JP2008304272A - ガス濃度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを抑えて、ポンプセルに印加する電圧の精度を高めることができると共に、被測定ガスの酸素濃度を要求される酸素濃度にするための応答速度を高めることができるガス濃度検出装置を提供すること。
【解決手段】ガス濃度検出装置1は、ポンプセル2A、センサセル及びモニタセルを有している。ポンプセル出力回路4は、制御用マイコン7からのパルス幅変調信号を受けてスイッチングを行うスイッチング素子41と、スイッチング素子41によって所定の電圧値に変換されたパルス電圧を平滑化する第1オペアンプOP1と、第1オペアンプOP1の出力端子に接続し、ポンプセル2Aの電極に電圧を印加する第2オペアンプOP2とを有している。第1オペアンプOP1には、入力バイアス電流が小さいオペアンプを用い、第2オペアンプOP2には、出力電流が大きいオペアンプを用いている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスセンサ素子によって、ポンプセル、センサセル及びモニタセンサセルを構成してなるガス濃度検出装置に関し、特に、ポンプセルを駆動するポンプセル出力回路に関する。
例えば、車両の排ガス等の被測定ガス中に含まれるNOx(窒素酸化物)濃度を検出する際には、固体電解質体の両表面にそれぞれ電極を設けてなるガスセンサ素子によって、被測定ガス中の酸素濃度を調整するためのポンプセルと、ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中のNOx濃度を測定するためのセンサセルと、ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中の酸素濃度を監視するためのモニタセンサセルとを構成したガス濃度検出装置を用いる。
ポンプセルを駆動するポンプセル出力回路においては、ポンプセルを構成するガスセンサ素子の一対の電極間に所定の電圧を印加し、被測定ガス中の酸素濃度を、センサセル及びモニタセルにおいてNOx濃度の検出を行うのに適した濃度に調整する。特に、NOx濃度を検出する場合には、ppmオーダーのNOx濃度による数十〜数百nAの微小な電流を検出するため、センサセル及びモニタセルへ供給する被測定ガスの残存酸素濃度は極力少なくしている。このようなポンプセルを備え、NOx濃度の検出を行うガス濃度検出装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
また、ポンプセルは、低インピーダンスであり、ポンプセル出力回路においては、ポンプセルを安定して駆動するためにオペアンプを用いている。このオペアンプは、印加する電圧の精度を高めるためには、入力オフセット電流及び入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)が小さいことが好ましく、要求される酸素濃度にするための応答速度を高めるためには、出力電流が大きいことが好ましい。
しかしながら、特許文献1等にも開示されているように、ポンプセル出力回路において、ポンプセルへの電圧の印加は1つのオペアンプによって行っている。そのため、コストアップを抑えて、入力バイアス電流が小さく出力電流が大きい1つのオペアンプを選定することは容易ではない。したがって、コストアップを抑えて必要な性能を確保する工夫が必要とされる。
特開2004−93289号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、コストアップを抑えて、ポンプセルに印加する電圧の精度を高めることができると共に、被測定ガスの酸素濃度を要求される酸素濃度にするための応答速度を高めることができるガス濃度検出装置を提供しようとするものである。
本発明は、酸素イオン透過性を有する固体電解質体の両表面にそれぞれ電極を設けてなるガスセンサ素子を有し、
