JP6109779B2 - ケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路 - Google Patents

ケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路 Download PDF

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本発明は、例えば内部にケーブルが敷設された既設管に挿入されるケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路に関するものである。
従来、老朽化した鋼管からなる既設管を更生する方法として、例えば特許文献1、2に記載されるケーブル保護管部材およびそれを用いたケーブル保護管路が知られている。
特許文献1、2には、分離可能な第1管部材と第2管部材とを有する本体を備え、この第1管部材と第2管部材とを接合した状態において、本体の断面形状が略真円形となり、本体は管壁として機能する外管部を有し、外管部は第1管部材の管壁と第2管部材の管壁とによって構成され、外管部の内面側には3つの管路部が形成された二重管構造となる構成のケーブル保護管部材について記載されている。
特開2011−101583号公報 特開2013−90403号公報
しかしながら、従来の更生方法に使用するケーブル保護管部材は、例えば、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などの合成樹脂からなり、射出成形により生産されている。そして、ケーブル保護管部材の本体は、外側に外管部と、内側に外管部よりも小径となる複数の管路部とからなる二重管構造となり、外管部と管路部との間に空間が形成され、この場合の成形時には前記空間用の金型が使用されている。そのため、小径の本体を成形する場合には、前記空間に適用される金型の形状も小さくなることから、構造上、金型の強度が不足するという課題があり、その点で改善の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、金型の強度の低下を防ぎ、金型の耐久性を向上させ、安定した生産を可能とするケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るケーブル保護管部材は、内部にケーブルが敷設された既設管に挿入されるケーブル保護管部材であって、互いに分離可能な第1管路部と、少なくとも一つの独立した第2管路部と、を有し、前記第1管路部及び前記第2管路部を束ねた状態で互いに近接する部分で接合され、この接合状態の外殻を形成する外殻壁は、前記第1管路部及び前記第2管路部の外周面が連設した形状をなし、隣り合う前記管路部同士の間に管軸方向に連続する凹状の肉盗み部が形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係るケーブル保護管部材を用いたケーブル保護管路は、ケーブル保護管部材を管軸方向に接続し、内部にケーブルが敷設されていることを特徴としている。
本発明では、分離された第1管路部で既設ケーブルを挟み込んだ後、分離した部材同士を嵌合させることによって、第1管路部の中に既設ケーブルを収容することができる。
また、本発明では、外殻壁が第1管路部及び第2管路部の外周面となり、全体として肉盗み形状をなし、従来のような二重管構造にはならない。そのため、小径のケーブル保護管部材を生産する場合であっても、射出成形で使用する金型が強度不足になるような形状のものを使用せずにすむこととなり、金型の耐久性を向上させることができる。
また、本発明に係るケーブル保護管部材は、前記外殻壁の肉盗み部には、管軸方向に沿って延びるとともに、前記第1管路部及び前記第2管路部に共通する外接円に一致する突出高さを有するガイドリブが設けられていることが好ましい。
この場合には、肉盗み部が形成されて凹状部分を有する外殻壁にガイドリブが設けられているので、既設管路内に凹凸や段差がある場合であっても、その段差等に外殻壁の一部が引っ掛かることなく、管路内にケーブル保護管部材をスムーズに挿入することができ、挿入性の向上を図ることができる。
また、本発明に係るケーブル保護管部材は、前記外殻壁の管軸方向の両端部には、管軸回りの周方向に延在する環状の接続筒が設けられ、該接続筒と前記外殻壁との境界部に面取り部が形成されていることが好ましい。
このように本発明では、肉盗み部が形成されて凹状部分を有する外殻壁と接続筒との境界部に面取り部が形成され、管軸方向に凹凸の変化が無い滑らかな表面形状となるので、前述と同様に既設管路内に形成される段差部分に対応することができる。すなわち、既設管路内にケーブル保護管部材を挿入する際の引っ掛かりを抑制することができ、挿入性を向上させることができる。
