JP6102519B2 - テンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法 - Google Patents

テンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法 Download PDF

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本発明は、ナノインプリントリソグラフィの技術分野に関するものであり、特にテンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法に関するものである。
近年、半導体リソグラフィにおいては、デバイスの微細化の要求に対して、露光波長の問題や製造コストの問題などからフォトリソグラフィ方式の限界が指摘されており、その対案として、ナノインプリントリソグラフィ(NIL:Nanoimprint Lithography)が注目を集めている。
ナノインプリントリソグラフィは、表面に微細な凹凸形状の転写パターンを形成したテンプレート(モールド、スタンパ、金型とも呼ばれる)を、半導体ウェハなどの被転写基板の上に形成された樹脂に接触させ、この樹脂の表面側の形状を、テンプレートの転写パターンの凹凸形状に成型した後に離型し、次いで、ドライエッチング等により余分な樹脂部分(残膜部分)を除去することで、被転写基板の上の樹脂にテンプレートの転写パターンの凹凸形状(より詳しくは、凹凸反転形状)を転写させる技術である(例えば、特許文献1、2)。
このナノインプリントリソグラフィは、一度テンプレートを作製すれば、微細な凹凸形状を繰り返し転写成型でき、この転写工程には高額な露光装置(ステッパー)を用いないため、経済的にも有利である。
上記のようなテンプレート(適宜、ナノインプリント用テンプレートとも呼ぶ)の製造方法としては、例えば、テンプレート基板として、光透過性を有する基板(合成石英ガラス基板等)を用い、その上にクロム(Cr)等のハードマスク層を形成し、その上に形成したレジストパターンをエッチングマスクに用いてハードマスク層をエッチング加工し、次いで、加工したハードマスク層(ハードマスクパターン)をエッチングマスクに用いてテンプレート基板をエッチングして、上記の転写パターンを形成する方法がある。
なお、本願においては、テンプレート基板の上にクロム(Cr)等のハードマスク層を形成した形態を、テンプレートブランクと呼ぶ。
ここで、例えば、図10に示すように、テンプレート基板101は、その表面側(第1の面110a側)に、転写パターンが形成される領域(転写領域)を上面とするメサ状の凸構造111を有していることが好ましい。このような形態であれば、インプリント工程において、テンプレートの転写領域以外の部分が、被転写基板や樹脂と接触することを抑制できるからである。
また、テンプレート基板101の裏面側(第2の面110b側)には、平面視において、凸構造111と重なり、かつ、凸構造111よりも広い面積を有する窪み部114が形成されていることが好ましい(例えば、特許文献3)。このような形態であれば、インプリント工程において、テンプレートの転写領域を湾曲させることで、テンプレートと樹脂の間に気泡が残留することを抑制することができ、また、テンプレートと樹脂との離型も容易に行うことができるからである。
また、テンプレート基板101の表面側であって、凸構造111の周辺の領域には、凸構造111の高さよりも低い高さを有するマーク113が形成されていることが好ましい(例えば、特許文献4)。このような形態であれば、インプリント工程において、上記のマーク113が被転写基板や樹脂と接触することを抑制しつつ、このマーク113をアライメントマークとして用いることができるからである。上記のメサ状の凸構造111とマーク113は、ウェットエッチングの手法を用いて形成することができる。
特表2004−504718号公報 特開2002−93748号公報 特表2009−536591号公報 特開2012−134319号公報
ここで、テンプレート基板には、フォトマスクに用いられる基板と同様に、主に、合成石英ガラスを材料とする基板が用いられているが、ナノインプリント用テンプレートとして用いるために、上述のような、メサ状の凸構造や裏面側の窪み部を形成する場合は、その製造コストがかかるため、より高価なものになる。
一方、ナノインプリント用テンプレートに形成される凹凸形状の転写パターンは、一般に、従来のフォトマスクに形成されていたマスクパターンよりも1/4以下のサイズ(幅寸法)が求められ、さらに深さ方向の加工精度も要求されることから、ナノインプリント用テンプレートの製造においては、従来のフォトマスクの製造に比べて、転写パターンの形状不良や欠陥を生じやすい。
それゆえ、製造コストの抑制を図る目的から、このような不良となったナノインプリント用テンプレートからテンプレート基板を再生することが求められている。
