JP2014092080A - 内燃機関の油圧装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バルブと同バルブが着座する弁座との間に噛み込まれた異物を好適に除去することのできる内燃機関の油圧装置を提供する。
【解決手段】ラッシュアジャスタ20は油圧室の油圧によって、プランジャの先端に作用するロッカアーム17の荷重を支持する。カム16の回転に伴ってそのノーズ16aがロッカアーム17に当接することにより、同ロッカアーム17がプランジャの先端を支点として揺動し吸気バルブ11が開閉される。ラッシュアジャスタ20への作動油の供給と停止とは、切替弁としてのOSV53によって切り替え可能である。吸気バルブ11と同吸気バルブ11が着座する弁座49aとの間に異物が噛み込まれたと判断したときに、OSV53によってラッシュアジャスタ20への作動油の供給を停止する。
【選択図】図1
【解決手段】ラッシュアジャスタ20は油圧室の油圧によって、プランジャの先端に作用するロッカアーム17の荷重を支持する。カム16の回転に伴ってそのノーズ16aがロッカアーム17に当接することにより、同ロッカアーム17がプランジャの先端を支点として揺動し吸気バルブ11が開閉される。ラッシュアジャスタ20への作動油の供給と停止とは、切替弁としてのOSV53によって切り替え可能である。吸気バルブ11と同吸気バルブ11が着座する弁座49aとの間に異物が噛み込まれたと判断したときに、OSV53によってラッシュアジャスタ20への作動油の供給を停止する。
【選択図】図1
Description
この発明は、ラッシュアジャスタ等、内燃機関の油圧系に作動油を供給する油圧装置に関する。
例えば、内燃機関の油圧系として特許文献1に記載のラッシュアジャスタが周知である。ラッシュアジャスタは、有底筒状のボディと、ボディ内にその軸方向で変位可能に収容される筒状のプランジャとを備えている。プランジャには隔壁が設けられており、この隔壁とボディの底壁とで油圧室が区画されている。そして、隔壁に設けられた逆止弁を介してプランジャ内から油圧室内に作動油が供給可能とされている。ラッシュアジャスタは、油圧室の油圧によってロッカアームからプランジャの先端に作用する荷重を支持しており、これによりロッカアームの揺動の支点として機能する。そして、このラッシュアジャスタのプランジャが進退することによりカムとロッカアームとが常に当接した状態に維持される。
ところで、長期間の機関運転によって、内燃機関の燃焼室内にカーボンデポジット等の異物が堆積することがある。さらには、こうした異物が、バルブと同バルブが着座する弁座との間に噛み込まれると、バルブが弁座に着座できなくなる。こうした状況下では、ロッカアームとカムとの間に隙間が生じるため、この隙間がなくなるように、ラッシュアジャスタのプランジャが伸び上がって同プランジャの先端がロッカアームを押圧するようになる。その結果、バルブが弁座に着座しない状態で同バルブが開閉されるようになる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バルブと同バルブが着座する弁座との間に噛み込まれた異物を好適に除去することのできる内燃機関の油圧装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する内燃機関の油圧装置は、油圧室の油圧によってプランジャの先端に作用するロッカアームの荷重を支持する油圧式のラッシュアジャスタを備え、カムの回転に伴ってそのノーズがロッカアームに当接することにより、同ロッカアームがプランジャの先端を支点として揺動しバルブが開閉される内燃機関の油圧装置であって、ラッシュアジャスタへの作動油の供給量を調整可能な調整弁を備え、バルブと同バルブが着座する弁座との間に異物が噛み込まれたと判断したときに、調整弁によってラッシュアジャスタへの作動油の供給量を制限するようにしている。
上記課題を解決する内燃機関の油圧装置は、油圧室の油圧によってプランジャの先端に作用するロッカアームの荷重を支持する油圧式のラッシュアジャスタを備え、カムの回転に伴ってそのノーズがロッカアームに当接することにより、同ロッカアームがプランジャの先端を支点として揺動しバルブが開閉される内燃機関の油圧装置であって、ラッシュアジャスタへの作動油の供給量を調整可能な調整弁を備え、バルブと同バルブが着座する弁座との間に異物が噛み込まれたと判断したときに、調整弁によってラッシュアジャスタへの作動油の供給量を制限するようにしている。
上記構成によれば、バルブと弁座との間に異物が噛み込まれたと判断されると、調整弁によってラッシュアジャスタ、ひいては油圧室への作動油の供給量が制限される。その結果、カムのノーズがロッカアームに当接して同ロッカアームによってプランジャの先端が押圧されることにより同プランジャが沈み込むようになる。このようにプランジャが沈み込む状態にあるときには、カムのノーズがロッカアームに当接し始めても直ぐにはバルブが開弁しない。その一方、カムのノーズが未だロッカアームに当接しているときにバルブが閉弁するようになる。すなわち、バルブの閉弁速度が十分に低下しないままバルブが閉弁することとなるため、バルブが弁座に着座する際の衝撃力が通常時よりも大きくなる。その結果、バルブが弁座に着座する際の衝撃力によりバルブと弁座との間の異物を砕くことができ、バルブと同バルブが着座する弁座との間に噛み込まれた異物を好適に除去することができるようになる。
また、上記調整弁としては、前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給とその停止とを切り替え可能とするものを採用可能である。こうした調整弁によっては、ラッシュアジャスタへの作動油の供給量の制限を、ラッシュアジャスタへの作動油の供給を停止することによって行うことができる。