また、本発明に係るケーブル保護管部材は、前記第1管路部の分割された一方の第1分割管部を含む第1管部材と、他方の第2分割管部及び前記第2管路部を含む第2管部材とは、雄型嵌合部と雌型嵌合部とにより嵌合され、前記雄型嵌合部には、突出端から外側に向けて突出する片爪部が形成されていることが好ましい。
この場合には、雄型嵌合部の突出端が片爪部であるので、雄型嵌合部を雌型嵌合部に嵌合させるときに、雄型嵌合部が弾性変形した状態で雌型嵌合部に挿入される。そのため、前記突出端が両爪で形成される場合に比べて、強制的に嵌合することによる割れの発生を防止することができる。しかも、嵌合した後は、雄型嵌合部の弾性変形により雌型嵌合部に強固に嵌合されるので、抜け難くなる利点がある。
また、本発明に係るケーブル保護管部材は、前記第1管路部の分割された一方の第1分割管部を含む第1管部材と、他方の第2分割管部及び前記第2管路部を含む第2管部材とのそれぞれの周方向の側縁同士の間に止水材が設けられ、前記第1管部材は、前記第1分割管部の外周面に沿った外周部と、該外周部から外側に向けて突出するとともに前記止水材が設けられる止水材取付部と、が設けられ、該止水材取付部と前記外周部との境界部分に曲面を形成すること、及び前記止水材取付部の肉厚を大きくすること、の少なくとも一方を有していることが好ましい。
このように構成することで、止水材取付部と外周部との境界部分や止水材取付部自体の剛性を高くすることができるので、止水材取付部に止水材を設けて第1管路材と第2管路材とを接合したときに、その止水材の反力によって生じる止水材取付部の変形を抑えることができる。そのため、分割されている第1管部材と第2管部材を嵌合させた後の水密性を保持することができる。
また、本発明に係るケーブル保護管部材を用いたケーブル保護管路は、前記ケーブル保護管部材は、継手部材を用いて管軸方向に接続され、前記継手部材は、互いに隣接する前記ケーブル保護管部材の管軸方向の端部を包含する弾性部材と、該弾性部材の外周面を覆うかつ互いに分離可能な第1片部及び第2片部を有する短管と、を備え、前記短管の内面には、第1片部及び第2片部が互いに嵌合する短管側嵌合部が突状に設けられ、前記弾性部材には、前記短管側嵌合部を収容する凹状の弾性部材側嵌合部が設けられ、該弾性部材側嵌合部の前記短管側嵌合部の挿入部分に面取り斜面が形成されていることが好ましい。
この場合には、ケーブル保護管部材に先に取り付けた円周状の弾性部材の弾性部材側嵌合部に対して、第1片部の嵌合部を収容した状態で取り付ける。その後、弾性部材側嵌合部内に嵌合される第1片部の嵌合部に対して、第2片部の嵌合部を嵌合させる際に、弾性部材側嵌合部に面取り斜面が形成されているので、第2片部の嵌合部が弾性部材側嵌合部に干渉して引っ掛かることなくスムーズに前記弾性部材側嵌合部に挿入させることができ、第1片部の嵌合部に確実に嵌合させることができる。また、弾性部材側嵌合部の凹状の嵌合部分の奥が見易くなり、視認性を向上させることができ、嵌合作業が容易になる。そのため、ケーブル保護管部材同士を継手部材で接続作業の施工性の向上を図ることができる。
本発明のケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路によれば、金型の強度の低下を防ぎ、金型の耐久性を向上させ、安定した生産を可能とする効果を奏する。
本発明の実施の形態によるケーブル保護管部材及びこれを用いたケーブル保護管路の構成を示す分解斜視図である。 図1に示すA−A線矢視図であって、ケーブル保護管部材の側面図である。 図2に示すB−B線矢視図であって、ケーブル保護管部材の正面図である。 図2に示すケーブル保護管部材の断面図であって、(a)は接続筒部分における断面図、(b)はC−C線断面図である。 分離された第1管部材の構成を示す斜視図である。 第1管部材の分離面側から見た平面図である。 第1管部材の側面図である。 図7に示す第1管部材の断面図であって、(a)はD−D線断面図、(b)はE−E線断面である。 第2管部材の分離面側から見た平面図である。 第2管部材の側面図である。 第2管部材を分離面側とは反対側から見た平面図である。 図9及び図10に示すF−F線矢視図であって、第2管部材の正面図である。 図10に示す第2管部材の断面図であって、(a)はG−G線断面図、(b)はH−H線断面図である。 継手部材の弾性部材の正面図である。 14に示す弾性部材の断面図である。 弾性部材の側面図である。 継手部材の短管の正面図である。
以下、本発明の実施の形態によるケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態のケーブル保護管部材1は、管軸O方向の端部どうしが継手部材2に接続されることによってケーブル保護管路Tを構成するものであり、通信線や電力線などの既設ケーブル(図示省略)が敷設された既設管の内部に挿入されている。
ケーブル保護管部材1は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などの合成樹脂からなり、射出成形等によって短管形状に形成される。
