JP6113457B2 - 電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置 - Google Patents

電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷媒を圧縮する電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置に関するものである。
電気自動車やハイブリッド車両、およびアイドリングストップ機能を備えたエンジン駆動車両では、常にエンジンが作動している一般のエンジン駆動車両と異なり、エンジンを備えていないか、備えていても省燃費化のために頻繁にエンジンを停止させる制御がなされている。したがって、このような車両に適用される車両用空調装置においては、エンジン冷却水等の燃焼排熱を利用した暖房運転を行い難い。また、一般のエンジン駆動車両のようにエンジンの動力で圧縮機(コンプレッサ)を駆動して冷媒を圧縮することができない。
このため、特許文献1に開示されているように、エンジン動力ではなく電動モータの動力で圧縮機を駆動する電動圧縮機が使用され、この電動圧縮機で圧縮した冷媒を用いて冷暖房を行うヒートポンプ方式の車両用空調装置が採用されている。ヒートポンプ方式によらずに暖房を行うとすれば、電気ヒータにより暖房用の空気を加熱する暖房方式が存在するが、この暖房方式は非常に消費電力が大きいため、高COP暖房(COP≧1)を実現可能なヒートポンプ方式の暖房方式の方が望ましい。
ヒートポンプ方式の車両用空調装置における問題点として、低外気温時(例えば−10℃以下)の暖房運転時において、空気中の水分が凝縮し、車室外蒸発器に着霜(フロスト)が起こって暖房能力が低下するという事象が挙げられる。この場合、暖房能力を向上させるため、特許文献1に開示されている車両用空調装置では、低外気温度時の熱源として、冷媒回路内に冷媒加熱装置を設置し、この冷媒加熱装置によって電動圧縮機に吸入される冷媒を加熱する方法が採られている。
特開2010−234847号公報
上記のように、従来のヒートポンプ方式の車両用空調装置では、電動圧縮機に吸入される冷媒を加熱する冷媒加熱装置が冷媒回路内に独立的に設置されていたため、この独立した冷媒加熱装置およびこれを接続するための追加配管等の機材が必要となり、これらの設置スペースを狭い車両内部に確保する必要がある上に、冷媒回路が複雑化且つ高コスト化するといった課題があった。
また、冷媒加熱装置が電動圧縮機から離れて設置されていたため、冷媒加熱装置で加熱された冷媒が電動圧縮機に流れ着くまでに熱損失が発生し、暖房効果が損なわれる懸念があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、冷媒回路の小型簡素化および低コスト化を図るとともに、冷暖房能力を向上させ、合わせて電気制御部を冷却可能にすることができる電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係る電動圧縮機は、車両用空調装置において冷媒を圧縮する電動圧縮機であって、電動モータの動力によって前記冷媒を圧縮する冷媒圧縮部と、前記冷媒圧縮部に付設された電気制御部と、前記冷媒を加熱する加冷媒熱装置と、前記冷媒加熱装置に流入する冷媒の流れを絞る絞り手段と、が一体化され、前記絞り手段には、前記冷媒圧縮部に吸入される前の前記冷媒を前記冷媒加熱装置側に流す冷媒加熱流路と、前記冷媒を前記冷媒加熱装置に流さずに前記冷媒圧縮部に直接吸入させるバイパス流路と、が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、冷媒加熱装置が冷媒圧縮部と絞り手段とが一体化されるため、従来のような独立した冷媒加熱装置および温度式膨張弁や、これらを接続するための追加配管等の機材が不要となり、それらの設置スペースを削減できるとともに、冷媒回路の小型簡素化および低コスト化を図ることができる。
しかも、冷媒加熱装置で加熱された冷媒が、別な配管等を通ることなく、冷媒加熱装置に隣接している冷媒圧縮部に直ちに吸入されるため、加熱された冷媒の熱損失を防止して、暖房能力を向上させることができる。
さらに、上記構成によれば、冷媒加熱装置が使用されない空調運転時、例えば冷房運転時や、車室外蒸発器に着霜が起きる前の暖房運転時には、絞り手段の冷媒加熱流路を閉じてバイパス流路を開くことにより、冷媒圧縮部に吸入される前の冷媒を、圧力損失を招く冷媒加熱装置には通さずに直接冷媒圧縮部に吸入させることができる。このため、冷媒を効率良く冷媒圧縮部に吸入させて冷暖房能力を向上させることができる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成において、前記冷媒加熱装置は、前記冷媒圧縮部と前記電気制御部との間に介装されていることを特徴とする。
