JP6114084B2 - モータの製造方法 - Google Patents

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本発明は、モータ及びその製造方法に関する。
モータのステータは、円環状のステータコアと、ステータコアの内径側に延設されるティースに巻回されるコイルと、ティースとコイルとの間に介装される絶縁性部材のインシュレータと、から構成される。
特許文献1には、インシュレータをPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂によって射出成形することが開示されている。
特開2012−213275号公報
しかし、PPS樹脂は硫黄成分を含むため、射出成形のためにPPS樹脂を溶融させると、硫黄を含む腐食性のガスが発生する。これにより、インシュレータの製造時に用いる金型が腐食して耐久性が低下する可能性がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、インシュレータの製造時に用いる金型の耐久性の低下を抑制することを目的とする。
本発明は、径方向に突設された複数のティースが周方向に所定の間隔で配置される円環状のステータコアと、ティースに巻回される巻線と、ステータコアと巻線との間に介装されてステータコアと巻線との間を絶縁するインシュレータと、を備えるモータの製造方法であって、インシュレータはポリアミド樹脂にて成形され、ポリアミド樹脂は、120〜130℃に加熱した場合、硫化水素の発生量が、0.01ppb(w/w)未満であり、モータの製造方法は、ポリアミド樹脂を加熱溶融させ金型に射出する工程と、金型内に充填されたポリアミド樹脂を成形品の表面粗さが10μmRz以下となる保圧力によって保持する工程と、インシュレータとして成形された成形品を金型から取り出す工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、インシュレータがポリアミド樹脂にて成形されるので、インシュレータの製造時に腐食性のガスが発生することを防止でき、金型の耐久性の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係るモータの断面図である。 インシュレータの斜視図である。 図2のインシュレータを矢印A方向から見た場合の断面図である。 PPS又はPAを加熱した場合のガス発生量を示す表である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるモータ100を軸に垂直な方向に切断した断面を示す断面図である。
モータ100は、回転可能なロータ1と、ロータ1の外周側にロータ1と所定の空隙を介して配設されるステータ2と、を備える。
ロータ1は、軸心部に配置されるシャフト11と、シャフト11の外周に固定されてシャフト11とともに回転するロータコア12と、ロータコア12の外周面に等間隔で配設される永久磁石13と、を備える。
ステータ2は、ロータ1と所定の空隙を介してロータ1を取り囲むように配設される円環状のステータコア21と、ステータコア21に巻装される巻線22と、ステータコア21と巻線22との間に介装されるインシュレータ23と、を備える。
ステータコア21は、環状のヨーク部24と、ヨーク部24から径方向内側に向けて突設され周方向に所定の間隔で配置される複数のティース25と、隣接するティース25によってヨーク部24の内周側に画成されるスロット26と、を有する。
巻線22は、ステータコア21のティース25に巻回され、各ティース25にはコイル27が形成される。巻線22の端末は、ステータ2に設けられる電極(図示せず)に接続される。電極を介してコイル27に電力が供給されるとステータコア21が磁化し、ロータ1の永久磁石13との作用によってロータ1がシャフト11を軸として回転する。
インシュレータ23は、巻線22が巻回される前のステータコア21の各ティース25に装着される。インシュレータ23を装着後のティース25に巻線22を巻回すると、ステータコア21と巻線22との間がインシュレータ23によって絶縁される。
図2は、インシュレータ23の斜視図である。図3は、図2のインシュレータ23を矢印A方向から見た場合の断面図である。
図2に示すように、インシュレータ23は、略U字状の胴部231と、胴部231の両側端から延設される顎部232と、を有する絶縁性部材である。図3に示すように、胴部231は、U字状の中央に位置する基端部231aと、基端部231aの両端から延設される延設部231bと、を有する。
インシュレータ23は2つで1組であり、1組のインシュレータ23が各ティース25にステータ2の軸方向両側から嵌装される。すなわち、胴部231の開口部にティース25を収容するとともに、胴部231がティース25に隣接する両側のスロット26に挿入される。これにより、胴部231の内周面はティース25の外周面に当接し、顎部232の外面はスロット26の内面の一部に当接する。
