JP6112969B2 - 積層チューブ容器 - Google Patents

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本発明は、軟質の合成樹脂(可撓性を有する合成樹脂)にて成形された内外二層からなる胴体部分を有し、該胴体部分をスクイズすることによって内層を外層から離脱(剥離)、減容させて内容物を注出する積層チューブ容器に関するものである。
練り歯磨き剤や調味料、化粧料、薬剤等を内容物として充填し、容器の胴体部分をスクイズすることによってヘッドの注出口を通して該内容物を注出するチューブ容器(スクイズ容器)は、円筒形からなる胴体部分の末端底部に形成された開放端を通してその内側に内容物を充填したのち、該開放端において胴体壁部同士を重ね合わせるとともに挟着(熱シール法や超音波法等を適用する)することによって密封するのが普通であり、そのシール部は板状であり、胴体部分は、楕円状の断面形状に保持されている。
通常、この種の容器は、スクイズ動作によって潰された胴体部分が元の形状に復元するとき、注出口を通して容器内に外気が吸引されるため、容器内の内容物は常に空気に接触しておりその影響を受けやすく、内容物の品質を長期にわたって高位に維持するのが難しい状況にある。また、とくに、内容物の残量が少なくなった場合においては、胴体部分を、シール部からヘッド部に向けて押し潰す面倒な作業も必要とされている。
上記のような従来の不具合の解決を図った先行技術として、特許文献1には、ブローチューブ本体を多層構成とし、スクイズに際して最内層の素材のみをその外側に隣接する層(外層)から剥離させて中味収納部を縮小するように組み合わせた構造からなるチューブ容器が提案されている。
特開平9─2497号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたチューブ容器は、最内層とその外側に隣接する層(外層)との間に外気を導入する空気取入孔が常に開放された状態にあることから、チューブ本体を押圧して内容物を注出するとき、該空気取入孔を通して空気が逃げてしまい、内容物の効率的な注出を行うことについて改善の余地があった。
本発明の課題は、容器の胴体部分を押し潰して内容物を注出するに当たって、内層体と外層体との相互間に外気を導入する開孔を確実に密封し、その際に付加される押圧力を内容物に効率よく伝達することができる積層チューブ容器を提案するところにある。
本発明は、内容物を注出する注出口を有するヘッドと、このヘッドに一体的につながり、その内側に内容物の充填空間を形成する筒状の胴体と、この胴体の末端を相互に重ね合わせるとともに挟着させて該胴体の少なくとも下側部分を楕円状断面に保持して該充填空間を密封するシール部とを備え、該胴体の押し潰しと初期形状への復元を誘導するスクイズにて該充填空間内の内容物を該注出口を通して注出する積層チューブ容器であって、前記胴体が、可撓性を有し初期形状への復元を可能とする外層体と、この外層体の内側に設けられ、該外層体の内壁部に離脱可能に密着する袋状の内層体からなり、前記外層体に、前記楕円状断面の長径側に位置する壁面でその内外において連通する少なくとも1つの開孔と、該外層体の内壁面に離反可能に密着して該開孔を閉塞する一方、前記胴体の復元過程で該外層体の内壁面から離反して該外層体と該内層体との間に外気を導入するシールフィルムにて構成された弁体を設け、前記弁体は、前記外層体の内壁面に沿って周回する環状帯からなることを特徴とする積層チューブ容器である。
上記の構成からなる積層チューブ容器において、
1)開孔は、その開孔中心を、シール部の厚さ中心に一致させた配置にすること、
2)弁体は、その少なくとも一部が外層体の内壁面に接着層を介して連結されたものであること、
3)接着層は、前記胴体の軸心に沿う向きに形成されたものであること、が課題解決のための具体的手段として好ましい。
