JP6110262B2 - センサ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、拡散室と起電力セルとポンプセルとを有するセンサを制御するセンサ制御装置に関する。
内燃機関から排出される排気ガス中の酸素濃度を広域に(リニアに)検出するためのセンサとして、拡散律速層を介して測定対象ガス(排気ガス)が流入する拡散室と、固体電解質層に電極を設けた起電力セル(酸素濃度測定セル)およびポンプセル(酸素ポンプセル)の2つのセルを有するセンサ(ガスセンサ)がある。
このセンサの起電力セルから出力される検知電圧(Vs電圧)を所定値(目標電圧値)に保つために、ポンプセルへ通電するポンプ電流をフィードバック制御して、センサを制御するセンサ制御装置がある。
しかし、センサの特性バラツキや使用環境などの要因によって、フィードバック制御が適切に行われず、ポンプ電流が不適切な値となり、起電力セルの検知電圧が目標電圧値に収束せず、フィードバック制御を行うセンサ制御装置に発振が生ずることがある。
この発振を防止するため、例えば、ポンプセルの内側電極と起電力セルの検出電極とを共通にして、そこに低抵抗値の吊るし抵抗を付加する技術がある(特許文献1)。また、ポンプセルの外側電極および起電力セルのセル電極に、並列に帰還抵抗を付加し、ポンプ電流と同位相の電圧をVs電圧に重畳することで、発振を抑制する技術がある(特許文献2)。
さらに、ポンプ電流から所定の遮断周波数以下の低周波成分を除いた高周波成分ポンプ電流の一部を起電力セルに流すことで、センサに接続される制御回路の発振を抑制する技術が提案されている(特許文献3)。
特許2624704号公報 特開平5−256817号公報 特開2002−243700号公報
しかし、高周波成分ポンプ電流を起電力セルに対して流す構成においては、ポンプ電流の急激な変動に伴って起電力セルにも瞬時的に大きな電流(スパイク電流)が流れてしまい、起電力セルにダメージが及ぶ可能性がある。
例えば、センサの活性化直後など、ポンプ電流の通電開始直後には、ポンプ電流が急激に変動する場合があり、このような急激なポンプ電流の変動は高周波成分であるため、起電力セルに流れることになる。この結果、起電力セルにスパイク電流が流れてしまい、起電力セルにダメージが及ぶ可能性がある。
そこで、本発明は、検知電圧に基づいてポンプ電流をフィードバック制御するにあたり、起電力セルに対して高周波成分ポンプ電流を流す構成を採ることなく、検知電圧の発振を抑制するセンサ制御装置を提供することを目的とする。
本発明のセンサ制御装置は、拡散律速層を介して測定対象ガスが流入する拡散室と、拡散室における特定ガス成分の濃度に応じた検知電圧を生じる起電力セルと、外部から通電されるポンプ電流に応じて拡散室への特定ガス成分の汲み入れ又は汲み出しを行うポンプセルと、を有するセンサを制御するセンサ制御装置であって、起電力セルに生じる検知電圧が予め定められた目標電圧に近づくように、検知電圧に基づいてポンプ電流をフィードバック制御する制御部と、検知電圧から予め定められた低周波成分を抽出するローパスフィルタ部と、を備えており、制御部は、ローパスフィルタ部で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流をフィードバック制御すること、を特徴とするセンサ制御装置である。
特定ガス成分の濃度に応じて起電力セルに生じる検知電圧は、ポンプ電流によりポンプセルの両端に生じる電圧に比べて、単位時間あたりの変化量が小さく、低周波の電気信号となる。
このため、検知電圧に対してポンプセルの両端に生じる電圧などの高周波ノイズ成分が重畳した場合であっても、周波数帯域の違いを利用することで、検知電圧と高周波ノイズ成分とを分離することができる。つまり、ローパスフィルタ部により検知電圧から抽出された低周波成分は、高周波ノイズ成分が除去されており、特定ガス成分の濃度に応じて起電力セルに生じる「実際の検知電圧」に等しいものとなる。
これにより、制御部は、ローパスフィルタ部で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流をフィードバック制御することで、高周波ノイズ成分の影響を抑制しつつ、「実際の検知電圧」に基づいてポンプ電流をフィードバック制御することが可能となる。
この結果、制御部によるフィードバック制御によってポンプ電流が不適切な値に制御されるのを抑制できるため、制御部は、検知電圧を目標電圧に近づけることができ、検知電圧が発振することを抑制できる。
つまり、本発明では、ポンプ電流から所定の遮断周波数以下の低周波成分を除いた高周波成分ポンプ電流を起電力セルに流す構成を採ることなく、ローパスフィルタ部で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流をフィードバック制御することで、検知電圧を目標電圧に近づけることができる。