上記構成によれば、冷媒加熱装置に流れ込む冷媒の冷熱によって電気制御部の作動熱を冷却することができる。換言すれば、電気制御部の熱によって冷媒を加温することができる。このため、作動時に高温になる電気制御部を冷却するとともに、その排熱を有効に利用することができる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成において、前記冷媒加熱装置に流入した前記冷媒が、まず前記電気制御部に隣接して流れ、次に前記冷媒圧縮部に隣接して流れるように、前記冷媒加熱装置の内部流路が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、冷媒加熱装置に流入した温度の低い冷媒が、まず電気制御部と熱交換することにより、電気制御部の発する熱を効果的に吸収し、次に冷媒加熱装置に内蔵されている発熱体に加熱される。このため、電気制御部を冷却するとともに、電気制御部が発する熱を有効利用して発熱体で消費される電力を節約することができる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成において、前記電気制御部に設けられている電気部品は、比較的発熱の大きいものから順に、前記内部流路の上流側から下流側に向かって配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、内部流路の上流側に配置された、比較的発熱の大きい電気部品ほど、温度の低い冷媒と熱交換されるため、電気制御部を効率良く冷却することができる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成において、前記冷媒加熱装置の内部流路に囲まれるように発熱体が配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、発熱体の熱を効率良く冷媒に伝達し、暖房能力を向上させることができる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成において、前記冷媒加熱装置の内部流路は、前記冷媒の流入部から下降した後にUターンして上昇するUターン形状であることを特徴とする。
上記構成によれば、液相状の冷媒が冷媒加熱装置に流入してきても、この液冷媒を冷媒加熱装置内で極力蒸発させることができ、これによって液冷媒がそのまま冷媒圧縮部に吸入されてしまうことを防止し、冷媒圧縮部の圧縮機構(コンプレッサ)が破損することを防止できる。
また、本発明に係る電動圧縮機は、上記構成における前記電気制御部において、前記冷媒圧縮部の制御基板と、前記冷媒加熱装置の制御基板とが一体化されていることを特徴とする。
上記構成によれば、それまで冷媒圧縮部の制御基板と冷媒加熱装置の制御基板とで個別に搭載されていた同じ機能を有する電気部品を共用することができ、電気制御部のコンパクト化を図ることができる。
また、本発明に係る車両用空調装置は、上記の各態様の電動圧縮機を備えたことを特徴とする。これにより、冷媒回路の小型簡素化および低コスト化を図るとともに、冷暖房能力を向上させ、合わせて電気制御部を冷却することができる。
以上のように、本発明に係る電動圧縮機およびこれを備えた車両用空調装置によれば、従来では独立的に配置されていた冷媒圧縮部と絞り手段とが一体化される。このため、従来のような独立した冷媒加熱装置および温度式膨張弁や、これらを接続するための追加配管等の機材が一切不要となり、それらの設置スペースを削減できるとともに、冷媒回路の小型簡素化および低コスト化を図ることができる。
また、冷媒加熱装置で加熱された冷媒が、別な配管等を通ることなく、冷媒加熱装置に隣接している冷媒圧縮部に直ちに吸入されるため、加熱された冷媒の熱損失を防止して、暖房能力を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る電動圧縮機を備えた車両用空調装置の一例を示す冷媒回路図である。 電動圧縮機に設けられた温度式膨張弁の概略構成を示す図である。 本発明の第1実施形態を示す電動圧縮機の縦断面図である。 冷房運転時(冷媒加熱装置OFF)における冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時(着霜前、冷媒加熱装置OFF)における冷媒の流れを示す図である。 暖房運転時(着霜後、冷媒加熱装置ON)における冷媒の流れを示す図である。 本発明の第2実施形態を示す電動圧縮機の縦断面図である。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態について説明する。
