JP2017175304A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オートズーム中に被写体の目標サイズを変更する場合において、被写体が検出可能な(オートズーム機能が解除されない)画角の範囲を、撮影者に明示的に示すことが可能な撮像装置を提供する。【解決手段】被写体を精度良く検出できる画角の範囲をメモリに予め記憶させ、記憶させた情報と、ズームレンズ位置検出手段から取得したズームレンズの位置情報に基づいて、目標画角の変更可能範囲を制御手段により算出し、検出枠設定手段を介して映像信号に重畳させることを特徴とする。【選択図】図1
Description
本発明は、被写体の大きさが常に一定の大きさとなるようにズームレンズを自動的に制御するオートズーム機能を備えた撮像装置に関する。
従来の撮像装置には、絞り、露出、フォーカス、ホワイトバランスなどの自動制御に加え、被写体の大きさが常に一定の大きさとなるようにズームレンズを自動的に制御する、オートズーム機能が提案されている。
オートズーム機能を用いることで、動きのある被写体を一定の画角に保持したい場合に、手動でズーミングを行いながら常に画角を調整するという煩わしい作業を行う必要が無くなる。
オートズーム機能を実現する方法の一例として、まず被写体を検出し、検出された被写体の中からオートズームを行いたい被写体を撮影者が選択し、選択時における被写体の大きさ(画面全体に対する被写体の比率)を記憶させる。被写体を選択後、取得画像から被写体の大きさを常時算出し、算出された大きさが被写体選択時と同じ大きさとなるように、光学ズームおよび電子ズームの制御を行う。
上記一例では、目標とする被写体の大きさ(以下、目標画角とする)はオートズーム開始時の大きさで固定されるため、途中で目標画角を変更したい場合、一旦オートズームを解除し、マニュアル操作により画角を再設定した後に、再度オートズーム機能を再開させなければならない。
しかし、上述の方法では、マニュアル操作へ切替える直前のオートズームによるズーム速度と、マニュアル操作によるズーム速度に違いが生じた場合、ズーム速度の連続性が保たれず、見た目上違和感のある映像となってしまう。
このような課題に対し、特許文献1には、マニュアル操作へ切替える直前のズーム速度を基準速度として、手動入力量に応じた目標画角の変更を行うことで、オートズームからマニュアル操作に切替える際に生じる、ズーム速度の不連続性に起因する見た目上の違和感を抑える技術が提案されている。
また、特許文献2には、オートズームを行いたい被写体に対して、予め複数のサイズ選択用アイコンを画面に表示させ、被写体の大きさが、撮影者に選択されたアイコンのサイズに応じた比率となるように、オートズームを行う技術が提案されている。
しかしながら、上記従来例では、オートズーム中に目標とする被写体のサイズが、どの程度まで検出可能かということまでは考慮されていない。すなわち、被写体の目標サイズ、すなわち目標画角がある所定の大きさより大きい場合、もしくはある所定の大きさよりも小さい場合には、被写体を検出することができなくなり、目標画角の変更時に、オートズーム機能が解除されてしまうことが懸念される。
本発明の目的は、オートズーム中に被写体の目標サイズを変更する場合において、被写体が検出可能な(オートズーム機能が解除されない)画角の範囲を、撮影者に明示的に示すことが可能な撮像装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る撮像装置は、
光学的なズーム倍率を変化させるズームレンズと、該ズームレンズを駆動させるズームレンズ駆動手段と、上記ズームレンズの位置を検出するためのズームレンズ位置検出手段と、上記ズームレンズにより結像された光学像をアナログ映像信号に変換する撮像手段と、該アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するためのAFEと、該映像信号に画像処理を施す画像処理手段と、該画像処理手段により処理された映像信号を表示させるための表示手段と、撮影者が被写体を選択するための被写体選択手段と、上記画像処理手段により処理される映像信号から被写体を検出するための被写体検出手段と、該被写体検出手段により出力された被写体の大きさを参照値として記憶するメモリと、上記被写体検出手段により検出された被写体に対して、上記画像処理手段を用いて被写体検出枠を重畳させるための検出枠設定手段と、上記被写体の大きさを撮影者が手動で変更するための目標画角変更手段と、上記被写体検出手段により検出された被写体の大きさを算出し、該算出された被写体の大きさに応じて、上記映像信号に重畳させるための検出枠を生成する機能と、上記算出された被写体の大きさが、上記メモリに記憶させた参照値と同じ大きさとなるようにズームレンズ駆動手段を制御する機能と、上記目標画角変更手段からの情報を基に、新たな参照値を上記メモリに記憶させる機能を少なくとも有する制御手段とを備え、自動的にズーム制御を行うことが可能な撮像装置において、