よって、本発明によれば、検知電圧に基づいてポンプ電流をフィードバック制御するにあたり、起電力セルに対して高周波成分ポンプ電流を流す構成を採ることなく、検知電圧の発振を抑制できる。なお、ローパスフィルタ部において設定される予め定められた低周波成分に関しては、センサの構成等を考慮し、センサが正常に応答する範囲の低周波成分を設定すればよい。例えば、センサ及びセンサ制御装置の一巡伝達関数の周波数特性の位相が、利得(ゲイン)が0dB以上である周波数領域で、−180度に至らないように、ローパスフィルタ部の低周波成分を設定し、発振を抑制すればよい。
次に、本発明のセンサ制御装置においては、センサの起電力セルに生じる検知電圧をアナログ値からデジタル値に変換する電圧AD変換部を備えており、ローパスフィルタ部は、電圧AD変換部で変換された検知電圧のデジタル値からデジタル演算により低周波成分を抽出し、制御部は、低周波成分のデジタル値に基づいてポンプ電流をデジタル制御によりフィードバック制御する、という構成を採ることができる。
このように、検知電圧をアナログ値からデジタル値に変換する電圧AD変換部を備えて、ローパスフィルタ部がデジタル演算により低周波成分を抽出する構成を採ることで、検知電圧から低周波成分を抽出することができる。
次に、本発明のセンサ制御装置においては、ローパスフィルタ部は、起電力セルから制御部に至る検知電圧の検出経路上に設けられるアナログ回路であり、当該センサ制御装置は、ローパスフィルタ部で抽出された低周波成分をアナログ値からデジタル値に変換する低周波AD変換部を備えており、制御部は、低周波AD変換部で変換された低周波成分のデジタル値に基づいてポンプ電流をデジタル制御によりフィードバック制御する、という構成を採ることができる。
このように、ローパスフィルタ部をアナログ回路で構成しつつ、ローパスフィルタ部で抽出された低周波成分をアナログ値からデジタル値に変換する低周波AD変換部を備えることで、検知電圧から低周波成分を抽出することができる。
本発明は、ポンプセルの両端に生じる電圧などの高周波ノイズ成分の影響を抑制しつつ、特定ガス成分の濃度に応じて起電力セルに生じる検知電圧に基づいてポンプ電流をフィードバック制御することができる。これにより、検知電圧を目標電圧に近づけることができ、検知電圧が発振することを抑制できる。
本発明によれば、検知電圧に基づいてポンプ電流をフィードバック制御するにあたり、起電力セルに対して高周波成分ポンプ電流を流す構成を採ることなく、検知電圧の発振を抑制できる。
ガスセンサ制御装置を備える内燃機関制御システムの全体構成図である。 ガスセンサの概略構成図である。 デジタル制御部のCPUで実行される制御処理を説明するための機能ブロック図である。 第2ガスセンサ制御装置を備える第2内燃機関制御システムの全体構成図である。 第2実施形態におけるデジタル制御部のCPUで実行される制御処理を説明するための機能ブロック図である。 第2実施形態のローパスフィルタの回路図である。 第2ローパスフィルタの回路図である。 第3ローパスフィルタの回路図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、本発明が適用された実施形態としてのガスセンサ制御装置2を備える内燃機関制御システム1の全体構成図である。
内燃機関制御システム1は、例えば、内燃機関の空燃比制御などを行い、内燃機関の運転状態を制御する用途に用いられる。ガスセンサ制御装置2は、内燃機関の排気ガス中の特定ガス成分(本実施形態では、酸素)を検出する用途に用いられる。
内燃機関制御システム1は、少なくともガスセンサ制御装置2、ガスセンサ8、エンジン制御装置9を備えている。
ガスセンサ制御装置2は、内燃機関(エンジン)の排気管に設けられるガスセンサ8からガス検出信号および素子抵抗値信号を検出し、ガス検出信号および素子抵抗値信号をエンジン制御装置9(エンジンCPU9)に出力する。
なお、ガスセンサ8は、排気ガス中の酸素濃度を広域にわたって(リニアに)検出するものであり、また、エンジン制御装置9は、各種制御処理の1つとして、ガス検出信号を用いてエンジンの空燃比制御を行う。
ガスセンサ制御装置2は、各種制御処理を実行するデジタル制御部31、第1オペアンプ33、第2オペアンプ35、第3オペアンプ37、外部接続端子39、定電流出力部61、定電流源回路62、シリアル通信端子53など、を備えている。
このうち、外部接続端子39は、ガスセンサ8に接続される端子(Vs+端子41、Pout端子45,Vcent端子47、COM端子49、Ip+端子51)と、コンデンサ57に接続されるコンデンサ用端子43と、を備えている。
定電流出力部61は、ガスセンサ8の内部抵抗値検出用の定電流を出力する。定電流源回路62は、起電力セル24に対して定電流(微小電流Icp)を出力する。
