JP6067497B2 - 放射性廃棄物の固化体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無機吸着剤に放射性核種を吸着させた固化体の製造方法に関する。
原子力発電プラントは、蒸気発生手段、高圧タービン、低圧タービン、復水器、給水ポンプ、給水加熱器を順次経て、再び蒸気発生手段に軽水を戻す循環サイクルを構成している。
そして、蒸気発生手段で発生した蒸気によって、高圧タービンおよび低圧タービンを駆動させて発電機を作動させ、発電が実施される。
沸騰水型原子力発電プラント(BWR)においては、原子炉で軽水を沸騰させており、この原子炉が蒸気発生手段を兼ねている。
大地震や大津波によりBWRの供給電源が全て喪失すると、原子炉への給水が停止して空焚き状態となり、炉心燃料の溶融または原子炉圧力容器の部分的損傷に至る場合がある。
このような過酷事故が生じた場合、炉心燃料の崩壊熱を安定的に冷却するため、原子炉圧力容器の内部に外部から冷却水が供給される。
このとき原子炉圧力容器が損傷していると仮定すると、供給した冷却水がその損傷部位から漏洩することになる。漏洩した冷却水は、溶融した炉心燃料等の放射性物質により汚染されている。
このようなことを想定した大量に発生する可能性のある高濃度汚染水を浄化する場合、無機吸着剤等の吸着剤を用いた放射線核種の除去が行われる。
そして、これら高濃度汚染水の浄化処理に伴い、吸着剤等の放射性廃棄物が二次的に発生することになる。これら二次廃棄物は、炉心燃料が溶融したことを想定すると高濃度の放射性セシウム(137Cs)等を含み高い放射線量を示すため、長期的に中間貯蔵および最終的処分するために、安定した形態に固化する必要がある。
放射性物質を含む廃棄物を固化する公知例として、合成モルデナイト粉砕物および合成A型無機吸着剤粉砕物に、137Csおよび/またはストロンチウムを選択的に吸着させ、一定圧力でラバープレスにより等方押出成形し、大気炉中で1200℃前後の温度で長時間保持し、焼成固化体を製造する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
また、放射性物質を含むセラミック廃棄物にアルカリ性水溶液を添加してこれらを金属カプセルに充てんし、全体を熱間静水圧加圧処理することにより、固化体を形成する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
特許第2807381号公報 特許第3071513号公報
しかし、特許文献1にかかる技術においては、1200℃前後といった高温で焼成するのに伴って、無機吸着剤に吸着させた137Csが揮発することが懸念される。
高濃度汚染水の137Csを吸着させた無機吸着剤を焼成固化する際には、137Csの揮発をできるだけ抑制し、加熱炉の汚染を低減することが望まれる。
因みに、1200℃で3時間保持した場合、無機吸着剤に吸着させた137Csの揮発率が0.02〜0.22%であるといった報告例がある。
また、特許文献2にかかる技術においては、熱間静水圧加圧処理を行うために大型機械設備を用いる必要があり、さらに処理に長時間要するために、大量の廃棄物処理に適していない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、簡単なプロセスで大量の放射性核種の安定的な最終処分ができるようになるとともに、固化体の製造の際に放射性核種の揮発を抑制する放射性廃棄物の固化体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる放射性廃棄物の固化体の製造方法は、放射性核種を吸着させたチャバサイトまたは結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤をベントナイトまたはカオリンを主成分とする粘土系鉱物を主成分とする成形助剤とともに混練して混練体とする工程と、前記混練体を押出成形する工程と、押出されて棒状となった前記混練体を規定された間隔で切断する工程と、切断された前記混練体を、雰囲気を大気とし、設定温度を700〜900℃の範囲内で焼成して固化体にする工程と、を含む。
本発明により、簡単なプロセスで大量の放射性核種の安定的な最終処分ができるようになるとともに、固化体の製造の際に放射性核種の揮発を抑制する放射性核種の固化技術が提供される。
