JP6103697B2 - 耐力壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の柱体に弾塑性エネルギー吸収体を結合させた耐力壁構造に関する。
従来から、一対の柱体に弾塑性エネルギー吸収体を結合させることで、耐力壁構造を形成することが提案されている。
特許文献1に記載の構造では、弾塑性エネルギー吸収体として、左右の両端部が幅広であり且つ中央にくびれ部を形成したエネルギー吸収部を用いている。
特許文献2に記載の構造では、弾塑性エネルギー吸収体として、凹凸が鉛直方向に多数連続する波形鋼板を用い、この波形鋼板を、左右の柱体に結合させている。
特許第3294495号公報 特許第4485876号公報
特許文献1や特許文献2に記載の構造では、少ない鋼材量で高い剛性や耐力性能を発揮させることが難しく、特に、細幅の(一対の柱間の幅が小さいタイプの)耐力壁構造を形成するにあたって、少ない鋼材量で高い剛性や耐力性能を発揮させることが難しいという課題がある。
例えば、特許文献1に記載の構造では、エネルギー吸収部が中央にくびれ部を有する形状であるから、曲げ剛性やせん断剛性が比較的小さくなる。そのため、高い剛性や耐力性能を発揮させるには、このエネルギー吸収部を多数設置する必要がある。加えて、一つ一つのエネルギー吸収部の加工も複雑となるので、結果的に高コスト化を招くことになる。
特許文献2に記載の構造は、凹凸が鉛直方向に多数連続する波形鋼板を用いた構造であるから、特に鉛直方向の剛性や耐力が小さくなる。そのため、高い剛性や耐力性能を発揮させるには、この波形鋼板の板厚を大きく設ける必要がある。加えて、曲げ加工も多数必要になるので、結果的に高コスト化を招くことになる。
本発明は前記課題を解決するもので、コストを抑えながらも高い剛性や耐力性能を発揮させることのできる耐力壁構造を提供することを、目的とする。
前記課題を解決するために、本発明を、下記構成を具備した耐力壁構造とする。
本発明は、水平方向に距離をあけて隣接する第一柱体及び第二柱体と、前記第一柱体と前記第二柱体に結合される弾塑性エネルギー吸収体と、前記第一柱体と前記第二柱体に結合される連結プレートとを備える。前記弾塑性エネルギー吸収体は、ハット形の水平断面を有し、その折り筋が鉛直方向となる姿勢で前記第一柱体と前記第二柱体の間に位置する鋼材である。
本発明において、前記第一柱体は、隣接する前記第二柱体に向けて突出する第一連結板を有し、前記第二柱体は、隣接する前記第一柱体に向けて突出する第二連結板を有し、前記弾塑性エネルギー吸収体と前記連結プレートは共に、前記第一連結板と前記第二連結板に結合される。前記連結プレートは、互いに反対側に位置する第一端部と第二端部を有し、前記第一端部と前記第一連結板とが一箇所においてボルト接合され、前記第二端部と前記第二連結板とが一箇所においてボルト接合される
また、本発明においては、前記第一連結板に形成される第一ボルト孔と、前記第一ボルト孔に挿通される第一ボルトと、前記第二連結板に形成される第二ボルト孔と、前記第二ボルト孔に挿通される第二ボルトとを更に備え、前記第一ボルトによって、前記第一連結板と前記連結プレートとがボルト接合され、且つ、前記第一連結板と前記弾塑性エネルギー吸収体がボルト接合され、前記第二ボルトによって、前記第二連結板と前記連結プレートとがボルト接合され、且つ、前記第二連結板と前記弾塑性エネルギー吸収体がボルト接合されることが好ましい。
更に、前記第一ボルト孔は、鉛直方向に距離をあけて前記第一連結板に複数形成され、前記第二ボルト孔は、鉛直方向に距離をあけて前記第二連結板に複数形成されることが好ましい。
本発明は、第一柱体と第二柱体に結合される弾塑性エネルギー吸収体及び連結プレートを備え、この弾塑性エネルギー吸収体が、ハット形の水平断面を有し、折り筋が鉛直方向となる姿勢で位置する鋼材であるから、コストを抑えながらも高い剛性や耐力性能を発揮させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の耐力壁構造の正面図である。 同上の耐力壁構造の背面図である。 図1のA−A線断面図である。 同上の耐力壁構造の要部斜視図である。 同上の耐力壁構造の変形時の要部背面図である。 同上の耐力壁構造の変形時の要部斜視図である。
本発明を、添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の耐力壁構造の正面図であり、図2はこの耐力壁構造の背面図である。図3は図1のA−A線断面図である。図4はこの耐力壁構造の要部斜視図である。
