JP6100071B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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Description

半導体装置及び半導体装置の作製方法に関する。
なお、本明細書中において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
絶縁表面を有する基板上に形成された半導体薄膜を用いてトランジスタ(薄膜トランジスタ(TFT)ともいう)を構成する技術が注目されている。該トランジスタは集積回路(IC)や画像表示装置(表示装置)のような電子デバイスに広く応用されている。
トランジスタに適用可能な半導体薄膜としてシリコン系半導体材料が広く知られているが、その他の材料として酸化物半導体が注目されている。
例えば、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、及び亜鉛(Zn)を含むアモルファス酸化物(In−Ga−Zn−O系アモルファス酸化物)からなる半導体層を用いたトランジスタが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特に高集積化された高性能な電子デバイスにおいては、トランジスタの微細化が要求され、トランジスタの専有面積の縮小を図った縦型トランジスタ構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2011−181801号公報 特開2003−101012号公報
しかし、トランジスタの微細化に伴って作製工程における歩留まりの低下が懸念される。
微細な構造であっても、高精度な微細加工を用いて、高く安定した電気特性を有するトランジスタを歩留まりよく提供することを課題の一とする。
また、該トランジスタを含む半導体装置においても、高性能化、高信頼性化、及び高生産化を達成することを課題の一とする。
半導体装置に設けられるトランジスタは、第1の電極層、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜、及び第2の電極層が順に積層され、柱状体の酸化物半導体膜の一方の側面に第1のゲート絶縁膜及び第1のゲート電極層、他方の側面に第2のゲート絶縁膜及び第2のゲート電極層が設けられている縦型トランジスタである。
該トランジスタにおいて、第1の電極層及び第2の電極層はソース電極層又はドレイン電極層として機能し、第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜は酸化物半導体膜より低抵抗な低抵抗領域であり、ソース領域又はドレイン領域として機能する。
チャネル長方向にチャネル形成領域を挟んで低抵抗なソース領域又はドレイン領域を有することにより、該トランジスタはオン特性(例えば、オン電流及び電界効果移動度)が高く、高速動作、高速応答が可能となる。
該トランジスタは、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜のエッチング工程において、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用い、かつ該混合液に対して酸化物半導体膜よりエッチングレートが遅いインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜をマスクとして用いる。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜は、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液によりエッチングされるが、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜と比較してエッチングレートが遅いため、エッチング工程において徐々に幅方向に後退する(縮小する)マスクとして用いることができる。マスクが幅方向に縮小するため、それに伴いインジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜も幅方向にエッチングされ、結果、細幅の柱状体に微細加工することができる。
このような細幅の柱状体を酸化物半導体膜として用いることで、トランジスタの微細化を可能とし、高密度にトランジスタが集積された半導体装置を作製することができる。
本明細書で開示する発明の構成の一形態は、第1の電極層を形成し、第1の電極層上にインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜、及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜を順に積層し、第2の酸化物膜を線幅方向に後退させながらマスクとして用いて、酸化物半導体膜を酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用いたエッチング工程によりエッチングし、第1の酸化物膜上に起立した酸化物半導体膜及び第2の酸化物膜の柱状体を形成し、柱状体上に絶縁膜及び島状の導電膜を積層し、絶縁膜及び島状の導電膜を異方性エッチングして、柱状体において少なくとも酸化物半導体膜の側面を覆うゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜を介して柱状体における酸化物半導体膜と重なり、かつ対向する第1のゲート電極層及び第2のゲート電極層とを形成し、柱状体における第2の酸化物膜に電気的に接続する第2の電極層を形成する半導体装置の作製方法である。
本発明の他の一形態は、上記構成において、第1の電極層、第1の酸化物膜、柱状体、ゲート絶縁膜、第1のゲート電極層、及び第2のゲート電極層上に層間絶縁膜を形成し、層間絶縁膜を選択的に除去して柱状体における第2の酸化物膜を露出し、露出した第2の酸化物膜と接して第2の電極層を形成する半導体装置の作製方法である。
本発明の他の一形態は、上記構成において、第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜は、酸化物半導体膜より、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用いたエッチングに対して耐性があり、該エッチング速度が遅い半導体装置の作製方法である。
本発明の他の一形態は、上記構成において、第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜は、酸化物半導体膜より低抵抗であり、酸化物半導体膜はチャネル形成領域として機能し、第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜は、ソース領域又はドレイン領域として機能する半導体装置の作製方法である。
本発明の他の一形態は、上記構成において、エッチング工程前に、酸化物半導体膜及び第2の酸化物膜上にレジストマスクを形成し、レジストマスクを用いた異方性エッチング工程により酸化物半導体膜、及び第2の酸化物膜を島状に加工する半導体装置の作製方法である。
第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜を、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含むターゲットを用いたスパッタリング法により形成することができる。また、第1の酸化物膜及び第2の酸化物膜を、インジウム、ガリウム、亜鉛を主成分として含む酸化物膜を形成し、該酸化物膜に窒素を導入して形成することができる。
窒素の導入方法としては、プラズマ処理、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いることができる。
本発明の一形態は、トランジスタ若しくはトランジスタを含んで構成される回路を有する半導体装置に関する。例えば、酸化物半導体でチャネル形成領域が形成される、トランジスタ若しくはトランジスタを含んで構成される回路を有する半導体装置に関する。例えば、LSIや、CPUや、電源回路に搭載されるパワーデバイスや、メモリ、サイリスタ、コンバータ、イメージセンサなどを含む半導体集積回路、液晶表示パネルに代表される電気光学装置や発光素子を有する発光表示装置を部品として搭載した電子機器に関する。
微細な構造であっても、高精度な微細加工を用いて、高く安定した電気特性を有するトランジスタを歩留まりよく提供することができる。
また、該トランジスタを含む半導体装置においても、高性能化、高信頼性化、及び高生産化を達成することができる。
半導体装置の作製方法の一形態を説明する断面図。 半導体装置、及び半導体装置の作製方法の一形態を説明する断面図。 半導体装置、及び半導体装置の作製方法の一形態を説明する断面図。 半導体装置の作製方法の一形態を説明する断面図。 半導体装置の一形態の一部を説明する断面図。 半導体装置の一形態を示す断面図。 半導体装置の一形態を示す回路図。 半導体装置の一形態を示す回路図。 半導体装置の一形態を示す斜視図。 半導体装置の一形態を示すブロック図。 電子機器を説明する図。 電子機器を説明する図。 電子機器を説明する図。 実施例における試料のエッチング特性の評価結果を示す図。
以下では、本明細書に開示する発明の実施の形態及び実施例について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本明細書に開示する発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本明細書に開示する発明は以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、第1、第2として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順又は積層順を示すものではない。また、本明細書において発明を特定するための事項として固有の名称を示すものではない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、半導体装置及び半導体装置の作製方法の一形態を、図1乃至図5を用いて説明する。本実施の形態では、半導体装置の一例として酸化物半導体膜を有するトランジスタを示す。
本実施の形態で示すトランジスタ410a、410b、410cは、第1の電極層415、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜414、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜403、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜424、及び第2の電極層425が順に積層され、柱状体の酸化物半導体膜403の一方の側面に第1のゲート絶縁膜402a及び第1のゲート電極層401a、他方の側面に第2のゲート絶縁膜402b及び第2のゲート電極層401bが設けられている縦型トランジスタである。
よって、トランジスタ410a、410b、410cの酸化物半導体膜403において、チャネル長方向は紙面上下方向、第1の電極層415の表面とほぼ直交する方向である。
図1及乃至図3にトランジスタ410a、トランジスタ410b、又はトランジスタ410cを有する半導体装置の作製方法の一例を示す。