ただし、ここでいう「短管形状」とは、一般的なパイプのような長尺の管体ではなく、例えば、複数の構成材を管軸方向に接続することによって長尺となる程度の長さを有する管体の形状をいう。
図1及び図2に示すように、ケーブル保護管部材1は、管軸Oを含む平面で互いに分離可能、すなわち開閉可能な第1管部材10Aと第2管部材10Bとを有する本体10を備えている。本体10は、後述する管路部12、13の外周面の一部を含む形状の外殻壁11を備えている。
外殻壁11の内面側には、3つの管路部、具体的には、1つの第1管路部12と2つの独立した第2管路部13とが形成されている。図3及び図4に示すように、本実施の形態では、第1管路部12及び第2管路部13は、束ねた状態で断面三角形の各頂点のそれぞれに配置され、互いに近接する部分で接合されて一体的に設けられている。この接合状態の外殻を形成する外殻壁11は、第1管路部12及び第2管路部13の外周面が連設した形状をなし、隣り合う管路部12、13同士の間に管軸O方向に連続する凹状の肉盗み部11a(図2及び図4(b))が形成されている。
図1、図2、図3、及び図4(a)に示すように、第1管路部12及び第2管路部13の開口端部側には、それら管路部12、13のそれぞれに外接するとともに、管軸O回りの周方向に延在する環状の接続筒14が設けられている。
本体10の管軸O方向の両端に位置する接続筒14には、それぞれ外殻壁11側の外周面に移動補助部14aが形成されている。移動補助部14aは、外殻壁11の外周面の全周にわたって径方向の外側に向けて環状に突出し、その最大外径は、前述の既設管の内径より小さく設定されている。
外殻壁11の肉盗み部11aには、3つの管路部12、13、13のそれぞれの間の凹部において、管軸O方向に沿って径方向の外側に向けて突出するガイドリブ15が形成され、周方向に間隔をあけて3箇所に設けられている。各ガイドリブ15の突出高さは、その突出端15aが外殻壁11を形成する管路部12、13に共通する外接円に一致している。
また、接続筒14と外殻壁11との境界部には、管軸Oに直交する平面に交差する斜面を形成する面取り部14bが設けられている。
第1管路部12は、第1管部材10Aと第2管部材10Bとを分離させることによって、例えばその中央部付近で開口可能となっており、既設管にケーブル保護管部材1を挿入するときに、既設ケーブルの収容スペースとして用いられる。換言すると、第1管部材10Aの第1分割管部12Aと第2管部材10Bの第2分割管部12Bとを係合させることにより構成され、既設ケーブルを収容する第1管路部12が形成される。
2つの第2管路部13、13は、それぞれ第1管路部12とは独立して形成され、その断面は略真円形状である。第2管路部13は、既設ケーブル以外の新たなケーブルを挿入することができる新たな管路として用いられる。
図5〜図8に示すように、第1管部材10Aの分離面側における周方向の両側縁には、後述する第1止水材17(図12参照)が配置される止水受面10aが設けられ、その止水受面10aよりも内側の位置に第1嵌合部16(雄型嵌合部)が設けられている。そして、一対の第1嵌合部16を結ぶようにして、断面が略半円筒形状の第1分割管部12Aが形成されている。
また、第1管部材10Aの止水受面10aには、図8に示すように、突条10bが形成されている。この突条10bによって、前記第1止水材17のずれを防止する機能を有している。
第1管部材10Aは、図8(b)に示すように、外殻壁11において、第1分割管部12Aの外周面に沿った外周部10cと、外周部10cから外側に向けて突出するとともに第1止水材17が設けられる止水材取付部10dと、が設けられている。
第1管部材10Aは、止水材取付部10dと外周部10cとの境界部分に曲面Rを形成し、及び止水材取付部10dの肉厚が大きくなるように設定されている。
第1嵌合部16は、第2管部材10Bの凹状の第2嵌合部18(後述する、図13(a)、(b)参照)と嵌合する部位であり、第1管部材10Aの管軸O方向に沿って形成される。第1嵌合部16は、図8(a)、(b)に示すように、突起状に形成され、その突起先端には外側に向けて突出する片爪部16aが形成され、図13に示す第2嵌合部18の内部に嵌め込まれる。一対の第1嵌合部16は、図5〜図7に示すように、それぞれ管軸O方向の中央部分に切欠部16bが形成されている。切欠部16bは、第1嵌合部16の管軸O方向の連続する長さを短縮するために設けられ、第1嵌合部16を第2嵌合部18に嵌め込む際の割れを防止する。
図9〜図13に示すように、第2管部材10Bの分離面側における周方向の両側縁には、合成ゴムまたはエラストマ等からなる薄い板状に形成された第1止水材17が設けられ、その第1止水材17よりも内側の位置に第2嵌合部18(雌型嵌合部)が設けられている。そして、その2つの第2嵌合部18を結ぶように、断面が半円筒形の第2分割管部12Bが形成されている。