さらに、上記調整弁としては、バルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構への作動油の供給態様を調整するものを採用可能である。すなわち、こうした調整弁とラッシュアジャスタとに同一のポンプから分岐して作動油をそれぞれ供給する。そして、バルブタイミング可変機構に対して供給可能な最大の量の作動油が供給されるように調整弁の弁位置を設定することにより、ラッシュアジャスタ、ひいてはその油圧室に供給される作動油の供給量を制限することができる。
上記内燃機関の油圧装置にあって、バルブと同バルブが着座する弁座との間に異物が噛み込まれると、バルブが全閉状態にならないため、吸入空気量が減少するようになる。したがって、吸入空気量について実際の量がスロットル開度に対応する量よりも所定量以上少ないことを条件に、バルブと弁座との間に異物が噛み込まれたことを判断することができる。
以下、図1〜図7を参照して、内燃機関の油圧装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関10の吸気バルブ11にはリテーナ12が取り付けられており、このリテーナ12とシリンダヘッド49との間にはバルブスプリング13が設けられている。このバルブスプリング13によって吸気バルブ11が閉弁方向に常時付勢されている。そして、吸気バルブ11は弁座49aに着座することにより全閉状態とされる。
図1に示すように、内燃機関10の吸気バルブ11にはリテーナ12が取り付けられており、このリテーナ12とシリンダヘッド49との間にはバルブスプリング13が設けられている。このバルブスプリング13によって吸気バルブ11が閉弁方向に常時付勢されている。そして、吸気バルブ11は弁座49aに着座することにより全閉状態とされる。
内燃機関10はその動弁機構として、内燃機関10のクランクシャフトの回転が伝達されるカムシャフト15と、このカムシャフト15のカム16の回転に伴って駆動されるロッカアーム17とを備えている。ロッカアーム17は、図1の左右方向の両端のうちの一端が、シリンダヘッド49に設けられた油圧式のラッシュアジャスタ20の先端により支持されている。また、ロッカアーム17は、その他端が吸気バルブ11の基端11aにより支持されている。そして、ロッカアーム17は、図1の左右方向の両端の中間部分にローラ18を有している。このローラ18は、カム16の外周縁に当接している。
カム16の回転に伴って同カム16の外周縁におけるノーズ16aがロッカアーム17のローラ18に当接すると、ローラ18が押圧されることにより、ロッカアーム17がラッシュアジャスタ20の先端を支点として揺動する。これにより、吸気バルブ11の基端11aがロッカアーム17によって押圧されて吸気バルブ11が開弁する。
内燃機関10の油圧装置50は、クランクシャフトにより駆動されるオイルポンプ51と、同オイルポンプ51から吐出された作動油をラッシュアジャスタ20に供給するための供給通路52とを備えている。また、油圧装置50は、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給量を調整可能な調整弁として、供給通路52の通路断面積の連通及び遮断を切り替え可能なOSV53(Oil Switch Valve、以下では単にOSV53と称する)を備えている。このOSV53の駆動は、制御装置54によって制御されている。制御装置54は、各種制御に係る各種演算処理を実行するCPU、その制御に必要なプログラムやデータの記憶されたROM、CPUの演算結果等が一時記憶されるRAM、外部との間で信号を入・出力するための入・出力ポート等を備えて構成されている。また、制御装置54は、各種センサ等から入力される各種信号に基づいて、OSV53の駆動制御による作動油供給処理を始めとする各種の内燃機関10の出力を制御する処理を行う。各種センサとしては、例えば、内燃機関10の燃焼室に吸入される空気量(吸入空気量Q)を検出する吸入空気量センサ55や、内燃機関10の吸気通路の通路断面積を調整するためのスロットルバルブの開度(スロットル開度TA)を検出するスロットル開度センサ56が挙げられる。
次に、ラッシュアジャスタ20の構造について説明する。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ20は、有底筒状のボディ21と、同ボディ21内に収容される筒状のプランジャ31とを備えている。プランジャ31は、その軸方向(同図2における上下方向)の両端のうちの先端31aがボディ21から突出するとともに、ボディ21の軸方向(同図2における上下方向)で同ボディ21内を変位可能である。プランジャ31の内部には、隔壁35が設けられている。この隔壁35とプランジャ31の側壁32によってプランジャ31の内部に低圧室45が区画形成されているとともに、隔壁35とボディ21の底壁25とによってプランジャ31とボディ21との間に高圧室46が区画形成されている。また、隔壁35の中央には、低圧室45と高圧室46とを連通する弁孔36が形成されている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ20は、有底筒状のボディ21と、同ボディ21内に収容される筒状のプランジャ31とを備えている。プランジャ31は、その軸方向(同図2における上下方向)の両端のうちの先端31aがボディ21から突出するとともに、ボディ21の軸方向(同図2における上下方向)で同ボディ21内を変位可能である。プランジャ31の内部には、隔壁35が設けられている。この隔壁35とプランジャ31の側壁32によってプランジャ31の内部に低圧室45が区画形成されているとともに、隔壁35とボディ21の底壁25とによってプランジャ31とボディ21との間に高圧室46が区画形成されている。また、隔壁35の中央には、低圧室45と高圧室46とを連通する弁孔36が形成されている。