本実施形態の耐力壁構造は、鉄骨軸組工法建築物で用いる細幅の耐力壁構造であって、角形鋼管を用いて形成した第一柱体1と、同じく角形鋼管を用いて形成した第二柱体2とを、共に鉛直方向100に立設する。第一柱体1と第二柱体2とは、両者の柱心間隔が450mm以下となるように(即ち450mm以下の細幅の耐力壁構造となるように)、上下の梁体7に固定する。上下の梁体7の代わりにスラブを用い、第一柱体1と第二柱体2をスラブに固定させてもよいし、下の梁体7の代わりに基礎を用い、第一柱体1と第二柱体2を基礎に固定させてもよい。
ここでは、第一柱体1と第二柱体2が隣接する方向を左右方向200とし、鉛直方向100及び左右方向200と直交する方向を前後方向300とする。
第一柱体1には、左右方向200を向く外面のうち第二柱体2を向く側の面上に、鉛直方向100に長い第一連結板11を固定させている。第一連結板11は、前後方向300を厚み方向とする鋼板であり、第二柱体2に向けて突出するように第一柱体1の略全長に亘って溶接している。
第一連結板11には、鉛直方向100に一定の距離をあけた多数の箇所(本実施形態では25箇所)に、互いに同一の寸法形状で第一ボルト孔111を貫通形成している。第一ボルト孔111は、前後方向300に貫通する孔である。
第二柱体2は、第一柱体1と同様の構造を有する。つまり、第二柱体2には、左右方向200を向く外面のうち第一柱体1を向く側の面上に、鉛直方向100に長い第二連結板21を固定させている。第二連結板21は、前後方向300を厚み方向とする鋼板であり、第一柱体1に向けて突出するように第二柱体2の略全長に亘って溶接している。
第二連結板21には、鉛直方向100に一定の距離をあけた多数の箇所(本実施形態では25箇所)に、互いに同一の寸法形状で第二ボルト孔211を貫通形成している。第二ボルト孔211は、前後方向300に貫通する孔である。
図3に示すように、第一連結板11と第二連結板21とは、水平断面において一直線上に位置する。この第一連結板11と第二連結板21との間に、弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4を結合させる。
弾塑性エネルギー吸収体3は、図3や図4に示すように、ハット形の水平断面を有する鋼材であり、その折り筋31が鉛直方向100に沿った姿勢で結合される。
弾塑性エネルギー吸収体3は、水平断面がコ字型である中央部32と、中央部32の一方の端部からフランジ状に延出する第一フランジ部33と、中央部32の他方の端部からフランジ状に延出する第二フランジ部34とを有する。第一フランジ部33と第二フランジ部34は、水平断面において一直線上に位置する。
折り筋31は、コ字型である中央部32と第一フランジ部33との境界部分にて直角に凹んだ谷線のように一本形成され、中央部32と第二フランジ部34との境界部分においても、直角に凹んだ谷線のように一本形成される。また、コ字型である中央部32においても、直角に突出した稜線のように二本形成される。折り筋31は、弾塑性エネルギー吸収体3において四本形成されるが、いずれも鉛直方向100に伸びるように位置する。
第一フランジ部33には、鉛直方向100に一定の距離をあけた複数の箇所(本実施形態では10箇所)に、互いに同一の寸法形状で貫通孔331を形成している。貫通孔331は、第一フランジ部33を前後方向300に貫通する。
同様に、第二フランジ部34には、鉛直方向100に一定の距離をあけて位置する複数の箇所(本実施形態では10箇所)に、同一の寸法形状で貫通孔341を形成している。貫通孔341は、第二フランジ部34を前後方向300に貫通する。
第一フランジ部33が有する貫通孔331の数と、第二フランジ部34が有する貫通孔341の数とは、同一である。また、第一フランジ部33において貫通孔331を配置する間隔と、第二フランジ部34において貫通孔341を配置する間隔と、第一連結板11において第一ボルト孔111を配置する間隔と、第二連結板21において第二ボルト孔211を配置する間隔とは、同一に設けている。
連結プレート4は、図2や図3に示すように、左右方向200に長い板状の鋼材であり、左右方向200の一方に第一端部41を有し、左右方向200の他方(即ち第一端部41の反対側)に第二端部42を有する。第一端部41には、前後方向300に貫通する貫通孔411を形成し、第二端部42には、前後方向300に貫通する貫通孔421を形成している。
弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4とは、第一ボルト5とこれに螺合する第一ナット8を介して、第一柱体1が有する第一連結板11に結合する。同様に、弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4とは、第二ボルト6とこれに螺合する第二ナット9を介して、第二柱体2が有する第二連結板21に結合する。
弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4は、第一連結板11と第二連結板21を挟んで表裏の位置で結合される。
ここで、第一連結板11と第二連結板21の前後方向300を向く面のうち一方を「表面」とし、他方の面を「裏面」とする。弾塑性エネルギー吸収体3と第一連結板11は、第一フランジ部33を第一連結板11の表面に当てた状態で、第一ボルト孔111と貫通孔331を前後方向300に貫通する第一ボルト5及びこれに螺合する第一ナット8によって結合される。弾塑性エネルギー吸収体3と第二連結板21は、第二フランジ部34を第二連結板21の表面に当てた状態で、第二ボルト孔211と貫通孔341を前後方向300に貫通する第二ボルト6及びこれに螺合する第二ナット9によって結合される。
連結プレート4と第一連結板11は、連結プレート4の第一端部41を第一連結板11の裏面に当てた状態で、第一ボルト孔111と貫通孔411を前後方向300に貫通する第一ボルト5と、これに螺合する第一ナット8によって結合される。連結プレート4と第二連結板21は、連結プレート4の第二端部42を第二連結板21の裏面に当てた状態で、第二ボルト孔211と貫通孔421を前後方向300に貫通する第二ボルト6と、これに螺合する第二ナット9よって結合される。
連結プレート4の第一端部41を第一連結板11の裏面側に結合させる第一ボルト5及び第一ナット8は、第一連結板11の表面側にて弾塑性エネルギー吸収体3を第一連結板11に結合させる第一ボルト5及び第一ナット8を、共用したものである。即ち、図3に示すように、一本の第一ボルト5を弾塑性エネルギー吸収体3の貫通孔331、第一連結板11の第一ボルト孔111、及び連結プレート4の貫通孔411に一直線状に通し、この第一ボルト5のヘッド部分と第一ナット8との間で、弾塑性エネルギー吸収体3の第一フランジ部33、第一連結板11、及び連結プレート4の第一端部41を挟持固定する。
同様に、連結プレート4の第二端部42を第二連結板21の裏面側に結合させる第二ボルト6及び第二ナット9は、第二連結板21の表面側にて弾塑性エネルギー吸収体3を第二連結板21に結合させる第二ボルト6及び第二ナット9を、共用したものである。即ち、一本の第二ボルト6を弾塑性エネルギー吸収体3の貫通孔341、第二連結板21の第二ボルト孔211、及び連結プレート4の貫通孔421に一直線状に通し、この第二ボルト6のヘッド部分と第二ナット9との間で、弾塑性エネルギー吸収体3の第二フランジ部34、第二連結板21、及び連結プレート4の第二端部42を挟持固定する。
第一柱体1と第二柱体2との間には、弾塑性エネルギー吸収体3を、鉛直方向100に距離をあけて複数配置している。そして、各弾塑性エネルギー吸収体3の裏側にあたる箇所に、連結プレート4を複数ずつ配置している。
具体的には、同一寸法形状の弾塑性エネルギー吸収体3を、鉛直方向100に距離をあけて上下に二つ配置し、各弾塑性エネルギー吸収体3の裏側の上端部にあたる箇所と下端部にあたる箇所に、それぞれ同一寸法形状の連結プレート4を配置している。即ち、第一連結板11と第二連結板21の間において、連結プレート4を、鉛直方向100に距離をあけた四箇所に配置している。
図5、図6には、本実施形態の耐力壁構造に地震のような振動を与えたときの挙動や変形を示している。上述したように、連結プレート4は、その第一端部41を第一連結板11と一箇所でボルト接合させ、第二端部42を第二連結板21と一箇所でボルト接合させたものである。そのため、地震のような振動を与えると、連結プレート4は両側のボルト接合箇所で回転しながら(図5中の矢印参照)、第一柱体1と第二柱体2の間の距離を略一定に保持する。これにより、弾塑性エネルギー吸収体3が不要な水平方向の変形を生じることが抑えられる。
他方、この構造によれば、弾塑性エネルギー吸収体3には鉛直方向100の変形が作用しやすくなる。これに対して、弾塑性エネルギー吸収体3は鉛直方向100に折り筋31を有する鋼材であるから、鉛直方向100の変形に対して大きな抵抗力を発揮する。
即ち、弾塑性エネルギー吸収体3は、折り筋31が鉛直方向100であることから、第一柱体1と第二柱体2の垂直方向100の相対変位に対して大きな抵抗力を発揮することができ、しかも、コ字形である中央部32が図6に示すように幾何学的に変形することで、大変形にも追従することができる。そのため、弾塑性エネルギー吸収体3は、面内方向での高い剛性、安定した耐力性能、変形追従性を発揮することができる構造となっている。
