JP6114017B2 - 容器入り2層ゼリー飲料 - Google Patents

容器入り2層ゼリー飲料 Download PDF

Info

Publication number
JP6114017B2
JP6114017B2 JP2012262752A JP2012262752A JP6114017B2 JP 6114017 B2 JP6114017 B2 JP 6114017B2 JP 2012262752 A JP2012262752 A JP 2012262752A JP 2012262752 A JP2012262752 A JP 2012262752A JP 6114017 B2 JP6114017 B2 JP 6114017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
container
jelly
beverage
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012262752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013135665A (ja
Inventor
香麻里 辻
香麻里 辻
槙里子 朝香
槙里子 朝香
英行 若林
英行 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Beverage Corp
Original Assignee
Kirin Beverage Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kirin Beverage Corp filed Critical Kirin Beverage Corp
Priority to JP2012262752A priority Critical patent/JP6114017B2/ja
Publication of JP2013135665A publication Critical patent/JP2013135665A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6114017B2 publication Critical patent/JP6114017B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、みずみずしく、果肉感及び果汁感を有する凝縮層と、非凝縮層からなる容器入り2層ゼリー飲料、及びその製造方法からなる。
近年、飲食品における消費者の嗜好の多様化から、飲料の形態においても多様化が図られている。その中の一つとして、容器詰され、ゼリーで固まった状態でお客様に提供されて飲用時に振り崩して飲むタイプの飲料、いわゆる容器詰ゼリー飲料が登場している。容器詰ゼリー飲料については、その物理的な性状や、栄養機能性或いは味覚嗜好性のような観点から、各種のゼリー飲料が提案されている。
例えば、物理的な性状に特徴を持たせたゼリー飲料としては、ゲル化点を特定の温度に調整したもの(特開2007−111007号公報、特開2007−68519号公報、特開2006−75026号公報、特開2003−125715号公報)、或いは、炭酸ガスを含有させた炭酸ガス含有ソフトゼリー飲料のような特定の性状のゼリー飲料としたもの(特開2007−236299号公報)が開示されている。
また、果実に類似した食感のゼリー入り飲料、或いは、繊維状や果肉の砂嚢状のゼリー入り飲料のような特定の食感のゼリー飲料としたものも開示されている。例えば、特開2004−126号公報には、熱不可逆性ゲルを形成するゼリー基材と、ジェランガム、カラギナン、ローカストビーンガム、キサンタンガムのようなゼリー基材を含むゼリー液を、飲料溶液中に添加してゼリー化した後に、該ゼリー液を含む飲料溶液を殺菌・充填する方法が開示されている。また、特開2009−55879号公報には、脱アシル型ジェランガム、グルコマンナン及び、キサンタンガム又はκ−カラギナンを含むゲル化剤溶液(A)と、可溶性カルシウム塩溶液(B)とを混合して得られる果実に類似した食感のゼリー部を含有するゼリー入り飲料を調製する方法が開示されている。
更に、特開2009−261309号公報には、植物由来の不溶な微細物が含有され、所定の形状からなる第1ゲルと、第1ゲルを形成するゲル成分と異なるゲル成分や液体成分を含有させた、ゲル自体に果汁による独特の風味を包摂させたゲル含有飲食品が開示されている。しかし、これらのものは、ゲル化剤を用いて、果肉様の食品を形成させているが、ゼリー飲料の全体的な形態としては、飲料の中に、果肉や、果汁風味の食品を分散させたに過ぎないものである。ゼリー食品において、果肉様の層を形成することは、以前より知られている。例えば、特開平9−248142号公報には、被覆した膨潤不溶性食物繊維を2価金属イオンと反応させたゲル中に分散させた、外観及び食感が果肉同様で、かつ滑らかな組織であるにもかかわらず繊維感があり、風味が良好な、果肉様組織を有する層を形成する方法について開示されている。