図1に示されるヒートポンプ方式の車両用空調装置1は、HVACユニット2と、冷暖房可能な冷媒回路3とを備えている。
HVACユニット2は、内外気切替ダンパ4を介して車室内の内気または車室外の外気のいずれかを選択的に導入し、下流側に圧送するブロア5と、ブロア5に連なる空気流路6内に上流側から下流側にかけて順次配設されている車室内蒸発器8と、車室内凝縮器9とを備えている。このHVACユニット2は、車室内前方のインストルメントパネル内に設置され、車室内蒸発器8および車室内凝縮器9により温調された空気を、車室内に向けて開口されているデフ吹出し口11、フェイス吹出し口12、フット吹出し口13いずれかから、吹出しモード切替ダンパ14,15,16により切り換えられる吹出しモードに従って車室内に吹き出し、車室内を設定温度に空調するものである。
HVACユニット2内における風路構造は、ブロア5から送風されて車室内蒸発器8を通過した外気または内気の全量が車室内凝縮器9を通るように形成されている。なお、従来のHVACユニット内に設けられている温調ダンパは設けられていない。
一方、冷暖房が可能な冷媒回路3には、閉サイクルの冷凍サイクル27と暖房サイクル29とが構成されている。
冷凍サイクル27は、電動圧縮機20Aと、この電動圧縮機20Aの吐出側に設けられた三方切替弁23と、車室外凝縮器21と、レシーバ22と、第2温度式膨張弁24と、HVACユニット2内の車室内蒸発器8と、逆止弁25とが、この順に吐出配管26Aおよび冷媒配管26B,26C,26D,26E,26F,26Gを介して接続されることによって構成されている。この冷凍サイクル27は、エンジン駆動方式の車両に適用されている標準的な車両用空調装置と概略同様のものである。
電動圧縮機20Aは、後に詳述するように、冷媒を圧縮する冷媒圧縮部20と、この冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を必要に応じて加熱する冷媒加熱装置41と、この冷媒加熱装置41に流入する冷媒の流れを絞り、圧力を減圧する第1温度式膨張弁42(絞り手段)とが一体的にユニット化されたものである。
一方、暖房サイクル29は、電動圧縮機20Aおよび三方切替弁23と、HVACユニット2内の車室内凝縮器9と、レシーバ22と、第3温度式膨張弁31と、車室外蒸発器32と、逆止弁25とが、この順に吐出配管26Aおよび冷媒配管26H,26I,26D,26J,26K,26L,26M,26Gを介して接続されることによって構成されている。したがって、電動圧縮機20Aと、三方切替弁23と、レシーバ22と、吐出配管26Aおよび冷媒配管26D,26Gは、冷凍サイクル27と暖房サイクル29とによって共用されている。
さらに、冷媒配管26Jと、電動圧縮機20Aの第1温度式膨張弁42との間を接続する冷媒配管26Nが配設されており、この冷媒配管26Nに逆止弁43と電磁弁44とが介装されている。電磁弁44は、冷媒配管26J側(レシーバ22側)から電動圧縮機20A側への冷媒の流れのみを許容する。
第2温度式膨張弁24と、第3温度式膨張弁31は、各々、減圧機構を備える通路24a,31aと、減圧機構を備えていない通路24b,31bと、を備えている。そして、減圧機構を備えない通路24b,31b側で冷媒の温度を検知することで、各々、通路24a,31aの減圧機構の開度を調整することができるようになっている。なお、三方切替弁23の具体的な構成は問わず、例えば2個の電磁弁を組み合わせてもよい。
上記した冷媒回路3において、暖房サイクル29を構成している車室外蒸発器32は、冷凍サイクル27を構成している車室外凝縮器21に対して、外気を通風する車室外ファン36の通風路中における下流側に、車室外凝縮器21と互いに平行に、且つ近接して設置されており、車室外ファン36を共用化している。車室外ファン36は、車室外凝縮器21側から車室外蒸発器32側に向かって冷却風を送風(吸引)する。なお、本実施形態においては、車室外蒸発器32と車室外凝縮器21との間に、車両駆動用のエンジン、モータ、インバータおよびバッテリ等を冷却する冷却媒体を熱交換させるラジエータ37が設置された構成とされている。
