JP6107354B2 - 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、画像表示プログラム、および、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像表示装置、画像表示装置の制御方法、画像表示プログラム、および、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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    • G03B2205/0046Movement of one or more optical elements for zooming

Description

本発明は、表示部において表示される表示画像に対してズーム処理を行う画像表示装置、画像表示装置の制御方法、画像表示プログラム、および、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に関する。
従来、被写体を撮像素子によって撮影してデジタル画像を生成する画像撮影装置(例えば、デジタルスチルカメラ)や、デジタル画像を表示部において表示する画像表示装置(例えば、画像ビュアー)などのデジタル画像処理装置が知られている。
また、デジタル画像処理装置には、デジタル画像に含まれる被写体を任意の大きさに拡大または縮小するズーム機能を有しているものもある。例えば、画像撮影装置では、ズームイン操作またはズームアウト操作をすることにより、被写体を所望の大きさで撮影することができる。また、例えば、画像表示装置では、表示するデジタル画像の所定範囲(例えば、被写体が含まれる範囲)を所望の大きさに拡大または縮小したりすることができる。
従来、このようなズーム機能に関して、例えば、以下のような提案がなされてきた。特許文献1では、ズーム初期位置からズーム目標位置に至るまでのズーム位置の変化量に基づいて、ズーム速度を、ズーム目標位置へ近づくにつれて段階的に小さくすることが提案されている。
また、特許文献2では、自動画角制御において、被写体の大きさの変化量に応じた可変なズーム速度で画角変化を行うことが提案されている。
また、特許文献3では、前回撮影した時の焦点距離(ズーム位置)を記憶しておき、現在の焦点距離が、記憶された焦点距離に近づくと焦点距離を変更するスピードを遅くすることが提案されている。
特開2011−166306号公報(2011年8月25日公開) 特開平10−23313号公報(1998年1月23日公開) 特開2005−308836号公報(2005年11月4日公開)
しかしながら、上述のような従来技術では、ユーザが画像のズームを素早く適切な値にしようと操作を行っても、過剰な拡大操作により意図せず被写体の一部が領域外に出てしまうなど、構図を十分適切に調整できない場合がある。例えば、特許文献1〜3の技術は、被写体の大きさの変化量やズーム位置の変化量、あるいは記憶された焦点距離に基づく画角制御を行うものであり、被写体の位置は考慮していない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被写体の位置に応じて適正にズーム処理を制御することができる画像表示装置、画像表示装置の制御方法、画像表示プログラム、および、これを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置の制御方法は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含むことを特徴とする。
画像表示装置は、撮像素子によって被写体を撮像して画像データを生成するとともに、生成した画像データを表示部に表示する画像撮像装置であってもよいし、画像データを読み込んで表示部に表示する画像表示装置であってもよい。
上記構成によれば、まず、表示領域の外枠と物体の位置との位置関係を判定する。表示領域は、ディスプレイ等の表示部の全体であってもよいし、表示部の一部においてウインドウ表示されるものであってもよい。
なお、ズーム表示は、画像表示装置が、画像撮像装置として実現される場合、光学的にズームを行うものであってもよいし、表示画像を画像データ処理してデジタル的に拡大するものであってもよい。
上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係は、例えば、表示領域の外枠と物体の位置との距離関係ということもできる。物体の位置は、物体を検出したときに設定される矩形領域(検出枠)を基準とすることもできるし、検出された物体の輪郭を基準とすることができる。
また、位置関係を判定するとは、例えば、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているのか否かを判定することである。また、さら例示すれば、位置関係を判定するとは、上記物体の位置が、上記表示領域の外枠に対して、どのような位置にあるかを判定することである。
また、例えば、上記位置関係の判定では、表示領域の外枠と、物体の検出枠または輪郭とが最も近くなるような箇所について算出された距離を用いることができる。
また、上記構成によれば、判定された位置関係に応じて、ズーム表示におけるズーム速度を変更することができる。なお、ズーム速度は、単位時間当たりのズーム量と表現することもできる。また、ズーム速度は、単位操作当たりのズーム量と表現することもできる。また、ズーム速度は、1回の操作当たりに表示画像を拡大する倍率で表す場合、ズーム倍率といってもよい。
よって、判定された位置関係に応じて、ズーム表示におけるズーム速度を、増大させたり、減少させたりすることができる。
より具体的には、例えば、物体の位置が表示領域の外枠付近にある場合、ズーム速度を減少させて、表示画面に含まれる物体が表示領域に留まるよう調整することができる。また、例えば、物体の位置が表示領域の外枠の外に所定の距離だけフレームアウトした場合、ズーム速度を増大させて、元のズーム速度に戻すこともできる。
以上により、物体の位置に応じた、適正なズーム処理を行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る画像表示装置では、上記位置判定手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域内において、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているか否かを判定し、上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を減少させることが好ましい。
上記構成によれば、物体の位置が表示領域の外枠付近にある場合、ズーム速度を減少させることができる。
物体の位置が表示領域の外枠付近にあるかどうかは、例えば、物体の位置が、表示領域の外枠に対して、所定の距離以内に近接したかどうかによって判定することができる。
ズーム速度の減少量は、段階的なものであってもよいし、連続的なものであってもよい。また、所定のズーム速度でズーム表示を行って、物体の位置が表示領域の外枠付近でないところから、表示領域の外枠付近に到達したとき、所定のズーム速度をより小さい別のズーム速度に切り替えてもよい。また、ズーム速度を減少させることには、所定の期間、ズーム速度をゼロにしてズーム表示を停止させることも含まれる。
上記構成によれば、物体の位置が表示領域の外枠付近にある場合、ズーム速度を減少させて、表示画面に含まれる物体が表示領域に留まるよう調整することができる。
本発明に係る画像表示装置では、上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム速度を、より低速の所定のズーム速度に切り替えることが好ましい。
上記構成によれば、より低速なズーム速度に切り替えることで、ズーム速度を減少させる。よって、低速なズーム速度に切り替わったあとのズーム表示の間においてユーザに対してズームを継続するかどうかを判断する時間を与えることができる。
本発明に係る画像表示装置では、上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係に応じて、上記ズーム速度を徐々に減少させることが好ましい。
上記構成によれば、ズーム速度を徐々に減少させてズーム表示を行うことができ、このようなズーム表示の間においてユーザに対してズームを継続するかどうかを判断する時間を与えることができる。
本発明に係る画像表示装置では、上記ズーム速度変更手段は、所定の期間、上記ズーム速度をゼロにすることが好ましい。
上記構成によれば、所定の期間、ズーム速度をゼロにして、ズーム表示を停止することができる。よって、ズーム表示を停止している間、ユーザに対してズームを継続するかどうかを判断する時間を与えることができる。
本発明に係る画像表示装置では、上記ズーム速度変更手段は、所定のズーム速度によってズーム表示を行った場合に、上記物体の位置が、上記表示領域の外枠からはみ出るとき、上記物体の位置が、上記表示領域の外枠からはみ出ないようにズーム速度を減少させることが好ましい。
上記構成によれば、所定のズーム速度によってズーム表示を行った場合に、上記物体の位置が、上記表示領域の外枠からはみ出るとき、ズーム速度を減少させて、上記物体の位置が、上記表示領域の外枠からはみ出ないようにすることができる。
本発明に係る画像表示装置では、上記位置判定手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域の外側において、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が所定の距離だけ離れているか否かを判定し、上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させることが好ましい。
上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、ユーザにズーム表示を継続する意思があると判断することができる。このような場合、ズーム速度を増大させてズーム表示を行うことが望ましい。
上記構成によれば、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、減少されたズーム速度を増大させることができる。
本発明に係る画像表示装置では、さらに、ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過しているか否かを判定する経過時間判定手段を備え、上記ズーム速度変更手段は、ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させることが好ましい。
ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過している場合、ユーザにズーム表示を継続する意思があると判断することができる。このような場合、ズーム速度を増大させてズーム表示を行うことが望ましい。
上記構成によれば、ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過している場合、減少されたズーム速度を増大させることができる。
本発明に係る画像表示装置では、さらに、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割手段を備え、上記位置判定手段は、さらに、上記複数の分割領域における上記物体の位置を判定することが好ましい。
所定の構図とは、例えば、3分割法による構図のことを示す。上記構成によれば、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する。例えば、所定の構図が3分割法によるものであれば、表示領域を、水平方向および垂直方向についてそれぞれ3等分し、9つの分割領域を得る。
また、物体の位置は、物体の重心を基準として判定してもよいし、物体の輪郭・検出枠を基準として判定してもよい。
上記構成によれば、このような複数の分割領域における物体の位置を判定し、その結果に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更する。ズーム速度の変更についてはすでに説明した技法を用いることができる。
上記構成によれば、ズーム処理において、分割領域の境界付近で、ズーム速度を変更するこができる。これにより、構図上、均整がとれるような位置に物体がズーム表示されたときに、ズーム速度を減少させることができる。
これにより、ズーム表示によって、物体の位置が、構図上、均整がとれるような位置にきたときに、ユーザに対してズーム表示を継続させるかどうか判断させる時間を与えることができる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割手段と、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記の課題を解決するために、本発明に係る画像表示装置の制御方法は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割ステップと、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含むことを特徴とする。
上記構成によっても、ズーム処理において、分割領域の境界付近で、ズーム速度を変更するこができる。これにより、構図上、均整がとれるような位置に物体がズーム表示されたときに、ズーム速度を減少させることができる。このため、物体の位置に応じた、適正なズーム処理を行うことができるという効果を奏する。
本発明の各態様に係る画像表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記画像表示装置が備える各手段として動作させることにより上記画像表示装置をコンピュータにて実現させる画像表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
また、被写体を撮像する撮像部と、上記画像表示装置とを備え、上記撮像部において得られる画像を上記表示領域に表示する画像撮像機器も本発明の範疇に入る。例えば、デジタルスチルカメラや、カメラ付きの情報端末(ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン)に適用することができる。
本発明に係る画像表示装置は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る画像表示装置の制御方法は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含む方法である。
本発明に係る画像表示装置は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割手段と、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る画像表示装置の制御方法は、表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割ステップと、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含む方法である。
このため、物体の位置に応じた、適正なズーム処理を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る画像撮像装置の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 操作量に対するズーム量の関係を示すグラフと、グラフの各点における表示部の表示について示す図である。 画像データに含まれるランドマークの検出物体領域と、表示領域の外枠との位置関係について説明する図である。 操作量に対するズーム量の関係の一例を示すグラフである。 (a)〜(c)は、画像データに含まれるランドマークの検出物体領域と、表示領域の外枠との位置関係について説明する別の図である。 実施例1に係る画像撮像装置におけるズーム処理の流れの一例を示すフローチャートである。 操作量に対するズーム量の関係の一例を示すグラフである。 実施例2に係る画像撮像装置のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。 操作量に対するズーム量の関係の一例を示すグラフである。 実施例3に係る画像撮像装置のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。 操作量に対するズーム量の関係の一例を示すグラフである。 実施例4に係る画像撮像装置のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る画像表示装置の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 上記画像表示装置における段階式ズームの概要について説明する図である。 上記画像表示装置のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る画像撮像装置の概略的な構成を示す機能ブロック図である。 操作量に対するズーム量の関係を示すグラフと、グラフの各点における表示部の表示について示す図である。 3分割法を応用したズーム処理について説明する図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図12を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る画像撮像装置1について説明する。画像撮像装置1は、具体的には、デジタルスチルカメラや、カメラ付きの情報端末(ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン)などにより実現することが可能である。画像撮像装置1には、例示的に、撮影を行う撮影モードと、撮影した画像を閲覧するための画像閲覧モードとの2つの動作モードを有している。
図1に示すように、画像撮像装置1は、記憶部10、制御部20、操作部30、撮像部40、および、表示部50を備える。
記憶部10は、各種データおよびプログラムを記憶するものである。記憶部10は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および不揮発性メモリ(例えばフラッシュメモリ)等の記憶装置を組み合わせることにより実現することができる。なお、記憶部10に記憶される各種データの詳細については後述する。
制御部20は、画像撮像装置1における各種機能を統括的に制御するものである。制御部20の機能は、記憶部10などに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)などの処理装置が実行することによって実現される。例えば、制御部20は、ズーム制御機能を備えている。なお、制御部20がズーム制御機能を実現するための構成については後述する。
操作部30は、ユーザから各種の入力を受け付けるものであり、例えば、各機能が割り当てられた入力用ボタンにより実現することができる。なお、操作部30は、これに限られず、任意の入力デバイスによって実現できる。例えば、後述の表示部50において操作部30をタッチパネルとして構成し、タッチ入力を実現してもよい。操作部30は、受け付けたユーザの操作に応じて操作信号または操作データを生成し、生成したデータを制御部20に送信する。操作部30の詳細については後述する。
撮像部40は、撮像素子により被写体を撮像して画像データPを生成するものである。撮像部40は、具体的には、撮像レンズ、撮像素子、フレームメモリ、メカ機構、モータ、フラッシュ等から構成される。また、撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などを採用することができる。また、撮像部40は、制御部20からの撮影指示に応じて、フラッシュ等の撮影条件に応じた撮影を行って、画像データPを生成してもよい。撮像部40は、生成した画像データPを制御部20に供給する。
表示部50は、画面表示を行う表示領域を有しており、当該表示領域において、画面表示により、ユーザに対して情報提供を行うものである。表示部50は、制御部20から受信した画面データに基づいて、表示画面に文字や画像などの各種の情報を表示する。表示部50は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、EL(Electroluminescence)ディスプレイなどの表示装置によって実現可能である。
(記憶部の構成)
記憶部10は、より具体的には、撮像画像記憶部11および画面サイズ情報記憶部12を備える。
撮像画像記憶部11には、撮像部40によって生成された画像データPが記憶される。なお、以下では、撮像画像記憶部11には、撮像部40によって生成された画像データPが記憶されている場合について例示するが、これに限られない。撮像画像記憶部11には、任意の画像データを記憶させておくことができる。例えば、撮像画像記憶部11には、通信ネットワークや、外部記憶媒体から転送された画像データを記憶させておくことができる。
