JP2009060435A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影時に撮影画像の傾き補正処理が行なわれる際に設定画角を維持した補正画像を取得できるカメラを提供する。
【解決手段】被写体像を拡大縮小する光学ズーム手段と、光像を画像データに変換する撮像手段と、光軸回りの回転を検出する回転検出手段20と、撮像素子の有効撮影範囲内に画像枠を設定する画像枠設定手段と、回転検出手段で検出された回転に対してその回転を打ち消すように画像枠を逆方向に回転させる画像枠回転手段と、画像枠設定手段で設定した画像枠内の画像を表示するプレビュー表示手段と、画像枠回転手段が画像枠の回転処理をしたときに画像枠が撮像素子の有効撮影範囲を超える場合は画像枠が撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように画像枠設定手段で画像枠を縮小させ画像枠が縮小表示されて画角が狭くなるのを打ち消すように自動的に光学ズーム手段で画角を広くする画角補正手段とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】被写体像を拡大縮小する光学ズーム手段と、光像を画像データに変換する撮像手段と、光軸回りの回転を検出する回転検出手段20と、撮像素子の有効撮影範囲内に画像枠を設定する画像枠設定手段と、回転検出手段で検出された回転に対してその回転を打ち消すように画像枠を逆方向に回転させる画像枠回転手段と、画像枠設定手段で設定した画像枠内の画像を表示するプレビュー表示手段と、画像枠回転手段が画像枠の回転処理をしたときに画像枠が撮像素子の有効撮影範囲を超える場合は画像枠が撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように画像枠設定手段で画像枠を縮小させ画像枠が縮小表示されて画角が狭くなるのを打ち消すように自動的に光学ズーム手段で画角を広くする画角補正手段とを有する。
【選択図】図1
Description
この発明は、カメラ、詳しくは撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮像素子により撮影するカメラにおいて、特に撮影画像を自動的に補正する手段を有するカメラに関するものである。
従来、撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮像素子により光電変換し電子的な撮影画像を得るようにしたカメラが種々実用化されている。このようなカメラを用いて撮影を行ったとき、カメラが傾いた状態になっていると、取得される撮影画像が水平に対して傾いた状態で撮影されてしまうことになる。
そこで、上述のように傾いた状態で撮影され、傾きのある撮影画像に対して、その撮影画像を撮影したときのカメラの状態(傾き状態等)のデータに基いて撮影画像の傾き補正処理等を施すことで、撮影画像を略水平状態となるように修正して出力する機能を備えたカメラが、例えば特開2006−129391号公報等によって、種々提案されている。
上記特開2006−129391号公報等によって開示されているカメラは、重力方向を検出する重力センサからの出力信号に基いてカメラ本体の傾き角を算出し、その算出結果の傾き角だけ撮影画像を逆方向に傾けて略水平状態に直すと共に、略水平状態に直した修正画像から水平な長方形を切り取る画像トリミング等の画像信号処理を行って、傾きを補正した長方形の画像を取得するというものである。
図12は、従来のカメラによる傾き補正処理を概念的に示す図である。
まず、当該カメラが傾いた状態で撮影動作を行ったときに、図12(A)に示すような撮影画像100Aが取得されたものとする。この撮影画像100Aは、例えば撮影時のカメラの状態が傾いた状態であったために、仮想の水平線Hが撮影画像の線である画面枠101の水平な枠縁線に対して傾いた状態で撮影されている。
この場合において、上記公報等による従来のカメラでは、重力センサの出力信号に基いてカメラ本体の傾き角、例えば仮想水平線Hの画面枠101(の水平枠縁線)に対する傾き角θ(図12(A)参照)を算出し、その算出結果の傾き角θに基いて仮想水平線Hが略水平状態となる長方形の画像枠であって、画像101Bの範囲内から切り取り得る最大の画像枠102a(図12(B)の一点鎖線で示す矩形範囲)を設定する処理を行う。
そして、図12(B)に示す画像枠102aの範囲内の画像を切り取る画像トリミング処理を行った後に、画像枠102aを傾き角θ分だけ回転させて水平状態とする回転処理を行うことで、図12(C)に示すように仮想水平線Hが略水平となるように修正された長方形の修正画像100Cが得られる。
なお、通常のカメラにおいては、切り出したサイズの小さい修正画像100Cでも、表示部にて表示する際には、表示画面一杯に表示されるようにするリサイズ処理によって、図12(C)においては、切り出した修正画像100Cと元の画面枠101Aの画像とは、同等の大きさで表示されることを示している。
特開2006−129391号公報
ところが、上記特開2006−129391号公報等によって開示されている手段によれば、仮想の水平線Hを略水平となるように修正した修正画像100Cは、元の撮影画像100Aに対して画像トリミング処理を行っていることから、最終的に出力される修正画像100Cは、撮影者の意図とは異なる画角、つまり撮影者の意図する撮影範囲とは異なる範囲が写った画像になってしまうという問題点がある。