また、特開平11−187829号公報には、ゼリ−の調製時に水不溶性の澱粉粒を含有させることにより、果肉の繊維感、舌触りを持つゼリーを形成する方法について、及び、特開2003−160号公報には、アラビアガム又はアラビノガラクタンを含有する第1の水溶液と、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、ジエランガム又はアゾトバクタービネランジガムからなる第2の水溶液を併用することにより果肉用の食感を有するゲルを形成することについて開示されている。しかし、これらは、ゼリー状食品におけるゼリーの形成方法であって、かかるゼリーをゼリー飲料に適用できるというものではない。
一方で、ゼリー食品等においては、容器入り2層ゼリーのものが提供されている。通常、2層ゼリー食品を製造する場合は、2種類の液を2回充填することで製造されるが(以下「2液充填法」という)、1液充填で、2層ゼリー食品等を製造する方法もある。例えば、特開平7−289176号公報には、油脂を主成分として蛋白質・乳化剤により乳化安定が保たれたクリームと、ゼリー液を混合して、比重差により、ムース層とゼリー層を分離することにより、一液充填により界面のシャープな2層ゼリー食品を製造する方法が、特開平7−289216号公報には、カードランを含有する調合液を調製し、該調合液を容器に充填密封した後、加熱して、密封容器中にカードラン熱固化物からなる固体状部と液状部とからなる層を形成することからなる、1回の充填で2層のゼリー飲料を製造する方法が開示されている。
上記のように、容器入り2層ゼリー食品の製造方法においては、通常、粘度及び比重の異なる2種類の液を2回充填法が採られるので、すなわち、一般的に上層液を先に充填し、その後上層液よりも粘度及び比重の高い下層液を充填して2層状態を形成させ、冷却固化させる製造方法がとられるため、該2層ゼリー食品の製造方法を、2層状のゼリー飲料の製造に適用する場合には、一般的な飲料工場にはない特殊な充填機器を必要とする。また、2層ゼリー飲料は上層液と下層液の比重差及び粘度差を利用して製造されるため、そのための比重や粘度のコントロールが必要であり、香味上好ましい観点からのゼリー飲料の物性を採用する点においては、開発の支障となっている。
また、上記のように、1液充填で2層ゼリーを製造する方法も開示されているが、例えば、特開平7−289216号公報に記載の方法のように、ゲル状部と液状部とからなる層を形成するためにカードランのような成分を使用することが必要であり、ゼリー飲料の味覚において好ましい食感のものを調製するための成分の選択の上からは支障となっている。
特開平7−289176号公報。 特開平7−289216号公報。 特開平9−248142号公報。 特開平11−187829号公報。 特開2003−160号公報。 特開2003−125715号公報。 特開2004−126号公報。 特開2006−75026号公報。 特開2007−68519号公報。 特開2007−111007号公報。 特開2007−236299号公報。 特開2009−55879号公報。 特開2009−261309号公報。
本発明の課題は、味覚・食感に優れ、自然な風味を有する嗜好性の高い容器入りゼリー飲料、及びその簡便な製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、味覚・食感に優れ、自然な風味を有する嗜好性の高い容器入りゼリー飲料の製造について鋭意検討する中で、果実又は野菜由来の特定の粒子径のパルプのような水不溶性固形分、或いは果実又は野菜から調製された植物繊維や、微生物セルロースのような水不溶性固形分とゲル化剤を含有する調合液を特定の温度に保持して、対流・凝縮処理を施すことにより、みずみずしく、かつ果肉感及び果汁感を有する凝縮層を形成することができ、残りの非凝縮層と共に、2層の容器入ゼリー飲料を製造することができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、平均粒子径2〜3000μmの果実又は野菜由来の、或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分、及び、ゲル化剤を含有する調合液を60〜130℃の温度で、対流・凝縮処理を施すことにより、みずみずしく、果肉感及び果汁感を有する凝縮層を形成する容器入り2層ゼリー飲料の製造方法からなる。本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法は、調合液を容器内に一回の充填で行なって(一液充填)、2層のゼリー飲料を形成することができ、簡便な製造方法で味覚・食感に優れた2層の容器入りゼリー飲料を提供することができる。
