JP6104547B2 - 廃イオン交換樹脂の処理方法 - Google Patents

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本発明は、廃イオン交換樹脂の処理方法に関する。
原子力施設では、復水(発電機のタービン冷却水)の浄化や、炉水の放射能分析や化学成分の分析を化学分析室で行っている。これら復水や化学分析室の廃水の浄化に粒状イオン交換樹脂や粉末イオン交換樹脂が大量に使用されている。粒状イオン交換樹脂や粉末イオン交換樹脂は再生処理を行うが処理能力が低下するので、ある程度再生処理を行った後、廃棄処理される。
これらの廃イオン交換樹脂は直接セメントによる固化処理を実施、または加熱溶融した塩素化ポリエチレンとエクストルダー中で混合、混練してペレット廃棄体として貯蔵している。貯蔵したペレット廃棄体をより安定した形態で貯蔵、処分するにはセメントで固化することが最も適している。
一方、廃イオン交換樹脂をセメント固化するに際しては、一般に廃イオン交換樹脂を無害化し、必要に応じて減容化した後にセメント固化に供するのが一般的である。
例えば、特許文献1には、廃イオン交換樹脂の吸着部位であるイオン交換基を水熱条件下で不能化することが開示されている。また、特許文献2には、水の飽和蒸気圧以上の圧力かつ200℃以下の温度に廃イオン交換樹脂を保持し、廃イオン交換樹脂から金属イオンを捕捉したイオン交換基を除去することが開示されている。さらに、特許文献3には、廃イオン交換樹脂を乾燥した後、低気圧酸素雰囲気で加熱分解し、同時に酸素プラズマを加熱して分解ガスと高温酸素との酸化反応を促進させることによって、乾燥時及び熱分解酸化時に発生するガスを化学処理で無害化することが開示されている。
しかしながら、上述のようにして廃イオン交換樹脂を無害化した場合であっても、廃イオン交換樹脂をセメント固化すると、この廃イオン交換樹脂が膨潤して、固化体を破損させる可能性があるという課題があった。このため、従来は、廃イオン交換樹脂の膨潤に耐え得るように、廃イオン交換樹脂量に対して多量のセメントを使用し、廃イオン交換樹脂の膨潤によってもセメント固化体が破損しないようにしていた。
一方、従来の方法では、セメント固化体の量が飛躍的に増大してしまうために、セメント自体の強度を向上させ、使用するセメント量を低減させる試みがなされていた。例えば、特許文献4には、セメントに対して炭素繊維を含有させる方法が開示されているが、炭素繊維によってセメント固化体の膨潤を長期に亘って抑制することは困難であり、炭素繊維自体が高価であるためにセメント固化体の製造コストが増大してしまうという課題があった。
また、廃イオン交換樹脂の膨潤を抑制するために、特許文献5には、所定のアルカリ濃度の溶液を予め準備しておき、廃イオン交換樹脂を上記溶液中に浸漬させることにより、廃イオン交換樹脂が含有する水のアルカリ濃度と上記溶液のアルカリ濃度とを同一にし、さらに、セメント混練水のアルカリ濃度をも上記溶液のアルカリ濃度と同一にして、セメント固化時の廃イオン交換樹脂のイオン交換に伴う水分放出を抑制して、その膨潤を抑制することが開示されている。しかしながら、この方法では、アルカリ溶液及び混練水の濃度調整に高い精度が要求されるために操作が複雑化してしまうとともに、溶液を廃イオン交換樹脂に吸収させる際に長時間を要するという課題があった。
さらに、廃イオン交換樹脂の膨潤を抑制するために、特許文献6には水酸化カルシウムのようなアルカリ土類元素の水酸化物の飽和溶液に廃イオン交換樹脂を浸漬させることが開示されている。しかしながら、この方法では、水酸化カルシウムのような原子力施設では通常使用しない薬剤を多量に用いることからコスト増を招くとともに、廃イオン交換樹脂に電解質を添加した後に脱水を行うので、廃イオン交換樹脂に吸着していた放射性核種が液相中に移行してしまうという課題があった。
特開2009−162646号 特開平11−23793号 特開2001−305287号 特開平4−194794号 特開平9−101398号 特開昭63−261200号
本発明は、特に原子力施設における廃イオン交換樹脂をセメント固化して処理する際に、この廃イオン交換樹脂の膨潤を防止して、セメント固化体を破損させることなく、安定した廃イオン交換樹脂の廃棄処理を行うことを目的とする。
本発明の一態様は、廃イオン交換樹脂と混練水とを混合して混練した後、アルカリ金属
溶液を添加し、アルカリ金属含有混練物を得るステップと、前記アルカリ金属含有混練物
中に、セメントを添加し、混練してセメント固化体を得るステップと、前記アルカリ金属含有混練物中に、追加のアルカリ金属溶液を添加するステップを具え、前記追加のアルカリ金属溶液は、複数回に亘って添加することを特徴とする、廃イオン交換樹脂の処理方法に関する。