しかしながら、従来、フォトマスクの基板再生方法として用いられてきたような研磨による再生方法、すなわち、メサ状の凸構造の上面を研磨することによって、転写パターンを除去してテンプレート基板を再生する方法では、再生の前後で転写領域のサイズが変わってしまうという問題がある。
上記について、図11および図12を用いて、より詳しく説明する。
ここで、図11は、従来のテンプレート基板の再生方法の一例を示す説明図であり、(a)は当初のテンプレート基板、(b)は(a)のテンプレート基板を用いて作成されたテンプレート、(c)は(b)のテンプレートから再生されたテンプレート基板を示す。
また、図12は、従来のテンプレート基板の再生における課題を示す説明図である。
例えば、図11(a)に示すように、従来のテンプレート基板101においては、メサ状の凸構造111がウェットエッチングによって形成されているため、断面視において、凸構造111は上面側よりも底面側の幅が大きい略台形状の形態を有している。
それゆえ、まず、このテンプレート基板101の凸構造111の上面112に、凹形状の深さがD151の転写パターン151を形成してテンプレート150を作成し(図11(b))、次に、このテンプレート150を用い、凸構造111の上面112を研磨することによって、転写パターン151を除去し、テンプレート基板160を再生した場合(図11(c))、この再生されたテンプレート基板160においては、図12に示すように、凸構造161の上面162の幅W162は、当初のテンプレート基板101が有していた凸構造111の上面112の幅W112よりも大きなサイズになる(図12において、W162=W112+2×dW)。
そして、再生前後でテンプレート基板の上記凸構造の上面のサイズ、すなわち、テンプレートの転写領域のサイズが変わってしまうと、被転写基板に設計された被転写領域とサイズが合わなくなり、特に、多面付けのインプリントを行う際に問題となる。
ここで、上記の凸構造をドライエッチングの手法を用いて形成すれば、凸構造の側面が上面に対して垂直に形成されることから、上述の問題は解消されるようにも思われる。しかしながら、何ら工夫無しにドライエッチングの手法を用いる場合には、上述の凸構造の周辺に形成されるマーク(図10に示すマーク113)も凸構造と同じ高さになってしまい、インプリント工程において、このマークが被転写基板や樹脂と接触してしまうという問題が生じてしまう。
一方、上記の凸構造と上記のマークとを、それぞれ独立した別の工程で形成する場合には、工程数が増加して製造コストが増大してしまう。また、凸構造とマーク間の相対位置精度も劣化してしまうおそれがある。
また、高さ方向に関しても、インプリント装置等の制約から、テンプレート基板のメサ状の凸構造は所定の高さを有していることが必要であるが、現状のテンプレート基板においては、上記の所定の高さに加えて、数μm程度の高さしか有しておらず(例えば30μm程度)、再生のための研磨取代を考慮すると、1回程度しか再生できないという問題もある。
なお、図11および図12において、当初のテンプレート基板101の凸構造111の高さはH111であり、再生のために研磨された深さ(研磨取代)はD162であり、再生されたテンプレート基板160の凸構造161の高さはH161である。通常、研磨取代D162は、数μm程度の大きさであり、数十nmの大きさである転写パターン151の凹形状の深さD151よりも各段大きい。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、再生の前後において転写領域のサイズが変化してしまうことを防止し、さらに、凸構造の周辺に形成されるマーク等が被転写基板や樹脂と接触することを防止しつつ、複数回の再生が可能なテンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法を提供することを目的とする。
本発明者は種々研究した結果、上面が転写領域となる第1の凸構造と、マーク等を構成する第2の凸構造を有するテンプレート基板において、第1の凸構造を、ドライエッチングによって側壁を垂直に形成した上部構造と、ウェットエッチングによって形成した下部構造から構成し、第1の凸構造の形成と同じ工程を用いつつ、第2の凸構造を、第1の凸構造の下部構造の高さよりも低く形成することで、上記課題を解決できることを見出して本発明を完成したものである。
すなわち、本発明の請求項1に係る発明は、ナノインプリント用テンプレートに用いられるテンプレート基板であって、第1の面と、該第1の面に対向する第2の面とを有し、前記第1の面に、第1の凸構造と第2の凸構造を有し、前記第1の凸構造は、該第1の凸構造の上面を含む上部構造と、前記第1の面に接する下部構造から構成されており、前記上部構造の側面は、前記第1の凸構造の上面に対して垂直に形成されており、前記下部構造は、断面視において、前記第1の凸構造の上面側の幅よりも、前記第1の面に接する側の幅が大きくなる形態を有しており、前記第2の凸構造の高さは、前記第1の凸構造の下部構造の高さよりも低いことを特徴とするテンプレート基板である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