高圧室46には、その一端のフランジ41aが弁孔36の周りの隔壁35に固定される有底筒状のリテーナ41が設けられている。また高圧室46には、リテーナ41のフランジ41aとボディ21の底壁25との間に第1ばね43が設けられている。この第1ばね43の付勢力がリテーナ41のフランジ41aを介してプランジャ31に作用することにより、同プランジャ31がその軸方向であってボディ21からプランジャ31が伸び上がる方向(同図2の上方向)に常時付勢されている。
リテーナ41内には、弁孔36を閉塞可能な球状の弁体40が収容されている。また、リテーナ41内において、同リテーナ41の底壁41bと弁体40との間には、弁孔36が閉塞される方向(同図2の上方向)に弁体40を付勢する第2ばね42が設けられている。そして、リテーナ41の底壁41bには、孔41cが形成されており、リテーナ41の内部と外部とが連通されている。
ボディ21の側壁32には、プランジャ31の基端37が当接する段部24が形成されている。プランジャ31がボディ21内に大きく沈み込み、プランジャ31の基端37がボディ21の段部24に当接するようになると、同段部24がストッパとして機能し、ボディ21の底壁25に近づく方向へのプランジャ31の変位が規制される。
また、ラッシュアジャスタ20は、ボディ21の側壁22に導入孔23が形成されているとともに、プランジャ31の側壁32に導入孔33が形成されている。そして、供給通路52を通じてラッシュアジャスタ20に供給される作動油は、導入孔23,33を介して低圧室45に導入される。尚、プランジャ31の側壁32には、導入孔33と連通する凹部34が形成されている。凹部34は、側壁32の全周にわたって形成されるとともに、プランジャ31が軸方向に変位した場合でも各導入孔23,33が常に連通するように軸方向において所定の長さを有している。このため、プランジャ31の変位に伴ってボディ21の導入孔23とプランジャ31の導入孔33との位置関係がボディ21及びプランジャ31の軸方向でずれた場合であっても、供給通路52からの作動油が低圧室45に導入される。
次に、ラッシュアジャスタ20の基本的な動作について説明する。
図1及び図2に示すように、カム16の回転に伴ってそのノーズ16aがローラ18から離れようとすると、すなわち吸気バルブ11が閉弁され始めると、ロッカアーム17の一端(図1における右端)がプランジャ31の先端31aから離れようとする。このとき、第1ばね43が伸びてボディ21内からプランジャ31が押し出されることにより、ロッカアーム17がカム16に押しつけられた状態となる。このようにロッカアーム17がカム16に追従することにより、ロッカアーム17とカム16との間にクリアランスが生じることが抑制される。
図1及び図2に示すように、カム16の回転に伴ってそのノーズ16aがローラ18から離れようとすると、すなわち吸気バルブ11が閉弁され始めると、ロッカアーム17の一端(図1における右端)がプランジャ31の先端31aから離れようとする。このとき、第1ばね43が伸びてボディ21内からプランジャ31が押し出されることにより、ロッカアーム17がカム16に押しつけられた状態となる。このようにロッカアーム17がカム16に追従することにより、ロッカアーム17とカム16との間にクリアランスが生じることが抑制される。
ボディ21内からプランジャ31が押し出されるときには、ボディ21及びプランジャ31の軸方向における隔壁35の位置が変位することとなる。このため、高圧室46の容積が増大することにより、高圧室46の圧力が低下する。このように、高圧室46の圧力が低下する際には、同高圧室46の圧力によって弁体40を付勢する力よりも、低圧室45の圧力によって弁体40をボディ21の底壁25側に押し戻す力が上回るようになる。こうして弁体40がボディ21の底壁25側に押し戻されることにより、弁体40が開弁する。そして、弁孔36を介して低圧室45から高圧室46に作動油が流入する結果、高圧室46の圧力が上昇し、弁体40が再び閉弁方向に変位することにより弁孔36が再び閉塞される。
一方、カム16の回転に伴ってノーズ16aがローラ18を押圧しようとすると、すなわち吸気バルブ11が開弁され始めると、ロッカアーム17の一端(図1における右端)がプランジャ31の先端31aをボディ21の底壁25側に押し戻そうとする。これにより、ラッシュアジャスタ20では、ボディ21内にプランジャ31が沈み込もうとする。ただし、このときには、弁孔36が弁体40によって閉塞されているため、高圧室46から低圧室45へと作動油は供給されず、高圧室46の圧力は保持される。こうした高圧室46の圧力によって、ボディ21内へのプランジャ31の沈み込みが制限される。このようにしてラッシュアジャスタ20は、ロッカアーム17からプランジャ31の先端31aに作用する荷重に抗することによって、ロッカアーム17の支点として機能する。
尚、上記のようにカム16の回転に伴って吸気バルブ11が開弁される度にノーズ16aによってローラ18が押圧されるため、高圧室46の作動油はボディ21の側壁22の内面とプランジャ31の側壁32の外面との間の隙間47から少量ずつ漏れ出ることとなる。しかしながら、上記のようにカム16の回転に伴って吸気バルブ11が閉弁される度に、弁体40が開弁して低圧室45から高圧室46へと作動油が流入する。このため、供給通路52を介して低圧室45へと作動油が供給される状況下であれば、高圧室46はロッカアーム17からプランジャ31の先端31aに作用する荷重に抗する程度の油圧に保持されることとなる。