まず、絶縁表面を有する基板(図示せず)上に、スパッタリング法、蒸着法などを用いて導電膜を形成し、該導電膜をエッチングして、ソース電極層又はドレイン電極層として機能する第1の電極層415を形成する。
絶縁表面を有する基板に使用することができる基板に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐えうる程度の耐熱性を有していることが必要となる。例えば、バリウムホウケイ酸ガラスやアルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板などを用いることができる。また、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI基板などを適用することもでき、これらの基板上に半導体素子が設けられたものを、基板として用いてもよい。
また、基板として、可撓性基板を用いて半導体装置を作製してもよい。可撓性を有する半導体装置を作製するには、可撓性基板上にトランジスタ410a、410b、410cを直接作製してもよいし、他の作製基板にトランジスタ410a、410b、410cを作製し、その後可撓性基板に剥離、転置してもよい。なお、作製基板から可撓性基板に剥離、転置するために、作製基板と酸化物半導体膜を含むトランジスタ410a、410b、410cとの間に剥離層を設けるとよい。
第1の電極層415に用いる導電膜としては、例えば、Al、Cr、Cu、Ta、Ti、Mo、Wから選ばれた元素を含む金属膜、または上述した元素を成分とする金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)等を用いることができる。また、Al、Cuなどの金属膜の下側又は上側の一方または双方にTi、Mo、Wなどの高融点金属膜またはそれらの金属窒化物膜(窒化チタン膜、窒化モリブデン膜、窒化タングステン膜)を積層させた構成としても良い。また、第1の電極層415に用いる導電膜としては、導電性の金属酸化物で形成しても良い。導電性の金属酸化物としては酸化インジウム(In)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウム酸化スズ(In−SnO)、酸化インジウム酸化亜鉛(In−ZnO)またはこれらの金属酸化物材料に酸化シリコンを含ませたものを用いることができる。
次に、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜431、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜432、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜433を順に積層する。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜431、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜432、及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜433に用いる酸化物半導体において、InとGaとZnの比率は問わない。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)、あるいはIn:Ga:Zn=3:1:2(=1/2:1/6:1/3)の原子数比の酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜431、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜432、及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜433に用いる酸化物半導体は、これらに限られず、必要とする半導体特性(移動度、しきい値、ばらつき等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とする半導体特性を得るために、キャリア濃度や不純物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとすることが好ましい。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜431、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜432、及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜433は、単結晶、多結晶(ポリクリスタルともいう。)または非晶質などの状態をとる。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、多結晶、微結晶、非晶質部を有する。非晶質部は、微結晶よりも欠陥準位密度が高い。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導体を、非晶質酸化物半導体と呼ぶ。非晶質酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有さない。
なお、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433が、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域とを有する。また、混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、の積層構造を有してもよい。
なお、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、例えば、単結晶を有してもよい。
インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜432の膜厚は、チャネル長となることを考慮して決定する。例えば、酸化物半導体膜432の膜厚は100nmとすることができる。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、スパッタリング法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、パルスレーザ堆積法、ALD(Atomic Layer Deposition)法等を適宜用いることができる。また、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433は、スパッタリングターゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッタ装置を用いて成膜してもよい。
第1の酸化物膜431及び第2の酸化物膜433は、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含むターゲットを用いたスパッタリング法により形成することができる。また、第1の酸化物膜431及び第2の酸化物膜433は、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含むターゲットを用いたスパッタリング法を、窒素雰囲気下で行うことでも形成することができる。前記ターゲットとしては、非晶質のターゲット、又は多結晶のターゲットを用いることができる。
また、第1の酸化物膜431及び第2の酸化物膜433は、インジウム、ガリウム、亜鉛を主成分として含む酸化物膜を形成し、該酸化物膜に窒素を導入して形成することができる。
窒素の導入方法としては、プラズマ処理、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いることができる。
第1の酸化物膜431及び第2の酸化物膜433に用いることのできる、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む酸化物膜において、含まれる窒素は3atomic%以上とすることが好ましい。
また、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433に、過剰な水素(水や水酸基を含む)を除去(脱水化または脱水素化)するための加熱処理を行ってもよい。加熱処理の温度は、300℃以上700℃以下、または基板の歪み点未満とする。加熱処理は減圧下又は窒素雰囲気下などで行うことができる。例えば、加熱処理装置の一つである電気炉に基板を導入し、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433に対して窒素雰囲気下450℃において1時間の加熱処理を行う。
なお、加熱処理装置は電気炉に限られず、抵抗発熱体などの発熱体からの熱伝導または熱輻射によって、被処理物を加熱する装置を用いてもよい。例えば、GRTA(Gas Rapid Thermal Anneal)装置、LRTA(Lamp Rapid Thermal Anneal)装置等のRTA(Rapid Thermal Anneal)装置を用いることができる。LRTA装置は、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ、キセノンアークランプ、カーボンアークランプ、高圧ナトリウムランプ、高圧水銀ランプなどのランプから発する光(電磁波)の輻射により、被処理物を加熱する装置である。GRTA装置は、高温のガスを用いて加熱処理を行う装置である。高温のガスには、アルゴンなどの希ガス、または窒素のような、加熱処理によって被処理物と反応しない不活性気体が用いられる。
例えば、加熱処理として、650℃〜700℃の高温に加熱した不活性ガス中に基板を入れ、数分間加熱した後、基板を不活性ガス中から出すGRTAを行ってもよい。
なお、加熱処理においては、窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する窒素、またはヘリウム、ネオン、アルゴン等の希ガスの純度を、6N(99.9999%)以上好ましくは7N(99.99999%)以上(即ち不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。
また、加熱処理で第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433を加熱した後、同じ炉に高純度の酸素ガス、高純度の一酸化二窒素ガス、又は超乾燥エア(CRDS(キャビティリングダウンレーザー分光法)方式の露点計を用いて測定した場合の水分量が20ppm(露点換算で−55℃)以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは10ppb以下の空気)を導入してもよい。酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスに、水、水素などが含まれないことが好ましい。または、熱処理装置に導入する酸素ガスまたは一酸化二窒素ガスの純度を、6N以上好ましくは7N以上(即ち、酸素ガスまたは一酸化二窒素ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)とすることが好ましい。酸素ガス又は一酸化二窒素ガスの作用により、脱水化または脱水素化処理による不純物の排除工程によって同時に減少してしまった酸化物半導体を構成する主成分材料である酸素を供給することによって、酸化物半導体膜432を高純度化することができる。