第1止水材17は、第2管部材10Bの管軸O方向に沿ってその全長にわたって連続して設けられており、第1嵌合部16と第2嵌合部18とを嵌め合わせたときに、第1管部材10Aの周方向の側縁と第2管部材10Bの周方向の側縁とに接触して、これらの間を止水する。
第2嵌合部18は、第1管部材1Aの第1嵌合部16と嵌合する部位であり、第2管部材10Bの管軸O方向に沿ってその全長にわたって連続して形成される。第2嵌合部18は、突起状の第1嵌合部16を収容可能な大きさを有する窪み状に形成されている。第2嵌合部18は、第2管部材10Bの第1管路部12(第2分割管部12B)の両側の壁部分に一体的に設けられている。
また、ケーブル保護管部材1では、図1及び図2に示すように、本体10の管路部12、13の管軸O方向の両端部に複数(ここでは3つ)の突起部19が設けられている。突起部19は、管路部12、13の開口端面と同一面上に設けられ、管路部12、13の管壁として機能している壁面部の外周面から外側に向けて突出し、後述する弾性部材21の窪み部25(図15参照)に嵌め合わされる。この実施の形態では、第1管路部12と2つの第2管路部13のそれぞれとを跨ぐように突起部19が設けられ、第2管路部13同士を跨ぐように1つの突起部19が設けられている。
次に、ケーブル保護管部材1を管軸O方向に直列に接続する継手部材2(図1参照)について、図面に基づいて詳細に説明する。
継手部材2は、弾性部材21と、弾性部材21の外周面を覆う短管22と、を備えており、上述したようにケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を接続する。
弾性部材21は、例えば水膨張ゴムやSBR(スチレン・ブタジエン・ゴム)のような合成ゴムまたはエラストマ等によって筒状に形成されている。
図1及び図14に示すように、弾性部材21の略中央部には、ケーブル保護管部材1の管路部12、13の全体の外形、つまり管路部12、13の管壁として機能している壁面部の外形と略同形状を有する空間である貫通部21aが形成されている。貫通部21aは、弾性部材21を管軸O方向に貫通しており、ケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を継手部材2によって接続した状態では、この貫通部21aによって、互いに隣接するケーブル保護管部材1の管路部12、13の開口端部が包含されることとなる。
また、弾性部材21の管軸O方向の両端部は、外殻壁11の接続筒14の外径と略等しい内径を有する円筒状に形成されている。弾性部材21は、互いに隣接するケーブル保護管部材1の本体10の管軸O方向の端部の外周面をその全周にわたって被覆し、さらに、ケーブル保護管部材1の図3及び図9に示す第1止水材17に接触する。これによって、弾性部材21と本体10の外殻壁11との間が止水され、さらに、弾性部材21とケーブル保護管部材1の第1止水材17との間が止水される。
さらに、弾性部材21の周方向の一部には、管軸O方向に延びるスリット21bが形成されており、このスリット21bを開閉することによって、弾性部材21をケーブル保護管部材1に着脱させることが可能となる。スリット21bは、外周部分で径方向を含む平面に交差する傾斜面21cが形成され、この傾斜面21cによって弾性部材21の周方向の止水性が向上される。
なお、弾性部材21によってケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部を包含した後で、このスリット21bに両面テープ(図示省略)を貼り付けることによって、スリット21bを閉じるようにしてもよい。これにより、弾性部材21の周方向の止水性がより向上される。しかも、傾斜面21cに対して両面テープを貼り付けて接着し易いため、作業性を向上させることができる。
また、図15に示すように、弾性部材21の内周面には、その管軸O方向の中央部に、ケーブル保護管部材1の突起部19に係合可能な窪み部25が形成されている。そして、継手部材2の内部で突き合わせているケーブル保護管部材1のそれぞれの突起部19を窪み部25に嵌め込むことによって、突起部19と窪み部25とが、つまりケーブル保護管部材1と弾性部材21とが互いに係止される。
これにより、ケーブル保護管部材1と継手部材2との間に離脱力が作用しても、ケーブル保護管部材1の突起部19が弾性部材21の窪み部25に係止されることによって、ケーブル保護管部材1及び弾性部材21の互いに離れる方向の動きが規制されるため、ケーブル保護管部材1と継手部材2との離脱が防止される。
また、図15及び図16に示すように、弾性部材21の外周面のうち両側部には、図17に示す短管22の第3嵌合部23A、23B及び第4嵌合部24A、24Bを収容する凹状の第5嵌合部27(弾性部材側嵌合部)が設けられている。この第5嵌合部27のうち一方には、第4嵌合部24が挿入される部分に面取り斜面27aが形成されている(図1参照)。
なお、本体10と突起部19とは、工場において一体に形成するようにしてもよいし、個別に形成したものを現場で接着剤等により接合するようにしてもよい。
