JP6104786B2 - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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開示の実施形態は、基板処理方法および基板処理装置に関する。
従来、半導体ウェハやガラス基板等の基板に対して処理液を供給することによって基板を処理する基板処理方法が知られている。
たとえば、特許文献1には、基板を回転させつつ洗浄ノズルから基板の中心部へ向けて洗浄液を吐出し、次いで洗浄ノズルを基板の外周側へ移動させた後、ガスノズルから基板の中心部へ向けてN2ガスを吐出して洗浄液の乾燥領域を形成し、次いでN2ガスと洗浄液の吐出位置を基板の周縁へ向けて移動させる手法が開示されている。この手法によれば、高い洗浄効果を得ることができ、かつ、基板の洗浄から乾燥までを短時間で行うことが可能である。
特開2009−252855号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には、乾燥処理を最適化させるという点でさらなる改善の余地がある。
実施形態の一態様は、乾燥処理の最適化を図ることのできる基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理方法は、液吐出工程と、吐出位置移動工程と、乾燥領域形成工程と、乾燥領域拡大工程とを含む。液吐出工程は、基板を回転させつつ、基板の中心部に処理液を吐出する。吐出位置移動工程は、基板を回転させつつ、処理液の吐出位置を基板の中心部からずれた位置へ移動させる。乾燥領域形成工程は、吐出位置移動工程後、基板を回転させつつ、基板の表面に対して垂直な方向から気体を吐出する第1気体ノズルと、基板の表面に対して斜め方向から基板の外周側へ向けて気体を吐出する第2気体ノズルとを用いて、基板の中心部に気体を吐出して基板の中心部に乾燥領域を形成する。乾燥領域拡大工程は、基板を回転させつつ、処理液の吐出位置および気体の吐出位置を基板の周縁部へ向けて移動させて、乾燥領域を拡大させる。また、乾燥領域形成工程は、乾燥領域拡大工程における気体の流量よりも少ない流量の気体を基板の中心部に吐出する。また、乾燥領域形成工程および乾燥領域拡大工程は、第1気体ノズルから吐出される気体の流量よりも少ない流量の気体を第2気体ノズルから吐出させる。
実施形態の一態様によれば、乾燥処理の最適化を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図2は、処理ユニットの概略構成を示す図である。 図3は、処理ユニットの具体的な構成を示す図である。 図4は、処理ユニットの具体的な構成を示す図である。 図5は、第7ノズルおよび第8ノズルの構成を示す図である。 図6は、処理ユニットが実行する基板処理の処理手順を示すフローチャートである。 図7は、第3リンス処理の動作説明図である。 図8は、第3リンス処理の動作説明図である。 図9は、吐出位置移動処理の動作説明図である。 図10は、乾燥領域形成処理の動作説明図である。 図11は、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理の動作説明図である。 図12は、乾燥領域拡大処理の動作説明図である。 図13は、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理におけるN2ガスの流量変化を示すグラフである。 図14は、第7ノズルから吐出されるN2ガスの流量変化を示すグラフである。 図15は、第8ノズルから吐出されるN2ガスの流量変化を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理方法および基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウェハ(以下ウェハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウェハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。図2は、処理ユニット16の概略構成を示す図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウェハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウェハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウェハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウェハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
本実施形態に係る処理ユニット16は、回転するウェハWに対して各種の処理液を吐出することによってウェハWに各種の液処理を施した後、回転するウェハWに対してN2ガスを吐出してウェハW上に残存する液体を除去する乾燥処理を行う。処理ユニット16は、かかる乾燥処理におけるN2ガスの流量等を工夫することにより、乾燥処理の最適化を図っている。以下、かかる点について具体的に説明する。