本発明の実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体の製造方法で用いられるシステムの構成図。 (A)はチャバサイトを主成分とする無機吸着剤に対し、焼成の際の保持温度を変数として密度を測定した実験結果を示す図、(B)は結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤に対し、焼成の際の保持温度を変数として密度を測定した実験結果を示す図。 本発明の実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体の製造工程を示すフローチャート。 成形助剤をベントナイトとして無機吸着剤と混練して固化体を製造した実験データを示すテーブル。 成形助剤をカオリンとして無機吸着剤と混練して固化体を製造した実験データを示すテーブル。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体の製造方法で用いられるシステム10の構成図である。
本発明の実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体の製造方法は、放射性核種を吸着させた無機吸着剤11を成形助剤12とともに混練して混練体13とする工程(ステップS12)と、混練体13を押出成形する工程(ステップS13)と、押出されて棒状となった混練体13を規定された間隔で切断する工程(ステップS14)と、押出成形した混練体13を焼成して固化体にする工程(ステップS16)と、を含んでいる。
原子力発電プラントもしくは原子力関連施設で発生する放射性核種は、原子炉内でウランやプルトニウム等の核分裂反応で生じた核種およびそれらの放射性崩壊に伴い生成する核種を含んでいる。
これら放射性物質のうち137Csは、半減期が約30年であり、強い放射線を放出するとともに生体に滞留して食物連鎖により濃縮され易い性質を有するために、比較的長期間に渡り生体に被ばく影響を与えることが懸念されている。
このために、原子力発電プラントもしくは原子力関連施設で発生する放射性核種は、環境に漏洩しないように安定化処理を行って中間貯蔵を相当期間行った後に、最終処分場に埋設することが望まれる。
無機吸着剤11には、チャバサイトまたは結晶性ケイチタン酸塩を主成分とするものが好適に用いられる。また、これらに限定されることはなく、アルミケイ酸塩、クリノプチロライト、ハーシュライトといった放射性物質を吸着する性質を有するものであれば、無機吸着剤11として用いることができる。
成形助剤12は、無機吸着剤11に添加されて混練されることでその混練体13に可塑性を付与し、押出成形を容易にする。
成形助剤12は、特に粘土系鉱物を主成分とするものが好適に利用される。
適用される粘土系鉱物の成形助剤12としては、ベントナイト、カオリン(カオリナイト)、ハロサイト、クリソタイル、パロイフィライト、タルク、ムスコバイト、フロゴバイト、セイサイト、クロライト、バイデライト、バーミキュライト等が挙げられる。
特に、ベントナイトおよびカオリンは、安価で入手しやすく、好適に利用することができる。
そこで、実施形態では、成形助剤12をベントナイトに特定して説明をする。
なお、セルロースエーテル系の有機物の成形助剤12もあるが、これらの有機物は放射線によって分解されてしまう可能性がある。
適切なベントナイトの分量は、混練体13が押出成形されてなる押出成形体13aの形状、大きさまたは無機吸着剤11の種類によって異なる。
しかし、成形助剤12の分量が無機吸着剤11の4%未満では、混練体13に十分な可塑性が付与されず、押出成形の際にひび割れを起こす可能性が高まることがわかっている。
一方、成形助剤12が過剰になると、混練体13の単位体積あたりの放射性核種の吸着率が低下するので、ひび割れを発生させない程度で最小限とするのが望ましい。
例えば、チャバサイトを主成分とする無機吸着剤11とする場合、ベントナイトの分量は、無機吸着剤11の4%〜8%が好適である。
また、結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤11とする場合、ベントナイトの分量は、無機吸着剤11の25%〜35%が好適である。
ベントナイト以外の成形助剤12も考慮すると、成形助剤12は、無機吸着剤11の4%〜60%、より好適には5%〜30%の範囲内で添加する。
無機吸着剤11およびベントナイトを混練する混練機19の排出口14は、例えば、図1に示されるように、成形型孔18を備えた押出成形機24に接続される。
無機吸着剤11に上述の分量のベントナイトおよび適量の水17を添加し、混練機19に投入して混練し、混練体13を作製する。
混練体13は、この排出口14から押出成形機24に投入され、モータ15から動力を供給された押出手段25で成形型孔18に向けて押し出される。
なお、図1に示されるように、押出手段25にスクリュー16を備えることもできる。
成形型孔18は、例えば、長方形、正方形または円形など、成形したい混練体13の形状および大きさによって選択される。
