JP2019037092A - 回転子用インシュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転子のコアに形成されるスキューしたスロットに容易に挿入することができるインシュレータを提供する。【解決手段】シャフト絶縁部4には、回転子10のシャフト7が挿通される。シャフト絶縁部4は、シャフト7を絶縁する。コア端面絶縁部3は、シャフト絶縁部4によって支持される。コア端面絶縁部3は、回転子10のコア6の軸方向の端面6bを絶縁する。複数のスロット面絶縁部2は、コア端面絶縁部3によって支持され、コア6のスキューしたスロット6aに嵌合するように形成される。スロット面絶縁部2は、コア6のスロット6aを囲む面を示すスロット面6cを絶縁する。【選択図】図1
Description
本発明は、回転子用インシュレータに関する。
インシュレータをアーマチュアコアに組み付ける際の組付作業性を改善することができる電動モータ用インシュレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、電動モータのアーマチュアコアに装着されるインシュレータは、アーマチュアコアのスロットに挿入されるスロット挿入部を有する。スロット挿入部の先端部中央側には、先端部から基部方向に向かって斜面状に延びる逃げ部が切欠形成されている。インシュレータをアーマチュアコアに装着する際、スロット挿入部は、側壁先端部が導入部となって、側壁先端部、逃げ部の外周側部位、頂部の順でスロット内に挿入される。
電動モータ(回転電機)の磁気振動、磁気騒音低減策として、回転軸(シャフト)に対してスキューしたスロットを有するコアが提案されるが、特許文献1に開示されるようなインシュレータのスロット挿入部をスキューしたスロットに挿入することは困難である。スロット挿入部が回転軸に対して平行であり、スキューしていないからである。
本発明の目的は、回転子のコアに形成されるスキューしたスロットに容易に挿入することができるインシュレータを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、回転子のシャフトが挿通され、前記シャフトを絶縁するシャフト絶縁部と、前記シャフト絶縁部によって支持され、前記回転子のコアの軸方向の端面を絶縁するコア端面絶縁部と、前記コア端面絶縁部によって支持され、前記コアのスキューしたスロットに嵌合するように形成され、且つ、前記コアの前記スロットを囲む面を示すスロット面を絶縁する複数のスロット面絶縁部と、を備える。
本発明によれば、回転子のコアに形成されるスキューしたスロットに容易に挿入することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態によるインシュレータの構成を説明する。インシュレータは、電動モータ(回転電機)の回転子のコアを絶縁する。なお、各図において、同一符号は同一部分を表す。
初めに、図1〜図3を用いて、インシュレータ1の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態によるインシュレータ1の構成図であり、図2は、インシュレータ1を回転子10のコア6(積層コア)に装着した状態を示す図である。図3は、回転子10の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、インシュレータ1は、主として、スロット面絶縁部2(スロット挿入部)、コア端面絶縁部3(スロット連結部)、シャフト絶縁部4を備える。
図1に示すシャフト絶縁部4には、図2に示す回転子10のシャフト7が挿通される。シャフト絶縁部4は、円筒状であり、シャフト7(図2)を絶縁する。コア端面絶縁部3は、シャフト絶縁部4によって支持される。コア端面絶縁部3は、放射状の形状であり、回転子10のコア6の軸方向の端面6b(図3)を絶縁する。なお、図7を用いて後述するように、シャフト絶縁部4とコア端面絶縁部3との接続部5は、インシュレータ1の他の部分より厚くなっている。
図1に示す複数のスロット面絶縁部2は、コア端面絶縁部3によって支持され、図2に示すコア6のスキューしたスロット6a(積層コアのスロットスキュー)に嵌合するように形成される。
詳細には、複数のスロット面絶縁部2のそれぞれは、コア6のスキューしたスロット6aに沿ってスロット面上に所定の肉厚で形成される。スロット面絶縁部2は、コア6のスロット6aを囲む面を示すスロット面6c(図3)を絶縁する。なお、はめあい公差を考慮する必要があるが、スロット面絶縁部2の外周面の形状は、コア6のスロット面6cの形状と略一致する。
