JP6107146B2 - 光受信回路 - Google Patents

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Description

本発明は、光受信回路に関する。
近年、ハイエンド・サーバやスーパーコンピュータなどにおけるCPU(Central Processing Unit)間での信号伝送の速度向上および大容量化に伴い、電気信号伝送の限界を打破すべく、近距離や中距離のCPU間信号伝送に高速光伝送の技術を用いる、光インターコネクトが検討されている。
光インターコネクトでは、電気信号を光信号に変換する光トランシーバなどを備え、たとえばアレイ光ファイバ等の伝送路を介して、送信側および受信側の光伝送装置間で光信号によりデータを伝送する。光伝送の光送信部としては、たとえば小型かつ低消費電力で直接電流変調が可能なレーザ素子VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振器面発光レーザ)などが用いられる。また、光伝送の光受信部としては、たとえば光信号を受光して電気信号に変換するPD(Photo Diode:フォトダイオード)などが用いられる。信号速度としては、CPU間の広帯域信号伝送に応えるため、たとえば25Gb/sの、高速光伝送の実現が必要となる。
一方、光インターコネクトでは光伝送路として、たとえば、アレイ化が容易であり光結合が簡易なMMF(マルチモードファイバ)が用いられる。MMFは、コア直径が50ミクロンのものが一般的であり、MMFとの光結合を行うため、受光素子であるPDの受光径の縮小には限界がある。その結果、寄生容量が低減できないことにより、PD帯域の向上が難しい。したがって、より高速な光受信回路の実現に向けては、等化処理によりPDの帯域を補償する、イコライザの適用が有効である。
ここで、たとえば、光受信器に用いられる光受信回路として、フォトダイオードと接続するベース接地型の増幅回路と、参照信号を生成するダミー回路とを備える光受信回路が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。また、トランスインピーダンスアンプに接続されるイコライザとして、たとえば、前段の増幅器の極および零点の伝達関数の逆数である伝達関数を有する等化回路が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
また、複数のリミット増幅回路のうち最終段のリミット増幅回路のオフセット量を低減させる回路を有する光受信器が知られている(たとえば、下記特許文献3参照。)。また、差動増幅回路から出力する信号の一部を直ぐに入力に戻す帰還型のTIA(トランスインピーダンスアンプ)と、差動増幅回路から出力した逆相信号を入力するダミーPDと、TIAの後段にイコライザを接続したものが知られている(たとえば、下記非特許文献1参照。)。
また、光インターコネクト等の高速光伝送に向けた光受信回路としては、たとえば、アレイ化しても隣接チャネルからのクロストーク等に対する耐力が高い、差動型の光受信回路が用いられる。
ここで、図24を用いて、従来の差動型光フロントエンドの入力波形および出力波形として、たとえば、下記非特許文献1の入力波形および出力波形の一例について説明する。図24は、帰還型のTIAを用いた差動光フロントエンドの出力波形の一例を参考として示す図である。なお、入力される信号は、大信号入力の場合、たとえば600μAppを示している。このような帰還型のTIAを差動光フロントエンドに用いる場合は、たとえば、差動増幅回路から出力する逆相信号を入力するダミーPDが差動光フロントエンドに接続される。
図24において、横軸は時間[nano sec]であり、縦軸は電圧[V]である。図24に示すように、差動光フロントエンドから出力される正相信号2421と逆相信号2422とは、それぞれ片側に振れた波形となり、非対称となる。したがって、増幅回路は中央付近では線形性が高いものの、出力の上限・下限近くでは出力が飽和する特性を持つため、特に、出力の上限または下限に近づく論理1側で、出力される信号が非線形になりやすい。
特開平8−279717号公報 特表2011−525777号公報 特開2003−168933号公報
Jin−Sung Youn、「10−Gb/s 850−nm CMOS OEIC Receiver with a Silicon Avalanche Photodetector」、IEEE JOURNAL OF QUANTUM ELECTRONICS、VOL.48、NO.2、FEBRUARY 2012、P.229−236
イコライザで等化処理を行うためには信号が線形増幅されることが必要であるが、上述した従来技術では、差動増幅回路における信号の入出力特性が非線形となるため、イコライザを適用した光の受信特性の向上が困難であるという問題がある。
1つの側面では、本発明は、光の受信特性を向上させることを目的とする。
本発明の一側面によれば、受光素子による光信号の受光結果を示す電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第1無帰還型増幅器と、入力された電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第2無帰還型増幅器と、前記第1無帰還型増幅器から出力された電圧信号と、前記第2無帰還型増幅器から出力された電圧信号とを差動増幅して、差動増幅により得られた正相信号と逆相信号とを出力する差動増幅器と、前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号とに基づいて、前記正相信号のレベルと前記逆相信号のレベルとのオフセットに応じたオフセット電流信号を前記第2無帰還型増幅器へ入力するオフセット補償部と、を有する光受信回路が提案される。
本発明の一態様によれば、光の受信特性を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、光受信回路の構成例1を示す図である。 図2は、光受信回路の構成例2を示す図である。 図3は、光受信回路の構成例3を示す図である。 図4は、光受信回路の構成例4を示す図である。 図5は、光受信回路の構成例5を示す図である。 図6は、イコライザ回路の構成例1を示す図である。 図7は、イコライザ回路の構成例2を示す図である。 図8は、イコライザ回路の構成例3を示す図である。 図9は、原理式(1)のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図10は、イコライザ回路の構成例4を示す図である。 図11は、図10に示したイコライザ回路の一例を示す図である。 図12は、一つの遅延部を用いた場合のフィードフォワード型のイコライザ回路の構成例を示す図である。 図13は、原理式(3)のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図14は、イコライザ回路の構成例5を示す図である。 図15は、図14に示したイコライザ回路の一例を示す図である。 図16は、一つの遅延部を用いた場合のフィードバック型のイコライザ回路の構成例を示す図である。 図17は、原理式(4)のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図18は、実施の形態2にかかる光受信回路の構成例を示す図である。 図19は、判定帰還型イコライザ回路の一例を示す図である。 図20は、一つの遅延部を用いた場合の判定帰還型イコライザ回路の構成例を示す図である。 図21は、図20に示した判定帰還型イコライザ回路を用いた場合の動作特性の一例を示す図である。 図22は、差動光フロントエンドの入力波形および出力波形の一例を示す図である。 図23は、差動光フロントエンドの入力波形および出力波形の他の一例を示す図である。 図24は、帰還型のTIAを用いた差動光フロントエンドの出力波形の一例を参考として示す図である。
以下に図面を参照して、開示技術の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
(光受信回路の構成例1)
図1は、光受信回路の構成例1を示す図である。図1に示すように光受信回路100は、フォトダイオード110と、差動光フロントエンド120と、イコライザ130と、ローパスフィルタ(LPF:Low−pass Filter)140と、オフセット補償アンプ150と、オフセット補償抵抗160と、出力バッファ回路170と、識別器180と、を備える。フォトダイオード110は、受光素子であり、たとえば光伝送路から出力された光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を差動光フロントエンド120へ出力する。
差動光フロントエンド120は、TIA(Transimpedance Amplifier:トランスインピーダンスアンプ)121と、TIA122と、差動増幅回路123と、を備える。
TIA121は、出力が入力へ帰還しない無帰還型のTIAである。また、TIA121は、ベース接地型のTIAである。たとえば、TIA121は、電流源121aと、バイポーラトランジスタ121bと、負荷抵抗121cとを備える。電流源121aは、TIA121の入力端と、バイポーラトランジスタ121bのエミッタとの間に接続されている。
