JP5190975B1 - 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体 - Google Patents

可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体 Download PDF

Info

Publication number
JP5190975B1
JP5190975B1 JP2012072434A JP2012072434A JP5190975B1 JP 5190975 B1 JP5190975 B1 JP 5190975B1 JP 2012072434 A JP2012072434 A JP 2012072434A JP 2012072434 A JP2012072434 A JP 2012072434A JP 5190975 B1 JP5190975 B1 JP 5190975B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
solidification
incineration ash
weight
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012072434A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013202464A (ja
Inventor
浩幸 坂本
和子 芳賀
Original Assignee
株式会社太平洋コンサルタント
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社太平洋コンサルタント filed Critical 株式会社太平洋コンサルタント
Priority to JP2012072434A priority Critical patent/JP5190975B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5190975B1 publication Critical patent/JP5190975B1/ja
Publication of JP2013202464A publication Critical patent/JP2013202464A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】
本発明は、放射性廃棄物を含む瓦礫、都市ゴミ等の一般廃棄物の焼却灰の固化処理にも適用可能で、かつ焼却灰処理時の水素ガスの発生を防ぎ、固化体中のセシウム等の放射性物質、重金属の溶出をも抑制し、更に、固化体強度を確保することができる可燃性廃棄物焼却灰の簡便なセメント固化処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】
可燃性廃棄物の焼却灰のセメント固化処理方法であって、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部を水分とともに撹拌処理して、前記廃棄物中の両性金属をイオン化し、又は両性金属水酸化物とした後、残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は瓦礫、都市ゴミ等の可燃性廃棄物を焼却する際に発生する可燃性廃棄物焼却灰
の固化処理方法及びその固化処理体に関する。
瓦礫、都市ゴミ等可燃性廃棄物は、専用の焼却炉で焼却することにより減容でき、セメントでこの焼却灰を固めてセメント固化して安定化する技術が検討されている。
一方、瓦礫や都市ゴミ焼却灰中には、アルミニウム等の両性金属が存在する。セメントの水和反応で生ずる高pH域では、両性金属は、水素ガスを発生することが知られている。特に、アルミニウムが、瓦礫焼却灰や都市ゴミ焼却灰中に、例えば0.5重量%程度以上混在すると、混練り後1日材齢までに、水素ガスの気泡により、例えば、型枠の非拘束部分で、発泡カラメル状態に盛り上がり、その後の緻密化が困難である。また、その後も、比較的長期に亘って、水素ガスが発生し、緻密な固化体の形成を妨げて、固化体強度を減少させ、重金属等の溶出抑制効果を低減させる。また、この水素ガスにより、可燃性廃棄物の焼却灰を封入固化した密閉廃棄体容器を中間貯蔵施設で長期間保管し、或いは埋設処分場で処分した場合、容器内の圧力上昇を引き起こすことも想定される。
そこで、特許文献1に示されるように、「都市ゴミ焼却炉にて発生した焼却灰に、湿式粉砕処理と脱塩処理とを施してセメント原料として有利に用いられる無機質材料を得る方法であって、該湿式粉砕処理の前に金属アルミニウム材料を除去する方法」が開示されるが、金属アルミニウムを処理した廃液は、系外に排出するので、放射性物質を系内にとどめた処理が必須の放射性廃棄物には、適用できなかった。
また、特許文献2に、「両性金属を含有する放射性廃棄物を水と混合して混濁液とし、この混濁液にオゾンを注入し、混濁液中の放射性廃棄物が含有する両性金属を安定な形態に化学変化させ、このオゾン処理された混濁液をセメントと混練して混練物とし、この混練物を成形し固化して固化処理物を得る方法」が開示されるが、オゾン供給装置等の付加設備が必要で、処理工程が簡単でなく、大量処理に不向きであった。