該ガスセンサ素子によって、NOx不活性の電極を備え被測定ガス中の酸素濃度を調整するためのポンプセルと、NOx活性の電極を備え上記ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中のNOx濃度を測定するためのセンサセルと、NOx不活性の電極を備え上記ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中の酸素濃度を監視するためのモニタセルとを構成してなるガス濃度検出装置において、
上記ポンプセルの一方の電極には、制御用マイコンからのパルス幅変調信号を受けて、当該ポンプセルに限界電流特性を維持するための所定範囲内の電圧を印加するよう構成したポンプセル出力回路が接続してあり、上記ポンプセルの他方の電極には、基準電圧源が接続してあり、
上記ポンプセル出力回路は、上記制御用マイコンからのパルス幅変調信号を受けてスイッチングを行うスイッチング素子と、
該スイッチング素子によって所定の電圧値に変換されたパルス電圧を平滑化するローパスフィルタを構成する第1オペアンプと、
該第1オペアンプの出力端子に接続し、上記ポンプセルの一方の電極に電圧を印加するボルテージフォロアを構成する第2オペアンプとを有しており、
上記第1オペアンプには、上記第2オペアンプに比べて入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)が小さいオペアンプを用い、上記第2オペアンプには、上記第1オペアンプに比べて出力電流が大きいオペアンプを用いたことを特徴とするガス濃度検出装置にある(請求項1)。
本発明のガス濃度検出装置は、ポンプセル出力回路に、ローパスフィルタを構成する第1オペアンプと、ボルテージフォロアを構成する第2オペアンプとを有している。そして、第1オペアンプには、第2オペアンプに比べて入力バイアス電流が小さいオペアンプを用い、第2オペアンプには、第1オペアンプに比べて出力電流が大きいオペアンプを用いている。
これにより、本発明のポンプセル出力回路においては、第1オペアンプにより、スイッチング素子によって所定の電圧値に変換されたパルス幅変調信号のパルス電圧を、精度よく平滑化することができ、安定した電圧を出力することができる。また、第2オペアンプにより、第1オペアンプによって精度よく平滑化された電圧を、大きな出力電流で出力することができる。
そして、第1オペアンプには、入力バイアス電流が小さい一方、出力電流が小さいオペアンプを用いることができ、第2オペアンプには、出力電流が大きい一方、入力バイアス電流が大きいオペアンプを用いることができる。これにより、第1オペアンプ及び第2オペアンプを、コストが高い特別用途のオペアンプではなく、安価な汎用のオペアンプから選定することができる。
それ故、本発明のガス濃度検出装置によれば、コストアップを抑えて、ポンプセルに印加する電圧の精度を高めることができると共に、被測定ガスの酸素濃度を要求される酸素濃度にするための応答速度を高めることができる。
特に、NOx(窒素酸化物)濃度の検出を行うガス濃度検出装置においては、ppmオーダーのNOx濃度による数十〜数百nAの微小な電流を検出する。そのため、上記電圧精度の向上及び上記応答速度の向上を図ることにより、ポンプセルにおいては、被測定ガス中の酸素濃度が、センサセル及びモニタセルにおけるNOx濃度の検出において要求される酸素濃度になるよう、迅速かつ正確に対応することが可能となる。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記ポンプセルの他方の電極と上記基準電圧源との間には、該基準電圧源による電圧を上記ポンプセルの他方の電極へ印加するための基準電圧用オペアンプが接続してあり、該基準電圧用オペアンプの出力端子と上記ポンプセルの他方の電極との間には、上記ポンプセルに流れる電流を検出するための電流検出用抵抗が接続してあり、上記制御用マイコンは、上記電流検出用抵抗に流れる電流値に基づいて、上記ポンプセルにおける被測定ガス中の酸素濃度を求めて、該酸素濃度を監視する一方、該酸素濃度が目標範囲内になるよう、上記ポンプセルの限界電流特性を維持する範囲内で上記パルス幅変調信号のデューティ比を変化させるよう構成することが好ましい(請求項2)。
