JP6108089B2 - 筒状ラベル連続体、及び筒状ラベルの製造方法 - Google Patents

筒状ラベル連続体、及び筒状ラベルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の筒状ラベルが連続的に繋がった筒状ラベル連続体、及びその連続体から筒状ラベルを製造する方法に関する。
調味料、飲料、食品、医薬品、化粧品などが収納された容器の胴部には、商品名、成分表示、製造者名などの各種のデザインが表されている。これらのデザインの表示手段として、カラー印刷層や背景印刷層が印刷された筒状ラベルを容器の胴部に装着することが広く行われている。
前記筒状ラベルは、通常、それが連続的に繋がった筒状ラベル連続体の形態で提供される。筒状ラベルは、切断予定線に沿って前記筒状ラベル連続体を切断することにより得られる。ここで、前記切断予定線は、筒状ラベル連続体中において相互に隣接する筒状ラベルの概念的な繋ぎ目であって、そこで切断することを予定した設計上の概念的な線である。このため、人間又は機械によって識別できる形で、前記切断予定線が筒状ラベル連続体に表示されているわけではない。
ところで、多くの筒状ラベル連続体は、隣接する筒状ラベルを切断する前記切断予定線を含む境界領域にカラー印刷層や背景印刷層を設けずに、前記境界領域を透明(フィルムのみ)としている。しかしながら、前記境界領域がフィルムのみの場合、筒状ラベル連続体の切断時に、切断箇所における筒状ラベルの内面間が融着して擬似接着することがある。
このような問題点に鑑みて、特許文献1には、カラー印刷層が、相互に隣接するシュリンクラベルの境界領域でとぎれることなく連続的に形成され、白色印刷層が、相互に隣接する前記シュリンクラベルの境界領域を残して、それぞれのシュリンクラベルにおけるカラー印刷層の略全面を覆っている筒状ラベル連続体が開示されている。
かかる筒状ラベル連続体においても、切断予定線に沿って切断することにより、筒状ラベルが得られる。切断の際には、切断用の機械が設計上の切断予定線の位置を特定しなければならないため、筒状ラベル連続体には、検知部が設けられている。つまり、検知部を切断予定線に対して所要の箇所に設けておくことにより、機械が検知部を検知し、その検知した検知部を基準にして、切断予定線を特定し、前記切断予定線に沿って筒状ラベル連続体を切断できる。
切断予定線を含む境界領域にカラー印刷層が設けられている特許文献1の筒状ラベル連続体においては、前記検知部は、その境界領域のうち切断予定線の近傍におけるカラー印刷層の一部分を、デザインとは関連性のない色彩(例えば、黒色など)且つ形状(例えば、長方形など)に印刷した、色付きマークから構成される。
しかしながら、このようなデザインと関連性のない色付きマークからなる検知部は、筒状ラベル全体のデザインを損ねるおそれがあるので、形成しない方が好ましい。
特許第3515022号(特開2001−51601号公報)
本発明の目的は、切断時のラベル内面同士の擬似接着を防止でき、切断予定線の位置を検知してそれに従って容易に切断し、全体のデザインが損なわれない筒状ラベルを得ることができる筒状ラベル連続体及び筒状ラベルの製造方法を提供することである。
本発明は、フィルムと前記フィルムの内面に積層された印刷層とを有するラベル基材を筒状に形成した筒状ラベルが連続的に繋がった筒状ラベル連続体であって、その長手方向に延び且つ互いに対向する第1及び第2折り目において折り畳まれた扁平状の筒状ラベル連続体において、前記印刷層が、隣接する筒状ラベルを切断する切断予定線を含む境界領域を含むフィルムの内面に設けられており、前記境界領域における印刷層の一部に、前記印刷層よりも透光性の大きい検知部が設けられている。
本発明の好ましい筒状ラベル連続体は、前記印刷層が、カラー印刷層と、背景印刷層と、を有し、前記カラー印刷層が、前記境界領域を除いて前記フィルムの内面に設けられており、前記背景印刷層が、前記境界領域及び前記カラー印刷層の内面に設けられており、前記境界領域に設けられた背景印刷層の一部に、前記検知部が設けられている。
本発明のさらに好ましい筒状ラベル連続体は、前記背景印刷層が、白色である。
本発明のさらに好ましい筒状ラベル連続体は、前記検知部が、前記切断予定線に跨がって設けられている。
本発明のさらに好ましい筒状ラベル連続体は、前記検知部が、前記第1折り目と第2折り目の間に設けられている。
本発明のさらに好ましい筒状ラベル連続体は、前記検知部が、前記筒状ラベルの周方向に間隔を開けて少なくとも2箇所設けられている。
本発明の別の局面によれば、筒状ラベルの製造方法を提供する。
本発明の第1の筒状ラベルの製造方法は、上記何れかの筒状ラベル連続体について、前記検知部の位置を機械的に検知し、検知した検知部を基準にして、切断予定線を特定し、前記切断予定線に沿って筒状ラベル連続体を切断する工程、を有する。
また、本発明の第2の筒状ラベルの製造方法は、上記検知部が前記第1折り目と第2折り目の間に設けられている筒状ラベル連続体について、折り返した際に前記2箇所の検知部が重なり合うように第1再折り目と前記第1再折り目に対向する第2再折り目とを形成しつつ、前記第1及び第2再折り目において折り畳むことにより、前記筒状ラベル連続体を扁平状態に折り返す工程、前記検知部の位置を機械的に検知し、検知した検知部を基準にして、切断予定線を特定し、前記切断予定線に沿って前記折り返した筒状ラベル連続体を切断する工程、を有する。