ところで、長期間の機関運転によって、内燃機関10の燃焼室内にカーボンデポジット等の異物が堆積することがある。さらには、こうした異物が、吸気バルブ11と弁座49aとの間に噛み込まれると、吸気バルブ11が弁座49aに着座できなくなる。こうした状況下では、図3(a)及び図3(b)に示すようにラッシュアジャスタ20が作動する。
図3(a)に示すように、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれた際には、ロッカアーム17の変位がカム16と当接する前に停止するため、一時的にロッカアーム17(厳密にはローラ18)とカム16との間に隙間が生じることとなる。
ここで、図3(b)に示すように、ロッカアーム17とカム16との間に生じた隙間の分だけプランジャ31が伸び上がって同プランジャ31の先端31aがロッカアーム17を押圧するようになる。そして、これにより、ロッカアーム17とカム16との間の隙間がなくなるため、カム16の回転に伴ってノーズ16aの全体がロッカアーム17に当接するようになる。その結果、吸気バルブ11が弁座49aに着座しない状態で同吸気バルブ11が開閉されるようになる。
そこで、本実施形態においては、OSV53によってラッシュアジャスタ20への作動油の供給の実行及び停止を切り替える作動油供給処理を実行するようにしている。作動油供給処理の手順について、図4を参照して以下に説明する。尚、この処理は、制御装置54によって所定周期毎に繰り返し実行される。
図4に示すように、作動油供給処理が開始されるとまず、実吸入空気量Qmがスロットル開度TAに対応する吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ないか否かが判定される(ステップS110)。実吸入空気量Qmは、内燃機関10の燃焼室に実際に吸入される空気量に相当する値であり、制御装置54に入力される吸入空気量センサ55からの信号に基づいて算出される。また、吸入空気量Qtaは、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない状態において、内燃機関10の燃焼室に吸入される空気量に相当する値である。そして、実験等によって予め定められたスロットル開度TAと吸入空気量Qとの関係を示すマップを参照して、現在のスロットル開度TAに対応する吸入空気量Qが吸入空気量Qtaとして算出される。所定量Qpは、実吸入空気量Qmが吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ないときに、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたと判断できる値に設定されており、その値は実験等により予め定められている。
実吸入空気量Qmが吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ないと判定されると(ステップS110:YES)、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたとして、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止される(ステップ120)。この処理では、OSV53によって供給通路52が遮断される。そして、本処理は一旦終了される。
一方、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が所定量Qp未満であると判定されると(ステップS110:NO)、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない、もしくは異物60の噛み込みが解消したとして、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が実行される(ステップ130)。この処理では、OSV53によって供給通路52が連通される。そして、本処理は一旦終了される。
以下、本実施形態の作用について説明する。
図5に示すように、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない場合には、吸気バルブ11が全閉状態となるため、内燃機関10の燃焼室から吸気通路へと戻される空気の量は極めて少ない。このため、スロットル開度TAに追従して吸入空気量Qも変化することとなる。こうした吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない場合においては、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が所定量Qp未満となる(タイミングT1〜T2)。
図5に示すように、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない場合には、吸気バルブ11が全閉状態となるため、内燃機関10の燃焼室から吸気通路へと戻される空気の量は極めて少ない。このため、スロットル開度TAに追従して吸入空気量Qも変化することとなる。こうした吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていない場合においては、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が所定量Qp未満となる(タイミングT1〜T2)。