本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法において、果実又は野菜由来の、或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分としては、果実又は野菜由来のパルプや、果実又は野菜から調製された食物繊維、或いは果実や野菜を原料として調製された微生物代謝セルロース等の水不溶性固形分からなる。本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法においては、果実又は野菜由来の、或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分を含有する調合液は、容器に充填後、60〜130℃の温度で対流・凝縮処理が施されるが、該対流・凝縮処理の時間は、20秒〜30分の範囲が採用される。また、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法において、対流・凝縮処理を施す調合液は、調合液中のパルプ含有量が少なくとも0.02重量%以上であり、ゲル化剤の添加量が、0.01〜3重量%であるように調整されることが好ましい。また、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法においては、調合液に炭酸ガスを添加すること等により、調合液に気体を含有させ、果実或いは野菜由来のパルプの対流・凝縮処理を有効に促進することができる。
本発明は、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法によって製造された、みずみずしく果肉感及び果汁感を有する凝縮層と、非凝縮層からなる容器入り2層ゼリー飲料の飲料自体の発明を包含する。
すなわち、具体的には本発明は、(1)パルプ分の平均粒子径が7〜2000μmの、果実又は野菜由来或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分を、飲料中のパルプ含有量で少なくとも0.02重量%以上含有させ、かつ、ゲル化剤0.01〜3重量%を含有させた調合液を、容器に充填後、60〜130℃の温度で、20秒〜30分間、対流・凝縮処理を施すことにより、みずみずしく、果肉感及び果汁感を有する凝縮層と、そうでない部分の非凝縮層とを形成させることを特徴とする容器入り2層ゼリー飲料の製造方法や、(2)飲料中のパルプ含有量が0.02〜0.70重量%であることを特徴とする上記(1)に記載の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法や、(3)調合液に、炭酸ガスを含有させることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法からなる。
本発明は、みずみずしく、果肉感及び果汁感がある新味覚・食感のパルプ凝縮層と、とろりとした果汁感を有する非凝縮層からなる嗜好性の高い容器入り2層ゼリー飲料を提供する。本発明の容器入り2層ゼリー飲料は、果実又は野菜由来の、或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分と、ゲル化剤を含有させた調合液の対流・凝縮処理により製造されることにより、果実又は野菜の自然な風味をそのまま保持することが可能となる。また、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法は、一液充填(一度の飲料容器への充填)で、ゼリー飲料内でパルプ凝縮層と非凝縮層を形成するものであるため、本発明は、味覚・食感に優れ、自然な風味を有する嗜好性の高い容器入りゼリー飲料、を簡便な手段で製造する方法を提供する。
本発明の実施例において、製造した容器入り2層ゼリー飲料(実施例1)の製品を写した写真である。上層に凝縮層が形成されている。
本発明は、平均粒子径2〜3000μmの果実又は野菜由来の、或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分、及び、ゲル化剤を含有する調合液を、容器に充填後、60〜130℃の温度で、対流・凝縮処理を施すことにより、みずみずしく、果肉感及び果汁感を有する凝縮層を形成させた容器入り2層ゼリー飲料の製造方法からなる。本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法における容器充填飲料の調合液の加熱、対流・凝縮処理においては、加熱(殺菌)時に密閉容器内で果汁・野菜汁に含まれるパルプが対流する際にゲル化剤を抱き込み、パルプや食物繊維分のような水不溶性固形分が凝集した固体部分(ゲル強度の強い部分、凝縮層)と、そうでない部分(非凝縮層)に分かれることで2層が形成される。該調合液の対流・凝縮処理は、60〜130℃の温度で、処理時間、20秒〜30分の範囲で行われる。更に、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法においては、調合液中に炭酸ガスを含ませることにより、該加熱、対流・凝縮処理における、ゲル化剤とパルプ分の凝集を促進することができる。なお、非凝縮層は常温(5−35℃)において液体又は固体(ゲル)である。