車室外凝縮器21、車室外蒸発器32およびラジエータ37の配置は任意であるが、本実施形態のように配置すると、車室外凝縮器21および車両用のラジエータ37によって、降雪時や積雪時における雪をブロックし、車室外蒸発器32に対する雪の付着を軽減することができる。したがって、車室外蒸発器32での熱交換性能を確保し、暖房性能を向上することができるとともに、車室外蒸発器32への雪の付着による凍結を防止することができる。また、車両用のラジエータ37から放熱がある場合には、それを吸熱して暖房能力の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態のレシーバ22は、車室外凝縮器21からの冷媒配管26Cと、車室内凝縮器9からの冷媒配管26Iとが接続される2つの冷媒流入口にそれぞれ逆止弁38,39が一体的に組み込まれた逆止弁付きのレシーバとされている。各逆止弁38,39は、共にレシーバ22の外部側から内部側への冷媒の流れのみを許容する。冷媒配管26Dはレシーバ22の出口配管であり、この冷媒配管26Dは冷媒配管26Eと冷媒配管26Jとに分岐し、冷媒配管26Eが車室内蒸発器8側に繋がり、冷媒配管26Jが車室外蒸発器32側に繋がる。
冷媒圧縮部20から吐出された冷媒は、三方切替弁23の開弁状態により、車室外凝縮器21(冷媒配管26B側)または車室内凝縮器9(冷媒配管26H側)のいずれか一方に選択的に流されるようになっている。そして、HVACユニット2から車室内に吹き出す風の温度コントロールは、冷媒圧縮部20の回転数を変化させることと、冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を冷媒加熱装置41によって加熱することによって行われる。
図2に拡大して示すように、電動圧縮機20Aに内蔵されている冷媒加熱装置41は、冷媒圧縮部20の、後述する冷媒吸入口76に隣接して設置され、第1温度式膨張弁42は、冷媒加熱装置41の入口部に隣接して設置されている。そして、第1温度式膨張弁42の内部には、冷媒配管26Nを流れて来て冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を冷媒加熱装置41側に流す冷媒加熱流路42aと、冷媒配管26Gを流れて来て冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を冷媒加熱装置41側には流さずに冷媒圧縮部20の冷媒吸入口76に直接吸入させるバイパス流路42bとが設けられている。
なお、この車両用空調装置1には、車両の適所に設置されている車室内温度センサ(Tr)53、外気温度センサ(Tamb)54、日射センサ(Ts)55、車速センサ56の他、車両用空調装置1側の車室内蒸発器8に設置されているフロストセンサ(FS)57、車室外蒸発器32に設置されている車室外蒸発器冷媒温度センサ(T1)58、吐出配管26Aに設置されている高圧センサ(HP)59、車室内凝縮器9に設置されている車室内凝縮器吹出し温度センサ(Tc)60からの検出信号が入力されるようになっている(これら各センサの設置位置は図1参照)。
[電動圧縮機の第1実施形態]
図3は、電動圧縮機20Aの第1実施形態を示す縦断面図である。前述したように、電動圧縮機20Aは、冷媒圧縮部20と、冷媒加熱装置41と、第1温度式膨張弁42(絞り手段)とが一体的にユニット化されたものである。冷媒圧縮部20には、さらに電気制御部65が一体的に付設されている。
冷媒圧縮部20は、電動モータ67と、この電動モータ67の動力によって冷媒を圧縮する圧縮機構68とが、アルミニウム合金製のハウジング70内に組み込まれた構成である。圧縮機構68は、例えば固定スクロール68aと、旋回スクロール68bとが組み合わされてなる公知のスクロール式のものである。電動モータ67の回転は主軸72を介して圧縮機構68を駆動するようになっている。主軸72は、ハウジング70内に保持されたメインベアリング73およびサブベアリング74によって回転自在に軸支されている。
ハウジング70の端部には冷媒吸入口76(吸入部)が設けられており、図1に示す冷媒配管26Gから冷媒吸入口76に吸入された低圧の冷媒ガスが、ハウジング70内を流通して電動モータ67を冷却した後に圧縮機構68に吸い込まれ、そこで圧縮されて高温高圧の冷媒ガスとなり、ハウジング70の端部に設けられている冷媒吐出口77から吐出配管26Aに吐出される。
この電動圧縮機20Aにおいて、冷媒加熱装置41は、冷媒圧縮部20と電気制御部65との間に挟まれるように設置されている。また、第1温度式膨張弁42は、冷媒圧縮部20の冷媒吸入口76に隣接して設置され、且つ冷媒加熱装置41にも隣接し、互いの内部流路が連通している。
第1温度式膨張弁42の内部には、前述した冷媒加熱流路42aとバイパス流路42bとが設けられている。冷媒加熱流路42aは冷媒加熱装置41に繋がり、バイパス流路42bは冷媒吸入口76に繋がっている。なお、図2に示す減圧部42cおよび感温部42dは図3において記載が省略されている。