なお、脱水化又は脱水素化のための加熱処理を行うタイミングは、膜状であっても、エッチングにより加工した後でもよい。また、脱水化又は脱水素化のための加熱処理は、複数回行ってもよく、他の加熱処理と兼ねてもよい。
また、脱水化又は脱水素化処理を行った第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433に、酸素(少なくとも、酸素ラジカル、酸素原子、酸素イオン、のいずれかを含む)を導入して膜中に酸素を供給してもよい。
脱水化又は脱水素化処理を行った酸化物半導体膜432に、酸素を導入して膜中に酸素を供給することによって、酸化物半導体膜432を高純度化、及び電気的にI型(真性)化することができる。高純度化し、電気的にI型(真性)化した酸化物半導体膜432を有するトランジスタは、電気特性変動が抑制されており、電気的に安定である。
酸素の導入方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法、プラズマ処理などを用いることができる。
第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433への酸素の導入は、脱水化又は脱水素化処理を行った後が好ましいが、特に限定されない。また、上記脱水化又は脱水素化処理を行った第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433への酸素の導入は複数回行ってもよい。
次に、第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433上にレジストマスク434を形成する。レジストマスク434を用いて第1の酸化物膜431、酸化物半導体膜432、及び第2の酸化物膜433をドライエッチング法によりエッチングし、第1の酸化物膜435、酸化物半導体膜436、及び第2の酸化物膜437に加工する。
ドライエッチング法としては、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法などを用いることができる。例えば、塩素系ガス(BCl:Cl)を用いたICPエッチング法により、第1の酸化物膜435、酸化物半導体膜436、及び第2の酸化物膜437に加工することができる。
なお、第2の酸化物膜をインジウム、ガリウム、亜鉛を主成分として含む酸化物膜を形成し、該酸化物膜に窒素を導入して形成する例を図4(A)(B)に示す。図4(A)に示すように、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜435、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜436上に、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物膜492を形成する。なお、酸化物半導体膜436と酸化物膜492は同成分の膜であるので、連続膜としてもよい。
次に、図4(B)に示すように、酸化物膜492に窒素493を導入し、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜437を形成する。図4(B)においては、第1の酸化物膜435にも一部窒素が導入され、第1の酸化物膜435において高窒素濃度領域495と低窒素濃度領域496が形成される。
なお、図4(B)においては、酸化物膜492全体に窒素を導入する例を示すが、窒素は酸化物膜492に部分的に導入してもよく、導入条件によっては酸化物半導体膜436の一部にも導入する場合がある。
窒素の導入方法としては、プラズマ処理、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いることができる。
次にインジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜436を、ウエットエッチング法を用いたエッチング工程において加工する。
インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜436のエッチング工程において、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用い、かつ該混合液に対して酸化物半導体膜436よりエッチングレートが遅いインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜437をマスクとして用いる。
図1(C)において、矢印481は酸化物半導体膜436のエッチングレート、矢印482は第2の酸化物膜437のエッチングレートを視覚的に示しており、エッチングレートの早い酸化物半導体膜436のエッチングレートを示す矢印481は大きく、エッチングレートの遅い第2の酸化物膜437のエッチングレートを示す矢印482は小さく表している。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜437は、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液によりエッチングされるが、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜436と比較してエッチングレートが遅いため、該エッチング工程において消失することなく、エッチング工程において徐々に幅方向に後退する(縮小する)マスクとして用いることができる。マスクが幅方向に縮小するため、それに伴いインジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜436も幅方向にエッチングされ、結果、細幅の柱状体の酸化物半導体膜403に微細加工することができる。
なお、第2の酸化物膜437は、酸化物半導体膜436のエッチング工程中にすべてエッチングされて消失しないように、第2の酸化物膜437の膜厚を設定する。
このような細幅の柱状体を酸化物半導体膜403として用いることで、トランジスタ410aの微細化を可能とし、高密度にトランジスタが集積された半導体装置を作製することができる。
また、エッチング後のマスクとして用いたインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜424は、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜403より抵抗が低いため、そのまま除去せずに、ソース領域又はドレイン領域として用いることができる。
チャネル長方向にチャネル形成領域を含む酸化物半導体膜403を挟んで、低抵抗でソース領域又はドレイン領域として機能する、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜414とインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜424とを設けることにより、該トランジスタ410aはオン特性(例えば、オン電流及び電界効果移動度)が高く、高速動作、高速応答が可能となる。
なお、該エッチング工程において、第1の酸化物膜435も部分的にエッチングされ、第1の酸化物膜414となる。
第1の酸化物膜414、酸化物半導体膜403、第2の酸化物膜424の形状は、エッチング条件(温度、時間、混合液の混合条件等)によって、多少異なる形状となりうる。例えば、図5(A)に示す第1の酸化物膜414a、酸化物半導体膜403a、及び第2の酸化物膜424aのように、酸化物半導体膜403aが第2の酸化物膜424aに向かってより幅が細くなる形状となる場合がある。また、図5(B)に示す第1の酸化物膜414b、酸化物半導体膜403b、及び第2の酸化物膜424bのように、酸化物半導体膜403bの中央が節を有するように細く、第2の酸化物膜424bに向かって幅が太くなる形状となる場合もある。第2の酸化物膜424bのように上面が凸部状でなく平面であると、接して積層される第2の電極層425との接触面積が広くなるため、電気的接続においては有利とすることができる。
次いで、第1の酸化物膜414、酸化物半導体膜403、及び第2の酸化物膜424を覆うゲート絶縁膜438を形成する。
また、ゲート絶縁膜438を形成する前に、酸化物半導体膜403にプラズマ処理を行ってもよい。例えば、希ガス(アルゴンなど)、又はOを含有するガス(Oガス、NOガス、COガス、COガス、NOガスなど)などを用いたプラズマ処理を行うことができる。
ゲート絶縁膜438の膜厚は、例えば1nm以上20nm以下とし、スパッタリング法、MBE法、CVD法、パルスレーザ堆積法、ALD法等を適宜用いることができる。また、ゲート絶縁膜438は、スパッタリングターゲット表面に対し、概略垂直に複数の基板表面がセットされた状態で成膜を行うスパッタ装置を用いて成膜してもよい。また、有機金属気相成長(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いてもよい。例えば、MOCVD法を用いて成膜した酸化ガリウム膜を、ゲート絶縁膜438として用いることができる。
ゲート絶縁膜438の材料としては、酸化シリコン膜、酸化ガリウム膜、酸化ガリウム亜鉛膜、酸化亜鉛膜、酸化アルミニウム膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化窒化アルミニウム膜、または窒化酸化シリコン膜を用いて形成することができる。ゲート絶縁膜438は、酸化物半導体膜403と接する部分において酸素を含むことが好ましい。特に、ゲート絶縁膜438は、膜中(バルク中)に少なくとも化学量論的組成を超える量の酸素が存在することが好ましく、本実施の形態では、ゲート絶縁膜438としてCVD法で形成する酸化窒化シリコン膜を用いる。酸素を多く含む酸化窒化シリコン膜をゲート絶縁膜438として用いると、酸化物半導体膜403に酸素を供給することができ、特性を良好にすることができる。さらに、ゲート絶縁膜438は、作製するトランジスタのサイズやゲート絶縁膜438の段差被覆性を考慮して形成することが好ましい。
また、ゲート絶縁膜438の材料として酸化ハフニウム、酸化イットリウム、ハフニウムシリケート(HfSi(x>0、y>0))、窒素が添加されたハフニウムシリケート(HfSiO(x>0、y>0))、ハフニウムアルミネート(HfAl(x>0、y>0))、酸化ランタンなどのhigh−k材料を用いることでゲートリーク電流を低減できる。さらに、ゲート絶縁膜438は、単層構造としても良いし、積層構造としても良い。
次にゲート絶縁膜438上に、スパッタリング法、蒸着法などを用いて導電膜を形成し、該導電膜をエッチングして、島状の導電膜439を形成する。
導電膜439の材料は、モリブデン、チタン、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、クロム、ネオジム、スカンジウム等の金属材料またはこれらを主成分とする合金材料を用いて形成することができる。また、導電膜439としてリン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜、ニッケルシリサイドなどのシリサイド膜を用いてもよい。導電膜439は、単層構造としてもよいし、積層構造としてもよい。
