JP6111065B2 - 自動教示システム及び教示方法 - Google Patents

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本発明は、基板を載置すべき基板の目標位置に基板を搬送するロボットのハンドの位置を教示する自動教示システム及び教示方法に関する。
半導体製造装置、あるいは液晶パネル製造装置等において半導体ウェハ、ガラス基板等の基板を所望の位置に精度良くかつクリーンに搬送するために、基板搬送ロボットが使用される。基板搬送ロボットは、基板を保持する搬送アームを有し、搬送アームが前後方向、左右方向及び上下方向に三次元移動して、基板を搬送する。
ところで、基板を載置すべき所定の位置に基板が正しく搬送されない場合には、例えば基板の受け渡しが適切に行われない、又は、搬送先での基板の処理が適切に行われない等の問題が発生する。このため、基板を載置すべき正しい位置を基板搬送ロボットに教示する必要がある。例えば搬送アームが基板を所定の位置まで搬送しているか否かを確認し、基板の搬送された位置がずれている場合には、搬送アームの搬送先の位置調整を行い、正しい搬送位置をロボットに教示する。
本来は、人が目視しながら、マニュアルで動かして教示するが、手間がかかる上に装置内に人が入るためクリーン度が低下する。これを解決するための自動教示の方法として、CCDカメラが搭載された位置検出用ウェハを搬送アームに保持させ、搬送アームにより位置検出用ウェハを搬送し、CCDカメラにより搬送アームの搬送先の停止位置を検出することが提案されている(特許文献1を参照)。
また、例えば特許文献2には、位置検出用ウェハの静電容量センサにより、載置部の中心穴の位置を検出して、搬送アームの位置を調整する技術が開示されている。
特開2003−243479号公報 特開2009−54665号公報
しかしながら、上記従来例のように、位置検出用ウェハにカメラを搭載する構成では、無線カメラを使用する必要があるため、電池の消耗により作業が中断してしまうなどのトラブルが発生し得る。また、いわゆるウェハ型の無線カメラは一般に高価であるため、コストが高くなってしまう。
また、位置検出用ウェハにカメラを搭載した場合には、実際のウェハと比べて重量が重くなり、この余分な重量によりハンドにたわみが生じるため、教示精度が低下してしまう。
これに対し、上記従来例のように、位置検出用ウェハに薄型且つ軽量な静電容量センサを用いた場合には、位置検出の演算が複雑になってしまう。
そこで、本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、コストを抑制しつつ基板搬送ロボットの基板の搬送位置を簡単且つ精度良く教示することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のある態様に係る自動教示システムは、基板を載置すべき基板の目標位置に基板を搬送するロボットのハンドの位置を自動的に教示する自動教示システムであって、前記基板の目標位置に対応して配置され、マーキングを有するターゲット治具と、前記基板を模擬した形状を有し、前記ハンドの基板保持部に保持される、前記マーキングを映すための第1及び第2の反射鏡を含む位置検出用治具と、前記ロボットに設けられ、前記位置検出用治具の第1及び第2の反射鏡に映る前記マーキングを撮像するカメラと、前記カメラにより撮像された前記第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるように前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示する制御装置と、を備える。
上記構成によれば、第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像においてマーキングが所定の態様になるようにハンドの位置を調整することで、当該調整した位置が前記マーキングに対応するハンドの位置となる。従って、当該ハンドの位置と、マーキングとハンドの位置との対応関係とに基づいて、基板を載置すべき目標位置を算出することができる。従って、当該調整した位置を、ハンドの教示位置として教示すれば、基板の目標位置を自動的に教示することが可能となる。尚、予め、基準となるシステムにおいて基板を載置すべき位置にハンドが位置したときに、カメラの視野に反射鏡全体が入り、カメラにより撮像される第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において目標が所定の態様になるように、第1及び第2の反射鏡を含む位置検出用治具のマーキングに対する相対位置関係及び第1及び第2の反射鏡の反射方向を定めておくものとする。