シリアル通信端子53は、シリアル通信ケーブル85を介して、エンジン制御装置9との間で各種信号(ガス検出信号、素子抵抗値信号など)の送受信を行う。
ここで、ガスセンサ8の概略構成図を図2に示すと共に、ガスセンサについて簡単に説明する。
ガスセンサ8は、ポンプセル14と、多孔質拡散層18と、起電力セル24と、補強板30と、を備えて構成されている。
ポンプセル14は、部分安定化ジルコニア(ZrO)により形成された酸素イオン伝導性の固体電解質体13と、その表面と裏面のそれぞれに主として白金で形成された多孔質電極12、16と、を有している。また、起電力セル24は、部分安定化ジルコニア(ZrO)により形成された酸素イオン伝導性の固体電解質体23と、その表面と裏面のそれぞれに主として白金で形成された多孔質電極22、28と、を有している。
ポンプセル14のうち拡散室20に臨む多孔質電極16と、起電力セル24のうち拡散室20に臨む多孔質電極22とは、互いに導通されるとともに、ガスセンサ8のセンサCOM端子17に接続されている。なお、ガスセンサ8のセンサCOM端子17は、ガスセンサ制御装置2のVcent端子47およびCOM端子49に接続されると共に、電流検出抵抗器83を介してPout端子45に接続されている(図1参照)。
また、ポンプセル14の多孔質電極12は、ガスセンサ8のセンサIp+端子19に接続されており、起電力セル24の多孔質電極28は、ガスセンサ8のセンサVs+端子15に接続されている。なお、センサIp+端子19は、外部接続端子39のIp+端子51に接続されており、センサVs+端子15は、外部接続端子39のVs+端子41に接続されている(図1参照)。
また、補強板30は、起電力セル24との間で基準酸素室26を形成するように、基準室形成層29を介して起電力セル24に積層されている。なお、起電力セル24の多孔質電極28は、基準酸素室26に面している。
ポンプセル14と起電力セル24との間には、多孔質拡散層18により包囲された拡散室20が形成されている。即ち、拡散室20は、多孔質拡散層18を介して測定ガス雰囲気と連通されている。なお、本実施形態では、多孔質物質を充填して成る多孔質拡散層18を用いるが、この代わりに小孔を配設して、拡散室20への測定対象ガスの流入速度を律速することも可能である。
なお、ガスセンサ8は、ヒータ42を備えており、ヒータ42による加熱によりポンプセル14および起電力セル24を活性化することで、ガス検出が可能となる。
図1に戻り、ガスセンサ制御装置2における酸素濃度測定動作について説明する。
ガスセンサ制御装置2では、定電流源回路62より起電力セル24に対して一定の微小電流Icpを流しつつ、起電力セル24の両端に発生する両端電圧Vsが目標電圧値(本実施形態では、450mV)になるようにポンプセル14に流すポンプ電流Ipを制御して、拡散室20の酸素の汲み入れないし汲み出しを行う。
ポンプセル14に流れるポンプ電流Ipの電流値及び電流方向は、排気ガス中の酸素濃度(空燃比)に応じて変化することから、このポンプ電流Ipの値に基づいて排気ガス中の酸素濃度を演算することができる。なお、起電力セル24に対して拡散室20の酸素を多孔質電極28側に汲み出す方向に微小電流Icpを流すことで、基準酸素室26は内部酸素基準源として機能する。
第3オペアンプ37は、反転入力端子がVcent端子47に接続され、非反転入力端子には基準電圧(+3.6V)が印加され、出力端子がポンプセル14のセンサIp+端子19に接続されている。
[1−2.デジタル制御部]
次に、デジタル制御部31について説明する。
デジタル制御部31は、CPU、ROM、RAM等を有する公知のマイクロコンピュータ(マイコン)で構成されている。本実施形態のデジタル制御部31は、中央演算処理装置91(以下、CPU91ともいう)、EEPROM92、第1A/D変換器93、D/A変換器94、I/O入出力部95、シリアル送受信部96、第2A/D変換器97などを備えて構成されている。
中央演算処理装置91(CPU91)は、各種演算制御処理を実行する装置であり、EEPROM92は、演算制御処理の内容やパラメータマップなどを記憶する記憶部であり、RAM(図示省略)は、制御データ等を一時的に記憶する記憶部である。
A/D変換器は、アナログ信号をデジタル信号に変換する変換器であり、デジタル制御部31においては、第1オペアンプ33の出力電圧をA/D変換するための第1A/D変換器93と、Vcent端子47における電圧をA/D変換するための第2A/D変換器97と、が備えられている。
D/A変換器は、デジタル信号をアナログ信号に変換する変換器であり、デジタル制御部31においては、抵抗器81に対して出力する出力電圧をD/A変換するためのD/A変換器94が備えられている。