さらに、被写体を精度良く検出できる画角の範囲を上記メモリに予め記憶させ、上記メモリに予め記憶させた情報と、上記ズームレンズ位置検出手段から取得したズームレンズの位置情報に基づいて、目標画角の変更可能範囲を制御手段により算出し、上記検出枠設定手段を介して映像信号に重畳させることを特徴とする。
光学的なズーム倍率を変化させるズームレンズと、該ズームレンズを駆動させるズームレンズ駆動手段と、上記ズームレンズの位置を検出するためのズームレンズ位置検出手段と、上記ズームレンズにより結像された光学像をアナログ映像信号に変換する撮像手段と、該アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するためのAFEと、該映像信号に画像処理を施す画像処理手段と、該画像処理手段により処理された映像信号を表示させるための表示手段と、撮影者が被写体を選択するための被写体選択手段と、上記画像処理手段により処理される映像信号から被写体を検出するための被写体検出手段と、該被写体検出手段により出力された被写体の大きさを参照値として記憶するメモリと、上記被写体検出手段により検出された被写体に対して、上記画像処理手段を用いて被写体検出枠を重畳させるための検出枠設定手段と、上記被写体の大きさを撮影者が手動で変更するための目標画角変更手段と、上記被写体検出手段により検出された被写体の大きさを算出し、該算出された被写体の大きさに応じて、上記映像信号に重畳させるための検出枠を生成する機能と、上記算出された被写体の大きさが、上記メモリに記憶させた参照値と同じ大きさとなるようにズームレンズ駆動手段を制御する機能と、上記目標画角変更手段からの情報を基に、新たな参照値を上記メモリに記憶させる機能を少なくとも有する制御手段とを備え、自動的にズーム制御を行うことが可能な撮像装置において、
さらに、被写体を精度良く検出できる画角の範囲を上記メモリに予め記憶させ、上記メモリに予め記憶させた情報と、上記ズームレンズ位置検出手段から取得したズームレンズの位置情報に基づいて、目標画角の変更可能範囲を制御手段により算出し、上記検出枠設定手段を介して映像信号に重畳させることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る撮像装置は、
請求項1に記載の撮像装置において、
上記目標画角変更手段による入力が行われたときのみ、上記目標画角の変更可能範囲を映像信号に重畳させることを特徴とする。
請求項1に記載の撮像装置において、
上記目標画角変更手段による入力が行われたときのみ、上記目標画角の変更可能範囲を映像信号に重畳させることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る撮像装置は、
請求項1乃至2記載の撮像装置において、
目標画角の変更中に、目標画角が上記目標画角変更範囲の上限値、及び下限値に達した場合、目標画角の変更を停止させ、上記上限値、及び下限値を目標画角として設定することを特徴とする。
請求項1乃至2記載の撮像装置において、
目標画角の変更中に、目標画角が上記目標画角変更範囲の上限値、及び下限値に達した場合、目標画角の変更を停止させ、上記上限値、及び下限値を目標画角として設定することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る撮像装置は、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置において、
さらに手振れ量を検出するための手振れ量検出手段を備え、該手振れ量に応じて目標画角変更可能範囲を変更することを特徴とする。
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置において、