一方、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれている場合には、吸気バルブ11が全閉状態とならないため、内燃機関10の燃焼室から吸気通路へと戻される空気の量が増大する。これにより、燃焼室に吸入される空気の量が減少するため、スロットル開度TAの増大に伴う吸入空気量Qの増大する幅が小さくなる(タイミングT3〜T4)。そして、スロットル開度TAが大きくなるほど、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が大きくなり、その差が所定量Qp以上となる(タイミングT4)。この時点で吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていると判定されて(図4のステップS110:YES)、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止される(図4のステップS120)。ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止されると、所定期間は実吸入空気量Qmが吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ない状態となる(タイミングT4〜T5)。この間において、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力により、吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60が砕かれる。
ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止されてから吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60が砕かれるまでの間(図5のタイミングT4〜T5)において生じる、吸気バルブ11及びラッシュアジャスタ20の駆動態様の変化について以下に説明する。
図1及び図2に示すように、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止されてからも、カム16の回転に伴って、ノーズ16aによるローラ18の押圧とローラ18からのノーズ16aの離間とが繰り返される。ここで、OSV53によって供給通路52が遮断されているため、同供給通路52から低圧室45へと作動油の供給はなされない。OSV53によって供給通路52が遮断されて間もないときには、低圧室45の作動油が残っているため、ローラ18からノーズ16aが離間してプランジャ31が伸び上がる度に、OSV53によって供給通路52が遮断されていないときと同程度の量の作動油が低圧室45から高圧室46へと流入することとなる。さらに、高圧室46の作動油は、カム16の回転に伴ってノーズ16aによってローラ18が押圧される度に漏れ出る。そして、低圧室45の作動油が無くなり、低圧室45から高圧室46に作動油が供給されなくなると、高圧室46から作動油が漏れ出る度に、同高圧室46の油圧が低下していく。このように高圧室46の油圧が低下すると、カム16の回転に伴って吸気バルブ11が開弁する度に、ロッカアーム17による押圧によってボディ21内へのプランジャ31の沈み込む量が増えて、高圧室46の容積が減少する。そして、プランジャ31の基端37がボディ21の段部24に当接するようになると、プランジャ31の沈み込み量が最大になる。
次に、OSV53によって供給通路52から低圧室45への作動油の供給が遮断された状態における吸気バルブ11及びラッシュアジャスタ20の駆動態様について、図6を参照して以下に説明する。
図6(a)に示すように、高圧室46の作動油の量が極めて少なくなる状態において、カム16の回転に伴ってカム16のノーズ16aがロッカアーム17に当接し始めると、同ロッカアーム17によってプランジャ31の先端31aが押圧されることにより、プランジャ31が沈み込むようになる。プランジャ31の沈み込む間は、プランジャ31の先端31aがロッカアーム17の揺動の支点として機能しないため、カム16のノーズ16aがロッカアーム17に当接し始めても直ぐには吸気バルブ11が開弁しない。
図6(b)に示すように、カム16の回転に伴ってロッカアーム17に当接するノーズ16aの位置が変位すると、同ノーズ16aからロッカアーム17を介してプランジャ31の先端31aに作用する荷重が大きくなる。すると、高圧室46の油圧が作用する状態にあればその油圧やプランジャ31の基端37とボディ21の段部24との当接によって、プランジャ31の沈み込みが停止される。そして、プランジャ31の先端31aがロッカアーム17の揺動の支点として機能するようになり、ノーズ16aのロッカアーム17への当接に伴って吸気バルブ11が開弁し始める。さらにカム16が回転すると、吸気バルブ11が閉弁し始める。
図6(c)に示すように、カム16が回転すると、カム16のノーズ16aが未だロッカアーム17に当接しているときに吸気バルブ11が閉弁する。その後、カム16が更に回転してロッカアーム17とカムのノーズ16aとの間に隙間が生じないように、沈み込んでいたプランジャ31が第1ばね43の付勢力により伸び上がる。