この場合には、パルス幅変調信号のデューティ比を変化させることにより、第1オペアンプから出力される電圧と基準電圧源による電圧との差分の電圧によるポンプセル印加電圧を変更して、ポンプセルからセンサセル及びモニタセルへ供給される被測定ガス中の酸素濃度を、要求される酸素濃度に安定して追従させることができる。
また、上記第1オペアンプの入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)は、125℃において800pA以下であり、上記第2オペアンプの出力電流は、5mA以上であることが好ましい(請求項3)。
この場合には、第1オペアンプ及び第2オペアンプに必要とされる性能を確保することができ、コストアップを抑えて、性能及び応答速度を適切に確保することができる。
なお、第1オペアンプの入力バイアス電流は、125℃において100pA以上とすることができ、第2オペアンプの出力電流は、10mA以下とすることができる。
以下に、本発明のガス濃度検出装置1にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例のガス濃度検出装置1は、図2に示すごとく、酸素イオン透過性を有する固体電解質体の両表面にそれぞれ電極を設けてなるガスセンサ素子2を有している。ガス濃度検出装置1は、ガスセンサ素子2によって、NOx不活性の電極201、202を備え被測定ガスG中の酸素濃度を調整するためのポンプセル2Aと、NOx活性の電極203及びNOx不活性の電極204を備えポンプセル2Aによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガスG中のNOx濃度を測定するためのセンサセル2Bと、NOx不活性の電極205、206を備えポンプセル2Aによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガスG中の酸素濃度を監視するためのモニタセル2Cとを構成している。
ポンプセル2Aの基準ガス側電極(一方の電極)202には、制御用マイコン7からのパルス幅変調信号(PWM信号)を受けて、当該ポンプセル2Aに限界電流特性を維持するための所定範囲内の電圧を印加するよう構成したポンプセル出力回路4が接続してある。また、ポンプセル2Aの被測定ガス側電極(他方の電極)201には、基準電圧源42が接続してある。
図1に示すごとく、ポンプセル出力回路4は、制御用マイコン7からのパルス幅変調信号を受けてスイッチングを行うスイッチング素子41と、このスイッチング素子41によって所定の電圧値に変換されたパルス電圧を平滑化するローパスフィルタを構成する第1オペアンプOP1と、この第1オペアンプOP1の出力端子に接続し、ポンプセル2Aの基準ガス側電極202に電圧を印加するボルテージフォロアを構成する第2オペアンプOP2とを有している。
第1オペアンプOP1には、第2オペアンプOP2に比べて入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)が小さいオペアンプを用い、第2オペアンプOP2には、第1オペアンプOP1に比べて出力電流が大きいオペアンプを用いている。
以下に、本例のガス濃度検出装置1につき、図1、図2と共に詳説する。
本例のガス濃度検出装置1は、エンジン等の内燃機関の排気管を流れる排ガス(被測定ガス)G中のNOx濃度を検出するものである。
ガスセンサ素子2としてのポンプセル2A、センサセル2B及びモニタセル2Cと、ヒータ素子3とを備えたガスセンサ10は、種々の構成にすることができる。本例においては、図2に示すごとく、ポンプセル2Aは、第1の固体電解質体21Aの一方の表面に被測定ガスGに曝される被測定ガス側電極201を設けると共に、この電極201に対向して、第1の固体電解質体21Aの他方の表面に基準ガスF(大気ガス等)に曝される基準ガス側電極202を設けて形成してある。ポンプセル2Aの一対の電極201、202は、NOx不活性の材料を用いて構成してある。
