JP6102437B2 - 内燃機関の可変動弁制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に適用される内燃機関の可変動弁装置の制御装置に関し、特に吸気バルブの開弁状態を所望の状態に制御する可変動弁制御装置に関する。
従来、内燃機関の可変動弁装置においては、カムを有するカムシャフトと、カムからの作用を受けて吸気バルブを作動させるロッカアームと、の間に仲介駆動機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この仲介駆動機構は、カムシャフトとは異なる軸に、上記カムと接触する入力部(ローラ)と、ロッカアームに接触する出力部(揺動カム)と、が揺動可能に軸支され、カムが入力部を駆動させると出力部がロッカアームを駆動させるように構成されている。さらに、この仲介駆動機構は、入力部と出力部との相対位相差を変更する仲介位相差可変手段を備える。そして、この仲介位相差可変手段は、入力部に対する出力部の位相を変更して吸気バルブのリフト量を変化させる、所謂ロストモーション機構を実現するものが知られている。
特開2001−263015号公報
上記のような可変動弁装置においては、オイルの経年劣化や装置の使用に伴う機械部品の磨耗などにより、吸気バルブが所望の時期に動作しなくなる恐れがある。具体的には、例えばオイルが劣化した場合、制御装置が仲介位相可変手段に吸気バルブの制御を開始するよう信号を送信したとしても、油圧が十分に上昇するまでに時間がかかる。したがって、オイルの劣化により、制御動作の開始時期が遅延する恐れがある。そして、このような制御動作開始時期の遅延にともない、吸気バルブがバルブシートへ接触することで発生する開閉音や、衝突に伴う耐久性の悪化が問題となっていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、吸気バルブのバルブ着座時の音と衝撃を緩和させ、吸気バルブの耐久性と静粛性を向上する内燃機関の可変動弁制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、支持軸に揺動自在に支持され、揺動動作に伴って吸気バルブを開閉動作させる第1揺動腕と、第1揺動腕に対して、中間部が回転軸で回転自在に支持され、かつ該回転軸を挟んで互いに反対側に位置する第1接触部と第2接触部とを有する第2揺動腕と、第1接触部に接触して該第1接触部を変位させて第1揺動腕を揺動させるカムを備えたカム軸と、第2接触部に接触して該第2接触部を支持し、かつ変位動作を行って、第1揺動腕および第2揺動腕を介して吸気バルブのリフト量を変更させる可動部材と、吸気バルブのリフト量を検出するリフト量検出部と、を備える内燃機関の可変動弁制御装置であって、吸気バルブが開弁状態にあるとき、可動部材を変位させて第2接触部の位置を変更させることにより吸気バルブの開弁状態を制御する可動部材制御部を備え、前記可動部材制御部は、吸気バルブを開弁する時間を算出する吸気バルブ開弁時間算出部と、吸気バルブが閉弁方向へ駆動される途中において当該吸気バルブの閉弁速度を低下させる着座制御の開始時期までの閉弁時間を算出する吸気バルブ閉弁時間算出部を備え、かつ可動部材の動作開始時期を算出する制御時間算出部と、制御時間算出部で算出する制御時間を計時する計時部と、閉弁時間経過後リフト量が設定値の範囲外のときに、リフト量が設定値の範囲内になるように閉弁時間を閉弁時間補正値に補正する閉弁時間補正制御部と、を備えることを特徴とする。
上記態様としては、可動部材制御部は、吸気バルブ閉弁時間算出部が閉弁時間の算出に用いるための閉弁時間学習値を記憶する記憶部と、閉弁時間補正制御部が算出した閉弁時間補正値に基づき、閉弁時間学習値を変更する閉弁時間学習制御部と、を備え、閉弁時間学習制御部は、内燃機関の運転状態が安定しているときに、閉弁時間学習値を変更することが好ましい。
上記態様においては、閉弁時間補正制御部は、リフト量と目的リフト量との偏差に応じて、閉弁時間の補正に用いる閉弁時間補正値を算出してもよい。
上記態様においては、可動部材は作動油による油圧室の容積変化に応じて変位するように進退駆動され、内燃機関は、カムのカムプロファイルによって吸気バルブがリフトしている間に、油圧室の容積を縮小させて可動部材を後退させて吸気バルブを任意のタイミングで閉じ動作させる油圧アクチュエータを備える構成としてもよい。
上記態様おいては、内燃機関の運転が吸気バルブのリフト量を制御する運転領域にあるか否かを判定するバルブ制御領域判定部を備える構成としてもよい。
本発明によれば、吸気バルブのバルブ着座時の音と衝撃を緩和させ、吸気バルブの耐久性と静粛性を向上する内燃機関の可変動弁制御装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の正面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の要部断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置による制御系を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の正面図であり、吸気バルブが最大リフト量となった状態を示す。 図5は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁装置において、リフト量Ln1となった状態を示す正面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の正面図であり、リフト量が最大リフト量となる前に吸気バルブがバルブシートに着座した状態を示す。 図7は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用された油圧アクチュエータにおいてソレノイドバルブが開弁された状態を示す断面図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用された油圧アクチュエータにおいてソレノイドバルブが閉弁された状態を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の正面図であり、カムのリフト量が最大リフト量となる部分が通り過ぎたときに既に吸気バルブがバルブシートに着座している状態を示す。 