JP2012054046A - 防鼠ケーブル - Google Patents

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Takaaki Tanaka
孝明 田中
Shuichi Suzuki
秀一 鈴木
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Abstract

【課題】恒久的な防鼠効果を有し、かつ、軽量な防鼠ケーブルを提供する。
【解決手段】所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心1と、撚合せ線心1の外周に形成された内部被覆樹脂層2と、内部被覆樹脂層2の外周に形成されたPEEK樹脂層3を備えた防鼠ケーブル10であって、PEEK樹脂層3は、曲げ弾性率2000MPa以上6000MPa以下の特性を有し、硬さがASTM D−785,Mスケールで90以上の特性を有し、摩擦係数0.4以下0.08以上の特性を有するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、鼠の喫食行動によるケーブル構造の損傷を止めることができる防鼠ケーブルに関し、特に、恒久的な防鼠効果を有する防鼠ケーブルに関する。
従来の防鼠ケーブルとして、例えば特許文献1に開示されているものがある。この防鼠ケーブルは、所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心上に金属製の保護層が設けられて構成されるものである。この金属製の保護層は、波付け加工が施されたステンレステープからなり、この波付けステンレステープの外部には外部被覆層が設けられる。
この防鼠ケーブルによると、鼠の喫食行動にケーブルが晒されると、鼠の歯が外部被覆層の下にある波付けステンレステープに接触するため、それ以上のかじりによるケーブル構造の損傷を止めることができる。これによって防鼠効果が得られる。
また、他の防鼠ケーブルとしては、特許文献2に開示されているものがある。この防鼠ケーブルは、防鼠対策としてシース内に鼠忌避効果を発揮するカプサイシンやシクロヘキシミドなどの鼠忌避剤を含有した構成を特徴とする。これら鼠忌避剤によって、鼠の喫食行動を防止する効果が得られる。
特開平5−74230号公報 特開2005−44652号公報 特開平10−283849号公報
しかし、特許文献1に開示された従来の防鼠ケーブルによると、金属製の保護層を設けるため、ケーブル重量が大になり、敷設時の作業性が悪くなるという問題があった。また、特許文献2に開示された防鼠ケーブルでは、鼠忌避剤(忌避性薬剤)の防鼠効果は恒久的でないので、いつしか鼠によって損傷を受けることになり、配線後(架設後)の長期信頼性が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、恒久的な防鼠効果を有し、かつ、軽量な防鼠ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心と、前記撚合せ線心の外周に形成された内部被覆樹脂層と、前記内部被覆樹脂層の外周に形成されたPEEK樹脂層を備えた防鼠ケーブルであって、前記PEEK樹脂層は、曲げ弾性率2000MPa以上6000MPa以下の特性を有し、硬さがASTM D−785,Mスケールで90以上の特性を有し、摩擦係数0.4以下0.08以上の特性を有する防鼠ケーブルである。
前記PEEK樹脂層の厚さは0.5mm以上1.5mm以下であるとよい。
本発明によれば、恒久的な防鼠効果を有し、かつ、軽量な防鼠ケーブルを提供できる。
本発明の実施の形態に係る防鼠ケーブルを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る防鼠ケーブルを示す断面図である。図1に示すように、防鼠ケーブル10は、所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心1と、撚合せ線心1の外周に形成された内部被覆樹脂層2と、内部被覆樹脂層2の外周に形成されたPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂層3を備えてなる。
撚合せ線心1を構成する絶縁線心は、例えば、導体である軟銅線上に絶縁体としてポリエチレンを被覆してなる。