また、導電膜439の材料は、酸化インジウム酸化スズ、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化インジウム酸化亜鉛、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性材料を適用することもできる。また、上記導電性材料と、上記金属材料の積層構造とすることもできる。
また、ゲート絶縁膜438と接する導電膜439最下面の層として、窒素を含む金属酸化物、具体的には、窒素を含むIn−Ga−Zn−O膜や、窒素を含むIn−Sn−O膜や、窒素を含むIn−Ga−O膜や、窒素を含むIn−Zn−O膜や、窒素を含むSn−O膜や、窒素を含むIn−O膜や、金属窒化膜(InN、SnNなど)を用いることができる。これらの膜は5eV(電子ボルト)以上、好ましくは5.5eV(電子ボルト)以上の仕事関数を有し、ゲート電極層として用いた場合、トランジスタのしきい値電圧をプラスにすることができ、所謂ノーマリーオフのスイッチング素子を実現できる。
導電膜439に異方性エッチングを行い、自己整合的に酸化物半導体膜403の側面に第1のゲート電極層401a、第2のゲート電極層401bを形成する。第1のゲート電極層401a、第2のゲート電極層401bをマスクとして、ゲート絶縁膜438をエッチングし、第1のゲート絶縁膜402a、第2のゲート絶縁膜402bを形成する(図2(A)参照。)。第1のゲート電極層401aと第2のゲート電極層401bとは、それぞれ第1のゲート絶縁膜402a、第2のゲート絶縁膜402bを介して、柱状体の酸化物半導体膜403を間に挟んで対向する。
次に、第1の電極層415、第1の酸化物膜414、酸化物半導体膜403、第2の酸化物膜424、第1のゲート絶縁膜402a、第2のゲート絶縁膜402b、第1のゲート電極層401a、第2のゲート電極層401bを覆う絶縁膜491を形成する(図2(B)参照。)。
絶縁膜491としては、例えば、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化窒化アルミニウム膜、窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、窒化酸化シリコン膜、窒化酸化アルミニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化ガリウム亜鉛膜、酸化亜鉛膜などの無機絶縁膜を用いることができ、単層でも積層でもよい。絶縁膜491は、プラズマCVD法又はスパッタリング法、又は成膜ガスを用いたCVD法を用いることができる。
絶縁膜491を研磨処理により選択的に除去して、第2の酸化物膜424を露出し、露出した第2の酸化物膜424に接して第2の電極層425を形成する。なお絶縁膜491は、平坦化され、層間絶縁膜407となる。研磨処理としては、例えば、化学的機械研磨法(Chemical Mechanical Polishing:CMP)を用いることができる。
なお、第2の酸化物膜424を露出する研磨処理により、図2(C)のように、第2の酸化物膜424の一部も除去される場合がある。
ソース電極層又はドレイン電極層として機能する第2の電極層425は、第1の電極層415と同様の材料及び方法で形成することができる。
以上の工程で、トランジスタ410aを作製することができる(図2(C)参照。)。
また、第1の酸化物膜414は、図2(D)のトランジスタ410bに示すように、島状にエッチング加工してもよい。第1の酸化物膜414の該エッチング加工は、図1(B)で行うエッチング工程において行うこともできる。
第1のゲート絶縁膜402a、第2のゲート絶縁膜402bの形成方法が異なる例を図3(A)乃至(C)に示す。
図1(C)において、ゲート絶縁膜438及び導電膜439を形成した後、図2(A)と同様に、導電膜439を異方性エッチング法によりエッチングし、第1のゲート電極層401a、第2のゲート電極層401bを形成する(図3(A)参照)。なお、ゲート絶縁膜438はこの時点ではエッチング加工を行わない。
次に、第1の電極層415、第1の酸化物膜414、酸化物半導体膜403、第2の酸化物膜424、ゲート絶縁膜438、第1のゲート電極層401a、第2のゲート電極層401bを覆う絶縁膜491を形成する(図3(B)参照。)。
絶縁膜491を選択的に除去して第2の酸化物膜424を露出する工程で、研磨処理及びエッチング処理を行う。まず、図3(B)において点線で示す場所まで、研磨処理により絶縁膜491の一部、及び第2の酸化物膜424上のゲート絶縁膜438を選択的に除去する。その後、絶縁膜491及びゲート絶縁膜438のみをエッチングする条件で、ドライエッチング処理を行い、さらに第2の酸化物膜424を突出させる(図3(C)参照。)。該工程において、ゲート絶縁膜438は第1のゲート絶縁膜402a、第2のゲート絶縁膜402bに加工される。
露出した第2の酸化物膜424に接する第2の電極層425を形成し、トランジスタ410cを作製することができる(図3(D)参照。)。トランジスタ410cは、トランジスタ410a、410bのように、第1のゲート絶縁膜402a及び第2のゲート絶縁膜402bの作製工程において、第1のゲート電極層401a及び第2のゲート電極層401bをマスクに用いないため、第1のゲート絶縁膜402a及び第2のゲート絶縁膜402bは第1のゲート電極層401a及び第2のゲート電極層401b端部より延在して設けられている。
本実施の形態で示すように、酸化物半導体膜403を挟持して第1のゲート電極層401a及び第2のゲート電極層401bを設ける構成とすることで、トランジスタ410a、410b、410cを、2つのゲートで制御することができる。よって、微細加工されたトランジスタ410a、410b、410cであっても、オン電流の低下、オフリーク電流の増加を抑制することができる。
また、2つのゲートの電位を制御することで、トランジスタ410a、410b、410cのしきい値電圧を制御することができる。例えば、トランジスタ410a、410b、410cのしきい値電圧をよりプラスとし、さらにノーマリーオフのトランジスタとすることができる。
以上のように、微細な構造であっても、高精度な微細加工を用いて、高く安定した電気特性を有するトランジスタ410a、410b、410cを歩留まりよく提供することができる。
また、該トランジスタ410a、410b、410cを含む半導体装置においても、高性能化、高信頼性化、及び高生産化を達成することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本明細書に示すトランジスタを使用した半導体装置の例を図6及び図7を用いて説明する。
図6に示す半導体装置は、下部に第1の半導体材料を用いたトランジスタ740、750を有し、上部に第2の半導体材料を用いたトランジスタ610、630を有するものである。トランジスタ610、630は、実施の形態1で示すトランジスタ410a、410b、410cと同様な構造を有する例である。
ここで、第1の半導体材料と第2の半導体材料は異なるバンドギャップを持つ材料とすることが望ましい。例えば、第1の半導体材料を酸化物半導体以外の半導体材料(シリコンなど)とし、第2の半導体材料を酸化物半導体とすることができる。シリコンなどの材料を用いたトランジスタは、高速動作が容易である。一方で、酸化物半導体を用いたトランジスタは、その特性により長時間の電荷保持を可能とする。
半導体装置に用いることのできる基板は、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI(Silicon on Insulator)基板などを用いることができ、トランジスタのチャネル形成領域は、これらの基板中、又は基板上に形成することができる。図6に示す半導体装置は、基板中にチャネル形成領域を形成して下部のトランジスタを作製する例である。
図6に示す半導体装置においては、基板700に単結晶シリコン基板を用いて、該単結晶シリコン基板にトランジスタ740、トランジスタ750を形成しており、第1の半導体材料として単結晶シリコンを用いている。トランジスタ740はnチャネル型トランジスタ、トランジスタ750はpチャネル型トランジスタであり、トランジスタ740及びトランジスタ750は電気的に接続されたCMOS(相補型金属酸化物半導体:Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路760を形成している。
なお、本実施の形態では、基板700としてp型の導電型を有する単結晶シリコン基板を用いているため、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ750の形成領域に、n型を付与する不純物元素を添加し、nウェルを形成する。トランジスタ750のチャネル形成領域753はnウェルに形成される。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)やヒ素(As)等を用いることができる。
よって、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ740の形成領域に、p型の導電型を付与する不純物元素の添加を行っていないが、p型を付与する不純物元素を添加することによりpウェルを形成してもよい。p型を付与する不純物元素としては、ボロン(B)やアルミニウム(Al)やガリウム(Ga)等を用いることができる。
一方、n型の導電型を有する単結晶シリコン基板を用いる場合には、p型を付与する不純物元素を添加してpウェルを形成してもよい。
トランジスタ740は、チャネル形成領域743、LDD領域として機能するn型不純物領域744、ソース領域又はドレイン領域として機能するn型不純物領域745、ゲート絶縁膜742、ゲート電極層741を有している。ゲート電極層741の側面には側壁絶縁層746が設けられており、ゲート電極層741及び側壁絶縁層746をマスクとして用いて、不純物濃度が異なるn型不純物領域744、n型不純物領域745を自己整合的に形成することができる。
トランジスタ750は、チャネル形成領域753、LDD(LightlyDoped Drain)領域として機能するp型不純物領域754、ソース領域又はドレイン領域として機能するp型不純物領域755、ゲート絶縁膜752、ゲート電極層751を有している。ゲート電極層751の側面には側壁絶縁層756が設けられており、ゲート電極層751及び側壁絶縁層756をマスクとして用いて、不純物濃度が異なるp型不純物領域754、p型不純物領域755を自己整合的に形成することができる。
基板700において、トランジスタ740及びトランジスタ750は素子分離領域789により分離されており、トランジスタ740及びトランジスタ750上に絶縁膜788、及び絶縁膜687が積層されている。絶縁膜788及び絶縁膜687に形成された開口にn型不純物領域745に接する配線層647、p型不純物領域755に接する配線層657、n型不純物領域745及びp型不純物領域755に接し、ソース領域又はドレイン領域においてトランジスタ740及びトランジスタ750を電気的に接続する配線層748が形成されている。
絶縁膜687、配線層647、配線層748、配線層657上に絶縁膜686が設けられ、絶縁膜686上に、絶縁膜686に形成された開口に配線層647に接し配線層647と電気的に接続する配線層658が形成されている。配線層658は、絶縁膜686上に設けられた絶縁膜684中に、該上面だけ露出して埋め込まれるように設けられている。