従来のシステムでは、位置検出用治具の基板にカメラを搭載する構成であったため、カメラに電池を搭載する無線カメラを備えていた。これに対し、上記構成によれば、位置検出用治具には2つの反射鏡のみが搭載され、通常のカメラがロボットに設けられる。これにより、カメラの電池が不要なため、電池の消耗トラブル無しに教示を行うことができる。更に、高価なウェハ型無線カメラを使用しないので、低コストなシステムが構築できる。また、位置検出用治具の基板にカメラを搭載しないので、位置検出用治具を実際の基板(例えばシリコンウェハ)に近い軽さとすることができ、余分な重量によるハンドのたわみを小さくすることができ、教示精度が向上する。
尚、上記位置検出用治具の「基板を模擬した形状」とは、「基板と実質的に同じ大きさ且つ同じ位置に且つ同じ姿勢で基板保持部に保持することが可能な形状」を意味する。
前記制御装置は、前記第1の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの前後方向及び左右方向に前記ハンドの位置を調整し、前記第2の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの上下方向に前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示してもよい。
前記の課題を解決するために、本発明の他の形態に係る教示方法は、基板を載置すべき基板の目標位置に基板を搬送するロボットのハンドの位置を教示する教示方法であって、マーキングを有するターゲット治具を前記基板の目標位置に対応して配置するステップと、前記基板を模擬した形状を有し、前記マーキングを映すための第1及び第2の反射鏡を含む位置検出用治具を前記ハンドの基板保持部に保持させるステップと、前記ロボットに設けられたカメラにより、前記位置検出用治具の第1及び第2の反射鏡に映る前記マーキングを撮像するステップと、前記カメラにより撮像された前記第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるように前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示するステップと、を含む。
前記ハンドの位置を教示するステップは、前記第1の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの前後方向及び左右方向に前記ハンドの位置を調整するステップと、前記第2の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの上下方向に前記ハンドの位置を調整するステップと、を更に含んでもよい。
本発明は、コストを抑制しつつ基板搬送ロボットの基板の搬送位置を簡単且つ精度良く教示することができる。
本発明の実施の形態に係る自動教示システムの構成を示す側面図である。 図1の自動教示システムの平面図である。 図1の位置検出用治具の構成を示す斜視図である。 図1の基板搬送ロボットの制御系を示すブロック図である。 図1の自動教示システムによる教示動作の一例を示すフローチャートである。 図5の教示動作を具体的に示したフローチャートである。 図6の教示動作における基板搬送ロボットのカメラの撮像画面の一例を示す。 基板搬送ロボットの左右方向のハンドの位置を調整した平面図である。 基板搬送ロボットの前後方向のハンドの位置を調整した平面図である。 基板搬送ロボットの上下方向のハンドの位置を調整した治具の位置関係を示す側面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動教示システム1を示している。この自動教示システム1は、基板を作業台からカセットに搬送する基板搬送ロボット2に、基板の目標位置を自動的に教示するものである。基板として、半導体ウェハ、表示パネル用のガラス基板等が例示される。図1に示すように、自動教示システム1は、基板を保持するハンド7を有する基板搬送ロボット2(以下、単に「ロボット」ともいう)と、ロボット2のハンド7に保持され、2つの反射鏡を含む鏡ユニット12を有する位置検出用治具4と、ロボット2のハンド7に設けられたカメラ5と、基板を載置すべき基板の目標位置に対応して配置されるターゲット治具3と、ロボット2の動作を制御するとともに、ロボット2にハンド7の位置を教示する制御装置6とを備える。