即ち、上述の図12による例では、元の撮影画像100Aから一部の範囲を切り取る画像トリミング処理を行っているので、修正画像100Cは、元の撮影画像100Aに対して画角が狭く画面に対して被写体が拡大された画像しか取得することができない。したがって、取得される撮影画像は、撮影者の意図した構図とは異なるものになってしまうという問題点がある。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮像素子により撮影するカメラであって、撮影画像の傾き補正を行う手段を有するカメラにおいて、撮影画像の傾きを補正する処理が撮影時に行なわれる際には、使用者が設定した撮影範囲(画角情報等)を可能な限り維持しつつ傾き補正を施した修正画像を容易に取得することができるカメラを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明によるカメラは、撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮影するカメラであって、上記撮影レンズの位置を操作して被写体像を拡大縮小する光学ズーム手段と、光像を撮像素子により画像データに変換する撮像手段と、当該カメラの上記撮影レンズの光軸回りの回転を検出する回転検出手段と、上記撮像素子の有効撮影範囲内に画像枠を設定する画像枠設定手段と、上記回転検出手段で検出された当該カメラの光軸回りの回転に対して、その回転を打ち消すように上記画像枠を逆方向に回転させる画像枠回転手段と、上記画像枠設定手段で設定した画像枠内の画像をディスプレイ表示するプレビュー表示手段と、上記画像枠回転手段による上記画像枠の回転処理をしたときに当該画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲を超える場合には、上記画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように、上記画像枠設定手段により当該画像枠を縮小させると共に、当該画像枠が縮小されることでディスプレイ表示される画像の画角が狭くなることを打ち消すように自動的に上記光学ズーム手段で画角を広くする画角補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮像素子により撮影するカメラであって、撮影画像の傾き補正を行う手段を有するカメラにおいて、撮影画像の傾きを補正する処理が撮影時に行なわれる際には、使用者が設定した撮影範囲(画角情報等)を可能な限り維持しつつ傾き補正を施した修正画像を容易に取得し得るカメラを提供することができる。
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態のカメラの内部構成のうち電気的な構成の主要部を示すブロック構成図である。図2は、本実施形態のカメラにおける傾き補正撮影モード時の処理のシーケンスを示すフローチャートである。図3,図4は、本実施形態のカメラによる傾き補正処理の概念を示す図である。
図5,図6,図7は、図2のフローチャートにおけるプレビュー表示処理(ステップS8の処理)の詳細を示すフローチャートである。この場合において、図5は、図2のステップS5の処理又はステップS7の処理のいずれかからステップS8の処理へと移行する際のプレビュー表示処理の詳細を示す。図6は、図5と略同様であって一部の処理ステップが異なる場合のプレビュー表示処理の他の例を示している。図7は、図2のステップS2の処理からステップS8の処理へと移行する際のプレビュー表示処理の詳細を示す。
本実施形態のカメラ1は、本カメラ1の内部回路全体の動作を制御する制御手段であるコントローラ10と、筐体外表面に設けられる各種の操作ボタン(図示せず)とこの各種の操作ボタンに連動して各種の指示信号を発生させるスイッチ部材等を含む回路等からなる操作部11と、撮影レンズ(特に図示せず)を光軸方向に移動させるズーム動作を制御するズームレンズコントローラ12と、撮影レンズのフォーカス動作を制御するAFコントローラ13と、撮影レンズをAF動作及びズーム動作のために光軸方向に移動させるレンズ駆動機構及び駆動モータ等を含むレンズ駆動部14と、撮影レンズにより結像される被写体の光像を受光して光電変換し電気的な画像信号を生成する撮像素子等を含む電気回路等からなる撮像手段である撮像部15と、撮像部15で生成された画像信号に対して各種の信号処理を施す回路等からなる処理部16と、処理部16から出力される画像信号を記録に適した形態の画像ファイルに変換する回路や当該画像ファイルを記憶する半導体メモリ等を含む記憶手段である画像記憶部17と、処理部16から出力される画像信号を一時的に記憶する内部半導体メモリ等からなる一時メモリ18と、処理部16から出力される画像信号を受けて表示に適した形態の画像信号に変換する回路やその画像信号に基いて画像を表示する液晶ディスプレイ等を含む表示部19と、表示部19の液晶ディスプレイに表示するプレビュー画像を拡大して表示する電子ズーム機能を制御して表示範囲を設定する電子ズームコントローラ21と、カメラ1の撮影レンズの光軸回りの回転を検出する回転検出手段である回転センサー20等によって、その主要部が構成されている。