、前記第1の凸構造の下部構造の高さをH2とし、前記第2の凸構造の高さをH3とし、断面視において、前記第2の凸構造を挟んで対向する、前記第1の凸構造の上面の外縁と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL1とし、前記第2の凸構造の頂点と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL2とした場合に、前記第2の凸構造の高さH3が、0<H3<H2×L2/L1の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のテンプレート基板である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記第2の面に、平面視において、前記第1の凸構造と重なり、かつ、前記第1の凸構造よりも広い面積を有する窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテンプレート基板である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレート基板の前記第1の凸構造の上面の上に、転写パターン形成用のエッチングマスクとなるハードマスク層を有することを特徴とするテンプレートブランクである。
また、本発明の請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレート基板の前記第1の凸構造の上面に、凹凸形状の転写パターンが形成されていることを特徴とするナノインプリント用テンプレートである。
また、本発明の請求項6に係る発明は、請求項1に記載のテンプレート基板を製造する方法であって、前記第1の凸構造を形成するための第1のエッチングマスクと、前記第2の凸構造を形成するための第2のエッチングマスクと、を備えた基材を準備する工程と、前記基材をドライエッチングする工程と、前記基材をウェットエッチングする工程と、を順に備え、前記基材をウェットエッチングする深さをD2とした場合に、前記第1のエッチングマスクの有する幅W1が、W1>2×D2の関係を満たし、前記第2のエッチングマスクの有する幅W2が、0<W2<2×D2の関係を満たすことを特徴とするテンプレート基板の製造方法である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記基材をウェットエッチングする深さをD2とし、形成する前記第2の凸構造の高さをH3とし、断面視において、前記第2のエッチングマスクを挟んで対向する、前記第1のエッチングマスクの外縁と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL3とし、前記第2のエッチングマスクの中心と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL2とした場合に、前記距離L2が、
(L3+D2)×H3/D2<L2<L3
の関係を満たす位置に、前記第2のエッチングマスクを配設することを特徴とする請求項6に記載のテンプレート基板の製造方法である。
また、本発明の請求項8に係る発明は、請求項1に記載のテンプレート基板を再生する方法であって、前記第1の凸構造の下部構造を残しつつ、前記第1の凸構造の上部構造の上面側を研磨することによって、前記第1の凸構造に新たな上面を形成することを特徴とするテンプレート基板の再生方法である。
本発明によれば、再生の前後において転写領域のサイズが変化してしまうことを防止し、さらに、第1の凸構造の周辺に形成される第2の凸構造が被転写基板や樹脂と接触することを防止しつつ、複数回の再生が可能なテンプレート基板を得ることができる。
本発明に係るテンプレート基板の一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。 図1(b)におけるR部の拡大図である。 本発明に係るテンプレートブランクの一例を示す概略断面図である。 本発明に係るナノインプリント用テンプレートの一例を示す概略断面図である。 本発明に係るテンプレート基板の製造方法の一例を示す概略工程図である。 本発明に係るテンプレート基板の製造方法の要部を説明する図である。 本発明に係るテンプレート基板の構造とエッチングマスクの関係を説明する図である。 本発明に係るテンプレート基板の再生方法の一例を示す説明図である。 本発明に係るテンプレート基板の再生前の構造と再生後の構造の関係を説明する図である。 従来のテンプレート基板の一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるB−B断面図である。 従来のテンプレート基板の再生方法の一例を示す説明図である。 従来のテンプレート基板の再生における課題を示す説明図である。
以下、本発明に係るテンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法について図面を用いて説明する。
[テンプレート基板]