まず、上述した処理ユニット16の具体的な構成について図3および図4を参照して説明する。図3および図4は、処理ユニット16の具体的な構成を示す図である。なお、図3には、処理ユニット16が備える基板保持機構30と処理流体供給部40の構成を示している。
図3に示すように、基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33と、加熱部34とを備える。
保持部31の上面には、ウェハWを側面から保持する保持部材311が設けられる。かかる保持部材311により、ウェハWは保持部31の上面からわずかに離間した状態で水平保持される。なお、ウェハWは、パターンが形成された面を上方に向けた状態で保持部31に保持される。
加熱部34は、保持部31および支柱部32の中空部321に挿通される。加熱部34の内部には流路341が形成されており、かかる流路341には、バルブ60iおよび流量調節機構65iを介してHDIW供給源70iが接続される。HDIWは、所定の温度(たとえば、80℃)に加熱された純水である。
加熱部34は、HDIW供給源70iから供給されるHDIWをバルブ60iおよび流路341を介して、保持部材311に保持されたウェハWの下面へ吐出する。これにより、ウェハWは加熱される。
処理流体供給部40は、第1ノズル40a、第2ノズル40b、第3ノズル40c、第4ノズル40d、第5ノズル40e、第6ノズル40f、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hを備える。
第1ノズル40aには、バルブ60aおよび流量調節機構65aを介してDHF供給源70aが接続される。第2ノズル40bには、バルブ60bおよび流量調節機構65bを介してオゾン水供給源70bが接続される。第3ノズル40cには、バルブ60cおよび流量調節機構65cを介してIPA(イソプロピルアルコール)供給源70cが接続される。第4ノズル40dには、バルブ60dおよび流量調節機構65dを介してシリル化剤供給源70dが接続される。
第5ノズル40eには、バルブ60eおよび流量調節機構65eを介してCDIW供給源70eが接続され、第6ノズル40fには、バルブ60fおよび流量調節機構65fを介してCDIW供給源70fが接続される。なお、第6ノズル40fをCDIW供給源70eに接続することにより、第5ノズル40eと第6ノズル40fとでCDIW供給源70eを共用してもよい。
第7ノズル40gには、バルブ60gおよび流量調節機構65gを介してN2供給源70gが接続され、第8ノズル40hには、バルブ60hおよび流量調節機構65hを介してN2供給源70hが接続される。なお、第8ノズル40hをN2供給源70gに接続することにより、第7ノズル40gと第8ノズル40hとでN2供給源70gを共用してもよい。
第1〜第4ノズル40a〜40dは、それぞれDHF、オゾン水、IPAおよびシリル化剤をウェハWの上面へ吐出する。また、第5ノズル40eおよび第6ノズル40fは、CDIWをウェハWの上面へ吐出し、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hは、N2ガスをウェハWの上面へ吐出する。なお、CDIWは、室温(たとえば、20℃)程度の純水である。
ここで、第5ノズル40eおよび第6ノズル40fは、「処理液ノズル」の一例に相当し、第5ノズル40eおよび第6ノズル40fから供給されるCDIWは、「処理液」の一例に相当する。また、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hは、「気体ノズル」の一例に相当し、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hから供給されるN2ガスは、「気体」の一例に相当する。また、第5ノズル40e、第6ノズル40f、バルブ60e,60fおよびCDIW供給源70e,70fは、「処理液吐出部」の一例に相当し、第7ノズル40g、第8ノズル40h、バルブ60g,60hおよびN2供給源70g,70hは、「気体吐出部」の一例に相当する。
また、第4ノズル40dは、「撥水化剤ノズル」の一例であり、第4ノズル40dから吐出されるシリル化剤は、「撥水化剤」の一例である。また、第4ノズル40d、バルブ60dおよびシリル化剤供給源70dは、「撥水化剤吐出部」の一例である。
図4に示すように、第1〜第8ノズル40a〜40hは、ノズル移動機構80によって移動可能に構成される。ノズル移動機構80は、レール81と、ベース部82と、ノズルアーム83とを備える。
レール81は、チャンバ20の底部に水平方向(ここでは、X軸方向)に沿って敷設される。ベース部82は、レール81上を移動するための図示しない移動機構と、後述するノズルアーム83を昇降させるための図示しない昇降機構とを備える。ノズルアーム83は、基端部がベース部82に接続され、先端部において第1〜第8ノズル40a〜40hを一体的に支持する。