さらに手振れ量を検出するための手振れ量検出手段を備え、該手振れ量に応じて目標画角変更可能範囲を変更することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置によれば、目標画角の変更可能範囲を表示させることで、撮影者が目標画角を変更する際に、突然被写体が検出できなくなり、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
また、本発明に係る撮像装置によれば、目標画角の変更が行われているときのみ目標画角変更可能範囲を表示させるため、撮影者が目標画角変更可能範囲に関する情報を必要とするときのみ、情報を得ることができる。
また、本発明に係る撮像装置によれば、撮影者による目標画角の変更により、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
また、本発明に係る撮像装置によれば、被写体検出精度を左右する手振れ量に関する情報も考慮して目標画角変更可能範囲を表示させることで、より高い精度で画角変更可能範囲を表示させることができる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
本発明に係る撮像装置における、第1の実施形態について説明する。
本発明に係る撮像装置における、第1の実施形態について説明する。
図1は本発明に係る撮像装置における、第1の実施形態の主要構成を表す概略図である。
同図において、1はズームレンズ、2は撮像手段、3はAFE、4は画像処理手段、5は検出枠設定手段、6は表示手段、7は被写体選択手段、8は被写体検出手段、9はメモリ、10は制御手段、11はズーム位置検出手段、12はズームレンズ駆動手段、13は目標画角変更手段である。
まず、撮像装置の基本的な回路構成について説明する。
ズームレンズ1を透過した光は、撮像手段2の受光面に結像され、結像された光学像は撮像手段2により光電変換され、電気的なアナログ信号として出力される。撮像手段2にはCCDセンサやCMOSセンサなどを用い、撮像手段2から出力されたアナログ信号は、AFE3に入力される。撮像手段2から出力されたアナログ信号は、まずAFE3内部のCDS回路にて基準レベルと信号レベルの差分をとりながら、アナログの電圧値として出力される。CDS回路より出力されたアナログ信号は、AFE3内部のAGC回路によりゲイン処理され、AGC回路から出力された信号レベルを、AFE3内部のA/D変換回路によりデジタルデータに変換する。A/D変換回路から出力されるデジタル映像信号が、最終的なAFE3出力として画像処理手段4に入力される。
画像処理手段4では、入力されたデジタル映像信号に、γ補正や輪郭強調などのデジタル画像処理を行い、処理された映像信号からビデオ信号を生成する。また、検出枠設定手段5からの情報に基づいて、被写体検出枠、および後述する目標画角変更可能範囲をビデオ信号に重畳させ、表示手段6に表示させる。表示手段6は、本実施例においては液晶パネルを用いており、液晶パネルには被写体選択手段7を具備している。具体的には、タッチパネルを用いており、撮影者がオートズームしたい被写体を、液晶パネル上の被写体をタッチすることにより自由に選択することができる。
被写体検出手段8は、画像処理手段4から出力されるデジタル映像信号の中から、被写体部を検出する。メモリ9には、オートズームにより保持させる、画面全体に対する被写体の大きさ、すなわち目標画角を参照値として記憶させる。また、被写体として検出可能な被写体の大きさの上限値および下限値、すなわち目標画角変更可能範囲を予め記憶させておく。詳細については後述する。
制御手段10は、上記被写体検出手段8により検出された被写体の大きさと、上記メモリ9に記憶させた参照値とを常時比較し、被写体の大きさが参照値と等しくなるように、ズーム位置検出手段11による検出値を参照しながら、ズームレンズ駆動手段12を駆動させる。また、被写体検出手段8により検出された被写体の大きさから、被写体検出枠と目標画角変更可能範囲を、上記検出枠設定手段5を介して、画像処理手段4にてビデオ信号に重畳させる。
目標画角変更手段13は、目標画角を変更したい場合に撮影者が手動で変更量を入力するためのもので、本実施例においては、ズームレバーを用いる。ズームレバーが押下された場合、目標画角を変更させ、変更後の目標画角の参照値を随時メモリ9に記憶させる。このとき、更新された最新の目標画角を保持できるように、制御手段10を用いてオートズームを行う。