センサセル2Bは、第1の固体電解質体21Aにスペーサ23を介して積層する第2の固体電解質体21Bの一方の表面に被測定ガスGに曝される電極203を設けると共に、この電極203に対向して、第2の固体電解質体21Bの他方の表面に基準ガスF(大気ガス等)に曝される電極204を設けて形成してある。センサセル2Bにおいて、被測定ガスGに曝される電極203は、NOx活性の材料を用いて構成してあり、基準ガスFに曝される電極204は、NOx不活性の材料を用いて構成してある。
モニタセル2Cは、第2の固体電解質体21Bの一方の表面に被測定ガスGに曝される電極205を設けると共に、この電極205に対向して、第2の固体電解質体21Bの他方の表面に基準ガスF(大気ガス等)に曝される電極206を設けて形成してある。モニタセル2Cの一対の電極205、206は、NOx不活性の材料を用いて構成してある。
また、センサセル2Bとモニタセル2Cとは、第2の固体電解質体21Bの両表面に隣接して設けてあり、それぞれの基準ガスFに曝される電極204、206は、共通化してある。
また、図2に示すごとく、ヒータ素子3は、白金等によって形成したヒータ導体3を、絶縁性のセラミックス基板31同士の間に挟持させて形成してある。ヒータ素子3は、第1の固体電解質体21Aに積層して設けてある。
第1の固体電解質体21Aと第2の固体電解質体21Bとの間には、被測定ガスGが供給されるチャンバー24が形成してあり、このチャンバー24に、ポンプセル2A、センサセル2B及びモニタセル2Cの被測定ガスG側の電極201、203、205が曝されている。また、チャンバー24内には、第2の固体電解質体21Bに設けた多孔質拡散層22及びピンホール211を経由して、被測定ガスGが供給されるよう構成されている。
また、ガス濃度検出装置1においては、センサ駆動回路6によって、ポンプセル2A、センサセル2B及びモニタセル2Cを駆動するよう構成されている。センサ駆動回路6は、ポンプセル2Aにおいては、一対の電極201、202に電圧を印加して、被測定ガスG中の酸素濃度を、センサセル2B及びモニタセル2CにおけるppmオーダーのNOx濃度の検出に影響を及ぼさない所定の目標範囲内の酸素濃度にする。
また、センサ駆動回路6は、センサセル2B及びモニタセル2Cに限界電流特性を示す所定の電圧を印加し、センサセル2B及びモニタセル2Cに流れる数十〜数百nAの微小な電流を検出して、これらの電流値の差分を求めることによって、NOx濃度を求めるよう構成されている。
また、図2に示すごとく、モニタセル2Cには、このモニタセル2Cを構成する一対の電極203、204及び第1の固体電解質体21Aによる素子インピーダンス(又は素子アドミタンス)を測定するためのインピーダンス測定回路61が接続してある。このインピーダンス測定回路61は、モニタセル2Cにおいて、センサ電流の検出から素子インピーダンスの測定に切り替え、センサ電流の検出を行っていない時間帯を利用して、モニタセル2Cに所定の交流電圧を印加し、このモニタセル2Cに流れる交流電流の変化を検出することによって、素子インピーダンスを求めるよう構成されている。
なお、素子インピーダンスの信号は、A/D変換器を介して制御用マイコン7に取り込まれる。
同図に示すごとく、制御用マイコン7においては、ガスセンサ素子2(モニタセル2C)の温度T(℃)と、モニタセル2Cの素子インピーダンス(又は素子アドミタンス)Adm(Ω又はS)との関係マップ(グラフ)が形成してある。制御用マイコン7は、インピーダンス測定回路61によって測定した素子インピーダンス(又は素子アドミタンス)の値より、この測定時点のガスセンサ素子2の温度を検出し、ガスセンサ素子2の温度が目標とする温度になるように、パルス幅変調信号のデューティ比(パルス幅)を変化させるよう構成してある。また、制御用マイコン7は、PID制御等のフィードバック制御を行って、ガスセンサ素子2の温度が目標とする温度になるように、パルス幅変調制御を行う。
なお、制御用マイコン7は、上位のECU(電子制御装置)との電気通信を行うよう構成されている。