(果汁・野菜汁)
本発明において、パルプ等の水不溶性固形分の由来となる果実又は野菜としては、各種の果実又は野菜を用いることができる。原料果実としては、好ましくはトマト、オレンジ、マンゴー、バナナ、みかん、レモン、グレープフルーツ、桃、リンゴ、パインナップル、にんじん等を挙げることができ、より好ましくはトマト、オレンジ、マンゴー、バナナ、グレープフルーツ、みかんを挙げることができる。また、シトラス由来の不溶性食物繊維も、果実又は野菜から調製された水不溶性固形分の好適な例として挙げることができる。更に、ナタデココの果実の果肉部分や液状のココナッツ水を、アセトバクター・キシリナムという微生物により発酵させて調製した微生物セルロースであるナタデココのような水不溶性固形分も、好適な例として挙げることができる。
該水不溶性固形分の由来となる果実又は野菜は、果汁や野菜汁として調製される。果汁や野菜汁の調製方法は任意であるが、パルプ分のような水不溶性固形分が含まれるよう調製することが必要である。水不溶性固形分の含有により、ゼリー飲料製造における高温工程において、調合液の対流により、水不溶性固形分同士が絡まり凝集することで、ゲル強度の強い部分が作られる。ここで、水不溶性固形分として、例えば、柑橘類のさのうは大きすぎ、更に形状的に絡まりづらく不向きである。一方、水不溶性固形分の含まれない果汁・野菜汁の場合においては、調合の際にパルプや、不溶性食物繊維のような水不溶性固形分を添加することにより、補うことできる。
果汁や野菜汁、或いは果実又は野菜から調製された食物繊維或いは微生物代謝由来のセルロースを含む水不溶性固形分含有液の配合量は特に限定されないが、調合液に対して0.1〜100重量%とすることができ、より好ましくは1〜80重量%、更に好ましくは10〜50重量%である。添加量が多いとパルプ分のような水不溶性固形分の凝縮する層が多くなりすぎた結果として二層化が不良となり、少ないとパルプの凝縮する層が少なすぎるなどの問題が生じる。
(水不溶性固形分)
水不溶性固形分は、果汁や野菜汁から加工する過程で生じる水に不溶なパルプのような固形分、或いは、果実又は野菜から調製された食物繊維或いは微生物代謝由来のセルロースのような水不溶性固形分からなる。機械的な破砕処理により生じる微細な組織切片を含む場合がある。パルプの大きさは、粒子径、特に平均粒子径で特定(評価)することができる。粒子径の測定及び平均粒子径算出は、株式会社島津製作所製レーザー回析式粒度測定分布装置SALD-2200を用いて行うことができる。すなわち、回折/散乱光の検出条件として、測定回数1回、測定間隔2秒、平均回数64回、測定吸収度範囲:最大値2、同最小値0.01、評価対象粒子径範囲:最小値0.03、最大値1000とし、屈折率パラメータを1.70−0.20iと設定して測定・算出を行なう。また、粉砕ナタデココのように粒子径の大きい(2000μm)粒子径の測定には、顕微鏡観察により粒子のサイズを求めることができる。
容器入りゼリー飲料の原料である果汁や野菜汁に含まれる特定粒子径のパルプ等の水不溶性固形分の量は以下の方法(「遠心分離法」という)で決定することができる:果汁や野菜汁を遠心分離し、固体層と液体層(可溶性固形分)とする。液体層を除去後、固体層に固体層の約3倍量(容量あたり)の蒸留水を加え、再度懸濁し遠心分離を行う。これを約2回繰り返し、洗浄された固形分であるパルプ分を得る。パルプ分は凍結乾燥をさせ、重量を測定しパルプ含量とする。遠心分離の条件は、1000rpm×5分である。
容器入り2層ゼリー飲料においては、特定範囲の平均粒子径のパルプ分が一定以上含まれることが必要となる。すなわち、パルプ分の平均粒子径2〜3000μmのものが好ましく、より好ましくは2〜2000μm、より望ましくは7〜2000μm、更に好ましくは10〜150μmのものが含まれることである。またパルプ等の水不溶性固形分は、調合液中で少なくとも0.02重量%以上含まれることが好ましく、0.1重量%以上含まれることがより好ましい。
調合液中のパルプ等の水不溶性固形分の量は、上記遠心分離法で決定することができる。また原料果汁・野菜汁中のパルプ等の水不溶性固形分量から次式(A)で換算して求めてもよい:
[水不溶性固形分量=原料果汁・野菜汁中の水不溶性固形分量×調合液に対する原料果汁・野菜汁の添加率]
容器入りゼリー飲料中のパルプ量は、ゼリー飲料を加熱し液体とした状態で、上記遠心分離法で測定することができる。なお、原料果汁・野菜汁中のパルプ量から上記式(A)で換算して求めてもよい。
(ゲル化剤)
本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法において用いられるゲル化剤は、特に限定されないが、好ましくはキサンタンガム、ローカストビーンガム、カラギナン、ジェランガム、アラビアガム、ペクチン、マンナン、こんにゃく粉、寒天、デキストリン、ゼラチン、カードラン、アルギン酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上含むものを用いることができる。