バイポーラトランジスタ121bのエミッタは、TIA121の入力端および電流源121aに接続されている。バイポーラトランジスタ121bのコレクタは、負荷抵抗121cおよびTIA121の出力端に接続されている。バイポーラトランジスタ121bのベースは、適切なバイアス電圧(不図示)に接続される。負荷抵抗121cは、一端がバイポーラトランジスタ121bおよび差動増幅回路123の間に接続されている。
このような構成により、TIA121は、フォトダイオード110から出力された電気信号(電流信号)を電圧信号に変換する。TIA121は、差動増幅回路123の非反転入力端子に接続されており、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の非反転入力端子へ出力する。TIA121により、フォトダイオード110による光信号の受光結果を示す電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第1無帰還型増幅器を実現することができる。
差動増幅回路123は、TIA121から出力された電気信号と、TIA122から出力された電気信号と、に基づく差動増幅を行う。そして、差動増幅回路123は、差動増幅により得られた差動の電気信号をイコライザ130へ出力する。差動増幅回路123により、TIA121から出力された電圧信号と、TIA122から出力された電圧信号とを差動増幅して、差動増幅により得られた正相信号と逆相信号とを出力する差動増幅器を実現することができる。
イコライザ130は、差動増幅回路123から出力された電気信号の等化処理を行う。イコライザ130は、たとえば、高周波数領域の利得が低周波数領域より高い特性を有する。たとえば、イコライザ130は、差動増幅回路123から出力された電気信号の信号波形の復元や変化の最小化を行うよう周波数特性を調整する。イコライザ130は、等化処理を行った電気信号を、LPF140と、出力バッファ回路170とへ出力する。イコライザ130により、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号との等化処理を行う等化部を実現することができる。具体的には、イコライザ130は、たとえば、後述する構成例に示すイコライザ回路のうち、それぞれ、いずれかを用いることができる。
LPF140は、イコライザ130から出力された電気信号のうち、遮断周波数以下の周波数成分をオフセット補償アンプ150へ通過させるとともに、遮断周波数よりも高い周波数成分を遮断する。LPF140により、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部を実現することができる。
オフセット補償アンプ150およびオフセット補償抵抗160は、LPF140から出力された電気信号に基づいて、差動光フロントエンド120から出力される正相信号と逆相信号とのレベルのオフセットを補償する。
具体的には、オフセット補償アンプ150は、LPF140から出力された電気信号を増幅してオフセット補償抵抗160へ出力する。オフセット補償アンプ150により、LPF140によって抽出された正相信号および逆相信号の各成分を差動増幅するオフセット増幅部を実現することができる。
オフセット補償抵抗160は、オフセット補償アンプ150から出力された電圧信号を電流信号に変換する。オフセット補償抵抗160は、変換した電流信号をTIA122へ出力する。オフセット補償抵抗160により、オフセット補償アンプ150と、TIA122との間に直列に設けられた抵抗を実現することができる。
また、LPF140、オフセット補償アンプ150およびオフセット補償抵抗160により、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号とに基づいて、オフセット電流信号をTIA122へ入力するオフセット補償部を実現することができる。オフセット電流信号は、正相信号のレベルと逆相信号のレベルとのオフセットを補償するよう動作し、おおよそフォトダイオード110からの入力電気信号の平均値に相当する信号である。
TIA122は、出力が入力へ帰還しない無帰還型のTIAである。また、TIA122は、ベース接地型のTIAである。たとえば、TIA122は、電流源122aと、バイポーラトランジスタ122bと、負荷抵抗122cとを備える。電流源122aは、TIA122の入力端と、バイポーラトランジスタ122bのエミッタとの間に接続されている。
バイポーラトランジスタ122bのエミッタは、TIA122の入力端および電流源122aに接続されている。バイポーラトランジスタ122bのコレクタは、負荷抵抗122cおよびTIA122の出力端に接続されている。バイポーラトランジスタ122bのベースは、適切なバイアス電圧(不図示)に接続される。負荷抵抗122cは、一端がバイポーラトランジスタ122bおよび差動増幅回路123の間に接続されている。TIA122により、入力された電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第2無帰還型増幅器を実現することができる。
このような構成により、TIA122は、オフセット補償抵抗160から出力された電気信号を電圧信号に変換することができる。TIA122は、差動増幅回路123の反転入力端子に接続されており、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の反転入力端子へ出力する。
出力バッファ回路170は、イコライザ130から出力された電気信号を所定の信号レベルに増幅し、識別器180へ出力する。たとえば、出力バッファ回路170は、識別器180へ出力する電気信号の伝送路に対してインピーダンス整合を行う。
識別器180は、出力バッファ回路170から出力されたデータ信号に基づく識別処理を行う。たとえば、NRZ(Non Return to Zero)信号の場合、識別器180は、出力バッファ回路170から出力された正相信号と逆送信号との差電圧がプラスなら1、マイナスなら0と判定して、判定結果を出力する。たとえば、識別器180は、クロック再生回路とフリップフロップを有し、データ信号からクロックを再生し、フリップフロップにより再生クロックのタイミングで論理判定を行う。
図1に示したように、光受信回路100は、無帰還型のTIA121,122と、オフセット電流信号をTIA122へ入力するオフセット補償部とを備える。これにより、TIA内の負帰還の影響を受けることなくTIA122にオフセット電流信号を入力して、差動光フロントエンド出力のオフセットを補償することができる。これにより、差動光フロントエンド120から出力される正相信号と逆相信号とを対称にすることができ、差動増幅回路123やイコライザ130における信号の線形性を向上させることができる。したがって、イコライザの等化処理によるPDの帯域補償を行うことができ、光の受信特性を向上させることができる。
(光受信回路の構成例2)
図2は、光受信回路の構成例2を示す図である。図2において、図1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように光受信回路100は、図1に示した光受信回路100と比較して、差動光フロントエンド120の構成が異なる。差動光フロントエンド120は、TIA121と、TIA122と、差動増幅回路123と、帰還抵抗201と、帰還抵抗202と、を備える。
TIA121は、抵抗211を備える。抵抗211は、TIA121の入力端と、バイポーラトランジスタ121bのエミッタとの間に接続されている。TIA121において、バイポーラトランジスタ121bのエミッタは安定電位となっており、このように一定電圧が働いた状態では、抵抗211は、TIA121の電流源として働く。なお、抵抗211に代えてトランジスタを用いることも可能である。
このような構成により、TIA121は、フォトダイオード110から出力された電気信号を電圧信号に変換することができる。TIA121は、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の非反転入力端子へ出力する。
TIA122は、抵抗212を備える。抵抗212は、TIA122の入力端と、バイポーラトランジスタ122bのエミッタとの間に接続されている。TIA122において、バイポーラトランジスタ122bのエミッタは安定電位となっており、このように一定電圧が働いた状態では、抵抗212は、TIA122の電流源として働く。なお、抵抗212に代えてトランジスタを用いることも可能である。
また、このような構成により、TIA122は、オフセット補償抵抗160から出力された電気信号を電圧信号に変換することができる。TIA122は、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の反転入力端子へ出力する。
帰還抵抗201,202は、周波数特性を補正するための帰還回路を形成するものであり、差動増幅回路123の出力を入力に帰還するように接続される。帰還抵抗201は、たとえば、一端が差動増幅回路123の非反転入力端子に接続され、他端が差動増幅回路123の反転出力端に接続されている。また、帰還抵抗202は、たとえば、一端が差動増幅回路123の反転入力端子に接続され、他端が差動増幅回路123の非反転出力端に接続されている。