画面サイズ情報記憶部12には、表示部50における表示領域のサイズを示す画面サイズ情報が記憶される。画面サイズ情報は、例えば、画面の縦の大きさ、および、画面の横の大きさを示す情報(M×N)であってもよい。
(操作部の構成)
操作部30は、より具体的には、撮影ボタン31、画像閲覧ボタン32、ズームボタン33、およびモード切替ボタン34を備える。
撮影ボタン31は、撮影モードにおいて、撮像部40における撮影を行うための操作ボタンである。
画像閲覧ボタン32は、画像閲覧モードにおいて、表示部50に、撮像画像記憶部11に記憶されている画像データを表示するための操作ボタンである。
ズームボタン33は、表示部50における表示領域に表示される画像のズーム処理を行うための操作ボタンである。
モード切替ボタン34は、動作モードを、撮影モードと、画像閲覧モードとの間で切り替えるための操作ボタンである。
なお、以下では、説明の便宜上、特に断りがない限り、モード切替ボタン34により、動作モードが撮影モードとなっている場合について説明する。
(制御部の構成)
制御部20は、より具体的には、画像取得部21、表示制御部22、ズーム操作受付部23、物体位置判定部24、およびズーム量制御部25を備える。
画像取得部21は、撮像部40から画像データPを取得する。画像取得部21は、画像取得部21は、撮像部40において生成される画像データPを継続的に取得し、取得した画像データPを表示制御部22および物体位置判定部24に供給する。さらにここで、撮影ボタン31が操作されると、画像取得部21は、撮像部40に撮影を行うように指示する。画像取得部21は、上記指示に応じて撮像部40において生成された画像データPを取得し、取得した画像データPを、撮像画像記憶部11に記憶する。
表示制御部22は、表示部50における画面表示の制御を行う。表示制御部22は、具体的には、画像取得部21から供給される画像データPに基づいて画面データを生成する。表示制御部22は、画像取得部21が取得した画像データPにズーム処理を施したデータを画面データとする。ズーム処理は、光学的な光学ズームであっても、画像データ処理に基づくデジタルズームであってもよい。デジタルズームによるズーム処理を行う場合、表示制御部22は、画像データをズーム量に従って拡大処理すればよい。また、光学的なズームによるズーム処理を行う場合、表示制御部22が、撮像部40にズーム量を指示する構成とすればよい。なお、以下では、説明の便宜上、デジタルズームについて説明する。表示制御部22は、生成した画面データを表示部50に供給する。
ズーム操作受付部23は、ズームボタン33における操作(以下、ズーム操作と称する)に応じてズーム処理を受け付ける。画像ズーム操作受付部23は、ズーム処理を受け付けると、ズーム処理を受け付けた旨を、物体位置判定部24、およびズーム量制御部25に通知する。
物体位置判定部24は、ズーム処理が受け付けられたときに、画像データから物体を検出し、画面サイズ情報記憶部12に記憶されている画面サイズ情報に基づいて、検出した物体の表示領域内での位置を判定するものである。
なお、物体位置判定部24が検出する物体は、表示領域D上の位置が特定可能な物体であればとくに制限はない。物体位置判定部24は、例えば、人物の顔、人体、ランドマーク等の物体を検出対象としてもよい。また、物体位置判定部24は、物体検出を画像データPの画像解析によって自動的に行ってもよい。また、物体位置判定部24は、ユーザによって事前に指定された検出対象を検出対象としてもよい。
また、物体位置判定部24は、検出した物体のうち、操作部30における操作によりユーザによって選択されたもののみを、位置の判定の対象としてもよい。ユーザによる選択は、撮影中に受け付けても、事前に受け付けても構わない。物体位置判定部24は、判定結果をズーム量制御部25に通知する。
ズーム量制御部25は、表示領域内・外における物体の位置の判定結果に基づいて、ズーム量(あるいは、ズーム率・ズーム速度)を決定する。ズーム量制御部25は、決定したズーム量を表示制御部22に供給する。
(画像撮像装置のズーム処理の概要)
次に、図2を用いて、画像撮像装置1のズーム処理の概要を説明する。図2は、操作量に対するズーム量の関係を示すグラフと、グラフの各点における表示部50の表示について示す図である。図2に示すグラフでは、ズーム操作の操作量を横軸とし、ズーム量を縦軸としている。なお、グラフの横軸は時間軸と考えてもよい。例えば、ズームボタンを押下している時間と考えてもよい。
図2は、ズーム操作の操作量がT0、T(X1)、およびT(X2)のとき、表示部50における画面表示Dがそれぞれ状態OP1、状態OP2、および状態OP3となることを示している。
状態OP1は、ズーム処理を行う前の初期状態を示している。表示部50の矩形の表示領域Dには、撮像部40からの画像データPが画面データとして表示される。以下では例示的に、表示領域Dを横長の長方形に構成しているが、これに限られない。表示領域Dのアスペクト比としては任意のものを採用することができる。
表示領域Dに表示される画面データ(すなわち、画像データP)には、人物M1と、ランドマークM2とが含まれる。人物M1とランドマークM2とは、物体位置判定部24における物体検出処理により検出されており、人物M1とランドマークM2とには、それぞれ、検出された物体が存在することを示す検出物体領域(検出枠と称してもよい)R1およびR2が設定される。検出物体領域R1およびR2は、それぞれ、例示的に、物体を含む矩形としているが、これに限られない。物体位置判定部24は、物体の輪郭を検出して、検出した輪郭を当該物体の検出物体領域と設定してもよい。初期状態において、操作量T0=0では、ズーム量も0である。
状態OP1において、ズームボタン33を操作量T(X1)だけ操作することで状態OP2に遷移する。状態OP2では、ランドマークM2の検出物体領域R2が、ズーム処理によって表示領域Dの外枠に重なっている。
具体的には、状態OP2では、ランドマークM2の検出物体領域R2の左辺と上辺とが、それぞれ表示領域Dの外枠の左辺の一部と上辺の一部とにほぼ重なっている。ズーム処理の操作量T0からT(X1)にかけて増加するにつれて、ランドマークM2の検出物体領域R2は、表示領域Dの外枠に近づく。ランドマークM2の検出物体領域R2が表示領域Dの外枠に近づくにつれて、画像撮像装置1は単位操作量に対するズーム量の増加量(ズーム速度;グラフの傾き)を徐々に低減させる。
結果として、図2のグラフに示すように、操作量がT0から一定量増加すると、T(X1)にかけて単位操作量に対するズーム量の増加量は徐々に低減する。T(X1)付近では、ズーム速度は略ゼロになっている。また、ズーム速度をゼロに設定して、ズーム処理を停止させても構わない。
また、ある物体が表示領域Dの外枠に近接したことでズーム処理を停止した場合、図2の状態OP2において示すように、ズーム処理の停止が行われていることを示す標識(「Stop」)当該物体に付随して画面領域上において表示してもよい。なお、図示していないが、ズーム速度の減速が行われている場合についても同様に、“ズーム速度の減速”を行っていることを示す標識を表示させてもよい。
なお、以上では、画像撮像装置1がズーム速度の変化量を徐々に変化させることにについて説明したが、これに限られない。ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係に応じて、ズーム速度を、通常のズーム速度から、当該通常のズーム速度よりも低速な低速ズーム速度に切り替えても構わない。以下の説明においても同様である。
さらに状態OP2から、ズームボタン33を操作量T(X2)まで操作すると状態OP3に遷移する。状態OP3では、人物M1の検出物体領域R1の上辺と右辺とが、それぞれ表示領域Dの外枠の右辺の一部と上辺の一部とほぼ重なっている。
T(X1)以降、ランドマークM2の検出物体領域R2の左辺と上辺とが表示領域Dからフレームアウトすると、徐々にズーム速度が増大する。結果として、図2のグラフに示すように操作量がT(X1)から一定量までは、操作量の増加に伴って、徐々にズーム速度が増大する。さらに操作量を増やすとズーム速度(すなわち、グラフの傾き)は一定になる。なお、このときズーム速度は、元のズーム速度に戻っていてもよいし、元のズーム速度より大きく設定されていても、小さく設定されていてもよい。
また、人物M1の検出物体領域R1の上辺と右辺とが、表示領域Dの外枠に近づくにつれて、ズーム速度は、低減してT(X2)付近で略ゼロになる。結果として、図2のグラフに示すように操作量が、T(X2)に近づくと、ズーム速度は、低減してT(X2)付近で略ゼロになる。すなわち、さらにT(X2)以降は、操作量の増加に伴って、徐々にズーム速度が増大する。
なお、以上の説明では、主として、検出物体領域R1の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺との位置関係に注目した。しかしながら、これに限られず、四辺のうち、上辺だけでなく、左辺、右辺、および下辺について判定してもよい。
また、物体位置判定部24は、表示領域Dの外枠と検出物体領域R1との距離が最も小さくなる辺について位置関係を判定してもよい。
また、上述したように、複数の物体が検出されているときは、物体ごとに表示領域Dの外枠との位置関係を判定してもよい。以下において説明する具体的な各実施例について同様である。
(実施例1)
次に、図3〜図5を用いて、画像撮像装置1のズーム処理のより詳しい一実施例について説明する。本実施例では、通常のズーム速度と低速ズーム速度とを切り替えることについて説明する。
図3は、ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係について説明する図である。図4は、操作量に対するズーム量の関係の一例を示すグラフである。また、図5は、ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係について説明する別の図である。
本実施例では、ズーム操作中に、検出物体領域が、表示領域Dの外枠から所定の距離以内に近づいた場合、ズーム速度を低速ズーム速度に切り替える(減速)。また、さらなるズーム操作中に、検出物体領域が、所定の距離以上、表示領域Dの外枠からフレームアウトした場合、ズーム速度を通常のズーム速度に切り替える(加速)。なお、さらなるズーム操作中に所定の時間が経過した場合、ズーム速度を通常のズーム速度に切り替えてもよい(加速)。