このように、本実施形態の耐力壁構造では、地震のような振動を与えたときに、面内方向の変形に対して、弾塑性エネルギー吸収体3が効率よく剛性、耐力性能を発揮する。加えて、本実施形態の耐力壁構造によれば、上階からの荷重は第一柱体1と第二柱体2がほぼ全て負担し、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4に作用することが防止される。
弾塑性エネルギー吸収体3は、地震のような振動を与えたときの第一柱体1と第二柱体2の鉛直方向100の相対変位に抵抗するための部材として特化されるものであり、且つ、鉛直方向100の変形に対して非常に大きな抵抗力を発揮する構造であるから、少ない鋼材量で高い剛性や耐力性能を発揮させることができる。しかも、弾塑性エネルギー吸収体3は断面ハット形であるから、鋼板を用いて成形するにあたっての加工も容易である。
したがって、本実施形態の耐力壁構造は、特に細幅の耐力壁構造を形成するにあたって、高い剛性や耐力性能を発揮させるために有利であることに加えて、コスト面や製造の容易性においても非常に有利な構造である。
第一ボルト5を通すための各孔(即ち、弾塑性エネルギー吸収体3の貫通孔331、第一連結板11の第一ボルト孔111、及び連結プレート4の貫通孔411)は、第一ボルト5の軸径よりも1mm程度大きな直径で形成することが好ましい。同様に、第二ボルト6を通すための各孔(即ち、弾塑性エネルギー吸収体3の貫通孔341、第二連結板21の第二ボルト孔211、及び連結プレート4の貫通孔421)は、第二ボルト6の軸径よりも1mm程度大きな直径で形成することが好ましい。これらの設定により、前記各孔の余裕分が建設時の調整代となり、特に、450mm以下の細幅の耐力壁構造においては十分な調整代を確保することが可能となる。
以上、説明したように、本実施形態の耐力壁構造は、左右方向200に450mm以下の距離をあけて隣接する第一柱体1及び第二柱体2と、第一柱体1と第二柱体2に結合される弾塑性エネルギー吸収体3と、第一柱体1と第二柱体2に結合される連結プレート4とを備える細幅の耐力壁構造である。弾塑性エネルギー吸収体3は、ハット形の水平断面を有する鋼材である。弾塑性エネルギー吸収体3は、谷線状及び山線状の折り筋31が鉛直方向100に沿って位置する姿勢で第一柱体1と第二柱体2の間に位置する。
本実施形態の耐力壁構造においては、上階からの荷重は第一柱体1と第二柱体2が負担し、地震のような振動が与えられたときには、連結プレート4が、第一柱体1と第二柱体2の間を略一定に保持することによって、弾塑性エネルギー吸収体3に不要な水平方向の変形が生じることを抑えるとともに、鉛直方向100に折り筋31を有する弾塑性エネルギー吸収体3が、第一柱体1と第二柱体2の鉛直方向100の相対変位に対して大きな抵抗力を発揮する。そのため、本実施形態の耐力壁構造によれば、少ない鋼材量で高い剛性や耐力性能を発揮させることができる。加えて、弾塑性エネルギー吸収体3は断面ハット状の形状であるから、加工も容易である。
また、本実施形態の耐力壁構造において、連結プレート4は、互いに反対側に位置する第一端部41と第二端部42を有する。第一端部41と第一柱体1とが、一箇所においてボルト接合される。第二端部42と第二柱体2とが、一箇所においてボルト接合される。
そのため、本実施形態の耐力壁構造によれば、地震のような振動が与えられたときに連結プレート4が両端のボルト接合部分で回転し、第一柱体1と第二柱体2との距離を略一定に保持しながら、面内方向の変形を高い自由度で確保する。そして、この面内方向の変形を弾塑性エネルギー吸収体3に吸収させるとともに、第一柱体1と第二柱体2の鉛直方向100の相対変位に対する大きな抵抗力を、弾塑性エネルギー吸収体3に発揮させることができる。
また、本実施形態の耐力壁構造において、第一柱体1は、隣接する第二柱体2に向けて突出する第一連結板11を有する。第二柱体2は、隣接する第一柱体1に向けて突出する第二連結板21を有する。弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4は共に、第一連結板11と第二連結板21に結合される。
この第一連結板11と第二連結板21は、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4を取り付けるための取付構造として有効に機能するだけでなく、第一柱体1や第二柱体2を補強するための構造としても有効に機能する。