混練体13は、成形型孔18によって押出成形され、成形型孔18の断面形状を有する板棒状の押出成形体13aとなって回転ベルト21に押出される。
なお、混練機19および押出成形機24を一体としてもよく、システム10を設置するスペースなどの種々の条件に合わせて設計される。
また、混練機19および押出成形機24などを含むシステム10は、煉瓦などの押出成形に使用される従来から知られている種々のシステムを適宜利用することができる。
押出成形体13aは、切断部22に設けられたピアノ線23で一定の幅ごとに切断してブロック状にされ、焼成され、保管容器に隙間なく積み上げるように収容される。
実設備に適用される保管容器は、430×430×1340mm程度の直方体形状のステンレス鋼製のものを想定している。固化体を直方体に焼成することで、保管容器内に隙間なく数多くの固化体を充填することが可能となる。
また実設備に適用される保管容器の他の形状として、内径430mm×高さ1340mm程度の円筒形のステンレス鋼製のものも想定している。
固化体を直径420mm×高さ1340mm程度の円筒形に焼成することで、保管容器内に隙間なく数多くの固化体を充填することが可能となる。
放射性物質を吸着した無機吸着剤11を焼成した固化体は、高い放射能を有することから、収納充填作業を遠隔操作で行う必要がある。このため、直方体もしくは円筒形に焼成した固化体は、ロボットアーム等でハンドリング、搬送しやすいという利点もある。
なお保管容器の形状は上記に限定されるものではなく、実際に使用される保管容器の寸法にあわせて、固化体の形状を選定すればよい。
具体的には押出成形の際に使用する成形型孔18の寸法や形状を変更することにより、固化体の寸法を変更することが可能である。
さらに、切断部22による押出成形体13aの切断の幅が自由に決定できるので、プレスによる成形に比べ、成形の形状により高い自由度がある。
また焼成の際の収縮を考慮して最終的な固化体の寸法を制御することが可能である。
ところで、図2(A)は、チャバサイトを主成分とする無機吸着剤11に対し、焼成の際の保持温度を変数として密度を測定した実験結果を示す図である。
また、図2(B)は、結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤11に対し、焼成の際の保持温度を変数として密度を測定した実験結果を示す図である。
図2(A),(B)のいずれにおいても、700℃〜900℃の範囲内の保持温度で焼成することにより、無機吸着剤11の密度を1.2〜2.4g/cmに増加させることができる。
ここで、設定温度が700℃よりも小さいと、この成形体を焼成して得られる固化体の圧縮強度が不充分となり、900℃よりも大きいと、融点・沸点が比較的低い137Csの塩化物が気化してしまう。
すなわち、電気炉またはガス炉等の加熱手段の設定温度を700〜900℃の範囲内とすることで、137Csを揮発させずに、十分な強度および密度の固化体を得ることができる。
また、電気炉またはガス炉での保持時間を1〜4時間の範囲内とし、雰囲気を大気とする焼成の設定条件を採用することができる。
次に、実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体の製造工程を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、放射性核種を吸着させた無機吸着剤11を乾燥させる(ステップS11)。
そして、乾燥されたこの無機吸着剤11を成形助剤12および30%前後の水17とともに混練して混練体13を作製する(ステップS12)。
次に、混練体13を成形型孔18へと押し出し、押出成形する(ステップS13)。
なお、押出速度は、混練体13の可逆性によって、ひび割れが起きない程度に調整される。
そして、押出成形されて連続的に成形型孔18から押出される押出成形体13aをピアノ線23で切断していく(ステップS14)。
次に、切断された押出成形体13aを約1日放置して水分を蒸発させる(ステップS15)。
そして、乾燥した押出成形体13aを焼成して固化体にし(ステップS16)、固化体の製造工程を終了する。
次に、実施形態にかかる放射性廃棄物の固化体に関する実証実験の実験結果を図4を用いて説明する。
図4は、成形助剤12をベントナイトとして無機吸着剤11と混練して固化体を製造した実験データを示すテーブルである。
図4のテーブルAはチャバサイトを無機吸着剤11の主成分としたときの実験データである。
まず、チャバサイトを主成分とする無機吸着剤11に、この無機吸着剤11の約5%のベントナイトおよび適量の水17を添加し、混練機19で約10分間混練し、混練体13を作製した。
混練の後の混練体13の水分量は約35%であった。