図1に示すごとく、本例のポンプセル出力回路4において、スイッチング素子41は、NチャネルのMOS型FET(MOS型の電界効果トランジスタ)である。制御用マイコン7の出力ポート(ON/OFFポート)P1は、MOS型FET41のゲート端子Gに接続してある。MOS型FET41のドレイン端子Dは、2つの抵抗R1、R2を介して回路用電源Vccに接続してあり、MOS型FET41のソース端子Sは、グラウンド電位に接続してある。
また、第1のオペアンプを用いて構成するローパスフィルタは、いわゆる一次フィルタによって構成してあり、制御用マイコン7からのパルス幅変調信号を受けてMOS型FET41がスイッチング動作する際に、回路用電源Vccの電圧と、抵抗R1と抵抗R2とによって分圧された所定の電圧とによるパルス電圧を平滑化して、所定の電圧と回路用電源Vccの電圧との間の直流電圧を形成するよう構成されている。
具体的には、回路用電源Vccに接続した抵抗R1と抵抗R2との間から分岐して抵抗R3を設け、抵抗R3と直列に設けた抵抗R4が第1オペアンプOP1の非反転入力端子に接続してある。また、抵抗R3と抵抗R4との間は、コンデンサC1を介して第1オペアンプOP1の反転入力端子に接続してあり、この反転入力端子は、第1オペアンプOP1の出力端子に接続してある。また、第1オペアンプOP1の非反転入力端子は、コンデンサC2を介してグラウンド電位に接続してあり、第1オペアンプOP1の出力端子は、抵抗R5を介してグラウンド電位に接続してある。
第2オペアンプOP2を用いて構成するボルテージフォロアにおいては、第1オペアンプOP1の出力端子が、第2オペアンプOP2の非反転入力端子に接続してあり、第2オペアンプOP2の反転入力端子と出力端子とが接続してある。第2オペアンプOP2の出力端子は、ポンプセル2Aの基準ガス側電極202に接続してある。
なお、第1オペアンプOP1の出力電圧は、制御用マイコン7のA/D変換入力ポートに取り込んで、制御用マイコン7において監視することができる。
また、図1に示すごとく、ポンプセル入力回路40においては、ポンプセル2Aの被測定ガス側電極201と基準電圧源42との間には、基準電圧源42による電圧をポンプセル2Aの被測定ガス側電極201へ印加するための基準電圧用オペアンプOP3が接続してある。基準電圧用オペアンプOP3の出力端子とポンプセル2Aの被測定ガス側電極201との間には、ポンプセル2Aに流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(シャント抵抗)Rpが接続してある。
具体的には、回路用電源Vccに接続した抵抗R6と抵抗R7との間がボルテージフォロアを構成する基準電圧用オペアンプOP3の非反転入力端子に接続してあり、基準電圧源42による電圧は、抵抗R6と抵抗R7とによって分圧された所定の電圧である。また、基準電圧用オペアンプOP3の出力端子とポンプセル2Aの被測定ガス側電極202との間には、電流検出用抵抗Rpが設けてあり、基準電圧用オペアンプOP3の反転入力端子と出力端子とは、抵抗R8と電流検出用抵抗Rpとを介して接続してある。
電流検出用抵抗Rpの両端は、それぞれ制御用マイコン7のA/D変換入力ポートP2、P3に接続してあり、電流検出用抵抗Rpに生じる電圧降下を測定することにより、ポンプセル2Aに流れるセンサ電流を検出するよう構成されている。
そして、制御用マイコン7は、電流検出用抵抗Rpに流れる電流値に基づいて、ポンプセル2Aにおける被測定ガスG中の酸素濃度を求めて、この酸素濃度を監視するよう構成してある。また、制御用マイコン7は、ポンプセル2Aにおける酸素濃度が目標範囲内になるよう(電流値が目標範囲内になるよう)、ポンプセル2Aの限界電流特性を維持する範囲内でパルス幅変調信号のデューティ比を変化させるよう構成してある。パルス幅変調信号のデューティ比を変化させることにより、第1オペアンプOP1から出力される電圧と基準電圧源42による電圧との差分の電圧による印加電圧(ポンプセル印加電圧)を変更して、ポンプセル2Aからセンサセル2B及びモニタセル2Cへ供給される被測定ガスG中の酸素濃度を、要求される酸素濃度に安定して追従させることができる。