本発明によれば、特に原子力施設における廃イオン交換樹脂をセメント固化して処理する際に、この廃イオン交換樹脂の膨潤を防止して、セメント固化体を破損させることなく、安定した廃イオン交換樹脂の廃棄処理を行うことができる。
第1の実施形態の廃イオン交換樹脂の処理方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態の廃イオン交換樹脂の処理方法を示すフローチャートである。 実施例におけるセメント固化体の一軸圧縮強度を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における廃イオン交換樹脂の処理方法を示すフローチャートである。
最初に、図1に示すように、廃イオン交換樹脂L1及び混練水L2を準備する。廃イオン交換樹脂L1としては、原子力施設における復水や化学分析室の廃水の浄化に使用された粒状イオン交換樹脂や粉末イオン交換樹脂等の廃イオン交換樹脂を挙げることができる。
混練水L2は、通常の市水とすることができる。なお、以下に説明するセメントL5に対する混練水L2の量L5/L2は質量%において、1.4〜2.2の範囲とすることができる。
廃イオン交換樹脂L1及び混練水L2を準備した後は、これらを混合した後に混練(1)(ステップS1)を所定時間、例えば数分から数十分間行い、その後、アルカリ金属溶液L3を添加し、さらに混練(2)(ステップS2)を同じく数分から数十分間行って、アルカリ金属含有混練物L4を得る。
アルカリ金属溶液L3としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を例示することができるが、入手が容易であって安価であることから水酸化ナトリウムを好ましく用いることができる。
次いで、アルカリ金属含有混練物L4に対して、セメントL5を添加し、さらに混練(3)(ステップS3)を行う。このように、アルカリ金属含有セメント混練物L4に対してセメントL5を添加することにより、セメントL5を含むアルカリ金属含有混練物L4の硬化が促進されるとともに、廃イオン交換樹脂L1の膨潤を抑制することができる。これは、以下のような原理に基づくものである。
セメントL5は、例えばアルミナセメント、高炉スラグセメント、フライアッシュセメント及びポルトランドセメントであることが好ましい。これらのセメント材は容易に入手ができるとともに安価であって、かつ海水や化学物質に対して安定であるので、本実施形態のように廃イオン交換樹脂を固化して安定化させるセメント材として適している。特に、アルミナセメントは、アルミニウムの原料であるボーキサイトと石灰石から作られ、酸化アルミニウムを含むセメントであって、混練後すぐに強い強度を発揮するので、イオン閉じ込め性に優れている。
セメントL5は数種類の無機鉱物から構成されており、一般には、これらの無機鉱物が水と反応することによって他の物質に変化し、この物質が硬化することによってセメント固化体となる。上記の反応はアルカリ条件下で進行し、通常は、セメントL5中のCaOが水と反応としてCa(OH)に変化するので、このCa(OH)がアルカリとして作用し、上記反応が進行する。
しかしながら、本実施形態では、セメントL5及び混練水L2との混練物に対して別途アルカリ金属(溶液)を添加しているので、上述のようなCa(OH)が生成される以前に、上記アルカリ金属(溶液)の添加によってセメントの硬化反応が進行する。結果として、セメントL5を含むアルカリ金属含有混練物L4の硬化が促進されることになる。
また、廃イオン交換樹脂L1の膨潤は、当該廃イオン交換樹脂L1に対する水の浸透圧が大きく関与しており、廃イオン交換樹脂L1が通常の市水等と接触している場合、廃イオン交換樹脂L1は市水を取りこんで膨潤する。しかしながら、上述のようにアルカリ金属含有混練物L4中では、廃イオン交換樹脂L1の近傍にはアルカリ金属のイオン成分を含む水(例えばNaOH水)が存在するようになる。このイオン成分水(例えばNaOH水)は、セメントから排出されるCa(OH)水よりも浸透係数が小さいため、廃イオン交換樹脂L1中への浸透圧が小さくなり、その結果、廃イオン交換樹脂L1の膨潤が抑制されるようになる。
アルカリ金属含有混練物L4に対してセメントL5を添加した後は、混練(3)(ステップS3)を数分から数十分間行って、セメント固化体L6を得る。
なお、廃イオン交換樹脂L1に対するアルカリ金属溶液L3中のアルカリ金属の量は、廃イオン交換樹脂L1に対して5質量%以上10質量%以下であることが好ましい。アルカリ金属の量が5質量%未満であると、上述した廃イオン交換樹脂L1の膨潤抑制の効果が十分でなく、アルカリ金属の量が10質量%を超えると、最早廃イオン交換樹脂L1の膨潤抑制の効果が向上しないばかりでなく、アルカリ金属含有混練物L4の固化時間が極端に短縮化されてしまうことによって、混練(3)(ステップS3)を十分に行うことができず、セメントL5が均一に分散したセメント固化体L6を得ることができない。