なお、本カメラ1においては、ズームレンズコントローラ12,レンズ駆動部14及びこれらを駆動制御するコントローラ10等によって、撮影レンズの位置を操作して被写体像を含む撮影画像の拡大縮小を光学的に行って撮影画角を設定する光学ズーム手段を構成している。
また、電子ズームコントローラ21は、表示部19の液晶ディスプレイに表示するプレビュー画像の表示画角を設定すると共に、撮影した画像からトリミング処理により切り出される画像の範囲を決定する。なお、本実施形態においては、プレビュー画像の表示画角に相当する領域がトリミング処理により撮影画像から切り出される。
このように構成される本実施形態のカメラ1において、撮影時の動作を制御する撮影モードの一つとして、傾き補正撮影モードがある。この傾き補正撮影モードとは、撮影を行うのに先立って、カメラ1の傾き状態を自動的に検出し、撮影動作を行う直前におけるカメラ1の状態が傾いている状態であることが確認された場合には、撮影動作を実行する際には、通常の撮影モードでの動作に加えて、所定の一連の動作を実行することにより、カメラ1が傾いた状態となっているのに起因して生じる撮影画像の傾きを、そのときのカメラ1の傾き状態に応じて自動的に補正する制御を行う動作モードである。
ここで、本実施形態のカメラ1を傾き補正撮影モードで動作させた場合の作用の流れを、図2,図3,図4を用いて以下に説明する。
まず、使用者は、本実施形態のカメラ1の操作部11に含まれる電源スイッチ(特に図示せず)をオン操作して、当該カメラ1を起動させる。通常、カメラ1は、電源オン操作をしたとき、撮影モードで起動するようになっている。
カメラ1が撮影モードで起動している状態で、使用者は、操作部11に含まれるモード選択操作部材(特に図示せず)の操作や、表示部19の表示パネル等を利用して表示される動作モード選択画面にて、所望の動作モードを選択するモード選択操作を行って、傾き補正撮影モードを選択決定する。
これにより、本カメラ1は、電源オン状態であって、かつ撮影モードのうち傾き補正撮影モードでの動作を開始する。
なお、本実施形態におけるカメラ1では、表示部19の液晶ディスプレイにプレビュー画像が表示され、撮影時にはその液晶ディスプレイに表示されていたプレビュー画像の表示画角に相当する範囲の画像が画像ファイルとして画像記憶部17に記憶される。プレビュー画像の表示画角が、撮像部11の撮像素子の有効画素全体で得られる画像の撮影画角より小さい場合は、撮像素子が出力した撮影画像からトリミング処理により表示画角に相当する範囲が切り出された画像が得られる。撮影画角は撮影レンズのズーム操作により設定され、表示画角は、電子ズーム操作により設定される。
本実施形態のカメラ1による傾き補正撮影モードでは、撮影動作に先立って、所定のタイミング(例えばシャッターボタン等の操作部材の操作時点等)で、撮影レンズの光軸に対するカメラ1の回転の傾き角、つまり水平方向に対する回転角)が回転センサー20の検出値(撮影レンズの光軸回りの回転量に対応する数値データ等)に基いて算出される。ここで算出された傾き角が所定値を超えている場合に傾き補正処理が行われる。
この傾き補正処理は、コントローラ10の制御下における処理部16により実行される処理であって、画角補正,トリミング,回転補正等の処理が実行される。
この傾き補正処理の流れを簡単に説明すると、以下のようになる。即ち、カメラ1によって撮影を行う際には、使用者は、まず、液晶ディスプレイ上のプレビュー画像を観察しながら所定の操作を行うことにより、光学ズーム手段を駆動させることで、自分(使用者)が意図する撮影範囲(撮影画角)を設定し、所望の構図を設定する。
このとき、撮像部11の撮像素子の有効画素全体で得られる画像の画角(撮影画角)と、表示部の液晶ディスプレイに表示されるプレビュー画像の画角(表示画角)は同じである。
この場合において、設定された撮影画角によって得られる撮影画面は、そのときの使用者によるカメラ1の保持状態等によっては、例えば図4(A)に示すように画面101が水平に対して傾いた状態になる場合がある。この図4(A)で示す例では、画面101内において仮想の水平線Hが角度θだけ傾いた様子を表している。
この状態で、使用者による撮影ボタン(図示せず)の押し下げ操作が行われると、コントローラ10はズームレンズコントローラ12を介してレンズ駆動部14を駆動制御して撮影レンズをズームアウト駆動する。このときのズームアウト量は、回転センサー20の検出値に基いて算出された傾き角に応じて算出される。
つまり、例えばカメラ1の回転が回転検出手段によって検出されて画像枠回転手段による表示画角に対応する画像枠の回転処理がなされたときに、当該画像枠が撮像素子の有効撮影範囲を超える場合には、画像補正処理が実行されて画像枠設定手段により画像枠を撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように縮小すると共に、この画像枠の縮小による表示画角の縮小変化を打ち消すように自動的に光学ズーム手段により撮影レンズをズームアウト駆動して撮影画角を拡大補正する。撮影画角の拡大に比例して表示画角も拡大し、補正後の表示画角が回転前の表示画角と同一となる。したがって、この場合において、コントローラ10は画角補正手段として機能している。
こうして、画角が補正された後、実際の撮影動作、即ち画像撮影処理が実行される。そして、図4(B)に示す画面101に示すような画像が取得され、その画像データは、一時メモリ18に一時的に記憶される。この画像全体としては、使用者が撮影に先立って設定した画角とは異なり、表示画角が使用者の設定した表示画角と等しくなるように所定量だけズームアウトされた画像となっている。
