JP6113696B2 - 荷台移動傾斜装置 - Google Patents

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Description

本発明は、貨物自動車若しくはセミトレーラに設けられる荷台移動傾斜装置に関し、例えば、水平状態の荷台を後方に移動させながら傾斜させて傾斜状態にできる荷台移動傾斜装置に関する。
従来から、荷台移動傾斜装置が設けられた貨物自動車の構成が知られており、例えば、特許文献1に、貨物自動車に設けられる荷台移動傾斜装置の構成が開示されている。
特許文献1に記載の荷台移動傾斜装置は、図5に示すように、シャーシー103の後部の基軸104により回動自在に支持され且つ当該支持部分の前方でバランスシリンダー106により保持されているレール101と、底面に形設された嵌合部でレール101に嵌合する荷台102と、荷台102とレール101に連結されている油圧装置(図示せず)と、レール101上面とレール101上面に設けられたコロ(図示せず)と、レール101の上面に対峙する荷台底部の荷台前方先端部分に設けられたコロ(図示せず)とを備えている。また、レール101の後端部には、下方に突出するように形成された支持脚108が設けられている。
この荷台移動傾斜装置は、油圧装置の伸縮により荷台102がレール101に沿って後方に移動し、荷台102の移動による基軸104を中心とする重心変化によって、レール102が荷台と共に緩衝されながら傾斜し、支持脚108が地面に接地した状態で貨物の積み降ろし作業を行うようになっている。
特許第3361734号公報
しかしながら、上述した従来技術の荷台移動傾斜装置は、以下に示す課題を有している。
具体的には、貨物自動車に設けられる上記のような荷台移動傾斜装置は、シャーシ103の後端から後方に突出できるレール101の長さ寸法が制限される。そのため、図5に示す荷台移動傾斜装置のように、レール101が基軸104を中心に揺動して傾斜する構成が採用されていると、レール101を傾斜させて、その後端部の脚部108を地面に接地させた際の、シャーシ103の後端部分から脚部108の設置位置(レール101の後端部)までの距離寸法L1を大きく取れず、レール101の傾斜角度が大きくなるという課題が生じる。その結果、従来技術の荷台移動傾斜装置は、レール101に沿って移動する荷台102の傾斜角度αも大きくなり(急峻な傾斜角度になり)、貨物の種類によっては、貨物の上げ下ろし時に積載貨物の状態が不安定になる虞があった。
本発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、貨物を上げ下ろす際の積載貨物の状態の安定性と、充分な安全性を確保することができる荷台移動傾斜装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、貨物自動車若しくはセミトレーラに設けられる荷台移動傾斜装置であって、車両前後方向に延びるシャーシーに設置され且つ該前後方向に延びるレールと、前記レールに摺動自在支持された荷台と、前記レールに沿って車両の前後方向に前記荷台を移動させるスライドシリンダーと、前記シャーシーに水平に配置された前記レールを後方に移動させながら傾斜させるレール移動機構とを備え、前記レール移動機構は、一端部がシャーシーの後端側に設けられた第1軸部に回転自在に連結され且つ他端部が前記レールの第1側面部に連結された第1アームと、前記シャーシーに取り付けられ且つ前記第1軸部を支点に前記第1アームを回転させる第1傾斜シリンダーと、一端部が前記シャーシーの第1軸部より前方に設けられた第2軸部に回転自在に連結され且つ他端部が前記レールの第2側面部に連結された第2アームと、前記シャーシーに取り付けられ且つ前記第2軸部を支点に前記第2アームを回転させる第2傾斜シリンダーとを備え、前記第1、第2傾斜シリンダーを動作させて前記第1、第2アームを時計方向に回転させて前記レールを後方に移動させながら傾斜状態にさせると共に、前記スライドシリンダーにより後方に荷台を移動さることにより、前記レールに支持された水平状態の荷台が後方に移動して傾斜状態になることを特徴とする。