より具体的に説明すると以下のとおりである。以下では、図3に示す位置関係を、画像撮像装置1のズーム処理の初期状態とし、検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺との位置関係に注目して説明する。
また、以下の説明では、表示領域Dの座標系は、左上を原点(0,0)とする。図3に示すように、表示領域Dの外枠の上辺に対する、ランドマークM2の検出物体領域R2の上辺の垂直方向の位置をLとする。いいかえれば、Lの大きさは、表示領域Dの外枠の上辺とランドマークM2の検出物体領域R2の上辺との距離を表わす。
また、表示領域Dの外枠の上辺よりも上方の領域は、負の符号を付して位置を表わす。この場合、Lは負の値となる。また、図3に示す閾値th1(>0)およびth2(<0)は、ズーム処理の減速/加速を行う位置関係の判定基準を規定するものである。なお、閾値th1およびth2の一方は、0であっても構わない。
なお、以上は説明の便宜のためのものであり、これらに限定されない。原点、および座標系、位置の表現は任意のものを採用することができる。
ズーム操作が開始されると、操作量の増加にともない、ズーム処理により検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが接近する。すなわち、操作量の増加にともない図3に示すLは短くなっていく。ここで、L>th1であれば、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近でないと判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度とする。よって、図4に示す通り操作量T0〜T1の区間では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。
さらに、ズーム操作が継続して行われ、操作量がT1になると、図5の(a)に示すように、L=th1となる。そして、さらにL<th1となったとき、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近であると判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を低速ズーム速度とする。
なお、T0−T1の区間は、“L≦th1”で表わされていてもよい。境界値がどちらの区間に属するかは任意に設定できる。以下の説明においても同様である。
また、さらに、ズーム操作が継続して行われると、図5の(b)に示すように、L=0となる。このとき、検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが重なり合う。さらに、ズーム操作が継続して行われると、検出物体領域R2の上辺付近は表示領域Dの外枠の外にフレームアウトし始める(Lは負の表現となる)。物体位置判定部24は、th2<L<0であれば、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域外での位置が外枠付近であると判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を低速ズーム速度とする。
以上により図4に示す通り操作量T1〜T2(th2<L<th1)の区間では、低速ズーム速度でズーム処理が行われる。
操作量がT2より大きくなり、図5の(c)に示すように、L<th2(<0)になると、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域外での位置が外枠付近でないと判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度とする。
よって、図4に示す通り操作量T2〜の区間では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。なお、減速開始(いいかえれば、低速ズーム速度でのズーム処理開始)から一定時間が経過した場合、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度に切り替えても構わない。また、検出物体領域R2が表示領域から所定の量だけ外にフレームアウトしており、かつ、減速開始から一定時間が経過している場合に、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度に切り替えても構わない。
(ズーム処理の流れ)
次に、図6を用いて、本実施例に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて説明する。図6は、実施例1に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。
図6に示すように、まず、画像撮像装置1においてズーム操作が開始されているかを判定する(S101)。すなわち、ズーム操作受付部23が、ズーム操作の有無を判定する。ズーム操作が開始されていない場合(S101においてNO)、ズーム操作受付部23は、ズーム操作が開始されるのを待ち受ける。
次に、ズーム操作が開始されていれば(S101においてYES)、物体位置判定部24が、画像データに対し物体検出処理を行って、その結果、検出物体が存在するか否かを判定する(S102)。検出物体が存在しない場合(S102においてNO)、通常のズーム速度でズーム処理が行われる(S112)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S113においてNOの場合)、S112において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。また、ズームが、ズームできる範囲の限界に達していた場合、処理は終了する。以下において、同様である。
画像データにおいて検出物体が存在する場合(S102においてYES)、物体位置判定部24が、対象となる検出物体の位置を判定する(S103)。そして、物体位置判定部24が表示画面内での検出物体の位置が外枠付近でないと判定した場合(S104においてNO)、画像撮像装置1は通常のズーム速度でズーム処理を行う(S110)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S111においてNOの場合)、検出物体の位置が外枠付近と判定されるまで、S110において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。
物体の位置が外枠付近の位置にある場合(S104においてYES)、画像撮像装置1は低速でズーム処理を行う(S105)。具体的には、ズーム量制御部25が、ズーム速度を低速ズーム速度に設定し、表示制御部22が設定された低速ズーム速度に基づいてズーム処理を施して画面データを生成する。
さらに、ズーム量制御部25は、減速後、所定の時間が経過しているか否かを判定する(S106)。また、減速後、所定の時間が経過していなければ(S106においてNO)、物体位置判定部24は、検出物体が表示領域外に所定の量だけフレームアウトしているか否かを判定する(S107)。
ここで、減速後、所定の時間が経過している場合(S106においてYES)、または、検出物体が表示領域外に所定の量だけフレームアウトしている場合(S107においてYES)、画像撮像装置1は通常の速度でズーム処理を行う(S108)。具体的には、ズーム量制御部25が、ズーム速度を通常のズーム速度に設定し、表示制御部22が設定された通常のズーム速度に基づいてズーム処理を施して画面データを生成する。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S114においてNOの場合)、S108において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。
検出物体が表示領域外に所定の量だけフレームアウトしていない場合(S107においてNO)、ズーム操作受付部23が、ユーザがズーム操作を中止しているか否かを判定する(S109)。ユーザがズーム操作を中止している場合(S109においてYES)は、処理は終了する。一方、ユーザがズーム操作を中止していない場合(S109においてNO)はS105に戻って低速でのズーム処理が引き続き行われる。
(実施例2)
次に、図7〜図8を用いて、画像撮像装置1のズーム処理の他の実施例について説明する。本実施例では、ズーム速度を徐々に減速することについて説明する。
本実施例では、ズーム操作中に、検出物体領域が、表示領域Dの外枠から所定の距離以内に近づいた場合、ズーム速度を徐々に減速する。また、さらなるズーム操作中に、検出物体領域が、所定の距離以上、表示領域Dの外枠からフレームアウトした場合、ズーム速度を徐々に加速する。なお、さらなるズーム操作中に、所定の時間が経過した場合、ズーム速度を徐々に加速してもよい。
より具体的に説明すると以下のとおりである。なお、以下では、上述の図3、5も参照して、ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係について説明する。
ズーム操作が開始されると、操作量の増加にともない、ズーム処理により検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが接近する。すなわち、操作量の増加にともない図3に示すLは短くなっていく。ここで、L>th1であれば、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近でないと判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度とする。よって、図7に示す通り操作量T0〜T1の区間では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。
さらに、ズーム操作が継続して行われ、操作量がT1になると、図5の(a)に示すように、L=th1となる。さらに、ズーム操作が継続して行われ、操作量がTxになると、図5の(b)に示すように、L=0となる。このとき、検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが重なり合う。0≦L<th1において、(すわち、操作量T1からTxの区間において)、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近であると判定する。この区間において、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度から、低速ズーム速度になるまで徐々に減速させる。