トリミング処理は、上述した手順により取得されて一時メモリ18に一時的に記憶されている画像データに対して行われる。
即ち、コントローラ10の制御下における処理部16は、図4(B)において点線102aで示す枠内の画像を切り出し処理する。上述したように、ここで切り出し処理を行う画面枠102aの範囲は、使用者が撮影に先立って予め設定した表示画角と略同等画角の範囲になっている。つまり、この場合において、コントローラ10及び処理部16は、撮像素子の有効撮影範囲内において、所望の画角(使用者が設定した画角)に対応する範囲の画像枠を設定する画像枠設定手段として機能する。そして、この画像枠設定手段は、使用者の操作に応じて撮像素子の有効撮影範囲内の画像枠のサイズが設定可能である。
さらに回転補正処理により、この切り出した画像について、コントローラ10の制御下で処理部16は、画像内の仮想の水平線Hが略水平となるように角度θだけ傾き方向とは逆方向に回転処理する(図4(C)参照)。
そして、当該傾き補正処理済みの画像データは、画像記憶部17に記憶される。この場合において、コントローラ及び処理部16は、回転センサー20(回転検出手段)で検出されたカメラ1の光軸回りの回転に対して、その回転を打ち消す方向(傾き方向とは逆方向)に、当該切り出した範囲内の画像を回転させる処理を行う画像枠回転手段として機能することになる。
本実施形態のカメラ1による傾き補正撮影モード時の作用の流れを、図2のフローチャートを参照しながら、さらに詳しく説明する。
上述した手順により、本カメラ1が傾き補正撮影モードで動作を開始すると、図2に示すステップS1において、コントローラ10は、傾き角の取得処理を実行する。この傾き角の取得処理は、この時点におけるカメラ1の状態を検出する処理である。具体的には、コントローラ10は、回転センサー20からの検出データを受けて、撮影レンズの光軸に対するカメラ1の筐体の傾き角を算出する処理を行う。その後、ステップS2の処理に進む。
なお、このステップS1の傾き角取得処理の実行開始は、上述のように傾き補正撮影モードの動作開始を受けて、即ち傾き補正撮影モードへのモード切り換え直後に開始するようにしてもよいが、これに限ることはない。例えば、上述の例とは別に、本カメラ1が傾き補正撮影モードでの動作を開始した後、使用者が、操作部11のうち撮影ボタンの半押し操作等の所定の操作を行った時に、傾き角取得処理の実行を開始するようにしてもよい。
次に、ステップS2において、コントローラ10は、上述のステップS1の処理により取得した傾き角の算出結果について、所定の範囲内であるか否かの確認を行う。ここで、傾き角の所定の範囲内とは、傾き補正処理を行わずとも撮影結果が傾きに関して許容できる範囲である。この所定範囲は、予め所定の範囲内の数値が設定されているものとする。
このステップS2の処理において、上述のステップS1の処理にて算出された傾き角が所定の範囲内であることが確認された場合には、ステップS8の処理に進み、ステップS8以降の処理、即ち傾き補正処理を行わない通常の撮影動作が実行される。
一方、ステップS2の処理において、上述のステップS1の処理にて算出された傾き角が所定の範囲外であることが確認された場合、即ち当該傾き角が所定値を超えていることが確認された場合には、ステップS3の処理に進む。
ステップS3において、コントローラ10は、上述のステップS1の処理にて算出された傾き角に応じたズームアウト量の演算処理を実行する。その後、ステップS4の処理に進む。
このズームアウト量の演算処理の詳細は、次に示す通りである。
図3において、実線で示す枠Aは、カメラ1が水平状態で使用者の撮影レンズのズーム操作により設定された画角により得られるべき元画像枠を示している。なお、ここで、カメラ1が水平状態での表示画角が撮影画角に等しいものとする。また、同図3において、点線で示す枠Bは、画像枠Aが角度θだけ(反時計方向に)傾いた状態の表示画角を示している。この場合の画像枠Bは、画像枠Aと同等の画角広さの画像枠である。そして、同図3において、一点鎖線で示す枠Cは、傾いた状態の画像枠Bを含む撮影画角を表わす画像枠、即ち画像枠Aの状態から、その画像枠に外接したまま画像枠Bの状態までズームアウトした撮影画角の画像枠を示している。なお、図3において、各画像枠A,B,Cは、それぞれの中心点が符号Oにおいて重なるように描画されている。
即ち、図3及び(1)式によれば、符号aで示される寸法は、画像枠Aの中心点Oから下辺に向けて鉛直方向に下ろした線分の長さであって、画像枠Aの短辺寸法(高さ寸法)=yの二分の一の寸法である。
また、図3及び(2)式によれば、符号bで示される寸法は、画像枠Cの中心点Oから下辺に向けて鉛直方向に下ろした線分の長さであって、画像枠Cの短辺寸法の二分の一の寸法である。
したがって、カメラ1が水平状態で設定された撮影画角(画像枠A)に対して、次に示す(3)式で表される倍率分だけズームアウトすれば、傾き角θの表示画角(画像枠B)を切り出すことのできるズームアウト画像を得ることができることになる。
このようにして、傾き角に応じた所定のズームアウト量が算出される。