I/O入出力部は、ON信号やOFF信号などの2値信号の入力および出力を行う入出力部であり、デジタル制御部31においては、定電流出力部61に対する制御指令信号を出力するI/O入出力部95が備えられている。
シリアル送受信部96は、予め定められた伝送プロトコルに従いシリアル通信を行う送受信部である。デジタル制御部31においては、シリアル送受信部96は、少なくともエンジン制御装置9との間でシリアル通信により信号送受信する。
そして、デジタル制御部31(詳細には、CPU91)は、センサVs+端子15の電位とVcent端子47の電位との電位差(起電力セル24の両端に発生する両端電圧Vs)を検知し、起電力セル24の起電力(両端電圧Vs)が450mVとなるように、ポンプセル14に流すポンプ電流Ipの大きさをPID制御によりフィードバック制御する。具体的には、デジタル制御部31は、目標電圧値(450mV)と起電力セル24の両端電圧Vsとの偏差ΔVsに基づいてPID演算し、偏差ΔVsが0に近づくように(換言すれば、両端電圧Vsが目標電圧値に近づくように)第2オペアンプ35の出力電圧を制御することで、第3オペアンプ37からポンプセル14に流れるポンプ電流Ipを制御する。
このポンプ電流Ipは、その正負の値により、ポンプセル14から第3オペアンプ37の出力端子に向かう方向か、または第3オペアンプ37の出力端子からポンプセル14に向かう方向のいずれかとなる。
また、デジタル制御部31(詳細には,CPU91)は、上記したPID制御により演算されたポンプ電流Ipの大きさと電流検出抵抗器83の抵抗値Rdを乗算する処理を行うことで、電流検出抵抗器83の両端電圧をガス検出信号(Vip信号)として検出する。そして、デジタル制御部31は、検出したガス検出信号(Vip信号)を、シリアル通信端子53を介してエンジン制御装置9に対して出力する。
なお、エンジン制御装置9は、ガス検出信号(Vip信号)に基づいて、内部に保持しているマップ(ガス検出信号と酸素濃度値との相関関係を表すマップ)から対応する酸素濃度値を算出する。さらに、エンジン制御装置9は、算出した酸素濃度値に基づき空燃比を検出する処理を行うと共に、目標空燃比となるように空燃比制御処理を行う。
[1−3.起電力セルの抵抗値(温度)測定動作]
次に、ガスセンサ制御装置2における起電力セル24の抵抗値(温度)測定動作について説明する。
ガスセンサ制御装置2の定電流出力部61は、第1スイッチ63、第1定電流源回路65、第2スイッチ67、第2定電流源回路69、第3スイッチ71、第3定電流源回路73、第4スイッチ75、第4定電流源回路77、を備えている。
このうち、第1スイッチ63、第1定電流源回路65、第2スイッチ67、第2定電流源回路69は、起電力セル24に対してRpvs検出用Nパルス定電流(−Iconst )を流すために備えられている。また、第3スイッチ71、第3定電流源回路73、第4スイッチ75、第4定電流源回路77は、Rpvs検出用Nパルス定電流とは逆極性のRpvs検出用Pパルス定電流(+Iconst )を起電力セル24に対して流すために備えられている。
また、ガスセンサ制御装置2のデジタル制御部31は、CPU91での制御処理において、起電力セル24の両端電圧Vsのデジタル値をRAM(図示省略)に記憶することで、起電力セル24の両端電圧Vsをサンプルホールドできるよう構成されている。
つまり、起電力セル24の抵抗値測定時には、定電流出力部61から起電力セル24に対して定電流が通電されることから、起電力セル24の両端電圧Vsは、定電流の影響を受けて電圧値が変動する。これに対して、定電流出力部61から起電力セル24への通電開始直前に、デジタル制御部31が起電力セル24の両端電圧Vsをサンプルホールドすることにより、デジタル制御部31は、抵抗値測定直前の両端電圧Vsを用いてPID制御することが可能となる。
また、デジタル制御部31は、起電力セル24の測定前電圧Vs1と測定時電圧Vs2との差分電圧ΔVr(=|Vs1−Vs2|)を演算する。なお、測定前電圧Vs1は、定電流出力部61による通電開始前にサンプルホールドした起電力セル24の両端電圧Vsであり、測定時電圧Vs2は、Rpvs検出用Nパルス定電流(−Iconst )を通電した際の起電力セル24の両端電圧Vsである。この差分電圧ΔVrは、起電力セル24の内部抵抗値に比例することから、起電力セル24の内部抵抗値を表す素子抵抗値信号SRpvsとして利用できる。
つまり、デジタル制御部31は、差分電圧ΔVrを演算することで、起電力セル24の内部抵抗値を表す素子抵抗値信号SRpvsを出力可能に構成されている。なお、デジタル制御部31は、差分電圧ΔVrをRpvs検出用Nパルス定電流(−Iconst)の電流値で除算して得られる値を、素子抵抗値信号SRpvsとして演算するRpvs測定処理を実行する。素子抵抗値信号SRpvsは、起電力セル24の内部抵抗値Rpvsに比例するとともに、起電力セル24の温度に比例する特性を有している。