図10は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用された油圧アクチュエータにおいてソレノイドバルブが開弁されてタペットが突出する方向に付勢されている状態を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置の基本的な制御動作を示すフローチャートである。 図12は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置の吸気量制御を示すフローチャートである。 図13は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置によるバルブ制御領域か否かを判定するために用いられる、内燃機関負荷と回転数との関係を含むマップを示す説明図である。 図14は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置による開弁時間設定制御を示すフローチャートである。 図15は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置により吸気バルブ開弁時間を算出するために用いられる、内燃機関回転数と目標吸気量との関係を含むマップを示す説明図である。 図16は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置によりソレノイドバルブ制御を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置による閉弁時間学習制御を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置による閉弁時間補正制御を示すフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置により制御された吸気バルブのリフト量、オイル通路切り替えソレノイドの「ON」「OFF」およびギャップセンサの出力を、クランク角に沿って示すタイミングチャートである。
以下に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置の詳細を図面に基づいて説明する。
〈可変動弁装置の構成〉
まず、本発明の実施の形態に係る可変動弁制御装置の説明に先駆けて、この可変動弁制御装置が適用される可変動弁装置100および吸気バルブ1の構成について説明する。
(吸気バルブ)
図1に示すように、吸気バルブ1は、内燃機関101に設けられている。吸気バルブ1は、図示しないシリンダヘッド側のバルブガイドで軸方向に進退可能に設けられ、上端がバルブリテーナ2で支持されたバルブスプリング3により引き上げる方向(吸気ポートと燃焼室とを閉じる方向)に付勢されている。吸気バルブ1は、閉弁時にシリンダヘッド側に設けられたバルブシート(弁座)4に接触している。
(可変動弁装置)
図1に示すように、可変動弁装置100は、第1揺動腕としてのロッカアーム5と、第2揺動腕としての揺動アーム6と、カム軸7と、可動部材としてのタペット8と、リフト量検出部としてのギャップセンサ9と、油圧アクチュエータ10と、アキュムレータとしてのオイルリザーブタンク32と、油圧弁としてのソレノイドバルブ12と、エンジンコントロールモジュール(以下、ECMと云う。)40と、を備える。
(ロッカアーム)
図1に示すように、ロッカアーム5は、図示しないシリンダヘッド側に対して、一端側の第1端部5Aが支持軸14で揺動自在に支持されている。ロッカアーム5の他端側の第2端部5Bには、吸気バルブ1の上端に当接するアジャストスクリュー15が下方に突出するようにロックナット16で締結されている。このため、吸気バルブ1は、支持軸14を支点とするロッカアーム5の揺動動作により、バルブ開閉動作を行う。ロッカアーム5の第1端部5Aの近傍には、図示しないシリンダヘッド側に設けられたギャップセンサ9と対向する位置に被検出部5Cが設けられている。
図1に示すように、揺動アーム6は、中間部6Aが、ロッカアーム5の中間部(長手方向の中央)に5D対して回転軸としての支点アームピン17で軸支されている。この揺動アーム6は、一端部に、第1接触部としての円筒状の第1入力ローラ18が設けられている。この第1入力ローラ18は、揺動アーム6の一端部に、第1ローラピン19で回転自在に軸支されている。また、ロッカアーム5の他端部に、第2接触部としての円筒状の第2入力ローラ20が設けられている。この第2入力ローラ20は、第2ローラピン21で回転自在に軸支されている。このように、揺動アーム6は、支点アームピン17を挟んで互いに反対側に位置する第1入力ローラ(第1接触部)18と、第2入力ローラ(第2接触部)20とを有する。第1入力ローラ18は、カム軸7のカム22のカム面が常時接
触するように設定されている。第2入力ローラ20は、後述する油圧アクチュエータ10のタペット8に常時接触するように設定されている。
(カム軸)
図1に示すように、カム軸7は、図示しないシリンダヘッド側の軸受け部に回転自在に支持され、図示しないチェーンやベルトなどにより図示しないクランクシャフトと連動して回転するようになっている。カム軸7は、ロッカアーム5の支持軸14と平行に配置されている。カム軸7の回転数は、例えば図示しないクランクシャフトの回転数の1/2となるように設定されている。カム22は、基礎となるベース円部22Aと、ベース円部22Aより外側へ膨出するように形成されたノーズ部(カムプロファイル)22Bと、を有する。カム22は、第1入力ローラ18に接触してこの第1入力ローラ18を変位させることより、揺動アーム6を介してロッカアーム5を揺動させるようになっている。このカム22のカム軸7に対する配置状態により、図示しないクランクシャフトの動作に伴って動作する吸気バルブ1のリフト開始のタイミングが規定されている。
(タペットを備える油圧アクチュエータ)