なお、ポンプセル2Aへの印加電圧とポンプセル2Aに流れる電流との関係グラフにおいては、印加電圧が変動しても電流値が一定である限界電流特性を示す範囲があり、ポンプセル2Aにおいて限界電流特性を示すときには、電流値と酸素濃度とが比例する関係にある。そして、上記電流検出用抵抗Rpによって検出したポンプセル2Aに流れる電流値に応じて、限界電流特性を示す印加電圧に適宜補正することにより、ポンプセル2Aにおいて安定した酸素濃度の検出が可能になる。
本例のガス濃度検出装置1は、ポンプセル出力回路4に、ローパスフィルタを構成する第1オペアンプOP1と、ボルテージフォロアを構成する第2オペアンプOP2とを有している。そして、第1オペアンプOP1には、第2オペアンプOP2に比べて入力バイアス電流が小さいオペアンプを用い、第2オペアンプOP2には、第1オペアンプOP1に比べて出力電流が大きいオペアンプを用いている。
これにより、本例のポンプセル出力回路4においては、第1オペアンプOP1により、スイッチング素子41によって所定の電圧値に変換されたパルス幅変調信号のパルス電圧を、精度よく平滑化することができ、安定した電圧を出力することができる。また、第2オペアンプOP2により、第1オペアンプOP1によって精度よく平滑化された電圧を、大きな出力電流で出力することができる。
そして、第1オペアンプOP1には、入力バイアス電流が小さい一方、出力電流が小さいオペアンプを用いることができ、第2オペアンプOP2には、出力電流が大きい一方、入力バイアス電流が大きいオペアンプを用いることができる。これにより、第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2を、コストが高い特別用途のオペアンプではなく、安価な汎用のオペアンプから選定することができる。
なお、第2オペアンプOP2は、センサ駆動回路6におけるパッケージにおいて未使用のオペアンプを用いることができる。これにより、第2オペアンプOP2を容易に確保することができる。
それ故、本例のガス濃度検出装置1によれば、コストアップを抑えて、ポンプセル2Aに印加する電圧の精度を高めることができると共に、被測定ガスGの酸素濃度を要求される酸素濃度にするための応答速度を高めることができる。
特に、NOx(窒素酸化物)濃度の検出を行うガス濃度検出装置1においては、ppmオーダーのNOx濃度による数十〜数百nAの微小な電流を検出する。そのため、上記電圧精度の向上及び上記応答速度の向上を図ることにより、ポンプセル2Aにおいては、被測定ガスG中の酸素濃度が、センサセル2B及びモニタセル2CにおけるNOx濃度の検出において要求される酸素濃度になるよう、迅速かつ正確に対応することが可能となる。
また、本例においては、第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2を選定する際の基準を検討した。
まず、ガス濃度検出装置1を車載用途とすると、第1オペアンプOP1及び第2オペアンプOP2の動作温度範囲は、−40〜125℃とし、動作電源は、16Vとする。
そして、第2オペアンプOP2を用いずに、第1オペアンプOP1の出力端子をポンプセル2Aの基準ガス側電極202に接続した場合(1つのオペアンプを用いる場合)において、反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流は、125℃において800pA以下であり、出力電流は、5mA以上が必要であるとする。この場合、例えば、第1候補のオペアンプと第2候補のオペアンプとのデータシートを表1に示す。
Figure 2008304272
同表に示すごとく、第1候補のオペアンプとして、入力バイアス電流が125℃において800pAであるものを用いると、パルス幅変調信号のパルス電圧を精度よく平滑化できるものの、出力電流が3mAしか確保できない。一方、第2候補のオペアンプとして、出力電流が40mAであるものを用いると、出力電流を確保できるものの、入力バイアス電流が125℃において500nAになってしまい、パルス幅変調信号のパルス電圧を精度よく平滑化することはできない。