しかし本実施の形態の半導体装置はこれに限定されず、基板上に島状のチャネル形成領域を含む半導体膜を形成して、下部のトランジスタを作製してもよい。この場合、SOI基板を用いてもよいし、基板上に成膜法による半導体膜を成膜し、島状に加工してもよい。また、他の作製基板に設けられた半導体膜を、基板上に転置させて、基板上に半導体膜を形成してもよい。
また、トランジスタ740、750としてシリサイド(サリサイド)を有するトランジスタや、側壁絶縁層を有さないトランジスタを用いてもよい。シリサイド(サリサイド)を有する構造であると、ソース領域及びドレイン領域がより低抵抗化でき、半導体装置の高速化が可能である。また、低電圧で動作できるため、半導体装置の消費電力を低減することが可能である。
次に、図6の半導体装置における下部のトランジスタ上に設けられる上部の素子構成を説明する。
また、半導体装置において下部と上部の間(例えば、絶縁膜686と絶縁膜684の間など)に、上部のトランジスタ610の電気的特性の劣化や変動を招く水素等の不純物が、下部から上部へ侵入しないように、バリア膜として機能する絶縁膜を設ける構成とすると好ましい。例えば、上記不純物等の遮断機能の高い、緻密な無機絶縁膜(例えば、酸化アルミニウム膜、窒化シリコン膜など)をバリア膜として用いるとよい。
トランジスタ610、トランジスタ630はトランジスタ410a、410b、410cと同様に作製することができる。
トランジスタ610は、第1の電極層611、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜612、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜615、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜616、及び第2の電極層621が順に積層され、柱状体の酸化物半導体膜615の一方の側面に第1のゲート絶縁膜613a及び第1のゲート電極層614a、他方の側面に第2のゲート絶縁膜613b及び第2のゲート電極層614bが設けられている縦型トランジスタである。
トランジスタ610において、第1の電極層611及び第2の電極層621はソース電極層又はドレイン電極層として機能し、第1の酸化物膜612及び第2の酸化物膜616は酸化物半導体膜615より低抵抗な低抵抗領域であり、ソース領域又はドレイン領域として機能する。
第1のゲート電極層614aと第2のゲート電極層614bとは、それぞれ第1のゲート絶縁膜613a、第2のゲート絶縁膜613bを介して、柱状体の酸化物半導体膜615を間に挟んで対向している。なお、第1のゲート絶縁膜613a及び第2のゲート絶縁膜613bは連続膜でもよい。また、第1のゲート電極層614aと第2のゲート電極層614bとを常に同電位で制御する場合、第1のゲート電極層614aと第2のゲート電極層614bとは連続膜でもよい。
同様に、トランジスタ630は、第1の電極層631、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第1の酸化物膜632、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜635、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜636、及び第2の電極層621が順に積層され、柱状体の酸化物半導体膜635の一方の側面に第1のゲート絶縁膜633a及び第1のゲート電極層634a、他方の側面に第2のゲート絶縁膜633b及び第2のゲート電極層634bが設けられている縦型トランジスタである。
トランジスタ630において、第1の電極層631及び第2の電極層621はソース電極層又はドレイン電極層として機能し、第1の酸化物膜632及び第2の酸化物膜636は酸化物半導体膜635より低抵抗な低抵抗領域であり、ソース領域又はドレイン領域として機能する。
第1のゲート電極層634aと第2のゲート電極層634bとは、それぞれ第1のゲート絶縁膜633a、第2のゲート絶縁膜633bを介して、柱状体の酸化物半導体膜635を間に挟んで対向している。なお、第1のゲート絶縁膜633a及び第2のゲート絶縁膜633bは連続膜でもよい。また、第1のゲート電極層634aと第2のゲート電極層634bとを常に同電位で制御する場合、第1のゲート電極層634aと第2のゲート電極層634bとは連続膜でもよい。
本実施の形態において、トランジスタ610及びトランジスタ630はnチャネル型トランジスタであり、共有する第2の電極層621によって電気的に接続し、NMOS回路620を構成している。
トランジスタ740と電気的に接続する配線層658と接して、トランジスタ610の第1の電極層611を設けることで、下部のCMOS回路760と、上部のNMOS回路620とは電気的に接続されている。
トランジスタ610及びトランジスタ630は、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜のエッチング工程において、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用い、かつ該混合液に対して酸化物半導体膜よりエッチングレートが遅いインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜をマスクとして用いる。
インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜は、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液によりエッチングされるが、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜と比較してエッチングレートが遅いため、エッチング工程において徐々に幅方向に後退する(縮小する)マスクとして用いることができる。マスクが幅方向に縮小するため、それに伴いインジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜も幅方向にエッチングされ、結果、細幅の柱状体に微細加工することができる。このような細幅の柱状体を酸化物半導体膜615、635として用いることで、トランジスタ610及びトランジスタ630の微細化を可能とし、高密度にトランジスタが集積された半導体装置を作製することができる。
また、マスクとして用いたインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む第2の酸化物膜616は、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜より抵抗が低いため、そのまま除去せずに、ソース領域又はドレイン領域として用いることができる。
また、酸化物半導体膜615、635を挟持して第1のゲート電極層614a、634a及び第2のゲート電極層614b、634bを設ける構成とすることで、トランジスタ610及びトランジスタ630を、2つのゲートで制御することができる。よって、微細加工されたトランジスタ610及びトランジスタ630であっても、オン電流の低下、オフリーク電流の増加を抑制することができる。
また、2つのゲートの電位を制御することで、トランジスタ610及びトランジスタ630のしきい値電圧を制御することができる。例えば、トランジスタ610及びトランジスタ630のしきい値電圧をよりプラスとし、さらにノーマリーオフのトランジスタとすることができる。
本明細書に示すトランジスタを使用した半導体装置の他の例として、論理回路であるNOR型回路、及びNAND型回路を図7(A)及び図7(B)に示す。図7(A)はNOR型回路であり、図7(B)はNAND型回路である。
図7(A)及び図7(B)に示すNOR型回路及びNAND型回路では、pチャネル型トランジスタであるトランジスタ801、802、811、814は、図6に示すトランジスタ750と同様な構造を有する、チャネル形成領域に単結晶シリコン基板を用いたトランジスタとし、nチャネル型トランジスタであるトランジスタ803、804、812、813は、図6に示すトランジスタ610、630、又は実施の形態1で示すトランジスタ410a、410b、410cと同様な構造を有するチャネル形成領域に酸化物半導体膜を用いたトランジスタを適用することができる。
よって、トランジスタ803、804、812、813も、トランジスタ610、630と同様の構成であり、同様の効果を有する。
本実施の形態に示す半導体装置では、チャネル形成領域に酸化物半導体を用いたオフ電流の極めて小さいトランジスタを適用することで、消費電力を十分に低減することができる。
また、異なる半導体材料を用いた半導体素子を積層することにより、微細化及び高集積化を実現し、かつ安定で高い電気的特性を付与された半導体装置、及び該半導体装置の作製方法を提供することができる。
本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本明細書に示すトランジスタを使用し、電力が供給されない状況でも記憶内容の保持が可能で、かつ、書き込み回数にも制限が無い半導体装置(記憶装置)の一例を、図面を用いて説明する。
図8は、本実施の形態の半導体装置を示す回路図である。
図8に示す半導体装置は、実施の形態2で示すトランジスタ750と同様な構造を適用することができるトランジスタ160、実施の形態1で示すトランジスタ410a、410b、410cと同様な構造を適用することができるトランジスタ162を有する。
ここで、シリコン半導体などを用いたトランジスタ750と同様な構造を適用するトランジスタ160は、高速動作が容易である。一方で、酸化物半導体を用いた実施の形態1で示すトランジスタ410a、410b、410cと同様な構造を適用することができるトランジスタ162は、その特性により長時間の電荷保持を可能とする。
なお、上記トランジスタは、いずれもnチャネル型トランジスタであるものとして説明するが、pチャネル型トランジスタを用いることができるのはいうまでもない。
図8において、第1の配線(1st Line)とトランジスタ160のソース電極層とは、電気的に接続され、第2の配線(2nd Line)とトランジスタ160のドレイン電極層とは、電気的に接続されている。また、第3の配線(3rd Line)とトランジスタ162のソース電極層又はドレイン電極層の一方とは、電気的に接続され、第4の配線(4th Line)と、トランジスタ162のゲート電極層とは、電気的に接続されている。そして、トランジスタ160のゲート電極層と、トランジスタ162のソース電極層又はドレイン電極層の他方は、容量素子164の電極の一方と電気的に接続され、第5の配線(5th Line)と、容量素子164の電極の他方は電気的に接続されている。
図8に示す半導体装置では、トランジスタ160のゲート電極層の電位が保持可能という特徴を生かすことで、次のように、情報の書き込み、保持、読み出しが可能である。