図2に示すように、本実施の形態で用いる油圧アクチュエータ10は、内部に第1油圧室構成管23Aを備える円筒容器状のガイド筒23と、第1油圧室構成管23Aにスライド自在に嵌め込まれた第2油圧室構成管24Aを備えたピストン24と、ピストン24を収納した状態でガイド筒23にスライド自在に嵌め込まれた円筒容器状のタペット8と、ガイド筒23とピストン22との間に介在されピストン22およびタペット8をガイド筒23から突出する方向に付勢するリターンスプリング25と、ガイド筒23の上部に設けられ第1油圧室構成管23Aに連通するオイル通路ケース26と、オイル通路ケース26に設けられたチェックバルブ27と、チェックバルブ27を介してオイル通路ケース26に連通するオイル供給通路28と、オイル供給通路28に接続されたオイルポンプ29と、を備えて構成されている。タペット8は、第2入力ローラ20に接触して、この第2入力ローラ20を支持し、かつ変位動作を行う。このようにタペット8が変位動作を行うことにより、揺動アーム6およびロッカアーム5を介して吸気バルブ1のリフト量を変更させることが可能となる。
第1油圧室構成管23Aと第2油圧室構成管24Aとで形成される内部空間は、油圧室30を構成している。オイル通路ケース26の上部には、オイル供給通路28に連通する入口部26Aが形成されている。また、オイル通路ケース26の側部には、出口部26Bが形成されている。この出口部26Bには、作動油の流通が可能なオイルリリーフ通路31が連通している。
チェックバルブ27は、チェックボール27Aと、このチェックボール27Aを保持する中央に流通孔が形成されたすり鉢状のボール保持部26Cと、チェックボール27Aの下流側に配置されたチェックボールリテーナ27Bと、このチェックボールリテーナ27Bとガイド筒23との間に介在されてチェックボールリテーナ27Bを押し上げるように付勢されているチェックボール用リターンスプリング27Cと、備えている。
(オイルリザーブタンクおよびソレノイドバルブ)
図2に示すように、オイルリリーフ通路31には、オイルリザーブタンク32が配置されている。このオイルリザーブタンク32は、下部にオイルリリーフ通路31が連通するシリンダ33と、このシリンダ33内に収納されたピストン34と、シリンダ33の上部内壁とピストン34との間に介在されピストン34をシリンダ33の下部内壁へ向けて付勢するスプリング35と、備えて構成されている。シリンダ33の上部には、エア抜き孔33Aが形成されている。また、シリンダ33の側壁33Bの所定の高さ位置には、オイルリリーフ孔33Cが形成されている。
オイルリリーフ通路31には、ソレノイドバルブ12のプランジャ12Aが進退することにより、オイルリリーフ通路31の開閉を行うようになっている。なお、ソレノイドバルブ12は、ECM40に格納された制御プログラムおよびロッカアーム5に設けられた被検出部5Cとの距離を検出したギャップセンサ9の出力信号に基づいてECM40により制御されるようになっている。
〈可変動弁制御部の構成〉
本実施の形態に係る可変動弁制御装置は、可変動弁制御部41としてECM40に組み込まれている。図3は、ECM40を含む制御系の構成を示すブロック図である。可変動弁制御部41は、バルブ制御領域判定部42と、可動部材制御部43と、を備えている。可動部材制御部43は、制御時間算出部44と、閉弁時間学習制御部45と、閉弁時間補正制御部46と、油圧弁制御部としてのソレノイドバルブ制御部47と、着座制御部48と、記憶部49と、計時部50と、を備えている。制御時間算出部44は、吸気バルブ開弁時間算出部51と、吸気バルブ閉弁時間算出部52と、吸気バルブ制動時間算出部53と、を備えている。
図3に示すように、ECM40は、クランク角センサ61と、カム角センサ62と、吸気量センサ63と、スロットルセンサ64と、アクセルセンサ65と、ギャップセンサ(リフト量検出部)9から検出信号が入力される。また、ECM40は、燃料噴射装置66、点火装置67、スロットルバルブ68、ソレノイドバルブ(油圧弁)12などへ制御信号を出力するようになっている。
〈可変動弁装置の基本的動作〉
ここで、本実施の形態に係る可変動弁制御部41による制御動作の説明に先駆けて、可変動弁装置100の基本的動作について説明する。
図1は、エンジンの回転数が所定の回転数以上のときに吸気バルブ1の最大リフト量LMAXの設定が選択された場合(バルブ制御領域でないと判定された場合)の吸気バルブ1の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態を示す。図4は、カム軸7のカム22の回転に伴い吸気バルブ1が作動してリフト量が最大となった状態を示している。
バルブ制御領域でないと判定された場合は、図2に示すように、タペット8およびガイド筒23内の油圧室30内の容積は最大状態となっている。このとき、ソレノイドバルブ12は、オイルリリーフ通路31を閉じた状態であり、かつ作動油はチェックバルブ27で逆流が阻止された状態となっている。したがって、図2に示すように、この状態では、油圧アクチュエータ10のピストン24と共に動作するタペット8が突出した状態で保持されている。
図1に示すように、吸気バルブ1の非作動時の状態では、カム22のベース円部22Aと接触している状態において第1入力ローラ18は、カム22が矢印a方向(図中、時計回り方向)に回転しても第1入力ローラ18は転動するだけでカム2側から押圧力を受けない状態にある。
次に、図4に示すように、カム22の矢印a方向への回転が進むと、第1入力ローラ18にカム22のノーズ部22Bが当接して第1入力ローラ18が押圧されて押し下げられる。第1入力ローラ18が押し下げられると、揺動アーム6は第2入力ローラ20を支点として図中時計回り方向に回動する。揺動アーム6の中間部6Aが支点アームピン17でロッカアーム5に支持されているため、ロッカアーム5は支持軸14を支点として図中時計回り方向に回動する。すると、ロッカアーム5のアーム先端部である第2端部5Bに設けられたアジャストスクリュー15が吸気バルブ1の上端を押圧する。そして、吸気バルブ1は、バルブスプリング3の反発力に抗して最大リフト量LMAXとなるまで押し下げられる。