本発明の筒状ラベル連続体及び筒状ラベルの製造方法によれば、検知部を機械的に検知して、切断箇所におけるラベル内面同士の擬似接着を防止しつつ切断予定線に従って筒状ラベル連続体を切断することができる。筒状ラベル連続体を切断予定線にて切断することによって、全体的にデザインの調和がとれた筒状ラベルを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る筒状ラベル連続体の平面図。 図1のII−II線で切断した端面図。 図1のIII−III線で切断した端面図。 図1のIV−IV線で切断した端面図。 図1のV−V線で切断した端面図。 同筒状ラベル連続体の斜視図。 扁平状の筒状ラベル連続体を折り返す工程を示す斜視図。 折り返して再度扁平状に形成された筒状ラベル連続体の平面図。 図8のIX−IX線で切断した端面図。 筒状ラベル付き容器の一部断面を含む正面図。 第2実施形態に係る筒状ラベル連続体の平面図。 図11のXII−XII線で切断した端面図。 第3実施形態に係る筒状ラベル連続体の平面図。 第3実施形態の筒状ラベル連続体を折り返す工程を示す斜視図。 第4実施形態に係る筒状ラベル連続体の境界領域を短手方向で切断した端面図(第4実施形態のものを、図1のIII−III線と同じ箇所で切断した端面図)。 第5実施形態に係る筒状ラベル連続体の平面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
ただし、各部の用語の頭に第1、第2などを付す場合があるが、この第1、第2などは、用語を区別するために付加されたものであり、各部の優劣などを意味しない。本明細書において、「長尺帯状」は、一方向における長さが他方向における長さよりも十分に長い略長方形状を意味する。前記長尺帯状は、例えば、前記一方向における長さが他方向における長さの10倍以上の略長方形状であり、好ましくは30倍以上であり、より好ましくは100倍以上である。「長手方向」は、前記長尺帯状の一方向(長尺帯状の長辺と平行な方向)であり、「短手方向」は、前記長尺帯状の他方向(帯状の短辺と平行な方向)である。また、「PPP〜QQQ」は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
各図における寸法、厚み及び形状などは、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る筒状ラベル連続体の平面図(ただし、一部を省略している)である。図2乃至図5は、その筒状ラベル連続体の所定箇所を厚み方向で切断したときの切り口(切断端面)の図である。図6は、その筒状ラベル連続体をロール状に巻き取った状態の斜視図である。図1及び図6において、検知部が設けられた部分を分かりやすく図示するため、その部分に網掛けを付し、図1において、境界領域のうち背景印刷層が設けられた部分を分かりやすく図示するため、その領域に無数のドットを付している。
図1乃至図6において、筒状ラベル連続体1は、長尺帯状のラベル基材2を筒状に形成した、長尺帯状の筒状体からなる。
前記筒状ラベル連続体1には、その長手方向に延び且つ互いに対向する第1及び第2折り目11a,12aが形成されている。第1折り目11aは、第2折り目12aに対し、筒状ラベル連続体1の周方向に約180度ずれた位置に形成されている。筒状ラベル連続体1は、この第1及び第2折り目11a,12aにおいて折り畳まれ、扁平状を成している。
扁平状の筒状ラベル連続体1は、通常、図6に示すように、ロール状に巻かれ、保管又は運搬される。
ラベル基材2は、長尺帯状のフィルム21と、前記フィルム21の内面に積層された印刷層4と、を有する。印刷層4は、所要のインキを公知の印刷法にて塗布し、固化させた層である。本実施形態では、前記印刷層4は、順に積層されたカラー印刷層22と背景印刷層23とを有する。
ラベル基材2の長手方向に延びる一側端部を他側端部に重ね合わせ且つその重ね合わせた部分(重合部24)を接着することにより、ラベル基材2が筒状に形成されている(つまり、筒状ラベル連続体1が構成されている)。
前記カラー印刷層22は、(筒状ラベル連続体1中の)隣接する筒状ラベルを切断する切断予定線Xを含む境界領域Yを除いて前記フィルム21の内面に設けられている。
他方、前記背景印刷層23は、前記境界領域Y及び前記カラー印刷層22の内面に設けられている。前記境界領域Yに設けられた背景印刷層23の一部に、検知部3が設けられている。この検知部3は、前記背景印刷層23よりも透光性の大きい部分とされている。
前記切断予定線Xは、筒状ラベル連続体1中において相互に隣接する筒状ラベルの概念的な繋ぎ目であって、そこで切断することを予定した設計上の概念的な線である。その切断予定線Xを含む境界領域Yは、切断予定線Xを基準にして、筒状ラベル連続体1の長手方向両側且つ周方向に拡がる周帯状の領域である。例えば、前記境界領域Yの縦方向長さLは、2mm〜10mmであり、好ましくは2mm〜5mmである。切断予定線Xは、境界領域Yを横断する横方向に延びる線として観念される。なお、図示例では、切断予定線Xは、境界領域Yの縦方向中心部を通り、境界領域Yを二等分する線として表されているが、切断予定線Xは、境界領域Yの縦方向中心部に設計されるわけではない。切断予定線Xは、境界領域Yの中の任意の1点を通り且つその領域Yを横断する線である。