情報の書き込みおよび保持について説明する。まず、第4の配線の電位を、トランジスタ162がオン状態となる電位にして、トランジスタ162をオン状態とする。これにより、第3の配線の電位が、トランジスタ160のゲート電極層、および容量素子164に与えられる。すなわち、トランジスタ160のゲート電極層には、所定の電荷が与えられる(書き込み)。ここでは、異なる二つの電位レベルを与える電荷(以下Lowレベル電荷、Highレベル電荷という)のいずれかが与えられるものとする。その後、第4の配線の電位を、トランジスタ162がオフ状態となる電位にして、トランジスタ162をオフ状態とすることにより、トランジスタ160のゲート電極層に与えられた電荷が保持される(保持)。
トランジスタ162のオフ電流は極めて小さいため、トランジスタ160のゲート電極層の電荷は長時間にわたって保持される。
次に情報の読み出しについて説明する。第1の配線に所定の電位(定電位)を与えた状態で、第5の配線に適切な電位(読み出し電位)を与えると、トランジスタ160のゲート電極層に保持された電荷量に応じて、第2の配線は異なる電位をとる。一般に、トランジスタ160をnチャネル型とすると、トランジスタ160のゲート電極層にHighレベル電荷が与えられている場合の見かけのしきい値Vth_Hは、トランジスタ160のゲート電極層にLowレベル電荷が与えられている場合の見かけのしきい値Vth_Lより低くなるためである。ここで、見かけのしきい値電圧とは、トランジスタ160を「オン状態」とするために必要な第5の配線の電位をいうものとする。したがって、第5の配線の電位をVth_HとVth_Lの間の電位Vとすることにより、トランジスタ160のゲート電極層に与えられた電荷を判別できる。例えば、書き込みにおいて、Highレベル電荷が与えられていた場合には、第5の配線の電位がV(>Vth_H)となれば、トランジスタ160は「オン状態」となる。Lowレベル電荷が与えられていた場合には、第5の配線の電位がV(<Vth_L)となっても、トランジスタ160は「オフ状態」のままである。このため、第2の配線の電位を見ることで、保持されている情報を読み出すことができる。
なお、メモリセルをアレイ状に配置して用いる場合、所望のメモリセルの情報のみを読み出せることが必要になる。このように情報を読み出さない場合には、ゲート電極層の状態にかかわらずトランジスタ160が「オフ状態」となるような電位、つまり、Vth_Hより小さい電位を第5の配線に与えればよい。又は、ゲート電極層の状態にかかわらずトランジスタ160が「オン状態」となるような電位、つまり、Vth_Lより大きい電位を第5の配線に与えればよい。
図9に異なる記憶装置の構造の一形態の例を示す。
図9は、記憶装置の斜視図である。図9に示す記憶装置は上部に記憶回路としてメモリセルを複数含む、メモリセルアレイ(メモリセルアレイ3400(1)乃至メモリセルアレイ3400(n)nは2以上の整数)を複数層有し、下部にメモリセルアレイ3400(1)乃至メモリセルアレイ3400(n)を動作させるために必要な論理回路3004を有する。
図9では、論理回路3004、メモリセルアレイ3400(1)及びメモリセルアレイ3400(2)を図示しており、メモリセルアレイ3400(1)又はメモリセルアレイ3400(2)に含まれる複数のメモリセルのうち、メモリセル3170aと、メモリセル3170bを代表で示す。メモリセル3170a及びメモリセル3170bとしては、例えば、本実施の形態において説明した図8の回路構成と同様の構成とすることができる。
なお、メモリセル3170a及びメモリセル3170bに含まれるトランジスタは、酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタを用いる。酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタの構成については、実施の形態1において説明した構成と同様であるため、説明は省略する。
また、論理回路3004は、酸化物半導体以外の半導体材料をチャネル形成領域として用いたトランジスタを有する。例えば、半導体材料(例えば、シリコンなど)を含む基板に素子分離絶縁層を設け、素子分離絶縁層に囲まれた領域にチャネル形成領域となる領域を形成することによって得られるトランジスタとすることができる。なお、トランジスタは、絶縁表面上に形成された多結晶シリコン膜等の半導体膜や、SOI基板のシリコン膜にチャネル形成領域が形成されるトランジスタであってもよい。
メモリセルアレイ3400(1)乃至メモリセルアレイ3400(n)及び論理回路3004は層間絶縁層を間に介して積層され、層間絶縁層を貫通する電極や配線によって適宜電気的接続等を行うことができる。
本実施の形態に示す半導体装置では、チャネル形成領域に酸化物半導体を用いたオフ電流の極めて小さいトランジスタを適用することで、極めて長期にわたり記憶内容を保持することが可能である。つまり、リフレッシュ動作が不要となるか、又は、リフレッシュ動作の頻度を極めて低くすることが可能となるため、消費電力を十分に低減することができる。また、電力の供給がない場合(ただし、電位は固定されていることが望ましい)であっても、長期にわたって記憶内容を保持することが可能である。
また、本実施の形態に示す半導体装置では、情報の書き込みに高い電圧を必要とせず、素子の劣化の問題もない。例えば、従来の不揮発性メモリのように、フローティングゲートへの電子の注入や、フローティングゲートからの電子の引き抜きを行う必要がないため、ゲート絶縁膜の劣化といった問題が全く生じない。すなわち、開示する発明に係る半導体装置では、従来の不揮発性メモリで問題となっている書き換え可能回数に制限はなく、信頼性が飛躍的に向上する。さらに、トランジスタのオン状態、オフ状態によって、情報の書き込みが行われるため、高速な動作も容易に実現しうる。
以上のように、微細化及び高集積化を実現し、かつ高い電気的特性を付与された半導体装置、及び該半導体装置の作製方法を提供することができる。
以上、本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、半導体装置の一例として、上記実施の形態1に開示したトランジスタを少なくとも一部に用いたCPU(Central Processing Unit)について説明する。
図10(A)は、CPUの具体的な構成を示すブロック図である。図10(A)に示すCPUは、基板1190上に、ALU1191(ALU:Arithmetic logic unit、演算回路)、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、タイミングコントローラ1195、レジスタ1196、レジスタコントローラ1197、バスインターフェース1198(Bus I/F)、書き換え可能なROM1199、及びROMインターフェース1189(ROM I/F)を有している。基板1190は、半導体基板、SOI基板、ガラス基板などを用いる。ROM1199及びROMインターフェース1189は、別チップに設けてもよい。もちろん、図10(A)に示すCPUは、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
バスインターフェース1198を介してCPUに入力された命令は、インストラクションデコーダ1193に入力され、デコードされた後、ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195に入力される。
ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195は、デコードされた命令に基づき、各種制御を行なう。具体的にALUコントローラ1192は、ALU1191の動作を制御するための信号を生成する。また、インタラプトコントローラ1194は、CPUのプログラム実行中に、外部の入出力装置や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断し、処理する。レジスタコントローラ1197は、レジスタ1196のアドレスを生成し、CPUの状態に応じてレジスタ1196の読み出しや書き込みを行なう。
また、タイミングコントローラ1195は、ALU1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、及びレジスタコントローラ1197の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミングコントローラ1195は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、内部クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。
図10(A)に示すCPUでは、レジスタ1196に、メモリセルが設けられている。レジスタ1196のメモリセルには、上記実施の形態3に開示したメモリセルを用いることができる。
図10(A)に示すCPUにおいて、レジスタコントローラ1197は、ALU1191からの指示に従い、レジスタ1196における保持動作の選択を行う。すなわち、レジスタ1196が有するメモリセルにおいて、論理(値)を反転させる論理素子によるデータの保持を行うか、容量素子によるデータの保持を行うかを、選択する。論理(値)を反転させる論理素子によるデータの保持が選択されている場合、レジスタ1196内のメモリセルへの、電源電圧の供給が行われる。容量素子におけるデータの保持が選択されている場合、容量素子へのデータの書き換えが行われ、レジスタ1196内のメモリセルへの電源電圧の供給を停止することができる。
電源停止に関しては、図10(B)または図10(C)に示すように、メモリセル群と、電源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイッチング素子を設けることにより行うことができる。以下に図10(B)及び図10(C)の回路の説明を行う。
図10(B)及び図10(C)では、メモリセルへの電源電位の供給を制御するスイッチング素子に、上記実施の形態1に開示したトランジスタを含む記憶回路の構成の一例を示す。
図10(B)に示す記憶装置は、スイッチング素子1141と、メモリセル1142を複数有するメモリセル群1143とを有している。具体的に、各メモリセル1142には、実施の形態3に記載されているメモリセルを用いることができる。メモリセル群1143が有する各メモリセル1142には、スイッチング素子1141を介して、ハイレベルの電源電位VDDが供給されている。さらに、メモリセル群1143が有する各メモリセル1142には、信号INの電位と、ローレベルの電源電位VSSの電位が与えられている。
図10(B)では、スイッチング素子1141として、上記実施の形態1に開示したトランジスタを用いており、該トランジスタは、そのゲート電極層に与えられる信号SigAによりスイッチングが制御される。
なお、図10(B)では、スイッチング素子1141がトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、特に限定されず、トランジスタを複数有していてもよい。スイッチング素子1141が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、図10(B)では、スイッチング素子1141により、メモリセル群1143が有する各メモリセル1142への、ハイレベルの電源電位VDDの供給が制御されているが、スイッチング素子1141により、ローレベルの電源電位VSSの供給が制御されていてもよい。