差動増幅回路123は、TIA121から出力された電気信号と、TIA122から出力された電気信号と、帰還回路による電気信号と、に基づく差動増幅を行う。これにより、出力した信号が入力側に帰還する、負帰還を有する差動増幅器を実現することができる。また、帰還抵抗201,202により、帰還経路に直列に設けられた帰還抵抗を実現することができる。
図2に示した構成により、抵抗211を用いたTIA121および抵抗212を用いたTIA122を備える構成においても、図1に示した構成と同様の効果を得ることができる。抵抗211および抵抗212を用いた電流源では、電流の安定度は低いものの、寄生容量が少なくすることができ、高速化を図ることができる。
また、帰還抵抗201と帰還抵抗202とを備えることにより、負帰還を有する差動増幅器を実現し、安定した増幅利得を得ることができる。負荷抵抗121cおよび帰還抵抗201は並列でTIA121の負荷として働き、また、負荷抵抗122cおよび帰還抵抗202は並列でTIA122の負荷として働く。これらは、負荷抵抗121cと負荷抵抗122cのみを負荷とする場合(構成例1の場合)と比べて、いずれも大きい抵抗値を用いることができる。したがって、抵抗の熱雑音による入力換算雑音電流は抵抗値が大きいほど低減することから、負荷抵抗121c,122cの抵抗値を大きくすることにより、抵抗の熱雑音の影響を抑えることができる。
(光受信回路の構成例3)
図3は、光受信回路の構成例3を示す図である。図3において、図1および図2と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図3に示すように光受信回路100は、図2に示した光受信回路100と比較して、TIA121と、TIA122との構成が異なるとともに、LPF140と、オフセット補償アンプ150との配置位置が異なる。なお、LPF140と、オフセット補償アンプ150との配置位置は、図2に示した光受信回路100と同様にしてもよい。
TIA121は、ゲート接地型のTIAである。TIA121は、インダクタ301を備えるとともに、図2に示したバイポーラトランジスタ121bに代えてFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)311とを備えている。インダクタ301は、TIA121の入力部に設けられている。インダクタ301は、たとえばIC(Integrated Circuit)内部のスパイラルインダクタや、IC外部のボンディングワイヤ等により実現することができる。
このような構成により、TIA121は、フォトダイオード110から出力された電気信号を電圧信号に変換することができる。また、TIA121は、差動増幅回路123の非反転入力端子に接続されており、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の非反転入力端子へ出力する。
TIA122は、ゲート接地型のTIAである。TIA122は、インダクタ302を備えるとともに、図2に示したバイポーラトランジスタ122bに代えてFET312とを備えている。インダクタ302は、TIA122の入力部に設けられている。インダクタ302は、たとえばIC内部のスパイラルインダクタや、IC外部のボンディングワイヤ等により実現することができる。
このような構成により、TIA122は、オフセット補償抵抗160から出力された電気信号を電圧信号に変換することができる。また、TIA122は、差動増幅回路123の反転入力端子に接続されており、電圧信号に変換した電気信号を差動増幅回路123の反転入力端子へ出力する。
イコライザ130は、等化処理を行った電気信号を、オフセット補償アンプ150と、出力バッファ回路170とへ出力する。オフセット補償アンプ150は、イコライザ130から出力された電気信号を増幅してLPF140へ出力する。オフセット補償アンプ150により、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号を差動増幅し、差動増幅により得られた信号を出力するオフセット増幅部を実現することができる。
LPF140は、オフセット補償アンプ150から出力された電気信号のうち、遮断周波数以下の周波数成分をオフセット補償抵抗160へ通過させるとともに、遮断周波数よりも高い周波数成分を遮断する。LPF140により、オフセット補償アンプ150から出力される信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部を実現することができる。
オフセット補償抵抗160は、LPF140から出力された電圧信号を電流信号に変換する。オフセット補償抵抗160は、変換した電流信号をTIA122へ出力する。オフセット補償抵抗160により、LPF140とTIA122との間に直列に設けられた抵抗を実現することができる。
図3に示した構成により、FET311を用いたTIA121およびFET312を用いたTIA122を備える構成においても、図1に示した構成と同様の効果を得ることができる。また、LPF140と、オフセット補償アンプ150との配置位置を異ならせた構成においても、図1に示した構成と同様の効果を得ることができる。
また、TIA121,122にそれぞれインダクタ301,302を設けることにより、トランジスタの寄生容量などと共にLC共振回路を形成する。LC共振によって、フォトダイオード110から出力された電気信号を高周波帯域において増加させ、高周波帯域での雑音の影響を抑える(信号/雑音比を向上する)ことができる。
(光受信回路の構成例4)
図4は、光受信回路の構成例4を示す図である。図4において、図1〜図3と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図4に示すように光受信回路100は、図2に示した光受信回路100と比較して、TIA121と、TIA122との構成が異なるとともに、増幅回路400を備える点が異なる。
TIA121は、図2に示したバイポーラトランジスタ121bに加えて、バイポーラトランジスタ401を直列接続している。バイポーラトランジスタ121bのコレクタは、バイポーラトランジスタ401のエミッタに接続されている。バイポーラトランジスタ401のコレクタは、負荷抵抗121cおよびTIA121の出力端に接続されている。バイポーラトランジスタ401のベースは、適切なバイアス電圧(不図示)に接続される。負荷抵抗121cは、一端がバイポーラトランジスタ401および差動増幅回路123の間に接続されている。
TIA122は、図2に示したバイポーラトランジスタ122bに加えて、バイポーラトランジスタ402を直列接続している。バイポーラトランジスタ122bのコレクタは、バイポーラトランジスタ402のエミッタに接続されている。バイポーラトランジスタ402のコレクタは、負荷抵抗122cおよびTIA122の出力端に接続されている。バイポーラトランジスタ402のベースは、適切なバイアス電圧(不図示)に接続される。負荷抵抗122cは、一端がバイポーラトランジスタ402および差動増幅回路123の間に接続されている。
差動増幅回路123は、TIA121から出力された電気信号と、TIA122から出力された電気信号と、に基づく差動増幅を行う。そして、差動増幅回路123は、差動増幅により得られた差動の電気信号を増幅回路400へ出力する。増幅回路400は、差動増幅回路123から出力された電気信号を増幅し、イコライザ130と、LPF140とへ出力する。増幅回路400は、入力信号の振幅の範囲において入出力特性が線形となるものが望ましい。
イコライザ130は、増幅回路400から出力された電気信号の等化処理を行う。たとえば、イコライザ130は、増幅回路400から出力された電気信号の信号波形の復元や変化の最小化を行うよう周波数特性を調整する。LPF140は、増幅回路400から出力された電気信号のうち、遮断周波数以下の周波数成分をオフセット補償アンプ150へ通過させるとともに、遮断周波数よりも高い周波数成分を遮断する。
図4に示した構成により、バイポーラトランジスタ121b,401を直列接続したTIA121およびバイポーラトランジスタ122b,402を直列接続したTIA122を備える構成においても、図1に示した構成と同様の効果を得ることができる。
また、増幅回路400を設けることにより、光受信回路の利得を上げることができ、差動光フロントエンド120に入力した電気信号をより大きな電気信号に増幅することができる。また、バイポーラトランジスタ121b,401およびバイポーラトランジスタ122b,402をそれぞれ直列接続したことにより、入力側と出力側とで異なるベース接地トランジスタを用いることができ、設計の自由度が向上する。たとえば、出力側のバイポーラトランジスタ401にサイズの小さいトランジスタを用いることにより、ベース接地回路の帯域を向上させることができる。
また、増幅回路400は一つに限らず、たとえば複数の増幅回路400を直列配置してもよく、このような構成にすれば、差動光フロントエンド120に入力した電気信号をより増幅させることができる。また、増幅回路400とイコライザ130の配置を入れ替えても、同様の効果を得ることができる。
なお、図4に示した例では、TIA121,122として、ベース接地型を用いたが、ゲート接地型を用いることも可能である。具体的には、図3に示したFET311に直列に接続するFETを加えるとともに、FET312に直列に接続するFETを加える構成とすることも可能である。このような構成にすれば、ゲート接地回路の帯域を向上させることができる。