電気制御部65は、収容箱80の内部に基板81が設置された構成である。基板81は、冷媒圧縮部20の制御基板と、冷媒加熱装置41の制御基板とが一体化されたものである。この基板81に、後述するPTCヒータ82を制御する制御用素子83や、電動モータ67を制御するインバータ装置の制御用素子84といった電気部品が搭載されている。これらの電気部品83,84は、いずれも発熱性のあるスイッチング素子や抵抗、コンデンサ等である。基板81は収容箱80の底面を介して冷媒加熱装置41に密着し、後述するように冷媒加熱装置41内を流れる冷媒によって基板81に搭載された電気部品83,84等が冷却されるようになっている。
冷媒加熱装置41の内部流路は、冷媒の流入部、即ち、第1温度式膨張弁42の冷媒加熱流路42aに繋がり、ここから鉛直に下降する下降流路41aと、その後にUターンして上昇する上昇流路41bとを有するUターン形状となっている。下降流路41aと上昇流路41bは、例えば鉛直な面状の通路、あるいは複数の鉛直な管路を格子状に並べた通路等として形成されている。
そして、これらの内部流路41a,41bに囲まれるように複数のPTCヒータ82が配置されている。このPTCヒータ82は、PTC(Positive Temperature coefficient)素子を使用した電気式のヒータであり、内部流路41a,41bに流される冷媒を加熱する発熱体として機能する。この発熱体としては、PTCヒータに限らず、例えば電熱線を絶縁した状態で金属パイプにより被覆する、いわゆる電気式のシーズヒータや、他の電気式ヒータとしてもよい。このPTCヒータ82により、内部流路41a,41bを流れる冷媒が必要に応じて加熱される。
冷媒加熱装置41の内部における冷媒の流路としては、第1温度式膨張弁42(冷媒加熱流路42a)から冷媒加熱装置41に流れ込んだ冷媒が、まず電気制御部65に隣接して流れ、次に冷媒圧縮部20に隣接して流れるように、流れの上流側の内部流路である下降流路41aが電気制御部65に隣接し、流れの下流側の内部流路である上昇流路41bが冷媒圧縮部20に隣接するようにレイアウトされている。
また、電気制御部65に設けられている電気部品83,84…は、比較的発熱の大きいものから順に、冷媒加熱装置41の内部流路(41a,41b)の上流側から下流側に向かって配置されている。例えば、本実施形態では、PTCヒータ82を制御する制御用素子83の平均発熱量の方が、電動モータ67を制御するインバータ装置の制御用素子84の平均発熱量よりも大きいため、制御用素子83が制御用素子84よりも上流側に、即ち上方に配置されている。
冷媒加熱装置41による冷媒加熱時には、PTCヒータ82が起動し、制御用素子83が発熱する。この制御用素子83が発した熱は、下降流路41aおよび上昇流路41bを流れる冷媒と熱交換され、冷媒が温められる。このため、制御用素子83の発熱を有効に利用して冷媒の加熱効率を向上させることができる。
なお、この空調制御装置50には、車両の適所に設置されている車室内温度センサ(Tr)53、外気温度センサ(Tamb)54、日射センサ(Ts)55、車速センサ56の他、車室内蒸発器8に設置されているフロストセンサ(FS)57、車室外蒸発器32に設置されている車室外蒸発器冷媒温度センサ(T1)58、冷媒配管26Hに設置されている高圧センサ(HP)59、車室内凝縮器9に設置されている車室内凝縮器吹出し温度センサ(Tc)60からの検出信号が入力されるようになっている。
次に、車両用空調装置1の運転時における冷媒の流れを、図4〜図6を用いて説明する。この車両用空調装置1は、冷媒圧縮部20から吐出された冷媒を車室外凝縮器21で熱交換した後に減圧して車室内蒸発器8に供給する冷房運転と、冷媒圧縮部20から吐出された冷媒を車室内凝縮器9で熱交換した後に車室外蒸発器32に供給する通常の暖房運転と、車室外蒸発器32の着霜時に、冷媒圧縮部20から吐出された冷媒を車室内凝縮器9で熱交換した後に冷媒加熱装置41で加熱する着霜時の暖房運転とを切り替えて運転される。なお、各図において、運転時に冷媒が流れる冷媒配管は太線で示され、冷媒が流れていない冷媒配管は細線で示されている。
[冷房運転]
図4は、冷房運転時における冷媒の流れを示している。
冷房運転時には、冷媒圧縮部20で圧縮された冷媒が吐出配管26Aより冷媒配管26Bを経て車室外凝縮器21側に供給されるように、三方切替弁23の開弁方向が設定される。車室外凝縮器21に供給された冷媒は、車室外ファン36を介して通風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、冷媒配管26Cとレシーバ22の逆止弁38とを経てレシーバ22内に導入され、ここに一旦貯留された後、冷媒配管26D,26Eを経て第2温度式膨張弁24に導かれ、ここで減圧されて気液二相状態となり、HVACユニット2内の車室内蒸発器8に供給される。