以下、本明細書において、縦方向は、筒状ラベル連続体の長手方向と平行な方向に相当し、横方向は、筒状ラベル連続体の短手方向と平行な方向に相当する。
具体的には、前記ラベル基材2を構成するフィルム21は、透明であれば特に限定されず、従来公知のフィルムを用いることができる。
フィルム21の透明性の指標は、全光線透過率70%以上、好ましくは、80%以上であり、より好ましくは90%以上である。ただし、全光線透過率は、JIS K7105(プラスチックの光学的特性試験方法)に準拠した測定法によって測定される値をいう。
ラベル基材2のフィルム21としては、例えば、熱収縮性を有するフィルム、自己伸縮性を有するフィルム、又は、熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムなどを用いることができる。前記熱収縮性を有するフィルムは、シュリンクフィルムなどとも呼ばれ、所要温度(例えば、70℃〜100℃)に加熱すると収縮するフィルムである。前記自己伸縮性を有するフィルムは、ストレッチフィルムなどとも呼ばれ、(前記のような熱収縮性を有さず)拡張力を加えることによって伸び、拡張力を解除することによってほぼ復元するフィルムである。熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムは、ストレッチシュリンクフィルムなどとも呼ばれ、前記熱収縮性と自己伸縮性を併せ持つフィルムである。
好ましくは、前記フィルム21として熱収縮性を有するフィルム又は熱収縮性及び自己伸縮性を有するフィルムが用いられる(以下、両者を総称して、熱収縮性フィルムという)。
前記熱収縮性フィルムは、特に限定されず、例えば、ポリスチレンなどのスチレン系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、環状オレフィンなどのオレフィン系樹脂;ポリカーボネート;塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂から選ばれる1種又は2種以上の混合物を含む熱可塑性樹脂フィルムを用いることができる。また、熱収縮性フィルムとして、2種以上の熱可塑性樹脂フィルムが積層された積層フィルムや、金属蒸着膜が積層された積層フィルムを用いることもできる。これらのフィルムは公知の製法で製膜し延伸処理することにより熱収縮性を付与できる。
前記熱収縮性フィルムは、熱収縮温度(例えば、70℃〜100℃)において、少なくとも横方向(筒状ラベルの周方向)に熱収縮し得るものが用いられる。また、熱収縮性フィルムは、縦方向(筒状ラベルの縦方向)にも熱収縮し得るものでもよい。熱収縮性フィルムの熱収縮率は、容器に密着するまで熱収縮し得る程度であれば特に限定されない。例えば、熱収縮性フィルムは、85℃に加熱した際の横方向における熱収縮率が30%以上であることが好ましく、さらに、40%以上がより好ましく、50%以上が特に好ましい。また、熱収縮性フィルムが縦方向にも熱収縮し得る場合、その熱収縮性フィルムの、85℃に加熱した際の縦方向における熱収縮率は、1%〜15%であり、好ましくは1%〜10%である。
ここで、前記85℃に加熱した際の熱収縮率は、加熱前の熱収縮性フィルムの長さ(元の長さ)と、前記フィルムを85℃の温水中に10秒間浸漬した後のフィルムの長さ(浸漬後の長さ)の割合である。前記熱収縮率は、下記式に代入して求められる。
式:熱収縮率(%)=[{(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)−(フィルムの横方向(又は縦方向)の浸漬後の長さ)}/(フィルムの横方向(又は縦方向)の元の長さ)]×100。
前記フィルム21の内面には、カラー印刷層22が設けられている。このカラー印刷層22は、切断予定線Xを含む境界領域Y及びフィルム21の長手方向に延びる一側端部の内面(この一側端部の内面は、重合部24を構成する)を除いて、フィルム21の内面に実質的にベタ状(膜状)に積層されている。カラー印刷層22は、フィルム21の内面にベタ状(膜状)に積層されている場合もあるが、カラー印刷層22にて表現されるデザインによっては、フィルム21の内面に部分的に積層されていない領域があってもよく、この意味で、カラー印刷層22は、実質的にベタ状に積層されている。なお、カラー印刷層22がフィルム21の内面に部分的に積層されていない領域は、フィルム21の表側からデザインを見た際に、背景印刷層23が露出した領域となる。カラー印刷層22は、フィルム21の長手方向に断続的に設けられている。
カラー印刷層22は、商品名、会社名、説明書きなどのデザインが表された1層又は多層の印刷層である。カラー印刷層22は、前記デザインをグラビア印刷などの方法で単色又は多色刷りにてフィルム21に設けられている。カラー印刷層22のインキは、従来公知のインキを用いることができる。
カラー印刷層22の厚みは、特に限定されないが、通常、0.3μm〜5μmであり、好ましくは、1μm〜3μmである。