次に、図4及び図5を用いて、インシュレータ1の材料について説明する。図4は、本発明の実施形態によるインシュレータ1をスロット面絶縁部2(スロット挿入部)側から見た部分斜視図であり、図5は、回転電機用回転子の斜視図である。
インシュレータ1の材料は、曲げ弾性率が3.5GPa以下であり、かつ引張伸びが40%以上となる熱可塑性樹脂である。その理由は、以下の通りである。
ティース6d(図3)に巻回されるコイル(不図示)とコア6との間を絶縁するため、樹脂成形されたインシュレータを介在させる構成は従来から採用されている。しかし、電動モータ(回転電機)の磁気振動、磁気騒音低減策としてコアをスキューした場合、コア端面に対しスロットがねじれた形状となるため、インシュレータを樹脂成形しスロット内に挿入することが困難となる。
このように、コアをスキューした場合、樹脂成形されたインシュレータを採用することが困難であるため、代替手段として、例えば、紛体の絶縁物を塗装するなどの方法でコアとコイルとの間の絶縁を確保していた。その結果、作業性、耐環境性の悪化を招いていた。
なお、このように絶縁した回転子の一例を図5に示す。図5では、紛体で絶縁されたコア6のティースにコイル8が直接巻回され、コイル8の端部が整流子9に接続されている。
一方、本実施形態によるインシュレータ1は、金型等により一体に樹脂成形される。図4に示すように、スロット内のコイル占積領域2aを確保するためには、肉厚を極力薄くする必要があるが、そうすると、成形およびスロット内に挿入する際、樹脂割れが発生し易くなる。
そこで、応力に対する歪が大きく、成形後も柔軟性を持たせて割れ難くすることができるように、曲げ弾性率が3.5GPa以下であり、かつ引張伸びが40%以上となる熱可塑性樹脂をインシュレータ1の材料として使用した。これにより、コイル占積領域2aを確保しつつ、成形およびスロット内に挿入する際の樹脂割れを抑制することができる。
その結果、コア6のスキューしたスロット6aに沿ってインシュレータ1を形成し、コア6のスロット6aに挿入することを可能とし、スキューされたコアに樹脂成形されたインシュレータを採用することを可能とした。
次に、図6A及び図6Bを用いて、インシュレータ1の具体的な材料の一例を説明する。図6Aは、本発明の実施形態によるインシュレータ1の切断線A−A(図6B)における部分断面図である。図6Bは、本発明の実施形態によるインシュレータ1を軸方向から見た図である。
インシュレータ1の具体的な材料は、ポリアミド系樹脂である。シミュレーション(解析)、実験等の結果から、曲げ弾性率が3.5GPa以下であり、かつ引張伸びが40%以上を満たす熱可塑性樹脂として、工業上利用されている熱可塑性樹脂のうちポリアミド系樹脂が最適であることが分かったからである。
図6Bに示すように、インシュレータ1のスロット面絶縁部2(スロット挿入部)はスキュー角θでねじれているが、図6Aに示すように、本実施形態のスロット面絶縁部2の稜線は、直線状である。これにより、スロット面絶縁部2をコア6のスロット6aに挿入し易くなる。なお、コア6のスロット6aの稜線も直線状であることが前提である。
さらに、インシュレータ1の材料をポリアミド系樹脂とすることで、インシュレータ1がしなやかであるため、スロット面のねじれに対してインシュレータ1の挿入が容易となる。
次に、図7及び図8を用いて、インシュレータ1の接続部5の構成を説明する。図7は、本発明の実施形態によるインシュレータ1の接続部5の肉厚を示す断面図であり、図8は、本発明の実施形態によるインシュレータ1をコア6に装着する過程を示す斜視図である。
図7に示すように、シャフト絶縁部4とコア端面絶縁部3との接続部5は、インシュレータ1の他の部分より厚くなっている。すなわち、接続部5の肉厚は、シャフト絶縁部4、コア端面絶縁部3、スロット面絶縁部2のいずれの肉厚よりも厚くなっている。その理由は以下の通りである。
本実施形態では、コア6とコイル8との間を絶縁する絶縁部として、特にスロット面絶縁部2(スロット挿入部)等は、スロット内のコイル占積領域2aを確保するため極力薄く形成している。これに対し、シャフト絶縁部4とコア端面絶縁部3との接続部5は、シャフト絶縁部4に対するコア端面絶縁部3(スロット連結部)の直角度を維持安定させるため、他の箇所よりも厚く形成している。
すなわち、コイル占積領域2aを確保するため薄肉化するとインシュレータ1の強度が低下するため、変形防止など強度が必要な箇所のみ厚く形成している。
シャフト絶縁部4とコア端面絶縁部3との接続部5を厚く形成することにより、シャフト絶縁部4に対するコア端面絶縁部3の倒れ(反り)を抑制することができる。また、図8に示すように、シャフト7をガイドとしてインシュレータ1をスキュー方向に回転させながらスロット内に挿入することが容易となる。