次に押出成形機24に寸法15×36mmの長方形の成形型孔18を取り付け、約5kgの混練体13を押出成形機24に投入した。
押出速度を30mm/分とし、スクリュー16で混練しながら成形型孔18から押出成形を行った。
この押出成形により寸法15×36mmの切断面を有する連続した板棒状の押出成形体13aが得られる。
この押出成形体13aを長さ約200mmごとに切断部22で切断し、寸法15×36×200mmの押出成形体13aを得た。
作製した押出成形体13aを、雰囲気を大気とする電気炉で、900℃にて3時間保持し、焼成した。
その結果、焼成された固化体の寸法が11×27×190mm、減容比(=焼成された固化体の体積/原料粉末の体積)が0.39、密度が2.4g/cm137Csの揮発量が0.01%以下(無検出)、となった。
また、この固化体からテストピースを3個採取し測定した圧縮強度は、いずれも50MPa以上を示し、固化による強度の上昇を確認することができた。
結晶性ケイチタン酸塩を主成分とした無機吸着剤11に対しても同様の実証実験を行い、図4のテーブルBで示される結果を得た。
ただし、成形助剤12であるベントナイトの分量は、無機吸着剤11の約30%とした。
これは、結晶性ケイチタン酸塩がチャバサイトと比べ粘性が低いため、より多くのベントナイトを入れ、押出成形の際のひび割れを防止したためである。
また、押出成形の際のひび割れを防止するため、切断面を25×25mmの正方形とする工夫をしている。
切断面を正方形とすることで、長方形のときと比べ、等方的に負荷がかかり、ひび割れを防止することができるからである。
なお、上記以外の設定条件については、チャバサイトを主成分とする無機吸着剤11で行った実験と同様の設定条件に揃えてある。
すなわち、混練時間を10分、混練後の混練体13の水分の含有量を約35%、押出成形機24に投入する混練体13の量を5kg、押出速度を30mm/分、切断の長さを200mmとして押出成形体13aを作製し、雰囲気を大気とした電気炉で、900℃で3時間保持した。
その結果、固化体の寸法は19×19×150mmとなり、密度は2.1g/cm、原料粉末に対する減容比は0.56、137Csの揮発量が0.01%以下(無検出)、となった。
また、この固化体からテストピースを3個採取し測定した圧縮強度は、いずれも50MPa以上を示し、固化による強度の上昇を確認することができた。
以上、実施例1および実施例2から、チャバサイトまたは結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤11にベントナイトを添加して作製した押出成形体13aは、焼成による体積の減少並びに減容比の低下および密度の増加が観察され、圧縮強度は50MPa以上に高められることが実証された。
次に、図5に示すように、チャバサイトおよび結晶性ケイチタン酸塩を無機吸着剤11とし、成形助剤12をカオリンとした実験結果を例示する。
ベントナイトに加え、カオリンもまた、安価で容易に入手しやすく、放射線で分解される恐れもなく、放射性廃棄物の固化体の作製に好適に利用することができる。
図5は、成形助剤12をカオリンとして無機吸着剤11と混練して固化体を製造した実験データを示すテーブルである。
図5で、テーブルCおよびテーブルDは、無機吸着剤11をそれぞれチャバサイトおよび結晶性ケイチタン酸塩とした実験データである。
なお、成形助剤12をカオリンとしたことおよびカオリンの混合比をベントナイトより多くしたこと以外は、実施例2は実施例1と同じ構造および製造工程となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は図4と同一符号で示し、重複する説明を省略する。
まず、図5のテーブルCの実験データについて説明する。
チャバサイトを主成分とする無機吸着剤11に、この無機吸着剤11の約30%のカオリンおよび適量の水17を添加し、混練機19で約10分間混練し、混練体13を作製した。
混練の後の混練体13の水分量は約29%であった。
次に押出成形機24に寸法50×100mmの長方形の成形型孔18を取り付け、約20kgの混練体13を押出成形機24に投入した。
このときの押出速度は30mm/分とし、スクリュー16で混練しながら成形型孔18から押出すことにより成形を行った。
この押出成形により寸法50×100mmの切断面を有する連続した板棒状の押出成形体13aが得られるが、これを長さ約200mmごとに切断部22で切断し、寸法50×100×200mmの押出成形体13aを得た。
作製した押出成形体13aを、雰囲気を大気とする電気炉で、900℃にて3時間保持し、焼成した。
その結果、焼成固化体の寸法が49×98×196mm、減容比が0.67、密度が2.07g/cm137Csの揮発量が0.01%以下(無検出)、となった。