特に、セメントL5に対する混練水L2の量L5/L2が1.4質量%以上2.2質量%以下の通常の混合の範囲においては、上記傾向が顕著になる。
なお、アルカリ金属溶液L3の濃度は特に限定されるものではないが、濃度が低いと添加溶液量が増えるため、安全上の取り扱い観点から問題のない範囲で極力濃度を高くする方が好適である。
また、上述のような条件内において、廃イオン交換樹脂L1に対するアルカリ金属の量及びセメントL5に対する混練水L2の量L5/L2を適宜調整することにより、混練(3)(ステップS3)における混練時間を約1分程度とすることができ、さらには数十秒のオーダとすることもできる。但し、一般には上述したように、数分から数十分間のオーダで混練することにより、上記条件内において、廃イオン交換樹脂L1が均一に分散したセメント固化体L6を得ることができる。
以上、本実施形態によれば、特に原子力施設における廃イオン交換樹脂をセメント固化して処理する際に、この廃イオン交換樹脂の膨潤を防止して、セメント固化体を破損させることなく、安定した廃イオン交換樹脂の廃棄処理を行うことができる。
(第2の実施形態)
図2は、本実施形態における廃イオン交換樹脂の処理方法を示すフローチャートである。なお、図1に示す物質及び工程と類似あるいは同一の物質及び工程については、同一の符号を用いている。
最初に、第1の実施形態と同様にして、廃イオン交換樹脂L1及び混練水L2を準備し、これらを混合した後に混練(1)(ステップS1)し、アルカリ金属溶液L3を添加してさらに混練(2)(ステップS2)し、アルカリ金属含有混練物L4を得る。
次いで、アルカリ金属含有混練物L4に対して、セメントL5を投入し、混練後、追加のアルカリ金属溶液L8を添加するとともに、混練(3)(ステップS3)を行う。
追加のアルカリ金属溶液L8は、アルカリ金属溶液L3と同じ水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を例示することができるが、入手が容易であって安価であることから水酸化ナトリウムを好ましく用いることができる。
本実施形態においては、アルカリ金属溶液(アルカリ金属溶液L3及び追加のアルカリ金属溶液L8)を分割して、廃イオン交換樹脂L1及び混練水L2の混練物に添加するようにしている。上述したように、アルカリ金属溶液の添加は、セメントの硬化を促進するものであるので、混練(1)(ステップS1)及び混練(2)(ステップS2)間で総てのアルカリ金属溶液を添加してしまうと、セメント投入後に硬化が開始され、廃イオン交換樹脂L1との混練(3)を行うことができなくなってしまう場合がある。
しかしながら、本実施形態においては、アルカリ金属溶液をアルカリ金属溶液L3及び追加のアルカリ金属溶液L8に分割して添加しているので、セメントが投入後即座に硬化してしまうのを防止することができる。したがって、廃イオン交換樹脂L1が均一に分散したセメント固化体L6を得ることができる。
なお、本実施形態においては、廃イオン交換樹脂L1に対するアルカリ金属溶液L3中のアルカリ金属の量及び追加のアルカリ金属溶液L8中のアルカリ金属の量を、廃イオン交換樹脂L1に対して5質量%以上10質量%以下とすることが好ましい。アルカリ金属の量が5質量%未満であると、上述した廃イオン交換樹脂L1の膨潤抑制の効果が十分でなく、アルカリ金属の量の量が10質量%を超えると、最早廃イオン交換樹脂L1の膨潤抑制の効果が向上しないばかりでなく、アルカリ金属含有混練物L4の固化時間が極端に短縮化されてしまうことによって、混練(3)(ステップS3)を十分に行うことができず、廃イオン交換樹脂L1が均一に分散したセメント固化体L6を得ることができない。
特に、セメントL5に対する混練水L2の量L5/L2が1.4質量%以上2.2質量%以下の通常の混合の範囲においては、上記傾向が顕著になる。
また、特に図示しないが、追加のアルカリ金属溶液L8を複数回に分けてアルカリ金属含有混練物L4に対して添加することもできる。この場合、混練(3)(ステップS3)における混練の状態をモニタリングし、例えば硬化に要する時間が長いような場合は、適宜追加のアルカリ金属溶液L8を添加して硬化時間を調整することができる。すなわち、混練(3)における混練状態を高精度に制御することができる。
本実施形態においても、特に原子力施設における廃イオン交換樹脂をセメント固化して処理する際に、この廃イオン交換樹脂の膨潤を防止して、セメント固化体を破損させることなく、安定した廃イオン交換樹脂の廃棄処理を行うことができる。
なお、その他の特徴及び作用効果については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
(実施例1)
最初に、粒状のイオン交換樹脂L1(アニオン樹脂/カチオン樹脂の体積比=2/1)の60kg及び80kgと混練水L2とを混練した(混練(1))後、水酸化ナトリウム溶液L3を添加して10分間混練(混練(2))した。