なお、図3に示すように、コア6に装着するインシュレータ1は2つあり、互いに対向する2つのインシュレータ1でコア6を挟むように組み立てられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、インシュレータ1を回転子10のコア6に形成されるスキューしたスロット6aに容易に挿入することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
本発明の実施形態は、以下の態様であってもよい。
(1).回転軸に対してスキューした状態で当該回転軸方向に並べられる複数の積層鋼板により構成されるコアと、前記コアのスロットに挿入され、かつ前記コアのスキューに沿って形成されるインシュレータと、を備え、前記インシュレータは、曲げ弾性率が3.5GPa以下であり、かつ引張伸びが40%以上となる熱可塑性樹脂により成形される回転電機用の回転子。
(2).(1)に記載の回転電機用の回転子であって、前記インシュレータは、例えばポリアミド系樹脂材料を使用し、コアに形成される複数のスキューされたスロット部と、当該複数のスキューされたスロット部を連結する連結部とを一体成形により形成される。
(3).(1)に記載の回転電機用の回転子であって、前記インシュレータは、前記コアのスキューに沿って形成される複数のスロット部と、当該複数のスロット部を連結する連結部と、当該連結部と接続され、かつシャフトに形成されるシャフト絶縁部とを有し、前記シャフト絶縁部における前記連結部との接続部は、他の当該インシュレータの箇所よりも厚く形成される回転電機用の回転子。
(4).(1)〜(3)のいずれかに記載の回転子を備えた回転電機。
1…インシュレータ
2…スロット面絶縁部
2a…コイル占積領域
3…コア端面絶縁部
4…シャフト絶縁部
5…接続部
6…コア
6a…スロット
6b…端面
6c…スロット面
6d…ティース
7…シャフト
8…コイル
9…整流子
10…回転子
2…スロット面絶縁部
2a…コイル占積領域
3…コア端面絶縁部
4…シャフト絶縁部
5…接続部
6…コア
6a…スロット
6b…端面
6c…スロット面
6d…ティース
7…シャフト
8…コイル
9…整流子
10…回転子
Claims (5)
- 回転子のシャフトが挿通され、前記シャフトを絶縁するシャフト絶縁部と、
前記シャフト絶縁部によって支持され、前記回転子のコアの軸方向の端面を絶縁するコア端面絶縁部と、
前記コア端面絶縁部によって支持され、前記コアのスキューしたスロットに嵌合するように形成され、且つ、前記コアの前記スロットを囲む面を示すスロット面を絶縁する複数のスロット面絶縁部と、
を備えることを特徴とする回転子用インシュレータ。 - 請求項1に記載の回転子用インシュレータであって、
複数のスロット面絶縁部のそれぞれは、
前記コアのスキューした前記スロットに沿って前記スロット面上に形成される
ことを特徴とする回転子用インシュレータ。 - 請求項1に記載の回転子用インシュレータであって、
前記回転子用インシュレータの材料は、
曲げ弾性率が3.5GPa以下であり、かつ引張伸びが40%以上となる熱可塑性樹脂である
ことを特徴とする回転子用インシュレータ。 - 請求項3に記載の回転子用インシュレータであって、
前記熱可塑性樹脂は、
ポリアミド系樹脂である
ことを特徴とする回転子用インシュレータ。 - 請求項3に記載の回転子用インシュレータであって、
前記シャフト絶縁部とコア端面絶縁部との接続部は、
前記回転子用インシュレータの他の部分より厚い
ことを特徴とする回転子用インシュレータ。
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JP2017158423A JP2019037092A (ja) | 2017-08-21 | 2017-08-21 | 回転子用インシュレータ |
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CN111682664A (zh) * | 2020-05-26 | 2020-09-18 | 揭阳市弘嘉友实业有限公司 | 一种微电机转子结构及绕线方法 |
WO2022059111A1 (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-24 | 三菱電機株式会社 | モータ及びアクチュエータ |
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