JP6097901B2 - テストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤 - Google Patents

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Description

本発明は、新規なアクネ及び男性型脱毛症などの予防または治療に有効なテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤に関する。より詳細には、抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/金ナノコロイド複合体を有効成分としたテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤に関する。
現代社会においては、性別に関係なく、年々抜け毛又は薄毛に悩む人が増え続けている。特に女性の社会進出、社会情勢の変化も相まって、多くのストレスを抱える人口が増大したことが大きな原因と考えられる。
抗男性ホルモン作用の機序の一つに挙げられるテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を示す成分に育毛効果や抗アクネ効果があることはよく知られている。男性ホルモンのテストステロンは、血液を介して毛包や皮脂腺に移行し、各組織に存在する代謝酵素であるTSRにより還元され、活性の強いジヒドロテストステロンへと変換される。このジヒドロテストステロンが異常産生すると、皮脂腺や毛包で皮脂の分泌を過剰に促進し、男性型脱毛症や尋常性ざ瘡などの疾患の原因とされている。このことから、TSR阻害能に優れた薬効成分を得ることで、頭皮細胞を活性化し、抜け毛を防ぎ、発毛、毛髪の成長や正常化を促進する育毛剤やアクネ用組成物を得ることができる。
従来から脂質二分子膜からなる閉鎖小胞体であるベシクル状脂質ラメラ構造体、いわゆるリポソームは、医薬品分野では薬物運搬体としてその応用研究がなされているが、化粧品分野においては、水分保持機能を利用した皮膚保湿成分や、角層バリヤー機能低下の改善を目的として用いられている。また、ナノサイズのカプセルとしての機能を利用して、成分を内包することで、通常では酸化安定性の悪い成分を保護するなど、成分の安定配合のために利用されている。
また一方、金や白金を代表とする貴金属は、液体中に分散した貴金属の微粒子(貴金属ナノコロイド)が、その生理活性効果から、活性酸素消去能の高い抗酸化剤として応用できること(特許文献1および特許文献2)が報告され、その機能に着目した化粧品への利用が期待されている。また、従来の貴金属微粒子が球状であるのに対し、長軸が400nm以下であってアスペクト比が1より大きいロッド状の金属粒子を含有する化粧品を着色剤として利用した報告(特許文献3)もされている。しかしながら、貴金属ナノコロイドは、高イオン強度下では電荷が遮蔽されるために分散安定性を失い、凝集するという欠点があり、化粧品その他に応用するには、その安定化が課題となっていた。
ラメラ構造体に貴金属ナノコロイドを内包させて化粧品に配合する方法については、すでにいくつか報告されている。一般には、ラメラ構造体調製時に同時に貴金属ナノコロイドを存在させ内包させる方法がとられる。金ナノコロイドを内包したリポソームに関する技術(非特許文献1)や、化粧品分野では、脂肪酸モノグリセリドを主構成成分とするラメラ構造体分散液を調製後、該分散液に貴金属塩水溶液および還元剤を添加することにより、貴金属塩水溶液とラメラ構造体分散液の共存下で発生した貴金属コロイドが内包される方法(特許文献4)、さらに貴金属ナノコロイドの安定化を目的としてリポソームを用いた技術に関する報告で、貴金属ナノコロイドをベシクル状脂質ラメラ構造体表面に担持することを特徴とするリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に関する報告(特許文献5)があり、安定化の工夫も図られている。しかしながら、ラメラ構造体と貴金属ナノコロイドとを複合化させる技術を、育毛用組成物やアクネ用組成物に応用した例はない。
特開2004−285166号公報 特開2005−179500号公報 特開2005−068019号公報 特開2007−254353号公報 特開2010−077029号公報 K. Hong, D.S. Friend, C.G. Glabe, D. Papahadjopoulos,Biochim. Biophys. Acta 732 (1983) 320.