なお、起電力セル24の両端電圧Vs(測定時電圧Vs2)は、Rpvs検出用Nパルス定電流(−Iconst )の通電開始後、値が安定するまでに一定の時間を要する。このことから、デジタル制御部31は、Rpvs検出用Nパルス定電流(−Iconst )の通電開始からRpvs検出用待機時間が経過した後に、起電力セル24の両端電圧Vs(測定時電圧Vs2)を検出する処理を行う。
デジタル制御部31(詳細には,CPU91)は、上記したRpvs測定処理で得られた素子抵抗値信号SRpvsを、シリアル通信端子53を介してエンジン制御装置9に対して出力する。
なお、エンジン制御装置9は、素子抵抗値信号SRpvsに基づいて、起電力セル24の内部抵抗値Rpvsと相関する値が目標値となるように、ガスセンサ8を加熱するためのヒータ42への通電を制御する。この温度制御は、起電力セル24の温度が目標値よりも高いときにはヒータ42への通電量を低下させ、また、起電力セル24の温度が目標値よりも低いときにはヒータ42への通電量を上げることにより、ガスセンサ8の温度を目標温度(例えば、800℃)に保つよう機能する。
[1−4.起電力セルの両端電圧Vs]
次に、起電力セル24の両端電圧Vsを目標電圧値に近づける制御を実行するにあたり、デジタル制御部31のCPU91においてローパスフィルタ処理を実行することで得られる効果について説明する。
図3に、起電力セル24の両端電圧Vsに基づいてポンプ電流Ipを制御するためにデジタル制御部31のCPU91で実行される制御処理を説明するための機能ブロック図を示す。
図3に示すように、CPU91は、機能ブロックとしては、デジタル信号受信部98と、デジタルフィルタ部99と、ポンプ電流制御部100と、を備えている。
デジタル信号受信部98は、起電力セル24からVs+端子41を介して第1オペアンプ33に向けて送信される電気信号であって、第1A/D変換器93でアナログ値からデジタル値に変換されたデジタル信号を受信する。
このデジタル信号には、酸素濃度に応じて起電力セル24に生じる両端電圧Vsのデジタル信号が含まれている。なお、酸素濃度に応じて起電力セル24に生じる両端電圧Vsは、ポンプ電流Ipによりポンプセル14の両端に生じる電圧に比べて、単位時間あたりの変化量が小さく、低周波の電気信号である。
デジタルフィルタ部99は、デジタル信号受信部98が受信したデジタル信号から、予め定められた遮断周波数(本実施形態では、150[Hz])以下の低周波成分の信号を抽出するローパスフィルタとしてのデジタル処理を行う。
これにより、Vs+端子41および第1オペアンプ33を介して起電力セル24から第1A/D変換器93に向けて送信される電気信号のうち遮断周波数以下の低周波成分の電気信号は、デジタルフィルタ部99によって抽出される。デジタルフィルタ部99により抽出された低周波成分は、ポンプ電流制御部100に入力される。
ポンプ電流制御部100は、デジタルフィルタ部99で抽出された低周波成分に基づいてポンプセル14に流すポンプ電流Ipをフィードバック制御して、拡散室20の酸素の汲み入れないし汲み出しを行う。詳細には、デジタルフィルタ部99で抽出された低周波成分を起電力セル24の両端電圧Vsとみなして、低周波成分(両端電圧Vs)が目標電圧値に近づくように、ポンプセル14に流すポンプ電流IpをPID制御して、拡散室20の酸素の汲み入れないし汲み出しを行う。
このような構成のCPU91を備えるデジタル制御部31は、Vs+端子41および第1オペアンプ33を介して起電力セル24からデジタル制御部31に向けて送信される電気信号に、ポンプ電流Ipなどの高周波ノイズ成分が重畳した場合であっても、CPU91のデジタルフィルタ部99によって高周波ノイズ成分を取り除くことができ、高周波ノイズ成分がポンプ電流制御部100に入力されるのを抑制できる。つまり、CPU91がデジタルフィルタ部99としての機能を備えることで、高周波ノイズ成分を取り除きつつ、酸素濃度に応じて生じる起電力セル24の両端電圧Vsを、ポンプ電流制御部100に入力することが可能となる。
これにより、デジタル制御部31は、起電力セル24の両端電圧Vsを精度良く検出できるとともに、ポンプ電流Ipに基づいて酸素濃度を精度よく検出できる。つまり、デジタル制御部31は、拡散室20における実際の酸素濃度に応じてポンプ電流Ipを適切に制御できるため、両端電圧Vsの発振が生ずることを抑制できる。
[1−5.効果]
以上説明したように、本実施形態の内燃機関制御システム1においては、ガスセンサ制御装置2が、デジタルフィルタ部99としての機能を有するデジタル制御部31(詳細には、CPU91)を備えている。