ゲル化剤の配合量は特に限定されないが、調合液に対して0.01〜3重量%とすることが好ましく、より好ましくは0.05〜1重量%、更に好ましくは0.1〜0.5重量%である。ゲル化剤が上記の配合量よりも多いとゲル化剤由来の味が強くなる香味不良が生じ、少ないとゲル化不良などの問題が生じる。なお、上記配合量の範囲内において、配合量が少ない場合には非凝縮層が常温(5−35℃)において液体となりやすい。
(配合、調合)
調合液は、果汁・野菜汁、ゲル化剤のほか、糖類、甘味料、酸味料、香料、着色料、乳化剤、乳原料、保存料、酸化防止剤、機能性成分など任意のものを任意の添加率で配合することができる。糖類を添加する場合、配合した果汁・野菜汁の量に応じて香味設計上適した量とすることが好ましい。たとえば、ブリックス糖度として1〜15とすることができる。また、糖類に代えて、若しくは加えて甘味料を添加してもよい。甘味料の添加量は甘味に寄与しない範囲として規定することもできる。
酸味料は配合した果汁・野菜汁の量、及び、糖類の添加量に応じて香味設計上適した量とすることが好ましい。たとえば、酸味料をクエン酸換算値として、クエン酸酸度0.05〜0.25%とすることができる。クエン酸換算値とは、以下の式で算出した百分比とすることができる:
クエン酸酸度(%)=A×f×100/W×0.0064
A:0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液による滴定量(mL)
f:0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液の力価
W:試料重量(g)
0.0064:0.1/L水酸化ナトリウム溶液1mLに相当する無水クエン酸の重量(g)
原料の溶解や調合に使われる水(調合水)は任意である。水道水、ろ過水、全イオン交換水、陽イオン交換水、陰イオン交換水、炭酸水、天然水、純水など、いずれを用いてもよい。なお、カチオン濃度が高い場合には得られるゼリーが硬くなることが知られているから、香味設計に合わせて使用する水のカチオン濃度を選択することも可能である。
調合方法は任意であり、原料配合順序、攪拌方法等は問わない。しかし、配合順序はゲル化剤を調合水の一部に混合分散し(ゲル化剤分散液)、ゲル化剤以外の原料を残りの調合水に混合した(原料溶解液)後、ゲル化剤分散液と原料溶解液を混合する方法が好ましい(調合液)。ゲル化剤がダマになるのを防ぐためである。
容器入り2層ゼリー飲料は、炭酸ガスを添加したものとしてもよい。炭酸ガスの添加方法は任意であり、ポストミックス法、カーボネーター法を用いることができる。炭酸ガス圧は、例えば、国税庁所定の分析法に基づく、ビールのガス圧分析法によって測定できる(例えば、国税庁webページ:http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kobetsu/sonota/070622/01.htm を参照)。具体的には、穿孔圧力計が使用できる容器に入った検体について、検体を時々振りながら20℃の水槽に30分間保った後、穿孔圧力計を取り付け、針を突き刺し軽く振って圧力を読むことにより測定することができる。また、市販の機械式炭酸ガス圧測定器を用いて測定することができる。例えば、ガスボリューム測定装置(GVA−500、京都電子工業株式会社製)を用いてもよい。
(容器入り2層ゼリー飲料の製造)
容器入りゼリー飲料の製造は、果汁・野菜汁、ゲル化剤、その他の原料をすべて混合しゼリー調合液を得る工程、調合液を容器に充填する工程、調合液を所定の高温に保持して対流・凝縮処理をする工程からなる。調合液を加温し高温にすることにより、ゲル化剤が溶解し、飲料のゲル化を起こすことができる。調合液を加温し、高温に保持する対流・凝縮処理は、調合液を容器に充填する前に行なっても良く、また、容器に充填した後に行なっても良い。該工程は、一部又は全部を加熱殺菌工程で代替してもよい。
(殺菌)
調合液の殺菌は、調合液を高温にする処理とは別個に、調合液を高温にする該処理に加えて、又は該処理に代えて行うことができる。殺菌方法は任意であり原料や容器、製造設備に応じて適したものを選択すればよい。レトルト殺菌を選択した場合の条件はたとえばF1以上とすることができ、好ましい条件は121℃で1〜2分、より好ましくは121℃で1分とすることができる。UHT殺菌を選択した場合の条件は、たとえば100〜115℃で20〜50秒、より好ましくは110℃で40秒とすることができる。好ましい殺菌方法としては、容器充填後に行うパストライザー殺菌を挙げることができる。対流が容器内で発生しやすく飲料のパルプによる凝縮層形成が促進されるためである。パストライザー殺菌の温度は60〜98℃が好ましく、80〜90℃がさらに好ましい。時間は3〜30分、好ましくは5〜15分である。なお、上記以上の条件にあたるような高温で長時間殺菌を施すとゲル化剤が破壊され、ゲル強度が弱くなるため好ましくない。また、殺菌後に液温を下げてから、無菌空間で冷充填する方法は、容器内で対流が発生しないため好ましくない。