ノズル移動機構80は、上記のように構成されており、ベース部82の図示しない移動機構を用いてベース部82をレール81に沿って移動させることにより、第1〜第8ノズル40a〜40hを水平方向(ここでは、X軸方向)に一体的に移動させる。また、ノズル移動機構80は、ベース部82の図示しない昇降機構を用いてノズルアーム83を昇降させることにより、第1〜第8ノズル40a〜40hを昇降させる。
なお、ここでは、第1〜第8ノズル40a〜40hが1つのノズル移動機構80に設けられる場合の例について説明したが、第1〜第8ノズル40a〜40hは、複数のノズル移動機構に分けて設けてもよい。
次に、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hの構成について図5を参照して説明する。図5は、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hの構成を示す図である。
図5に示すように、第7ノズル40gは、ウェハWの上面に対して垂直な方向からN2ガスを吐出する。また、第8ノズル40hは、ウェハWの上面に対して斜め方向からウェハWの外周側へ向けてN2ガスを吐出する。
第8ノズル40hは、ノズル移動機構80によるスキャン方向(ここでは、X軸正方向)側に先端部を向けて傾斜しており、スキャン方向の外側へ向けてN2ガスを吐出するように構成される。第8ノズル40hのN2ガスの吐出角度θは、たとえば30°である。また、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hは、ウェハW上面の同じ位置にN2ガスを吐出する。
このように、ウェハWの上面に対して垂直方向からだけでなく、斜め方向からもN2ガスを吐出することにより、たとえばパターン間に入り込んだCDIWの液滴をウェハW上からより確実に取り除くことができる。
なお、N2ガスのスキャン方向とCDIWのスキャン方向とは必ずしも同一方向であることを要しない。たとえば、CDIWを吐出する第5ノズル40e,第6ノズル40fと、N2ガスを吐出する第7ノズル40g,第8ノズル40hとがそれぞれ異なるノズル移動機構に設けられる場合に、第7ノズル40g、第8ノズル40hを第5ノズル40e、第6ノズル40fと別方向(たとえば、逆方向)に移動させてもよい。
第5ノズル40e、第6ノズル40fと第7ノズル40g、第8ノズル40hとを別方向に移動させるように構成した場合、スキャン方向向きに傾斜する第8ノズル40hは、第5ノズル40e、第6ノズル40fが配置される方向とは別の方向を向くこととなる。これにより、後述する乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理において、第5ノズル40eから吐出されるCDIWの流れが第8ノズル40hから吐出されるN2ガスに影響され難くなるため、N2ガスの最大流量を増やすことができる。なお、第7ノズル40gは、「第1気体ノズル」の一例であり、第8ノズル40hは、「第2気体ノズル」の一例である。
次に、本実施形態に係る処理ユニット16が実行する基板処理の内容について図6〜図12を参照して説明する。図6は、処理ユニット16が実行する基板処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図6に示す各処理手順は、制御部18の制御に従って実行される。また、図7および図8は、第3リンス処理の動作説明図であり、図9は、吐出位置移動処理の動作説明図であり、図10は、乾燥領域形成処理の動作説明図であり、図11および図12は、乾燥領域拡大処理の動作説明図である。なお、図7〜図11に示す破線Cは、ウェハWの中心部を通る線であり、ウェハWの回転軸でもある。
まず、基板搬送装置17(図1参照)によって処理ユニット16のチャンバ20(図2参照)内にウェハWが搬入される。ウェハWは、パターン形成面を上方に向けた状態で保持部31に保持される。その後、制御部18は、保持部31を第1回転速度で回転させる。第1回転速度は、たとえば1500rpmである。なお、ウェハWの回転速度は、後述する第3リンス処理の途中まで第1回転速度に維持される。
つづいて、処理ユニット16では、DHF供給処理が行われる(ステップS101)。まず、制御部18は、ノズル移動機構80を制御して、第1ノズル40aをウェハWの中心部上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60aを所定時間(たとえば、180秒間)開放させることにより、第1ノズル40aから回転するウェハWの中心部に向けて洗浄液であるDHFを吐出させる。ウェハWに供給されたDHFは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハWの上面が洗浄される。