これにより、Vs+端子41および第1オペアンプ33を介して起電力セル24からデジタル制御部31に向けて送信される電気信号に、高周波ノイズ成分が重畳した場合であっても、デジタルフィルタ部99でのデジタル処理によって高周波ノイズ成分を取り除くことができ、酸素濃度に応じて生じる起電力セル24の両端電圧Vsを適切に抽出できる。
これにより、デジタル制御部31(詳細には、CPU91)は、デジタルフィルタ部99で抽出された低周波成分に基づいて、ポンプ電流制御部100においてポンプ電流Ipを適切にフィードバック制御することができる。
この結果、デジタル制御部31での制御において、拡散室20の酸素濃度に応じて起電力セル24に生じる実際の両端電圧Vsに基づいてポンプ電流Ipが適切な値に制御されるため、両端電圧Vsを目標電圧値に近づけることができ、両端電圧Vsが発振することを抑制できる。
つまり、ガスセンサ制御装置2では、ポンプ電流Ipから所定の遮断周波数以下の低周波成分を除いた高周波成分ポンプ電流を起電力セル24に対して流す構成を採ることなく、デジタルフィルタ部99で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流Ipをフィードバック制御することで、両端電圧Vsを目標電圧に近づけることができる。
[1−6.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
ガスセンサ制御装置2がセンサ制御装置の一例に相当し、多孔質拡散層18が拡散律速層の一例に相当し、排気ガスが測定対象ガスの一例に相当し、酸素が特定ガス成分の一例に相当し、両端電圧Vsが検知電圧の一例に相当し、ガスセンサ8がセンサの一例に相当する。
また、デジタル制御部31が制御部の一例に相当し、デジタルフィルタ部99としての機能を実行するCPU91がローパスフィルタ部の一例に相当し、第1A/D変換器93が電圧AD変換部の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
第2実施形態として、アナログ回路としてのローパスフィルタ111を備える第2ガスセンサ制御装置102について説明する。
なお、以下の説明では、第2実施形態の構成のうち第1実施形態と同様の構成については、第1実施形態と同一を付して説明を省略し、第2実施形態の構成のうち第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4は、第2ガスセンサ制御装置102を備える第2内燃機関制御システム101の全体構成図であり、図5は、第2実施形態におけるデジタル制御部31のCPU91で実行される制御処理を説明するための機能ブロック図である。
第2ガスセンサ制御装置102は、各種制御処理を実行するデジタル制御部31、第1オペアンプ33、ローパスフィルタ111、第2オペアンプ35、第3オペアンプ37、外部接続端子39、定電流出力部61、定電流源回路62、シリアル通信端子53など、を備えている。
第2実施形態の第2ガスセンサ制御装置102は、第1実施形態のガスセンサ制御装置2に対して、ハードウェア構成としては、ローパスフィルタ111が追加された構成である。また、第2ガスセンサ制御装置102は、ガスセンサ制御装置2と比べて、CPU91における機能ブロックのうちデジタルフィルタ部99が省略された構成である。
次に、起電力セル24の両端電圧Vsを目標電圧値に近づける制御を実行するにあたり、ローパスフィルタ111(以下、LPF111ともいう)を備えることで得られる効果について説明する。
図4に示すように、ローパスフィルタ111は、Vs+端子41から第1オペアンプ33の非反転入力端子に至る経路上に設けられている。ローパスフィルタ111の入力端子112がVs+端子41に接続され、ローパスフィルタ111の出力端子113が第1オペアンプ33の非反転入力端子に接続されている。
ここで、図6に、ローパスフィルタ111の回路図を示す。
図6に示すように、ローパスフィルタ111は、抵抗素子114とコンデンサ115とを備えたアナログ回路で構成されている。抵抗素子114は、入力端子112と出力端子113との間に接続され、コンデンサ115は、出力端子113とグランドラインとの間に接続されている。
ローパスフィルタ111は、予め定められた遮断周波数(本実施形態では、150[Hz])以下の低周波成分の信号を通過させるように、抵抗素子114の抵抗値およびコンデンサ115の容量が設定されている。
なお、酸素濃度に応じて起電力セル24に生じる両端電圧Vsは、ポンプ電流Ipによりポンプセル14の両端に生じる電圧に比べて、単位時間あたりの変化量が小さく、低周波の電気信号となる。ローパスフィルタ111における遮断周波数は、酸素濃度に応じて生じる起電力セル24の両端電圧Vsが通過するように予め設定されている。