内部被覆樹脂層2としては、種々の樹脂を用いることができる。内部被覆樹脂層2は、撚合せ線心1の外周に押出加工により形成される。
PEEK樹脂層3は、内部被覆樹脂層2の外周に押出加工により形成される。PEEK樹脂層3に用いられるPEEK樹脂は、機械特性に優れており、さらに、改質しない状態でもUL940V−0の優れた難燃性を有する。また、PEEK樹脂は、押出加工性を有するので、生産性の妨げにならず、コストダウンを図ることができる。なお、PEEK樹脂層3の外周に外部被覆層を設けてもよい。
PEEK樹脂層3は、曲げ弾性率が2000MPa以上6000MPa以下、硬さはASTM D−785,Mスケールで90以上(ステンレス鋼SUS304以上)、摩擦係数0.4以下0.08以上である。
PEEK樹脂層3の曲げ弾性率を2000MPa以上6000MPa以下としたのは、可撓性を確保するためである。曲げ弾性率はASTM D−790に準拠した測定方法で実施することが望ましい。
PEEK樹脂層3の硬さをASTM D−785,Mスケールで90以上としたのは、鼠の歯が立たない程度の硬さが必要なためである。硬さはASTM D−785に準拠した測定方法で実施することが望ましい。
PEEK樹脂層3の摩擦係数を0.4以下としたのは、鼠の門歯を引っ掛かりにくくするためである。摩擦係数はASTM D−1894に準拠した測定方法で実施することが望ましい。
すなわち、PEEK樹脂層3の曲げ弾性率、硬さ、摩擦係数の数値を限定したのは、鼠の喫食行動に対して有効性が認められるためである。
また、PEEK樹脂層3の厚さは、0.5mm以上1.5mm以下であることが好ましい。PEEK樹脂層3の厚さが0.5mm未満では鼠の喫食行動に耐えられず、防鼠効果が認められなくなり、1.5mmを超えると、PEEK樹脂が高い剛性を有するので、ケーブルの可撓性が低くなると共にコストアップに繋がるからである。
以上説明した防鼠ケーブル10において、内部被覆層2の外周に、曲げ弾性率が2000MPa以上6000MPa以下、硬さがASTM D−785,Mスケールで90以上、摩擦係数が0.4以下0.08以上の特性を有するPEEK樹脂層3を設けたことにより、鼠の喫食行動に基づいてPEEK樹脂層3に鼠の歯がぶつかっても、PEEK樹脂層3に歯が立たず、喫食を避けることができる。その結果、ケーブル全体が鼠から保護される。PEEK樹脂層3は高い耐老化性を有するので、金属製の保護層と同等の恒久的な防鼠効果が得られる。また、本発明の防鼠ケーブル10によれば、金属製の保護層を用いたときよりも良好な可撓性が得られ、軽量化とコストダウンが図れる。
なお、従来技術として、金属製の保護層の替わりに耐摩耗性に優れるPOM(ポリアセタール)樹脂を用いた防鼠ケーブルの例がある(特許文献3)。しかし、POMは自己消炎性のない難燃性の低い樹脂(UL94H−B)である。本発明の防鼠ケーブル10では、自己消炎性を有するPEEK樹脂を使用しているので、優れた難燃性を有する。
なお、本実施の形態にあっては、ケーブル最外層をPEEK樹脂層3で形成したが、PEEK樹脂層3以外の部分について鼠の喫食行動を防止するという本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更を加えられることは勿論である。
1 撚合せ線心
2 内部被覆樹脂層
3 PEEK樹脂層
10 防鼠ケーブル

Claims (2)

  1. 所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心と、前記撚合せ線心の外周に形成された内部被覆樹脂層と、前記内部被覆樹脂層の外周に形成されたPEEK樹脂層を備えた防鼠ケーブルであって、前記PEEK樹脂層は、曲げ弾性率2000MPa以上6000MPa以下の特性を有し、硬さがASTM D−785,Mスケールで90以上の特性を有し、摩擦係数0.4以下0.08以上の特性を有することを特徴とする防鼠ケーブル。
  2. 前記PEEK樹脂層の厚さは0.5mm以上1.5mm以下である請求項1記載の防鼠ケーブル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040573A (ja) * 2012-07-24 2014-03-06 Sanyo Chem Ind Ltd インク組成物

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