(光受信回路の構成例5)
図5は、光受信回路の構成例5を示す図である。図5において、図1〜図4と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すように光受信回路100は、図2に示した光受信回路100と比較して、イコライザ130を複数備え、LPF140を省くとともに、オフセット補償アンプ150の構成が異なる。
図5の説明においては、イコライザ130の符号について、前段のイコライザ130をイコライザ130aとし、後段のイコライザ130をイコライザ130bとして説明する。前段のイコライザ130aは、等化処理を行った電気信号を、後段のイコライザ130bと、オフセット補償アンプ150とへ出力する。後段のイコライザ130bは、前段のイコライザ130aから出力された電気信号の等化処理を行う。
たとえば、後段のイコライザ130bは、前段のイコライザ130aから出力された電気信号の信号波形の復元や変化の最小化を行うよう周波数特性を調整する。後段のイコライザ130bは、等化処理を行った電気信号を、出力バッファ回路170へ出力する。
後段のイコライザ130bは、前段のイコライザ130aと異なる構成としてもよい。具体的には、前段のイコライザ130aと後段のイコライザ130bとは、たとえば、後述する構成例に示すイコライザ回路のうち、それぞれ、いずれかを用いることができる。
抵抗501,502は、コンデンサ511,512に接続され、ローパスフィルタを実現する。抵抗501,502は、それぞれ、一端がイコライザ130a,130bに接続され、他端がオフセット補償アンプ150に接続されている。
たとえば、コンデンサ511は、一端がオフセット補償アンプ150の非反転入力端子に接続され、他端がオフセット補償アンプ150の反転出力端に接続されている。また、コンデンサ512は、一端がオフセット補償アンプ150の反転入力端子に接続され、他端がオフセット補償アンプ150の非反転出力端に接続されている。オフセット補償アンプ150は、前段のイコライザ130aから出力された電気信号を増幅して、オフセット補償抵抗160へ出力する。
図5に示した構成においても、図1に示した構成と同様の効果を得ることができる。また、上述した帰還型のコンデンサ511,512を用いたことにより、ミラー効果により等価的に大きな容量値が得られるため、小さい容量で、遮断周波数が低いローパスフィルタの機能を実現することができる。また、このような構成は、大容量を作成しにくい集積回路に適している。
また、後段のイコライザ130bを設けたことにより、周波数特性の等化性能を向上させることができる。
(イコライザ回路の構成例1)
つぎに、イコライザ130の回路構成について説明する。図6は、イコライザ回路の構成例1を示す図である。図6に示すように、イコライザ130は、入力端子611,612と、バイポーラトランジスタ621,622と、可変抵抗630と、コンデンサ640と、電流源651,652と、抵抗661,662と、出力端子671,672と、を備える。
イコライザ130は、差動光フロントエンド120から出力された差動信号を等化処理して出力バッファ回路170へ出力する。差動光フロントエンド120から出力された正相信号は、たとえば入力端子611へ入力される。差動光フロントエンド120から出力された逆相信号は、たとえば入力端子612へ入力される。
バイポーラトランジスタ621のベースは入力端子611に接続されている。バイポーラトランジスタ621のコレクタは抵抗661および出力端子671に接続されている。バイポーラトランジスタ621のエミッタは可変抵抗630、コンデンサ640および電流源651に接続されている。
バイポーラトランジスタ622のベースは入力端子612に接続されている。バイポーラトランジスタ622のコレクタは抵抗662および出力端子672に接続されている。バイポーラトランジスタ622のエミッタは可変抵抗630、コンデンサ640および電流源652に接続されている。
可変抵抗630は、抵抗値が可変の抵抗である。可変抵抗630の一端は、バイポーラトランジスタ621、コンデンサ640および電流源651に接続されている。可変抵抗630の他端は、バイポーラトランジスタ622、コンデンサ640および電流源652に接続されている。
コンデンサ640の一端は、バイポーラトランジスタ621、可変抵抗630および電流源651に接続されている。コンデンサ640の他端は、バイポーラトランジスタ622、可変抵抗630および電流源652に接続されている。
電流源651の一端は、バイポーラトランジスタ621、可変抵抗630およびコンデンサ640に接続されている。電流源651の他端は接地されている。電流源652の一端は、バイポーラトランジスタ622、可変抵抗630およびコンデンサ640に接続されている。電流源652の他端は接地されている。
抵抗661の一端は、バイポーラトランジスタ621および出力端子671に接続されている。抵抗661の他端はたとえば電圧源に接続されている。抵抗662の一端は、バイポーラトランジスタ622および出力端子672接続されている。抵抗662の他端はたとえば電圧源に接続されている。
出力端子671は、バイポーラトランジスタ621と抵抗661との間に接続され、たとえば正相信号としてLPF140および出力バッファ回路170へ出力する。出力端子672は、バイポーラトランジスタ622と抵抗662との間に接続され、たとえば逆相信号としてLPF140および出力バッファ回路170へ出力する。
図6に示した構成では、可変抵抗630とコンデンサ640により、イコライザ130は、零点をもつ周波数特性を有し、高周波数領域の利得が低周波数領域より高い特性を実現することができる。差動増幅回路123から出力された電気信号の等化処理を行うことができる。
(イコライザ回路の構成例2)
図7は、イコライザ回路の構成例2を示す図である。図7において、図6と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、イコライザ130において、図6に示したイコライザ130のバイポーラトランジスタ621,622に代えてFET711,712を設けてもよい。
また、抵抗661と電圧源との間にインダクタ721を直列に接続してもよい。また、抵抗662と電圧源との間にインダクタ722を直列に接続してもよい。また、可変抵抗630に代えて、抵抗値が固定の抵抗730を設けてもよい。また、コンデンサ640を省いてもよい。
図7に示した構成では、抵抗661,662とインダクタ721,722により、イコライザ130は、零点をもつ周波数特性を有し、高周波数領域の利得が低周波数領域より高い特性を実現することができる。差動増幅回路123から出力された電気信号の等化処理を行うことができる。
(イコライザ回路の構成例3)
図8は、イコライザ回路の構成例3を示す図である。図8において、図6および図7と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図8に示すように、イコライザ130において、図6に示したイコライザ130と比較して、ベース接地回路として動作するバイポーラトランジスタ821,822を加え、コンデンサ640に代えて可変コンデンサ840を設けてもよい。
具体的に説明すると、バイポーラトランジスタ821のベースは、一定電圧を印加するバイアス801に接続されている。バイポーラトランジスタ821のコレクタは、抵抗661および出力端子671に接続されている。バイポーラトランジスタ821のエミッタは、バイポーラトランジスタ621に接続されている。
バイポーラトランジスタ822のベースは、バイアス801に接続されている。バイポーラトランジスタ822のコレクタは、抵抗662および出力端子672に接続されている。バイポーラトランジスタ822のエミッタは、バイポーラトランジスタ622に接続されている。
また、可変コンデンサ840の一端は、バイポーラトランジスタ621、可変抵抗630および電流源651に接続されている。可変コンデンサ840の他端は、バイポーラトランジスタ622、可変抵抗630および電流源652に接続されている。
図8に示した構成により、ベース接地回路を挿入することにより、ミラー効果による等価的なトランジスタ寄生容量の増大を抑え、イコライザ回路の帯域を広げることができる。
ここで、零点及び極を有するイコライザ回路の周波数特性を最適化するにあたり、原理式を説明する。下記(1)式(以下「原理式(1)」という)に示す伝達関数G(ω)において、z1,z2,…,znは零点であり、p1,p2,…,pmは、極である。零点は、たとえば、可変抵抗630と、可変コンデンサ840との値によって決まる。また、極は、たとえば、バイポーラトランジスタ621,622の寄生容量と抵抗661,662によって決まる。
Figure 0006107146
ここで、図9を用いて、原理式(1)のシミュレーション結果について説明する。図9は、原理式(1)のシミュレーション結果の一例を示す図である。図9において、横軸は、対数表記の周波数[Hz]であり、縦軸は、信号の強度[dB]を示している。周波数強度特性900は、イコライザ130における信号の周波数に対する強度の特性を示している。Z1は上記特性の零点の周波数を示し、P1およびP2は上記特性の極の周波数を示している。