これにより、起電力セル24からVs+端子41を介して第1オペアンプ33の非反転入力端子に向けて送信される電気信号のうち遮断周波数以下の低周波成分の電気信号は、ローパスフィルタ111によって抽出されて、第1オペアンプ33を介してデジタル制御部31に入力される。
このため、Vs+端子41および第1オペアンプ33を介して起電力セル24からデジタル制御部31に向けて送信される電気信号に、ポンプ電流Ipなどの高周波ノイズ成分が重畳した場合であっても、ローパスフィルタ111によって高周波ノイズ成分を取り除くことができ、高周波ノイズ成分がデジタル制御部31に入力されるのを抑制できる。つまり、ローパスフィルタ111を設けることで、高周波ノイズ成分を取り除きつつ、酸素濃度に応じて生じる起電力セル24の両端電圧Vsをデジタル制御部31に入力することが可能となる。
これにより、デジタル制御部31は、起電力セル24の両端電圧Vsを精度良く検出できるとともに、ポンプ電流Ipに基づいて酸素濃度を精度よく検出できる。つまり、デジタル制御部31は、拡散室20における実際の酸素濃度に応じてポンプ電流Ipを適切に制御できるため、ノイズなどの影響による両端電圧Vsの発振を抑制でき、起電力セル24の両端電圧Vsを目標電圧値に近づけることができる。
[2−2.効果]
以上説明したように、第2実施形態の第2内燃機関制御システム101においては、第2ガスセンサ制御装置102がローパスフィルタ111を備える。これにより、Vs+端子41および第1オペアンプ33を介して起電力セル24からデジタル制御部31に向けて送信される電気信号に、高周波ノイズ成分が重畳した場合であっても、ローパスフィルタ111によって高周波ノイズ成分を取り除くことができ、酸素濃度に応じて生じる起電力セル24の両端電圧Vsを適切に抽出できる。
これにより、デジタル制御部31は、ローパスフィルタ111で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流Ipをフィードバック制御することができる。
この結果、デジタル制御部31での制御において、拡散室20の酸素濃度に応じて起電力セル24に生じる実際の両端電圧Vsに基づいてポンプ電流Ipが適切な値に制御されるため、両端電圧Vsを目標電圧値に近づけることができ、両端電圧Vsが発振することを抑制できる。
つまり、第2ガスセンサ制御装置102では、ポンプ電流Ipから所定の遮断周波数以下の低周波成分を除いた高周波成分ポンプ電流を起電力セル24に対して流す構成を採ることなく、ローパスフィルタ111で抽出された低周波成分に基づいてポンプ電流Ipをフィードバック制御することで、両端電圧Vsを目標電圧に近づけることができる。
[2−3.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
第2ガスセンサ制御装置102がセンサ制御装置の一例に相当し、多孔質拡散層18が拡散律速層の一例に相当し、排気ガスが測定対象ガスの一例に相当し、酸素が特定ガス成分の一例に相当し、両端電圧Vsが検知電圧の一例に相当し、ガスセンサ8がセンサの一例に相当する。
また、デジタル制御部31が制御部の一例に相当し、ローパスフィルタ111がローパスフィルタ部の一例に相当し、第1A/D変換器93が低周波AD変換部の一例に相当する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、デジタルフィルタ部99やローパスフィルタ111における遮断周波数は、上記数値に限られることはなく、目的や用途などに応じて適切な値となるように、デジタルフィルタ部99やローパスフィルタ111を構成すればよい。
次に、上記の第2実施形態では、ローパスフィルタ111が1つの抵抗素子と1つの容量素子とを備えた構成であるが、ローパスフィルタ111に代えて、2つの抵抗素子と2つの容量素子とを備えた構成の第2ローパスフィルタ121を用いても良い。
図7に、第2ローパスフィルタ121の内部構成を表した説明図を示す。
第2ローパスフィルタ121は、抵抗素子122,コンデンサ123,抵抗素子124,コンデンサ125とを備えたアナログ回路で構成されている。
抵抗素子122および抵抗素子124の直列回路が、入力端子112と出力端子113との間に接続されている。コンデンサ123は、一端が抵抗素子122と抵抗素子124との接続点に接続され、他端がグランドラインに接続されている。コンデンサ125は、出力端子113とグランドラインとの間に接続されている。
第2ローパスフィルタ121は、予め定められた遮断周波数以下の低周波成分の信号を通過させるように、抵抗素子122および抵抗素子124の各抵抗値と、コンデンサ123およびコンデンサ125の各容量と、が設定されている。
このような構成の第2ローパスフィルタ121は、第2実施形態のローパスフィルタ111の代わりに利用できる。
次に、ローパスフィルタ111に代えて、オペアンプを用いた正帰還型ローパスフィルタとしての第3ローパスフィルタ131を用いても良い。