(容器充填)
ゼリー飲料を充填する容器は缶容器、PET製容器、ガラス瓶、プラスチックカップ、スパウトパウチ等任意の物を用いることができるが、透明容器を用いるのが好ましく、ガラス容器を用いるのが更に好ましい。透明容器が好ましいのは、喫食時の外観を楽しめるという理由による。ガラス容器が好ましいのは容器充填後に行うパストライザー殺菌に適しているという理由による。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
[試験1;ゲル化剤の影響]
<方法>
表1(容器入りゼリー飲料の組成)の組成で容器入りゼリー飲料1000gを製造した。表1の処方において、トマト果汁の「パルプの平均径」は、140(μm)であった。:
(1)ゲル化剤をイオン交換水500gに添加して高速回転ミキサーにて分散混合した(ゲル化剤分散液)。
(2)ゲル化剤以外の原料をゲル化剤分散混合に用いた残りのイオン交換水で溶解した(原料溶解液)。
(3)ゲル化剤分散液及び原料溶解液を混合し(調合液)、常温のまま透明瓶に充填し、閉栓した。
(4)透明瓶に充填した溶液を85℃10分の条件でパストライザー殺菌と同時に、調合液の対流・凝縮処理を施した。
(5)ゲル化剤として、実施例1は以下のゲル化剤(A)を0.2重量%、実施例2はゲル化剤(B)を0.4重量%使用した。
表中、「ゲル化剤(A)組成」:カラギナン6%、キサンタンガム5.2%、ローカストビーンガム4.8%、マンナン2%、塩化カリウム1.7%、寒天66.7%、デキストリン10.3%、こんにゃく粉3.3%。「ゲル化剤(B)組成」:カラギナン20%、キサンタンガム12%、ローカストビーンガム10%、塩化カリウム11%、乳酸カリウム11%、デキストリン35%、ぶどう糖1%。
<結果>
(1)外観:実施例1、2いずれもゼリー飲料は2層となった。パルプ分の多い凝縮層は、トマト果汁の赤い色の丸い層を形成し、非凝集層の中に浮いていた。非凝集層は無色透明な軟らかな感じで下層を形成していた(図1)。
(2)香味:パルプ分の多い凝縮層はトマトのみずみずしい果肉感や果汁味が楽しめた。非凝縮層はとろとろとした甘いゼリー感が楽しめた。いずれの層も美味であった。
[試験2;果汁・野菜汁の種類、果汁添加率、パルプの大きさ、量の影響]
<方法>
(1)容器入り飲料の製造:表2の組成記載の果汁を配合した容器入りゼリー飲料1000gを製造した。果汁以外の配合物、製造方法は試験1と同じであった。なお、ゲル化剤は、ゲル化剤(A)を0.2重量%用いた。
(2)パルプ径の測定:粒子径の測定及び平均粒子径算出は、株式会社島津製作所製レーザー回析式粒度測定分布装置SALD−2200を用いて、回折/散乱光の検出条件として、測定回数1回、測定間隔2秒、平均回数64回、測定吸収度範囲:最大値2、同最小値0.01、評価対象粒子径範囲:最小値0.03、最大値1000とし、屈折率パラメータを1.70−0.20iと設定して行なった。
<結果>
結果を表2に示した。果汁の種類や配合量(ストレート果汁換算%)は、容器入りゼリー飲料が2層となることに影響を与えないことが示された。調合液中のパルプ量だけ、又はパルプの大きさだけでは容器入りゼリー飲料が2層となることに影響を与えないことが示された。
[試験3;殺菌方法の影響]
<方法>
表3の組成にて、容器入りゼリー飲料1000gを製造した。すなわち、(1)ゲル化剤(A)2gをイオン交換水200gに分散混合し(ゲル化剤分散液)、(2)ゲル化剤以外の原料をゲル化剤分散混合に用いた残りのイオン交換水に溶解した(原料溶解液)。(3)ゲル化剤分散液及び原料溶解液を混合した調合液を透明瓶に充填し、閉栓したものをF1、121℃×1分の条件でレトルト殺菌と同時に、調合液の対流・凝縮処理を施した。(実施例26)。又は、調合液に110℃40秒のUHT殺菌を施し、ペットボトルに充填閉栓し、85℃、1分で調合液の対流・凝縮処理を施した(実施例27)。(4)なお、パルプの評価は試験1と同様の方法で実施した。
<結果>
実施例26、実施例27いずれにおいても飲料が2層となった。このことから、試験1の結果とも合わせ、殺菌方法は、容器入りゼリー飲料が2層となることに影響を与えないことがわかった。また、調合液の容器充填と殺菌の順番は、容器入りゼリー飲料が2層となることに影響を与えないことがわかった。
[試験4;炭酸ガスの影響]
<方法>