基板搬送ロボット2は、基板を搬送可能なロボットであれば特に限定されない。基板搬送ロボット2は、本実施の形態では、いわゆる水平多関節型の4軸ロボットであって、例えば半導体処理設備の床に固定される基台10を有し、基台10には昇降軸9が設けられている。基台10においては、昇降軸9の軸線が例えば鉛直に向けられる。基台10には、例えば電動モータからなる図示しない昇降アクチュエータが内蔵されており、このアクチュエータの動作により昇降軸9は基台10の上面側にて上下方向に昇降する。
昇降軸9の上端部には、長尺の第1アーム8aが設けられている。第1アーム8aは昇降軸9の上端部から水平に延びている。第1アーム8aの一端部は昇降軸9に対して鉛直軸線周りに揺動可能に連結され、昇降軸9には、例えば電気モータからなる図示しない揺動アクチュエータが内蔵されており、このアクチュエータの動作により第1アーム8aが昇降軸9に対して水平面内を揺動する。
第1アーム8aの他端部の上面側には、長尺の第2アーム8bが設けられている。第2アーム8bは、第1アーム8aの他端部から水平に延びている。第2アーム8bの一端部は、第1アーム8aに対して鉛直軸線周りに揺動可能に連結されている。第1アーム8aの他端部には、例えば電気モータからなる図示しない揺動アクチュエータが内蔵されており、このアクチュエータの動作により、第2アーム8bが第1アーム8aの他端部に対して水平面内を揺動する。
第2アーム8bの他端部の上面側には、基板Wが載置され且つこれを保持するハンド7が水平に設けられている。ハンド7は、第2アーム8bの他端部に対して鉛直軸線周りに揺動可能に連結されている。第2アーム8bの他端部には、例えば電気モータからなる図示しない揺動アクチュエータが内蔵されており、このアクチュエータの動作により、ハンド7が第2アーム8bの他端部に対して水平面内を揺動する。
ターゲット治具3は、基板を載置すべき基板の目標位置に対応して配置されるものである。本実施の形態では、基板の目標位置とは、カセット台11の上に載置されるカセット内の所定の棚の位置である。ターゲット治具3は、カセット内の所定の棚の位置に対応するようにカセット台11の上に配置される。ターゲット治具3は、例えば、平板であって、その上面にはロボット2にハンド7の位置を教示するためのマーキング15を有する。カセット内の各棚の位置(基板の目標位置)とマーキング15の位置との対応関係(位置関係)は制御装置6に予め記憶されている。従って、マーキング15に対し所定の位置関係になるようハンド7の位置を教示することにより、当該教示位置と、カセット内の各棚の位置(基板の目標位置)とマーキング15の位置との対応関係と、に基づいて基板の目標位置を設定することができる。
図2は、図1の自動教示システム1の平面図である。ロボット2は基準座標系を持っている。この座標系は、例えば、基台10の設置面と昇降軸9の軸線との交点が原点であり、昇降軸9の軸線がZ軸であり、Z軸に直交する任意の軸がX軸であり、Z軸及びX軸に直交する軸がY軸である。本実施の形態では、上述のように、Z軸が鉛直軸であるので、Z軸方向が上下方向である。また、後述するように、便宜上、ハンド7の延在方向をX軸方向と規定するので、X軸方向が前後方向であり、Y軸方向が左右方向である。図2に示すように、ターゲット治具3の平板の上面には、マーキング15が記されている。本実施の形態では、マーキング15は、縦軸と横軸を有する十字型である。マーキング15の縦軸はロボット2にハンド7の左右方向(Y軸方向)の位置を教示するためのものである。マーキング15の横軸はロボット2にハンド7の前後方向(X軸方向)及び上下方向(Z軸方向)の位置を教示するためのものである。
基板搬送ロボット2のハンド7は、円盤状の基板が載置され且つこれを保持すべく構成される。ハンド7の構造は、特に限定されない。本実施の形態では、例えば、平面視でY状に且つその対称軸がZ軸に直交する所定の軸(以下ハンド延在軸という)の延在方向に延びるように形成され、図示しないエアシリンダによって駆動される把持部と、ハンドの先端部に設けられた固定把持部との間で基板を保持するよう構成される。ハンド7の本体は、水平に延びており、取付板7bの他端は、第2アーム8bの他端部に揺動可能に連結されている。把持部は、基板(正確にはその主面)をX−Y平面に平行に且つ基板の中心が平面視においてハンド延在軸上に位置するように保持する。