車室内蒸発器8でブロア5から送風されてくる内気または外気と熱交換されて蒸発ガス化された冷媒は、冷媒配管26F,26Gと、逆止弁25と、第1温度式膨張弁42とを経て冷媒圧縮部20に吸入され、再び圧縮される。この時、冷媒加熱装置41は停止(OFF)状態とされている。冷媒は、第1温度式膨張弁42を通過する際にバイパス流路42b(図2参照)に通されて、圧力損失を招く冷媒加熱装置41には通されずに直接冷媒圧縮部20に吸入される。以下、同様のサイクルが繰り返される。
車室内蒸発器8で冷媒と熱交換されることにより冷却された内気または外気は、吹出しモード切替ダンパ14,15,16により切り替えられる吹出しモードに応じて、デフ吹出し口11、フェイス吹出し口12、フット吹出し口13のいずれかから車室内に吹き出され、車室内の冷房に供される。
[暖房運転(着霜前)]
図5は、車室外蒸発器32に着霜する前の暖房運転時における冷媒の流れを示している。
暖房運転時には、冷媒圧縮部20で圧縮された冷媒が吐出配管26Aより冷媒配管26Hを経てHVACユニット2内の車室内凝縮器9側に供給されるように、三方切替弁23の開弁方向が設定される。車室内凝縮器9に供給された冷媒は、ブロア5から送風されてくる内気または外気と熱交換されて放熱される。これによって加熱された空気は、吹出しモードに応じて、デフ吹出し口11、フェイス吹出し口12およびフット吹出し口13のいずれかから車室内に吹き出され、車室内の暖房に供される。なお、通常の暖房運転は、窓の曇りを防止するために外気導入モードで行われる。
車室内凝縮器9で熱交換されて凝縮液化された冷媒は、冷媒配管26Iとレシーバ22の逆止弁39とを経てレシーバ22内に導入され、ここに一旦貯留された後、冷媒配管26D,26Jを通り、冷媒配管26Nに設けられた電磁弁44が閉じているために第3温度式膨張弁31に導かれ、ここで減圧されて気液二相状態となり、さらに冷媒配管26Kを経て車室外蒸発器32に供給される。
車室外蒸発器32に供給された冷媒は、車室外ファン36により通風される外気と熱交換され、外気から吸熱することで蒸発ガス化された後、冷媒配管26Lを経て第3温度式膨張弁31を通過し、さらに冷媒配管26M,26Gと、逆止弁25と、第1温度式膨張弁42とを経て冷媒圧縮部20に吸入され、再び圧縮される。この時、冷媒加熱装置41は、冷房運転時と同じく停止(OFF)状態とされており、冷媒は、第1温度式膨張弁42の内部で圧力損失の少ないバイパス流路42bを通って冷媒圧縮部20に吸入される。以下、同様のサイクルが繰り返されてヒートポンプ暖房が行われる。
[暖房運転(着霜後)]
上記のように、車室外蒸発器32により、外気から吸熱して暖房運転を行うと、低外気温時(例えば−10℃以下の時)に、車室外蒸発器32の表面に着霜し、この着霜が進むに連れて暖房能力が低下し、ついには暖房の吹出し温度が目標吹出し温度に達しなくなる懸念がある。そこで、車室外蒸発器32が着霜した場合には、車室外蒸発器32に冷媒を流すことを停止するとともに、冷媒加熱装置41を作動させて冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を加熱する冷媒加熱式の暖房運転が行われる。
即ち、車室外蒸発器32に着霜すると、外気温度センサ(Tamb)54、車室外蒸発器冷媒温度センサ(T1)58等によって着霜が検知され、この場合には冷媒加熱装置41を作動させる。こうして冷媒加熱装置41により冷媒が蒸発し過熱度が付き始めると、第1温度式膨張弁42が開き(ON)、電磁弁44も開かれるため、図6に示すように、冷媒圧縮部20から吐出されて車室内凝縮器9とレシーバ22とを経た冷媒が冷媒配管26Nに流れ込み、電磁弁44と逆止弁43とを通過し、第1温度式膨張弁42の冷媒加熱流路42a(図2参照)を通って冷媒加熱装置41に通され、ここで加熱されてから冷媒圧縮部20に吸入され、圧縮される。以下、同様のサイクルが繰り返されてヒートポンプ暖房が続行される。
これに伴い、車室外蒸発器32へ流入する冷媒量が減少し、過熱度が付かない状態となって、第3温度式膨張弁31の減圧機構を備える通路31aが閉じる(OFF)。このため、車室外蒸発器32への冷媒供給が停止される。冷媒加熱装置41で加熱された冷媒が冷媒圧縮部20で圧縮されて車室内凝縮器9に導入され、ブロア5から送風されてくる外気と熱交換されて放熱されることは、除霜前の暖房運転と同様である。なお、この冷媒加熱式の暖房運転が行われている時も、窓の曇りを防止するために外気導入モードに設定するのが好ましい。
[作用・効果]
本実施形態に係る車両用空調装置1の電動圧縮機20Aによれば、以下の作用効果が奏される。
まず、この電動圧縮機20Aは、電動モータ67の動力によって冷媒を圧縮する冷媒圧縮部20に、冷媒を加熱する冷媒加熱装置41と、この冷媒加熱装置41に流入する冷媒の流れを絞る第1温度式膨張弁42と、電気制御部65と、が一体化されているため、従来のような独立した冷媒加熱装置41および第1温度式膨張弁42や、これらを接続するための追加配管等の機材が不要となり、それらの設置スペースを削減できるとともに、冷媒回路3の小型簡素化および低コスト化を図ることができる。