なお、本実施形態においては、最初のカメラ1が水平状態の場合に撮影画角と表示画角が等しいとしたが、表示画角が撮影画角より小さい場合も撮影レンズをズームアウトすることで、カメラ1が回転した後の表示画角を、カメラが水平状態の表示画角と同一となるように回転補正することができる。この場合、カメラ1が水平状態から表示画角を表わす表示画像枠が水平状態の撮影画角に内接するまでは、光学ズームによる補正をすることなくカメラ1を回転することが可能で、その角度を超える場合には表示画角の広さを保持するようにズームアウトを実行して撮影画角を拡げる。
続いて、ステップS4において、コントローラ10は、上述のステップS3の処理にて算出されたズームアウト量によるズームアウト駆動が可能であるか否かの確認を行う。つまり、使用者が設定した画角によっては、算出されたズームアウト量だけズームアウトしようとすると本カメラ1の撮影レンズの可能ズーム範囲を超えてしまう可能性もある。
そこで、このステップS4の処理においては、上述のステップS3の処理で算出された倍率によるズームアウト量が実現できるか否かの確認を行う。ここで、算出されたズームアウト量のズームアウト駆動が実現し得ないことが確認された場合には、ステップS6の処理に進む。
ステップS6において、コントローラ10は、所定の警告処理を実行する。この警告処理としては、例えば表示部19を制御して、その表示画面に傾き補正処理を確実に実行し得ない旨の表示等を表示する処理である。その後、ステップS7の処理に進む。
続いて、ステップS7において、コントローラ10は、本カメラ1の撮影レンズにより実行し得る最大量のズームアウト駆動を実行する。その後、ステップS8の処理に進む。
一方、上述のステップS4の処理において、上述のステップS3の処理にて算出されたズームアウト量でのズームアウト駆動を実現し得ることが確認されると、次のステップS5の処理に進む。
ステップS5において、コントローラ10は、ズームレンズコントローラ12を介してレンズ駆動部14を駆動制御して、撮影画角が上述のステップS3の処理にて算出された倍率となるように撮影レンズのズームアウト駆動を実行する。その後、ステップS8の処理に進む。
ステップS8において、コントローラ10は、この時点において得られる表示画角の画像を表示部19の液晶ディスプレイに表示するプレビュー表示処理を実行する。その後、ステップS9の処理に進む。即ち、ここで、表示部19は、画像枠設定手段で設定した画像枠内の画像をディスプレイ表示するプレビュー表示手段として機能している。
なお、ここで、表示部19には、ステップS4からステップS5に分岐した場合、
(1)所定量のズームアウトがなされた画角の画像(ステップS5の処理で得られる画像)から所定の範囲(最初に設定された画角の範囲)の画像を切り出し処理し、切り出した画像を傾き角θだけ傾き方向とは逆方向に回転させて略水平状態にした画像、即ち傾き補正処理済みの画像が表示される。
(1)所定量のズームアウトがなされた画角の画像(ステップS5の処理で得られる画像)から所定の範囲(最初に設定された画角の範囲)の画像を切り出し処理し、切り出した画像を傾き角θだけ傾き方向とは逆方向に回転させて略水平状態にした画像、即ち傾き補正処理済みの画像が表示される。
一方、ステップS4からステップS6に分岐した場合には、
(2)ズームアウトがなされた最大の撮影画角の画像(ステップS7の処理で得られる画像)から使用者が設定した大きさの表示画角で可能な限りの回転を補正した画像を切り出し処理し、切り出した画像を略水平状態にした画像(傾き補正が完全になされない場合の画像)が表示されるか、
(3)最大にズームアウトした状態の画像からその画像に内接する水平状態の最大の表示画角で切り出した画像(画角の補正が完全になされない場合)が表示されるか、
(4)使用者が最初に設定した画角の画像であって、傾き補正処理を経ない場合の画像が表示されるか、
のいずれかであって、使用者が上記(2)〜(4)のいずれかの表示を設定できるようにしてもよい。
(2)ズームアウトがなされた最大の撮影画角の画像(ステップS7の処理で得られる画像)から使用者が設定した大きさの表示画角で可能な限りの回転を補正した画像を切り出し処理し、切り出した画像を略水平状態にした画像(傾き補正が完全になされない場合の画像)が表示されるか、
(3)最大にズームアウトした状態の画像からその画像に内接する水平状態の最大の表示画角で切り出した画像(画角の補正が完全になされない場合)が表示されるか、
(4)使用者が最初に設定した画角の画像であって、傾き補正処理を経ない場合の画像が表示されるか、
のいずれかであって、使用者が上記(2)〜(4)のいずれかの表示を設定できるようにしてもよい。
つまり、上記(3),(4)の場合においては、画像回転手段は、画像枠が撮像素子の有効撮影範囲に収まる範囲でのみ、その回転を打ち消すように画像枠を逆方向に回転させる処理を行って、その処理結果の画像を表示する。
上記(2)〜(4)の画像のプレビュー表示処理の詳細は、図5に示すような処理の流れになる。つまり、図5のフローチャートが実行される場合としては、上述のステップS5の処理又はステップS7の処理の後、ステップS8の処理に進んだ場合のプレビュー処理である。
即ち、図5に示すステップS21において、コントローラ10は、画像の回転によって傾きを補正する処理(回転補正処理という)が可能か否かの確認を行う。即ち、使用者が被写体の表示画角を設定し、カメラ1の回転による被写体の回転を補正しようとする際、回転補正処理に伴う表示画角の縮小を補正するだけのズームアウト量が確保可能かどうかの判断を行う。ここで、回転補正処理が可能であることが確認された場合には、ステップS22の処理に進む。