また、前記傾斜状態のレールに対して、前記第1、第2傾斜シリンダーを動作させて前記第1、第2アームを反時計方向に回転させて前記レールを前方に移動させながら平行にさせると共に、前記スライドシリンダーにより前方に荷台を移動さることにより、前記傾斜状態の荷台が前方に移動しながら水平状態になることを特徴とする。
また、前記荷台が水平状態のときには、前記第1アームが車両の前後方向に対して略垂直に立設し、前記第2アームが車両前方側に傾斜し、且つ前記第1アームの他端部と、前記第2アームの他端部とが同じ高さの位置に配置されるようになっており、前記荷台が傾斜状態のときには、前記第1アームが車両の後方側に傾斜し、前記第2アームが車両の前後方向に対して略垂直に立設し、且つ前記第1アームの他端部が、前記第2アームの他端部よりも低い位置に配置されるようになっていることを特徴とする。
このように、本発明の荷台移動傾斜装置は、上述した従来技術のように「荷台を摺動自在に支持するレールをシャーシーに設けた基軸を中心に、シーソのように揺動して傾斜する構成」ではなく、レールを支持する第1、第2アームにより、レールを後方にスライドさせながら傾斜させる構成(レール移動機構)を採用している。
このレール移動機構により、本発明は、上述した従来技術と比べて、レールの後端部を、シャーシーの後端部から後方側に離れた位置に移動させて配置することができる。そのため、レールの後端部に支持脚を設けておくと、上述した従来技術と比べて、シャーシー後端部から離れた位置に支持脚を接地させることができ、レールの傾斜角度を小さくすることができる。その結果、本発明によれば、従来技術と比べて、レールに沿って荷台を後方に移動させたときに、荷台の傾斜角度が小さくなり、貨物の上げ下ろし時に積載貨物の状態が不安定になることが防止される。
また、本発明は、従来技術のように、「荷台の移動による基軸を中心とする重心変化によって、レールが荷台と共に傾斜する構成」ではなく、「第1、2アームにより、レールを後方に移動させながら傾斜させる構成」を採用している。そのため、本発明では、従来技術と比べて、レールの後端部が地面に接地するまでの時間が短くなり(レール及び荷台が不安定になっている状態が短くなり)、荷台の移動を安定させることができる。
本発明によれば、貨物を上げ下ろす際の積載貨物の状態の安定性と、充分な安全性を確保することができる荷台移動傾斜装置を提供することができる。
本実施形態の荷台移動傾斜装置を設けた貨物自動車の平面を示した模式図である。 本実施形態の荷台移動傾斜装置を設けた貨物自動車の側面を示した模式図である。 本実施形態の荷台移動傾斜装置のレール移動機構を説明するための模式図であり、(a)が荷台を水平状態にしている荷台移動傾斜装置を説明するための模式図であり、(b)が荷台を傾斜状態にしている荷台移動傾斜装置を説明するための模式図である。 本実施形態の貨物自動車の荷台とレールの連結構造を示した模式図である。 従来技術の貨物自動車の構成を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図4に基づいて説明する。尚、本実施形態は、貨物自動車に設ける荷台移動傾斜装置Wの構成のうち、荷台20を支持するレール10を後方に移動させながら傾斜させるレール移動機構40に特徴があり、荷台20をレール10に沿って移動させる構造については、周知技術のものと同じである。そのため、以下では、レール移動機構40について詳細に説明し、周知な構成についての説明を簡略化する。また、本実施形態では、貨物自動車に荷台移動傾斜装置Wを搭載した例を示しているが、特にこれに限定されるものではない。本実施形態の荷台移動傾斜装置Wは、例えば、セミトレーラに搭載することもでき、貨物自動車の搭載した場合と同様の機能が提供される。
