JP2015038824A - 防鼠ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】長期的な防鼠効果を有し、かつ可撓性を有する防鼠ケーブルを提供する。【解決手段】所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心と、撚合せ線心の外周に形成されたポリウレタン樹脂層と、ポリウレタン樹脂層の外周に形成される外部被覆層を備えた防鼠ケーブル。【選択図】図1
Description
本発明は防鼠ケーブルに係り、特に長期的な防鼠効果かつ可撓性を有する防鼠ケーブルに関する。
従来の防鼠ケーブルとして、例えば特許文献1に開示されたものがある。この防鼠ケーブルは所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心上にステンレステープを巻きつけて構成するものであり、ステンレステープに波付け加工を施した波付けステンレステープにしたものである。さらに波付きステンレステープの外部には外部被覆層を設けた構成を有するものである。
この防鼠ケーブルによると、鼠の喫食行動にケーブルが晒されると、外部被覆層の下にある波付けステンレステープに接触するため、それ以上のかじりによるケーブル構造の損傷を止めることができる。これによって防鼠効果が得られる。
また特許文献2などに開示される防鼠ケーブルは、防鼠対策としてシース内に鼠忌避効果を発揮するカプサイシンやシクロヘキシミドなどの鼠忌避材を含有した構成を特徴とする。これら鼠忌避材によって、鼠の喫食行動を防止する効果が得られる。
しかし従来の特許文献1の防鼠ケーブルによると、金属製の保護層を設けるため、可撓性が低下するとともにケーブル重量が大になり、敷設時の作業性が悪くなる。
一方、特許文献2によると忌避性薬剤の防鼠効果が恒久的でないので、いつかは鼠によって損傷を受けることになる。つまり、ケーブル配設後(架設後)の長期信頼性が不十分であるという問題がある。
従って、本発明の目的は長期的な防鼠効果を有し、かつ可撓性を有する防鼠ケーブルを提供することにある。
本発明は、上記した目的を実現するため、所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心と、撚合せ線心の外周に形成されたポリウレタン樹脂層と、ポリウレタン樹脂層の外周に形成される外部被覆層を備えた防鼠ケーブルを提供する。
本発明の防鼠ケーブルによると、撚合せ線心の外周にポリウレタン樹脂層を設けたので、ステンレステープなどからなる金属製の保護層を設けることなく金属製の保護層と同等の防鼠効果が得られる。加えて、金属製の保護層を設けたときよりも良好な可撓性が得られる。
以下図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の防鼠ケーブルを示す。例えば、導体である軟銅線上に絶縁体としてポリウレタン被覆を施した所定数の絶縁線を撚り合せた撚合せ線心1から成り、撚合せ線心1の外周に0.5〜2mmの肉厚を有するポリウレタン樹脂層2を押し出して形成し、その外周に外部被覆層3を形成する。外部被覆層3は、ポリ塩化ビニルやポリエチレンなどをポリウレタン樹脂層の外周に押し出して形成される。
なおポリウレタン樹脂層2とその外周に形成される外部被覆層3との間にはテープなどのセパレータ層を設けることもできる。
ポリウレタン樹脂は、押し出し加工性を有するので生産性の妨げにならない。
以上説明した防鼠ケーブルにおいて、撚合せ線心1の外周に形成されたポリウレタン樹脂層2を設けたことにより、鼠の喫食行動に基づいてポリウレタン樹脂層2にぶつかるがポリウレタン樹脂層2に歯が立たず、喫食を避けることになる。その結果、ケーブル全体が鼠から保護される。
なお、本実施の形態にあっては、撚合せ線心1の外周にポリウレタン樹脂層2を形成したが、ポリウレタン樹脂層以外の部分について鼠の喫食行動を防止するという本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変更を加えられることは勿論である。
本発明の実施に当たり、ポリウレタン樹脂層2の引裂強度は、JIS K 7311に準拠した測定方法で実施し、50kN/m 以上の特性を有することが望ましい。
ポリウレタン樹脂層2の硬さは、JIS K 7311に準拠した測定方法で実施し、タイプAデュロメータ、80以上の特性を有することが望ましい。
ポリウレタン樹脂層2の引張応力は、JIS K 7311に準拠した測定方法で実施し、3MPa以上の特性を有することが望ましい。
ポリウレタン樹脂層2の肉厚に関し、厚さが0.5mm未満では鼠の喫食行動に耐えられず、防鼠効果が認められなくなり、2mmを超えるとCFRTP樹脂層が高い剛性を有するのでケーブルの可撓性が高くなるとともに、コストアップになる。
1:撚合せ線心
2:ポリウレタン樹脂層
3:外部被覆層
2:ポリウレタン樹脂層
3:外部被覆層
Claims (5)
- 所定数の絶縁線心を有する撚合せ線心と、該撚合せ線心の外周に形成されたポリウレタン樹脂層と、該ポリウレタン樹脂層の外周に形成された外部被覆層を備えたことを特徴とする防鼠ケーブル。
- 請求項1に記載の防鼠ケーブルであって、
前記ポリウレタン樹脂層は、引裂強度がJIS K 7311に準拠し、50kN/m以上の特性を有することを特徴とする防鼠ケーブル。 - 請求項1または請求項2に記載の防鼠ケーブルであって、
前記ポリウレタン樹脂層は、硬さがJIS K 7311に準拠し、タイプAデュロメータ、80以上の特性を有することを特徴とする防鼠ケーブル。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防鼠ケーブルであって、
ポリウレタン樹脂層の引張応力は、JIS K 7311に準拠し、3MPa以上の特性を有することを特徴とする防鼠ケーブル。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の防鼠ケーブルであって、
前記外部被覆層は、0.5〜2mmの被覆厚さを有することを特徴とする防鼠ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013169384A JP2015038824A (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | 防鼠ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013169384A JP2015038824A (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | 防鼠ケーブル |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015038824A true JP2015038824A (ja) | 2015-02-26 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013169384A Pending JP2015038824A (ja) | 2013-08-19 | 2013-08-19 | 防鼠ケーブル |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106057340A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-10-26 | 王小凤 | 一种应用在变电站中的电线 |
CN106128597A (zh) * | 2016-06-08 | 2016-11-16 | 吴敏 | 一种电力设备中使用的电线 |
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2013
- 2013-08-19 JP JP2013169384A patent/JP2015038824A/ja active Pending
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