以下、本実施例におけるオートズームの制御方法について、図2のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、S201で、撮影者が撮影を開始させ、撮影開始後、S202に進み、被写体検出を開始させる。本実施例においては、顔検出を行うことを想定して説明するが、バストショットサイズ、ウェストショットサイズ、若しくはその他のサイズでも良い。
S203では、顔検出が行われたかどうかを判定する。顔検出が行われた場合、S204に進み、検出された顔領域に、顔検出枠を表示させる。表示させる顔検出枠は、一つであっても、複数であってもよい。S203において、顔検出が行われなかった場合、再びS201に戻る。
S205では、表示された顔検出枠に対して、撮影者が検出枠を選択したかどうかを判定する。具体的には、液晶パネルの画面上に表示された顔検出枠内の領域を、撮影者がタッチしたかどうかを判定する。S205で顔検出枠がタッチされた場合、S206に進み、このときの画面全体に対する顔の大きさ(比率)を参照値としてメモリ9に記憶させる。S205で顔検出枠がタッチされなかった場合、再びS201に戻る。
S206にて顔の大きさを参照値としてメモリ9に記憶した後、S207に進み、ズームレバーが押下されているかどうかを判定する。
S207にてズームレバーが押下されていると判定された場合、S208に進み、目標画角を変更する。目標画角を変更後、S209に進み、オートズームを開始させる。S207にてズームレバーが押下されていないと判定された場合においても、S209に進み、オートズームを開始させる。尚、S208の目標画角の変更の詳細については後述する。
S209では、オートズームを行うにあたり、現在の顔の大きさが、メモリ9に記憶させた参照値と同じであるかを判定する。S209にて、顔の大きさが参照値と同じであると判定された場合、S210に進み、ズーミングを行わない。S209にて、顔の大きさが参照値と異なる場合、S211に進み、顔の大きさが参照値と同じになるようにズーミングを行う。S210、およびS211にて、最適なズーム制御を行った後、S212に進む。
S212では、オートズームモードが継続されているかどうかを判定し、継続されている場合はS207に戻り、引き続きオートズームを行う。S212にてオートズームが継続されていない場合、S201に戻る。ここで、オートズームが継続されているかどうかの判定は、撮影者からのオートズーム解除指示があったかどうか、若しくは、顔検出がされているかどうかの結果などから判定すればよい。
ここで、本実施例における画角変更方法について、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3のフローチャートは、図2の、S208をより詳しく説明したもので、図2のS207においてズームレバーが押下されていると判定された場合、図3のフローに進む。
S301では、撮影者が目標画角を変更しようとしているので、画角変更可能範囲を液晶パネルの画面上に表示させる。ここで、画角変更可能範囲の決定方法について詳しく説明する。
<画角変更可能範囲の決定方法>
画角変更可能範囲は、パターンマッチングなどにより、被写体を検出することが可能な画角の範囲と、ズームレンズ1の全移動可能範囲に対する現在のズーム位置から換算されるズーム倍率の変更可能範囲との論理積により決定される。
画角変更可能範囲は、パターンマッチングなどにより、被写体を検出することが可能な画角の範囲と、ズームレンズ1の全移動可能範囲に対する現在のズーム位置から換算されるズーム倍率の変更可能範囲との論理積により決定される。
まず、被写体を検出することが可能な画角の範囲とは、被写体検出精度のことを表している。例えば、本実施例においては、顔のパターンマッチング方式を用いると想定して、パターンマッチングの精度が、画面全体の20%〜80%の範囲内において、高い精度で検出できるとする。また、本実施例において、水平方向1920画素、垂直方向1080画素の撮像素子を用いるとし、かつ、顔検出枠の縦横比を等倍(正方形の枠)にすると仮定した場合、短辺である1080画素の、20%である216画素が検出可能範囲の下限値となり、80%である864画素が検出可能範囲の上限値となる。つまり、本実施例においては、被写体の大きさが縦横ともに216画素以上、864画素以下であった場合、被写体として精度良く検出可能となる。