図1は、本発明に係るテンプレート基板の一例を示す説明図であり、(a)は概略平面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
図1に示すように、本発明に係るテンプレート基板1は、第1の面10aと、第1の面10aに対向する第2の面10bとを有し、第1の面10aに、上面12が転写領域となる第1の凸構造11と、マーク等を構成する第2の凸構造13を有している。
第1の凸構造11は、上面12を含む上部構造11aと、テンプレート基板1の第1の面10aに接する下部構造11bから構成されており、上部構造11aの側面は、上面12に対して垂直に形成されている。一方、下部構造11bは、断面視において、第1の凸構造11aの上面側の幅よりも、第1の面10aに接する側の幅が大きくなる略台形状の形態を有している。
そして、第2の凸構造13の高さは、第1の凸構造11の下部構造11bの高さよりも低くなっている。
上記のように、マーク等を構成する第2の凸構造13の高さが、第1の凸構造11の下部構造11bの高さよりも低く形成されているため、本発明に係るテンプレート基板1を用いて製造されたナノインプリント用テンプレートにおいては、インプリント工程において、マーク等を含む第2の凸構造13が被転写基板や樹脂と接触することを防止することができる。
また、第1の凸構造11の上部構造11aの側面が、上面12に対して垂直に形成されているため、本発明に係るテンプレート基板1を用いて製造されたナノインプリント用テンプレートにおいては、再生のために研磨される深さ(研磨取代)が、上部構造11aの高さの範囲内であれば、再生の前後において転写領域のサイズが変化してしまうことを防止できる。
また、上部構造11aの高さを、再生のために研磨される深さ(研磨取代)の複数倍にしておくことで、本発明に係るテンプレート基板1においては、複数回の再生も可能となる。
なお、テンプレート基板1において、第2の面10bには、平面視において、第1の凸構造11と重なり、かつ、第1の凸構造11よりも広い面積を有する窪み部14が形成されていることが好ましい。
このような形態であれば、インプリント工程において、テンプレートの転写領域を湾曲させることで、テンプレートと樹脂の間に気泡が残留することを抑制することができ、また、テンプレートと樹脂との離型も容易に行うことができるからである。
図2は、図1(b)におけるR部の拡大図であり、第1の凸構造11と第2の凸構造13の関係を説明する図である。
図2に示すように、第1の凸構造11の下部構造11bの高さをH2とし、第2の凸構造13の高さをH3とし、断面視において、第2の凸構造13を挟んで対向する、第1の凸構造11の上面12の外縁(ME)と、第1の面10aの外縁(OE)との水平方向の距離をL1とし、第2の凸構造13の頂点(MP)と、第1の面10aの外縁(OE)との水平方向の距離をL2とした場合、本発明に係るテンプレート基板1においては、第2の凸構造13の高さH3が、0<H3<H2×L2/L1の関係を満たすことが好ましい。
このような形態であれば、再生のために研磨される深さ(研磨取代)が、上部構造11aの高さの範囲内である限り、この再生されたテンプレート基板を用いて製造されたテンプレートにおいても、インプリント工程において、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということを防止することができ、さらには、テンプレートを被転写基板上の樹脂に押し当てる際に、例え、テンプレートが被転写基板に対して平行ではなく傾きを持っていたとしても、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということを防止することができるからである。
上記について、より詳しく説明すると、図2に示すように、0<H3<H2×L2/L1の関係を満たす限り、第2の凸構造13の頂点(MP)は、第2の凸構造13を挟んで対向する、第1の凸構造11の上部構造11aと下部構造11bの境界面の外縁(MM)と、第1の面10aの外縁(OE)とを結ぶ面(図2においては破線で示されている)よりも低くなる。
それゆえ、テンプレートを被転写基板上の樹脂に押し当てる際に、テンプレートが被転写基板に対して平行ではなく傾きを持っていたとしても、この場合は、先に、第1の面10aの外縁(OE)が被転写基板や樹脂と接触することになり、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということは生じない。
なお、上述のように、第1の凸構造11の上部構造11aの側面は、上面12に対して垂直に形成されているため、図2に示すように、第2の凸構造13を挟んで対向する、第1の凸構造11の上部構造11aと下部構造11bの境界面の外縁(MM)と、第1の面10aの外縁(OE)との水平方向の距離もL1になる。
本発明に係るテンプレート基板1の材料としては、ナノインプリント用テンプレートに用いることができるものあれば良く、例えば、フォトマスクに用いられている合成石英ガラス基板を、テンプレート基板1を製造するための基材として用いることができる。この場合、その基材の大きさは、例えば、縦152mm、横152mm、厚さ6.35mmとすることができる。