図9に示すように、たとえば、イコライザ130における零点Z1を、極P1,P2よりも低い周波数とする。これにより、高周波数の利得を低周波数の利得よりも上げることができ、等化部を実現することができる。
イコライザ130の構成例1における零点Z1は、たとえば、図6の可変抵抗630およびコンデンサ640によって調整することができる。また、イコライザ130の構成例2における零点Z1は、たとえば、図7の抵抗661およびインダクタ721によって調整することができる。また、イコライザ130の構成例3における零点Z1は、たとえば、図8の可変抵抗630および可変コンデンサ840によって調整することができる。
(イコライザ回路の構成例4)
図10は、イコライザ回路の構成例4を示す図である。図10に示すように、イコライザ130は、遅延部1011,1012と、増幅器1021,1022,1023と、加算器1030と、を備える。イコライザ130は、フィードフォワード型のイコライザである。イコライザ130は、差動光フロントエンド120から出力された差動信号を等化処理して出力バッファ回路170へ出力する。
差動光フロントエンド120から出力された信号は、遅延部1011および増幅器1021へ入力される。遅延部1011は、入力した信号を遅延させる遅延回路であり、遅延させた信号を遅延部1012および増幅器1022へ出力する。遅延部1012は、遅延部1011から入力した信号を遅延させる遅延回路であり、遅延させた信号を増幅器1023へ出力する。遅延部1011および遅延部1012により、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号とを遅延させる遅延部を実現することができる。
増幅器1021は、入力した信号を増幅する。増幅器1021は、たとえば正極性で加算器1030へ出力する。増幅器1022は、遅延部1011から出力された信号を増幅する。増幅器1022は、たとえば(減算の場合)逆極性で加算器1030へ出力する。増幅器1023は、遅延部1012から出力された信号を増幅する。増幅器1023は、たとえば正極性で加算器1030へ出力する。加算器1030は、増幅器1021,1022,1023から出力された信号を加算する加算回路である。加算器1030は、加算した信号を出力バッファ回路170へ出力する。
なお、加算器1030は、加算回路に限らず、たとえば増幅器1021,1022,1023から出力された信号を減算する減算回路を用いることも可能である。また、遅延部1011,1012や、増幅器1021,1022,1023の数はこれに限らず、任意の数とすることができる。たとえば、遅延部の数をn(n≧1)とすると、増幅器の数をn+1とすればよく、また、それぞれの配置については、図10に示したように、たとえば、増加させた増幅器に対して増加数が多くなるほど遅延量が多くなるようにすればよい。加算器1030により、遅延部1011,1012によって遅延された信号と、差動増幅回路123から出力される信号とを加算または減算する算出部を実現することができる。
ここで、図10に示したイコライザ130において、周波数特性を最適化するには、下記(2)式に示す原理式G(ω)が用いられる。T1は遅延部1011の遅延量を表し、T2は遅延部1012の遅延量を表す。A1は増幅器1021の利得を表し、A2は増幅器1022の利得を表し、A3は増幅器1023の利得を表す。
Figure 0006107146
図11は、図10に示したイコライザ回路の一例を示す図である。図11に示すように、イコライザ130は、遅延部1011,1012と、入力端子1111,1112と、バイポーラトランジスタ1121〜1126と、負荷抵抗1141,1142と、出力端子1151,1152と、を備える。
差動光フロントエンド120から出力された正相信号は、入力端子1111へ入力される。差動光フロントエンド120から出力された逆相信号は、入力端子1112へ入力される。
バイポーラトランジスタ1121のベースは、入力端子1111に接続されている。バイポーラトランジスタ1121のコレクタは、バイポーラトランジスタ1124と、バイポーラトランジスタ1125と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1121のエミッタは、可変電流源1131およびバイポーラトランジスタ1122と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1122のベースは、入力端子1112に接続されている。バイポーラトランジスタ1122のコレクタは、バイポーラトランジスタ1123と、バイポーラトランジスタ1126と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1122のエミッタは、可変電流源1131およびバイポーラトランジスタ1121と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1121,1122、負荷抵抗1141,1142および可変電流源1131により、第1の増幅器を実現する(図10の増幅器1021に相当)。
遅延部1011は、入力端子1111および入力端子1112から入力した信号を遅延させる。遅延部1011は、遅延させた信号を、遅延部1012と、バイポーラトランジスタ1123と、バイポーラトランジスタ1124と、へ出力する。
バイポーラトランジスタ1123のベースは、遅延部1011に接続されている。バイポーラトランジスタ1123のコレクタは、バイポーラトランジスタ1122と、バイポーラトランジスタ1126と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1123のエミッタは、可変電流源1132およびバイポーラトランジスタ1124と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1124のベースは、遅延部1011に接続されている。バイポーラトランジスタ1124のコレクタは、バイポーラトランジスタ1121と、バイポーラトランジスタ1125と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1124のエミッタは、可変電流源1132およびバイポーラトランジスタ1123と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1123,1124、負荷抵抗1141,1142および可変電流源1132により、第2の増幅器を実現する(図10の増幅器1022に相当)。
遅延部1012は、遅延部1011から出力された信号を遅延させる。遅延部1012は、遅延させた信号を、バイポーラトランジスタ1125と、バイポーラトランジスタ1126と、へ出力する。
バイポーラトランジスタ1125のベースは、遅延部1012に接続されている。バイポーラトランジスタ1125のコレクタは、バイポーラトランジスタ1121と、バイポーラトランジスタ1124と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1125のエミッタは、可変電流源1133およびバイポーラトランジスタ1126と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1126のベースは、遅延部1012に接続されている。バイポーラトランジスタ1126のコレクタは、バイポーラトランジスタ1122と、バイポーラトランジスタ1123と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1126のエミッタは、可変電流源1133およびバイポーラトランジスタ1125と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1125,1126、負荷抵抗1141,1142および可変電流源1133により、第3の増幅器を実現する(図10の増幅器1023に相当)。各増幅器を共通の負荷抵抗1141,1142に接続することにより、加算器の機能(第2の増幅器は逆相で接続されるため減算)を実現する。
図10および図11に示した構成により、イコライザ130は、フィードフォワード型のイコライザ回路を構成し、高周波数領域の利得が低周波数領域より高い特性を実現することができる。差動増幅回路123から出力された電気信号の等化処理を行うことができる。
(一つの遅延部を用いた場合のフィードフォワード型のイコライザ回路の構成例)
図12は、一つの遅延部を用いた場合のフィードフォワード型のイコライザ回路の構成例を示す図である。図12に示すイコライザ130は、図10に示したイコライザ130の遅延部1012と増幅器1023とを省いた回路である。図12において、図10と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、イコライザ130は、遅延部1011と、増幅器1021,1022と、加算器1030と、を備える。遅延部1011は、入力した信号を遅延させ、遅延させた信号を増幅器1022へ出力する。増幅器1021は、たとえば正極性で加算器1030へ出力する。