図4に示す状態から、カム22が矢印a方向にさらに回転してノーズ部22Bが第1入力ローラ18を通過して再度ベース円部22Aが第1入力ローラ18に接触すると、揺動アーム6は図1に示した状態(位置)に戻る。この動作に伴い、ロッカアーム5の第2端部5Bは上昇して吸気バルブ1がバルブスプリング3の付勢力により上昇して閉じた状態になる。図19に破線で示す(1)は、バルブ制御領域でないと判定された場合のリフト量とクランク角との関係(バルブリフト特性)を示している。
次に、エンジンの負荷および回転数が所定の運転領域のときに吸気バルブ1のリフト量Lnが最大リフト量LMAXよりも小さいリフト量Ln1設定が選択された場合(バルブ制御領域と判定された場合)、吸気バルブ1の非作動時(バルブリフトが発生していないとき)の状態は、図1に示した状態と同様である。図5は、吸気バルブ1のリフト量Ln1が設定されたときに、吸気バルブ1が作動してリフト量Ln1となったときのバルブリフト状態を示している。図6は、吸気バルブ1のリフト量Ln1の設定が選択された場合において、油圧アクチュエータ10、オイルリザーブタンク32、およびソレノイドバルブ12の作動に基づいてタペット8を矢印b方向に後退させて吸気バルブ1を閉じた状態を示している。
図1に示すように、吸気バルブ1の非作動時の状態(カム22のベース円部22Aが第1入力ローラ18に接触している状態)では、カム22が矢印a方向に回転しても第1入力ローラ18は転動するだけでカム22側から押圧力を受けない状態にある。このとき、図2に示すように、油圧室30内の容積は最大状態となっており、ソレノイドバルブ12のプランジャ12Aがオイルリリーフ通路31を閉じた状態である。しかも、このとき、作動油はチェックバルブ27で逆流が阻止された状態となっている。したがって、油圧アクチュエータ10のピストン24と共に動作するタペット8が突出した状態で保持されている。
次に、図5に示すように、タペット8が突出した状態で、カム22の矢印a方向への回転が進むと第1入力ローラ18にカム22のノーズ部22Bの基部が当接して第1入力ローラ18を徐々に押圧し始める。したがって、揺動アーム6は第2入力ローラ20を支点として図中時計回り方向に回動する。揺動アーム6の中間部が支点アームピン17でロッカアーム5に支持されている。このように第2入力ローラ20がタペット8で支持されている状態では、ロッカアーム5は支持軸14を支点として図中時計回り方向に回動する。すると、ロッカアーム5の先端の第2端部5Bに設けられたアジャストスクリュー15が吸気バルブ1の上端を押圧し、吸気バルブ1をバルブスプリング3の反発力に抗して押し下げる。
そして、カム22のノーズ部22Bの頂部に至る途中の所定位置が第1入力ローラ18に当接するときに、吸気バルブ1は予め設定されたリフト量Ln1となる(図5参照)。本実施の形態では、リフト量Ln1になった状態で、ECM40に格納された制御プログラムおよびギャップセンサ9による出力値に基づいて、ECM40は、オイルリリーフ通路31を解放させる制御信号をソレノイドバルブ12に出力してソレノイドバルブ12をオンにするように設定されている。すると、図6に示すように、ソレノイドバルブ120のプランジャ12Aは没してオイルリリーフ通路31を開通させる。
図7は、吸気バルブ1のリフト量Ln1で閉じるように設定されたときにソレノイドバルブ12がオン状態となり、オイルリリーフ通路31が開通した状態を示している。このようにオイルリリーフ通路31が開くと、油圧室30内の作動油がオイルリリーフ通路31を介してオイルリザーブタンク32へ移動可能となる。
このとき、バルブスプリング3の付勢力により、ロッカアーム5が支持軸14を支点として図中反時計回り方向に押圧される。これに伴い揺動アーム6は、カム22のカム面に接触する第1入力ローラ18を支点として図中時計回り方向に押圧される。したがって、図6に示すように、揺動アーム6の第2入力ローラ20はタペット8を押し上げるように矢印bに示す方向(上方向)に向けて押圧する。タペット8の上昇に伴い、タペット8内のピストン24の第2油圧室構成管24Aが、ガイド筒23側の第1油圧室構成管23Aに嵌合した状態で上昇して油圧室30の容積を縮める。
このとき、チェックバルブ27は、逆流が阻止されている。このため、オイルリリーフ通路31には、作動油がオイル通路ケース26の出口部26Bから油圧室30から作動油が送り出される。そして、オイルリリーフ通路31に作動油が送り出されることにより、オイルリザーブタンク32ではスプリング35の付勢力に抗してピストン34を押し上げてピストン34の下のシリンダ33との間の空間に作動油を貯める。なお、オイルリザーブタンク33において、ピストン34の上昇に伴い、シリンダ33内の空気はエア抜き孔33Aから排出される。なお、ピストン34が下降するときにはエア抜き孔33Aから空気がシリンダ33内へ流入するようになっている。
オイルリザーブタンク32においては、ピストン34がオイルリリーフ孔33Cよりも上昇すると作動油がオイルリリーフ孔33Cから排出、回収されるようになっている。このようにオイルリリーフ通路31を開くことにより、油圧アクチュエータ10のタペット8を急に上昇させることができる。したがって、図19の(2)の線で示すように、吸気バルブ1を速やかに閉じることが可能となる。
なお、このように吸気バルブ1が速やかに上昇してバルブシート4に速い速度で衝突することを防止するため、図19の(2)のタイミングチャートにおいて一点鎖線の楕円Aで示すような制御を行っている。すなわち、図6に矢印bで示すように、タペット8の上昇に伴い揺動アーム6の第2入力ローラ20が上昇すると、ロッカアーム5が支持軸14を支点として図中反時計回り方向に回動する。そして、ロッカアーム5の被検出部5Cがギャップセンサ9に対して所定距離まで近づくと、ギャップセンサ9はECM40へ検出信号を出力する。なお、図19にはギャップセンサ7の出力値として、ギャップセンサ9と被検出部5Cとの距離に基づきバルブリフト位置を算出して示している。
