムカバー14と、コラムカバー14の右側に設けられる車両用収納ボックス構造20とを備えている。
コラムカバー14はステアリングコラムを覆うカバーである。ステアリングコラムの先端部にステアリングホイールが取り付けられる。
操作部28を車幅方向内側、車幅方向外側の一方に切り替えることにより、EPSの効きが調節される。
光源32としてLED(発光ダイオード)が用いられる。
表示部33は、意匠パネル23の表面23a(図3参照)に施した塗装がレーザエッチングなどで除去される部位である。表面23aに施した塗装が表示部33から除去されることにより、表示部33が光の透過性を備える透過部(すなわち、透光部)に形成される。
特に、表示部33を夜間に点灯させることにより、表示部33によりEPSの状態を乗員に好適に認識させることができる。
ボックス左壁37に左係止爪43(図4参照)が形成され、ボックス右壁38に右係止爪44が形成されている。
具体的には、開口縁42の外側は、開口縁42のうち厚み方向外側の縁部である。また、開口縁42の内側は、開口縁42のうち厚み方向内側の縁部である。
延長部42bは、基部42a側から車室11側(具体的には、意匠パネル23の縁部64のうち基部64a)へ向けて延長されている。
さらに、延長部42bは、意匠パネル23の縁部64(具体的には、パネル開口部63の内面63a)より収納ボックス21の内部47側に膨出されている。
これにより、収納ボックス21内の収納物を収納ボックス21から乗員がスムーズに取り出すことができる。
ハウジング22は、ボックス左壁37の上端から上方に立ち上げられたハウジング左壁51と、ボックス右壁38の下端から上方に立ち上げられたハウジング右壁52と、ハウジング左壁51およびハウジング右壁52の各上端を連結するハウジング上部53とを有する。
ハウジング22、スイッチ本体27およびボックス上部35の前部35aでハウジング空間55が形成されている。
収納ボックス21の収納開口部41およびハウジング22の前半部22bが意匠パネル23で車室11側から覆われている。
意匠パネル23の表面23aには、表示部33を除いた全域に塗装が施されている。よって、パネル開口部63の縁部64まで塗装が施され、かつ、パネル外周面62の外縁部62aまで塗装が施されている。
これにより、収納ボックス21およびハウジング22に意匠パネル23が車室11側から取り付けられる。
これにより、光源32から照射された光が、ハウジング22の前端部22cから車室11に漏れることを少量に抑えることができる。
スイッチ本体27に操作部28が連結されている。操作部28を車幅方向内側、車幅方向外側の一方に切り替えることにより、EPSの効きが調節される。
表示部33の裏側に設けられた光源32から表示部33に光が照射される。照射された光が表示部33を透過することにより、表示部33が点灯して乗員による視認性が高められる。
パネル開口部63は、収納ボックス21の収納開口部41に連通し、収納開口部41と同様に、断面略矩形状に形成されている(図2参照)。
具体的には、縁部64の内側は、縁部64のうち厚み方向内側の部位である。また、縁部64の外側は、縁部64のうち厚み方向外側の部位である。
基部64aは、開口縁42の延長部42b(すなわち、開口縁42の内側)に対向するように形成されている。延出部64bは、開口縁42の基部42a(すなわち、開口縁42の外側)に対向するように、基部64a側から基部42aへ向けて延出されている。
この状態において、光源32から表示部33に光74が照射され、照射された光74が表示部33を透過して表示部33を点灯する。
このように、車室11への光74の漏れを少量に抑えることにより、開口縁42および縁部64間から漏れた光74で、乗員が不快を感じ難くすることができる。
具体的には、インパネ12の開口部16に意匠パネル23のパネル外周面62が車室11側から嵌合され、この状態で、ボックス左壁37の左係止爪43およびボックス右壁38の右係止爪44(図3も参照)がインパネ12の係止リブ(図示せず)に係止される。
係止リブはインパネ12の開口部16の後端全域から後方に向けて張り出されている。
これにより、意匠パネル23および収納ボックス21がインパネ12の開口部16に保持される。この状態で、意匠パネル23のパネル意匠面61がインパネ12の意匠面13に連続するように配置される。
また、パネル外周面62の外縁部62a(図3参照)まで塗装が施されている。さらに、インパネ12の開口部16に意匠パネル23のパネル外周面62が車室11側から嵌合されている(図5も参照)。