特開2003−080106号公報 特開2005−195497号公報
そこで、上記に鑑み、本発明は、廃棄物を含む瓦礫、都市ゴミ等の一般廃棄物の焼却灰の固化処理にも適用可能で、かつ焼却灰処理時の水素ガスの発生を防ぎ、固化体中のセシウム等の放射性物質、重金属の溶出をも抑制し、更に、固化体強度を確保することができる放射性廃棄物焼却灰にも適用可能な簡便なセメント固化処理方法を提供することを目的とする。
又、都市ゴミが、通常のゴミ焼却施設で処理されると、都市ゴミの減容によって、不燃物質が、濃縮する。都市ゴミ等が放射性物質を含むときは、単位重量あたりの放射能レベルが上昇するが、都市ゴミ焼却灰中の放射性物質を封じ込め、固化体にひび割れ、膨張の起きない健全性と適切な圧縮強度を保持でき、放射性廃棄物処理灰にも適用可能な固化体の大量処理技術を提供する。
可燃性廃棄物の焼却灰のセメント固化処理方法であって、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部を水分とともに撹拌処理して、前記廃棄物焼却灰中の両性金属の少なくとも一部をイオン化し、又は両性金属水酸化物とした後、残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法、を提供する。
更に、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部に水酸化カルシウム及び/又は、生石灰を添加して、水分とともに撹拌処理した後、残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法、を提供する。
更に、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部に水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウムを添加して、水分とともに撹拌処理した後、残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法、を提供する。
更に、前記可燃性廃棄物が、放射性物質を含むことをと特徴とするセメント固化処理法、を提供する。
可燃性廃棄物を焼却した焼却灰中には、アルミニウムなどの両性金属が含まれている。両性金属はアルミニウムや亜鉛などで代表される金属であって、高pH領域でもイオン化する。
一方、セメント中のカルシウム成分を有するクリンカー鉱物は、その水和過程でアルカリ成分である水酸化カルシウムを生ずる。従って、セメントによる固化処理の際、両性金属が存在すると、水和反応により生成する水酸化カルシウムと可燃性廃棄物の焼却灰中の前記両性金属が反応する。このとき、水素ガスが発生する。
特に、焼却灰に金属アルミニウムが存在し、これをそのままセメント固化すると、一日材齢までに、水素ガスの気泡により、例えば、気泡コンクリートを製造するように、型枠等の非拘束部分に発泡体部分が盛り上がって形成され、その後の緻密化と、放射性元素や重金属の封入が困難となる。さらに、水素ガスが、固化体外部へ放出しつくされないときは、固化体内部に止まり蓄積されて、固化体には膨張やひび割れあるいは連続空隙などが発生し、封じ込め効果を減殺することとなる。
また、焼却灰中に亜鉛や鉛の両性金属酸化物が混入していると、セメント鉱物からの水酸化カルシウムと水酸化物や複塩を形成して、セメント鉱物又はセメント水和物の表面を被覆する等して、セメントの水和が阻害され、セメントの凝結時間が著しく遅延され、混入量が多くなると硬化不良をひき起こすことも考えられる。さらに、アルカリ液と接触して溶解度の小さい水酸化物を生成する鉄、マグネシウム等の金属イオンが含まれていると、セメントの凝結時間が遅延し、満足すべき固化体が得られない。
また、水酸化アルカリ液で、焼却灰を前処理する場合、残存するカウンターイオンであるナトリウム、カリウムのセメント水和への影響を、このままでは、排除できないという難点がある。
そこで、固化に使用するセメントの大部分の混練に先立って、一部分の量であって、これら、両性金属及び両性金属酸化物による水酸化物形成や複塩形成に供するセメント(以下、一部セメント)、或いは必要に応じて水酸化カルシウム及び/又は生石灰を併用して、反応速度を高め、良好な結果が得られることが判明した。また、生石灰を用いるときは、生石灰の水和による発熱で、処理中の懸濁物の水温が常温である20℃から80℃程度まで上昇して、反応を促進することができる。生石灰を用いなくとも、加温して反応を促進することができる。
そのメカニズムの詳細は、明瞭ではないが、後で追加する残余のセメントの水和過程では、生成する水酸化物や複塩がセメント粒子の表面をおおうことがなくなるので、水和阻害が防止できる、即ち、溶解度の小さい水酸化物生成が、先の一部のセメントに集中して、沈着して、水和を妨げることがなくなるものと考えられる。そこで、この種の水酸化物を生成する可能性のある金属塩化合物が焼却灰中に含まれていても、あらかじめ本願発明の処理をして、両性金属水酸化物を、一部のセメントへ沈着させると、大半のセメントの水和過程でセメント粒子表面への水酸化物の沈着がなくなり、水和反応阻害を防ぐことができたものと考える。