つづいて、第1リンス処理が行われる(ステップS102)。まず、制御部18は、ノズル移動機構80を制御して、第6ノズル40fをウェハWの中心部上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60fを所定時間(たとえば、30秒間)開放させることにより、第6ノズル40fから回転するウェハWの中心部に向けてリンス液であるCDIWを吐出させる。ウェハWに供給されたCDIWは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハWの上面に残存するDHFがCDIWによって洗い流される。なお、第6ノズル40fから吐出されるCDIWの流量(第1流量)は、たとえば2000mL/minである。
つづいて、オゾン水供給処理が行われる(ステップS103)。まず、制御部18は、ノズル移動機構80を制御して、第2ノズル40bをウェハWの中心部上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60bを所定時間(たとえば、60秒間)開放させることにより、第2ノズル40bから回転するウェハWの中心部に向けてオゾン水を吐出させる。ウェハWに供給されたオゾン水は、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハW上面のOH基が増加し、後段のシリル化剤供給処理においてウェハW上面のシリル化を促進させることができる。
つづいて、第2リンス処理が行われる(ステップS104)。第2リンス処理は、上述した第1リンス処理と同様の手順で行われる。第2リンス処理により、ウェハWの上面に残存するオゾン水がCDIWによって洗い流される。
つづいて、第1IPA供給処理が行われる(ステップS105)。まず、制御部18は、ノズル移動機構80を制御して、第3ノズル40cをウェハWの中心部上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60cを所定時間(たとえば、30秒間)開放させることにより、第3ノズル40cから回転するウェハWの中心部に向けてIPAを吐出させる。ウェハWに供給されたIPAは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハW上面の液体が、後段のシリル化剤供給処理においてウェハWに吐出されるシリル化剤と親和性を有するIPAに置換される。なお、IPAは、CDIWとの親和性も有するため、CDIWからIPAへの置換も容易である。
また、制御部18は、第1IPA供給処理において、ウェハWの加熱処理を開始する。具体的には、制御部18は、バルブ60iを開放させることにより、加熱部34から回転するウェハWの下面に向けてHDIWを吐出する。これにより、後段のシリル化剤供給処理の開始時までに、ウェハWの温度を所定の温度(たとえば、80℃)に加熱しておくことができる。なお、バルブ60iは、第1IPA供給処理が開始されてから後段のシリル化剤供給処理が終了するまでの時間(たとえば、150秒)開放される。また、加熱部34から供給されるHDIWの流量は、たとえば、0.5L/minである。
つづいて、シリル化剤供給処理が行われる(ステップS106)。まず、制御部18は、ノズル移動機構80を制御して、第4ノズル40dをウェハWの中心部上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60dを所定時間(たとえば、120秒間)開放させることにより、第4ノズル40dから回転するウェハWの中心部に向けてシリル化剤を吐出させる。ウェハWに供給されたシリル化剤は、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハW上面のOH基にシリル基が結合して、ウェハW上面に撥水膜が形成される。また、ウェハWを加熱した状態でシリル化剤を供給することで、接触角が90°以上の撥水膜を形成することができる。
このように、シリル化剤供給処理を行ってウェハWの上面を撥水化させることで、ウェハWの上面には、CDIWの液滴が残存しにくくなる。ウェハWの上面、具体的には、ウェハW上面のパターン間にCDIWの液滴が残存していると、かかる液滴の毛細管力によってパターンが倒壊するおそれがある。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16のように、ウェハWの上面を撥水化させてCDIWの液滴を残存しにくくすることにより、パターン倒壊を抑制することができる。
なお、シリル化剤供給処理は、低湿度の環境下で行うことが好ましい。これは、シリル化剤が湿度の影響を受けやすいためである。このため、制御部18は、たとえばFFU21から供給されるダウンフローガスに低湿度の気体を用いることにより、チャンバ20内の湿度を調整している。これにより、チャンバ20内の湿度は、たとえば10%以下、好ましくは2%以下に維持される。なお、FFU21は、湿度調整部の一例である。
ここでは、ウェハWの下面にHDIWを吐出することにより、ウェハWを加熱する場合の例を示したが、ウェハWの加熱方法は上記の例に限定されない。たとえば、所定の温度(たとえば、80℃)に加熱したシリル化剤をウェハWの上面に吐出することにより、ウェハWを加熱してもよい。また、加熱部34からウェハWの下面に高温の気体を吐出することにより、ウェハWを加熱してもよいし、FFU21からウェハWの上面に高温の気体を吐出することにより、ウェハWを加熱してもよい。また、基板保持機構30の保持部31にヒータ等の加熱機構を設けてもよい。