本実施形態の荷台移動傾斜装置Wは、図1〜3に示すように、車両前後方向に延びるシャーシー1の上に設置された一対のレール10・10(車両前後方向に延びるレール10・10)と、そのレール10・10に摺動自在支持された荷台20と、レール10・10に沿って車両の前後方向に荷台20を移動させるスライドシリンダー30とを備えている。また、シャーシー1には、レール10・10を後方に移動させながら傾斜させるレール移動機構40が設けられている。また、スライドシリンダー30には、例えば、油圧シリンダーが用いられる。なお、図2に示す破線は、荷台20を傾斜させた状態を示している。
また、荷台移動傾斜装置Wには、スライドシリンダー30及びレール移動機構40の動作を制御する制御部(図示せず)と、ユーザからの各種要求を受け付ける操作部(図示せず)とが設けられている。ユーザが操作部を操作して、スライドシリンダー30及びレール移動機構40の動作要求を入力すると、操作部が受け付けた動作要求が制御部に入力される。そして、制御部は、動作要求が入力されると、スライドシリンダー30及びレール移動機構40を動作させて、水平状態の荷台20を後方に移動させながら傾斜状態にしたり、傾斜状態の荷台20を前方に移動させながら水平状態にする。
また、レール10・10は、レール移動機構40を介してシャーシー1に取り付けられている。また、一対のレール10・10は、平行に設置されている。また、レール10・10は、レール移動機構40により、シャーシー1の上面に対して水平に配置された状態から後方に移動して、前記上面に対して傾斜状態に配置されるようになっている。また、レール10・10は、移動機構40により、後方に移動した傾斜状態から前方に移動し、水平に配置された状態に戻れるようになっている。
なお、上記のレール10は、断面凹型の棒状部材であり(図4参照)、レール10上面には所定間隔でコロ12(図1参照)が回動自在に軸着されている。また、レール10の後端部・下面部には、当該下面部から下方に延設された支持脚13(図2、図3参照)が形成されている。
また、図3に示すように、荷台20の底面には、レール10の長手方向に対して平行でレール10と対峙する位置に、断面L字型のレール嵌合部20aが形設されており、荷台20の前方先端に設けられた軸支部20bには、レール10上面を転動可能なコロ22が軸着されている。
また、スライドシリンダー30は、荷台20の底面に形設された固定部20cにその先端が連結され、レール10の後端部に形設された固定部10cにその後端が連結されている(図1参照)。また、スライドシリンダー30は、荷台20の底面に形成された保持部(図示せず)に保持されている。なお、前記保持部は、荷台20に形成された固定部20cと、レール10に形成された固定部10cとの間の位置に形成されている。
そして、スライドシリンダー30のピストンロッドを伸縮させることにより、荷台20がレール10に沿って、車両の前後方向に往復移動するようになっている。
次に、レール移動機構40について、図3を参照しながら説明する。
図示するように、レール移動機構40は、シャーシー1の左右両側にそれぞれ形成された第1取付部1aに回転自在に連結された一対の第1アーム41・41と、シャーシー1の左右両側にそれぞれ形成された第2取付部1bに回転自在に連結された一対の第2アーム42・42とを備えている。また、第1アーム41・41には、それぞれ、第1傾斜シリンダー43が連結され、第2アーム42・42には、それぞれ、第2傾斜シリンダー44が連結されている。なお、第1傾斜シリンダー43、第2傾斜シリンダー44には、例えば、油圧シリンダーが用いられる。
また、第1取付部1aは、シャーシー1の後端側において、下方に突出するように形成され、第2取付部1bは、シャーシー1の第1取付部1aより前方側において、下方に突出するように形成されている。また、第1アーム41、第2アーム42は、いずれも平面視の角丸長方形の板材により形成されている。