基板搬送ロボット2は、位置検出用治具4をハンド7により保持した状態で、当該ハンド7を左右方向(Y軸方向)、前後方向(X軸方向)、上下方向(Z軸方向)に移動可能な構成となっている。
位置検出用治具4は、ロボット2のハンド7に保持され、2つの反射鏡を含む鏡ユニット12を有する。図3は、位置検出用治具4の構成を示している。図3に示すように、位置検出用治具4は、基板を模擬した形状を有している。尚、基板を模擬した形状とは、実際の基板(例えばシリコンウェハ)と実質的に同じ大きさ且つ同じ位置に且つ同じ姿勢でロボット2のハンド7により保持することが可能な形状である。本実施の形態では、位置検出用治具4は、実際の基板と実質的に同じ大きさの模擬基板4aと、この模擬基板4上に設けられた第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bで構成された鏡ユニット12とを有する。第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bのそれぞれに対応して、模擬基板4aには、その中央部を貫通するスリット13a及びスリット13bが形成されている。
ここで、図10に示すように、基板を載置すべき位置にハンド7が位置したときに、カメラ5の視野に反射鏡12a、12bの全体が入り、カメラ5により撮像される第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるように、第1及び第2の反射鏡12a、12bを含む位置検出用治具4のマーキング15に対する相対位置関係及び第1及び第2の反射鏡12a、12bの反射方向が定められる。
本実施の形態では、例えば第1の反射鏡12aは平面鏡で構成され、その反射面が模擬基板4aの主面に対し所定の鋭角α1傾斜し、且つ平面視において(主面の法線方向から見て)模擬基板4aの中心上に位置するように模擬基板4aに取り付けられる。第2の反射鏡12bは、平面鏡で構成され、その反射面が模擬基板4aの主面に対し第1の反射鏡12aの取付角度α1より大きい所定の鋭角α2傾斜するように模擬基板4aに取り付けられる。また、第2の反射鏡12bは、平面視において、その反射面の法線が第1の反射鏡12aの反射面の法線と平行になり、且つ平面視における第1の反射鏡12aの反射面の法線方向において、第1の反射鏡12aの側方で且つ後方に位置するように模擬基板4aに取り付けられる。この第1の反射鏡12aと第2の反射鏡12bとの位置関係を適宜定めることによって、第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bにより、それぞれ、光軸A1及び光軸A2が規定される。ここで光軸とは、光学系(本実施の形態では第1の反射鏡12a、第2の反射鏡12b、及びカメラ5を含む光学系)全体を通過する光束の代表となる仮想的な光線を意味する。これらの光軸A1及び光軸A2は、互いに平行な平面内に位置し、且つ図10に示すように、それぞれの一端側がハンド7の側方から見て互いに交差し、それぞれの他端側がハンド7の側方から見て互いに重なるとともにカメラ5の受光部(正確には対物レンズ)にそれぞれ直交する。また、光軸A1は模擬基板4aの中心を通る。従って、スリット13a及び13bを通じて、第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bには位置検出用治具4の下方(ここでは直下)の様子が映し出される。
カメラ5は、図2に示すように、基板搬送ロボット2のハンド7に設けられている。本実施の形態ではカメラ5は、ハンド7により保持された位置検出用治具4の第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bを撮像するように配置されているので、第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bに映る位置検出用治具4の直下の様子が撮像される。これにより、カメラ5の映像を確認しながらハンド7の位置を制御することにより、第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bにターゲット治具3のマーキング15が映るように調整することができる。