本発明の積層チューブ容器によれば、該容器を、内容物を注出する注出口を有するヘッドと、このヘッドに一体的につながり、その内側に内容物の充填空間を形成する筒状の胴体と、この胴体の末端を相互に重ね合わせるとともに挟着させて該胴体の少なくとも下側部分を楕円状断面に保持して該充填空間を密封するシール部とを備えたもので構成し、胴体を、可撓性を有し、初期形状への復元を可能とする外層体と、この外層体の内側に設けられ、該外層体の内壁部に離脱可能に密着する袋状の内層体からなるものとし、さらに、外層体の、楕円状断面の長径側に位置する壁面に、その内外において連通する少なくとも1つの開孔と、該外層体の内壁面に離反可能に密着して該開孔を閉塞する一方、胴体の復元過程で該開孔から離反して外層体と内層体との間に外気を導入するシールフィルムにて構成された弁体を設け、該弁体を外層体の内壁面に沿って周回する環状帯としたため、スクイズによって容器の胴体を押し潰して内容物を注出するとき、開孔は弁体により確実に密封され、その際に付加される押圧力(外力)のほぼ全てを内層体に充填された内容物に伝達することができる。
また、上記の構成からなる積層チューブ容器によれば、開孔は、押し潰された容器の胴体が元の形状に復元するとき速やかに開放されるため、短時間で内層体と外層体との間に外気を導入することができる(胴体の復元が早い)。
とくに、胴体の、楕円状断面の長径側の壁面に外気導入用の開孔を形成し、この部位に該開孔を開閉する弁体を設けると、スクイズの際に弁体が開孔に強く、かつ確実に押し付けられるため、外層体と内層体との間に形成される空間の密閉性が高められることになる。
その理由は、スクイズにより胴体が短径方向から押し潰される(チューブ容器は、普通、胴体の短径方向から押し潰される)と、内層体は胴体の長径方向へ向けて変形するため、弁体は内層体により直接開孔に向けて押し付けられることになるか、あるいは外層体と内層体の相互間に存在する空気(開孔を通して導入された外気)を介して開孔に押し付けられるからである。また、このとき、楕円状断面の長径側の壁面の彎曲度合いがより大きくなることから、それに合わせて弁体も変形することとなり、弁体それ自体が開孔に向けて密着するような力も作用する。
また、本発明の積層チューブ容器によれば、開孔の開孔中心を、シール部の厚さ中心に一致させる配置としたため、胴体の復元時に弁体が速やかに作動する(楕円状断面の長径側の壁面は湾曲度合いが大きく短径側の壁面に比較して復元力が大きいため胴体の復元が始まるや否や開孔が開放する)。
また、本発明の積層チューブ容器においては、弁体を、シールフィルムにて構成され、開孔を含むその近傍域において配置される板状片とすることもでき、これにより、その配置、組み付けを比較的簡単に行うことが可能であり、積層チューブ容器を効率的に製造することができる。
また、本発明の積層チューブ容器によれば、弁体を、シールフィルムにて構成され、外層体の内壁面に沿って周回する環状帯としたため、その全域が外層体の内壁面に接触することになるため接着層がなくともシールフィルムの正確な位置決めが可能となる(接着層はあっても可)。また、開孔が胴体の周方向に複数設けられている場合であっても、該開孔が同一の周回上にある限り該環状帯を配置することにより各開孔を全て塞ぐことができるとともに、環状帯が存在する分だけ胴体の肉厚が増すため該胴体の復元力が高まる。
また、本発明の積層チューブ容器によれば、シールフィルムを、その少なくとも一部が前記外層体の内壁面に接着層を介して連結することができ、これにより構造の複雑化を伴うことなしに弁体の位置決め、および該弁体による開孔の確実な開閉が可能となる。
さらに、本発明の積層チューブ容器によれば、接着層を、胴体の軸心に沿う向きに形成することにより、弁体を外層体に確実に固定することができるとともに該弁体のスムーズな作動が可能となる。
本発明に好適な積層チューブ容器の実施の形態を模式的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図(右側半分を断面で表示)である。 図1の側面を示した図である。 図1に示した積層チューブ容器をスクイズすることによって押し潰した状況をその要部について示した図である。 本発明に好適な積層チューブ容器において、開孔が開放された状態を要部について示した図である。 図1に示した積層チューブ容器において、シール部を形成する前の状態を示した図である。 本発明に従う積層チューブ容器の実施の形態を模式的に示した図(シール部を形成する前の状態)である。