また、一例として、第1の凸構造11は、上面12の大きさを26mm×33mm程度とし、下部構造11bの高さH2を30μm程度とすることができる。
上部構造11aの高さH1は、再生のための研磨取代の深さや、再生される回数にもよるが、例えば、数μm〜100μm程度の範囲とすることができる。
また、第2の凸構造13は、光学的手法や物理的手法等によって、識別できる大きさを有していればよく、その高さH3は、第1の凸構造11の高さにもよるが、例えば、0.1μm〜30μm程度の範囲とすることができる。
また、第2の面10bに形成される窪み部14は、一例として、平面形状を直径60mm程度の円形とし、深さを5mm程度とすることができる。
[テンプレートブランク]
次に、本発明に係るテンプレートブランクについて説明する。
図3は、本発明に係るテンプレートブランクの一例を示す概略断面図である。
図3に示すように、本発明に係るテンプレートブランク40は、上述の本発明に係るテンプレート基板1の第1の凸構造11の上面12の上に、転写パターン形成用のエッチングマスクとなるハードマスク層41を有するものである。
また、本発明に係るテンプレートブランクにおいては、図3に示すテンプレートブランク40のように、第2の凸構造13の上にも、ハードマスク層41が形成されていることが好ましい。転写パターン形成用のエッチングにおいて、第2の凸構造13がエッチングされてしまうことを防止できるからである。
ハードマスク層41を構成する材料については、転写パターン形成用のエッチングにおいて、エッチングマスクとして機能するものであればよく、例えば、Cr(クロム)等を用いることができる。その厚みは、転写パターンのサイズや、上記材料のエッチング耐性等を考慮して適宜選択されるが、例えば、1nm〜10nm程度の範囲とすることができる。
ハードマスク層41を形成する方法には、例えば、スパッタ法、CVD法、ALD法(原子層堆積法)等の成膜技術を用いることができる。
本発明においては、上記のようなハードマスク層41を有するテンプレートブランク40を用いてテンプレートを製造することで、転写パターン形成工程におけるドライエッチングの選択比を大きくすることができ、凹凸形状の転写パターンを寸法精度良く形成することができる。
[ナノインプリント用テンプレート]
次に、本発明に係るナノインプリント用テンプレートについて説明する。
図4は、本発明に係るナノインプリント用テンプレートの一例を示す概略断面図である。
図4に示すように、本発明に係るナノインプリント用テンプレート50は、上述の本発明に係るテンプレート基板1の第1の凸構造11の上面12に、凹凸形状の転写パターン51が形成されているものである。
転写パターン51の凹形状の深さD51は、目的とする転写パターンによっても変わるが、例えば、数十nm程度の大きさである。
本発明に係るナノインプリント用テンプレート50においては、上述の本発明に係るテンプレート基板1の第1の凸構造11の上面12に、凹凸形状の転写パターン51が形成されているため、この第1の凸構造11の上面側を研磨することによって、転写パターン51を除去し、テンプレート基板を再生することができる。
ここで、第1の凸構造11の上部構造11aの側面は、上面12に対して垂直に形成されているため、テンプレート50においては、再生のために研磨される深さ(研磨取代)が、上部構造11aの高さの範囲内であれば、再生の前後において転写領域52(すなわち第1の凸構造11の上面12)のサイズが変化してしまうことを防止できる。
また、上部構造11aの高さを、再生のために研磨される深さ(研磨取代)の複数倍にしておくことで、複数回の再生もできる。
そして、転写パターンの形状不良や欠陥を生じて不良となったテンプレートからテンプレート基板を再生することで、テンプレートの製造コストの増大化を抑制することができる。
[テンプレート基板の製造方法]
次に、本発明に係るテンプレート基板の製造方法について説明する。
図5は、本発明に係るテンプレート基板の製造方法の一例を示す概略工程図である。
本発明に係るテンプレート基板1を製造するには、図5(a)に示すように、まず、第1の凸構造11を形成するための第1のエッチングマスク31と、第2の凸構造13を形成するための第2のエッチングマスク32と、を表面側である第1の面20aに備えた基材20を準備する。
次に、上記の第1のエッチングマスク31と第2のエッチングマスク32をエッチングマスクに用いて、基材20をドライエッチングする(図5(b))。エッチングガスとしては、異方性のエッチングとなるものであれば用いることができるが、例えば、CF4等のフッ素系ガスを好適に用いることができる。
このドライエッチングにより、第1のエッチングマスク31の下には、第1の面20aに対して垂直な側面を有する構造21が形成され、第2のエッチングマスク32の下には、第1の面20aに対して垂直な側面を有する構造22が形成される。