増幅器1022は、遅延部1011から出力された信号を増幅し、加算器1030へ出力する。増幅器1022は、たとえば逆極性で加算器1030へ出力する。加算器1030は、増幅器1021および増幅器1022から出力された信号を加算する。加算器1030は、加算した信号を出力バッファ回路170へ出力する。
ここで、図12に示したイコライザ130において、周波数特性を最適化するには、下記(3)式(以下「原理式(3)」という)に示す原理式G(ω)が用いられる。なお、T1は遅延部1011の遅延量を表す。A1は増幅器1021の利得を表し、A2は増幅器1022の利得を表す。
Figure 0006107146
図13は、原理式(3)のシミュレーション結果の一例を示す図である。図13において、横軸は、対数表記の周波数[Hz]であり、縦軸は、信号の強度[dB]を示している。また、図13においては、図12に示したイコライザ130における信号のシミュレーション結果について説明する。周波数強度特性1300は、上記(3)式に基づく、イコライザ130における信号の周波数に対する強度の特性を示している。
周波数強度特性1300は、コサインカーブを形成している。イコライザ130は、コサインカーブのうち、上に凸となっている箇所を用いる。周波数強度特性1300のうちの増加させる周波数は、遅延部1011の遅延時間によって調整することができる。同様に、図10に示した構成では、遅延部1011および遅延部1012の遅延時間によって調整することができる。
(イコライザ回路の構成例5)
図14は、イコライザ回路の構成例5を示す図である。図14に示すイコライザ130は、図12に示したイコライザ130に加えて、遅延部1401と、増幅器1411とを備える。図14において、図12と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すイコライザ130は、フィードフォワード型イコライザと、遅延信号を加算回路に帰還するフィードバック型イコライザとの組み合わせである。
加算器1030は、増幅器1021,1022,1411から出力された信号を加算する。加算器1030は、加算した信号を出力バッファ回路170と、遅延部1401と、へ出力する。遅延部1401は、加算器1030から出力された信号を遅延させて増幅器1411へ出力する。増幅器1411は、遅延部1401から出力された信号を加算器1030へ出力する。加算器1030により、遅延部1401によって遅延された信号と、差動増幅回路123から出力される信号とを加算または減算し、加算または減算した信号を遅延部1401へ入力する算出部を実現することができる。
図15は、図14に示したイコライザ回路の一例を示す図である。図15において、図11と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図15に示すように、イコライザ130は、遅延部1011,1401と、入力端子1111,1112と、バイポーラトランジスタ1121〜1124,1501,1502と、負荷抵抗1141,1142と、出力端子1151,1152と、を備える。
バイポーラトランジスタ1121のコレクタは、バイポーラトランジスタ1124と、バイポーラトランジスタ1501と、遅延部1401と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1122のコレクタは、バイポーラトランジスタ1123と、バイポーラトランジスタ1502と、遅延部1401と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1121,1122、負荷抵抗1141,1142および可変電流源1131により、第1の増幅器を実現する(図14の増幅器1021に相当)。
遅延部1011は、遅延させた信号を、バイポーラトランジスタ1123と、バイポーラトランジスタ1124と、へ出力する。遅延部1401は、遅延させた信号を、バイポーラトランジスタ1501と、バイポーラトランジスタ1502と、へ出力する。
バイポーラトランジスタ1123のコレクタは、バイポーラトランジスタ1122と、バイポーラトランジスタ1502と、遅延部1401と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1123,1124、負荷抵抗1141,1142および可変電流源1132により、第2の増幅器を実現する(図14の増幅器1022に相当)。
バイポーラトランジスタ1124のコレクタは、バイポーラトランジスタ1121と、バイポーラトランジスタ1501と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1501のベースは、遅延部1401に接続されている。バイポーラトランジスタ1501のコレクタは、遅延部1401と、バイポーラトランジスタ1121と、バイポーラトランジスタ1124と、負荷抵抗1141と、出力端子1151と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1501のエミッタは、可変電流源1133およびバイポーラトランジスタ1502と、に接続されている。
バイポーラトランジスタ1502のベースは、遅延部1401に接続されている。バイポーラトランジスタ1502のコレクタは、遅延部1401と、バイポーラトランジスタ1122と、バイポーラトランジスタ1123と、抵抗1142と、出力端子1152と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1502のエミッタは、可変電流源1133およびバイポーラトランジスタ1501と、に接続されている。バイポーラトランジスタ1501,1502、負荷抵抗1141,1142、可変電流源1133により、第3の増幅器を実現する(図14の増幅器1411に相当)。各増幅器を共通の負荷抵抗1141,1142に接続することにより、加算器の機能(第2の増幅器は逆相で接続されるため減算)を実現する。
図14および図15に示した構成により、イコライザ130は、フィードフォワード型+フィードバック型のイコライザを構成し、差動増幅回路123から出力された電気信号の等化処理を行うことができる。
(一つの遅延部を用いた場合のフィードバック型のイコライザ回路の構成例)
図16は、一つの遅延部を用いた場合のフィードバック型のイコライザ回路の構成例を示す図である。図16に示すイコライザ130は、図14に示したイコライザ130のうち、フォードフォワード型イコライザを実現する、遅延部1011と、増幅器1021と、増幅器1022とを省いた回路である。図16において、図14と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図16に示すように、イコライザ130は、遅延部1401と、増幅器1411と、加算器1030と、を備える。イコライザ130は、差動光フロントエンド120から出力された差動信号を等化処理して出力バッファ回路170へ出力する。
差動光フロントエンド120から出力された信号は、加算器1030へ入力される。加算器1030は、入力した信号を加算し、遅延部1401へ出力する。遅延部1401は、加算器1030から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を増幅器1411へ出力する。増幅器1411は、遅延部1401から出力された信号を増幅し、増幅した信号を加算器1030へ出力する。
加算器1030は、増幅器1411から出力された信号と、差動光フロントエンド120から出力された信号とを加算する。なお、加算器1030は、増幅器1411から出力された信号と、差動光フロントエンド120から出力された信号とを、たとえば減算してもよい。また、遅延部1401や増幅器1411の数もこれに限らず、それぞれ複数用いることもできる。
ここで、図16に示すイコライザ130において、周波数特性を最適化するには、下記(4)式(以下「原理式(4)」という)に示す原理式G(ω)が用いられる。TB1は、遅延部1401の遅延量を表す。なお、TB2は、遅延部1401のほかに、帰還用の遅延信号を生成する第2の遅延部をさらに備えた場合の当該第2の遅延部の遅延量を表す。B1は、増幅器1411の利得を表す。B2は、増幅器1411のほかに、上記第2の遅延部に接続されて帰還用の遅延信号を加算器1030へ出力する第2の増幅器をさらに備えた場合の当該第2の増幅器の利得を表す。
Figure 0006107146
図17は、原理式(4)のシミュレーション結果の一例を示す図である。図17において、横軸は、対数表記の周波数[Hz]であり、縦軸は、信号の強度[dB]を示している。周波数強度特性1700は、イコライザ130における信号の周波数に対する強度の特性を示している。周波数強度特性1700のうちの増加させる周波数は、遅延部1401の遅延時間によって調整することができる。同様に、図14に示した構成では、遅延部1011および遅延部1401の遅延時間によって調整することができる。
このようなフィードバック型のイコライザ130の周波数強度特性1700は、フィードフォワード型のイコライザ130における信号のシミュレーション結果(図13参照)に比べて、急峻な特性となる。
(実施の形態2)
(実施の形態2にかかる光受信回路の構成例)
図18は、実施の形態2にかかる光受信回路の構成例を示す図である。なお、以下の説明では、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図18に示すように光受信回路100は、図2に示した光受信回路100と比較して、判定帰還型イコライザ1800を加えた点および識別器180を備えていない点が異なる。