以下、本発明を図面を用いてより具体的に説明する。
図1(a)(b)は、本発明に好適な積層チューブ容器の実施の形態を平面および正面について示した図(一部断面で表示)であり、図2は、図1(a)(b)に示した積層チューブ容器の側面を示した図である。
図における符号1は、チューブ容器の胴体上部に熱融着等によって一体的に設けられたヘッドである。このヘッド1は、低密度ポリエチレン等の合成樹脂から構成されるものであって、その頂部には、容器の内部につながる注出口Mを形成する筒状の口頚部1aが備えられている。
また、2は、ヘッド1の口頚部1aの内側に配置され、容器内への外気の侵入を防止する逆止弁(例えば、3点弁等が適用される)である。この逆止弁2は、ヘッド1の口頚部1aの内壁面に嵌合する筒状体2aと、この筒状体2aの下端に一体連結し、口頚部1aの基端に設けられた弁座1bに着座して注出口Mを閉塞する弁体2bにて構成されている。この逆止弁2は、チューブ容器の胴体を押し潰したときにのみ弁体2が弁座1bから離反して注出口Mを開放する。
また、3は、ヘッド1の口頚部1aにつながる通路を有しこの通路を通して容器内の内容物を注出する注出ノズルである。この注出ノズル3は、その下部に一体連結する環状体3aを逆止弁2の筒状体2aの内壁面に嵌合させることによって固定される。注出ノズル3の固定構造は、図示のものに限定されることはないが、かかる固定構造を採用することにより、逆止弁2の筒状体2aが環状体3aと口頚部1aとの相互間で強固に挟持される。
また、4は、ヘッド1の口頚部1aに着脱自在に装着され、注出ノズル3の通路を閉塞状態に保持するカバーキャップである。このカバーキャップ4は、ヘッド1の口頚部1aを取り囲む内周壁4aと、この内周壁4aの外側に隙間を隔てて配置され、該内周壁4aを取り囲む外周壁4bと、該内周壁4aおよび外周壁4bの上端にそれぞれ一体連結してそれらを垂下保持する天壁4cから構成されている。
カバーキャップ4の天壁4cの下面中央部には、注出ノズル3の開孔出側端に当接して該注出ノズル3を密封する環状突起4dが設けられている。また、内周壁4aの内側面には、口頚部1aの外壁面に設けられたねじ部に係合可能なねじ部4eが設けられている。カバーキャップ4の内周壁4aに設けられたねじ部4eを口頚部1aのねじ部に係合させ、環状突起4dを注出ノズル3の開孔出側端に当接させることによって注出ノズル3は密封状態に保持される。なお、カバーキャップ4は、内周壁4aのねじ部4eを口頚部1aのねじ部に係合させるものを例として示したが、アンダーカットの如き係合手段を適用することも可能であり図示のものには限定されない。
また、符号5は、ヘッド1の後端部(下端部)に熱融着等によって一体的につながる胴体である。この胴体5は、可撓性を有し、スクイズによって押し潰された後に元の形状に復元可能な素材からなる合成樹脂(例えば、低密度ポリエチレン等)にて成形された筒状の外層体5aと、この外層体5aの内側に設けられ、該外層体5aの内壁部に離脱または剥離可能に密着する合成樹脂(例えば、外層体5aを構成する合成樹脂との間に相溶性がなく、ガスバリア性に優れた合成樹脂)製の袋状の内層体5bから構成される。
内層体5bは、その内側に内容物を充填する充填空間を形成するものであり、注出ノズル3を通して内容物が注出されるに従って外層体5aから離脱または剥離してそれ自体が減容するようになっている。
なお、前記袋状とは、注出口を除く全ての部分を減容可能とするものに限られるわけではなく、減容可能な密閉空間が部分的に形成されているものも含んでおり、胴体5の軸方向(長手方向)に沿って外層体5aと部分的に接合する接着帯を設けたもの、あるいは、チューブ容器の末端に形成されるシール部で挟み込んで固定する構造のもの等を適用することができる。