これに対し、本例で示したように、ローパスフィルタを構成する第1オペアンプOP1として上記第1候補のオペアンプを用い、ボルテージフォロアを構成する第2オペアンプOP2として上記第2候補のオペアンプを用いれば、ローパスフィルタにおける入力バイアス電流が800pA以下であり、ポンプセル2Aへの出力電流が5mA以上である回路を構成することができる。これにより、コストアップを抑えて、パルス幅変調信号のパルス電圧を精度よく平滑化して、ポンプセル2Aに印加する電圧の精度を高めることができると共に、大きな出力電流を確保して、被測定ガスGの酸素濃度を要求される酸素濃度にするための応答速度を高めることができる。
実施例における、ガス濃度検出装置を説明する構成図。 実施例における、ポンプセル出力回路及びポンプセル入力回路を説明する回路図。
符号の説明
1 ガス濃度検出装置
10 ガスセンサ
2 ガスセンサ素子
2A ポンプセル
2B センサセル
2C モニタセル
21 固体電解質体
4 ポンプセル出力回路
40 ポンプセル入力回路
41 スイッチング素子(MOS型FET)
42 基準電圧源
Vcc 回路用電源
OP1 第1オペアンプ
OP2 第2オペアンプ
OP3 基準電圧用オペアンプ
Rp 電流検出用抵抗
7 制御用マイコン

Claims (3)

  1. 酸素イオン透過性を有する固体電解質体の両表面にそれぞれ電極を設けてなるガスセンサ素子を有し、
    該ガスセンサ素子によって、NOx不活性の電極を備え被測定ガス中の酸素濃度を調整するためのポンプセルと、NOx活性の電極を備え上記ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中のNOx濃度を測定するためのセンサセルと、NOx不活性の電極を備え上記ポンプセルによって酸素濃度の調整を行った後の被測定ガス中の酸素濃度を監視するためのモニタセルとを構成してなるガス濃度検出装置において、
    上記ポンプセルの一方の電極には、制御用マイコンからのパルス幅変調信号を受けて、当該ポンプセルに限界電流特性を維持するための所定範囲内の電圧を印加するよう構成したポンプセル出力回路が接続してあり、上記ポンプセルの他方の電極には、基準電圧源が接続してあり、
    上記ポンプセル出力回路は、上記制御用マイコンからのパルス幅変調信号を受けてスイッチングを行うスイッチング素子と、
    該スイッチング素子によって所定の電圧値に変換されたパルス電圧を平滑化するローパスフィルタを構成する第1オペアンプと、
    該第1オペアンプの出力端子に接続し、上記ポンプセルの一方の電極に電圧を印加するボルテージフォロアを構成する第2オペアンプとを有しており、
    上記第1オペアンプには、上記第2オペアンプに比べて入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)が小さいオペアンプを用い、上記第2オペアンプには、上記第1オペアンプに比べて出力電流が大きいオペアンプを用いたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 請求項1において、上記ポンプセルの他方の電極と上記基準電圧源との間には、該基準電圧源による電圧を上記ポンプセルの他方の電極へ印加するための基準電圧用オペアンプが接続してあり、
    該基準電圧用オペアンプの出力端子と上記ポンプセルの他方の電極との間には、上記ポンプセルに流れる電流を検出するための電流検出用抵抗が接続してあり、
    上記制御用マイコンは、上記電流検出用抵抗に流れる電流値に基づいて、上記ポンプセルにおける被測定ガス中の酸素濃度を求めて、該酸素濃度を監視する一方、該酸素濃度が目標範囲内になるよう、上記ポンプセルの限界電流特性を維持する範囲内で上記パルス幅変調信号のデューティ比を変化させるよう構成したことを特徴とするガス濃度検出装置。
  3. 請求項1又は2において、上記第1オペアンプの入力バイアス電流(反転入力端子及び非反転入力端子の入力バイアス電流)は、125℃において800pA以下であり、
    上記第2オペアンプの出力電流は、5mA以上であることを特徴とするガス濃度検出装置。
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