なお、ドライエッチングした深さD1は、テンプレート基板1における第1の凸構造11の上部構造11aの高さH1に相当する。
その後、上記の第1のエッチングマスク31と第2のエッチングマスク32をエッチングマスクに用いて、基材20をウェットエッチングする(図5(c))。エッチング液としては、等方性のエッチングとなるものであれば用いることができるが、例えば、緩衝フッ酸水溶液等を好適に用いることができる。
このウェットエッチングによって、第1のエッチングマスク31の下には、上部構造11aと下部構造11bから構成される第1の凸構造11が形成され、第2のエッチングマスク32があった位置の下には、第2の凸構造13が形成される。なお、このウェットエッチングにより、第2のエッチングマスク32は、基材20から分離される。
なお、ウェットエッチングした深さD2は、テンプレート基板1における第1の凸構造11の下部構造11bの高さH2に相当する。
最後に、第1のエッチングマスク31を除去して、本発明に係るテンプレート基板1を得る(図5(d))。
なお、図5においては、裏面側である第2の面20bに、窪み部14が形成されている基材20を用いた例を示したが、本発明においては、これに限定されず、テンプレート基板1を製造する工程の何処かで窪み部14を形成してもよい。
本発明においては、ウェットエッチングする深さD2に対して、第1のエッチングマスク31の有する幅W1が、W1>2×D2の関係を満たし、第2のエッチングマスク32の有する幅W2が、0<W2<2×D2の関係を満たすように設計しておくことにより、上述のように、第1のエッチングマスク31の下に、上部構造11aと下部構造11bから構成される第1の凸構造11を形成し、第2のエッチングマスク32があった位置の下に、第1の凸構造11の下部構造11bの高さよりも低い第2の凸構造13を形成することができる。
上記について、図6を用いて、より詳しく説明する。
ここで、図6は、本発明に係るテンプレート基板の製造方法の要部を説明する図であり、上記の図5(c)から図5(d)までの工程をより詳しく説明するものである。
まず、図6(a)に示すように、ドライエッチングを行った後の基材20においては、第1のエッチングマスク31の下には、第1の面20aに対して垂直な側面を有する構造21が形成され、第2のエッチングマスク32の下には、第1の面20aに対して垂直な側面を有する構造22が形成されている。
なお、ドライエッチングした深さD1は、テンプレート基板1における第1の凸構造11の上部構造11aの高さH1に相当する。
この状態からウェットエッチングを行うと、第1のエッチングマスク31、および、第2のエッチングマスク32から露出する基材20の各部位においては、構造21および構造22の側面も含めて、等方的にエッチングが進行する(図6(b))。
そして、ウェットエッチングの深さの大きさが、第2のエッチングマスク32の幅W2の半分の大きさよりも大きくなると、構造22の上面側は消失し、最終的に、上端が尖った略三角形状の断面を有する第2の構造13が形成される(図6(c))。ここで、上記の第2の構造13の上端(頂点)の位置は、第2のエッチングマスク32の中心位置と一致する。
一方、第1のエッチングマスク31の有する幅W1は、W1>2×D2の関係を満たすことから、このウェットエッチングによって、構造21の上面側(すなわち上部構造11aとなる部位)が消失することはなく、第1のエッチングマスク31の下では、上記のドライエッチングで形成された垂直な側面が、ウェットエッチングによって水平方向に後退して(後退幅We)、第1の凸構造11の上部構造11aの側面を構成し、上部構造11aの下側には、断面視において円弧状の側面を有する下部構造11bが形成される。
なお、ウェットエッチングした深さD2は、第1の凸構造11の下部構造11bの高さH2に相当する。また、上記の垂直な側面の後退幅Weは、原理的には、ウェットエッチングの深さD2と等しい大きさになる。
上記のように、本発明においては、第1の凸構造11と第2の凸構造13を、共通する一連の工程で形成することができる。
それゆえ、第1の凸構造11と第2の凸構造13を、それぞれ独立した別の工程で形成する場合に比べて、工程数を減らすことができ、製造コストも低減できる。また、第1の凸構造11と第2の凸構造13間の相対位置精度についても、信頼性の高い精度を維持できる。
また、本発明においては、基材20をウェットエッチングする深さをD2とし、形成する第2の凸構造13の高さをH3とし、断面視において、第2のエッチングマスク32を挟んで対向する、第1のエッチングマスク31の外縁(SE)と、第1の面10aの外縁(OE)との水平方向の距離をL3とし、第2のエッチングマスク32の中心(SC)と、第1の面10aの外縁(OE)との水平方向の距離をL2とした場合に、距離L2が、
(L3+D2)×H3/D2<L2<L3
の関係を満たす位置に、第2のエッチングマスク32を配設することが好ましい。