さらに、前記フィルム21の内面側には、背景印刷層23が設けられている。この背景印刷層23は、フィルム21の長手方向に延びる一側端部の内面及び後述する検知部3を除いて、フィルム21の内面側にベタ状に積層されている。つまり、背景印刷層23は、カラー印刷層22の内面に重なって設けられていると共に、フィルム21の内面の境界領域Y(一側端部の内面及び検知部3を除く)にも設けられている。従って、背景印刷層23は、フィルム21の長手方向に連続的に設けられている。
なお、フィルム21の長手方向に延びる一側端部の内面に、カラー印刷層22及び背景印刷層23を設けない理由は、ラベル基材2を筒状に形成する際に、前記一側端部の内面と他側端部の外面を重ね合わせて接着するが、その重ね合わせ面(重合部24)を十分な強度で接着させるためである。
前記背景印刷層23は、前記デザインを際立たせるなどの目的で設けられ、デザインを表現するカラー印刷層22とは目的及び機能が異なる。背景印刷層23は、例えば、白色インキなどをベタ状に印刷することにより形成できる。好ましくは、前記背景印刷層23は、白色又は銀色(銀色は、灰色を含む)であり、より好ましくは、白色である。白色の背景印刷層23を形成する白色インキとしては、例えば、白色顔料、ビヒクル及び必要に応じて添加される各種添加剤からなるインキなどが例示される。前記白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、クレー、アルミナホワイトなどが挙げられる。ビヒクルとしては、例えば、トルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、イソプロピルアルコールなどの溶剤に、ロジン、ケトン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体、ポリエステル樹脂などを溶解させた溶剤揮発型;水又は水とアルコールに、アクリル樹脂、アクリル共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、水性ポリアミド樹脂などを分散させたエマルジョン型;適切な粘度に調整された紫外線硬化型樹脂などが挙げられる。また、前記白色インクには、滑り性を良くするために、ワックス類やシリコーン、シリカなどの微粒子や各種の滑剤が添加されていてもよい。その他、分散剤、安定剤、増粘剤、消泡剤、防かび剤、水溶化剤などの各種の添加剤が添加されていてもよい。
また、銀色の背景印刷層23を形成する銀色インキとしては、例えば、カーボンブラックなどの黒色顔料又は/及び粉末アルミニウムなどの銀色顔料と白色顔料を適量混合した顔料、上記ビヒクル及び添加剤を含む溶剤揮発型などのインキなどが挙げられる。
前記背景印刷層23の厚みは、特に限定されないが、筒状ラベルの開口端の捲れを防止するために、比較的薄いことが好ましい。背景印刷層23の厚みは、例えば、0.2μm〜2μmであり、好ましくは、0.3μm〜1μmである。
なお、本明細書において、ベタ状は、印刷層の形成領域の全体においてインキが付着している状態をいう。もっとも、印刷法によっては、小さなドット状にインキを付着させる場合もあるので、前記形成領域の全体においてインキが付着していることは、インキが隙間なく付着して層を成している状態のほか、無数のインキドットが実質的に隙間無く付着している状態(ミクロ的には、隙間があるが、視覚上判別できない状態)が含まれる。
本実施形態では、前記検知部3は、フィルム21の境界領域Yのうち、カラー印刷層22及び背景印刷層23(印刷層4)が設けられていない部分である。つまり、検知部3は、フィルム21の内面が露出した部分である。
検知部3の透光性は、前記背景印刷層23(印刷層4)の透光性よりも大きい。好ましくは、検知部3の透光性は、背景印刷層23の透光性よりも2倍以上、より好ましくは3倍以上大きい。
例えば、検知部3の透光性の指標は、透過濃度で表すことができる。例えば、背景印刷層23が白色ベタ状の印刷である場合、その透過濃度は、0.20以上が好ましく、より好ましくは0.24以上である。背景印刷層23の透過濃度の上限は、例えば、0.4である。一方、検知部3の透過濃度は、0.15以下が好ましく、より好ましくは0.12以下である。検知部3の透過濃度の下限は、理論上、零であるが、実際に零であることは稀であり、通常、0.03である。前記透過濃度は、例えば、伊原電子工業(株)製、透過濃度計「Ihac−T5」を用いて測定することができる。
本発明の印刷層4の透過濃度は、例えば、前記ラベル基材2(フィルム21及び印刷層4)の透過濃度から、フィルム21の透過濃度を差し引くことにより求めることができる。
図示例の検知部3は、印刷層4が設けられていない部分からなるので、検知部3の透過濃度は、フィルム21の透過濃度に等しい。
もっとも、検知部3は、印刷層4の非形成部のみからなる場合に限定されず、印刷層4のうちの一部に、色濃度が異なる及び/又はインキ塗布量が少ない部分を形成し、その部分を検知部3としてもよい。例えば、色濃度の濃淡が付くように前記背景印刷層23を形成し、その色濃度の薄い部分を検知部3とする。その色濃度の濃淡を付けて背景印刷層23を形成する手法としては、例えば、グラビア印刷を使用する場合には、(i)グラビア版の凹部の深さ(版深)を次第に深く(浅く)する、(ii)隣接する二つの凹部の間である土手長さを次第に長く(短く)する、(iii)凹部の配置密度を次第に密(粗)にする、凹部の大きさを次第に大きく(小さく)する、(iv)これらを組み合わせたグラビア版を使用することなどが挙げられる。