図1及び図17に示すように、短管22は、ポリプロピレン、ポリエチレンやポリ塩化ビニルやABS(アクリロニトリル・ブタジエンゴム・スチレン)などの合成樹脂からなり、その管軸O方向の長さは、弾性部材21よりも大きく設定されている。
短管22は、本体10に対応して互いに分離可能、すなわち開閉可能な、略半割り短円筒状の第1片部22Aおよび第2片部22Bを有し、この第1片部22Aと第2片部22Bとを接合して弾性部材21の外周面を覆うことにより、弾性部材21のスリット21bが閉じた状態に保持される。つまり、本実施の形態では、短管22は、弾性部材21を締め付けることにより、弾性部材21のスリット21bを閉じた状態に保持する締め付け部材として機能する。
図17に示すように、第1片部22Aの分離面側における周方向の両側縁には、第3嵌合部23(23A、23B)(短管側嵌合部)がそれぞれ形成されている。第3嵌合部23A、23Bは、それぞれ第2片部22Bの第4嵌合部24A、24B(後述)に対応して嵌合する部位であり、管軸O方向に延在するとともに、第4嵌合部24A、24Bと略等しい大きさを有する突起状に形成され、第1片部22Aと第2片部22Bとを接合するときに、第4嵌合部24A、24Bの内部に嵌め込まれる。
第2片部22Bの分離面側における周方向の両側縁には、第4嵌合部24(24A、24B)(短管側嵌合部)がそれぞれ形成されている。第4嵌合部24A、24Bは、第1片部22Aの第3嵌合部23A、23Bと嵌合するための部位であり、管軸O方向に延在するとともに、突起状の第3嵌合部23A、23Bに嵌合可能な窪み状に形成されている。
なお、継手部材2の第3嵌合部23A、23B、及び第4嵌合部24A、24Bは、短管22の内面に位置している。
具体的に一方の第3嵌合部23Aは、第1片部22Aの周方向の一方の側縁に形成され、一方の第4嵌合部24Aの内部に縦方向、つまり第1管部材10Aと第2管部材10Bとの接合方向と同じ方向に嵌め合わされる。また、他方の第3嵌合部23Bは、第1片部22Aの周方向の他方の側縁に形成され、他方の第4嵌合部24Bの内部に横方向、つまり第1管部材10Aと第2管部材10Bとの接合方向と直交する方向に嵌め合わされる。これにより、第1片部22Aと第2片部22Bとの接合時において、寸法公差を吸収して接合することができ、短管22を断面略真円状にすることが可能となる。
また、短管22の内面には、第2止水材26(図1参照)が設けられている。第2止水材26は、吸水性繊維によってシート状に形成され、短管22の内面に貼り付けるようにして設けられる。ここで、吸水性繊維の具体例として、たとえば市販品では、東洋紡績(株)製のランシールF(商品名)等を採用することができる。第2止水材26を吸水性繊維で形成することにより、水膨張ゴム等を素材として用いた場合と比較して、厚さ寸法を薄くすることができるため、その分だけ継手部材2の径を小さくすることが可能である。
第2止水材26は、図1に示すように、弾性部材21の外周面をその全周に亘って被覆するとともに、互いに隣接するケーブル保護管部材1の本体10の管軸O方向の端部の外周面をその全周にわたって被覆し、さらに、ケーブル保護管部材1の第1止水材17(図12)に接触する。このように、本体10の管軸O方向の端部の外周面と弾性部材21の外周面とを第2止水材26によってオーバーラップすることにより、第2止水材26とケーブル保護管部材1の本体10との間が止水されるとともに、この第2止水材26とケーブル保護管部材1の第1止水材17との間が止水され、さらに第2止水材26と弾性部材21との間が止水される。ケーブル保護管部材1と継手部材2との連結部の止水性を向上させることができ、さらに弾性部材21の周方向の止水性も向上させることができる。
このようなケーブル保護管部材1と継手部材2とを用いて、ケーブル保護管路Tを既設管の内部全体に形成する方法について、図面に基づいて説明する。
既設管は、土中に埋設されている鋼管等であり、既設管の両端部にはマンホール(図示省略)が形成されている。
先ず、図1に示すように、前記マンホールの内部で、既設管の端部開口である挿入口付近の不図示の既設ケーブルにケーブル保護管部材1を取り付ける。具体的には、図2及び図3に示すように、第1管部材10Aの第1分割管部12Aと第2管部材10Bの第2分割管部12Bとで既設ケーブルを挟み込み、第1嵌合部16と第2嵌合部18とを嵌合させることによって、ケーブル保護管部材1の第1管路部12の中に既設ケーブルを収容する。
続いて、上述したのと同じ要領で、既設ケーブルにもう1つ管軸O方向にケーブル保護管部材1を取り付ける。
次に、既設ケーブルに取り付けたケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を、継手部材2によって接続する。