続いて、ズーム倍率の変更可能範囲とは、現在のズームレンズ1の位置に対する、ズームレンズ1の全移動可能範囲の比率である。例えば、本実施例においては、ズーム倍率の上限値が12倍であるとして、現在のズーム倍率が4倍であった場合、ズーム倍率の変更可能範囲は、1/4〜3倍となる。つまり、現在の目標とする被写体の大きさが540画素、つまり50%であった場合、ズーム倍率の変更可能範囲は、135画素〜1620画素(撮像素子の限界が1080画素なので、実際は1080画素)となる。
上記2つの条件を用いて、画角変更可能範囲を決定する場合、被写体検出精度の限界値である、216画素〜864画素と、ズーム倍率の変更可能範囲である、135画素〜1620画素の論理積となるので、画角変更可能範囲は、216画素〜864画素となる。この状態から、オートズーム制御を行いながら、被写体が徐々に遠ざかり、ズームレンズ1の位置が8倍となる位置まで移動した場合、上述したズーム倍率の変更可能範囲が、0.125〜1.5倍となる。このとき、(オートズームの制御中なので)被写体の大きさは依然540画素のままなので、上記2つの条件を用いて画角変更可能範囲を決定する場合、216画素〜810画素が画角変更可能範囲となる。それからさらに望遠側にズームレンズ1の位置が移動した場合、画角変更可能範囲の上限値は、徐々に被写体の中心方向へ狭まっていく。
広角端についても同様で、ズームレンズ1の位置が広角側付近となった場合、これ以上広角側に目標画角を変更することができないため、画角変更可能範囲の下限値が徐々に被写体の中心方向へ広がっていく。こうすることで、撮影者が目標画角を変更したい際に、被写体検出精度とズーム倍率の限界値を考慮して、あとどの程度目標画角を変更できるかが視覚的に分かる。
<画角変更可能範囲の表示方法>
上記の画角変更可能範囲の決定方法に基づいて決定された、画角変更可能範囲の表示方法について説明する。本実施例においては、枠表示による方法と、ズームバー表示による方法について、図4(a)、(b)を用いて説明する。
上記の画角変更可能範囲の決定方法に基づいて決定された、画角変更可能範囲の表示方法について説明する。本実施例においては、枠表示による方法と、ズームバー表示による方法について、図4(a)、(b)を用いて説明する。
図4(a)は枠表示による方法で、現在の目標画角を枠A、画角変更可能範囲の下限値を枠B、画角変更可能範囲の上限値を枠Cとする。まず、現在の目標画角が、画面全体に対して50%であるとし、縦横ともに540画素の正方形の枠Aを、被写体の中心位置に表示させる。ここで、上述の画角変更可能範囲を常時計算し、画面全体に対する20%である216画素を下限値として枠Bに示すように表示させ、画面全体に対する80%である864画素を上限値として枠Cに示すように表示させる。撮影者が画角変更可能な上限の領域と下限の領域が分かればよいので、枠Bから枠Cまでの範囲を色づけしてもよいし、斜線を追加しても良い。
また、これまでは比率を計算する際には画面全体における比率として説明したが、画角変更可能範囲として表示させる場合には、上限値を100%、下限値を0%と換算して表示させても良い。つまり、枠Bが常に0%と表示され、枠Cが常に100%と表示されることになる。但し、ズーム倍率が望遠側に近づくと、100%の上限領域が徐々に画面中心に狭められていくため、現在の目標画角である枠Aの比率も50%から徐々に小さくなるため、常に枠Aの比率を換算する必要がある。若しくは、常に画面全体に対する比率を表示させておき、ズームレンズ1の位置が望遠側に移動した際には、100%から95%、90%、・・・と、上限値の画面全体に対する比率を下げていっても良い。こうすることで、現在の目標画角である枠Aは、目標画角の変更を行わない限り、常に一定値の状態で保持される。
図4(b)はズームバーによる表示方法で、通常の手動ズームを用いた場合に表示させるズームバーに加え、画角変更可能範囲を追加して表示させる。具体的には、現在のズーム倍率が4倍で、目標画角が画面全体に対して50%の場合、図示したように4倍の位置を中心として、画角変更可能範囲の下限値から上限値にかけて、別のバーを表示させる。下限値は画面全体の20%であるので、ズーム倍率に換算すると、4(倍)×20/50(%)=1.6(倍)となる。また、上限値は画面全体の80%となるので、ズーム倍率に換算すると、4(倍)×80/50(%)=6.4(倍)になる。つまり、ズームバーとは別に、画角変更可能範囲を表す別のバーを、ズーム倍率が1.6倍のところから6.4倍の部分に表示させる。若しくは、ズームバー上の領域に、画角変更可能範囲内のズーム倍率部分のみ色付けをしても良いし、斜線表示を加えても良い。