帯状の境界領域Yは、フィルム21の長手方向に断続的に存在するが、前記検知部3は、1つの境界領域Yに1箇所だけ設けられていてもよいし、2箇所以上設けられていてもよい。もっとも、余りに多数の検知部3を設けると、境界領域Yに設けた背景印刷層23の占める面積が相対的に小さくなり、その境界領域Yに背景印刷層23を設けた意義が減殺されるので、前記検知部3は、1つの境界領域Yに2箇所以下が好ましい。
図示例では、検知部3は、2箇所設けられている。2つの検知部3,3は、筒状ラベルの周方向に間隔を開け、前記第1折り目11aと第2折り目12aの間に設けられている。以下、2つの検知部を区別して説明する必要がある場合には、そのうちの一方を第1検知部31、他方を第2検知部32と呼ぶ場合がある。例えば、第1検知部31は、第1折り目11aに重ならず且つその折り目11aの近くに配置されている。第2検知部32は、第2折り目12aに重ならず且つその折り目12aの近くに配置されている。
1つの検知部3の大きさは、特に限定されないが、余りに小さいと、機械が検知部3を検知できないおそれがあり、一方、余りに大きいと、境界領域Yに設けた背景印刷層23の占める面積が相対的に小さくなり、その境界領域Yに背景印刷層23を設けた意義が減殺される。このような観点から、検知部3の横方向長さは、10mm〜20mm(好ましくは12mm〜18mm)であり、検知部3の縦方向長さは、2mm〜5mm(好ましくは2mm〜4mm)である。
本実施形態では、検知部3は、切断予定線Xに跨がるような位置に設けられている。好ましくは、検知部3の縦方向中心部が切断予定線X上に重なるように、検知部3は、切断予定線Xに跨がって設けられている。なお、検知部3は、重合部24に重なるような位置に設けられていてもよいし、重合部24に重ならない位置に設けられていてもよい。図示例では、検知部3は重合部24に重なっておらず、第1検知部31と第2検知部32の間に重合部24が位置している。
上記のようなフィルム21、カラー印刷層22、背景印刷層23及び検知部3を有するラベル基材2を、その内面を内側にして筒状に丸め、一側端部の内面を他側端部の外面に重ね合わせ、その重合部24を溶剤若しくは接着剤又は熱シールなどの手段を用いて接着することにより、筒状ラベル連続体1が構成される。
かかる筒状ラベル連続体1を押圧すると(筒状体の対向する側面から押圧すると)、その長手方向に延び且つ互いに対向する第1及び第2折り目11a,12aが生じ、筒状ラベル連続体1はその第1及び第2折り目11a,12aにおいて扁平状に折り畳まれる。
扁平状に折り畳む際(換言すると、第1及び第2折り目11a,12aを形成する際)、第1折り目11aが検知部3を縦断するように折り畳んでもよいし(この場合、検知部3を縦断する位置に第1折り目11aが形成される)、第1及び第2折り目11a,12aが検知部3を縦断しないように折り畳んでもよい(この場合、図示したように、検知部3を縦断しない位置に第1及び第2折り目11a,12aが形成される)。本実施形態では、筒状ラベル連続体1は、第1及び第2折り目11a,12aが第1検知部31及び第2検知部32を縦断しないように折り畳まれている。換言すると、扁平状になった筒状ラベル連続体1においては、第1及び第2折り目11a,12aの間に検知部3が設けられている。
この場合、第1検知部31及び第2検知部32は、第1折り目11aから周方向に所要角ずれた位置となっている。本実施形態では、前記所要角は、例えば、45度±5度とされている。なお、前記所要角は、筒状ラベル連続体1を真円状に開口させた状態で、その真円の中心と第1折り目11aを結んだ線と、真円の中心と第1検知部31の横方向中心部を結んだ線の成す角、及び、真円の中心と第2折り目12aを結んだ線と、真円の中心と第2検知部32の横方向中心部を結んだ線の成す角を意味する。
次に、上記筒状ラベル連続体から筒状ラベルを製造する方法を説明する。
上記筒状ラベル連続体1の切断予定線Xに沿って短手方向に切断することにより、個々の筒状ラベルが得られる。このような切断は、通常、ラベラーと呼ばれる機械を用いて行われる。
ラベラーは、筒状ラベル連続体1から筒状ラベルを切り出し、その筒状ラベルを容器に装着する装置である。ラベラーには、筒状ラベル連続体1の切断予定線Xを特定するための位置読み取りセンサーと、筒状ラベル連続体1を切断するカッター(押し切り刃など)と、それらを制御する制御部と、が備えられている。
前記位置読み取りセンサーは、検知部3を検知するものであり、ラベラーの制御部は、前記検知した検知部3を基準にして、切断予定線Xを特定し、カッターを作動させ、カッターは、切断予定線Xにて筒状ラベル連続体1を切断する。
位置読み取りセンサーは、光照射部と受光部とを有する。光照射部と受光部は、扁平状の筒状ラベル連続体1を挟んで対向配置される。光照射部は、扁平状の筒状ラベル連続体1の一方面に光を照射し、受光部がその光を検知することにより、位置を読み取る。
ラベラーによって、前記扁平状に折り畳まれた筒状ラベル連続体1は、その長手方向に搬送される。その搬送途中で切断工程が行われる。