すなわち、互いに隣接するケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を突き合わせて、各ケーブル保護管部材1の第1管路部12及び第2管路部13の開口端部を弾性部材21によって包含するとともに、各ケーブル保護管部材1の外殻壁11の外周面を弾性部材21によって被覆する。そして、図1及び図17に示すように、その弾性部材21を短管22の第1片部22Aと第2片部22Bとで挟み込み、第1片部22Aの第3嵌合部23と第2片部22Bの第4嵌合部24とを嵌合させることによって、弾性部材21のスリット21bを閉じた状態に保持する。
それから、既設ケーブルに取り付けた2つのケーブル保護管部材1、ならびにそれらのケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を接続している継手部材2によって構成されたケーブル保護管路Tを、後方側、つまり挿入方向の反対側に配置されているケーブル保護管部材1の後方側の端部を残して、既設管の挿入口に挿入する。
次に、ケーブル保護管路Tの後方側に、新たなケーブル保護管部材1を取り付ける。そして、そのケーブル保護管部材1と、既設管に挿入せずに外部に残したケーブル保護管路Tの後方側の端部とを、継手部材2を用いて接続し、そのまま新たに既設ケーブルに取り付けたケーブル保護管部材1の長さ分だけ既設管内に押し込む。
そして、ケーブル保護管路Tの先端が既設管の端部開口である引出口に到達するまでこれを繰り返し、作業を終了する。
以上説明したケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路によれば、以下の作用効果を奏する。
すなわち、図1に示すように、本実施の形態では、外殻壁11が第1管路部12及び第2管路部13の外周面となっており、全体として肉盗み形状をなし、従来のような二重管構造にはならない。そのため、小径のケーブル保護管部材1を生産する場合であっても、射出成形で使用する金型が強度不足になるような形状のものを使用せずにすむこととなり、金型の耐久性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、肉盗み部11aが形成されて凹状部分を有する外殻壁11にガイドリブ15が設けられているので、既設管路内に凹凸や段差がある場合であっても、その段差等に外殻壁11の一部が引っ掛かることなく、管路内にケーブル保護管部材1をスムーズに挿入することができ、挿入性の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態のケーブル保護管部材1では、肉盗み部11aが形成されて凹状部分を有する外殻壁11と接続筒14との境界部に面取り部14bが形成され、管軸O方向に凹凸の変化が無い滑らかな表面形状となるので、前述と同様に既設管路内に形成される段差部分に対応することができる。すなわち、既設管路内にケーブル保護管部材1を挿入する際の引っ掛かりを抑制することができ、挿入性を向上させることができる。
さらにまた、本実施の形態では、図8に示すように、第1分割管部12Aの第1嵌合部16の突出端が片爪部16aであり、第1嵌合部16を第2分割管部12Bの第2嵌合部18(図4参照)に嵌合させるときに、第1嵌合部16が弾性変形した状態で第2嵌合部18に挿入される。そのため、前記突出端が両爪で形成される場合に比べて、強制的に嵌合することによる割れの発生を防止することができる。しかも、嵌合した後は、第1嵌合部16の弾性変形により第2嵌合部18に強固に嵌合されるので、抜け難くなる利点がある。
また、図8(b)に示すように、第1管部材10Aの第1分割管部12Aにおいて、止水材取付部10dと外周部10cとの境界部分や止水材取付部10d自体の剛性を高くすることができるので、止水材取付部10dに第1止水材17を設けて第1管部材10Aと第2管部材10Bとを接合したたときに、その第1止水材17の反力によって生じる止水材取付部10dの変形を抑えることができる。そのため、分割されている第1管部材10Aと第2管部材10Bを嵌合させた後の水密性を保持することができる。
また、図15及び図17に示すように、ケーブル保護管部材1に先に取り付けた円周状の弾性部材21の第5嵌合部27に対して、第1片部22Aの第3嵌合部23を収容した状態で取り付ける。その後、第5嵌合部27内に嵌合される第3嵌合部23に対して、第2片部22Bの第4嵌合部24を嵌合させる際に、第3嵌合部23に面取り斜面27aが形成されているので、第2片部22Bの第4嵌合部24が第5嵌合部27に干渉して引っ掛かることなくスムーズに前記第5嵌合部27の内側に挿入させることができ、第1片部22Aの第3嵌合部23に確実に嵌合させることができる。また、第3嵌合部23の凹状の嵌合部分の奥が見易くなり、視認性を向上させることができ、嵌合作業が容易になる。そのため、ケーブル保護管部材1同士を継手部材2で接続作業の施工性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態では、図1に示すように、互いに分離可能な第1管部材10Aと第2管部材10Bとの間が、第1止水材17によって止水されている。