また、この固化体からテストピースを3個採取し測定した圧縮強度は、いずれも50MPa以上を示し、固化による強度の上昇を確認することができた。
なお、図4のテーブルAで示される実施形態の実験データとの違いは、無機吸着剤11に対するベントナイトの分量に比べ、カオリンの分量は30%と、多く添加している。
これは、カオリンはベントナイトに比べ、粘性が低いことを示しており、添加される成形助剤12の増加に伴い、焼成の後の減容比は0.67と多少高くなる。
ただし、減容比は1.0以下であり、十分許容される値である。
また、切断面を50×100mmとし、長さ200mmで切断部22のピアノ線23で切断し、寸法を50×100×200mmとしている。
この寸法以下であれば、自由に寸法を決めることができ、この寸法による差異は、実験の結果にほとんど影響を及ぼさない。
また、結晶性ケイチタン酸塩を主成分とした無機吸着剤11に対しても同様の実証実験を行い、図5のテーブルDで示される結果を得た。
ただし、カオリンの分量は、無機吸着剤11の約60%とした。
これは、結晶性ケイチタン酸塩は、チャバサイトと比べ粘性が低いため、より多くのカオリンを入れ、押出成形の際のひび割れを防止したためである。
同様の理由で、水分量を32%と、わずかに多く添加した。
なお、上記以外の設定条件については、無機吸着剤11の主成分をチャバサイトとして行った実験と同様の設定条件に揃えてある。
すなわち、混練時間を10分、混練後の混練体13の水分の含有量を35%、押出成形機24に投入する混練体13の量を20kg、押出速度を30mm/分、寸法を50×100×200mmとして押出成形体13aを作製し、雰囲気を大気とした電気炉で、900℃で3時間保持した。
その結果、固化体の寸法は44×88×176mmとなり、密度は1.68g/cm、減容比は1.0、137Csの揮発量が0.01%以下(無検出)、となった。
また、この固化体からテストピースを3個採取し測定した圧縮強度は、いずれも50MPa以上を示し、固化による強度の上昇を確認することができた。
以上、実施例3および実施例4から、カオリンを成形助剤12とした場合でも、実施形態のベントナイトを成形助剤12とした場合と同等の効果が得られることが実証された。
以上のべた実施形態の放射性廃棄物の固化体の製造方法によれば、無機吸着剤11を放射性物質とともに押出成形により押出成形体13aにしたのちに、連続的に切断し押出成形体13aにすることにより、固化体の作製速度を上げることができる。
そして、このように作製された押出成形体13aを焼成して固化体にすることにより、簡単なプロセスで大量の放射性核種の安定的な最終処分ができるようになるとともに、固化体の製造の際に放射性核種の揮発を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…システム、11…無機吸着剤、12…成形助剤、13(13a)…混練体(押出成形体)、14…排出口、15…モータ、16…スクリュー、17…水、18…成形型孔、19…混練機、21…回転ベルト、22…切断部、23…ピアノ線、24…押出成形機、25…押出手段。

Claims (5)

  1. 放射性核種を吸着させたチャバサイトまたは結晶性ケイチタン酸塩を主成分とする無機吸着剤をベントナイトまたはカオリンを主成分とする粘土系鉱物を主成分とする成形助剤とともに混練して混練体とする工程と、
    前記混練体を押出成形する工程と、
    押出されて棒状となった前記混練体を規定された間隔で切断する工程と、
    切断された前記混練体を、雰囲気を大気とし、設定温度を700〜900℃の範囲内で焼成して固化体にする工程と、を含むことを特徴とする放射性廃棄物の固化体の製造方法。
  2. 前記成形助剤は、前記無機吸着剤の4%〜60%の質量範囲で添加することを特徴とする請求項に記載の放射性廃棄物の固化体の製造方法。
  3. 前記混練体を押出成形する工程は、混練機の排出口に接続された、成型型孔を備えた押出成形機で成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の放射性廃棄物の固化体の製造方法。
  4. 焼成された前記固化体は、直方体または円筒形であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の放射性廃棄物の固化体の製造方法。
  5. 前記切断する工程は、前記混練体を前記固化体を保管する保管容器の寸法にあわせて固化体の寸法が制御されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の放射性廃棄物の固化体の製造方法。
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