また、6は、胴体5の末端(下端)を相互に重ね合わせるとともに挟着させて内容物の充填空間を密封する板状のシール部である。このシール部6を形成することにより、胴体5の少なくとも下側半分はその平面形状が楕円状断面に保持される(図1(a)参照)。シール部6の形成により、内層体5bの下端部は該シール部6に固定される。
また、7は、外層体5aに設けられ、その内外において連通する開孔(丸孔)である。
この開孔7は、楕円状断面に保持された胴体5の長径側Pの壁面(図1(a)参照)で、かつ、容器の正面視において胴体5が拡大し始める下部域に形成した場合について示したが、該開孔7は、ヘッド1からシール部6に至るまでの間の任意の位置に設けることが可能であり、図示のものに限定されることはない。また、開孔7は、胴体5長径側Pの壁面の対向位置の2個所に2つ、あるいは、片側に1つだけ設けてもよいし、胴体5の軸方向や周方向に沿って複数設けてもよく、その数は任意に設定される
また、8は、シールフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等)にて構成された弁体である。この弁体8は、開孔7を含むその近傍域に配置される矩形状をなす板状片からなるものを例として示してある。この弁体8は、その全面が外層体5の内壁面に離反可能に密着して該開孔7を閉塞しており、少なくとも一辺は接着層9を介して外層体5aの内壁面に連結している。なお、弁体8の正確な位置決めが可能であるならば接着層9は省略することもできる。また、弁体8の形状は、矩形状のみならず、円形や三角形等種々の形状のものを適用することができる。
内容物を注出すべく、スクイズにより胴体5を押し潰すと、弁体8は図3に示すように、内層体5bにより直接押し付けられるか、あるいは外層体5aと内層体5bとの間に存在する空気を介して開孔7に強く、しかも確実に押し付けられる。また、このとき、外層体5aの長径側の壁面は、湾曲度合いが増したアーチ形状になるため、弁体8もその壁面の形状と同様の形状に変形し弁体8自体が開孔7に向けて密着するような力も作用することとなり、これにより、外層体5aと内層体5bとの相互間に形成される空間の密封性が高められる。一方、スクイズによって胴体5が押し潰されたのちにおいて、該胴体5が元の形状に復元するときには図4に示すように、弁体8は、湾曲度合いが増したアーチ形状になる壁面の初期形状への復元により開孔7から速やかに離反、該開孔7を通して外層体5aと内層体5bとの間に外気が導入される。
上記の構成からなる積層チューブ容器は、容器内の内容物が少なくなるにつれ内層体5bが外層体5aの内壁面から離脱していき減容する。内層体5bと外層体5aとの間に導入された外気は、スクイズにより外力が付与された状態では弁体8が外層体5aの内壁面に密着して開孔7を閉塞(密封)しているため、該開孔7を通して抜け出ることはなく、胴体5の押し潰しにかかる外力は内層体5bに効率よく伝達され、その結果、内容物は注出ノズル3を通してスムーズに注出される。
本発明に好適な積層チューブ容器は、とくに、弁体8が復元力の大きな部位、すなわち、楕円状断面の長径側Pの壁面に設けられているため、胴体5が初期形状に復元する際に弁体8が外層体5aからすぐさま離反(作動応答性が高い)する点にも特徴があり、胴体5が元の形状に復元するまでの時間が短くてすむ(内容物の連続的な注出が可能となる)。
本発明に好適な積層チューブ容器を製造するには、押し出し成形により、外層体5aと内層体5bからなる筒状の胴体5を成形したのち、該胴体5の上端部に熱融着等によってヘッド1を一体的に接合し、さらに、該外層体5aの適所に開孔7を形成する。そして、図5に示すように、胴体5の下端部において内層体5bの一部分を外層体5aから離脱させるとともに離脱させた領域から弁体8を差し入れて該開孔7を閉塞させるように外層体5aの内壁面に弁体8を配置すればよい。なお、弁体8を配置したのち開孔7を形成してもよく、容器の製造方法については種々の方法を適用することが可能であり、上記の方法に限定されることはない。