更に、一部セメントから生成する水酸化カルシウムは、金属アルミニウムと反応して、水酸化物を形成し、そこにセメント水和物、セメント粉末があると、その表面への形成がより容易で、高速で可能となると考える。それでも、処理すべきアルミニウム金属が多いときは、反応に時間がかかるので、加温したり、水酸化カルシウム及び/又は生石灰を、さらに添加したりすることが有効となる。更に、金属アルミニウム量が一部のセメントから発生する水酸化カルシウムの当量よりおおいとき、更に、時間短縮をはかるには、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムを併用することもできる。
一部セメントには、焼却灰のアルミニウムと反応する水酸化カルシウムを供給する役割と、両性金属水酸化物の生成の場を与えて、安定化させる役割が含まれるものと考えられる。
水酸化カルシウム及び/又は生石灰は、両性金属との反応を加速するためにも添加する。生石灰を添加すると、生石灰の水和による発熱が利用でき、処理時間がさらに短縮できる効果がある。このとき、生石灰からの水酸化カルシウムは、アルミニウムと反応して更に発熱する。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムは、焼却灰中の金属アルミニウム量の当量をこえるとき添加すると効果的である。
本発明は、金属アルミニウムの含有率の高い焼却灰であって、放射性廃棄物を含む一般廃棄物又は産業廃棄物焼却灰であっても、その固化処理にも適用可能で、一日材齢までの水素ガスによる発泡現象を完全に抑止し、かつ重金属の溶出、及び/又は、焼却灰中のセシウム等の放射性物質溶出をも抑制し、更に、その後の水素ガス発生を抑止して、固化体強度を確保することができる可燃性廃棄物焼却灰の簡便なセメント固化処理方法を提供することができる。
可燃性廃棄物焼却灰を処理するフローを示す図の模式図である。 可燃性廃棄物焼却処理灰を、普通ポルトランドセメントを用いて固化した例の図である。
[実施の形態]
セメントは、通常の普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、また、高炉スラグセメント、エコセメント、ジェットセメント等のセメントを用いることができる。早期に金属アルミニウムと反応するセメントとして、普通ポルトランドセメントが、好ましい。また、高炉スラグセメントを用いると焼却灰中の6価クロムを3価クロムに還元して初期水和物であるエトリンガイト中のアルミニウムに置換固溶して、固定する効果が増大することもあって、好ましい。
また、これら各種セメントを組み合わせて用いても良く、別途、水酸化カルシウム及び/又は生石灰を更に添加し、或いは水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウム(以下、複材。)を必要に応じて、更に添加した。
(初期添加量)
まず、混練りする水分の全部と、両性金属を含んだ焼却灰の全部を混合する。これに一部のセメントを、追加混合する。一部のセメント量、又は複材を添加したとき(以下、一部のセメント等)は、その合計量は、最終的に固化に用いるセメント100重量部に対して、5〜20重量部とするのが好ましい。5重量部以下では、両性金属等の阻害効果を十分に抑制することができず、20重量部以上では、一体として固化したセメントの強度が十分でなくなる虞がある。一部のセメントと、残余のセメントを別の種類とすることもできる。
(アルミニウムとの反応量)
セメント20重量部が、一部セメントの使用量の上限であるので、CaO成分(セメントの60wt%)の2割がCa(OH)2を潜在的に提供可能な重量部と概算して、15.6重量部(セメント100重量部で水和物が130重量部生成し、その0.6*0.2倍で15.6重量部)となるので、潜在的に反応可能な金属アルミニウムは、15.6×27/101(当量比)となり、金属アルミニウム4.17重量部が潜在的処理可能量の上限となる。これを超過する金属アルミニウム含有量の焼却灰を処理するときは、水酸化カルシウム及び/又は生石灰を使用することが好ましく、更には、水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを添加して、反応速度を高めることが好ましい。
使用する焼却灰は、特に前処理は必要としないが、通常の乾式粉砕をされ、振動ぶるい等で、粗粒分を取り除いたものが好ましい。大粒径の金属アルミニウム等が混入していると、比較的大量の一部のセメント等を必要とするからである。また、粉砕処理後の焼却灰を、直ちに、一部セメントとの混合工程に移すと、金属の粉砕による新鮮面が一部セメントとの反応を促進することとなる。
(初期混合の方法)
通常の混練容器(ミキサー)に、水分の全部、焼却灰、一部のセメント等を投入して、十分に撹拌する。このとき、撹拌効果を得るために、撹拌機付容器を用いることが好ましい。撹拌温度は、室温(20℃程度)、外気温度で良いが、20〜80℃であると、反応の完結を早めることができる。
(初期混合の一部セメント量の決定と反応の終点)