つづいて、第2IPA供給処理が行われる(ステップS107)。第2IPA供給処理は、上述した第1IPA処理と同様の手順で行われる。ただし、第2IPA供給処理では、加熱部34によるウェハWの加熱処理は行われない。かかる第2IPA処理により、ウェハW上面に残存するシリル化剤がIPAに置換される。
つづいて、第3リンス処理が行われる(ステップS108)。図7に示すように、制御部18は、まず、ノズル移動機構80を制御して、第6ノズル40fをウェハWの中心部の上方に配置させる。その後、制御部18は、バルブ60fを所定時間(たとえば、30秒間)開放させることにより、第6ノズル40fから回転するウェハWの中心部に向けてリンス液であるCDIWを吐出させる。ウェハWに供給されたCDIWは、ウェハWの回転に伴う遠心力によってウェハWの上面全体に広がる。これにより、ウェハWの上面に残存するIPAがCDIWによって洗い流される。
つづいて、制御部18は、ウェハWの回転速度を第1回転速度よりも遅い第2回転速度に変更し、第5ノズル40eをウェハWの中心部の上方に配置させる(図8参照)。第2回転速度は、たとえば300rpmである。その後、制御部18は、バルブ60eを所定時間(たとえば、60秒間)開放させることにより、第5ノズル40eから回転するウェハWの中心部に向けてリンス液であるCDIWを吐出させる。このとき、第5ノズル40eから吐出されるCDIWの流量である第2流量は、第6ノズル40fから吐出されるCDIWの流量である第1流量よりも少なく、たとえば400mL/minである。なお、ウェハWの回転速度は、後述する乾燥領域拡大処理の途中まで第2回転速度に維持される。
つづいて、吐出位置移動処理(ステップS109)と、乾燥領域形成処理(ステップS110)と、乾燥領域拡大処理(ステップS111)とが行われる。吐出位置移動処理は、CDIWの吐出位置をウェハWの中心部からずれた位置へ移動させる処理である。また、乾燥領域形成処理は、CDIWが除去されてウェハWの表面が露出した領域である乾燥領域をウェハWの中心部に形成する処理である。また、乾燥領域拡大処理は、乾燥領域をウェハWの上面全体に広げる処理である。
図9に示すように、制御部18は、第5ノズル40eからウェハWの上面に対してCDIWを吐出させた状態のまま、第5ノズル40eをウェハWの中心部からずれた位置へ移動させて、第7ノズル40gをウェハWの中心部の上方に配置させる。
つづいて、図10に示すように、制御部18は、バルブ60gおよびバルブ60hを所定時間開放させることにより、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hからウェハWの中心部に向けてN2ガスを吐出させる。これにより、ウェハWの中心部に存在するCDIWがN2ガスによって押し退けられて、ウェハWの中心部に乾燥領域Dが形成される。
本実施形態において、制御部18は、第7ノズル40gをウェハWの中心部の上方に配置させた後、所定時間待機した後で、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hからN2ガスを吐出することとしている。つまり、N2ガスは、CDIWの吐出位置をウェハWの中心部からずれた位置へ移動してから所定時間が経過した後で吐出される。
CDIWの吐出位置をウェハWの中心部からずらすと、ウェハWの中心部に存在するCDIWの量は徐々に減少していく。この状態で所定時間待機し、ウェハW中心部に存在するCDIWの量を十分に少なくした後で、ウェハWの中心部にN2ガスを吐出することにより、N2ガスを吐出した際のCDIWの液はねを起こしにくくすることができる。
液はねが起きた場合、ウェハWの上面に多くCDIWの液滴が残存する傾向がある。したがって、上記のように液はねを起こしにくくすることにより、ウェハWの上面にCDIWの液滴を残存させにくくすることができ、CDIWの液滴によるパターン倒壊を抑制することができる。特に、本実施形態のように、ウェハWの上面を撥水化させると、液はねが生じ易くなるため、ウェハWの上面を撥水化させる場合には、上記のような処理を行うことが有効である。
なお、N2ガスは、第8ノズル40hよりも先に第7ノズル40gから吐出させることが好ましい。第7ノズル40gのみからN2ガスを吐出することで、ウェハW上には真円に近い形状の乾燥領域Dが形成される。つまり、ウェハWの回転による遠心力に対して、N2ガスによるCDIWの押し出し力が均等に加えられるため、たとえば乾燥領域D内にCDIWが進入するといった不具合が生じ難く、乾燥領域Dを適切に広げることができる。
つづいて、図11に示すように、制御部18は、第5ノズル40eからCDIWを吐出させ、かつ、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hからN2ガスを吐出させた状態で、これらのノズルをウェハWの周縁部へ向けて移動させる。このときの移動速度は、たとえば1mm/secである。これにより、乾燥領域Dは、ウェハWの回転による遠心力とN2ガスによる押し出し力とによって拡大する。なお、第5ノズル40eおよび第7ノズル40gがそれぞれウェハWの周縁部へ到達したときに、CDIWおよびN2ガスの吐出がそれぞれ停止するように、バルブ60e,60g,60hの開放時間が設定されている。