図18に示すように、イコライザ130は、等化処理を行った電気信号を、判定帰還型イコライザ1800とLPF140とへ出力する。判定帰還型イコライザ1800は、識別器180(図2参照)の機能を有し、イコライザ130から出力された信号に基づいて、0または1の信号を出力バッファ回路170へ出力する。
出力バッファ回路170は、判定帰還型イコライザ1800から出力された電気信号を不図示の後段の回路、たとえば復調器へ出力する。出力バッファ回路170は、復調器へ出力する電気信号の伝送路に対してインピーダンス整合を行う。このような構成により、判定帰還型イコライザ1800に、図1に示した識別器180の機能を含ませることができる。
(判定帰還型イコライザ回路の一例)
図19は、判定帰還型イコライザ回路の一例を示す図である。図19において、判定帰還型イコライザ1800は、減算部1910と、判定部1920と、遅延部1931,1932,1933と、増幅器1941,1942,1943と、加算部1950と、を備える。なお、遅延部1931,1932,1933の数、および増幅器1941,1942,1943の数は、それぞれ3つに限らず、それ以外の数としてもよい。
減算部1910は、イコライザ130から出力された信号と、加算部1950から出力された閾値とを用いて減算を行う減算回路である。減算部1910は、減算結果を示す信号を判定部1920へ出力する。減算部1910により、差動増幅回路123から出力された信号と、閾値と、を比較する比較部を実現することができる。
判定部1920は、たとえば、減算部1910から出力された信号の正負を判定することにより、受信信号が0または1のいずかであるかを判定する判定回路であり、判定結果を示す信号を遅延部1931へ出力する。また、判定部1920による判定結果は、受信信号の識別結果として出力される。判定部1920により、減算部1910による比較結果に基づいて光信号が示すデータを判定する判定部を実現することができる。
遅延部1931は、判定部1920から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を遅延部1932および増幅器1941へ出力する。遅延部1931は、判定部1920から出力された信号を、たとえば、1Bit遅延させる。増幅器1941は、遅延部1931から出力された信号に応じて、ある利得から一定の割合を減衰した信号を加算部1950へ出力する。
遅延部1932は、遅延部1931から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を遅延部1933および増幅器1942へ出力する。遅延部1932は、遅延部1931から出力された信号を、たとえば、1Bit遅延させる。増幅器1942は、遅延部1932から出力された信号に応じて、ある利得から一定の割合を減衰した信号を加算部1950へ出力する。
遅延部1933は、遅延部1932から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を増幅器1943へ出力する。遅延部1933は、遅延部1932から出力された信号を、たとえば、1Bit遅延させる。増幅器1943は、遅延部1933から出力された信号に応じて、ある利得から一定の割合を減衰した信号を加算部1950へ出力する。
遅延部1931,1932,1933により、判定部1920による判定結果を示す信号を遅延させる遅延部を実現することができる。また、増幅器1941,1942,1943により、遅延部1931,1932,1933によって遅延された信号に応じて減算部1910の閾値を調整する調整部を実現することができる。
加算部1950は、遅延部1931から出力された信号と、遅延部1932から出力された信号と、遅延部1933から出力された信号と、を加算した閾値を、減算部1910へ出力する。これにより、減算部1910は、イコライザ130から出力された信号と、加算部1950から出力された閾値と、を用いて減算を行うことができる。
なお、図18に示した、LPF140、オフセット補償アンプ150およびオフセット補償抵抗160により、オフセット補償部を実現することができる。ここで言うオフセット補償部とは、差動増幅回路123から出力され、判定帰還型イコライザ1800へ入力される前の正相信号と逆相信号とに基づくオフセット電流信号をTIA122へ入力するオフセット補償部である。
(一つの遅延部を用いた場合の判定帰還型イコライザ回路の構成例)
図20は、一つの遅延部を用いた場合の判定帰還型イコライザ回路の構成例を示す図である。図20に示す判定帰還型イコライザ1800は、図19に示した判定帰還型イコライザ1800の遅延部1932、遅延部1933と、増幅器1942と、増幅器1943と、加算部1950とを省いた回路である。図20において、図19と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図20に示すように、判定帰還型イコライザ1800は、減算部1910と、判定部1920と、遅延部1931と、増幅器1941とを備える。減算部1910は、イコライザ130から出力された信号と、増幅器1941から出力された閾値とを用いて減算を行う。
遅延部1931は、判定部1920から出力された信号を遅延させ、遅延させた信号を増幅器1941へ出力する。増幅器1941は、遅延部1931から出力された信号に応じて、ある利得から一定の割合を減衰した閾値を減算部1910へ出力する。これにより、減算部1910は、イコライザ130から出力された信号と、増幅器1941から出力された閾値と、を用いて減算を行うことができる。
(動作特性の一例)
図21は、図20に示した判定帰還型イコライザ回路を用いた場合の動作特性の一例を示す図である。図20において、横軸は時間であり、縦軸は、信号の強度を表している。動作特性2100は、イコライザ130から減算部1910へ入力される信号を表している。動作特性2100は、判定部1920から出力される判定結果である。閾値2110は、たとえば、図20の増幅器1941から出力される閾値である。また、縦方向の破線の間隔2101は、たとえば1Bitである。
動作特性2100に示すように、減算部1910へ入力される信号は、前段の応答特性に応じて高周波成分が減衰し、信号論理(以下「論理」という)1のあとの論理0はレベルが上昇し、論理0のあとの論理1は信号レベルが低下するような、符号間干渉を発生する。減算部1910へ入力される信号の強度が閾値2110を超えると、判定部出力2111は1を出力し、1Bit遅れで閾値2110を基準値kよりも高くすることにより、論理1のあとの論理0の判定を容易にする。また、減算部1910へ入力される信号の閾値2110を下回ると、判定部出力2112は0を出力し、1Bit遅れで閾値2110を基準値kよりも小さくすることにより、論理0のあとの論理1の判定を容易にする。
これにより、判定帰還型イコライザ1800に、図1に示した識別器180の機能を含ませることができる。また、減算部1910へ入力される信号の強度が閾値をまたいだ場合の判定結果を遅延して帰還させることにより、減算部1910へ入力される信号の高周波成分が減衰していても精度よくデータを識別することができる。
(本発明の差動光フロントエンドの入力波形および出力波形の一例)
つぎに、図22、図23を用いて、差動光フロントエンド120へ入力される入力波形および差動光フロントエンド120から出力される出力波形の一例について説明する。図22は、差動光フロントエンドの入力波形および出力波形の一例を示す図である。図22に示すように、入力波形2210は、差動光フロントエンド120へ入力した信号を示している。
差動光フロントエンド120へ入力される信号は、フォトダイオード110によって光信号から電気信号に変換された信号である。入力波形2210のグラフにおいて、横軸は、時間[nano sec]であり、縦軸は、電流[μA]である。また、入力波形2210は、小信号入力の場合、たとえば34μApp(ピークピーク値)を示している。
出力波形2220のグラフにおいて、横軸は、時間[nano sec]であり、縦軸は、電圧[V]である。出力波形2220は、差動光フロントエンド120から出力される信号の波形を示している。出力波形2220に示すように、正相信号2221と逆相信号2222とは、相互に反転させた対称の波形となる。
図23は、差動光フロントエンドの入力波形および出力波形の他の一例を示す図である。図23において、図22と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図23に示すように、入力波形2310は、差動光フロントエンド120へ入力した信号を示している。入力波形2310のグラフにおいて、横軸は、時間[nano sec]であり、縦軸は、電流[mA]である。入力波形2310は、大信号入力の場合、たとえば600μAppを示している。出力波形2320は、差動光フロントエンド120から出力される信号の波形を示している。出力波形2320に示すように、正相信号2321と逆相信号2322とは、相互に反転させた対称の波形となる。
このように、図22および図23に示したように、差動光フロントエンド120からは、入力される信号の強度によらず、正相信号と逆相信号とが対称な線形の信号を出力することができる。