特許文献1のシステムでは、位置検出用治具の基板にカメラを搭載する構成であったため、カメラに電池を搭載する無線カメラを備えていた。これに対し、本実施の形態の構成によれば、位置検出用治具4には2つの反射鏡12a、12bのみが搭載され、通常のカメラ5(有線)がロボットに設けられる。これにより、カメラ5の電池が不要なため、電池の消耗トラブル無しに教示を行うことができる。更に、高価なウェハ型無線カメラを使用しないので、自動教示システム1を低コストに実現できる。
図4は、基板搬送ロボット2の制御系を示すブロック図である。図4に示すように、制御装置6は、ロボット2の動作を制御するとともにハンド7の位置を教示するものである。制御装置6は、制御部22と、教示動作を記憶しておく記憶部23と、ロボット2に所望の動作を入力する入力部24と、カメラ5により撮像した映像(撮像画像)を表示する表示部25とを備える。制御装置6は、カメラ5、駆動装置20及びハンド7の基板保持部21を制御する。
制御装置6は、作業者による手動によりあるいは自動的に入力部24に動作指令が入力されると、当該動作指令に応じて、ロボット2の昇降軸9、第1アーム8a、第2アーム8b及びハンド7を駆動する各アクチュエータの動作を制御し、ハンド7は、上下及び水平に移動する。そして、アクチュエータの動作速度を適宜制御することにより、ハンド7は、水平面内で任意の経路に沿って、移動する。このロボット2においては、昇降軸9、第1アーム8a、第2アーム8b及び各部を駆動するアクチュエータが、ハンド7を移動させるための駆動装置20を構成している。
駆動装置20は、制御装置5の制御指令に従って、図1で示した昇降軸9、第1アーム8a及び第2アーム8bを駆動するアクチュエータを動作させて、ハンド7を上下及び水平に移動する。
基板保持部21は、制御装置5の制御指令に従って、ハンド7のエアシリンダを駆動させることにより、基板(又は位置検出用治具4)を挟み込むようにして保持する。
制御装置6は、ロボット2のハンド7の動作を制御しつつ、カメラ5により撮像された第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bのそれぞれの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるようにハンド7の位置を調整したときの当該ハンド7の位置を教示する。
以下、自動教示システム1における教示処理について、図5及び図6のフローチャートを用いて説明する。以下の処理は、作業者による手動によりあるいは自動的に入力部24に動作指令が入力されることにより、制御装置6が当該動作指令に従って行う。
最初に位置検出用治具4をロボット2のハンド7上に所定の姿勢(上述の光軸A1及び光軸A2が規定される姿勢)となるように保持させてセットする(ステップ1)。また、基板を載置すべき基板の目標位置に対応して、ターゲット治具3を配置しておくものとする。
教示に際して、その位置検出用治具4の使用が1回目の場合には(ステップ2でYes)、治具4を較正するために補正値を測定する(ステップ3)。治具4の使用が1回目の場合には、治具の寸法誤差を補正する較正作業が必要となるので、本実施の形態では、人が一カ所教示して後のステップでの自動教示との差を補正するための補正値とする。
次に、ロボット2を検出開始位置に移動させる(ステップ4)。本実施の形態では図2の平面図に示すロボット2の位置を検出開始位置とする。制御装置6の表示部25では、カメラ5により撮像された第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bのそれぞれの撮像画像が表示される。図7は、基板搬送ロボット2のカメラの撮像画面30の一例を示す。図7に示すように、本実施の形態では、光軸A1が画面30の中央右に位置し、光軸A2が画面30の中央左に位置するように設定される。光軸A1と光軸A2とは画面30における1つの横軸上に位置している。従って、図7の最上段に示すように、画面30の中央右には第1の反射鏡12aが映し出され、画面30の中央左には第2の反射鏡12bが映し出されている。ここでは、図7の最上段に示すように表示画面30の反射鏡12a、12bにはいずれもターゲット治具3のマーキング15が検出されていない。
そして、教示動作としてターゲット検出を開始する(ステップ5)。本実施の形態では、ターゲットとしてターゲット治具3上のマーキング15を検出するものとする。