図12に示すように、乾燥領域DがウェハWの上面全体に広がった後、制御部18は、ウェハWの回転速度を増速させたうえで、ウェハWを所定時間(たとえば、60秒)回転させる。これにより、ウェハWに残存するCDIWが振り切られて、ウェハWが乾燥する。その後、制御部18は、ウェハWの回転を停止させて、一連の基板処理が終了する。
次に、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理におけるN2ガスの流量について図13を参照して説明する。図13は、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理におけるN2ガスの流量変化を示すグラフである。
図13に示すように、制御部18は、バルブ60g,60hあるいは流量調節機構65g,65hを制御することにより、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hから吐出させるN2ガスの流量を0から徐々に増加させて目標流量Qに到達させる。ここで、目標流量Qは、CDIWの液滴が残存し易いウェハWの周縁部から液滴を十分に除去することのできるN2ガスの流量である。本実施形態において、N2ガスの目標流量Qは、たとえば18L/minである。
また、制御部18は、N2ガスの流量を時間T2で0から目標流量Qまで増加させる。時間T2は、たとえば10秒である。
また、図13に示すように、制御部18は、N2ガスの吐出を開始した後、第7ノズル40gをウェハW中心部の上方で時間T1だけ待機させたうえで、第5ノズル40e、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hをウェハWの周辺部へ向けて移動(スキャン)させる。ここで、時間T1は、たとえば乾燥領域Dが安定するまでの時間である。この時間T1は、たとえば2秒である。
このように、本実施形態に係る処理ユニット16では、乾燥領域形成処理において、乾燥領域拡大処理におけるN2ガスの流量(ここでは、目標流量Q)を超えない範囲でN2ガスの流量を徐々に増加させることとした。
上述したように、目標流量Qは、ウェハWの周縁部に対応させた流量であるが、従来のようにウェハWの中心部に対して目標流量QのN2ガスをいきなり吐出すると、N2ガスの勢いが強すぎてCDIWの液はねが起きてしまうおそれがある。既に説明したように、本実施形態ではウェハWの上面を撥水化させているため、液はねが生じ易い。液はねが生じると、ウェハWの乾燥した表面にCDIWの液滴が付着するおそれがあり、かかる液滴の毛細管力によってパターン倒壊が生じる可能性が高い。
これに対し、本実施形態に係る処理ユニット16では、ウェハWの中心部に対して目標流量Qよりも少ない流量でN2ガスを吐出するため、従来のようにウェハWの中心部に対して目標流量QのN2ガスをいきなり吐出する場合と比べて、CDIWの液はねを生じ難くすることができる。これにより、ウェハWの上面にCDIWの液滴が残存しにくくなり、かかる液滴によるパターン倒壊を抑制することができる。
また、N2ガスの吐出を開始してから時間T1が経過するまでの間、第7ノズル40gをウェハWの中心部で待機させた後で、第5ノズル40e、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hをウェハWの周辺部へ向けて移動させることにより、ウェハWの中心部に対して吐出するN2ガスの流量を少なくしつつも、ウェハWの中心部に対して確実に乾燥領域Dを形成することができる。
また、本実施形態に係る処理ユニット16では、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理において、ウェハWを第3リンス処理における第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転させ、CDIWを第3リンス処理における第1流量よりも少ない第2流量で吐出することとした。これにより、ウェハWの中心部に対してN2ガスを吐出する際のCDIWの液はねをさらに抑制することができる。また、CDIWの液滴が回収カップ50から跳ね返ってきてウェハWの乾燥した表面に付着することを抑制することもできる。
なお、ここでは、便宜上、N2ガスの流量が目標流量Qに到達するまでの処理、つまり、0〜T2までの処理を乾燥領域形成処理とし、T2以降の処理を乾燥領域拡大処理とするが、0〜T1までの処理を乾燥領域形成処理とし、T1以降の処理を乾燥領域拡大処理としても構わない。
次に、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理において第7ノズル40gおよび第8ノズル40hから吐出されるN2ガスの流量について図14および図15を参照して説明する。図14は、第7ノズル40gから吐出されるN2ガスの流量変化を示すグラフであり、図15は、第8ノズル40hから吐出されるN2ガスの流量変化を示すグラフである。