一部セメント量を、20重量部とすると、4.2重量部の金属アルミニウムを処理できるので、焼却灰中の金属アルミニウム量含有量を予め測定して、一部セメント量を設定しておくことが好ましい。焼却灰に含まれる金属アルミニウム量が4.2重量部を越えたり、反応を早めるときは、複材を追加した。前記撹拌時間は、12〜24時間を目安とした。一部セメントによる反応完結は、具体的には、処理する焼却灰の由来やロット間の変動を勘案して、金属アルミニウム量を予め把握して経験的に定めることができる。
次いで、固化に用いる残余のセメントを投入して、混練した。投入は、撹拌機を駆動しながら行うのが好ましい。
表1に示す模擬焼却灰の化学組成を示した。模擬焼却灰は、粘土鉱物のカオリン、滑石、ロウ石を所定割合で混合して、約1000℃で焼成し、ボールミルで1mmアンダーに粉砕した。粉末金属アルミニウムは試薬(純度97%:大和金属粉工業株式会社)を用いた。未燃カーボンの代替として、黒鉛粉末4重量部を用いた。安定同位体のセシウムは、塩化セシウムの形態で、1.24/1000重量部だけくわえた。(40万Bq/kgのセシウム137で汚染した瓦礫の焼却灰は、1000倍に濃縮されるので、焼却灰1kg処理すると仮定すると、セシウムの半減期からセシウム量は0.124mgと計算される。そこで、安定同位体の塩化セシウム試薬で、高濃度の汚染物を処理する場合を想定して、100倍、即ち、40万Bq/kg相当の12.4mg/kg焼却灰のセシウムで試験を実施した(4000万Bq相当))。
実験例A1
先ず、ブランク試験として、この模擬焼却灰100重量部、普通ポルトランドセメント110重量部、水110重量部を加え、室温20℃にて、モルタルミキサーを用いて、混練り後、混練り物を型枠に注入して、充填し、20℃、湿空養生した。
実験例B1
この模擬焼却灰100重量部、普通ポルトランドセメント10重量部、水110重量部を加え、室温40℃にて、モルタルミキサーを用いて懸濁させ、緩やかに撹拌しながら24時間、反応させた。
その後、これに、さらに普通ポルトランドセメント100重量部を加えて、同一のモルタルミキサーに投入して、混練り後、混練り物を型枠に注入して、充填し、20℃で、湿空養生した。
実験例C1, 実験例C2
この模擬焼却灰100重量部、普通ポルトランドセメント10重量部、水酸化カルシウム固形分10重量%懸濁させたスラリー液の10重量部と、水100重量部を加えた。室温40℃にて、モルタルミキサーを用いて懸濁させ、緩やかに撹拌しながら12時間(C1)、及び24時間(C2)、反応させ、2種の混合物を得た。
その後、これらに、それぞれ、普通ポルトランドセメント100重量部を、モルタルミキサーに追加投入して、混練り後、混練り物を型枠に注入して、充填し、湿空養生した。
実験例D1, 実験例D2, 実験例D3
この模擬焼却灰100重量部、普通ポルトランドセメント10重量部、水酸化カルシウム固形分10重量%懸濁させた懸濁液の10重量部と、水酸化ナトリウム100重量部を水100重量部に溶解した溶液1重量部と、水99重量部加えた。室温40℃にて、モルタルミキサーを用いて懸濁させ、緩やかに撹拌しながら12時間(D1)、24時間(D2)、及び48時間(D3)、反応させ、3水準の混合物を得た。
その後、これらに、それぞれ、普通ポルトランドセメント100重量部をモルタルミキサーに追加投入して、混練り後、混練り物を型枠に注入して、充填し、20℃、湿空養生した。
実験例E1
実験例D1(12時間撹拌)で、水酸化カルシウム固形分10重量%懸濁させたスラリー液の10重量部の代替として、生石灰粉末を、7.57重量部を用いた他は、同様の実験を行った。
実験例F1
実験例D1(12時間撹拌)で、普通ポルトランドセメントに替えて、B種高炉スラグセメントの同一重量部(一部セメントも残余セメントも実験例D1と同一重量部)を用い、水酸化カルシウム固形分10重量%懸濁させたスラリー液の10重量部の代替として、生石灰粉末を、7.57重量部を用いた他は、同様の実験を行った。
表2は、試験体の状態観察結果と、その一軸圧縮強度試験結果(試験方法は、JISR5201に準じた)を示した。
実験例B1〜E1の6月材齢の試験体につき、金属溶出試験(環境庁告示46号に準拠した、タンクリーチング試験)、とICPによる元素分析を行ったが、固化体から亜鉛イオン、セシウムイオンの検出はされなかった。また、図2は、可燃性廃棄物を焼却処理した灰を普通ポルトランドセメントで固化した一日材齢の様子である。左はセメント100重量部を一度に用いて固化したものであり、右は、本実験例B1(一部セメントを10重量部投入、撹拌後に、90重量部を投入した)における一日材齢の様子である。右は膨張がなく、緻密な硬化が進行している。

Claims (6)

  1. 可燃性廃棄物の焼却灰のセメント固化処理方法であって、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部(5〜20重量部)水分を一時に投入して、撹拌処理して、前記廃棄物焼却灰中の両性金属の少なくとも一部をイオン化し、又は両性金属水酸化物とした後、一部のセメントと同一種の残余のセメント(95〜80重量部)を投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法。
  2. 請求項1において、可燃性廃棄物が、放射性物質を含むことを特徴とするセメント固化処理方法。