このとき、ECM40では、ギャップセンサ9からの出力信号に基づいてソレノイドバルブ12をオフにする制御信号を出力する。この結果、図8に示すように、ソレノイドバルブ12のプランジャ12Aが突出してオイルリリーフ通路31を閉じる。このようにオイルリリーフ通路31を閉じると、油圧室30とこれに連通するオイルリリーフ通路31内に封止された作動油がピストン24の上昇を抑えるように作用する。すなわち、第2入力ローラ20の速やかな上昇が緩和される。これに伴い、ロッカアーム5の反時計回り方向(図9参照)への揺動の速度が緩和され、延いては吸気バルブ1の速やかな上昇が緩和される。したがって、吸気バルブ1がバルブシート18へ急激に衝突することを防止できる。なお、本実施の形態では、作動油の温度、油圧、エンジン回転数等の条件に応じてソレノイドバルブ12をオフにするタイミングの設定値を補正するために、後述する制御方法が適用される。
図19の(2)の一点鎖線の楕円Aで示すように、吸気バルブ1のバルブシート4への着座時には、ECM40から制御信号が出力され、ソレノイドバルブ12をオン状態に切り換えプランジャ12Aが没した状態となり、オイルリリーフ通路31が開いた状態となる。図6に示すように、カム22が矢印a方向の回転が進んで第1入力ローラ18をノーズ部22Bが通過する際に第1入力ローラ18が押し下げられる。これに伴い、揺動アーム6は支点アームピン17を支点にして図中時計回り方向に押圧される。
このとき、ロッカアーム5は、揺動アーム6から押圧されて、支点アームピン17を支点として図中時計回り方向に回動するように押圧される。しかし、バルブスプリング3の荷重が、リターンスプリング25とスプリング35とを合わせた荷重よりも大きく設定されているため、図9に示すように、ロッカアーム5は図中時計回り方向に回動することはなく、揺動アーム6が支点アームピン17を支点として図中時計回り方向に回動し、第2入力ローラ20がタペット23を矢印b方向に沿って押し上げる動作を行う。したがって、第1入力ローラ18をカム22のノーズ部22Bが通過しても、吸気バルブ1がリフトされることはない。
そして、図19に示すように、(2)のリフト量Ln1のリフト動作終了後であって、カム22が最大リフト量の場合(1)のリフト動作が終了する角度まで回転した後は、図10に示すように、油圧アクチュエータ10のリターンスプリング25がタペット8を押し下げる。この際、油圧室30が拡張し、オイルリザーブタンク32内の作動油がオイルリリーフ通路31を通して油圧室30に流入する。その後、オイルリリーフ通路31を閉じて、オイルポンプ29からチェックバルブ27を介して油圧室30内に作動油を供給してタペット8が最大に突出した状態で保持しておく。次のバルブリフト工程の前にタペット8を突出させておくことにより、再度吸気バルブ1の最大リフト量LMAXより小さいリフト量Lnまたは最大リフト量LMAXでの吸気バルブ1の動作が可能になる。
〈可変動弁装置の制御動作〉
次に、本実施の形態に係る可変動弁制御装置としての可変動弁制御部41の可変動弁装置100に対する制御動作について説明する。
図11は、本実施の形態に係る可変動弁制御部41を用いた内燃機関101の制御の流れを示すフローチャートである。先ず、ステップS1においては、ECM40は、クランク角センサ61、カム角センサ62、吸気量センサ63、スロットルセンサ64、アクセルセンサ6、ギャップセンサ9などの各種センサの出力値を取得する。
次に、ステップS2おいて、ECM40は、クランク角センサ61の出力値に基づいて内燃機関101の回転数を算出する。そして、ステップS3において、ECM40は、アクセルセンサ65の出力値に基づき、運転者が要求するトルクを目標トルクとして算出する。
ステップS4において、ECM40は、燃料噴射量を算出する。この燃料噴射量は、内燃機関101の運転状態によって変化する。具体的には、ECM40がクランク角センサ61、図示しない水温センサ、スロットルセンサ64などの出力値に応じて適切な燃料噴射量を算出する。次に、ステップS5において、ECM40は、内燃機関101の回転数(ステップS2)、目標トルク(ステップS3)、目標燃料噴射量(ステップS4)に基づき、目標吸入空気量を算出する。
次に、ステップS6において、可変動弁制御部41におけるバルブ制御領域判定部42は、例えば図13に示すようなマップを用いて、内燃機関101の負荷と回転数から内燃機関101の運転状態が、バルブ制御領域にあるか否かを判定する。ステップS7において、ECM40は、運転領域に応じた開度のスロットルバルブ68を制御する。ステップS8においては、ECM40は、点火装置67および燃料噴射装置66を制御して内燃機関101を制御する。
(吸気量制御)
本実施の形態に係る可変動弁制御部41で行う制御は、スロットルバルブ(電子スロットル)68の開度によって吸入空気量を制御するスロットル制御領域と、スロットルバルブ68を全開にした状態で、吸気バルブ1のリフト量および開弁時間により吸入空気量を制御するバルブ制御領域と、で成り立っている。
上記のステップS7では、図12のフローチャートに示すような吸気量制御を行う。図12に示すように、この吸気量制御では、ECM40における可変動弁制御部41が、上記ステップS6において判定された結果に基づいて、バルブ制御領域か否かを判定する(ステップS71)。
ステップS72において、可変動弁制御部41は、内燃機関101の状態がバルブ制御領域であると判定したとき、目標スロットル開度を全開に設定する。また、可変動弁制御部41は、バルブ制御領域フラグメントVfを「1」として入力して、記憶部49に保存する(Vf←1)。
可変動弁制御部41は、内燃機関101の状態がバルブ制御領域でないと判定したとき、内燃機関回転数と必要吸入空気量から目標スロットル開度を設定する(ステップS73)。そして、可変動弁制御部41は、バルブ制御領域フラグメントVfを「0」に入力して、記憶部49に保存する(Vf←0)。
(開弁時間設定制御)
本実施の形態では、可動部材制御部43にて、開弁時間設定制御を、図19にリフトカーブを示す実線(2)における(a)の時点で行う。具体的には、可動部材制御部43では、クランク角センサ61からのクランク角信号を基に、カム作用角が開始するタイミングである(a)の時点で割り込み処理を行う。上記(a)の時点で、可変動弁制御部41のバルブ制御領域判定部42では、現在の運転状態がバルブ制御領域であるか否かを判断する(ステップS101)。具体的には、このステップS101おいて、可変動弁制御部41は、上記ステップS72において入力されたバルブ制御領域フラグメントVfが1となっているか否かを判断する。このステップS101で、バルブ制御領域でないと判定された場合は、開弁時間設定制御が終了する。