具体的には、図6のフローチャートに示すように、まず、第1の反射鏡12aの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるように左右方向(Y軸方向)のハンド7の位置を調整する(ステップ6)。本実施の形態では、図7の二段目に示すように、カメラの画面30の中央右に第1反射鏡12aに映ったマーキング15のY軸が画面30の光軸A1を通る縦軸に一致するように、左右方向(Y軸方向)のハンド7位置及び姿勢を調整する。図8は、ロボット2の左右方向のハンド7の位置を調整した平面図である。図8に示すように、平面視において、光軸A1とターゲット治具3の縦軸が一致している(重なっている)。
次に、第1の反射鏡12aの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるように前後方向(X軸方向)のハンド7の位置を調整する(ステップ7)。本実施の形態では、図7の三段目に示すように、カメラの画面30の中央右の光軸A1に第1反射鏡12aに映ったマーキング15のY軸とX軸との交点が位置するように、前後方向(X軸)のハンド7の位置を調整する。図9は、ロボット2の前後方向のハンド7の位置を調整した平面図である。図9に示すように、光軸A1とターゲット治具3の縦軸が一致し、且つ第1の反射鏡12a(正確には光軸A1の反射点(模擬基板4aの中心)とターゲット治具3の横軸とが一致している。
次に、第2の反射鏡12bの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるように上下方向(Z軸方向)のハンド7の位置を調整する(ステップ8)。本実施の形態では、図7の最下段に示すように、カメラの映像画面30の中央左の光軸A2上に第2反射鏡12bに映ったマーキング15のZ軸が位置するように、上下方向(Z軸方向)のハンド7の位置を調整する。これにより、第1の反射鏡12aにおける光軸A1の反射点のマーキング15からの高さを所定の高さ(図10におけるH1+H2)に合わせることができる。すなわち、ハンド7に保持された模擬基板4a(位置検出用治具4)の中心位置(ハンド7の位置)を、マーキング15に対応する所定の位置関係にすることができる。所定の位置関係とは、基板の中心位置(ハンド7の位置)が、マーキング15の直上であって所定の高さ(H1+H2)になる関係である。制御装置6は、この位置関係と、カセット内の各棚の位置とマーキング15の位置との対応関係と、に基づいて基板の目標位置を設定する。
図10は、ロボット2の上下方向のハンド7の位置を調整した場合の治具の位置関係を示す側面図である。図10に示すように、第1の反射鏡12aの取付角度α1、第2の反射鏡12bの取付角度α2、位置検出用治具4とターゲット治具3(模擬基板4a)との距離H1、カメラ5のレンズの中心と位置検出用治具4との距離H2、第1の反射鏡12a及び第2の反射鏡12bの距離(第1の反射鏡12aにおける光軸A1の反射点と第2の反射鏡12bにおける光軸A2の反射点との距離)L1は、次式(1)〜(5)で示すような関係を満たしている。
(H1+H2)tan(α3)=L1・・・(1)
α3=tan−1(L1/(H1+H2))・・・(2)
180=(90−α3)+2×α2・・・(3)
α2=(90+α3)/2・・・(4)
α2=(90+tan―1(L1/(H1+H2)))/2・・・(5)
上記構成によれば、第1及び第2の反射鏡12a、12bのそれぞれの撮像画像においてマーキングが所定の態様になるようにハンド7の位置を調整することで、当該調整した位置が、図10に示すようにターゲット治具3のマーキング15に対応するハンド7の位置であって、この位置に基づいて基板を載置すべき目標位置を算出することができる。従って、当該調整した位置を、ハンド7の教示位置として教示すれば、基板の目標位置を自動的に教示することが可能となる。
次に、検出ターゲット位置に治具4の補正値を加えてティーチングデータを作成する(ステップ9)。本実施の形態では、作成したティーチングデータは制御装置6の記憶部23に保存される。教示動作が終了する(ステップ10)。教示動作を続ける場合にはステップ4に戻り、次の検出開始位置へ移動して教示動作を続ける。
尚、本実施の形態では、第1の反射鏡12a、第2の反射鏡12bの構成及び取付角度等の位置関係は、図10に示すような構成に適宜定めたが、基板を載置すべき位置にハンド7が位置したときに、カメラ5の視野に反射鏡12a、12bの全体が入り、カメラ5により撮像される第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像においてマーキング15が所定の態様になるように、第1及び第2の反射鏡12a、12bを含む位置検出用治具4のマーキング15に対する相対位置関係及び第1及び第2の反射鏡12a、12bの反射方向を定める構成であれば、本実施の形態に限られるものではなく、その他の構成であってもよい。