  3. 請求項1、又は、請求項2において、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部に、更に、水酸化カルシウム及び/又は生石灰を添加して、水分とともに撹拌処理した後、一部のセメントと同一種の残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、前記焼却灰と固化に使用するセメントの一部に、更に、水酸化ナトリウム若しくは水酸化カリウムを添加して、水分とともに撹拌処理した後、一部のセメントと同一種の残余のセメントを投入して混練りして、成形して固化させることを特徴とするセメント固化処理方法。
  5. 前記撹拌処理が、20℃〜80℃で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかのセメント固化処理方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかのセメント固化処理方法で処理したセメント固化処理体。
JP2012072434A 2012-03-27 2012-03-27 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体 Active JP5190975B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072434A JP5190975B1 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012072434A JP5190975B1 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5190975B1 true JP5190975B1 (ja) 2013-04-24
JP2013202464A JP2013202464A (ja) 2013-10-07

Family

ID=48481502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012072434A Active JP5190975B1 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5190975B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6589221B2 (ja) * 2015-10-07 2019-10-16 政宏 吉村 液体キレート剤、焼却灰処理方法
CN105478447A (zh) * 2015-12-30 2016-04-13 西南科技大学 一种生活垃圾焚烧飞灰的处理方法
CN109903876B (zh) * 2017-03-10 2020-07-31 清华大学 放射性废树脂水泥固化浆料及其制备方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132000A (ja) * 1984-07-25 1986-02-14 九州電力株式会社 焼却灰の固化処理方法
JPS63289500A (ja) * 1987-05-21 1988-11-25 Kyushu Electric Power Co Inc 使用済イオン交換樹脂のセメント固化処理方法
JPH06102397A (ja) * 1992-09-18 1994-04-15 Hitachi Ltd 廃棄物の固化方法及びその装置並びに固化体及び固化材
JPH09101398A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Toshiba Corp 放射性廃棄物の処理方法および装置
JP2000081499A (ja) * 1999-09-17 2000-03-21 Hitachi Ltd 放射性廃棄物の処理方法,放射性廃棄物の固化体及び固化材
JP2000308867A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 廃棄物焼却飛灰固化体の製造方法
JP2006199530A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 溶融スラグの処理方法及び当該処理方法により得られた溶融スラグを骨材として用いたモルタルまたはコンクリート
JP2008256660A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Toshiba Corp 放射性廃棄物焼却灰の固化処理方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132000A (ja) * 1984-07-25 1986-02-14 九州電力株式会社 焼却灰の固化処理方法
JPS63289500A (ja) * 1987-05-21 1988-11-25 Kyushu Electric Power Co Inc 使用済イオン交換樹脂のセメント固化処理方法
JPH06102397A (ja) * 1992-09-18 1994-04-15 Hitachi Ltd 廃棄物の固化方法及びその装置並びに固化体及び固化材