ステップS22において、コントローラ10は、傾き角θに対応した画像の回転補正処理を行って画像を略水平状態とし、その結果の補正画像を表示部19の液晶ディスプレイに表示する処理を実行する。これにより、上記(1)のプレビュー画像がカメラ1のディスプレイ画面に表示される。その後、当該プレビュー表示処理のシーケンスを終了し、元の処理に戻る。
一方、上述のステップS21の処理にて回転補正処理が可能ではない、即ち回転処理を行っても傾き角θに対応した補正を行なうことができない場合には、ステップS23の処理に進む。
ステップS23において、コントローラ10は、回転し得る最大角度で画像の回転処理を行って画像自体を略水平状態とし、その結果の補正画像を表示部19に表示する処理を実行する。これにより、上記(2)の画像、即ちズームアウトがなされた最大の撮影画角の画像から、使用者がカメラ1の水平状態で設定した大きさの画角で可能な限り回転を補正した画像が切り出され、その画像が補正画像として表示部19の液晶ディスプレイに表示される。その後、当該プレビュー表示処理のシーケンスを終了し、元の処理に戻る。
また、図6に示すプレビュー表示処理の例では、上述の図5の場合と略同様の処理がなされるのであるが、回転補正処理が充分に適用可能ではない場合の処理が異なる。
即ち、図6のステップS21において、上述の図5のステップS21の処理と全く同様の処理がなされ、ここで、コントローラ10は、回転補正処理が充分に適用可能ではないことを確認した場合には、ステップS33の処理に進む。
ステップS33において、最大にズームアウトした状態の画像(上記(3)の画像)から、その画像に内接する水平状態の最大の表示画角で切り出した画像を補正画像として表示部19のディスプレイ上に表示される。
そして、上記(4)の画像のプレビュー表示処理の詳細は、図7に示すような処理の流れになる。つまり、図7のフローチャートが実行される場合は、上述のステップS2の処理の後、ステップS8の処理に進んだ場合のプレビュー処理である。
即ち、図7に示すステップS41において、コントローラ10は、画像の回転補正処理等を伴わず、最初に使用者が設定した画角の画像を表示部19のディスプレイにそのまま表示する処理を実行する。これにより、上記(3)の画像が表示部19の画面上に表示される。その後、当該プレビュー表示処理のシーケンスを終了し、元の処理に戻る。
なお、上述のプレビュー表示処理においては、画像の表示と同時に、ステップS1の処理にて算出された傾き角の数値データや、切り出し処理後の画像サイズデータ等の情報を、例えば画像に重畳させた形態の文字情報若しくは絵文字情報等としてを表示するようにしてもよい。
このようにして、それぞれの場合において図5〜図7のプレビュー処理(の図2ステップS8の処理に対応)が実行された後は、図3に戻ってステップS9の処理に進む。
ステップS9において、コントローラ10は、撮影ボタンの押し下げ操作がなされたか否かの確認を行う。ここで、撮影ボタンの押し下げ操作がなされなければ、上述のステップS1の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。つまり、この傾き補正撮影モードで動作中(もしくは撮影ボタンの半押し操作中)においては、撮影ボタンの押し下げ動作がなされるまでの間は、常にカメラ1の傾き状態を検出し、その状態に応じた傾き補正処理の実行を繰り返し行うようにしている。
一方、上述のステップS9の処理において、撮影ボタンの押し下げ操作がなされたことが確認された場合には、ステップS10の処理に進む。
ステップS10において、コントローラ10は、撮像部15,処理部16,一時メモリ18等を制御して所定の撮影動作処理を実行する。その後、ステップS11の処理に進む。
ステップS11において、コントローラ10は、上述のステップS10の処理にて得られ一時メモリ18に一時的に記憶されている画像データに対して、処理部16等を介して表示画角の範囲の画像の切り出し処理や回転補正処理等を実行し、その結果得られる画像データを画像記憶部17を介して画像保存処理を実行する。その後、一連の処理を終了する。
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、傾き補正撮影モードで撮影動作を行う際には、実際の撮影動作に先立って回転センサー20等を用いてカメラ1の傾き状態、即ち撮影レンズの光軸に対する撮影画面の回転方向における傾き角を算出し、その傾き角に応じて使用者が設定した画角に対応するズーム位置から所定のズームアウト量だけズームアウトさせた状態で撮影画像を取得し、取得した撮影画像のうち最初に使用者が設定した画角に対応する所定の範囲の画像を切り出した後、その切出画像を略水平状態とするように回転処理するようにしている。傾き補正モードが設定されると、この一連の傾き補正処理を撮影動作に連動させて常に自動的に実行させるように構成したので、使用者は、設定した画角を維持しつつ傾きが補正された画像を常に取得することができるようになる。