そして、第1アーム41は、その一端部が第1取付部1aに設けた軸部(第1軸部)45に回転自在に連結され、その他端部がレール10の第1側面部10aに連結されている。また、第2アーム42は、一端部が第2取付部1bに設けた軸部(第2軸部)46に回転自在に連結され、他端部がレール10の第2側面部10b(第1側面部10aよりも前方に形成された第2側面部10b)に連結されている。
また、第1傾斜シリンダー43は、一端部(シリンダー本体の後端部)がシャーシー1の第1取付部1aに取り付けられ且つ他端部(ピストンロッドの先端部)が第1アーム41に連結され、軸部45を支点(回転支点)に第1アーム41を回転させるようになっている(第1傾斜シリンダー43のピストンロッドを伸縮させると、第1アーム41が軸部45を支点に回転するようになっている)。
また、第2傾斜シリンダー44は、一端部(シリンダー本体の後端部)がシャーシー1の第2取付部1bに取り付けられ且つ他端部(ピストンロッドの先端部)が第2アーム42に連結され、軸部46を支点(回転支点)に第2アーム42を回転させるようになっている(第2傾斜シリンダー44のピストンロッドを伸縮させると、第2アーム41が軸部46を支点に回転するようになっている)。
また、荷台移動傾斜装置Wは、図3(a)に示すように、荷台20が水平状態のときには、第1アーム41が車両の前後方向(図中のX方向)に対して略垂直に立設し、第2アーム42が車両前方側に傾斜し、且つ第1アーム41の他端部と、第2アーム42の他端部とが同じ高さの位置に配置されるようになっている。これにより、レール10は、第1アーム41及び第2アーム42により、シャーシー1上で水平に保持される。
なお、本実施形態では、荷台20が水平状態のとき、第2アーム42は、車両の上下方向(図中のY方向)を基準に、車両前方側に45度傾斜するようになっている。
また、荷台移動傾斜装置Wは、図3(b)に示すように、荷台20が傾斜状態のときには、第1アーム41が車両の後方側に傾斜し、第2アーム42が車両の前後方向(図中のX方向)に対して略垂直に立設し、且つ第1アーム41の他端部が、第2アーム42の他端部よりも低い位置に配置されるようになっている。これにより、レール10は、第1アーム41及び第2アーム42により、後端側が下方になるように傾斜した状態で保持される。
なお、本実施形態では、荷台20が傾斜状態のとき、第1アーム41は、車両の上下方向(図中のY方向)を基準に、車両後方側に45度傾斜するようになっている。
次に、本実施形態の荷台移動傾斜装置Wによる荷台の動作について説明する。
先ず、図3(a)に示す水平状態の荷台20を、図3(b)に示す傾斜状態にする際の動作を説明する。
貨物自動車は、貨物を上げ下ろすとき等を除き、通常(走行させる場合や駐車する場合等)、図3(a)に示すように、シャーシー1の上に水平に配置されたレール10上に荷台20が水平に配置されている。この状態において、ユーザが操作部(図示せず)を操作して、荷台20を傾斜状態にする要求(荷台傾斜指示要求)を行うと、制御部(図示せず)が荷台傾斜指示要求を受け付けて、スライドシリンダー30と、移動機構40とを動作させて、水平状態に荷台20を後方に移動させながら傾斜状態にする。
具体的には、制御部は、移動機構40の第1傾斜シリンダー43のピストンロッドを伸長させて、車両の前後方向(図中のX方向)に対して略垂直に立設している第1アーム41を、軸部45を支点に車両後方側(時計回り)に回転させて、車両後方側に45度傾斜した状態にする。また、制御部は、第1傾斜シリンダー43に同期させて第2傾斜シリンダー44のピストンロッドを伸長させて、車両前方側に45度傾斜している第2アーム42を、軸部46を支点に車両後方側(時計回り)に回転させて、略垂直に立設した状態にする。この動作により、第1アーム41及び第2アーム42に支持されているレール10(水平状態のレール10)は、車両の後方側にスライドしながら傾斜していき、アーム10の後端部に設けられた支持脚13が地面に接地する。なお、制御部は、図示しないセンサ等からの信号により、支持脚13が接地すると傾斜シリンダー(第1傾斜シリンダー43、第2傾斜シリンダー44)を停止させる。