しかも、冷媒加熱装置41で加熱された冷媒が、別な配管等を通ることなく、冷媒加熱装置41に隣接している冷媒圧縮部20に直ちに吸入されるため、加熱された冷媒の熱損失を防止して、暖房能力および除霜能力を向上させることができる。
また、冷媒加熱装置41が冷媒圧縮部20と電気制御部65との間に介装されているため、冷媒加熱装置41に流れ込む冷媒の冷熱によって電気制御部65の作動熱を冷却することができる。換言すれば、電気制御部65の熱によって冷媒を加温することができる。このため、作動時に高温になる電気制御部65を冷却するとともに、その排熱を有効に利用することができる。
さらに、冷媒加熱装置41に流入した冷媒が、まず電気制御部65に隣接して流れ、次に冷媒圧縮部20に隣接して流れるように、冷媒加熱装置41の内部流路(下降流路41a,上昇流路41bが形成されているため、冷媒加熱装置41に流入した温度の低い冷媒が、まず電気制御部65と熱交換することにより、電気制御部65の発する熱を効果的に吸収し、次にこの冷媒が冷媒加熱装置41に内蔵されたPTCヒータ82に加熱される。このため、電気制御部65を冷却するとともに、電気制御部65が発する熱を有効利用してPTCヒータ82で消費される電力を節約することができる。
また、電気制御部65に設けられている制御用素子83,84等の電気部品が、比較的発熱の大きいものから順に、冷媒加熱装置41の内部流路(41a,41b)の上流側から下流側に向かって配置されている。このため、内部流路(41a,41b)の上流側に配置された、比較的発熱の大きい電気部品ほど、内部流路に流入したばかりの低温な冷媒と熱交換される。このため、電気制御部を効率良く冷却することができる。
さらに、第1温度式膨張弁42には、冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を冷媒加熱装置41に流す冷媒加熱流路42aと、冷媒を冷媒加熱装置41に流さずに冷媒圧縮部20に直接吸入させるバイパス流路42bとが設けられている。このため、冷媒加熱装置41が使用されない空調運転時、例えば冷房運転時や、車室外蒸発器32に着霜が起きる前の暖房運転時には、第1温度式膨張弁42の冷媒加熱流路42aを閉じてバイパス流路42bを開くことにより、冷媒圧縮部20に吸入される前の冷媒を、圧力損失を招く冷媒加熱装置41には通さずに直接冷媒圧縮部20に吸入させることができる。このため、冷媒を効率良く冷媒圧縮部20に吸入させて冷暖房能力を向上させることができる。
また、冷媒加熱装置41の内部流路(下降流路41a,上昇流路41b)に囲まれるようにPTCヒータ82が配置されているため、このPTCヒータ82の熱を効率良く冷媒に伝達して暖房能力を向上させることができる。
さらに、冷媒加熱装置41の内部流路が、冷媒の流入部から下降する下降流路41aと、上昇流路41bとを有しており、これらによって冷媒の流入部から下降した後にUターンして上昇するUターン形状となっているため、液相状の冷媒が冷媒加熱装置41に流入してきても、この液冷媒を冷媒加熱装置41内で極力蒸発させることができ、これによって液冷媒がそのまま冷媒圧縮部20に吸入されてしまうことを防止し、冷媒圧縮部20の圧縮機構68が破損することを防止できる。
また、電気制御部65に設置される基板81が、冷媒圧縮部20の制御基板と、冷媒加熱装置41の制御基板とを一体化したものであるため、それまで冷媒圧縮部20の制御基板と冷媒加熱装置41の制御基板とで個別に搭載されていた同じ機能を有する電気部品(例えば制御用のマイコンや、DC/DC電源、電流センサ等)を共用することができ、電気制御部65の大幅なコンパクト化を図るとともに、冷媒加熱装置41内を流れる冷媒の冷熱による基板81の冷却効果を高めることができる。
また、本発明に係る車両用空調装置1は、上記のように構成された電動圧縮機20Aを備えているため、従来では独立的に配置されていた冷媒圧縮部20と電気制御部65と第1温度式膨張弁42とが一体化され、従来のような独立した冷媒加熱装置および温度式膨張弁や、これらを接続するための追加配管等の機材が一切不要となり、それらの設置スペースを削減できるとともに、冷媒回路3の小型簡素化および低コスト化を図ることができる。
しかも、冷媒加熱装置41で加熱された冷媒が、別な配管等を通ることなく、冷媒加熱装置41に隣接している冷媒圧縮部20に直ちに吸入されるため、加熱された冷媒の熱損失を防止して、暖房能力を向上させることができる。
[電動圧縮機の第2実施形態]
図7は、電動圧縮機20Bの第2実施形態を示す縦断面図である。