次に、ステップS102は、上記ステップS101において、バルブ制御領域フラグメントVfが1となっている場合に行う。このステップS102では、可動部材制御部43が、図19に示すような吸気バルブ開弁時間(Topen)を求める。具体的には、可動部材制御部43が予め記憶部49に記憶された、例えば図15に示すようなマップを読み出し、内燃機関101の回転数と目標吸入空気量との値に応じた吸気バルブ開弁時間(Topen)を取得する。
その後、ステップS103においては、可動部材制御部43が、吸気バルブ開弁時間(Topen)を計時部50に設定して計時(カウントダウン)を開始する。そして、ステップS104おいては、可動部材制御部43が、計時が終了した否かの判定を行う。
ステップS105では、上記ステップS104において計時が終了したと判定されたとき、油圧弁としてのソレノイドバルブ12を開弁させる。この開弁のタイミングは、図19に示す実線で示すリフトカーブの(b)の時点に相当する。ソレノイドバルブ12が開弁すると、図7に示すように、オイルリリーフ通路31が開通する。このようにオイルリリーフ通路31が開くと、油圧室30内の作動油がオイルリリーフ通路31を介してオイルリザーブタンク32へ移動可能となる。このとき、バルブスプリング3の付勢力により、ロッカアーム5が支持軸14を支点として押し返される。これに伴い揺動アーム6は、カム22のカム面に接触する第1入力ローラ18を支点として第2入力ローラ20がタペット8を押し上げる。このタペット8の上昇に伴い、タペット8内の油圧室30の容積が縮まる。
ここで、オイル通路ケース26では、チェックバルブ27で逆流が阻止されているため、作動油がオイル通路ケース26の出口部26Bからオイルリリーフ通路31へ送り出される。そして、オイルリリーフ通路31に作動油が送り出されることにより、オイルリザーブタンク32ではスプリング35の付勢力に抗してピストン34を押し上げてピストン34の下のシリンダ33との間の空間に作動油を貯める。なお、オイルリザーブタンク33において、ピストン34の上昇に伴い、シリンダ33内の空気はエア抜き孔33Aから排出され、ピストン34が下降するときにはエア抜き孔33Aから空気がシリンダ33内へ流入するようになっている。
なお、オイルリザーブタンク32においては、ピストン34がオイルリリーフ孔33Cよりも上昇すると作動油がオイルリリーフ孔33Cから排出、回収されるようになっている。このようにオイルリリーフ通路31を開くことにより、油圧アクチュエータ10のタペット8を急に上昇させることができる。したがって、ステップS105においてソレノイドバルブ12を開弁することにより、図19の(2)の線で示すように、(b)のタイミングで吸気バルブ1を速やかに閉じることが可能となる。
ステップS106では、可動部材制御部43により、後述する油圧弁(ソレノイドバルブ)制御(ステップS201)の実行を許可する。
(油圧弁制御:ソレノイドバルブ制御)
図16は、油圧弁制御としてのソレノイドバルブ制御の流れを示すフローチャートである。このソレノイドバルブ制御は、上記ステップS106にてこの制御の実行が許可された後、優先して実行される割り込み制御である(ステップS201)。このソレノイドバルブ制御において、可動部材制御部43は、ギャップセンサ9の出力値を取得して吸気バルブ1のリフト量Lを算出する(ステップS202)。
その後、ステップS203において、可動部材制御部43は、現在のソレノイドバルブ12が開状態であるか否かを判定する。つまり、ソレノイドバルブ12がオン状態で開弁しているか否かを判定する。なお、ソレノイドバルブ12の開閉状態は、ソレノイドバルブ12の切り替え時に随時、記憶部49に記憶される油圧弁フラグメントVfが1(開弁状態)か、0(閉弁状態)かを確認することで判定できる。
ステップS204では、上記ステップS203において、ソレノイドバルブ12が開弁状態であると判定されたとき、可動部材制御部43では、閉弁開始時リフト量(Lstart)にバルブリフト量Lをストアする(Lstart←L)。
次に、ステップS205において、図19に示すような吸気バルブ閉弁時間(Tclose)を算出する。この吸気バルブ閉弁時間(Tclose)は、基準閉弁時間(Tstandard)と、閉弁時間補正係数(Fclose)に基づき算出される。すなわち、吸気バルブ閉弁時間(Tclose)は、Tstandard×(1+Fclose)で算出される。なお、Tstandardは、吸気バルブ開弁時間(Topen)と同様に内燃機関101の回転数と目標吸入空気量との値に応じて設定される。図19に示すように、吸気バルブ閉弁時間(Tclose)は、早閉じを開始するタイミング(b)から吸気バルブ1が着座するタイミング(d)より手前のタイミング(c)までの時間に相当する。
ステップS206において、可動部材制御部43では、吸気バルブ閉弁時間(Tclose)を計時部50に設定し、計時を開始する。ステップS207では、計時が終了したか否かの判定を行う。このステップS207において計時が終了したと判定したとき、ソレノイドバルブ12をオフ状態にして閉弁する(ステップS208)。ソレノイドバルブ12を閉弁する時点は、図19において(c)のタイミングに相当する。着座制御は、図19において(c)の時点から開始され、後述するステップS212で計時が終了したと判定されるまで継続される。
上記ステップS203において、ソレノイドバルブ12が閉弁状態であると判定されたとき、可動部材制御部43では、後述する閉弁時間学習制御を行う(ステップS209)。その後、可動部材制御部43では、図19に示すような吸気バルブ制動時間(Tbrake)を算出する(ステップS210)。この吸気バルブ制動時間(Tbrake)は、図19に示す(c)から(d)で着座するまでの時間である。この吸気バルブ制動時間(Tbrake)は、内燃機関101の回転数と閉弁時間経過後リフト量(Lend)に基づき算出される。