本発明は、テストステロン5α−レダクターゼ阻害効果に優れ、男性型脱毛症及びアクネ症の予防及び治療に有効でかつ安全性に優れたテストステロン5α−レダクターゼ阻害剤を提供することを課題とする。この課題を達成するために、ラメラ構造体と貴金属ナノコロイドとを複合化させる技術、詳しくは貴金属ナノコロイドをベシクル状脂質ラメラ構造体表面に担持する技術を用いることで可能になることを見出したものである。
容積を持つラメラ構造体に貴金属ナノコロイドを存在させようとすると、貴金属ナノコロイドの凝集が生じ易く、一定量の貴金属のナノサイズでの安定化は非常に難しいことがわかっている。ナノサイズの状態が維持されない場合は、貴金属のサイズによる特性は減衰し、たとえば、金や銀のナノコロイドにおいては、ある特定の波長の光を吸収する作用(表面プラズモン吸収)が変化する。このプラズモン吸収はそのサイズに大きく依存することも知られている。従来の金属塩の還元による金属ナノコロイドの製法では、本来化粧品等の製剤へ配合する必要がない成分や、悪影響を及ぼす成分までもが含まれることになり、生体への適用を厳密に調査する必要が生じる。また、調製手法も多段階となり煩雑である。このような観点から、貴金属ナノコロイドの安定化を目的としてリポソームを用いることは、技術的には難しいが、本発明のような新たな有用性が発現できる。
前記目的を達成するために本発明者が鋭意検討を重ねた結果、リポソームに抗炎症成分を内包させた後、貴金属イオンを共存させてからリポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させることにより得られたリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に、優れたテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
この抗炎症成分を内包させたリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、テストステロン5α−レダクターゼ活性阻害効果に優れ、これをテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤として育毛用組成物やアクネ用組成物に配合することで、優れた育毛効果、ニキビ改善効果を有する組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明の特異的に優れた点は、赤外線下に置かれる、つまり光に触れることによって、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に内包された抗炎症成分が放出され、この時、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体と放出された抗炎症成分とが相乗的に作用し、新たな有効性をもたらすものと考える。
すなわち、本発明は、抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を有効成分とするテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤を提供し、さらに、本発明は、上記の本発明のテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤を有効成分として含有することを特徴とする育毛用組成物、及びアクネ用組成物を提供するものである。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤は、比較的簡易な方法で製造することができ、優れたテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を示すものであった。また、本発明のテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤を有効成分として含有する育毛剤、及びアクネ用組成物は優れた育毛効果及びニキビ治療効果を示した。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤は、外用剤に配合し、皮膚に適用することから、安全性において一次刺激やアレルギー原因となりにくいものであることが好ましい。この点で、貴金属ナノコロイドとしては、金、プラチナ、銀が好ましい。
本発明のテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤に利用されるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、貴金属塩水溶液に還元剤を添加して、貴金属ナノコロイド分散液を調製するものであるが、その還元剤としては、特に限定されず、皮膚外用剤に配合して全く悪影響がない成分として、アスコルビン酸またはクエン酸を用いることができるが、特にアスコルビン酸が好ましい。
またリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に用いる脂質成分としては、膜構成成分として一般に使用されるものであれば特に限定されない。通常は、リン脂質および糖脂質のうちで少なくとも1つを必須の主要成分とし、それ以外に任意成分として膜の安定化目的でステロール類やグリコール類など、またカチオン性脂質、あるいはポリエチレングリコール基を有する脂質などを共存させるが、特に限定されない。
リン脂質としては、大豆や卵などから得られるレシチン、リゾレシチンなどの中性リン脂質、および/またはこれらの水素添加物が好ましく使用される。その他のリン脂質としては、天然物に由来、もしくは半合成のフォスファチジルコリン、フォスファチジルセリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ならびに合成のジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルセリンなどを挙げることができる。これらリン脂質は、通常は単独で使用されるが、2種以上を併用してもよい。
糖脂質としては、ジガラクトシルジグリセリド、ガラクトシルジグリセリド硫酸エステルなどのグリセロ脂質、ガラクトシルセラミド、ガラクトシルセラミド硫酸エステルなどのスフィンゴ糖脂質などを挙げることができる。
また、ステロール類はリポソームの膜安定化剤として作用し、例えば、コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレステロールエステル、フィトステロール、シトステロール、コレスタノールなどが挙げられる。特にコレステロールが好ましい。
さらにまた、本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、そのリポソーム調製時に、そのベシクル内部もしくは脂質二分子内に抗炎症成分を内包させるものである。その内包物質としては、複合化することにより優れたテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を示し、育毛効果やニキビ治療に有効な成分、かつ内包されやすい抗炎症成分を選択することが好適である。
このような点で、本発明に有用な抗炎症成分としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、アラントイン及びそれらの誘導体、アズレン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、サリチル酸、アロエエキス、カミツレエキス、シラカバエキス、オトギリソウエキス、ユーカリエキスなどを用いることができる。
グリチルリチン酸及びその誘導体としては、グリチルリチン酸塩またはグリチルリチン酸エステル等が挙げられ、さらに具体的にはグリチルリチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウムなどが例示される。グリチルレチン酸及びその誘導体としては、例えば、グリチルレチン酸塩又はグリチルレチン酸エステルなどが挙げられ、具体的にはβ−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリルなどが例示される。またアラントイン誘導体としては、例えば、アラントイングリチルレチン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウムなどが挙げられる。