この電動圧縮機20Bにおいて、第1実施形態に示す電動圧縮機20Aと異なる点は、冷媒加熱装置41が冷媒圧縮部20の上部に設置され、この冷媒加熱装置41の端部に第1温度式膨張弁42が隣接して配置され、冷媒加熱装置41の上部に電気制御部65が配置されている点である。冷媒圧縮部20と第1温度式膨張弁42と電気制御部65の基本的な構成は、第1実施形態の電動圧縮機20Aと同様であるため、説明は省略する。
冷媒加熱装置41の内部流路は、冷媒が流れる水平な往流路41cと復流路41dとを備えたUターン形状に形成され、これらの内部流路(41c,41d)に囲まれるように複数のPTCヒータ82が配置されている。第1温度式膨張弁42の冷媒加熱流路42aとバイパス流路42bは、それぞれ冷媒加熱装置41の往流路41cと冷媒圧縮部20の冷媒吸入口76に連通している。また、冷媒加熱装置41の復流路41dは、第1温度式膨張弁42の内部でバイパス流路42bに連通している。
冷媒加熱装置41の内部における冷媒の流路としては、第1温度式膨張弁42(冷媒加熱流路42a)から冷媒加熱装置41内に流れ込んだ冷媒が、まず電気制御部65に隣接して流れ、次に冷媒圧縮部20に隣接して流れるように、流れの上流側の内部流路である往流路41cが電気制御部65に隣接し、流れの下流側の内部流路である復流路41dが冷媒圧縮部20に隣接するようにレイアウトされている。
電気制御部65は、その基板81が収容箱80の底面を介して冷媒加熱装置41に密着しており、基板81には制御用素子83,84が搭載され、このうち、平均発熱量の大きい制御用素子83が制御用素子84よりも往流路41cの上流側に配置されている。
このように、冷媒加熱装置41と電気制御部65を冷媒圧縮部20の上部に配置することにより、狭いエンジンルーム内におけるレイアウトの自由度が向上するとともに、冷媒加熱装置41を備えていない電動圧縮機に対して、後付けのオプション装備として冷媒加熱装置41を容易に追加することができるという利点がある。
なお、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
1 車両用空調装置
20 冷媒圧縮部
20A,20B 電動圧縮機
41 冷媒加熱装置
41a 下降流路(内部流路)
41b 上昇流路(内部流路)
42 第1温度式膨張弁(絞り手段)
42a 冷媒加熱流路
42b バイパス流路
65 電気制御部
67 電動モータ
68 圧縮機構
82 PTCヒータ(発熱体)
83,84 制御用素子(電気部品)

Claims (8)

  1. 車両用空調装置において冷媒を圧縮する電動圧縮機であって、
    電動モータの動力によって前記冷媒を圧縮する冷媒圧縮部と、
    前記冷媒圧縮部に付設された電気制御部と、
    前記冷媒を加熱する冷媒加熱装置と、
    前記冷媒加熱装置に流入する冷媒の流れを絞る絞り手段と、
    が一体化され
    前記絞り手段には、
    前記冷媒圧縮部に吸入される前の前記冷媒を前記冷媒加熱装置側に流す冷媒加熱流路と、
    前記冷媒を前記冷媒加熱装置に流さずに前記冷媒圧縮部に直接吸入させるバイパス流路と、が設けられていることを特徴とする電動圧縮機。
  2. 前記冷媒加熱装置は、前記冷媒圧縮部と前記電気制御部との間に介装されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記冷媒加熱装置に流入した前記冷媒が、まず前記電気制御部に隣接して流れ、次に前記冷媒圧縮部に隣接して流れるように、前記冷媒加熱装置の内部流路が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記電気制御部に設けられている電気部品は、比較的発熱の大きいものから順に、前記内部流路の上流側から下流側に向かって配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電動圧縮機。
  5. 前記冷媒加熱装置の内部流路に囲まれるように発熱体が配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電動圧縮機。
  6. 前記冷媒加熱装置の内部流路は、前記冷媒の流入部から下降した後にUターンして上昇するUターン形状であることを特徴とする請求項に記載の電動圧縮機。
  7. 前記電気制御部において、前記冷媒圧縮部の制御基板と、前記冷媒加熱装置の制御基板とが一体化されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の電動圧縮機。
  8. 請求項1からのいずれかに記載された電動圧縮機を備えた車両用空調装置。
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