以上示したように、画角変更可能範囲が明示的に分かるようにすることで、撮影者が目標画角を変更する際に、突然被写体が検出できなくなり、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
図3のフローチャートのS301で、上記した画角変更可能範囲を表示させた後、S302に進み、現在の目標画角が画角変更可能範囲内にあるかどうかを判定する。
S302により、目標画角が画角変更範囲内にあると判定された場合は、S303に進み、目標画角を変更する。S302により、画角変更範囲内に無いと判定された場合は、S304に進み、目標画角を上限値、および下限値に設定した後、S305に進む。
S304では、ズームレバーが望遠側に押下されていた場合、上限値に設定し、広角側に押下されていた場合、下限値に設定すると良い。
S305では、上記S303およびS304にて設定された目標画角を、新たな参照値としてメモリ9に記憶させる。S305にて目標画角の変更が完了した後、図2のS209に進み、オートズーム制御を行う。
以上説明したように、本発明に係る第1の実施形態における撮像装置では、目標画角を変更する際に、画角変更可能範囲を明示的に表示させることで、撮影者が目標画角の変更可能な範囲を認識しながら画角変更が行えるため、突然被写体が検出できなくなり、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
<第2の実施形態>
以下、本発明に係る撮像装置における、第2の実施形態について説明する。
以下、本発明に係る撮像装置における、第2の実施形態について説明する。
本実施例においては、手振れ量が大きく、被写体検出精度が低下する望遠側においては、手振れ量に基づいて、画角変更可能範囲を制限することを特徴としている。
第2の実施形態の主要構成としては、第1の実施形態の構成に加え、手振れ検出用のセンサを設けたもので、詳しい説明は省略する。また、オートズーム制御の基本的な考え方については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。手振れ量の検出においても、従来技術と同様の方法を用いると良い。
本実施例においては、手振れ量に基づいて画角変更可能範囲を制限する際における、画角変更可能範囲の表示方法について説明する。
まず、本実施例においては、手振れ量として3段階用意し、それぞれ手振れ(大)、手振れ(中)、手振れ(小)があるとする。このときの、ズーム倍率に対する被写体検出性能を図5に示す。
手振れ(大)の時は、ズーム倍率が6倍付近から検出性能が低下し、手振れ(中)の時は、ズーム倍率が8倍付近から検出性能が低下し、手振れ(小)の時は、ズーム倍率が10倍付近から低下すると仮定する。このときの、画角変更可能範囲の枠表示方法を、図6に示す。
まず前提条件として、説明の便宜上、ズーム倍率が4倍、目標画角が50%であるとする。このときの枠の表示方法としては、ズーム倍率が6倍から徐々に検出性能が低下する、手振れ(大)については、図6(a)、ズーム倍率が8倍から徐々に検出性能が低下する、手振れ(中)については、図6(b)、ズーム倍率が10倍から徐々に検出性能が低下する、手振れ(小)については、図6(c)に示している。
手振れ(大)については、ズーム倍率が6倍の位置までは、色付けを100%の濃度で表示させ、ズーム倍率が6倍を超えたところから徐々に濃度を下げていく。手振れ(中)については、ズーム倍率が8倍の位置までは、色付けを100%の濃度で表示させ、ズーム倍率が8倍を超えたところから徐々に濃度を下げていく。手振れ(小)については、ズーム倍率が10倍の位置までは、色付けを100%の濃度で表示させ、ズーム倍率が10倍を超えたところから徐々に濃度を下げていく。こうすることで、撮影者は、手振れが発生しても、被写体検出精度が高い画角の範囲を常に認識しながら画角変更を行えるため、手振れ量の変化により突然被写体が検出できなくなり、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
本実施例においては色付けの濃淡について説明したが、検出精度がある一定以下となった場合、画角変更可能範囲自体を狭めても良い。また、本実施例においては枠表示について記載したが、第1の実施形態と同様にバー表示を行っても良い。