上記の位置に第2のエッチングマスク32を配設することで、本発明の製造方法により得られるテンプレート基板においては、再生のために研磨される深さ(研磨取代)が、上部構造11aの高さの範囲内である限り、この再生されたテンプレート基板を用いて製造されたテンプレートにおいても、インプリント工程において、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということを防止することができ、さらには、テンプレートを被転写基板上の樹脂に押し当てる際に、例え、テンプレートが被転写基板に対して平行ではなく傾きを持っていたとしても、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということを防止することができるからである。
上記について、図7を用いて、より詳しく説明する。ここで、図7は、本発明に係るテンプレート基板の構造とエッチングマスクの関係を説明する図である。
上述の図2を用いた説明と同様に、図7においても、0<H3<H2×L2/L1の関係を満たす限り、第2の凸構造13の頂点(MP)は、第2の凸構造13を挟んで対向する、第1の凸構造11の上部構造11aと下部構造11bの境界面の外縁(MM)と、第1の面10aの外縁(OE)とを結ぶ面(図7においては破線で示されている)よりも低くなる。
それゆえ、本発明の製造方法により製造したテンプレート基板から作成されたテンプレートが上記の関係を満たす限り、テンプレートを被転写基板上の樹脂に押し当てる際に、テンプレートが被転写基板に対して平行ではなく傾きを持っていたとしても、この場合は、先に、第1の面10aの外縁(OE)が被転写基板や樹脂と接触することになり、第2の凸構造13が、被転写基板や樹脂と接触してしまうということは生じない。
ここで、上記において図6を用いて説明したように、第2の構造13の頂点(MP)の位置は、第2のエッチングマスク32の中心(SC)の位置と一致する。
また、ウェットエッチングした深さD2は、第1の凸構造11の下部構造11bの高さH2に相当し、上部構造11aの垂直な側面の後退幅Weは、原理的には、ウェットエッチングの深さD2と等しい大きさになる。
すなわち、H2=D2であり、L1=L3+We=L3+D2である。
これらを、先の0<H3<H2×L2/L1に代入することにより、
(L3+D2)×H3/D2<L2
の関係が導き出される。
なお、図7にも示すように、水平方向において、第2のエッチングマスク32は、第1の面10aの外縁(OE)と第1のエッチングマスク31の間に配設されることから、
2<L3
であることは明らかである。
[テンプレート基板の再生方法]
次に、本発明に係るテンプレート基板の再生方法について説明する。
本発明に係るテンプレート基板の再生方法は、上記の本発明に係るテンプレート基板を再生する方法であって、第1の凸構造の下部構造を残しつつ、第1の凸構造の上部構造の上面側を研磨することによって、第1の凸構造に新たな上面を形成するものである。
図8は、本発明に係るテンプレート基板の再生方法の一例を示す説明図であり、(a)は当初のテンプレート基板、(b)は(a)のテンプレート基板を用いて作成されたテンプレート、(c)は(b)のテンプレートから再生されたテンプレート基板を示す。
図8(a)に示すように、本発明に係るテンプレート基板1の第1の凸構造11は、上面12に対して垂直な側面を有する上部構造11aを備えている。
それゆえ、このテンプレート基板1の第1の凸構造11の上面12に、凹形状の深さがD51の転写パターン51を形成してテンプレート50を作成し(図8(b))、次に、このテンプレート50を用い、第1の凸構造11の上面12を研磨することによって、転写パターン51を除去し、テンプレート基板60を再生した場合(図8(c))、この再生されたテンプレート基板60の第1の凸構造61の上面62のサイズを、当初のテンプレート基板1の第1の凸構造11の上面12と同じサイズにすることができる。
上記について、図9を用いて、より詳しく説明する。
ここで、図9は、本発明に係るテンプレート基板の再生前の構造と再生後の構造の関係を説明する図である。
図9に示すように、再生前の第1の凸構造の上部構造11aは、上面12に対して垂直な側面を有している。それゆえ、再生のために研磨される深さ(研磨取代)D62の大きさが、上部構造11aの高さH1の大きさ以下であれば、再生後の上部構造61aの上面62の幅W62は、再生前の上部構造11aの上面12の幅W12と同じサイズになる。
なお、本発明において、当初の上部構造11aの高さH1を、再生のために研磨される深さ(研磨取代)の複数倍にしておけば、複数回の再生も可能となる。
以上、本発明に係るテンプレート基板、テンプレートブランク、ナノインプリント用テンプレート、および、テンプレート基板の製造方法、並びに、テンプレート基板の再生方法についてそれぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と、実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
1・・・テンプレート基板
10a・・・第1の面
10b・・・第2の面
11・・・第1の凸構造