表4の果汁を配合した容器入りゼリー飲料1000gを製造した(実施例28、29、30、31)。果汁以外の組成は試験3記載の表3に同じであり、ゲル化剤(A)を0.2重量%とした。すなわち、(1)ゲル化剤(A)2gをイオン交換水200gに分散混合させ(ゲル化剤分散液)、(2)ゲル化剤以外の原料をゲル化剤分散混合に用いた残りのイオン交換水で溶解させた(原料溶解液)。(3)ゲル化剤分散液及び原料溶解液を混合し(調合液)、炭酸ガス圧4.6MPaの炭酸水を添加して、調合液としてのガス圧を0.08MPaとした。(4)該調合液を透明瓶に充填し、閉栓した後、を85℃10分の条件でパストライズ殺菌と同時に、調合液の対流・凝縮処理を施した。(5)パルプの評価は試験1と同様の方法で実施した。なお、本試験では、試験1記載の実施例5、6を再度製造し(実施例5’、6’という。いずれも炭酸ガスを含まない)、比較対象とした。
<結果>
結果を表4に示す。炭酸飲料とした方がパルプの凝縮が強く、果肉の食感が強かった。
本発明は、みずみずしく、果肉感及び果汁感がある新味覚・食感のパルプ凝縮層と、とろりとした非凝縮層からなる嗜好性の高い容器入り2層ゼリー飲料を提供する。また、本発明の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法は、一液充填(一度の飲料容器への充填)で二層のゼリーを形成するものであるため、本発明は、味覚・食感に優れ、自然な風味を有する嗜好性の高い容器入りゼリー飲料、を簡便な手段で製造する方法を提供する。

Claims (3)

  1. パルプ分の平均粒子径が7〜2000μmの、果実又は野菜由来或いは果実又は野菜から調製された水不溶性固形分を、飲料中のパルプ含有量で少なくとも0.02重量%以上含有させ、かつ、ゲル化剤0.01〜3重量%を含有させた調合液を、容器に充填後、60〜130℃の温度で、20秒〜30分間、対流・凝縮処理を施すことにより、みずみずしく、果肉感及び果汁感を有する凝縮層と、そうでない部分の非凝縮層とを形成させることを特徴とする容器入り2層ゼリー飲料の製造方法。
  2. 飲料中のパルプ含有量が、0.02〜0.70重量%であることを特徴とする請求項1に記載の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法。
  3. 調合液に、炭酸ガスを含有させることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器入り2層ゼリー飲料の製造方法。
JP2012262752A 2011-12-02 2012-11-30 容器入り2層ゼリー飲料 Active JP6114017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012262752A JP6114017B2 (ja) 2011-12-02 2012-11-30 容器入り2層ゼリー飲料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011264776 2011-12-02
JP2011264776 2011-12-02
JP2012262752A JP6114017B2 (ja) 2011-12-02 2012-11-30 容器入り2層ゼリー飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013135665A JP2013135665A (ja) 2013-07-11
JP6114017B2 true JP6114017B2 (ja) 2017-04-12

Family

ID=48911987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012262752A Active JP6114017B2 (ja) 2011-12-02 2012-11-30 容器入り2層ゼリー飲料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6114017B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6258642B2 (ja) * 2013-09-06 2018-01-10 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 カフェインレス嗜好性飲料、カフェイン風味付与剤、及びカフェインレス嗜好性飲料にカフェイン風味を付与する方法
WO2018116993A1 (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 大和製罐株式会社 容器詰めとろみ付き炭酸飲料の製造方法および容器詰めとろみ付き炭酸飲料
JP2022179062A (ja) * 2021-05-21 2022-12-02 ザ コカ・コーラ カンパニー ゼリー入り飲料、及びその製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817665B2 (ja) * 1989-04-24 1996-02-28 ハウス食品株式会社 フルーツドリンクゼリー