内容物は、胴体5の下端部に形成された開放端を通して充填され、内容物の充填を終えたのちにおいて、胴体5の末端を相互に重合、挟着(熱融着等)してシール部6を形成することにより内容物の充填空間は密閉される。
シール部6は、とくに開孔7が、外層体5aの、楕円断面の長径側Pに位置する壁面に位置するように形成すること、とりわけ、開孔7の開孔中心Oとシール部6の厚さ中心Oが一致するように開孔7を形成するのが有効である(図2参照)。これにより弁体8は、外層体5aの中でも、復元力の大きな部位に位置することとなり、スクイズにおいて胴体5が復元するとき弁体8が外層体5aの内壁面から速やかに離反する。
接着層9については、上掲図5に示すように、胴体5の軸心Lに沿う向きに形成するのがよい。というのは、接着層9を胴体5の軸心Lに沿う向きに形成することで弁体8をスムーズに、しかも確実に作動させることができるからである。なお、接着層9は、図2に示すように、シール部6を形成することにより、胴体5の軸心Lに対して若干傾斜することになるが、この場合であっても接着層9は、胴体5の軸心Lに沿う向きに形成されていることに変わりはなく、弁体8をスムーズに作動させることができる。
図6は、外層体5aの内壁面に沿って周回(一回り)する環状帯(シールフィルム)を適用して弁体8を構成した本発明に従う積層チューブ容器の実施の形態を示した図である(シール部6を形成する前の状態で表示)。
環状帯にて弁体8を構成する場合、該環状帯の外表面の全周が外層体5aの内壁面に接触することになるので、弁体8のセット時に位置ずれを起こし難くなる(正確な位置決めが可能となる)。しかも、この場合、接着層9は不要(接着層9はあってもよい)であり、開孔が複数設けられていても、それが同一周回上にある限り、単一の環状により各開孔を同時に閉塞させることができ、容器の効率的な製造が可能となる。
本発明によれば、容器の胴体を押し潰して内容物を注出する当たり、外気導入用の開孔を確実に密封することが可能であり、胴体の押し潰しに際して付加される押圧力を内層体を通して内容物に効率よく伝達できる。
1 ヘッド
1a 口頚部
1b 弁座
2 逆止弁
2a 筒状体
2b 弁体
注出ノズル
3a 環状体
4 カバーキャップ
4a 内周壁
4b 外周壁
4c 天壁
4d 環状突起
4e ねじ部
5 胴体
5a 外層体
5b 内層体
6 シール部
7 開孔
8 弁体
9 接着層
M 注出口

Claims (4)

  1. 内容物を注出する注出口を有するヘッドと、このヘッドに一体的につながり、その内側に内容物の充填空間を形成する筒状の胴体と、この胴体の末端を相互に重ね合わせるとともに挟着させて該胴体の少なくとも下側部分を楕円状断面に保持して該充填空間を密封するシール部とを備え、該胴体の押し潰しと初期形状への復元を誘導するスクイズにて該充填空間内の内容物を該注出口を通して注出する積層チューブ容器であって、
    前記胴体が、可撓性を有し初期形状への復元を可能とする外層体と、この外層体の内側に設けられ、該外層体の内壁部に離脱可能に密着する袋状の内層体からなり、
    前記外層体に、前記楕円状断面の長径側に位置する壁面でその内外において連通する少なくとも1つの開孔と、該外層体の内壁面に離反可能に密着して該開孔を閉塞する一方、前記胴体の復元過程で該外層体の内壁面から離反して該外層体と該内層体との間に外気を導入するシールフィルムにて構成された弁体を設け
    前記弁体は、前記外層体の内壁面に沿って周回する環状帯からなることを特徴とする積層チューブ容器。
  2. 前記開孔は、その開孔中心を前記シール部の厚さ中心に一致させた配置になることを特徴とする請求項1に記載した積層チューブ容器。
  3. 前記弁体は、その少なくとも一部が前記外層体の内壁面に接着層を介して連結されたものであることを特徴とする請求項1または2に記載した積層チューブ容器。
  4. 前記接着層は、前記胴体の軸心に沿う向きに形成されたものであることを特徴とする請求項に記載した積層チューブ容器。
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