図14に示すように、制御部18は、第7ノズル40gから吐出させるN2ガスの流量を0からQ1まで増加させる。また、図15に示すように、制御部18は、第8ノズル40hから吐出させるN2ガスの流量を0からQ1よりも少ないQ2まで増加させる。なお、Q1+Q2=目標流量Qである。たとえば、Q1は10L/minであり、Q2は8L/minである。
このように、本実施形態に係る処理ユニット16では、乾燥領域形成処理および乾燥領域拡大処理において、第7ノズル40gから吐出されるN2ガスの流量よりも少ない流量のN2ガスを第8ノズル40hから吐出させる。すなわち、処理ユニット16では、ウェハWの上面に対して垂直な方向から吐出されるN2ガスよりも少ない流量のN2ガスをウェハWの上面に対して斜め方向から吐出する。
上述したように、ウェハWの上面に対して垂直方向からだけでなく、斜め方向からもN2ガスを吐出することにより、たとえばパターン間に入り込んだCDIWの液滴をウェハW上からより確実に取り除くことができるが、斜め方向からのN2ガスの流量が多すぎると、CDIWの液はねが起きやすくなる。このため、ウェハWの上面に対して斜め方向から吐出するN2ガスの流量をウェハWの上面に対して垂直な方向から吐出されるN2ガスよりも少なくすることで、CDIWの液はねを抑えつつ、パターン間に入り込んだCDIWの液滴をウェハW上からより確実に取り除くことができる。
上述してきたように、本実施形態に係る処理ユニット16は、基板保持機構30と、処理液吐出部と、気体吐出部と、ノズル移動機構80と、制御部18とを備える。
基板保持機構30は、ウェハWを回転可能に保持する。処理液吐出部は、ウェハWにCDIWを吐出する第5ノズル40eおよび第6ノズル40fを含む。気体吐出部は、ウェハWにN2ガスを吐出する第7ノズル40gおよび第8ノズル40hを含む。ノズル移動機構80は、第5ノズル40e、第6ノズル40f、第7ノズル40gおよび第8ノズル40hを移動させる。
制御部18は、基板保持機構30、処理液吐出部、気体吐出部およびノズル移動機構80を制御することにより、ウェハWを回転させつつ、ウェハWの中心部にCDIWを吐出する第3リンス処理と、ウェハWを回転させつつ、CDIWの吐出位置をウェハWの中心部からずれた位置へ移動させる吐出位置移動処理と、吐出位置移動処理後、ウェハWを回転させつつ、ウェハWにN2ガスを吐出して、ウェハWの中心部に乾燥領域Dを形成する乾燥領域形成処理と、ウェハWを回転させつつ、CDIWの吐出位置およびN2ガスの吐出位置をウェハWの周縁部へ向けて移動させて、乾燥領域Dを拡大させる乾燥領域拡大処理とを行う。そして、制御部18は、乾燥領域形成処理において、乾燥領域拡大処理におけるN2ガスの流量よりも少ない流量のN2ガスをウェハWに吐出する。
これにより、ウェハWにCDIWの液滴が生じ難くなり、ウェハWの上面にCDIWの液滴が残存しにくくなるため、かかる液滴の毛細管力によるパターン倒壊を抑制することができる。したがって、本実施形態に係る処理ユニット16によれば、ウェハWの乾燥処理の最適化を図ることができる。
なお、上述した実施形態では、N2ガスの流量を0から目標流量Qまで線形的に増加させる場合の例を示したが、N2ガスの流量の増加のさせ方は、必ずしも線形的であることを要しない。たとえば、制御部18は、N2ガスの流量を0から目標流量Qまで指数関数的に増加させてもよいし、一定流量ずつ段階的に増加させてもよい。
また、ここでは、N2ガスの流量を0から増加させる場合の例を示したが、N2ガスの流量の初期値は0であることを要しない。
また、上述した実施形態では、ウェハWの上面にCDIWを吐出してCDIWの液膜を形成した後、ウェハWの上面にN2ガスを吐出してCDIWの乾燥領域を形成する場合の例を示したが、ウェハWの上面に吐出する処理液および気体は、CDIWおよびN2ガスに限定されない。たとえば、N2ガスの代わりに清浄空気が用いられてもよいし、CDIWの代わりにIPAが用いられてもよい。なお、CDIWの代わりにIPAを用いる場合、制御部18は、第2IPA供給処理(図6のステップS107)を行った後、第3リンス処理(図6のステップS108)を省略してステップS109〜S111の処理を行う。かかる場合、第2IPA供給処理が液吐出処理に相当する。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
D 乾燥領域
W ウェハ
1 基板処理システム
4 制御装置
16 処理ユニット
18 制御部
30 基板保持機構
40a〜40h 第1〜第8ノズル
80 ノズル移動機構

Claims (9)

  1. 基板を回転させつつ、前記基板の中心部に処理液を吐出する液吐出工程と、
    前記基板を回転させつつ、前記処理液の吐出位置を前記基板の中心部からずれた位置へ移動させる吐出位置移動工程と、
    前記吐出位置移動工程後、前記基板を回転させつつ、前記基板の表面に対して垂直な方向から気体を吐出する第1気体ノズルと、前記基板の表面に対して斜め方向から前記基板の外周側へ向けて前記気体を吐出する第2気体ノズルとを用いて、前記基板の中心部に前記気体を吐出して前記基板の中心部に乾燥領域を形成する乾燥領域形成工程と、
