JP6102691B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
上記制御端子に接続し、上記半導体モジュールの動作制御をする制御回路基板と、
上記半導体モジュール及び上記制御回路基板を収容するケースとを備え、
上記制御回路基板は、上記制御端子に、該制御端子の先端が延出する方向である延出方向から接続しており、
上記ケースは、上記半導体モジュール及び上記制御回路基板を取り囲む壁部と、上記延出方向へ開口した開口部と、上記壁部に形成した補助開口部と、上記開口部を塞ぐカバーと、上記補助開口部を塞ぐ補助カバーとを備え、
上記補助開口部は、上記制御端子に向かって、上記延出方向に直交する方向へ貫通するように形成されており、
上記補助カバーは、上記補助開口部に上記延出方向から挿入され、上記補助開口部の開口方向と上記延出方向との双方に直交する直交方向における、上記補助開口部の両端部は、上記延出方向における上記補助カバーの挿入先に向かうほど、上記直交方向における間隔が次第に短くなるテーパ状に形成されていることを特徴とする電力変換装置にある。
そのため、制御端子の位置合わせ作業を行うときに、制御端子が開口部から突出していなくても、位置合わせをすることが可能になる。すなわち、上記電力変換装置では、壁部に補助開口部を形成してあるため、治具を、ケース外から補助開口部を通してケース内に挿入することができる。したがって、開口部よりもケース内側に存在する制御端子を、治具を使って位置合わせすることができる。そして、このように位置合わせをした後、上記開口部から制御回路基板を入れ、制御回路基板と制御端子とを接続する工程を行うことができる。
上記電力変換装置に係る実施例について、図1〜図13を用いて説明する。図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、半導体モジュール2と、制御回路基板3(図6参照)と、ケース4とを備える。
図2、図3に示すごとく、補助開口部5bは、制御端子22に向かって、Z方向に直交する方向から貫通するように形成されている。
そのため、制御端子22の位置合わせ作業を行うときに、制御端子22が開口部5aから突出していなくても、位置合わせをすることが可能になる。すなわち、本例では、壁部40に補助開口部5bを形成してあるため、治具7を、ケース外から補助開口部5bを通してケース内に挿入することができる。そのため、開口部5aよりもケース内側に存在する制御端子22を、治具7を使って位置合わせすることができる。また、このように位置合わせをした後、図3に示すごとく、開口部5aから制御回路基板3を入れ、制御回路基板3と制御端子22とを接続することができる。
積層体11を構成すると、半導体モジュール2や冷却管10の公差が積み重なるため、制御端子22の位置がX方向にばらつきやすくなる。そのため本例のように、治具7を用いて、制御端子22の位置合わせをできるようにする要求が大きい。
そのため、補助開口部5bから治具7を挿入して、全ての制御端子22の位置合わせをすることができる。
このようにすると、両端部51,52に液状ガスケット42(図11、図12参照)を塗布した後に補助カバー6bを取り付けたときに、両端部51,52と補助カバー6bとの間に液状ガスケット42を充分に残しやすくなる。すなわち、仮に、両端部51,52をテーパ状にせず、Z方向に平行に形成したとすると、補助カバー6bを挿入するときに、両端部51,52のZ方向における開口部5a側から底部55側まで、補助カバー6bが両端部51,52に接触しながら移動することになる。そのため、両端部51,52に塗布した液状ガスケット42がそぎ落とされてしまうおそれがある。しかしながら、本例のように両端部51,52をテーパ状にすれば、補助カバー6bを取り付けるときに、補助カバー6bが両端部51,52に接触しながら移動する距離を短くすることができる。そのため、両端部51,52と補助カバー6bとの間に液状ガスケット42を残しやすくなり、これらの間のシール性を高めることが可能になる。
本例では、積層体11を構成したため、制御端子22が積層体11の積層方向にばらつきやすくなる。そのため上記壁部40bに補助開口部5bを形成し、制御端子22を、積層方向に直交する方向から視認できるようにしてある。これにより、制御端子22を積層方向に位置合わせできるようにしてある。しかしながら、制御端子22の位置ばらつきが、冷却管10の長手方向に大きい場合には、上述した別の壁部40aに補助開口部5bを形成することが望ましい。これにより、制御端子22を上記長手方向に位置合わせできるようになる。
以下の実施例においては、図面に用いた符号のうち、実施例1に用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
本例は、半導体モジュール2の構造を変更した例である。図20、図21に示すごとく、本例では、1個の半導体モジュール2と、1個の冷却器109とを備える。すなわち、本例では実施例1と異なり、積層体11(図7参照)を構成していない。半導体モジュール2から、複数本の制御端子22が突出している。個々の制御端子22は、制御回路基板3に接続している。また、本例では実施例1と同様に、補助カバー6bを取り付けていない状態では、補助開口部5bから制御端子22を視認できるようになっている。
その他、実施例1と同様の構成および作用効果を備える。
2 半導体モジュール
20 半導体素子
21 本体部
22 制御端子
3 制御回路基板
4 ケース
40 壁部
5a 開口部
5b 補助開口部
6a カバー
6b 補助カバー
Claims (3)
- 半導体素子(20)を内蔵する本体部(21)と、該本体部(21)から突出した複数の制御端子(22)とを備える半導体モジュール(2)と、
上記制御端子(22)に接続し、上記半導体モジュール(2)の動作制御をする制御回路基板(3)と、
上記半導体モジュール(2)及び上記制御回路基板(3)を収容するケース(4)とを備え、
上記制御回路基板(3)は、上記制御端子(22)に、該制御端子(22)の先端(220)が延出する方向である延出方向から接続しており、
上記ケース(4)は、上記半導体モジュール(2)及び上記制御回路基板(3)を取り囲む壁部(40)と、上記延出方向へ開口した開口部(5a)と、上記壁部(40)に形成した補助開口部(5b)と、上記開口部(5a)を塞ぐカバー(6a)と、上記補助開口部(5b)を塞ぐ補助カバー(6b)とを備え、
上記補助開口部(5b)は、上記制御端子(22)に向かって、上記延出方向に直交する方向へ貫通するように形成されており、
上記補助カバー(6b)は、上記補助開口部(5b)に上記延出方向から挿入され、上記補助開口部(5b)の開口方向と上記延出方向との双方に直交する直交方向における、上記補助開口部(5b)の両端部(51,52)は、上記延出方向における上記補助カバー(6b)の挿入先に向かうほど、上記直交方向における間隔(L)が次第に短くなるテーパ状に形成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 複数の上記半導体モジュール(2)と、該半導体モジュール(2)を冷却する冷却管(10)とを積層した積層体(11)を構成してあることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
- 上記補助開口部(5b)の開口方向と上記延出方向との双方に直交する直交方向における、上記補助開口部(5b)の両端部(51,52)は、複数の上記制御端子(22)のうち上記直交方向における両端にそれぞれ位置する端部制御端子(22a,22b)よりも、上記直交方向において上記積層体(11)の外側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置(1)。
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