11a・・・上部構造
11b・・・上部構造
12・・・上面
13・・・第2の凸構造
14・・・窪み部
20・・・基材
20a・・・第1の面
20b・・・第2の面
21、22・・・構造
31・・・第1のエッチングマスク
32・・・第2のエッチングマスク
40・・・テンプレートブランク
41・・・ハードマスク層
50・・・テンプレート
51・・・転写パターン
52・・・転写領域
60・・・テンプレート基板
61・・・第1の凸構造
61a・・・上部構造
62・・・上面
101・・・テンプレート基板
110a・・・第1の面
110b・・・第2の面
111・・・凸構造
113・・・マーク
114・・・窪み部
150・・・テンプレート
151・・・転写パターン
152・・・転写領域
161・・・凸構造
162・・・上面

Claims (8)

  1. ナノインプリント用テンプレートに用いられるテンプレート基板であって、
    第1の面と、該第1の面に対向する第2の面とを有し、
    前記第1の面に、第1の凸構造と第2の凸構造を有し、
    前記第1の凸構造は、該第1の凸構造の上面を含む上部構造と、前記第1の面に接する下部構造から構成されており、
    前記上部構造の側面は、前記第1の凸構造の上面に対して垂直に形成されており、
    前記下部構造は、断面視において、前記第1の凸構造の上面側の幅よりも、前記第1の面に接する側の幅が大きくなる形態を有しており、
    前記第2の凸構造の高さは、前記第1の凸構造の下部構造の高さよりも低いことを特徴とするテンプレート基板。
  2. 前記第1の凸構造の下部構造の高さをH2とし、
    前記第2の凸構造の高さをH3とし、
    断面視において、
    前記第2の凸構造を挟んで対向する、前記第1の凸構造の上面の外縁と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL1とし、
    前記第2の凸構造の頂点と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL2とした場合に、
    前記第2の凸構造の高さH3が、
    0<H3<H2×L2/L1
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載のテンプレート基板。
  3. 前記第2の面に、平面視において、前記第1の凸構造と重なり、かつ、前記第1の凸構造よりも広い面積を有する窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のテンプレート基板。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレート基板の前記第1の凸構造の上面の上に、転写パターン形成用のエッチングマスクとなるハードマスク層を有することを特徴とするテンプレートブランク。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のテンプレート基板の前記第1の凸構造の上面に、凹凸形状の転写パターンが形成されていることを特徴とするナノインプリント用テンプレート。
  6. 請求項1に記載のテンプレート基板を製造する方法であって、
    前記第1の凸構造を形成するための第1のエッチングマスクと、前記第2の凸構造を形成するための第2のエッチングマスクと、を備えた基材を準備する工程と、
    前記基材をドライエッチングする工程と、
    前記基材をウェットエッチングする工程と、
    を順に備え、
    前記基材をウェットエッチングする深さをD2とした場合に、
    前記第1のエッチングマスクの有する幅W1が、
    1>2×D2
    の関係を満たし、
    前記第2のエッチングマスクの有する幅W2が、
    0<W2<2×D2
    の関係を満たすことを特徴とするテンプレート基板の製造方法。
  7. 前記基材をウェットエッチングする深さをD2とし、
    形成する前記第2の凸構造の高さをH3とし、
    断面視において、
    前記第2のエッチングマスクを挟んで対向する、前記第1のエッチングマスクの外縁と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL3とし、
    前記第2のエッチングマスクの中心と、前記第1の面の外縁との水平方向の距離をL2とした場合に、
    前記距離L2が、
    (L3+D2)×H3/D2<L2<L3
    の関係を満たす位置に、前記第2のエッチングマスクを配設することを特徴とする請求項6に記載のテンプレート基板の製造方法。
  8. 請求項1に記載のテンプレート基板を再生する方法であって、
    前記第1の凸構造の下部構造を残しつつ、前記第1の凸構造の上部構造の上面側を研磨することによって、前記第1の凸構造に新たな上面を形成することを特徴とするテンプレート基板の再生方法。
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