JP6104723B2 - インク組成物 - Google Patents
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Description
本発明は、幅広い表面寿命における動的表面張力が低いインク組成物を提供することを目的とする。
R1O(AO)mH (1)
[式中、R1は炭素数6〜10の脂肪族炭化水素基;AOは炭素数2〜4のアルキレンオキシ基;mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表す3〜14の数である。]
これらの内、動的表面張力低下能の観点から、炭素数6〜10の分岐脂肪族炭化水素基が好ましく、更に好ましくは、炭素数1〜3の分岐鎖を1〜6本有する炭素数7〜10の分岐脂肪族炭化水素基であり、特に好ましくは、4,6−ジメチル−1−オクチル基、3,5,5―トリメチル―1−ヘキシル基である。
炭素数が6未満では、界面活性能が低下するため、好ましくない。また、炭素数が10を越えると静的表面張力は低下するものの、短い表面寿命での動的表面張力が高いため、好ましくない。
これらの内、動的表面張力低下能の観点から、下記一般式(2)で表されるPO/EOブロック付加物が好ましい。
cが1.0を超えると未反応アルコール由来の臭気および動的表面張力低下能の観点から好ましくない。
炭素数6〜10の脂肪族アルコール(a)としては、直鎖または分岐の鎖式脂肪族炭化水素基を有するアルコールが挙げられる。
具体的には、ヘキシルアルコール、イソヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、イソヘプチルアルコール、オクチルアルコール、イソオクチルアルコール、ノニルアルコール、イソノニルアルコール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、ヘキセニルアルコール、ヘプテニルアルコール、オクテニルアルコール、ノネニルアルコール、デセニルアルコール等が挙げられる。
これらの内、動的表面張力低下能の観点から、炭素数7〜10の分岐脂肪族アルコールが好ましく、さらに好ましくは、炭素数1〜3の分岐鎖を1〜6本有する炭素数7〜10の分岐脂肪族アルコールである。炭素数が6未満の脂肪族アルコールでは、界面活性能が低下するため、好ましくない。また、炭素数が10を越える脂肪族アルコールでは静的表面張力は低下するものの、短い表面寿命での動的表面張力低下能が低いため、好ましくない。
炭素数6〜10の脂肪族アルコール(a)を加圧反応容器に仕込み、酸性触媒(D)の存在下に炭素数2〜4のアルキレンオキサイド(C)を吹き込み[脂肪族アルコール(a)1モルに対して0.5〜5モル]、常圧又は加圧下で反応を行なう。反応温度は通常50〜200℃であり、反応時間は通常2〜20時間である。アルキレンオキサイド(C)の付加反応終了後は、触媒を中和し、吸着剤で処理して触媒を除去・精製し、アルキレンオキサイド付加物(A1)を得る。
このようにして得られたアルキレンオキサイド付加物(A1)に、アルカリ触媒(F)を添加し、上記と同一又は異なるアルキレンオキサイド(C)を上記と同様の方法で反応させることによって、目的のアルキレンオキサイド付加物(A)が得られる。
過ハロゲン酸(塩)のハロゲンとしては塩素、臭素、沃素が挙げられ、Weibullの分布定数の観点から、塩素が好ましい。
パーフルオロアルキルスルホン酸金属塩としてはトリフルオロメタンスルホン酸塩、ペンタフルオロエタンスルホン酸塩が好ましい。更に好ましいのは、スカンジウムトリフラートである。
酸性触媒(D)として好ましくは、2価もしくは3価の金属の過塩素酸塩及びパーフルオロアルキルスルホン酸金属塩であり、さらに好ましくは、Mg、ZnおよびAlから選ばれる金属の過塩素酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、ペンタフルオロエタンスルホン酸塩であり、特に好ましくは、過塩素酸マグネシウム、過塩素酸亜鉛、過塩素酸アルミニウム及びスカンジウムトリフラートである。
酸性触媒(D)の使用量としては、反応速度と経済性の点から、アルキレンオキサイド付加物(A1)の重量に基づいて、0.001〜1重量%が好ましい。さらに好ましくは0.003〜0.8重量%、特に好ましくは0.005〜0.5重量%である。
アルカリ触媒(F)の使用量としては、反応速度と経済性の点から、アルキレンオキサイド付加物(A)の重量に基づいて、0.0001〜1重量%が好ましい。さらに好ましくは0.001〜0.5重量%である。
最大泡圧法による動的表面張力測定では、気体供給源から気体をプローブに送り、インクに浸したプローブ先端から気泡を発生させる。この際の気体流量を変化させることで、気体発生速度を変え、それに伴い変化するインクからその気泡にかかる圧力により表面張力を測定する。気泡の半径がプローブ先端部分の半径に等しくなるとき、最大圧力(最大泡圧)を示す。
本発明における表面寿命とは、最大泡圧後に気泡がプローブから離れて、新しい表面が形成されてから次の最大泡圧に達するまでの時間をいう。
上記(A)以外の界面活性剤の含有量はインク組成物の重量に基づいて、好ましくは0.2〜5重量%であり、これらの一種または二種以上を併用してもよい。
着色剤(B)は、顔料、顔料分散剤を水に分散し、さらに必要に応じて攪拌混合することによって製造された顔料分散液として含有することが好ましい。攪拌混合は、上記インク組成物の製造と同様の方法により行うことができる。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)、及び過塩素酸アルミニウム九水和物1部(0.002モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。80℃に昇温し、EO88部(2モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、95℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤(キョーワード600:協和化学工業(株)製)10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して2−エチル−1−ヘキサノールのEO2モル付加物(a−1)を得た。得られた(a−1)に水酸化カリウム0.1部を追加後、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。140℃に昇温し、EO88部(2モル部)を圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら3時間かけて滴下した後、140℃で2時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤(キョーワード600:協和化学工業(株)製)10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して2−エチル−1−ヘキサノールのEO4モル付加物(A−1)を得た。{(A−1)は、一般式(1)におけるR1は2−エチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは4、cは0.50である化合物}。
なお、Weibullの分布定数cの算出方法は以下のとおりである。