また、図10(C)には、メモリセル群1143が有する各メモリセル1142に、スイッチング素子1141を介して、ローレベルの電源電位VSSが供給されている、記憶装置の一例を示す。スイッチング素子1141により、メモリセル群1143が有する各メモリセル1142への、ローレベルの電源電位VSSの供給を制御することができる。
メモリセル群と、電源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイッチング素子を設け、一時的にCPUの動作を停止し、電源電圧の供給を停止した場合においてもデータを保持することが可能であり、消費電力の低減を行うことができる。具体的には、例えば、パーソナルコンピュータのユーザーが、キーボードなどの入力装置への情報の入力を停止している間でも、CPUの動作を停止することができ、それにより消費電力を低減することができる。
ここでは、CPUを例に挙げて説明したが、DSP(Digital Signal Processor)、カスタムLSI、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のLSIにも応用可能である。
以上、本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本明細書に開示する半導体装置は、さまざまな電子機器(遊技機も含む)に適用することができる。電子機器としては、テレビ、モニタ等の表示装置、照明装置、デスクトップ型或いはノート型のパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記憶された静止画又は動画を再生する画像再生装置、ポータブルCDプレーヤ、ラジオ、テープレコーダ、ヘッドホンステレオ、ステレオ、コードレス電話子機、トランシーバ、携帯無線機、携帯電話、自動車電話、携帯型ゲーム機、電卓、携帯情報端末、電子手帳、電子書籍、電子翻訳機、音声入力機器、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、電気シェーバ、電子レンジ等の高周波加熱装置、電気炊飯器、電気洗濯機、電気掃除機、エアコンディショナーなどの空調設備、食器洗い器、食器乾燥器、衣類乾燥器、布団乾燥器、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気冷凍冷蔵庫、DNA保存用冷凍庫、煙感知器、放射線測定器、透析装置等の医療機器、などが挙げられる。さらに、誘導灯、信号機、ベルトコンベア、エレベータ、エスカレータ、産業用ロボット、電力貯蔵システム等の産業機器も挙げられる。また、石油を用いたエンジンや、非水系二次電池からの電力を用いて電動機により推進する移動体なども、電気機器の範疇に含まれるものとする。上記移動体として、例えば、電気自動車(EV)、内燃機関と電動機を併せ持ったハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、これらのタイヤ車輪を無限軌道に変えた装軌車両、電動アシスト自転車を含む原動機付自転車、自動二輪車、電動車椅子、ゴルフ用カート、小型又は大型船舶、潜水艦、ヘリコプター、航空機、ロケット、人工衛星、宇宙探査機や惑星探査機、宇宙船が挙げられる。これらの電子機器の具体例を図11乃至図13に示す。
図11(A)は、表示部を有するテーブル9000を示している。テーブル9000は、筐体9001に表示部9003が組み込まれており、表示部9003により映像を表示することが可能である。なお、4本の脚部9002により筐体9001を支持した構成を示している。また、電力供給のための電源コード9005を筐体9001に有している。
実施の形態1に示すトランジスタは、表示部9003に用いることが可能であり、電子機器に高い信頼性を付与することができる。
表示部9003は、タッチ入力機能を有しており、テーブル9000の表示部9003に表示された表示ボタン9004を指などで触れることで、画面操作や、情報を入力することができ、また他の家電製品との通信を可能とする、又は制御を可能とすることで、画面操作により他の家電製品をコントロールする制御装置としてもよい。例えば、イメージセンサ機能を有する半導体装置を用いれば、表示部9003にタッチ入力機能を持たせることができる。
また、筐体9001に設けられたヒンジによって、表示部9003の画面を床に対して垂直に立てることもでき、テレビジョン装置としても利用できる。狭い部屋においては、大きな画面のテレビジョン装置は設置すると自由な空間が狭くなってしまうが、テーブルに表示部が内蔵されていれば、部屋の空間を有効に利用することができる。
図11(B)は、携帯音楽プレーヤであり、本体3021には表示部3023と、耳に装着するための固定部3022と、スピーカ、操作ボタン3024、外部メモリスロット3025等が設けられている。実施の形態1乃至4のいずれか示したトランジスタ、メモリ、集積回路を本体3021に内蔵されているメモリやCPUなどに適用することにより、より省電力化された携帯音楽プレイヤー(PDA)とすることができる。
さらに、図11(B)に示す携帯音楽プレーヤにアンテナやマイク機能や無線機能を持たせ、携帯電話と連携させれば、乗用車などを運転しながらワイヤレスによるハンズフリーでの会話も可能である。
図11(C)はコンピュータであり、CPUを含む本体9201、筐体9202、表示部9203、キーボード9204、外部接続ポート9205、ポインティングデバイス9206等を含む。コンピュータは、本発明の一態様を用いて作製される半導体装置をその表示部9203に用いることにより作製される。実施の形態4に示したCPUを利用すれば、省電力化されたコンピュータとすることが可能となる。
図12(A)及び図12(B)は2つ折り可能なタブレット型端末である。図12(A)は、開いた状態であり、タブレット型端末は、筐体9630、表示部9631a、表示部9631b、表示モード切り替えスイッチ9034、電源スイッチ9035、省電力モード切り替えスイッチ9036、留め具9033、操作スイッチ9038、を有する。
図12(A)及び図12(B)に示すような携帯機器においては、画像データの一時記憶などにメモリとしてSRAMまたはDRAMが使用されている。例えば、実施の形態3に説明した半導体装置をメモリとして使用することができる。先の実施の形態で説明した半導体装置をメモリに採用することによって、情報の書き込みおよび読み出しが高速で、長期間の記憶保持が可能で、且つ消費電力が十分に低減することができる。
また、表示部9631aは、一部をタッチパネルの領域9632aとすることができ、表示された操作キー9638にふれることでデータ入力をすることができる。なお、表示部9631aにおいては、一例として半分の領域が表示のみの機能を有する構成、もう半分の領域がタッチパネルの機能を有する構成を示しているが該構成に限定されない。表示部9631aの全ての領域がタッチパネルの機能を有する構成としても良い。例えば、表示部9631aの全面をキーボードボタン表示させてタッチパネルとし、表示部9631bを表示画面として用いることができる。
また、表示部9631bにおいても表示部9631aと同様に、表示部9631bの一部をタッチパネルの領域9632bとすることができる。また、タッチパネルのキーボード表示切り替えボタン9639が表示されている位置に指やスタイラスなどでふれることで表示部9631bにキーボードボタン表示することができる。
また、タッチパネルの領域9632aとタッチパネルの領域9632bに対して同時にタッチ入力することもできる。
また、表示モード切り替えスイッチ9034は、縦表示又は横表示などの表示の向きを切り替え、白黒表示やカラー表示の切り替えなどを選択できる。省電力モード切り替えスイッチ9036は、タブレット型端末に内蔵している光センサで検出される使用時の外光の光量に応じて表示の輝度を最適なものとすることができる。タブレット型端末は光センサだけでなく、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサなどの他の検出装置を内蔵させてもよい。
また、図12(A)では表示部9631bと表示部9631aの表示面積が同じ例を示しているが特に限定されず、一方のサイズともう一方のサイズが異なっていてもよく、表示の品質も異なっていてもよい。例えば一方が他方よりも高精細な表示を行える表示パネルとしてもよい。
図12(B)は、閉じた状態であり、タブレット型端末は、筐体9630、太陽電池9633、充放電制御回路9634、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636を有する。なお、図12(B)では充放電制御回路9634の一例としてバッテリー9635、DCDCコンバータ9636を有する構成について示している。
なお、タブレット型端末は2つ折り可能なため、未使用時に筐体9630を閉じた状態にすることができる。従って、表示部9631a、表示部9631bを保護できるため、耐久性に優れ、長期使用の観点からも信頼性の優れたタブレット型端末を提供できる。
また、この他にも図12(A)及び図12(B)に示したタブレット型端末は、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示する機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示部に表示する機能、表示部に表示した情報をタッチ入力操作又は編集するタッチ入力機能、様々なソフトウェア(プログラム)によって処理を制御する機能、等を有することができる。
タブレット型端末の表面に装着された太陽電池9633によって、電力をタッチパネル、表示部、又は映像信号処理部等に供給することができる。なお、太陽電池9633は、筐体9630の片面又は両面に設けることができ、バッテリー9635の充電を効率的に行う構成とすることができる。なおバッテリー9635としては、リチウムイオン電池を用いると、小型化を図れる等の利点がある。
また、図12(B)に示す充放電制御回路9634の構成、及び動作について図12(C)にブロック図を示し説明する。図12(C)には、太陽電池9633、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636、コンバータ9637、スイッチSW1乃至SW3、表示部9631について示しており、バッテリー9635、DCDCコンバータ9636、コンバータ9637、スイッチSW1乃至SW3が、図12(B)に示す充放電制御回路9634に対応する箇所となる。
まず外光により太陽電池9633により発電がされる場合の動作の例について説明する。太陽電池9633で発電した電力は、バッテリー9635を充電するための電圧となるようDCDCコンバータ9636で昇圧又は降圧がなされる。そして、表示部9631の動作に太陽電池9633からの電力が用いられる際にはスイッチSW1をオンにし、コンバータ9637で表示部9631に必要な電圧に昇圧又は降圧をすることとなる。また、表示部9631での表示を行わない際には、SW1をオフにし、SW2をオンにしてバッテリー9635の充電を行う構成とすればよい。
なお太陽電池9633については、発電手段の一例として示したが、特に限定されず、圧電素子(ピエゾ素子)や熱電変換素子(ペルティエ素子)などの他の発電手段によるバッテリー9635の充電を行う構成であってもよい。例えば、無線(非接触)で電力を送受信して充電する無接点電力伝送モジュールや、また他の充電手段を組み合わせて行う構成としてもよい。