そのため、施工現場で接着剤やシーリング剤を塗布する等の面倒な作業を行わなくても、第1管部材10Aと第2管部材10Bとを接合させるだけで、ケーブル保護管部材1の水密性を保持することができる。したがって、この実施の形態によれば、ケーブル保護管路Tの既設管への挿入時の作業性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、ケーブル保護管部材1の内部に、第2管路部13が設けられるため、第1管路部12に既設ケーブルを収容しても、第2管路部13を既設ケーブル以外の新たなケーブルを挿入することができる新たな管路として用いることができる。つまり、既設ケーブルの収容スペースとは別に、新たなケーブルの敷設スペースを確保することができる。
さらに、この本実施の形態では、ケーブル保護管部材1の本体10の外周面に移動補助部14aが形成されているため、ケーブル保護管路Tを既設管内に挿入するときに、既設管路の内面との接触面積を小さくして、ケーブル保護管路Tの移動に対する摩擦力を低減することができる。したがって、ケーブル保護管路Tを既設管内に挿入するときの挿入抵抗を低減させることができ、しかも、たとえ既設管路Tの内面が凸凹している場合であっても、ケーブル保護管路Tを既設管路内にスムーズに挿入することが可能である。
また、本実施の形態では、ケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を突き合わせ、その端部同士を継手部材2を用いて接続することにより、ケーブル保護管路Tが構成される。そして、ケーブル保護管部材1の本体10の外殻壁11の管軸O方向の端部の外周面がその全周に亘って弾性部材21に被覆されることで、本体10の外殻壁11と弾性部材21との間が止水され、さらに、この弾性部材21がケーブル保護管部材1の第1止水材17に接触することで、弾性部材21の第1止水材17との間が止水される。
つまり、本実施の形態によれば、ケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部同士を継手部材2を用いて接続するだけで、ケーブル保護管路Tの水密性をその全長に亘って保持することが可能である。
また、本実施の形態では、継手部材2の弾性部材21に、ケーブル保護管部材1の管路部12、13の全体の外形と略同形状を有する貫通部21aが形成される。そして、ケーブル保護管部材1の管軸O方向の端部どうしを継手部材2によって接続した状態では、この貫通部21aに、互いに隣接するケーブル保護管部材1の管路部12、13の開口端部が包含される。したがって、ケーブル保護管部材1同士を、周方向に捻れを生じさせることなく、各管路部12、13同士を管軸O方向に連続させて接続することが可能である。
上述のように本実施の形態によるケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路では、金型の強度の低下を無くすことで、金型の耐久性を向上させ、安定した生産を可能とすることができる効果を奏する。
以上、本発明によるケーブル保護管部材、及びそれを用いたケーブル保護管路の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施の形態では、ケーブル保護管部材1の第2管部材10Bに、2つの第2管路部13、13を設けたが、これに限定される必要はない。要は、少なくとも1つが設けられていればよいのであって、既設ケーブルの外径等に応じて、すなわち既設管内の余剰スペースの大きさ等に応じて、第2管路部13の数は適宜変更可能である。
また、上述の実施の形態では、接続筒14、ガイドリブ15を設けた構成としているが、これらは省略することも可能であるし、他の形状とすることも可能である。例えば、接続筒14の移動補助部14aは全周にわたって設けられる必要はなく、間欠的に形成されていてもよい。
また、本実施の形態では、管路部12、13の開口端面と同一面上に突起部19が設けられ、弾性部材21の内周面の管軸O方向の中央部に窪み部25が形成されたが、これに限定される必要はなく、突起部19は本体10の管軸O方向の端部に設けられていてもよい。例えば、図示は省略するが、管路部12、13の管壁として機能している壁面部の外面の任意の位置に突起部19を設け、その突起部19の位置に対応させて弾性部材21の内面に窪み部25を形成するようにしてもよいし、ケーブル保護管部材1の外殻壁11の外周面に突起部19を設けるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、弾性部材21の内周面に窪み部25が形成され、ケーブル保護管部材1の突起部19と弾性部材21の窪み部25とが互いに係止されたが、これに限定される必要はない。たとえば、図示は省略するが、外殻壁11の外周面に突起部19を設け、その突起部19を弾性部材21によって覆い、それよりも奥側で弾性部材21をステンレスバンド等で締め付けることによって、突起部19と弾性部材21とを互い係止させるようにしてもよい。要は、ケーブル保護管部材1の突起部19を弾性部材21に係止できるのであればよい。