分布定数cは、Weibullの分布則から導かれる上記数式(1)から求めた。なお、未反応のアルコール量の測定はガスクロマトグラフィーを用い、以下の条件で測定した。
機種 :ガスクロマトグラフ GC−14B(島津製作所製)
検出器:FIDカラム:ガラスカラム(内径=約3mm,長さ=約2m)
カラム充填剤:シリコンGE SE−30 5%
カラム温度:90℃から280℃まで昇温
昇温速度=4℃/分
キャリアガス:窒素
試料:50%アセトン溶液
注入量:1μl
定量:使用したアルコールより、炭素数が2または3少ないアルコールを内部標準物質として用い定量した。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)、及び過塩素酸アルミニウム九水和物1部(0.002モル部)を投入し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。80℃に昇温し、EO88部(2モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、95℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤(キョーワード600:協和化学工業(株)製)10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して2−エチル−1−ヘキサノールのEO2モル付加物(a−2)を得た。得られた(a−2)に水酸化カリウム0.2部を追加後、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。140℃に昇温し、EO176部(4モル部)を圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら5時間かけて滴下した後、140℃で2時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤(キョーワード600:協和化学工業(株)製)10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して2−エチル−1−ヘキサノールのEO6モル付加物(A−2)を得た。{(A−2)は、一般式(1)におけるR1は2−エチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは6、cは0.60である化合物}。
2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)を3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)に変更した以外は製造例1と同様にして、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのEO4モル付加物(A−3)を得た{(A−3)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは4、cは0.52である化合物}。
2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)を3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)に変更した以外は製造例2と同様にして、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのEO4モル付加物(A−4)を得た{(A−4)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは6、cは0.58である化合物}。
2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)を「デカノール」[KHネオケム(株)製] 158部(1モル部)、EO176部を132部(3モル部)に変更した以外は製造例2と同様にして、デカノールのEO5モル付加物(A−5)を得た{(A−5)は、一般式(1)におけるR1はデシル基、AOはエチレンオキシ基、mは5、cは0.57である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、デカノール[KHネオケム(株)製] 158部(1モル部)、及び過塩素酸マグネシウム六水和物1部(0.004モル部)を投入し、80℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。95℃に昇温し、EO88部(2モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、95℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過してデカノールのEO2モル付加物(a−6)を得た。得られた(a−6)に水酸化カリウム0.5部を追加後、95℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。140℃に昇温し、EO220部(5モル部)とPO58部(1モル部)混合したものを圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら5時間かけて滴下した後、140℃で2時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過してデカノールのEO2モル(EO5モル/PO1モル)ランダム付加物(A−6)を得た。{(A−6)は、一般式(1)におけるR1はデシル基、AOはエチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基、mは8、cは0.82である化合物}。
2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)を1−ノナノール144部(1モル部)に変更した以外は製造例2と同様にして、デカノールのEO6モル付加物(A−7)を得た{(A−7)は、一般式(1)におけるR1はn−ノニル基、AOはエチレンオキシ基、mは6、cは0.60である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)、及び水酸化カリウム0.5部(0.009モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。130℃に昇温し、PO232部(4モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、140℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのPO4モル付加物(A−8)を得た。{(A−8)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはプロピレンオキシ基、mは6、cは0.55である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)、及び水酸化カリウム0.5部(0.009モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。130℃に昇温し、PO174部(3モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら9時間かけて滴下した後、140℃で5時間熟成した。次いでEO88部(2モル部)を圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら5時間かけて滴下した後、140℃で2時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのPO3モルEO2モル付加物(A−8)を得た。{(A−9)は、一般式(2)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、nは3、kは2、cは0.84である化合物}。