以上説明したように、本発明に係る第2の実施形態における撮像装置では、手振れ量に応じて、画角変更可能範囲や、色付けの濃淡を変えることにより、撮影者が、被写体検出精度が高いズーム倍率を認識しながら画角変更が行えるため、手振れ量の変化により突然被写体が検出できなくなり、オートズームが解除されてしまうのを未然に防ぐことができる。
1 ズームレンズ、2 撮像手段、3 AFE、4 画像処理手段、
5 検出枠設定手段、6 表示手段、7 被写体選択手段、8 被写体検出手段、
9 メモリ、10 制御手段、11 ズーム位置検出手段、
12 ズームレンズ駆動手段、13 目標画角変更手段
5 検出枠設定手段、6 表示手段、7 被写体選択手段、8 被写体検出手段、
9 メモリ、10 制御手段、11 ズーム位置検出手段、
12 ズームレンズ駆動手段、13 目標画角変更手段
Claims (4)
- 光学的なズーム倍率を変化させるズームレンズと、該ズームレンズを駆動させるズームレンズ駆動手段と、上記ズームレンズの位置を検出するためのズームレンズ位置検出手段と、上記ズームレンズにより結像された光学像をアナログ映像信号に変換する撮像手段と、該アナログ映像信号をデジタル映像信号に変換するためのAFEと、該映像信号に画像処理を施す画像処理手段と、該画像処理手段により処理された映像信号を表示させるための表示手段と、撮影者が被写体を選択するための被写体選択手段と、上記画像処理手段により処理される映像信号から被写体を検出するための被写体検出手段と、該被写体検出手段により出力された被写体の大きさを参照値として記憶するメモリと、上記被写体検出手段により検出された被写体に対して、上記画像処理手段を用いて被写体検出枠を重畳させるための検出枠設定手段と、上記被写体の大きさを撮影者が手動で変更するための目標画角変更手段と、上記被写体検出手段により検出された被写体の大きさを算出し、該算出された被写体の大きさに応じて、上記映像信号に重畳させるための検出枠を生成する機能と、上記算出された被写体の大きさが、上記メモリに記憶させた参照値と同じ大きさとなるようにズームレンズ駆動手段を制御する機能と、上記目標画角変更手段からの情報を基に、新たな参照値を上記メモリに記憶させる機能を少なくとも有する制御手段とを備え、自動的にズーム制御を行うことが可能な撮像装置において、
さらに、被写体を精度良く検出できる画角の範囲を上記メモリに予め記憶させ、上記メモリに予め記憶させた情報と、上記ズームレンズ位置検出手段から取得したズームレンズの位置情報に基づいて、目標画角の変更可能範囲を制御手段により算出し、上記検出枠設定手段を介して映像信号に重畳させることを特徴とする撮像装置。 - 上記目標画角変更手段による入力が行われたときのみ、上記目標画角の変更可能範囲を映像信号に重畳させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 目標画角の変更中に、目標画角が上記目標画角変更範囲の上限値、及び下限値に達した場合、目標画角の変更を停止させ、上記上限値、及び下限値を目標画角として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
- さらに手振れ量を検出するための手振れ量検出手段を備え、該手振れ量に応じて目標画角変更可能範囲を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の撮像装置。
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JP2016057737A JP2017175304A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 撮像装置 |
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US11467482B2 (en) | 2018-08-29 | 2022-10-11 | Sony Corporation | Signal processing device, signal processing method, and image capture device |
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