その後、上記ステップS210において算出された吸気バルブ制動時間(Tbrake)を計時部50に設定し、計時を開始する(ステップS211)。そして、ステップS212では、吸気バルブ制動時間(Tbrake)の計時が終了したか否かの判定を行う。ステップS212で計時が終了したと判定されたとき、ソレノイドバルブ12を開弁状態にする(ステップS213)。このようにソレノイドバルブ12を開弁状態(オイル通路切り替えソレノイドをオン状態)にするタイミングは、図19に示す(d)に示す。その後、ステップS214では、上記ステップS201の油圧弁制御の実行を禁止する。
(閉弁時間学習制御)
図17は、上記ステップS209で行われる閉弁時間学習制御のサブルーチンを示すフローチャートである。この閉弁時間学習制御では、閉弁時間経過後リフト量(Lend)にバルブリフト量Lをストアする(ステップS301)。ここで、リフト量Lが、図19に示す予め設定した設定値LmaxとLminとの間の範囲(Lmax≧L≧Lmin)内か否かの判定を行う(ステップS302)。このステップS302においてリフト量Lが設定値の範囲内でないときは、後述する閉弁時間補正制御を行う(ステップS400)。
ステップS302において、リフト量Lが設定値LmaxとLminとの間の範囲(Lmax≧L≧Lmin)内であるとき、閉弁時間学習制御部45は、前回の閉弁時間学習制御において、閉弁時間補正制御が実行されたか否かを判定する(ステップS303)。ここで、閉弁時間補正制御が実行されていない場合は、後述するステップS305において、閉弁時間補正値Fcalcは「0」に設定されるため、前回の閉弁時間補正値Fcalcを確認すれば、補正が行われたか否かを判別できる。
ステップS303において前回の補正が無かった場合、閉弁時間学習制御部45は、閉弁時間学習値Fstudyを補正せず、前回の閉弁時間学習値Fstudy(n−1)をストアする(ステップS304)。次に、ステップS305において、閉弁時間学習制御部45では、閉弁時間補正値Fcalcをリセットする。そして、閉弁時間学習制御部45では、閉弁判定領域内回数(Cnt)をリセットする(ステップS306)。次に、閉弁時間学習制御部45では、閉弁時間補正係数(Fclose)を算出する(ステップS307)。ここで、閉弁時間補正係数(Fclose)は、閉弁時間学習値Fstudyと、閉弁時間補正値(Fcalc)とに基づき算出される。ステップS307の後は、上記ステップS210に移行して吸気バルブ制動時間(Tbrake)の算出を行う。
上記ステップS303において、閉弁時間の補正が前回あった場合、閉弁時間学習制御部45は、内燃機関101の運転状態が安定していることを確認する(ステップS308)。そして、この安定状態(定常状態)が一定期間継続したことを確認する。具体的には、閉弁判定領域内回数(Cnt)をインクリメントする(ステップS309)。次に、閉弁判定領域内回数(Cnt)が設定値以上か否かを判定する(ステップS310)。ステップS310において閉弁判定領域内回数(Cnt)が設定値以上である場合、閉弁時間補正値Fcalc(n−1)を前回の閉弁時間学習値Fstudy(n−1)に加算して、閉弁時間学習値Fstudyを算出する(ステップS311)。ステップS311の後は、上記ステップS305に移行する。
上記ステップS308において内燃機関101の回転数およびスロットル開度が定常状態でない場合、およびステップS310において閉弁判定領域内回数(Cnt)が設定値以上でない場合は、閉弁時間補正値(Fcalc)を補正しない(ステップS312)。すなわち、ステップS312では、前回の閉弁時間補正値Fcalc(n−1)をストアする。その後、ステップS313において、閉弁時間学習値Fstudyを更新せず、前回の閉弁時間学習値Fstudy(n−1)をストアする。ステップS313の後は、上記ステップS307に移行する。
(閉弁時間補正制御)
図18は、上記ステップS400における閉弁時間補正制御のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、ステップS401において、閉弁リフト量誤差(Ldiff)を算出する。図19に示すように、この閉弁リフト量誤差(Ldiff)は、上記閉弁時間経過時リフト量(Lend)から、閉弁判定リフト量目的値(Ltarget)を減じて算出される。
次に、閉弁時間補正制御部46は、閉弁時間補正値Fcalcを算出する(ステップS402)。閉弁時間補正値(Fcalc)は、リフト量と目的リフト量Ltargetとの偏差である閉弁リフト量誤差(Ldiff)と、フィードバックゲイン(Fgain)と、閉弁時間補正値(Fcalc)の前回値に基づき算出する。なお、フィードバックゲイン(Fgain)は、閉弁リフト量を変換するために、任意に設定される値である。また、目的リフト量Ltargetは、クローズ判定リフト量最小値Lminとクローズ判定リフト量最大値Lmaxの中央値である。
次に、ステップS403において、閉弁時間補正値(Fstudy)を更新せず、前回の値Fstudy(n−1)をストアする。その後、閉弁判定領域内回数(Cnt)をリセットする。その後、ステップS307へ移行する。
上述の本実施の形態に係る可変動弁制御部41では、制御開始時期にギャップセンサ9がリフト量を検出し、このリフト量が設定値の範囲から外れる場合、リフト量が設定値の範囲内となるように閉弁時間を補正する制御を行っている。このため、この可変動弁制御部41によれば、可変動弁装置100が経年劣化して、図19において(c)のタイミングで開始されるべき着座制御の開始が早まったり遅れが生じたりした場合に、吸気バルブ1のリフト量が常に適切なリフト量となるように調整される。このように、リフト量が適切なリフト量となるように調整されると、着座制御は常に吸気バルブ1の開閉音が発生することを防止でき、防音効果を発揮できる。また、このような制御を行うことにより、吸気バルブ1がバルブシート4に衝突することが無いため、吸気バルブ1の耐久性が向上する。