本実施形態の耐力壁構造は、第一連結板11に形成される第一ボルト孔111と、第一ボルト孔111に挿通される第一ボルト5と、第二連結板21に形成される第二ボルト孔211と、第二ボルト孔211に挿通される第二ボルト6とを更に備える。第一ボルト5によって、第一連結板11と連結プレート4とがボルト接合され、且つ、第一連結板11と弾塑性エネルギー吸収体3がボルト接合される。第二ボルト6によって、第二連結板21と連結プレート4とがボルト接合され、且つ、第二連結板21と弾塑性エネルギー吸収体3がボルト接合される。
これにより、共通の第一ボルト5を用いて、弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4を第一連結板11に対して一体に結合させることができ、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4の着脱も容易である。
同様に、共通の第二ボルト6を用いて、弾塑性エネルギー吸収体3と連結プレート4を第二連結板21に対して一体に結合させることができ、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4の着脱も容易である。
第一ボルト孔111は、鉛直方向100に距離をあけて第一連結板11に複数(ここでは25個の多数)形成されている。第二ボルト孔211は、鉛直方向100に距離をあけて第二連結板21に複数(同じく25個の多数)形成されている。
本実施形態の耐力壁構造によれば、これら多数の第一ボルト孔111のうち任意のものを利用して、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4をボルト接合させることで、多様な組み合わせで耐力壁構造を形成することができる。また、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4の組み替えも容易であり、弾塑性エネルギー吸収体3や連結プレート4に劣化や変形が生じた場合には、その部分だけを取り替えることも容易である。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
1 第一柱体
11 第一連結板
111 第一ボルト孔
2 第二柱体
21 第二連結板
211 第二ボルト孔
3 弾塑性エネルギー吸収体
31 折り筋
4 連結プレート
41 第一端部
42 第二端部
5 第一ボルト
6 第二ボルト
100 鉛直方向
200 左右方向
300 前後方向

Claims (3)

  1. 水平方向に距離をあけて隣接する第一柱体及び第二柱体と、
    前記第一柱体と前記第二柱体に結合される弾塑性エネルギー吸収体と、
    前記第一柱体と前記第二柱体に結合される連結プレートとを備え、
    前記弾塑性エネルギー吸収体は、
    ハット形の水平断面を有し、その折り筋が鉛直方向となる姿勢で前記第一柱体と前記第二柱体の間に位置する鋼材であり、
    前記第一柱体は、隣接する前記第二柱体に向けて突出する第一連結板を有し、
    前記第二柱体は、隣接する前記第一柱体に向けて突出する第二連結板を有し、
    前記弾塑性エネルギー吸収体と前記連結プレートは共に、前記第一連結板と前記第二連結板に結合され、
    前記連結プレートは、互いに反対側に位置する第一端部と第二端部を有し、
    前記第一端部と前記第一連結板とが、一箇所においてボルト接合され、
    前記第二端部と前記第二連結板とが、一箇所においてボルト接合される
    ことを特徴とする耐力壁構造。
  2. 前記第一連結板に形成される第一ボルト孔と、
    前記第一ボルト孔に挿通される第一ボルトと、
    前記第二連結板に形成される第二ボルト孔と、
    前記第二ボルト孔に挿通される第二ボルトとを更に備え、
    前記第一ボルトによって、
    前記第一連結板と前記連結プレートとがボルト接合され、且つ、前記第一連結板と前記弾塑性エネルギー吸収体がボルト接合され、
    前記第二ボルトによって、
    前記第二連結板と前記連結プレートとがボルト接合され、且つ、前記第二連結板と前記弾塑性エネルギー吸収体がボルト接合されることを特徴とする請求項1に記載の耐力壁構造。
  3. 前記第一ボルト孔は、
    鉛直方向に距離をあけて前記第一連結板に複数形成され、
    前記第二ボルト孔は、
    鉛直方向に距離をあけて前記第二連結板に複数形成されることを特徴とする請求項2に記載の耐力壁構造。
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