図5の(b)に示す検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが重なり合った状態から、さらに、ズーム操作が継続して行われることでLが閾値th2より小さくなるまでは(すなわち、th2<L≦0;操作量TxからT2の区間)、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域外での位置が外枠付近であると判定する。この区間では、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度になるまで徐々に加速させる。
さらに、操作量がT2より大きくなり、図5の(c)に示すように、L<th2(<0)になると、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の位置が表示領域外の外枠付近でない位置までフレームアウトしていると判定する。これに応じてズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度に維持する。
なお、減速開始から一定時間が経過した場合は、ズーム量制御部25は、L≦0となる前に、加速を開始してもよい。
(ズーム処理の流れ)
次に、図8を用いて、本実施例に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて説明する。図8は、実施例2に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。
なお、図8に示すS201、S202、S210、およびS211は、それぞれ、図6に示すS101、S102、S112、およびS113と同様であるので、ここではその説明を省略する。
S202においてYESである場合、物体位置判定部24が、対象となる検出物体の位置が外枠付近か否かを判定する(S204)。物体位置判定部24が表示画面内での検出物体の位置が外枠付近でないと判定した場合(S204においてNO)、画像撮像装置1は通常のズーム速度でズーム処理を行う(S212)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S213においてNOの場合)、検出物体の位置が外枠付近と判定されるまで、S212において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。
物体が外枠付近の位置にある場合(S204においてYES)、物体位置判定部24は、さらに、L≦0であるか否かを判定する(S205)。
物体位置判定部24における判定結果がL≦0でない場合(S205においてNO)、ズーム量制御部25は、減速後、所定の時間が経過しているか否かを判定する(S206)。減速後所定の時間が経過している場合(S206においてYES)、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、徐々に加速させる(S207)。ここで、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度になるまで徐々に加速させてもよい。
一方、減速後所定の時間が経過していない場合(S206においてNO)、ズーム量制御部25が、ズーム速度を、徐々に減速させる(S208)。ここで、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、低速ズーム速度になるまで徐々に減速させてもよい。続いて、ズーム操作受付部23が、ユーザがズーム操作を中止しているか否かを判定する(S209)。
ユーザがズーム操作を中止している場合(S209においてYES)、処理は終了する。一方、ユーザがズーム操作を中止していない場合(S209においてNO)はS205に戻ってズーム処理が引き続き行われる。
また、S205〜S209の処理を繰り返し行うことで、物体位置判定部24における判定結果がL≦0となった場合(S205においてYES)、物体位置判定部24が、L<th2となっているか否かを判定する(S214)。
L<th2となっていない場合(S214においてNO)、S207が実行される。S207は上述のとおりであるので、ここではその説明を省略する。
一方、L<th2となっている場合(S214においてYES)、画像撮像装置1において、通常のズーム速度に基づいてズーム処理が実行される(S215)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S216においてNOの場合)、S215において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。
(実施例3)
次に、図9および図10を用いて、画像撮像装置1のズーム処理の別の実施例について説明する。本実施例では、ズームを停止することについて説明する。
本実施例では、ズーム操作中に、検出物体領域が、表示領域Dの外枠から所定の距離以内に近づいた場合、ズームを停止する(言い換えれば、ズーム速度を0にする)。また、ズーム停止中に、さらなるズーム操作が行われ、所定の時間が経過した場合、ズーム速度を元に戻す。
より具体的に説明すると以下のとおりである。なお、以下では、上述の図3、5も参照して、ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係について説明する。
ズーム操作が開始されると、操作量の増加にともない、ズーム処理により検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが接近する。すなわち、操作量の増加にともない図3に示すLは短くなっていく。ここで、L>th1であれば、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近でないと判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度とする。よって、図9に示す通り操作量T0〜T1の区間では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。
さらに、ズーム操作が継続して行われ、操作量がT1になると、図5の(a)に示すように、L=th1となる。
さらに、ズーム操作が継続して行われることで、L≦th1となると、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近であると判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、“0”にする。これにより、ズーム処理は停止する。
さらに、ズーム操作が継続して行われた場合、ズーム量制御部25は、ズーム処理が停止したときから所定の時間th_tが経過したか否かを判定する。
ズーム処理が停止したときから所定の時間th_tが経過していない場合(すなわち、停止時間≦th_t)、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、“0”に維持する。よって、ズーム処理が停止したときから所定の時間th_tが経過するまでの操作量T1〜T3の間、ズーム処理は停止する。
一方、ズーム処理が停止したときから所定の時間th_tが経過した場合(すなわち、停止時間>th_t)、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度に戻す。よって、ズーム処理が停止したときから所定の時間th_tが経過した後の操作量T3以降では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。
(ズーム処理の流れ)
次に、図10を用いて、本実施例に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて説明する。図10は、実施例3に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。
なお、図10に示すS301、S302、S309、およびS310は、それぞれ、図6に示すS101、S102、S112、およびS113と同様であるので、ここではその説明を省略する。
S303において、物体位置判定部24が、対象となる検出物体の位置を判定する。具体的には、物体位置判定部24は、表示領域の外枠からの検出物体領域の位置が閾値以下であるか否かを判定する。いいかえれば、物体位置判定部24は、表示画面内での検出物体の位置が外枠付近か否かを判定する。
表示領域の外枠からの検出物体領域の位置が閾値以下でない場合(S304においてNO)、画像撮像装置1は通常のズーム速度でズーム処理を行う(S311)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S312においてNOの場合)、検出物体領域の位置が閾値以下であると判定されるまで、S311において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。S311については、S110と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
一方、表示領域の外枠からの検出物体領域の位置が閾値以下である場合(S304においてYES)、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、“0”にする。これにより、ズーム処理は停止する(S305)。
次に、ズーム量制御部25は、減速後、所定の時間が経過しているか否かを判定する(S306)。減速後所定の時間が経過している場合(S306においてYES)、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、通常のズーム速度とする(S307)。なお、ユーザが操作を中止しない限り(S313においてNOの場合)、S307において通常のズーム速度でズーム処理が繰り返し行われる。
一方、減速後所定の時間が経過していない場合(S306においてNO)、ズーム操作受付部23が、ユーザがズーム操作を中止しているか否かを判定する(S308)。
ユーザがズーム操作を中止している場合(S308においてYES)、処理は終了する。一方、ユーザがズーム操作を中止していない場合(S308においてNO)はS305に戻る。これにより、画像撮像装置1では、ズーム操作が行われても、ズーム処理が停止した状態となる。
(実施例4)
次に、図11、図12を用いて、画像撮像装置1のズーム処理の他の実施例について説明する。本実施例では、ズーム速度を徐々に減速して停止することについて説明する。