上述したように、光受信回路100は、無帰還型のTIA121,122と、オフセット電流信号をTIA122へ入力するオフセット補償部とを備える。このため、差動光フロントエンド120からは、入力される信号の強度によらず、正相信号と逆相信号とが対称な信号を出力することができる。したがって、線形性が低下することなく信号を出力することができる。
各実施の形態にかかる光受信回路100によれば、差動増幅回路123から出力される正相信号と逆相信号とに基づくオフセット電流信号をTIA122へ入力することによって、正相信号のレベルと逆相信号のレベルとのオフセットを補償することができる。したがって、差動増幅回路123やイコライザ130における信号の線形性を向上させることができる。これにより、雑音を抑えることができ、光の受信特性を向上させることができる。
上述した実施の形態1,2に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)受光素子による光信号の受光結果を示す電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第1無帰還型増幅器と、
入力された電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第2無帰還型増幅器と、
前記第1無帰還型増幅器から出力された電圧信号と、前記第2無帰還型増幅器から出力された電圧信号とを差動増幅して、差動増幅により得られた正相信号と逆相信号とを出力する差動増幅器と、
前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号とに基づいて、前記正相信号のレベルと前記逆相信号のレベルとのオフセットに応じたオフセット電流信号を前記第2無帰還型増幅器へ入力するオフセット補償部と、
を有することを特徴とする光受信回路。
(付記2)前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号との等化処理を行う等化部をさらに有することを特徴とする付記1に記載の光受信回路。
(付記3)前記等化部は、第1帯域の利得が、前記第1帯域よりも低周波側の第2帯域に比べて高い特性を有することを特徴とする付記2に記載の光受信回路。
(付記4)前記オフセット補償部は、
前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部と、
前記抽出部によって抽出された前記正相信号および前記逆相信号の各成分を差動増幅するオフセット増幅部と、
前記オフセット増幅部と前記第2無帰還型増幅器との間に直列に設けられた抵抗と、
を有することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記5)前記オフセット補償部は、
前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号を差動増幅し、差動増幅により得られた信号を出力するオフセット増幅部と、
前記オフセット増幅部から出力される信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部と、
前記抽出部と前記第2無帰還型増幅器との間に直列に設けられた抵抗と、
を有することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記6)前記差動増幅器は、出力した信号が入力側に帰還する帰還経路を有し、
前記帰還経路に直列に設けられた帰還抵抗をさらに有すること特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記7)前記第1無帰還型増幅器および前記第2無帰還型増幅器は、それぞれ、ベース接地されたバイポーラトランジスタを含むことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記8)前記第1無帰還型増幅器および前記第2無帰還型増幅器は、それぞれ、ゲート接地された電界効果トランジスタを含むことを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記9)前記第1無帰還型増幅器および前記第2無帰還型増幅器は、入力部にインダクタを有することを特徴とする付記1〜8のいずれか一つに記載の光受信回路。
(付記10)前記等化部は、周波数に対する利得の特性において極の周波数よりも低い周波数の零点を有するイコライザ回路を含むことを特徴とする付記2に記載の光受信回路。
(付記11)前記等化部は、
前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号とを遅延させる遅延部と、
前記遅延部によって遅延された信号と、前記差動増幅器から出力される信号とを加算または減算する算出部と、
を有することを特徴とする付記2に記載の光受信回路。
(付記12)前記等化部は、
入力された信号を遅延させる遅延部と、
前記遅延部によって遅延された信号と、前記差動増幅器から出力される信号とを加算または減算し、加算または減算した信号を前記遅延部へ入力する算出部と、
を有し、
前記加算または減算した信号を出力することを特徴とする付記2に記載の光受信回路。
(付記13)前記等化部は、
前記差動増幅器から出力された信号と、閾値と、を比較する比較部と、
前記比較部による比較結果に基づいて前記光信号が示すデータを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を示す信号を遅延させる遅延部と、
前記遅延部によって遅延された信号に応じて前記比較部の前記閾値を調整する調整部と、
を有し、
前記オフセット補償部は、前記差動増幅器から出力され、前記等化部へ入力される前の前記正相信号と前記逆相信号とに基づく前記オフセット電流信号を前記第2無帰還型増幅器へ入力することを特徴とする付記2に記載の光受信回路。
100 光受信回路
110 フォトダイオード
120 差動光フロントエンド
121,122 TIA
121a,122a 電流源
121b,122b,401,402 バイポーラトランジスタ
121c,122c 負荷抵抗
123 差動増幅回路
130 イコライザ
140 LPF
150 オフセット補償アンプ
160 オフセット補償抵抗
170 出力バッファ回路
180 識別器
201,202 帰還抵抗
211,212 抵抗
301,302 インダクタ
311,312 FET
400 増幅回路
1011,1012,1401,1931〜1933 遅延部
1021〜1023,1411,1941〜1943 増幅器
1030 加算器
1800 判定帰還型イコライザ
1910 減算部
1920 判定部
1950 加算部

Claims (4)

  1. 受光素子による光信号の受光結果を示す電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第1無帰還型増幅器と、
    入力された電流信号を電圧信号に変換して出力するとともに、出力した信号が直接入力側に帰還しない第2無帰還型増幅器と、
    前記第1無帰還型増幅器から出力された電圧信号と、前記第2無帰還型増幅器から出力された電圧信号とを差動増幅して、差動増幅により得られた正相信号と逆相信号とを出力する差動増幅器と、
    前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号との等化処理を行う等化部と、
    前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号とに基づいて、前記正相信号のレベルと前記逆相信号のレベルとのオフセットに応じたオフセット電流信号を前記第2無帰還型増幅器へ入力するオフセット補償部と、
    を有することを特徴とする光受信回路。
  2. 前記オフセット補償部は、
    前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部と、
    前記抽出部によって抽出された前記正相信号および前記逆相信号の各成分を差動増幅するオフセット増幅部と、
    前記オフセット増幅部と前記第2無帰還型増幅器との間に直列に設けられた抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の光受信回路。
  3. 前記オフセット補償部は、
    前記差動増幅器から出力される前記正相信号と前記逆相信号を差動増幅し、差動増幅により得られた信号を出力するオフセット増幅部と、
    前記オフセット増幅部から出力される信号のうちの所定周波数以下の周波数成分のみを抽出する抽出部と、
    前記抽出部と前記第2無帰還型増幅器との間に直列に設けられた抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の光受信回路。
  4. 前記等化部は、周波数に対する利得の特性において極の周波数よりも低い周波数の零点を有するイコライザ回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の光受信回路。
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