また、制御部は、移動機構40の動作に同期させて、スライドシリンダー30を動作させて、レール10に沿って荷台20を車両後方に移動させる。これにより、水平状態の荷台20は、水平状態から傾斜状態に移行しているレール10上に沿って、車両後方側に移動していき、傾斜状態になる。
なお、制御部は、図示しないセンサ等からの信号により、荷台20の後端部が接地するとスライドシリンダー30を停止させる。
次に、図3(b)に示す傾斜状態の荷台20を、図3(a)に示す水平状態に戻す際の動作を説明する。
図3(b)に示すように、荷台20を傾斜した状態において、ユーザが操作部(図示せず)を操作して、荷台20を水平状態に戻す要求(荷台水平指示要求)を行うと、制御部(図示せず)が荷台水平指示要求を受け付けて、スライドシリンダー30と、移動機構40とを動作させ、傾斜状態に荷台20を前方に移動させて水平状態に戻す(図3(a)に状態に戻す)。
具体的には、制御部は、移動機構40の第1傾斜シリンダー43のピストンロッドを収縮させて、車両後方側に45度傾斜した第1アーム41を、軸部45を支点に車両前方側(反時計回り)に回転させて、略垂直に立設した状態にする。
また、制御部は、第1傾斜シリンダー43に同期させて第2傾斜シリンダー44のピストンロッドを収縮させて、略垂直に立設している第2アーム42を、軸部46を支点に車両前方側(反時計回り)に回転させて、車両前方側に45度傾斜した状態にする。
この動作により、第1アーム41及び第2アーム42に支持されているレール10(傾斜状態のレール10)は、車両の前方側にスライドしながら、水平状態になっていき、シャーシ−1の上に水平状態で配置されるようになる。なお、制御部は、図示しないセンサ等からの信号により、レール10がシャーシー上で水平になると傾斜シリンダー(第1傾斜シリンダー43、第2傾斜シリンダー44)を停止させる。
また、制御部は、移動機構40の動作に同期させて、スライドシリンダー30を動作させて、レール10に沿って荷台20を車両前方に移動させる。これにより、傾斜状態の荷台20は、傾斜状態から水平状態に移行しているレール10上に沿って、車両前方側に移動していき、シャーシー1上に水平に配置された状態に戻る。
なお、制御部は、図示しないセンサ等からの信号により、荷台20が所定位置に配置されるとスライドシリンダー30を停止させる。
このように、本実施形態の荷台移動傾斜装置Wは、上述した図5に示す従来技術のように「荷台を摺動自在に支持するレールがシャーシーに設けた基軸を中心に、シーソのように揺動して傾斜する構成」ではなく、レール10を支持する第1アーム41及び第2アーム42により、レール10を後方にスライドさせながら傾斜させるレール移動機構40を設けている。
そのため、本実施形態の荷台移動傾斜装置Wは、上述した従来技術と比べて、レール10の後端部を、シャーシー1の後端部から離れた位置に配置することができる。すなわち、本実施形態によれば、レール1の後端部に設けた支持脚13を、上述した従来技術と比べて、シャーシー1後端部から離れた位置に接地させることができ、レール10の傾斜角度を小さくすることができる。その結果、本実施形態によれば、従来技術と比べて、レール10に沿って移動させる荷台20の傾斜角度が小さくなり、貨物の上げ下ろし時に積載貨物状態が不安定になることを防止することができる。
また、本実施形態では、従来技術のように、「荷台の移動による基軸を中心とする重心変化によって、レールが荷台と共に傾斜する構成」ではなく、「第1アーム41及び第2アーム42により、レール10を後方に移動させながら傾斜させる構成」を採用しているため、従来技術と比べて、レール10の後端部が地面に接地するまでの時間が短くなり(レール10及び荷台20が不安定になっている状態が短くなり)、荷台20の移動を安定させることができる。