なお、弾性部材21の周方向の一部に形成されるスリット21bの位置は、本実施の形態に限定されることはなく、1つではなく、2つのスリットを設けるようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では片爪部16aを有する第1嵌合部16としているが、これに限定されることはなく、両爪など他の形状の爪部を採用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 ケーブル保護管部材
2 継手部材
10 本体
11 外殻壁
11a 肉盗み部
12 第1管路部
12A 第1分割管部
12B 第2分割管部
13 第2管路部
14 接続筒
14b 面取り部
15 ガイドリブ
16 第1嵌合部
16a 片爪部
17 第1止水材
18 第2嵌合部
21 弾性部材
21b スリット
22 短管
22A 第1片部
22B 第2片部
23 第3嵌合部(短管側嵌合部)
24 第4嵌合部(短管側嵌合部)
26 第2止水材
27 第5嵌合部(弾性部材側嵌合部)
27a 面取り斜面
O 管軸
T ケーブル保護管路

Claims (7)

  1. 内部にケーブルが敷設された既設管に挿入されるケーブル保護管部材であって、
    互いに分離可能な第1管路部と、少なくとも一つの独立した第2管路部と、を有し、
    前記第1管路部及び前記第2管路部を束ねた状態で互いに近接する部分で接合され、
    この接合状態の外殻を形成する外殻壁は、前記第1管路部及び前記第2管路部の外周面が連設した形状をなし、隣り合う前記管路部同士の間に管軸方向に連続する凹状の肉盗み部が形成されていることを特徴とするケーブル保護管部材。
  2. 前記外殻壁の肉盗み部には、管軸方向に沿って延びるとともに、前記第1管路部及び前記第2管路部に共通する外接円に一致する突出高さ有するガイドリブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載ののケーブル保護管部材。
  3. 前記外殻壁の管軸方向の両端部には、管軸回りの周方向に延在する環状の接続筒が設けられ、
    該接続筒と前記外殻壁との境界部に面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のケーブル保護管部材。
  4. 前記第1管路部の分割された一方の第1分割管部を含む第1管部材と、他方の第2分割管部及び前記第2管路部を含む第2管部材とは、雄型嵌合部と雌型嵌合部とにより嵌合され、
    前記雄型嵌合部には、突出端から外側に向けて突出する片爪部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のケーブル保護管部材。
  5. 前記第1管路部の分割された一方の第1分割管部を含む第1管部材と、他方の第2分割管部及び前記第2管路部を含む第2管部材とのそれぞれの周方向の側縁同士の間に止水材が設けられ、
    前記第1管部材は、
    前記第1分割管部の外周面に沿った外周部と、該外周部から外側に向けて突出するとともに前記止水材が設けられる止水材取付部と、が設けられ、
    該止水材取付部と前記外周部との境界部分に曲面を形成すること、及び前記止水材取付部の肉厚を大きくすること、の少なくとも一方を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のケーブル保護管部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のケーブル保護管部材を用いたケーブル保護管路であって、
    前記ケーブル保護管部材を管軸方向に接続し、内部にケーブルが敷設されていることを特徴とするケーブル保護管路。
  7. 前記ケーブル保護管部材は、継手部材を用いて管軸方向に接続され、
    前記継手部材は、
    互いに隣接する前記ケーブル保護管部材の管軸方向の端部を包含する弾性部材と、
    該弾性部材の外周面を覆うかつ互いに分離可能な第1片部及び第2片部を有する短管と、
    を備え、
    前記短管の内面には、第1片部及び第2片部が互いに嵌合する短管側嵌合部が突状に設けられ、
    前記弾性部材には、前記短管側嵌合部を収容する凹状の弾性部材側嵌合部が設けられ、
    該弾性部材側嵌合部の前記短管側嵌合部の挿入部分に面取り斜面が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のケーブル保護管路。
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