図8に、第3ローパスフィルタ131の内部構成を表した説明図を示す。
第3ローパスフィルタ131は、抵抗素子132,コンデンサ133,抵抗素子134,抵抗素子135,コンデンサ136,コンデンサ137,オペアンプ138を備えたアナログ回路で構成されている。
抵抗素子132,抵抗素子134,抵抗素子135の直列回路が、入力端子112とオペアンプの非反転入力端子との間に接続されている。コンデンサ133は、一端が抵抗素子132と抵抗素子134との接続点に接続され、他端がグランドラインに接続されている。コンデンサ136は、オペアンプ138の非反転入力端子とグランドラインとの間に接続されている。コンデンサ137は、一端が抵抗素子134と抵抗素子135との接続点に接続され、他端がオペアンプ138の出力端子に接続されている。オペアンプ138は、出力端子と反転入力端子とが互いに接続されている。
第3ローパスフィルタ131は、予め定められた遮断周波数以下の低周波成分の信号を通過させるように、各抵抗素子の抵抗値と、各コンデンサの容量と、が設定されている。
このような構成の第3ローパスフィルタ131は、第2実施形態のローパスフィルタ111の代わりに利用できる。
また、上記の第2実施形態のデジタル制御部31として、中央演算処理装置(CPU)91に代えて、適宜の回路素子で構成したデジタル演算回路をハードウェアで構成し、起電力セル24の起電力(両端電圧Vs)が450mVとなるように、ポンプセル14に流すポンプ電流Ipの大きさをPID制御し、演算されたポンプ電流Ipのデジタル信号をD/A変換器94に出力するようにしても良い。また、上記の第1、第2実施形態では、デジタル制御部31にシリアル通信端子53を設け、CPU91にて検出したガス検出信号(Vip信号)をエンジン制御装置9に出力するようにしたが、シリアル通信端子53を省略すると共にCPU91でのガス検出信号(Vip信号)の検出処理を省略し、電流検出抵抗器83の両端電圧をエンジン制御装置9に対して出力できるようにガスセンサ制御装置、第2ガスセンサ制御装置を構成するようにしても良い。
1…内燃機関制御システム、2…ガスセンサ制御装置、8…ガスセンサ、14…ポンプセル、18…多孔質拡散層、20…拡散室、24…起電力セル、31…デジタル制御部、91…中央演算処理装置(CPU)、93…第1A/D変換器、94…D/A変換器、97…第2A/D変換器、98…デジタル信号受信部、99…デジタルフィルタ部、100…ポンプ電流制御部、101…第2内燃機関制御システム、102…第2ガスセンサ制御装置、111…ローパスフィルタ、121…第2ローパスフィルタ、131…第3ローパスフィルタ。

Claims (3)

  1. 拡散律速層を介して測定対象ガスが流入する拡散室と、前記拡散室における特定ガス成分の濃度に応じた検知電圧を生じる起電力セルと、外部から通電されるポンプ電流に応じて前記拡散室への前記特定ガス成分の汲み入れ又は汲み出しを行うポンプセルと、を有するセンサを制御するセンサ制御装置であって、
    前記起電力セルに生じる前記検知電圧が予め定められた目標電圧に近づくように、前記検知電圧に基づいて前記ポンプ電流をフィードバック制御する制御部と、
    前記検知電圧から予め定められた低周波成分を抽出するローパスフィルタ部と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記ローパスフィルタ部で抽出された前記低周波成分に基づいて前記ポンプ電流をフィードバック制御すること、
    を特徴とするセンサ制御装置。
  2. 前記センサの前記起電力セルに生じる前記検知電圧をアナログ値からデジタル値に変換する電圧AD変換部を備えており、
    前記ローパスフィルタ部は、前記電圧AD変換部で変換された前記検知電圧のデジタル値からデジタル演算により前記低周波成分を抽出し、
    前記制御部は、前記低周波成分のデジタル値に基づいて前記ポンプ電流をデジタル制御によりフィードバック制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
  3. 前記ローパスフィルタ部は、前記起電力セルから前記制御部に至る前記検知電圧の検出経路上に設けられるアナログ回路であり、
    当該センサ制御装置は、前記ローパスフィルタ部で抽出された前記低周波成分をアナログ値からデジタル値に変換する低周波AD変換部を備えており、
    前記制御部は、前記低周波AD変換部で変換された前記低周波成分のデジタル値に基づいて前記ポンプ電流をデジタル制御によりフィードバック制御すること、
    を特徴とする請求項1に記載のセンサ制御装置。
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