尚、本実施の形態では、ターゲット治具3上に記したマーキング15は、十字であったが、これに限定されるものではない。カメラ5により撮像された第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において所定の態様になるようにハンドの位置を調整することができるようなものであればよい。
尚、本実施の形態では、ロボットのハンドは、エアシリンダを駆動させることにより基板を挟み込むようにして保持するものであったが、このような構成に限られるものではなく、基板を保持することが可能な構成であれば、例えば基板と接触する部位の圧力を制御して当該部位を基板に吸着させることにより基板を保持する吸着式であってもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、半導体ウェハ、ガラス基板等の基板を搬送する基板搬送ロボットの基板搬送位置の教示に用いることができる。
1 自動教示システム
2 基板搬送ロボット
3 ターゲット治具
4 位置検出用ウェハ
5 カメラ
6 制御装置
7 ハンド
8 アーム
8a 第1アーム
8b 第2アーム
9 昇降軸
10 基台
11 カセット台
12 鏡ユニット
12a 第1反射鏡
12b 第2反射鏡
13a 第1スリット
13b 第2スリット
20 駆動装置
21 基板保持部
22 制御部
23 記憶部
24 入力部
25 表示部
30 カメラ映像画面

Claims (4)

  1. 基板を載置すべき基板の目標位置に基板を搬送するロボットのハンドの位置を自動的に教示する自動教示システムであって、
    前記基板の目標位置に対応して配置され、マーキングを有するターゲット治具と、
    前記基板を模擬した形状を有し、前記ハンドの基板保持部に保持される、前記マーキングを映すための第1及び第2の反射鏡を含む位置検出用治具と、
    前記ロボットに設けられ、前記位置検出用治具の第1及び第2の反射鏡に映る前記マーキングを撮像するカメラと、
    前記カメラにより撮像された前記第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるように前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示する制御装置と、を備える、自動教示システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの前後方向及び左右方向に前記ハンドの位置を調整し、
    前記第2の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの上下方向に前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示する、請求項1に記載の自動教示システム。
  3. 基板を載置すべき基板の目標位置に基板を搬送するロボットのハンドの位置を教示する教示方法であって、
    マーキングを有するターゲット治具を前記基板の目標位置に対応して配置するステップと、
    前記基板を模擬した形状を有し、前記マーキングを映すための第1及び第2の反射鏡を含む位置検出用治具を前記ハンドの基板保持部に保持するステップと、
    前記ロボットに設けられたカメラにより、前記位置検出用治具の第1及び第2の反射鏡に映る前記マーキングを撮像するステップと、
    前記カメラにより撮像された前記第1及び第2の反射鏡のそれぞれの撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるように前記ハンドの位置を調整したときの当該ハンドの位置を教示するステップと、を含む、教示方法。
  4. 前記ハンドの位置を教示するステップは、
    前記第1の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの前後方向及び左右方向に前記ハンドの位置を調整するステップと、
    前記第2の反射鏡の撮像画像において前記マーキングが所定の態様になるようにハンドの上下方向に前記ハンドの位置を調整するステップと、を更に含む、請求項3に記載の教示方法。
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