JPH07289216A (ja) * 1994-04-26 1995-11-07 Kanebo Foods Ltd 密封容器入り飲料およびその製法
JP3544274B2 (ja) * 1996-12-27 2004-07-21 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 分散安定化飲料
JP4481214B2 (ja) * 2005-05-31 2010-06-16 アサヒ飲料株式会社 グルコマンナン含有飲料及びそれを用いた容器詰飲料
JP4234723B2 (ja) * 2006-03-09 2009-03-04 大東乳業株式会社 密閉容器入り炭酸ガス含有ソフトゼリー状飲料の製造方法
JP2007244327A (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Aohata Corp 果肉入りゼリー状飲料及びその製造方法
RU2009130776A (ru) * 2007-01-25 2011-02-27 Когниз АйПи Менеджмент ГмбХ (DE) Двухфазный напиток, включающий капсулированную фруктовую пульпу
JP2009055879A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Suntory Ltd ゼリー入り飲料及びその製造方法
JP2009261309A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Ina Food Industry Co Ltd ゲル含有飲食品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013135665A (ja) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7045189B2 (ja) ウェランガム含有組成物
RU2496791C2 (ru) Малонабухающий крахмал
JP5156977B2 (ja) 密閉容器入り炭酸ガス含有ソフトゼリー状飲料の配合および製造方法
CN103859531B (zh) 一种含有食用营养胶体颗粒的蛋白饮品及其制备方法
CN104970103B (zh) 一种碳酸乳饮品及其制备方法
CN101427724B (zh) 含结冷胶颗粒的液态乳制品及其生产方法
JP3313104B2 (ja) 乳含有酸性飲料の製造方法
Shinwari et al. Rheological and physico‐chemical properties of a reduced‐sugar sapodilla (Manilkara zapota L.) jam processed under high‐hydrostatic pressure
JP2006197838A (ja) ゼリー飲料
JP6114017B2 (ja) 容器入り2層ゼリー飲料
JP5411996B1 (ja) 固形分含有容器詰飲料およびその製造方法
Jahromi et al. Development and characterisation of a sugar‐free milk‐based dessert formulation with fig (Ficus carica L.) and carboxymethylcellulose
Park et al. Effects of gelling agents and sugar substitutes on the quality characteristics of carrot jelly
JP6761670B2 (ja) 容器詰濃縮乳性飲料
EP2348872B1 (en) Oil-free shelf stable liquid creamers
JP2009067886A (ja) 高ゲル強度ジェランガムの新規用途
CN108378347A (zh) 一种调味乳酱及其制备方法
JP2012065610A (ja) 加温販売用容器詰めゼリー入り飲料及びその製造方法
CN102511554A (zh) 含有蔓越莓原浆的酸性乳饮料及其生产方法
JP5333071B2 (ja) コラーゲンペプチドを配合した炭酸ガス含有ゼリー飲料の製造方法
TWI693897B (zh) 加溫販售用含果汁之容器包裝飲料
JP6381906B2 (ja) 新食感容器詰飲料及びその製造方法
JP2009291163A (ja) ネイティブジェランガム含有飲料
JP7390137B2 (ja) 飲料、および乳清たんぱく質を含む飲料の嗜好性改善方法
JP6754178B2 (ja) ゲル化剤含有組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6114017

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250