切断工程では、筒状ラベル連続体1の搬送経路に前記光照射部及び受光部が配置されている。搬送中の筒状ラベル連続体1の一方面に、前記光照射部から光が照射され続けている。そして、筒状ラベル連続体1の搬送に従い、前記光の当たっている地点を検知部3が通過した際に、光が筒状ラベル連続体1を通過して受光部に入り、位置読み取りセンサーが検知部3を検知し、予め設定された基準距離をもってカッターが筒状ラベル連続体1を切断する。
ところで、本実施形態の扁平状に畳まれた筒状ラベル連続体1は、検知部3が第1折り目11aと第2折り目12aの間に設けられているので、検知部3が背景印刷層23に重なっている。このため、第1折り目11aと第2折り目12aで折り畳まれたままの筒状ラベル連続体1をラベラーで搬送しても、位置読み取りセンサーにて検知部3を検知できない。
位置読み取りセンサーにて検知部3を検知できるようにするため、筒状ラベル連続体1を切断工程に搬送する前に、扁平状の筒状ラベル連続体1を折り返す工程を行う。
具体的には、図6に示す第1及び第2折り目11a,12aで折り畳まれた筒状ラベル連続体1を開口し、図7に示すように、折り返した際に第1検知部31と第2検知部32とが重なり合うように第1再折り目11bとこれに対向する第2再折り目12bを形成しつつ、その第1再折り目11b及び第2再折り目12bにて再び折り畳む。なお、第1再折り目11b及び第2再折り目12bは、第1折り目11a及び第2折り目12aと同様に、筒状ラベル連続体1の長手方向に延びる。
第1及び第2再折り目11b,12bにて折り畳まれた筒状ラベル連続体1は、再び扁平状とされる。折り返した扁平状の筒状ラベル連続体1は、切断工程へと搬送される。
前記筒状ラベル連続体1を折り返すと、図8及び図9に示すように、第1検知部31と第2検知部32が重なるようになる。このため、図9に示すように、ラベラーの光照射部91からの光が、検知部3を通過して受光部92に入り、検知部3を検知できるようになる。検知部3を検知した後、図8に示す切断予定線Xに沿って筒状ラベル連続体1を切断することにより、筒状ラベルを得ることができる。
なお、図8において、検知部に網掛けを付し、境界領域のうち背景印刷層が設けられた部分を分かりやすく図示するため、その領域に無数のドットを付している(以下、図10、図12及び図13も同様)。
得られた筒状ラベルを開口し、任意の容器に装着する。第1及び第2折り目11a,12a並びに第1及び第2再折り目11b,12bが形成された筒状ラベルは、各折り目を角部とする略正方形筒状に開口できるので、円筒状や正方形筒状の容器に良好に装着できる。
フィルム21として熱収縮性フィルムを用いた筒状ラベルの場合には、筒状ラベルを容器に外嵌し、所要温度に加熱することにより、筒状ラベルが周方向に密着して装着される。筒状ラベルは、カップ型容器、ボトル型容器などの従来公知の任意の容器に装着できる。好ましくは、本発明の筒状ラベルは、その背景印刷層23と同系統の色彩(例えば、白色)を有する容器に装着される。詳細には、筒状ラベルは、筒状ラベルの上方部が密着する容器部分が、背景印刷層23と同系統の色彩となっている容器に装着することが好ましい。
図10は、前記筒状ラベルが容器に装着された筒状ラベル付き容器の正面図である。この図10において、筒状ラベル付き容器の軸線で切断した右半分を断面図で表している。
容器6は、底面部61と、底面部61の上方に形成された胴部62と、を少なくとも有する。胴部62の外面は、好ましくは白色又は銀色である。前記容器6は、合成樹脂製などの成形容器である。
容器6の胴部62の全体的な形状は、略筒状であり、好ましくは、略逆円錐台状である。胴部62の上端には、フランジ部63が周設されている。フランジ部63は、胴部62の外面に対して鉛直方向で且つ胴部62の径外方向に突設された鍔状の部分である。胴部62の上面開口を塞ぐために、フランジ部63の上面にシート蓋64が取り付けられている。シート蓋64は、ヒートシールなどの手段によってフランジ部63に剥離可能に接着されている。
前記筒状ラベル5は、少なくとも胴部62の外面を覆うように装着されている。図示例では、筒状ラベル5は、フランジ部63の下面又はその下面近傍から、容器6の胴部62の下端を越え、底面部61側に折れ曲がっている。
本実施形態の筒状ラベル5の、上端を含む上方部及び下端を含む下方部には、背景印刷層のみが設けられた領域及び分割された検知部3がそれぞれ存在する。なお、図10では、上方部の検知部3は、表れているが、フランジ部63の直下に位置するので目立ちにくい。下方部の検知部は、容器の底面部61に隠れて見えていない。
本発明の筒状ラベル連続体1は、切断予定線Xを含む境界領域Yに背景印刷層23が設けられているので、カッターで切断予定線Xに沿って切断する際に、フィルム21が熱融着し難く、筒状ラベルの開口端(切断箇所)が擬似接着することを防止でき、筒状ラベルを容易に開口できる。
筒状ラベル連続体1の切断によって、上端及び下端を含む上方部及び下方部に背景印刷層23のみが存在した筒状ラベルを得ることができる。特に、一般に、厚みが薄い熱収縮性フィルムを用いた場合(例えば、厚み10μm〜30μm)、印刷層のある部分と印刷層のない部分とで熱収縮差が生じ、筒状ラベルを良好な状態で装着することが難しい。この点、本発明の筒状ラベル5は、その上端にまで背景印刷層23が設けられているので、薄いフィルムを用いた場合でも、筒状ラベル5を熱収縮させた際に、熱収縮挙動に差が生じにくく、装着仕上がりが良い。