本実施例では、ズーム操作中に、検出物体領域が、表示領域Dの外枠から所定の距離以内に近づいた場合、ズーム速度を徐々に減速する。また、さらなるズーム操作により、検出物体領域が、表示領域Dの外枠の付近までさらに近づいたとき、ズーム速度を“0”にして、ズーム処理を停止させる。なお、ズーム速度の減速率は、表示領域Dの外枠の付近までさらに近づいたとき、ズーム速度を“0”になるように調整すればよい。
また、ズーム停止中に、さらなるズーム操作が行われ、所定の時間が経過した場合、ズーム速度を徐々に加速する。また、さらなるズーム操作において、所定の時間が経過するか、あるいは、検出物体領域が所定の距離以上表示領域Dの外枠からフレームアウトするまでにズーム速度を元に戻す。なお、ズーム速度の加速率は、所定の時間が経過するか、あるいは、検出物体領域が所定の距離以上表示領域Dの外枠からフレームアウトするまでにズーム速度が元に戻るように調整すればよい。
より具体的に説明すると以下のとおりである。なお、以下では、上述の図3、5も参照して、ランドマークM2の検出物体領域R2と、表示領域Dの外枠との位置関係について説明する。
ズーム操作が開始されると、操作量の増加にともない、ズーム処理により検出物体領域R2の上辺と、表示領域Dの外枠の上辺とが接近する。すなわち、操作量の増加にともない図3に示すLは短くなっていく。ここで、L>th1であれば、物体位置判定部24は、ランドマークM2の検出物体領域R2の表示領域内での位置が外枠付近でないと判定する。これに応じて、ズーム量制御部25は、ズーム速度を通常のズーム速度とする。よって、図11に示す通り操作量T10〜T11の区間では、通常のズーム速度でズーム処理が行われる。
さらに、ズーム操作が継続して行われ、操作量がT11になると、図5の(a)に示すように、L=th1となる。
さらに、ズーム操作が継続して行われ、閾値th1よりも小さい別の閾値th1´(th1´<th1;th1´≧0であってもよい)に対して、L=th1´になるまで、ズーム量制御部25は、徐々にズーム速度を減速させる。すなわち、th1´<L≦th1であれば、ズーム量制御部25は、ズーム速度を徐々に減速させる。
よって、図11に示す通り操作量T11〜T12の区間では、徐々にズーム速度が減速されてズーム処理が行われる。
操作量がT12になると、L=th1´となる。
さらに、操作量がT12以上になり、L<th1´となると、この区間において、ズーム量制御部25は、ズーム速度を、ゼロとする。これにより、ズーム処理は停止する。
ズーム量制御部25は、ズーム処理が停止してから所定の時間th_t1が経過するまで、ズーム速度をゼロに維持する。よって、操作量T12〜T13の間は、ズーム処理は停止する。
ズーム処理が停止してから所定の時間th_t1が経過すると、ズーム量制御部25は、ズーム速度を徐々に加速させる。そして、ランドマークM2の検出物体領域R2の位置が表示領域の枠から所定の距離(th2)以上離れるか、あるいは、ズーム処理が停止してから所定の時間th_t2が経過するまでに、ズーム量制御部25は、ズーム速度を元の通常のズーム速度に戻す。
よって、操作量T13〜T14の間において、ズーム速度が徐々に加速され、操作量T14を超えたところで、ズーム速度が通常のズーム速度に戻る。
(ズーム処理の流れ)
次に、図12を用いて、本実施例に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて説明する。図12は、実施例4に係る画像撮像装置1のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。
なお、図12に示すS401〜S404、S411、S412、S413、およびS414は、は、それぞれ、図6に示すS101〜S104、S112、S113、S110、およびS111と同様であるので、ここではその説明を省略する。
物体が外枠付近の位置にある場合(S404においてYES)、ズーム操作受付部23が、ユーザがズーム操作を中止しているか否かを判定する(S405)。
ユーザがズーム操作を中止している場合(S405においてYES)、処理は終了する。一方、ユーザがズーム操作を中止していない場合(S405においてNO)、ズーム量制御部25は、ズーム停止後、所定の時間が経過しているか否かを判定する(S406)。
ズーム停止後、所定の時間が経過していない場合(S406においてNO)、物体位置判定部24が、L≦th1´であるか否かを判定する(S408)。
L>th1´のとき(S408においてNO)、ズーム量制御部25が、ズーム速度を、徐々に減速させて(S409)、処理はS405に戻る。
一方、L≦th1´のとき(S408においてYES)、ズーム量制御部25が、ズーム速度をゼロとし(すなわち、ズームを停止し)(S410)、処理はS405に戻る。
その後、ズーム停止後、所定の時間が経過した場合(S406においてYES)、ズーム量制御部25が、ズーム速度を、徐々に加速させる(S407)。具体的には、ランドマークM2の検出物体領域R2の位置が表示領域の枠から所定の距離(th2)以上離れるか、あるいは、所定の時間(th_t2)が経過するまでに、ズーム量制御部25は、ズーム量制御部25は、ズーム速度を徐々に加速させてズーム速度を元の通常のズーム速度に戻す。これにより処理は終了する。
(変形例)
以上の説明では撮影モードにおけるズーム処理について説明したが、これに限られない。画像閲覧モードの画像閲覧機能においても以上に説明したズーム処理を適用することができる。すなわち、画像閲覧機能を有する画像表示装置としての画像撮像装置1においても上記ズーム処理を適用することが可能である。
(作用・効果)
本実施形態に係る画像撮像装置1は、表示部50の表示領域Dに表示される表示画像をズーム表示する画像撮像装置1であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定し、上記表示部50の表示領域Dの外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する物体位置判定24と、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム量を変更するズーム量制御部25と、を備える構成である。
このため、物体の位置に応じた、適正なズーム処理を行うことができるという効果を奏する。
〔実施形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について、図13〜図15を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。以下では、段階式のズーム処理について説明する。
まず、図13を用いて、本発明の他の実施形態に係る画像表示装置2について説明する。画像表示装置2は、具体的には、画像閲覧機能を有する情報端末(ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン)により実現することが可能である。また、上述した画像撮像装置1の画像閲覧モードが、以下に説明する画像表示装置2によって実現されていてもよい。画像閲覧機能における画像表示は、全画面表示の形式であってもよいし、ウインドウ表示の形式であってもよい。以下では、例示的に、ウインドウ表示の形式について説明する。
図13に示すように、画像表示装置2は、記憶部10、制御部20B、操作部30B、表示部50Bを備える。
画像表示装置2は、実施形態1に係る画像撮像装置1において、制御部20、および操作部30を、それぞれ、制御部20B、および操作部30Bに変更するとともに、撮像部40を取り除いたものである。
以下、前記実施形態にて説明されていない、制御部20B、操作部30B、表示部50について説明する。
制御部20Bは、画像撮像装置1における制御部20において、物体位置判定部24、およびズーム量制御部25を、それぞれ、物体位置判定部24B、およびズーム量制御部25Bに変更するとともに、操作制御部26を追加したものである。制御部20Bについては、これら以外の部材は制御部20と同様であるので、その説明を省略する。操作制御部26、物体位置判定部24B、およびズーム量制御部25Bの詳細については後ほど説明する。
操作部30Bは、ユーザから各種の入力を受け付けるものであり、例えば、入力用ボタン、キーボード、テンキー、マウスなどのポインティングデバイス、タッチパネル、その他の入力デバイスによって実現できる。操作部30は、受け付けたユーザの操作に応じて操作データを生成し、生成した操作データを制御部20Bに送信する。
なお、記憶部10の画面サイズ情報記憶部12に記憶されている画面サイズ情報は、ウインドウにおける表示領域Qのサイズを示す情報であるとする。また、表示部50の表示領域Dにおいては、その全体または一部に、画像データを表示するためのウインドウが表示される。
(制御部の構成)
以下、制御部20Bが備える操作制御部26、物体位置判定部24B、およびズーム量制御部25Bの詳細について説明する。
操作制御部26は、操作部30Bから送信される操作データに基づいて、入力された操作を検出する。また、操作部30Bにおいて検出された操作に応じた制御を実行する。なお、操作制御部26は、例えば、キーボードにおいて押下されたキー、マウス、タッチパネルにおいてポイントされた位置、GUI部品の種類に応じて、上記操作の検出を行うことができる。
操作制御部26は、画像読み込み操作の入力を検出した場合、画像取得部21に画像を取得するよう指示する。画像読み込み操作は、例えば、キーボードや、マウスによって、ユーザが画像閲覧対象の画像データを指定する操作である。
また、操作制御部26は、ズーム操作の入力を検出した場合、ズーム操作受付部23に、ズーム処理を受け付けるよう指示する。ズーム操作とは、例えば、画面上に表示されるズームボタンをマウスなどによりユーザが押下する操作である。
物体位置判定部24Bは、ズーム処理が受け付けられたときに、画像データから物体を検出し、画面サイズ情報記憶部12に記憶されている画面サイズ情報に基づいて、ズーム処理後の物体が表示領域Q内にとどまるか、あるいは表示領域Qからはみ出るかを判定するものである。
ズーム量制御部25Bは、表示領域Q内における物体の位置の判定結果に基づいて、ズーム倍率(あるいは、ズーム量・ズーム速度)を決定する。ズーム量制御部25は、決定したズーム倍率を表示制御部22に供給する。
なお、ズーム量制御部25Bが決定するズーム倍率には、予め設定された通常ズーム倍率と、通常ズーム倍率を調整した調整ズーム倍率とがある。
調整ズーム倍率は、例えば、通常ズーム倍率でズーム処理を行うと、検出物体が表示領域からはみ出る場合に、検出物体が表示領域からはみ出ない程度に調整されることで得られる。