JPH09101398A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Toshiba Corp 放射性廃棄物の処理方法および装置
JP2000308867A (ja) * 1999-04-27 2000-11-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 廃棄物焼却飛灰固化体の製造方法
JP2000081499A (ja) * 1999-09-17 2000-03-21 Hitachi Ltd 放射性廃棄物の処理方法,放射性廃棄物の固化体及び固化材
JP2006199530A (ja) * 2005-01-20 2006-08-03 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 溶融スラグの処理方法及び当該処理方法により得られた溶融スラグを骨材として用いたモルタルまたはコンクリート
JP2008256660A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Toshiba Corp 放射性廃棄物焼却灰の固化処理方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010010025; コンクリート便覧 , 19960215, 第77〜78頁, 技報堂出版 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013202464A (ja) 2013-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lim et al. Recycling dredged harbor sediment to construction materials by sintering with steel slag and waste glass: Characteristics, alkali-silica reactivity and metals stability
JP5599061B2 (ja) 中性固化材用の添加材、中性固化材および重金属類の溶出抑制方法
JP2007302885A (ja) 有害物質の不溶化剤
JP6454623B2 (ja) 放射性廃棄物の処理方法および処理設備
JP5092203B2 (ja) 廃棄物からのフッ素および重金属の溶出を抑制する方法
JP5190975B1 (ja) 可燃性廃棄物焼却灰の固化処理方法及びその固化処理体
Wang et al. Preparation and characterization of mortar specimens based on municipal solid waste incineration fly ash-activated slag
Chen et al. Submicron tourmaline enhanced the solidification of municipal solid waste incineration fly ash by chemical structure reorganization and stabilized heavy metals
Tyagi et al. A review on recent trends in solidification and stabilization techniques for heavy metal immobilization
CN104759454B (zh) 飞灰固化稳定化方法
JP3752980B2 (ja) クロムを含む産業廃棄物の安定化処理技術
JP2008029937A (ja) 副生物の処理方法
CN104761168B (zh) 飞灰建材再利用方法
JP2583729B2 (ja) 有害重金属等含有廃棄物の無害化安定化処理方法
JP2009028639A (ja) 汚泥の処理方法
CN106495511A (zh) 一种利用电镀污泥制备胶凝材料的工艺
JP2000037676A (ja) 重金属を含む廃棄物の安定化処理法
KR101708399B1 (ko) 고화토 및 그 제조 방법
JP2002326853A (ja) 膨張抑制剤及びセメント組成物
JP2013146691A (ja) 廃石膏を用いた土壌の固化処理方法
JP3213054B2 (ja) 重金属含有焼却灰の処理方法
JP5171350B2 (ja) 廃棄物の固形化処理法
JP6579732B2 (ja) 焼却灰中の金属アルミニウムの発泡抑制方法
TW201206547A (en) Processing method for fly ash of large-scale incineration plant and product thereof
JP2004105783A (ja) 土壌の固化処理材および固化処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5190975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250