また、得られた筒状ラベルの上方部及び下方部には、検知部3が残存するが、検知部3は、比較的透光性が大きいので、従来の色付きマークからなる検知部3に比して、目立ち難い。このため、全体的にデザインの調和がとれた筒状ラベルを得ることができる。特に、図10のように、合成樹脂製の成形容器に対して、白色の背景印刷層23を有する筒状ラベル5を装着したときのように、背景印刷層23と同系統の色彩を有する容器に筒状ラベルを装着した場合、検知部3において容器の色彩が見えるので、検知部3と背景印刷層23とが視覚的に識別できなくなる。このような筒状ラベル付き容器は、特にラベルのデザインが損なわれない。
上述のように、検知部3は、ある程度の大きさに形成されていなければ、機械で検知部3を検知できないおそれがある。この点、筒状ラベル連続体1において、検知部3は切断予定線Xに跨がって設けられているので、その切断予定線Xで切断することにより、検知部3が2つに別れ、その分割された検知部3の一方が上方部に且つ他方が下方部に残存した筒状ラベルが得られる。筒状ラベルの上方部及び下方部は目立ち難い箇所なので、小さく分割された検知部3を目立ち難い箇所に分散させた筒状ラベルを得ることができる。
また、検知部3が切断予定線Xに跨がる位置に設けられることにより、切断後に検知部3が分断されると、1つの筒状ラベルの検知部の縦方向長さが小さくなるので、残存する検知部3が目立ちにくくなる。なお、境界領域Yの縦方向長さLを短くすることができる。
なお、筒状ラベル連続体及び筒状ラベルの製造方法は上記実施形態に限られず、本発明の意図する範囲で様々に変更できる。
以下、他の実施形態について説明するが、上記実施形態と異なる構成及び効果について説明し、上記実施形態と同様の構成及び効果は、その説明を省略し、用語及び符号を援用する。
[第2実施形態]
上記実施形態の筒状ラベル連続体では、2箇所の検知部3,3(第1及び第2検知部31,32)が、折り返した際に重なり合うような位置に配置されているが、図11及び図12に示すように、(折り返さなくても)第1折り目11a及び第2折り目12aにて扁平状に折り畳まれた状態において第1及び第2検知部31,32が上下に重なるような位置に配置されていてもよい。
本実施形態においては、図11及び図12に示すように折り畳まれた状態で検知部3を検知した後に折り返しすることなく切断予定線Xに沿って筒状ラベル連続体1を切断する。或いは、本実施形態において、折り畳まれた状態で検知部3を検知し、さらに、第1再折り目11bとこれに対向する第2再折り目12bを形成するように折り返した後、前記検知に基づき切断予定線Xに沿って筒状ラベル連続体1を切断してもよい。
[第3実施形態]
また、上記実施形態の筒状ラベル連続体では、検知部3が2箇所設けられた場合を例示しているが、図13に示すように、1つの境界領域Yに検知部3が1つ設けられていてもよい。検知部3が、第1折り目11aを含むように配置されていてもよいし、図示例のように、検知部3が、第1及び第2折り目11a,12aの間に設けられていてもよい。図示例の場合、第1折り目11aと第2折り目12aで折り畳まれたままの筒状ラベル連続体1をラベラーで搬送しても、位置読み取りセンサーにて検知部3を検知できないため、折り返しが行われる。すなわち、図14に示すように、検知部3を縦断する第1再折り目11bとこれに対向する第2再折り目12bを形成しつつ、その第1再折り目11b及び第2再折り目12bにて再び折り畳む。このようにして折り返すと、折られた検知部3が重なるようになるので、ラベラーの光照射部にて検知部3を検知できるようになる。
[第4実施形態]
上記実施形態の図示例では、検知部3がフィルム21の露出部から構成されているが、図15に示すように、検知部3を形成する箇所に印刷層25を設けてもよい。例えば、前記印刷層25としては、背景印刷層23と色濃度が異なる、それより厚みが薄い、若しくはそれよりインキ塗布量の少ない印刷層、又は、透光性の高いインキからなる印刷層などが挙げられる。このような印刷層25を境界領域Yに設けることにより、その印刷層25の設けられた部分が検知部3となる。
前記厚みの薄い印刷層又はインキ塗布量の少ない印刷層は、検知部3を背景印刷層23の中で目立ち難くできることから、背景印刷層23を形成するインキを用いて形成する。前記インキ塗布量の少ない印刷層は、単位面積当たり、インキの付着面積が小さい印刷層を意味する。例えば、小さなドット状にインキを付着させる印刷法の場合、背景印刷層23は、大面積のインキドットで形成し、検知部3を構成する印刷層25は、小面積のインキドットで形成すればよい。
なお、この印刷層25を設けた検知部3も、背景印刷層23よりも透過濃度が小さいことは上記実施形態と同様である。この印刷層25を設けた検知部3の透過濃度は、0.15以下が好ましく、より好ましくは0.12以下である。このように検知部3の透光を阻害しない程度に着色しておくことで、例えば、ラベルカット時の融着や、ロール状態での厚み差の違い等がさらに防止されるとともに、検知部3がより目立ちにくくなる。