(段階式ズーム処理の概要)
次に、図14を用いて、画像表示装置2における段階式ズームの概要について説明する。画像表示装置2では、以下に示すように、ズーム操作を検出するたびに、ズーム量制御部25Bが決定したズーム倍率で、ズーム処理が行われる。
状態OP1は、ズーム処理を行う前の初期状態を示している。ウインドウの表示領域Qには、読み込まれた画像データPが表示される。画像データPには、人物M1が含まれる。人物M1は、物体位置判定部24における物体検出により検出されており、人物M1には、検出された物体が存在することを示す検出物体領域R1が設定される。
また、表示領域Qには、ズームインボタンB1と、ズームアウトボタンB2とがオーバーラップして表示されている。なお、図14に示す、ズームインボタンB1およびズームアウトボタンB2の配置は例示的なものであり、表示領域Qだけでなく表示部50の表示領域Dの任意の位置に配置することができる。
状態OP1において、ズームインボタンB1が1回押下されると、ズーム処理が実行され、画像データPが25%拡大される。これにより、状態OP2に遷移する。
仮に、状態OP2において、さらに、ズームインボタンB1が1回押下されたときに、ズーム処理において、画像データPが25%拡大されたとすると、状態OP4に示すように、人物M1の上方が表示領域Qからはみ出る。
画像表示装置2では、状態OP2においてズームインボタンB1が1回押下された場合、人物M1の上方が表示領域Qからはみ出ることを防ぐために、検出物体が表示領域からはみ出ないようなズーム倍率Xを計算する。そして、画像表示装置2が計算したズーム倍率Xに基づいてズーム処理を行うと、状態OP3に示すような状態となる。
状態OP3では、ズーム倍率Xに基づくズーム処理によって、人物M1の検出物体領域R1の上辺が、表示領域Qの上辺に近接している。
状態OP3において、さらにズームインボタンB1が1回押下された場合、画像表示装置2は、25%のズーム倍率でズーム処理を行ってもよいし、(25−X)%のズーム倍率でズーム処理を行ってもよい。画像表示装置2が、(25−X)%のズーム倍率でズーム処理を行った場合、状態OP4に遷移する。
(ズーム処理の流れ)
次に、図15を用いて、本実施形態に係る画像表示装置2のズーム処理の流れについて説明する。図15は、実施形態2に係る画像表示装置2のズーム処理の流れについて例示するフローチャートである。
図15に示すように、まず、画像表示装置2においてズーム操作を受け付けたか否かを判定する(S501)。すなわち、ズーム操作受付部23が操作制御部26においてズーム操作が検出されているかどうかを判定する。
ズーム操作がなされていない場合(S501においてNO)、処理は終了する。一方、ズーム操作がなされている場合(S501においてYES)、物体位置判定部24Bが、画像データに対し物体検出処理を行って、検出物体が存在するか否かを判定する(S502)。
検出物体が存在しない場合(S502においてNO)、ズーム量制御部25Bは、通常ズーム倍率を設定する。これにより、画像表示装置2は、通常ズーム倍率でズーム処理を行う(S509)。
検出物体が存在する場合(S502においてYES)、ズーム量制御部25Bが、前回のズーム処理においてズーム倍率を調整したか否かを判定する(S507)。
前回のズーム処理においてズーム倍率を調整した場合(S507においてYES)、ズーム量制御部25Bが、前回のズーム倍率から今回のズーム処理における調整ズーム倍率を計算する(S508)。そして、計算された調整ズーム倍率に基づいてズーム処理が行われる(S506)。S508では、例えば、通常ズーム倍率が25%で、前回のズーム倍率がXであるとき、ズーム量制御部25Bが、25%−Xを計算する。
前回のズーム処理においてズーム倍率を調整していない場合(S507においてNO)、物体位置判定部24Bが、対象となる検出物体がズーム処理後に表示領域Q内からはみ出るか否かを判定する(S503)。
対象となる検出物体がズーム処理後に表示領域Qからはみ出る場合(S504においてYES)、ズーム量制御部25Bは、ズーム処理後、検出物体が表示領域Qからはみ出ないようなズーム量を計算し、当該計算したズーム量に基づいて調整ズーム倍率を計算する(S505)。そして、計算された調整ズーム倍率に基づいてズーム処理が行われる(S506)。
一方、対象となる検出物体がズーム処理後に表示領域Qからはみ出ない場合(S504においてNO)、ズーム量制御部25Bは、ズーム倍率を、通常ズーム倍率とする。そして、通常ズーム倍率に基づいてズーム処理が行われる(S509)。
(作用・効果)
本実施形態に係る画像表示装置2は、表示部50の表示領域Qに表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置2であって、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定し、上記表示部50の表示領域Qの外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する物体位置判定24Bと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム量を変更するズーム量制御部25Bと、を備える構成である。
〔実施形態3〕
本発明の別の実施形態について、図16〜図18を参照して説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。以下では、表示領域における構図に合わせてズーム処理を制御することについて説明する。
まず、図16を用いて、本発明の別の実施形態に係る画像撮像装置1Aについて説明する。画像撮像装置1Aは、実施形態1に係る画像撮像装置1において、画面サイズ情報記憶部12および物体位置判定部24を、それぞれ、構図情報記憶部13および物体位置判定部24Aに変更したものである。画像撮像装置1Aのこれら以外の部材は画像撮像装置1と同様であるのでその説明を省略する。
構図情報記憶部13には、表示部50の表示領域Dにおける構図を規定した構図情報が記憶される。構図情報は、所定の比率で表示領域を分割する構図を示す情報であってもよい。構図情報は、例えば、表示領域Dを3分割法により分割して得られる領域に関する情報である。
3分割法とは、画面を9等分し、それらの線上、もしくは、線同士の交点上に構図上の重要な要素を配置することでバランスをとる手法のことである。
図18を用いて、3分割法について具体的に説明すると次のとおりである。図18は、表示領域Dを3分割法により分割する例を示している。
図18に示すように、表示領域Dは、水平方向の分割線A11、A12と、垂直方向の分割線A21、A22とによって、9つの領域に均等に分割される。3分割法は、この分割線A11、A12、A21、A22の線上または交点上に検出物体領域の外枠や、検出物体の重心を配置することにより均整のとれた構図を得る手法である。
構図情報は、表示領域Dを3分割法により分割して得られる9つの分割領域の位置、分割線(境界)およびサイズを示す情報であってもよい。
物体位置判定部24Aは、ズーム処理が受け付けられたときに、画像データから物体を検出し、構図情報記憶部13に記憶されている構図情報に基づいて、検出した物体の表示領域内での位置を判定するものである。物体位置判定部24Aは、検出した物体の位置が、いずれかの分割領域の外枠に近接しているか否かを判定してもよい。また、物体位置判定部24Aは、検出した物体の位置が、分割線A11、A12、A21、A22に近接しているか否かを判定してもよい。物体位置判定部24Aは、物体検出領域の外枠を、物体の基準としてもよいし、検出した物体(あるいは物体検出領域)の重心を、物体の位置の基準としてもよい。以下では例示的に、物体位置判定部24Aが、物体検出領域の重心を物体の位置の基準とする場合について説明する。なお、例えば、図18に示す重心Gが、人物M1の物体検出領域R1の重心である。
なお、位置の判定(例えば、近接しているか否かの判定)については、既に説明した手法を採用することができるので、ここではその説明を省略する。
(3分割法を応用したズーム処理について)
次に、図17および図18を用いて、3分割法を応用したズーム処理について説明する。以下では、物体位置判定部24Aが、図18に示す人物M1の物体検出領域R1の重心Gの位置を判定する例について説明する。以下では、図18に示す人物M1の物体検出領域R1の重心Gが分割線A22の右側の領域(3つの分割領域のいずれでもよい)に存在し、ズーム操作とともに、重心Gが、分割線A22、A21の順に、右側から左側にかけて横切った場合について説明する。
ズーム処理が開始され、物体検出領域R1の重心が、分割線A22に近接する所定の操作量までは、ズーム量制御部25によって、通常のズーム速度が設定される。
物体検出領域R1の重心が、分割線A22に近接すると、ズーム量制御部25は、ズーム速度を減速させる(T21で示す区間)。図18に示すように人物M1の物体検出領域R1の重心が、分割線A22に重なっているとき、ズーム量制御部25は、所定時間ズーム速度をゼロに設定してもよい。
さらに、ズーム操作が行われることにより、人物M1の物体検出領域R1の重心が分割線A22から所定の距離だけ遠ざかると、ズーム量制御部25は、ズーム速度を加速させる。
また、さらにズーム操作が行われることで、人物M1の物体検出領域R1の重心が、分割線A21に近接するとズーム量制御部25は、ズーム速度を減速させる(T22で示す区間)。
また、さらに、ズーム操作が行われることにより、人物M1の物体検出領域R1の重心が分割線A21から所定の距離だけ遠ざかると、ズーム量制御部25は、ズーム速度を加速させる。
なお、以上に示したズーム量制御部25によるズーム速度の加速・減速は、これまでの実施形態で説明したものを採用することができる。
(作用・効果)
本実施形態に係る画像撮像装置1Aは、表示部50の表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像撮像装置1Aであって、上記表示部50の表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割し、上記表示画像に含まれる物体の位置を特定し、上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する物体位置判定部24Aと、判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム量を変更するズーム量制御部25と、を備える構成である。