図13(A)において、テレビジョン装置8000は、筐体8001に表示部8002が組み込まれており、表示部8002により映像を表示し、スピーカ部8003から音声を出力することが可能である。実施の形態1に示すトランジスタを用いて表示部8002に用いることが可能である。
表示部8002は、液晶表示装置、有機EL素子などの発光素子を各画素に備えた発光装置、電気泳動表示装置、DMD(Digital Micromirror Device)、PDP(Plasma Display Panel)などの、半導体表示装置を用いることができる。
テレビジョン装置8000は、受信機やモデムなどを備えていてもよい。テレビジョン装置8000は、受信機により一般のテレビ放送の受信を行うことができ、さらにモデムを介して有線又は無線による通信ネットワークに接続することにより、一方向(送信者から受信者)又は双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など)の情報通信を行うことも可能である。
また、テレビジョン装置8000は、情報通信を行うためのCPUや、メモリを備えていてもよい。テレビジョン装置8000は、実施の形態2乃至4のいずれかに示す集積回路、メモリ、又はCPUを用いることが可能である。
図13(A)において、室内機8200及び室外機8204を有するエアコンディショナーは、実施の形態4のCPUを用いた電気機器の一例である。具体的に、室内機8200は、筐体8201、送風口8202、CPU8203等を有する。図13(A)において、CPU8203が、室内機8200に設けられている場合を例示しているが、CPU8203は室外機8204に設けられていてもよい。或いは、室内機8200と室外機8204の両方に、CPU8203が設けられていてもよい。実施の形態4に示したCPUは、酸化物半導体を用いたCPUであるため、耐熱性に優れており、信頼性の高いエアコンディショナーを実現できる。
図13(A)において、電気冷凍冷蔵庫8300は、酸化物半導体を用いたCPUを備える電気機器の一例である。具体的に、電気冷凍冷蔵庫8300は、筐体8301、冷蔵室用扉8302、冷凍室用扉8303、CPU8304等を有する。図13(A)では、CPU8304が、筐体8301の内部に設けられている。実施の形態4に示したCPUを電気冷凍冷蔵庫8300のCPU8304に用いることによって省電力化が図れる。
図13(B)及び図13(C)において、電気機器の一例である電気自動車の例を示す。電気自動車9700には、二次電池9701が搭載されている。二次電池9701の電力は、制御回路9702により出力が調整されて、駆動装置9703に供給される。制御回路9702は、図示しないROM、RAM、CPU等を有する処理装置9704によって制御される。実施の形態4に示したCPUを電気自動車9700のCPUに用いることによって省電力化が図れる。
駆動装置9703は、直流電動機若しくは交流電動機単体、又は電動機と内燃機関と、を組み合わせて構成される。処理装置9704は、電気自動車9700の運転者の操作情報(加速、減速、停止など)や走行時の情報(上り坂や下り坂等の情報、駆動輪にかかる負荷情報など)の入力情報に基づき、制御回路9702に制御信号を出力する。制御回路9702は、処理装置9704の制御信号により、二次電池9701から供給される電気エネルギーを調整して駆動装置9703の出力を制御する。交流電動機を搭載している場合は、図示していないが、直流を交流に変換するインバータも内蔵される。
以上、本実施の形態に示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
本実施例では、本明細書に開示する半導体装置に用いるインジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜、及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む酸化物膜のエッチング特性の評価を行った。
ガラス基板上に、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜として、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]の酸化物ターゲットを用いたスパッタリング法により、膜厚500nmのIGZO膜を形成した。成膜条件は、アルゴン及び酸素(アルゴン:酸素=30sccm:15sccm)雰囲気下、圧力0.4Pa、電源電力0.5kW、基板とターゲットとの距離60mmとした。なお、成膜時の基板温度を2条件とし、200℃のIGZO膜と、400℃のIGZO膜2種類作製した。
ガラス基板上に、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む酸化物膜として、In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比]の酸化物ターゲットを用いたスパッタリング法により、膜厚100nmのIGZON膜を形成した。成膜条件は、窒素(窒素=40sccm)雰囲気下、圧力0.4Pa、電源電力0.5kW、基板とターゲットとの距離60mmとした。なお、成膜時の基板温度を2条件とし、200℃のIGZON膜と、400℃のIGZON膜2種類作製した。
4種類のIGZO膜及びIGZON膜にそれぞれ、燐酸と酢酸と硝酸との混合液(混酸アルミ液(2.0重量%の硝酸と、9.8重量%の酢酸と、72.3重量%のリン酸と、を含有する水溶液)和光純薬工業株式会社製)を用いて、室温にてエッチング工程を行い、エッチングレートを評価した。図14(A)に、4種類のIGZO膜(菱形のドット)及びIGZON膜(四角形のドット)のエッチングレートを示す。なお、図14(A)において、横軸は成膜時基板温度(℃)、縦軸はエッチングレート(nm/min)である。成膜時基板温度200℃のIGZO膜のエッチングレートは約67nm/min、成膜時基板温度400℃のIGZO膜のエッチングレートは約28nm/min、成膜時基板温度200℃のIGZON膜のエッチングレートは約2nm/min、成膜時基板温度400℃のIGZON膜のエッチングレートは約1nm/minであり、成膜時温度にかかわらず、IGZON膜のエッチングレートの方がIGZO膜のエッチングレートより低かった。
図14(A)のエッチングレートより、成膜時基板温度が同じIGZO膜とIGZON膜において、エッチングレート選択比(IGZO膜のエッチングレート/IGZON膜のエッチングレート)を算出した。図14(B)にエッチングレート選択比を示す。なお、図14(B)において、横軸は成膜時基板温度(℃)、縦軸はエッチングレート選択比である。
成膜時基板温度200℃におけるエッチングレート選択比は約30、成膜時基板温度400℃におけるエッチングレート選択比は約20であり、いずれにおいてもエッチングレート選択比20以上という高いエッチングレート選択比が得られたことが確認できた。
このように、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜(IGZO膜)と、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む酸化物膜(IGZON膜)は、燐酸と酢酸と硝酸との混合液を用いたエッチング工程において、選択比を有するので、該選択比を用いて微細加工が可能となり、インジウム、ガリウム、及び亜鉛を主成分として含む酸化物半導体膜(IGZO膜)及びインジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含む酸化物膜(IGZON膜)の細幅な柱状体を作製することができる。よって、該細幅な柱状体を含む微細なトランジスタを用いることで、半導体装置の高集積化が可能となる。

Claims (7)

  1. 第1の電極層を形成し、
    前記第1の電極層上に第1の酸化物膜を形成し、
    前記第1の酸化物膜上に酸化物半導体膜を形成し、
    前記酸化物半導体膜上に第2の酸化物膜を形成し、
    前記第2の酸化物膜を線幅方向に後退させながらマスクとして用いて、前記酸化物半導体膜をエッチングし、前記酸化物半導体膜及び前記第2の酸化物膜の柱状体を形成し、
    前記柱状体上に絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜上に島状の導電膜を形成し、
    前記絶縁膜及び前記島状の導電膜を異方性エッチングして前記柱状体における前記酸化物半導体膜の側面を覆うゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜を介して前記柱状体における前記酸化物半導体膜と重なり、かつ対向する第1のゲート電極層及び第2のゲート電極層とを形成し、
    前記柱状体における前記第2の酸化物膜に電気的に接続する第2の電極層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 請求項1において、
    前記第1の電極層、前記第1の酸化物膜、前記柱状体、前記ゲート絶縁膜、前記第1のゲート電極層、及び前記第2のゲート電極層上に層間絶縁膜を形成し、
    前記層間絶縁膜を選択的に除去して前記柱状体における前記第2の酸化物膜を露出し、
    前記露出した第2の酸化物膜と接して前記第2の電極層を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記エッチングは、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用い、
    前記第1の酸化物膜及び前記第2の酸化物膜は、前記酸化物半導体膜より、酢酸、硝酸、及び燐酸の混合液を用いた前記エッチングに対して耐性があり、該エッチング速度が遅いことを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項において、
    前記第1の酸化物膜及び前記第2の酸化物膜は、前記酸化物半導体膜より低抵抗であり、
    前記酸化物半導体膜はチャネル形成領域として機能し、
    前記第1の酸化物膜及び前記第2の酸化物膜は、ソース領域又はドレイン領域として機能することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項において、
    前記エッチングする前に、前記酸化物半導体膜及び前記第2の酸化物膜上にレジストマスクを形成し、前記レジストマスクを用いた異方性エッチングにより前記酸化物半導体膜、及び前記第2の酸化物膜を島状に加工することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記第2の酸化物膜は、インジウム、ガリウム、亜鉛、及び窒素を主成分として含むターゲットを用いたスパッタリング法により形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項において、
    前記第2の酸化物膜は、インジウム、ガリウム、亜鉛を主成分として含む酸化物膜を形成し、該酸化物膜に窒素を導入して形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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