    前記基板を回転させつつ、前記処理液の吐出位置および前記気体の吐出位置を前記基板の周縁部へ向けて移動させて、前記乾燥領域を拡大させる乾燥領域拡大工程と、
    を含み、
    前記乾燥領域形成工程は、
    前記乾燥領域拡大工程における前記気体の流量よりも少ない流量の前記気体を前記基板の中心部に吐出し、
    前記乾燥領域形成工程および前記乾燥領域拡大工程は、
    前記第1気体ノズルから吐出される前記気体の流量よりも少ない流量の前記気体を前記第2気体ノズルから吐出させること
    を特徴とする基板処理方法。
  2. 前記乾燥領域形成工程は、
    前記乾燥領域拡大工程における前記気体の流量を超えない範囲で前記気体の流量を徐々に増加させること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記乾燥領域形成工程は、
    前記吐出位置移動工程において前記処理液の吐出位置を前記基板の中心部からずれた位置へ移動させた後、所定時間待機したうえで、前記基板の中心部に気体を吐出すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 前記液吐出工程前において、前記基板を回転させつつ、前記基板に撥水化剤を吐出して、前記基板の表面に撥水膜を形成する撥水化工程
    を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  5. 前記撥水化工程は、
    湿度が10%以下に調整されたチャンバ内で行うこと
    を特徴とする請求項に記載の基板処理方法。
  6. 前記液吐出工程は、
    前記基板を第1回転速度で回転させつつ、前記基板の中心部に対して前記処理液を第1流量で吐出し、
    前記乾燥領域形成工程および前記乾燥領域拡大工程は、
    前記基板を前記第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転させ、前記処理液を前記第1流量よりも少ない第2流量で吐出すること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  7. 基板を回転可能に保持する基板保持機構と、
    前記基板に処理液を吐出する処理液ノズルを含む処理液吐出部と、
    前記基板に気体を吐出する気体ノズルを含む気体吐出部と、
    前記処理液ノズルおよび前記気体ノズルを移動させるノズル移動機構と、
    前記基板保持機構、前記処理液吐出部、前記気体吐出部および前記ノズル移動機構を制御することにより、前記基板を回転させつつ、前記基板の中心部に処理液を吐出する液吐出処理と、前記基板を回転させつつ、前記処理液の吐出位置を前記基板の中心部からずれた位置へ移動させる吐出位置移動処理と、前記吐出位置移動処理後、前記基板を回転させつつ、前記基板の中心部に気体を吐出して前記基板の中心部に乾燥領域を形成する乾燥領域形成処理と、前記基板を回転させつつ、前記処理液の吐出位置および前記気体の吐出位置を前記基板の周縁部へ向けて移動させて、前記乾燥領域を拡大させる乾燥領域拡大処理とを行う制御部と
    を備え、
    前記気体吐出部は、
    前記基板の表面に対して垂直な方向から前記気体を吐出する第1気体ノズルと、
    前記基板の表面に対して斜め方向から前記基板の外周側へ向けて前記気体を吐出する第2気体ノズルと
    を含み、
    前記制御部は、
    前記乾燥領域形成処理において、前記乾燥領域拡大処理における前記気体の流量よりも少ない流量の前記気体を前記基板の中心部に吐出し、前記乾燥領域形成処理および前記乾燥領域拡大処理において、前記第1気体ノズルから吐出される前記気体の流量よりも少ない流量の前記気体を前記第2気体ノズルから吐出させること
    を特徴とする基板処理装置。
  8. 前記基板に撥水化剤を吐出する撥水化剤ノズルを含む撥水化剤吐出部
    を備え、
    前記制御部は、
    前記液吐出処理前において、前記基板を回転させつつ、前記撥水化剤吐出部を制御することにより、前記基板に前記撥水化剤を吐出して、前記基板の表面に撥水膜を形成する撥水化処理を行うこと
    を特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  9. 前記基板保持機構、前記処理液吐出部、前記気体吐出部、前記ノズル移動機構及び前記撥水化剤吐出部を収容するチャンバと、
    前記チャンバ内の湿度を調整する湿度調整部と
    を備え、
    前記撥水化処理は、
    前記湿度調整部によって前記チャンバ内の湿度が10%以下に調整された状態で行われること
    を特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
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