ステータ2の軸方向両側からティース25に嵌装された1組のインシュレータ23は、互いの両端部が重なり合うように配置される。これにより、1組のインシュレータ23間に隙間が生じることが防止される。
ステータコア21に嵌装されたインシュレータ23に巻線22が巻回されると、胴部231によって巻線22とティース25との接触が防止され、顎部232によって巻線22とヨーク部24との接触が防止される。
図3に示すように、胴部231の延設部231bの厚さは、0.3mm〜1.5mmに設定される。これにより、巻線22をインシュレータ23に巻回する際に、巻線22の応力によってインシュレータ23にクラックが生じることを防止できる程度の厚みを確保しながら、スロット26の容積の低下を抑制することができる。
インシュレータ23は、ポリアミド樹脂を原材料として金型によって成形される。ポリアミド樹脂としては、例えば、ザイテル(登録商標)等が用いられることが好ましい。
次に、インシュレータ23の製造方法について説明する。インシュレータ23は射出成形によって成形される。
初めに、繊維状無機強化材又は無機充填剤(例えば、ガラス繊維等)を10〜50重量%程度含有するポリアミド樹脂を加熱溶融させて金型に射出する。
次に、金型内に充填されたポリアミド樹脂を所定の保圧力によって保持する。所定の保圧力は、成形後の成形品の表面粗さが10μmRz以下となるように設定される。
続いて、金型内を冷却した後、成形品を金型から取り出すことで、成形品としてのインシュレータ23が完成する。
図4は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)又はPA(ポリアミド樹脂)を120〜130℃に加熱した場合の腐食性ガスの発生量を示す表である。
PPSを120〜130℃に加熱した場合、金型腐食の原因となるガスであるHS(硫化水素)の発生量は、0.21ppb(w/w)である。
一方、本実施形態のインシュレータ23の原材料であるPAを120〜130℃に加熱した場合、金型腐食の原因となるガスであるHS(硫化水素)の発生量は、0.01ppb(w/w)未満である。
したがって、本実施形態のインシュレータ23は、製造時に腐食性のガスが生じることを抑制でき金型の腐食を防止することができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
インシュレータ23がポリアミド樹脂によって成形されるので、インシュレータ23の製造時に腐食性のガスが発生することを防止でき、インシュレータ23を製造するための金型の耐久性の低下を抑制することができる。
さらに、金型内に充填されたポリアミド樹脂を、成形後の成形品の表面粗さが10μmRz以下となるような保圧力によって保持するので、インシュレータ23が嵌装されたティース25に巻線22を巻回した際に巻線22の被覆が破損して絶縁性が低下することを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、インシュレータ23をティース25毎に嵌装してモータ100を構成しているが、これに代えて、ステータコア21を金型に投入し、射出成形によってすべてのティース25の外周面を覆う一体化した樹脂成形品を成形してもよい。この場合、インシュレータ23をティース25毎に嵌装する工程を省略することができるので、生産性を向上させることができる。
さらに、上記実施形態では、ステータコア21を一部材として説明したが、複数のコア片をモータ100の周方向に連結するとともにモータ100の軸方向に積層してステータコア21を形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、電力の供給を受けてロータ1が回転駆動されるモータ100のインシュレータ23について例示したが、ロータ1を介して外部から入力される回転駆動力によって発電するジェネレータのインシュレータに適用してもよい。
21 ステータコア
22 巻線
23 インシュレータ
25 ティース
100 モータ

Claims (1)

  1. 径方向に突設された複数のティースが周方向に所定の間隔で配置される円環状のステータコアと、
    前記ティースに巻回される巻線と、
    前記ステータコアと前記巻線との間に介装されて前記ステータコアと前記巻線との間を絶縁するインシュレータと、
    を備えるモータの製造方法であって、
    前記インシュレータはポリアミド樹脂にて成形され、
    前記ポリアミド樹脂は、120〜130℃に加熱した場合、硫化水素の発生量が、0.01ppb(w/w)未満であり、
    前記製造方法は、
    ポリアミド樹脂を加熱溶融させ金型に射出する工程と、
    前記金型内に充填されたポリアミド樹脂を成形品の表面粗さが10μmRz以下となる保圧力によって保持する工程と、
    前記インシュレータとして成形された成形品を前記金型から取り出す工程と、
    を含むことを特徴とするモータの製造方法。
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