以上、説明したように、本実施形態によれば、貨物を上げ下ろす際の積載貨物の状態の安定性と、充分な安全性を確保することができる荷台移動傾斜装置Wを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、移動機構40が、「一対の第1アーム41と、一対の第2アーム42とにより、レール10を支持して、車両の後方に移動させながら傾斜させる構成」になっているが、レール10を支持するアームの数は適宜設計される。また、図示した第1アーム41、第2アーム42の形状は一例に過ぎない。
また、上述した実施形態では、スライドシリンダー30、第1傾斜シリンダー43、第2傾斜シリンダー44が、いずれも油圧シリンダーの場合を示しているが特にこれに限定されるものでなない。
また、上述した実施形態では、図4を用いてレール10と、レール10に摺動自在に支持される荷台20との連結関係を説明したが、図4の構成は一例に過ぎない。荷台20がレール10に摺動自在に支持されており、レール10に沿って車両前後方向に荷台20を移動可能な構成であれば、どのような構成でもよい。
W…荷台移動傾斜装置
1…シャーシー
1a…第1取付部
1b…第2取付部
10…レール
10a…第1側面部
10b…第2側面部
10c…固定部
12…コロ
13…支持脚
20…荷台
20a…レール嵌合部
20b…軸支部
20c…固定部
22…コロ
30…スライドシリンダー
40…レール移動機構
41…第1アーム
42…第2アーム
43…第1傾斜シリンダー
44…第2傾斜シリンダー
45…軸部
46…軸部

Claims (3)

  1. 貨物自動車若しくはセミトレーラに設けられる荷台移動傾斜装置であって、
    車両前後方向に延びるシャーシーに設置され且つ該前後方向に延びるレールと、
    前記レールに摺動自在支持された荷台と、
    前記レールに沿って車両の前後方向に前記荷台を移動させるスライドシリンダーと、
    前記シャーシーに水平に配置された前記レールを後方に移動させながら傾斜させるレール移動機構とを備え、
    前記レール移動機構は、
    一端部がシャーシーの後端側に設けられた第1軸部に回転自在に連結され且つ他端部が前記レールの第1側面部に連結された第1アームと、
    前記シャーシーに取り付けられ且つ前記第1軸部を支点に前記第1アームを回転させる第1傾斜シリンダーと、
    一端部が前記シャーシーの第1軸部より前方に設けられた第2軸部に回転自在に連結され且つ他端部が前記レールの第2側面部に連結された第2アームと、
    前記シャーシーに取り付けられ且つ前記第2軸部を支点に前記第2アームを回転させる第2傾斜シリンダーとを備え、
    前記第1、第2傾斜シリンダーを動作させて前記第1、第2アームを時計方向に回転させて前記レールを後方に移動させながら傾斜状態にさせると共に、前記スライドシリンダーにより後方に荷台を移動さることにより、前記レールに支持された水平状態の荷台が後方に移動して傾斜状態になることを特徴とする荷台移動傾斜装置。
  2. 前記傾斜状態のレールに対して、前記第1、第2傾斜シリンダーを動作させて前記第1、第2アームを反時計方向に回転させて前記レールを前方に移動させながら水平状態にさせると共に、前記スライドシリンダーにより前方に荷台を移動さることにより、前記傾斜状態の荷台が前方に移動しながら水平状態になることを特徴とする請求項1記載の荷台移動傾斜装置。
  3. 前記荷台が水平状態のときには、前記第1アームが車両の前後方向に対して略垂直に立設し、前記第2アームが車両前方側に傾斜し、且つ前記第1アームの他端部と、前記第2アームの他端部とが同じ高さの位置に配置されるようになっており、
    前記荷台が傾斜状態のときには、前記第1アームが車両の後方側に傾斜し、前記第2アームが車両の前後方向に対して略垂直に立設し、且つ前記第1アームの他端部が、前記第2アームの他端部よりも低い位置に配置されるようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の荷台移動傾斜装置。
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