一般に、内燃機関の運転状態が急激に変化すると、一時的な制御遅れが生じることがある。このような場合に、学習値を変更してしまうと、その後に内燃機関の運転状態が安定したときに、不適切な学習値が採用され、上記の着座制御の防音効果が損なわれる恐れがある。そこで、本実施の形態に係る可変動弁制御部41によれば、内燃機関101の運転状態が急激に変化した場合の学習値は、無視されるように制御(ステップS313)される。そして、この可変動弁制御部41によれば、その後に内燃機関101の運転状態が安定した場合に適切なリフト量に制御できる。
また、本実施の形態に係る可変動弁制御部41によれば、ギャップセンサ9によって検出されたリフト量が、目標値と大きく異なった場合であっても、リフト量と目標値との偏差に応じて閉弁時間を補正するため、速やかにリフト量を適切な量に補正できる。
本実施の形態に係る可変動弁制御部41を備えたECM40が適用される可変動弁装置100では、油圧室30内に所定量の作動油を溜める構成であるため、作動油が緩衝材として機能して吸気バルブ1がバルブシート4に着座する際の衝撃を緩和することができる。
本実施の形態に係る可変動弁制御部41によれば、油圧アクチュエータ10においてタペット8などを作動させる作動油の劣化により粘度変化が発生しても、吸気バルブ1のバルブシート4への着座直前のリフト量にずれが発生することを抑えることができる。
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。例えば、上記実施の形態では、油圧アクチュエータ10がタペット8を進退動作させる早閉じ機構を適用したが、このような機構に限定されるものではない。
1 吸気バルブ
3 バルブスプリング
4 バルブシート
5 ロッカアーム(第1揺動腕)
6 揺動アーム(第2揺動腕)
7 カム軸
8 タペット(可動部材)
9 ギャップセンサ(リフト量検出部)
10 油圧アクチュエータ
12 ソレノイドバルブ(油圧弁)
12A プランジャ
14 支持軸
17 支点アームピン
18 第1入力ローラ(第1接触部)
20 第2入力ローラ(第2接触部)
22 カム
22A ベース円部
22B ノーズ部(カムプロファイル)
26 オイル通路ケース
30 油圧室
31 オイルリリーフ通路
32 オイルリザーブタンク
40 エンジンコントロールモジュール(ECM)
41 可変動弁制御部
42 バルブ制御領域判定部
43 可動部材制御部
44 制御時間算出部
45 閉弁時間学習制御部
46 閉弁時間補正制御部
47 ソレノイドバルブ制御部
48 着座制御部
49 記憶部
50 計時部
51 吸気バルブ開弁時間算出部
52 吸気バルブ閉弁時間算出部
53 吸気バルブ制動時間算出部
61 クランク角センサ
62 カム角センサ
63 吸気量センサ
64 スロットルセンサ
65 アクセルセンサ
66 燃料噴射装置
67 点火装置
68 スロットルバルブ
100 可変動弁装置
101 内燃機関

Claims (5)

  1. 支持軸に揺動自在に支持され、揺動動作に伴って吸気バルブを開閉動作させる第1揺動腕と、
    前記第1揺動腕に対して、中間部が回転軸で回転自在に支持され、かつ該回転軸を挟んで互いに反対側に位置する第1接触部と第2接触部とを有する第2揺動腕と、
    前記第1接触部に接触して該第1接触部を変位させて前記第1揺動腕を揺動させるカムを備えたカム軸と、
    前記第2接触部に接触して該第2接触部を支持し、かつ変位動作を行って、前記第1揺動腕および前記第2揺動腕を介して前記吸気バルブのリフト量を変更させる可動部材と、
    前記吸気バルブのリフト量を検出するリフト量検出部と、
    を備える内燃機関の可変動弁制御装置であって、
    前記吸気バルブが開弁状態にあるとき、前記可動部材を変位させて前記第2接触部の位置を変更させることにより前記吸気バルブの開弁状態を制御する可動部材制御部を備え、
    前記可動部材制御部は、
    前記吸気バルブを開弁する時間を算出する吸気バルブ開弁時間算出部と、
    前記吸気バルブが閉弁方向へ駆動される途中において当該吸気バルブの閉弁速度を低下させる着座制御の開始時期までの閉弁時間を算出する吸気バルブ閉弁時間算出部を備え、
    かつ前記可動部材の動作開始時期を算出する制御時間算出部と、
    前記制御時間算出部で算出する制御時間を計時する計時部と、
    閉弁時間経過後リフト量が設定値の範囲外のときに、前記リフト量が前記設定値の範囲内になるように前記閉弁時間を閉弁時間補正値に補正する閉弁時間補正制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする内燃機関の可変動弁制御装置。
  2. 前記可動部材制御部は、
    前記吸気バルブ閉弁時間算出部が前記閉弁時間の算出に用いるための閉弁時間学習値を記憶する記憶部と、
    前記閉弁時間補正制御部が算出した前記閉弁時間補正値に基づき、前記閉弁時間学習値を変更する閉弁時間学習制御部と、
    を備え、
    前記閉弁時間学習制御部は、前記内燃機関の運転状態が安定しているときに、前記閉弁時間学習値を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁制御装置。
  3. 前記閉弁時間補正制御部は、前記リフト量と目的リフト量との偏差に応じて、前記閉弁時間の補正に用いる閉弁時間補正値を算出する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の可変動弁制御装置。
  4. 可動部材は、作動油による油圧室の容積変化に応じて変位するように進退駆動され、
    前記内燃機関は、前記カムのカムプロファイルによって前記吸気バルブがリフトしている間に、前記油圧室の容積を縮小させて前記可動部材を後退させて前記吸気バルブを任意のタイミングで閉じ動作させる油圧アクチュエータを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記内燃機関の運転が吸気バルブのリフト量を制御する運転領域にあるか否かを判定するバルブ制御領域判定部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関の可変動弁制御装置。
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