このため、物体の位置に応じた、適正なズーム処理を行うことができるという効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像撮像装置1、1A、画像表示装置2の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像撮像装置1、1A、画像表示装置2は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、表示画像のズーム処理を行う装置に好ましく適用することができる。例えば、デジタルスチルカメラや、カメラ付きの情報端末(ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン)に適用することができる。また、画像閲覧機能を有する情報端末(ノート型PC、タブレット型PC、スマートフォン)にも適用することができる。
1、1A 画像撮像装置(画像表示装置、画像撮像機器)
2 画像表示装置(画像表示装置)
10 記憶部
11 撮像画像記憶部
12 画面サイズ情報記憶部
13 構図情報記憶部
20 制御部
24 物体位置判定部(位置特定手段、位置特定手段、分割手段)
25 ズーム量制御部(ズーム速度変更手段、経過時間判定手段)
30 操作部
40 撮像部
50 表示部

Claims (14)

  1. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、
    上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備え
    上記位置判定手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域内において、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を減少させ、
    上記位置判定手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域の外側において、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が所定の距離だけ離れているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させることを特徴とする画像表示装置。
  2. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、
    上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備え、
    上記位置判定手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域内において、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を減少させ
    該画像表示装置は、さらに、ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過しているか否かを判定する経過時間判定手段を備え、
    上記ズーム速度変更手段は、ズーム速度が減少されたときから所定時間が経過している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させることを特徴とする画像表示装置。
  3. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、
    上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、
    さらに、上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割手段とを備え、
    上記位置判定手段は、さらに、上記複数の分割領域における上記物体の位置を判定することを特徴とする画像表示装置。
  4. 上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム速度を、より低速の所定のズーム速度に切り替えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 上記ズーム速度変更手段は、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係に応じて、上記ズーム速度を徐々に減少させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 上記ズーム速度変更手段は、所定の期間、上記ズーム速度をゼロにすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  7. 上記ズーム速度変更手段は、所定のズーム速度によってズーム表示を行った場合に、上記物体が、上記表示領域の外枠からはみ出るとき、上記物体が、上記表示領域の外枠からはみ出ないようにズーム速度を減少させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  8. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置であって、
    上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割手段と、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定手段と、
    上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定手段と、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更手段と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  9. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、
    上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含み、
    上記位置判定ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域内において、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を減少させ、
    上記位置判定ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域の外側において、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が所定の距離だけ離れているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更ステップでは、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させることを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  10. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示装置の制御方法であって、
    上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割ステップと、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、
    上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含むことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  11. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示プログラムであって、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、
    上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含み、
    上記位置判定ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域内において、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接しているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置とが近接している場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を減少させ、
    上記位置判定ステップでは、上記表示領域の外枠と上記物体の位置との位置関係として、上記表示領域の外側において、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が所定の距離だけ離れているか否かを判定し、
    上記ズーム速度変更ステップでは、上記表示領域の外枠から上記物体の位置が離れている場合、上記ズーム表示におけるズーム速度を増大させる処理をコンピュータに実行させるための画像表示プログラム。
  12. 表示領域に表示される表示画像をズーム表示する画像表示プログラムであって、
    上記表示領域を所定の構図で複数の分割領域に分割する分割ステップと、
    上記表示画像に含まれる物体の位置を特定する位置特定ステップと、
    上記複数の分割領域の境界と上記物体の位置との位置関係を判定する位置判定ステップと、
    判定された位置関係に応じて、上記ズーム表示におけるズーム速度を変更するズーム速度変更ステップと、を含む処理をコンピュータに実行させるための画像表示プログラム。
  13. 請求項11または12に記載の画像表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  14. 被写体を撮像する撮像部と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の画像表示装置とを備え、
    上記撮像部において得られる画像を上記表示領域に表示することを特徴とする画像撮像機器。
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