図7に示すように、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給停止に伴って高圧室46の作動油の量が極めて少なくなると、吸気バルブ11のリフト量が同図7の実線で示すように変化する。こうした高圧室46の作動油の量が極めて少なくなる状態でのリフト量は、高圧室46が十分な量の作動油で満たされた状態での吸気バルブ11のリフト量(同図7に破線で図示)と比較して小さくなる。また、高圧室46の作動油の量が極めて少なくなる状態では、カム16のノーズ16aがロッカアーム17に当接し始めても直ぐには吸気バルブ11が開弁しない。このため、吸気バルブ11が開弁するときには(クランク角CAa)、同吸気バルブ11の開度が急激に増大するようになる。またその一方で、カム16のノーズ16aが未だロッカアーム17に当接しているときに吸気バルブ11が閉弁するようになる。このため、吸気バルブ11が閉弁するときには(クランク角CAc)、同吸気バルブ11の開度が急激に減少するようになる。このとき、吸気バルブ11の閉弁速度、言い換えると吸気バルブ11の開度の変化速度が十分に低下しないまま同吸気バルブ11が閉弁することとなるため、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力が通常時よりも大きくなる。その結果、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力により吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60を砕くことができる。
図5のタイミングT4〜T5において、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力により吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60を砕かれて、異物60が除去されると、吸気バルブ11が全閉状態となるようになる。これにより、内燃機関10の燃焼室から吸気通路へと戻される空気の量が減少するため、実吸入空気量Qmが増大し、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が小さくなる。そして、吸入空気量Qtaに対する実吸入空気量Qmの差が所定量Qp未満となると(T5)、その時点で吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60の噛み込みが解消したと判定されて(図4のステップS110:NO)、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が実行される(図4のステップS130)。
ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が再開されると、カム16の回転に伴って吸気バルブ11が閉弁される度に、弁体40が開弁して低圧室45から高圧室46へと作動油が流入する。さらに、こうした高圧室46への作動油の流入がカム16の回転に伴って繰り返しなされることにより、同高圧室46の作動油の量が増大していく。高圧室46の作動油の量が増大するほど、ロッカアーム17によって押圧されることにより生じるプランジャ31の沈み込み量が減少することとなる。これにより、カム16のノーズ16aがロッカアーム17に当接し始めてから吸気バルブ11が開弁するまでの期間と、吸気バルブ11が閉弁してからノーズ16aがロッカアーム17から離間するまでの期間とが短くなる。すなわち、高圧室46の作動油の量が増大するほど、吸気バルブ11のリフト量が増大することとなる。
そして、高圧室46が十分な量の作動油で満たされるようになると、カム16の回転に伴ってロッカアーム17によりプランジャ31の先端31aが押圧されても、同プランジャ31が殆ど沈み込まないようになる。これにより、プランジャ31の先端31aが通常通りロッカアーム17の揺動の支点として機能するようになるため、吸気バルブ11のリフト量が通常のリフト量にまで増大する。そして、実吸入空気量Qmが吸入空気量Qtaと同程度にまで増大し(タイミングT6)、それ以降では実吸入空気量Qmが吸入空気量Qtaに追従するように変化するようになる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたと判断されると、OSV53によってラッシュアジャスタ20、ひいては高圧室46への作動油の供給が停止される。これにより、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力を通常時よりも大きくさせて、この衝撃力により吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60を砕くことができ、吸気バルブ11と弁座49aとの間に噛み込まれた異物60を好適に除去することができるようになる。
(1)吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたと判断されると、OSV53によってラッシュアジャスタ20、ひいては高圧室46への作動油の供給が停止される。これにより、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力を通常時よりも大きくさせて、この衝撃力により吸気バルブ11と弁座49aとの間の異物60を砕くことができ、吸気バルブ11と弁座49aとの間に噛み込まれた異物60を好適に除去することができるようになる。
(2)実際の吸入空気量Qである実吸入空気量Qmがスロットル開度TAに対応する吸入空気量Qである吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ないことを条件に、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたことを判断することができる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれているか否かを判断するための要素として、吸入空気量Qに代えて内燃機関10の出力トルクを採用してもよい。こうした形態では、図4のステップS110の処理に代えて、内燃機関10の出力トルクについて、実際の値とスロットル開度TAに相当する値とを比較して、実際の値がスロットル開度TAに相当する値よりも所定値以上小さいか否かを判断するようにすればよい。そして、実際の値がスロットル開度TAに相当する値よりも所定値以上小さいことを条件に、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていると判断することができる。
・吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれているか否かを判断するための要素として、吸入空気量Qに代えて内燃機関10の出力トルクを採用してもよい。こうした形態では、図4のステップS110の処理に代えて、内燃機関10の出力トルクについて、実際の値とスロットル開度TAに相当する値とを比較して、実際の値がスロットル開度TAに相当する値よりも所定値以上小さいか否かを判断するようにすればよい。そして、実際の値がスロットル開度TAに相当する値よりも所定値以上小さいことを条件に、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれていると判断することができる。
・過渡運転状態においては、吸入空気量Qはスロットル開度TAのほか、機関回転速度にも依存することがある。このため、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれているか否かの判断を、機関運転状態が定常状態にあることを条件に行うようにすることも可能である。この場合は、図4のステップS110の処理の前に、ステップS100として機関運転状態が定常状態にあるか否かを判断し、定常状態にあると判断されることを条件にステップS110以降の処理を行うようにする。そして、この場合には、図5に二点鎖線で示すように、上記実施形態においてラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止される時点(タイミングT4)よりも遅い時点(タイミングT7)において、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給が停止されるようになる。また、実際の吸入空気量Qをスロットル開度TA及び機関回転速度に基づいて算出するようにしてもよい。
・ラッシュアジャスタ20への作動油の供給量を減少させることにより、吸気バルブ11が弁座49aに着座する際の衝撃力を通常時よりも大きくさせるようにしてもよい。具体的には、OSV53に代えて、ラッシュアジャスタ20への作動油の供給量を調整可能な調整弁を供給通路52に設けるようにする。そして、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたと判断されると、調整弁によって供給通路52の通路断面積が小さくされることにより、ラッシュアジャスタ20、ひいては高圧室46への作動油の供給量を減少させる。こうした変形例によっても、上記実施形態と同様に、吸気バルブ11と弁座49aとの間に噛み込まれた異物60を好適に除去することができるといった効果を得ることができる。
・油圧装置50が、ラッシュアジャスタ20の他、吸気バルブ11のバルブタイミングを可変とする油圧駆動式のバルブタイミング可変機構64(Variable Valve Timing system、以下では単にVVT64と称する)を備えるものであってもよい。具体的には、図8に示すように、VVT64への作動油の供給態様は調整弁としてのOCV63(Oil Control Valve、以下では単にOCV63と称する)によって機関運転状態に基づいて調整される。そして、オイルポンプ51に連通する供給通路62が、その作動油の流れ方向の下流において第1の供給通路62aと第2の供給通路62bとに分岐されている。この第1の供給通路62aにはラッシュアジャスタ20が接続されている一方、第2の供給通路62bにはOCV63が接続されている。すなわち、OCV63とラッシュアジャスタ20とには同一のオイルポンプ51から分岐して作動油がそれぞれ供給される。そして、吸気バルブ11と弁座49aとの間に異物60が噛み込まれたと判断されると、機関運転状態に関わらずVVT64に対して供給可能な最大の量の作動油が供給されるようにOCV63の弁位置を変更することにより、ラッシュアジャスタ20、ひいては高圧室46への作動油の供給量を減少させる。こうした変形例によっても、上記実施形態と同様に、吸気バルブ11と弁座49aとの間に噛み込まれた異物60を好適に除去することができるといった効果を得ることができる。尚、吸気バルブ11のバルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構を例に説明したが、排気バルブ用のバルブタイミング可変機構とラッシュアジャスタとに作動油を供給する油圧系にあっても上述した効果を奏することはできる。
・吸気バルブ11に代えて排気バルブ用のラッシュアジャスタ20に対する作動油の供給を停止する、もしくは供給量を減少させることによって、作動油の供給量を制限して、排気バルブと弁座との間の異物の噛み込みを解消するようにしてもよい。また、吸気バルブ及び排気バルブの双方のラッシュアジャスタについても同様に、上述した異物の噛み込みを解消するための処理を実行するようにしてもよい。
・上記実施形態では、実吸入空気量Qmがスロットル開度TAに対応する吸入空気量Qtaよりも所定量Qp以上少ないと判定されるときは、継続してラッシュアジャスタ20に対する作動油の供給を停止する、もしくは供給量を減少させることによって、作動油の供給量を制限するようにしていた。これに代えて、同判定がなされてから所定期間が経過するまで同作動油の供給量を制限するようにしてもよい。すなわち、バルブと弁座との間に異物が噛み込まれたと判断したときに、ラッシュアジャスタに対する作動油の供給量を制限し、その制限時から所定期間が経過した後に同作動油の供給を開始する、もしくは作動油の供給量を増大するようにしてもよい。ここで、上記所定期間は異物の噛み込みが解消されるのに十分な時間に設定される。