さらに、例えば、境界領域Yにおける背景印刷層23の透過濃度を、その他の領域(検知部3を除く)における背景印刷層23の透過濃度よりも小さくしてもよい。このようにすることで、検知部3を境界領域Yにおける背景印刷層23の中でより目立ち難くすることができる。
[第5実施形態]
また、上記実施形態では、検知部3が切断予定線Xに跨がって設けられているが、検知部3は境界領域Yに形成されていれば切断予定線Xに重なっていなくてもよい。例えば、図16に示すように、検知部3は、境界領域Y内であって切断予定線Xから離れて設けられていてもよい。この場合、検知部3が、切断予定線Xを基準にして、長手方向両側に独立してそれぞれ設けられていてもよいが、図示したように、切断予定線Xを基準にして、長手方向一方側又は他方側の何れか一方に検知部3が設けられていることが好ましい。
この実施形態のように検知部3を設けても、検知部3を検知して、切断予定線Xに沿って筒状ラベル連続体1を切断できる。
このように切断予定線Xを跨がないように検知部3が設けられていることにより、連続体1を切断して得られる筒状ラベルには、上下端のいずれか一方のみに検知部3が残存するので、検知部3がより目立ち難くなる。
また、上記実施形態では、折り返した際に第1折り目11aと第2折り目12aとが重なり合うように第1再折り目11bとこれに対向する第2再折り目12bを形成する例を示したが、再折り目の位置はこれに限定されず、開口状態の筒状ラベル連続体1を、第1再折り目11bが第1折り目11aから所要角(例えば、45度)ずれた位置となるように第1及び第2再折り目11b,12bを形成することもできる。
さらに、上記実施形態では、検知部3が第1折り目11aと第2折り目12aの間に設けられた扁平状の筒状ラベル連続体1を例示したが、これに限定されず、検知部3が第1折り目11aに跨がる位置に設けられた扁平状の筒状ラベル連続体1でもよい。このように検知部3が第1折り目11aに跨がる位置に設けられた扁平状の筒状ラベル連続体1は、ラベル基材2の両側端部を接着して得られた開口状態の筒状ラベル連続体1を、検知部3を縦断するように第1折り目11aを形成しつつ折り畳むことによって得ることができる。かかる筒状ラベル連続体は、上記折り返す工程を行わずに、検知部3を検知し、切断予定線Xにて切断できる。
1…筒状ラベル連続体、11a…第1折り目、12a…第2折り目、11b…第1再折り目、12b…第2再折り目、2…ラベル基材、21…フィルム、22…カラー印刷層、23…背景印刷層、24…重合部、3…検知部、4…印刷層、5…筒状ラベル、X…切断予定線、Y…境界領域

Claims (8)

  1. フィルムと前記フィルムの内面に積層された印刷層とを有するラベル基材を筒状に形成した筒状ラベルが連続的に繋がった筒状ラベル連続体であって、その長手方向に延び且つ互いに対向する第1及び第2折り目において折り畳まれた扁平状の筒状ラベル連続体において、
    前記印刷層が、隣接する筒状ラベルを切断する切断予定線を含む境界領域を含むフィルムの内面に設けられており、
    前記境界領域における印刷層の一部に、前記印刷層よりも透光性の大きい検知部が設けられている、筒状ラベル連続体。
  2. 前記印刷層が、カラー印刷層と、背景印刷層と、を有し、
    前記カラー印刷層が、前記境界領域を除いて前記フィルムの内面に設けられており、
    前記背景印刷層が、前記境界領域及び前記カラー印刷層の内面に設けられており、
    前記境界領域に設けられた背景印刷層の一部に、前記検知部が設けられている、請求項1に記載の筒状ラベル連続体。
  3. 前記背景印刷層が、白色である請求項2に記載の筒状ラベル連続体。
  4. 前記検知部が、前記切断予定線に跨がって設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の筒状ラベル連続体。
  5. 前記検知部が、前記第1折り目と第2折り目の間に設けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の筒状ラベル連続体。
  6. 前記検知部が、前記筒状ラベルの周方向に間隔を開けて少なくとも2箇所設けられている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の筒状ラベル連続体。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の筒状ラベル連続体について、前記検知部の位置を機械的に検知し、検知した検知部を基準にして、切断予定線を特定し、前記切断予定線に沿って筒状ラベル連続体を切断する工程、を有する筒状ラベルの製造方法。
  8. 請求項6に記載の筒状ラベル連続体について、折り返した際に前記2箇所の検知部が重なり合うように第1再折り目と前記第1再折り目に対向する第2再折り目とを形成しつつ、前記第1及び第2再折り目において折り畳むことにより、前記筒状ラベル連続体を扁平状態に折り返す工程、
    前記検知部の位置を機械的に検知し、検知した検知部を基準にして、切断予定線を特定し、前記切断予定線に沿って前記折り返した筒状ラベル連続体を切断する工程、
    を有する筒状ラベルの製造方法。
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