よって、光源32から照射された光74が、インパネ12の開口部16およびパネル外周面62間から車室11に漏れることを良好に抑えることができる。
そこで、収納ボックス21と意匠パネル23とを別部材で成形するようにした。よって、意匠パネル23の傾斜角θ2に対して収納ボックス21の傾斜角θ1を大きく確保することが可能になる。
ボックス中心線75は、収納開口部41の上下方向の中心と、ボックス底部39の上下方向の中心とを結ぶ線である。
ボックス上部35は、ボックス下部36に比べて下向きに大きく傾斜されている。
パネル開口部63の内面63aのうち、上内面63dおよび下内面63eは、パネル中心線76と略平行に形成されている。
これにより、例えば、車両の走行中に、収納ボックス21の内部47から収納物49が車室11側に落下しないように、収納ボックス21の内部47に収納物49を好適に保持できる。
そこで、開口縁42および縁部64間をラビリンス状に形成して、開口縁42および縁部64間から車室11に光が漏れることを少量に抑えるようにした。
これにより、開口縁42および縁部64間の接触性が高められ、開口縁42および縁部64間から車室11への光の漏れを一層良好に少量に抑えることが可能になる。
例えば、前記実施例では、開口縁42の内側に延長部42bを形成し、縁部64の外側に延出部64bを形成する例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、開口縁42の外側に延長部42bを形成し、縁部64の内側に延出部64bを形成することも可能である。
11 車室
12 インパネ(インストルメントパネル)
16 開口部
21 収納ボックス
22 ハウジング
22c ハウジングの前端部
23 意匠パネル
23a 意匠パネルの表面
32 光源
33 表示部(透過部)
35 ボックス上部
35a ボックス上部の前部(収納ボックスの上部)
41 収納開口部
42 開口縁
42a 開口縁の基部(開口縁の内側、外側の他方(外側))
42b 延長部(開口縁の内側、外側の一方(内側))
47 収納ボックスの内部
62 パネル外周壁
62a パネル外周壁の縁部
62b パネル外周壁の上面(意匠パネルの上面)
63 パネル開口部
64 縁部
64b 延出部
Claims (6)
- インストルメントパネルに設けられ、前記インストルメントパネルの開口部に収納開口部が配置される収納ボックスと、
前記収納開口部の開口縁を車室側から覆い、かつ、光を透過可能な透過部を有する意匠パネルと、
前記透過部の裏側に設けられ、前記透過部に光を照射する光源と、を備え、
前記開口縁は、
該開口縁の内側で、かつ、前記車室側へ向けて延長される延長部を有し、
前記意匠パネルは、
前記開口縁を前記車室側から覆う縁部に、前記開口縁の外側に向けて延出される延出部を有し、
前記延長部の長さは、前記延出部の長さよりも長いことを特徴とする車両用収納ボックス構造。 - 前記延長部は、
前記縁部より前記収納ボックスの内部側に膨出されていることを特徴とする請求項1記載の車両用収納ボックス構造。 - 前記収納ボックスの延長部は、前記開口縁の全域に設けられ、
前記意匠パネルの延出部は、前記縁部の全域に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用収納ボックス構造。 - 前記収納ボックスの上部に前記光源を収容するハウジングを備え、
前記ハウジングの前端部を前記意匠パネルの上面で覆うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。 - 前記意匠パネルは、
前記収納ボックスの前記収納開口部に連通し、かつ、前記縁部を有するパネル開口部が形成され、
前記パネル開口部に比べて、前記収納ボックスが車体前方に向けて下向きに大きく傾斜されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。 - 前記意匠パネルは、前記インストルメントパネルの前記開口部に嵌合されるパネル外周面を有し、
前記意匠パネルの表面において、前記パネル外周面の外縁部、および前記開口縁を覆う前記縁部まで塗装が施されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用収納ボックス構造。
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