本実施形態においては、重力の方向からカメラ1の水平を判断し、水平を基準として傾き補正するように構成されているが、これに限らず、例えば撮影指示のためのシャッターボタンが半押しされたタイミングや、又はカメラ1に装備された所定の操作部材、例えば独立した水平設定ボタン等が押し下げ操作されたタイミングで、その時点でのカメラの回転方向を基準として、その基準に対する傾きを補正するようにしてもよい。この場合、カメラの基準の回転方向が重力方向に対して決定されるので、基準の方向が異なるだけで、傾き補正処理は上述した処理と基本的に同様である。
次に、本発明の第2の実施形態について、以下に説明する。
上述の第1の実施形態においては、カメラの撮影レンズの光軸周りの傾き角を検出して、その傾き角に応じた補正を行うようにしている。本実施形態においては、これに加えて、カメラの撮影レンズの光軸の鉛直面内の傾き、即ち撮影レンズの光軸の上下方向の傾きをも検出して、画像の補正を行うというものである。
図8〜図11は、本発明の第2の実施形態を説明する図であって、このうち、図8は、本実施形態のカメラの内部構成のうち電気的な構成の主要部を示すブロック構成図である。図9,図10は、本実施形態のカメラの傾きについての概念を示す図であって、図9は、カメラの撮影レンズの光軸回りの傾き角(ロール角)を定義する図であり、図10は、カメラの撮影レンズの光軸の鉛直面内の傾き角(ピッチ角)を定義する図である。図11は、本実施形態のカメラにおける傾き補正撮影モード時の処理のシーケンスを示すフローチャートである。
本実施形態の基本的な構成は、上述の第1の実施形態と略同様であって、上述の第1の実施形態における回転センサー20に代えて、ロール回転センサー22及びピッチ回転センサー23を具備している点が異なるのみである。したがって、上述の第1の実施形態と同様の構成については、その説明は省略し、異なる構成についてのみ以下に説明する。
本実施形態のカメラ1Aは、図8に示すように、ロール回転センサー22と、ピッチ回転センサー23とを具備して構成されている。
ロール回転センサー22は、カメラ1Aの撮影レンズの光軸周りの水平線Hに対する角度、即ち図9の符号Rで示すロール角を検出するセンサーである。このロール回転センサー22は、上述の第1の実施形態のカメラ1(図1参照)における回転センサー20と同様の機能を有する。
ピッチ回転センサー23は、カメラ1Aの撮影レンズの光軸の鉛直面内の水平線Hに対する角度、即ち撮影レンズの光軸の上下方向の傾きであって、図10の符号Pで示すピッチ角を検出するセンサーであり、撮影レンズの光軸の方向を検出する光軸方向検出手段である。
その他の構成は、上述の第1の実施形態と全く同様である。
このように構成される本実施形態のカメラ1Aを傾き補正撮影モードで動作させた場合の作用は、上述の第1の実施形態と略同様であり、一部の処理ステップが異なるのみである。
即ち、図11に示すように本実施形態においては、まず、ステップS1Aにおいて、コントローラ10は、傾き角の取得処理、具体的には、ロール角とピッチ角の検出処理を実行する。この検出処理は、この時点におけるカメラ1の状態を検出する処理である。具体的には、コントローラ10は、ロール回転センサー22及びピッチ回転センサー23からそれぞれ検出データを受けて、撮影レンズの光軸に対するカメラ1Aの筐体の傾き角を算出する処理を行う。その後、ステップS2Aの処理に進む。
次に、ステップS2Aにおいて、コントローラ10は、上述のステップS1Aの処理により取得した傾き角のうちピッチ角の検出結果について、所定の範囲内であるか否かの確認を行う。ここで、上述のステップS1Aの処理にて検出されたピッチ角が所定の範囲外であることが確認された場合、即ち当該ピッチ角が所定値を超えていることが確認された場合には、カメラ1Aの状態が例えば真上方向や真下方向に向けられていると考えられる。したがって、この場合には、水平に対するロール角の検出が困難であるか、又はロール角自体が、当該傾き補正処理における意味を失うことになる。
したがって、この場合には、ステップS8の処理に進み、ステップS8以降の処理、即ち傾き補正処理を行わない通常の撮影動作が実行される。
つまり、光軸方向検出手段であるピッチ回転センサー23により撮影レンズの光軸の方向が水平から所定角度以上離れた場合には、画像枠回転手段による画像枠の回転処理が禁止されるようになっている。
なお、この場合において、所定範囲を規定する角度は予め設定されているものであるが、これとは別に、例えば使用者によって所定範囲を設定するようにしてもよい。
一方、ステップS2Aの処理において、上述のステップS1の処理にて検出されたピッチ角が所定の範囲内であることが確認された場合には、ステップS2Bの処理に進む。
ステップS2Bにおいて、コントローラ10は、上述のステップS1Aの処理により取得した傾き角のうちロール角の検出結果について、所定の範囲内であるか否かの確認を行う。ここで、上述のステップS1Aの処理にて検出されたロール角が所定の範囲内であることが確認された場合には、ステップS8の処理に進み、ステップS8以降の処理、即ち傾き補正処理を行わない通常の撮影動作が実行される。
一方、ステップS2Bの処理において、上述のステップS1の処理にて検出されたロール角が所定の範囲外であることが確認された場合、即ち当該ロール角が所定値を超えていることが確認された場合には、ステップS3の処理に進む。
そして、ステップS3以降の処理は、上述の第1の実施形態における処理シーケンス(図2参照)と全く同様である。