次いで、普通ポルトランドセメントL5を、混練水L2に対する質量比がL5/L2が1.4質量%以上2.2質量%(セメント115kg〜138kgに対して、混練水を81kg〜62kgの範囲で変化)となるようにして20分間混練(混練(3))してセメント固化体L6を得た。
なお、水酸化ナトリウム溶液L3中の水酸化ナトリウムの量は、粒状のイオン交換樹脂L1の60kg及び80kgに対して、5質量%〜10質量%となるように調整した。
上述のようにして得た200L規模セメント固化体(直径0.57m、高さ0.79mの円柱形状)からコアボーリングにより一部を採取(直径50mm、高さ100mmの円柱状)し、材齢28日における一軸圧縮強度を測定したところ、総てのセメント固化体において、1.47MPa以上の強度を有することが判明した。したがって、上述のようにして得たセメント固化体は、その後の埋設処理に供するに足る十分な強度を有することが判明した。
なお、特に示さないが、第2の実施形態にしたがって、追加の水酸化ナトリウム溶液L8を用いた場合も、水酸化ナトリウム溶液L3中の水酸化ナトリウムの量及び追加の水酸化ナトリウム溶液L8中の追加の水酸化ナトリウムの量を、粒状のアニオン交換樹脂L5の60kg及び80kgに対して、5質量%〜10質量%となるように調整し、その他の条件を上述のように設定することにより、図3に示すものと同様の結果が得られた。
(実施例2)
本実施例では、混練(3)における混練時間を変化させた場合の、セメント固化体の一軸圧縮強度を測定した。なお、普通ポルトランドセメントL5及び混練水L2の質量比L5/L2を2.0質量%、水酸化ナトリウム溶液L3中の水酸化ナトリウムの量を、粒状のイオン交換樹脂L1の60kg及び80kgに対して5質量%とした以外は、実施例1と同様にしてセメント固化体を得た。結果を表1に示す。
Figure 0006104547
表1から明らかなように、混練(3)における混練時間が1分及び40分の場合においても、混練物の粘度に差はなく、また、得られたセメント固化体の一軸圧縮強度においても差がないことが判明した。すなわち、廃イオン交換樹脂L1に対するアルカリ金属の量及びセメントL5に対する混練水L2の量L5/L2を適宜調整することにより、混練(3)における混練時間を1分間とした場合においても、アルカリ金属含有混練物L4と粒状のイオン交換樹脂L1とが均一に混ざりあい、イオン交換樹脂L1が均一に分散したセメント固化体L6が得られることが判明した。
なお、特に示さないが、第2の実施形態にしたがって、追加の水酸化ナトリウム溶液L8を用いた場合も、水酸化ナトリウム溶液L3中の水酸化ナトリウムの量及び追加の水酸化ナトリウム溶液L8中の追加の水酸化ナトリウムの量を、粒状のイオン交換樹脂L1の60kg及び80kgに対して、5質量%となるように調整し、その他の条件を上述のように設定することにより、表1に示すものと同様の結果が得られた。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として掲示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

Claims (4)

  1. 廃イオン交換樹脂と混練水とを混合して混練した後、アルカリ金属溶液を添加し、アルカリ金属含有混練物を得るステップと、
    前記アルカリ金属含有混練物中に、セメントを添加し、混練してセメント固化体を得るステップと、
    前記アルカリ金属含有混練物中に、追加のアルカリ金属溶液を添加するステップを具え、前記追加のアルカリ金属溶液は、複数回に亘って添加することを特徴とする、廃イオン交換樹脂の処理方法。
  2. 前記アルカリ金属溶液及び前記追加のアルカリ金属溶液は水酸化ナトリウム溶液であって、
    前記アルカリ金属溶液中の水酸化ナトリウムの量及び前記追加のアルカリ金属溶液中の追加の水酸化ナトリウムの量の合計が、前記廃イオン交換樹脂に対して5質量%以上10質量%以下であることを特徴とする、請求項に記載の廃イオン交換樹脂の処理方法。
  3. 前記セメント固化体を得るための混練時間が1分以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の廃イオン交換樹脂の処理方法。
  4. 前記セメントは、ポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、及びアルミナセメントからなる群より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか一に記載の廃イオン交換樹脂の処理方法。
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