EO176部(4モル部)をEO572部(13モル部)に変更した以外は製造例2と同様にして、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのEO15モル付加物(A’−1)を得た{(A’−1)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは15である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)、及び過塩素酸アルミニウム九水和物1部(0.002モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。80℃に昇温し、EO88部(2モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、95℃で5時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのEO2モル付加物(A’−2)を得た{(A’−2)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは2、cは0.38である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)、水酸化カリウム0.5部(0.009モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。140℃に昇温し、EO264部(6モル部)を圧力が0.2MPaG以下になるように調整しながら5時間かけて滴下した後、160℃で2時間熟成した。次いで70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して2−エチル−1−ヘキサノールのEO6モル付加物(A’−3)を得た{(A’−3)は、一般式(1)におけるR1は2−エチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基、mは6、cは3.54である化合物。}
2−エチル−1−ヘキサノール130部(1モル部)をn−ドデシルアルコール186部(1モル部)に変更した以外は製造例2と同様にして、n−ドデシルアルコールのEO6モル付加物(A’−4)を得た{(A’−4)は、一般式(1)におけるR1はn−ドデシル基、AOはエチレンオキシ基、mは6、cは0.86である化合物}。
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノール144部(1モル部)、水酸化カリウム1部(0.009モル部)を投入し、窒素置換後密閉し、70℃に昇温し、1時間減圧下で脱水を行った。140℃に昇温し、EO528部(14モル部)を圧力が0.5MPaG以下になるように調整しながら8時間かけて滴下した後、BO144部(2モル部)を投入し、160℃で5時間熟成した。70℃に冷却後、吸着処理剤[キョーワード600:協和化学工業(株)製]10部を投入し、70℃で1時間撹拌して処理した後、吸着処理剤をろ過して3,5,5−トリメチル−1−ヘキサノールのEO12モル/BO2モル付加物(A’−5)を得た{(A’−5)は、一般式(1)におけるR1は3,5,5−トリメチル−1−ヘキシル基、AOはエチレンオキシ基および1,2−ブチレンオキシ基、mは14、cが1.38である化合物。}
カーボンブラック(B−1)30部とβ-ナフトールEO40モル付加物6部、蒸留水164部を混合し、超音波分散機を用いて1時間分散させカーボンブラック15%含有の顔料分散液(P−1)を得た。得られた顔料分散液のカーボンブラック粒子の平均粒子径(D50)を測定したところ、162.1nmであった。なお、平均粒径(D50)の測定は、 レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製、LA−750)を用いた。
<インク組成物の作成>
各インク組成物は表1に従い、製造例1〜9若しくは比較製造例1〜5で得られた(A)若しくは(A’)、製造例10で得られた顔料分散液(P−1)、水溶性有機溶剤、水を攪拌し、均一に混合することで作製した。
<動的表面張力測定>
各インク組成物についてKRUSS社製バブルプレッシャー型動的表面張力計BP−2を用いて、25℃における表面寿命が100ms、1000msの場合の動的表面張力を測定した。
比較例1のインク組成物については、未反応アルコールが検出されなかったため、Weibullの分布定数cは計算できなかった。比較例2のインク組成物については水への溶解性が低かったため、動的表面張力の測定ができなかった。また、比較例3〜5のインク組成物については分子量分布が広いため、十分な界面活性を示さず、短い表面寿命において高い動的表面張力を示した。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で表されるアルキレンオキサイド付加物であって、アルキレンオキシ基が付加モル分布を有し、かつ、Weibullの分布則から導かれる下記数式(1)から求められる分布定数cが1.0以下であるアルキレンオキサイド付加物(A)及び着色剤(B)を必須成分とするインク組成物であり、アルキレンオキサイド付加物(A)が炭素数6〜10の脂肪族アルコールの1,2−プロピレンオキサイド(以下、POと略記する。)付加物、エチレンオキサイド(以下、EOと略記する。)とPOのランダム付加物、EO/POブロック付加物、又はPO/EOブロック付加物であるインク組成物。
R1O(AO)mH (1)
[式中、R1は炭素数6〜10の脂肪族炭化水素基;AOはアルキレンオキシ基;mはアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表す3〜14の数である。]
[式中、Ln(n00/n0)は(n00/n0)の自然対数を意味し、vは脂肪族アルコール1モル当たりに付加したアルキレンオキサイドの平均付加モル数を表し、n00は反応に用いた脂肪族アルコールのモル数、n0は未反応の脂肪族アルコールのモル数を表す。] - 脂肪族炭化水素基が分岐鎖を有する炭化水素基である請求項1又は2に記載のインク組成物。
- 脂肪族炭化水素基が炭素数1〜3の分岐鎖を1〜6本有する分岐炭化水素基である請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
- 100msの表面寿命における動的表面張力が35mN/m以下である請求項1〜4いずれか1項に記載のインク組成物。
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