以上説明したように、上記第2の実施形態においては、光軸方向検出手段であるピッチ回転センサー23を新たに設け、撮影レンズの光軸の方向(ピッチ角)を検出し、ピッチ角が水平から所定角度以上離れた場合には、画像枠回転手段による画像枠の回転処理を禁止するようにしたので、カメラ1Aの状態が所定角度以上の仰角又は俯角撮影であるような、特別な撮影である場合には、その撮影角度を考慮して画面枠の傾き補正処理は行わず、光軸方向について一般的な撮影角度である場合にのみ、傾き補正処理を実行するようにしている。したがって、撮影者の撮影意図を考慮しつつ、適宜必要となる傾き補正処理のみを実行し、確実な撮影結果を得ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1……カメラ
10……コントローラ
12……ズームレンズコントローラ
14……レンズ駆動部
15……撮像部
16……処理部
17……画像記憶部
18……一時メモリ
19……表示部
20……回転センサー
21……電子ズームコントローラ
22……ロール回転センサー
23……ピッチ回転センサー
10……コントローラ
12……ズームレンズコントローラ
14……レンズ駆動部
15……撮像部
16……処理部
17……画像記憶部
18……一時メモリ
19……表示部
20……回転センサー
21……電子ズームコントローラ
22……ロール回転センサー
23……ピッチ回転センサー
Claims (8)
- 撮影レンズを介して入射した被写体の光像を撮影するカメラであって、
上記撮影レンズの位置を操作して被写体像を拡大縮小する光学ズーム手段と、
光像を撮像素子により画像データに変換する撮像手段と、
当該カメラの上記撮影レンズの光軸回りの回転を検出する回転検出手段と、
上記撮像素子の有効撮影範囲内に画像枠を設定する画像枠設定手段と、
上記回転検出手段で検出された当該カメラの光軸回りの回転に対して、その回転を打ち消すように上記画像枠を逆方向に回転させる画像枠回転手段と、
上記画像枠設定手段で設定した画像枠内の画像をディスプレイ表示するプレビュー表示手段と、
上記画像枠回転手段による上記画像枠の回転処理をしたときに当該画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲を超える場合には、上記画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように、上記画像枠設定手段により当該画像枠を縮小させると共に、当該画像枠が縮小されることでディスプレイ表示される画像の画角が狭くなることを打ち消すように自動的に上記光学ズーム手段で画角を広くする画角補正手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 上記回転検出手段は、水平方向に対する当該カメラの回転を検出することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 上記回転検出手段は、撮影を指示するシャッターボタン又はカメラに装備された所定の操作部材が操作されたことを検出したときのカメラの方向に対する回転を検出することを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 上記画像枠設定手段は、使用者の操作に応じて、上記撮像素子の有効撮影範囲内の画像枠のサイズを設定可能であることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちのいずれか一つに記載のカメラ。
- 画像を記憶する記憶手段を、さらに有し、
上記記憶手段は、上記撮像手段で得られた画像の上記ディスプレイ表示された画角の範囲を切り出して記憶することを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか一つに記載のカメラ。 - 上記撮影レンズの光軸の方向を検出する光軸方向検出手段を、さらに有し、
上記光軸方向検出手段により上記撮影レンズの光軸の方向が水平から所定角度以上離れた場合には、上記画像枠回転手段による画像枠の回転を禁止することを特徴とする請求項1〜請求項5のうちのいずれか一つに記載のカメラ。 - 上記画像枠回転手段は、上記画角補正手段により上記光学ズーム手段で画角が最大に広げられた状態になった場合には、画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲に収まる範囲でのみ、その回転を打ち消すように画像枠を逆方向に回転させることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか一つに記載のカメラ。
- 上記画像枠回転手段は、画像枠を回転する途中で、上記画角補正手段により上記光学ズーム手段で画角が最大に広げられた状態になった場合であっても、当該カメラの回転を打ち消すまで画像枠を回転させ、上記画角補正手段は、画像枠が上記撮像素子の有効撮影範囲内に収まるように、画像枠を縮小させることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちのいずれか一つに記載のカメラ。
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2007
- 2007-08-31 JP JP2007226619A patent/JP2009060435A/ja active Pending
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