10…内燃機関、11…吸気バルブ、16…カム、16a…ノーズ、17…ロッカアーム、18…ローラ、20…ラッシュアジャスタ、21…ボディ、25…底壁、31…プランジャ、31a…先端、35…隔壁、45…低圧室、46…高圧室、49…シリンダヘッド、49a…弁座、50…油圧装置、51…オイルポンプ、52,62…供給通路、53…OSV、54…制御装置、55…吸入空気量センサ、56…スロットル開度センサ、60…異物、62a…第1の供給通路、62b…第2の供給通路、63…OCV、64…VVT。
Claims (4)
- 油圧室の油圧によってプランジャの先端に作用するロッカアームの荷重を支持する油圧式のラッシュアジャスタを備え、カムの回転に伴ってそのノーズが前記ロッカアームに当接することにより、同ロッカアームが前記プランジャの先端を支点として揺動しバルブが開閉される内燃機関の油圧装置であって、
前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給量を調整可能な調整弁を備え、
前記バルブと同バルブが着座する弁座との間に異物が噛み込まれたと判断したときに、前記調整弁によって前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給量を制限する
ことを特徴とする内燃機関の油圧装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の油圧装置であって、
前記調整弁は、前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給とその停止とを切り替え可能とするものであり、
前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給量の制限を、前記調整弁によって前記ラッシュアジャスタへの作動油の供給を停止することによって行う
ことを特徴とする内燃機関の油圧装置。 - 請求項1に記載の内燃機関の油圧装置であって、
前記調整弁は、バルブタイミングを可変とするバルブタイミング可変機構への作動油の供給態様を調整するものであり、
前記調整弁と前記ラッシュアジャスタとには同一のポンプから分岐して作動油がそれぞれ供給される
ことを特徴とする内燃機関の油圧装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の油圧装置であって、
吸入空気量がスロットル開度に対応する量よりも所定量以上少ないことを条件に、前記バルブと同バルブが着座する弁座との間に異物が噛み込まれたと判断する
ことを特徴とする内燃機関の油圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012243424A JP2014092080A (ja) | 2012-11-05 | 2012-11-05 | 内燃機関の油圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012243424A JP2014092080A (ja) | 2012-11-05 | 2012-11-05 | 内燃機関の油圧装置 |
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JP2014092080A true JP2014092080A (ja) | 2014-05-19 |
Family
ID=50936362
Family Applications (1)
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JP2012243424A Pending JP2014092080A (ja) | 2012-11-05 | 2012-11-05 | 内燃機関の油圧装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2014092080A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017150389A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | トヨタ自動車株式会社 | 可変圧縮比内燃機関 |
US10208662B2 (en) | 2016-04-14 | 2019-02-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
US10731594B2 (en) | 2016-11-14 | 2020-08-04 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Control device for fuel injection device |
US11098670B2 (en) | 2017-01-20 | 2021-08-24 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Drive device for fuel injection device |
-
2012
- 2012-11-05 JP JP2012243424A patent/JP2014092080A/ja active Pending
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