これら抗炎症成分の中で、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、アラントイン及びそれらの誘導体、サリチル酸が優れた育毛効果、ニキビ治療効果が得られる点で特に好ましい。
この中でも優れたテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を有するリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体が得られることから、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β−グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、アラントイン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、サリチル酸から選ばれる1種または2種以上が、特に好ましい。水溶性の抗炎症成分の場合は飽和水溶液を調製してリポソームのベシクル内に内包させることができるが、グリチルレチン酸ステアリルなどの水には難溶性の抗炎症成分を用いる場合は、水分散液として調製し、脂質二分子内に存在させることで、リポソームに内包させることができる。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤を利用することにより、優れた育毛用組成物、アクネ用組成物を得ることができる。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤、更にはこれを含有してなる育毛用組成物には、さらに血行促進成分を配合することにより、優れた育毛効果が得られる。
血行促進成分としては、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンB6及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、センブリエキス、チンピエキス、朝鮮人参エキス、L−メントール、ヨウ化ニンニクエキス、イチョウエキス、塩化カルプロニウム、スピロノラクトン、γ-オリザノール、セファランチン、ニコランジル、ミノキシジル、キナエキス、ショウブ根エキス、ソフォラ抽出液、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、トウヒエキス、当薬エキス、トウガラシチンキ、ユズエキス、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキなどを用いることができる。ビタミンE及びビタミンE誘導体としては、DL−α−トコフェロール、D−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、酢酸D−α−トコフェロール、DL−γ−トコフェロール、D−γ−トコフェロール、酢酸DL−γ−トコフェロール、酢酸D−γ−トコフェロール、DL−δ−トコフェロール、DL−δ−トコフェロール、D−δ−トコフェロール、酢酸DL−δ−トコフェロール、酢酸D−δ−トコフェロール、(リノール酸/オレイン酸)トコフェロール、コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール等が挙げられる。ビタミンB6およびその誘導体としては、ピリドキシン、塩酸ピリドキシン、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、トリパルミチン酸ピリドキシン等が挙げられる。ニコチン酸誘導体としては、ニコチン酸エチル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ヘキシル、ニコチン酸ベンジル等が挙げられる。
これら血行促進剤の中で、ビタミンE及びその誘導体、ビタミンB6及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、センブリエキス、チンピエキス、朝鮮人参エキス、Lメントール、イチョウエキス、塩化カルプロニウム、γ-オリザノール、セファランチン、ミノキシジル、トウヒエキス、トウガラシチンキ、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキが、頭皮の血行を有効に促進し、優れた育毛作用が得られる点で特に好ましい。
次に、本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体の製造方法について説明する。下記4段階の工程(A)〜(D)、により製造できる。
(A)抗炎症成分の飽和水溶液もしくは水分散液を調製する第1工程と、
(B)第1工程で調製した水溶液を用いて、ポリグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製する第2工程と、
(C)該懸濁液に貴金属イオンを共存させる第3工程と、
(D)還元剤を加え、一定時間静置することにより、リポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させる第4工程。
(A)(B)の第1〜第2工程では、抗炎症成分を内包し、ポリグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製するものである。担持方法としては、第2工程で、脂質膜へのアンカーとしての脂肪酸を持つポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。これにより、脂肪酸鎖を足場にポリグリセリンがリポソーム膜表面に担持される。ラボレベルでは、このようなサブミクロンサイズのリポソーム懸濁液を調製する場合、超音波処理やエクストルーダー処理を用いる。工業的に生産する場合は、高圧ホモジナイザーが好適に用いられる。高圧ホモジナイザーとしては、超高圧ホモジナイザー「マイクロフルイダイザー」(みづほ工業株式会社製)、薄膜旋回型高速ホモミキサー「T.Kフィルミックス」(プライミクス株式会社製)等を用いると、大量のリポソーム懸濁液が製造できる。処理圧力および処理回数を調節することにより、平均粒子径が50〜200nmの好適なベシクル状脂質ラメラ構造体であるリポソームが形成される。
以前、本発明者が発明した
においては、ベシクル状脂質ラメラ構造体分散液1〜15当量に対し、貴金属塩水溶液に先に還元剤を添加して調製した貴金属ナノコロイド分散液を、室温下にて混合攪拌し反応させることによって、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を製造したが、本発明においては、(C)のリポソーム懸濁液に貴金属イオンを共存させた後に、(D)の還元剤を加えて貴金属をリポソーム表面に析出させる工程をとっており、この方法では、非常に効率的にリポソーム表面に貴金属ナノコロイドが被服される。前者の従来の方法では、単に貴金属の球状粒子がリポソーム表面に担持していた。このため、担持された貴金属ナノコロイドは490〜550nmに極大吸収を持ち、淡い赤みを呈している。これに対し、本発明で形成される貴金属ナノコロイドは、リポソーム表面に棒状、ないし板状から丸い薄膜状になっていると考えられ、550〜900nmに極大吸収を持ち、赤紫〜青みを帯びている。このとき貴金属ナノコロイドはアニオン性の表面電荷を持つ。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含むテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤を外用剤組成物に配合する場合、その安定性を考慮すると、水分散系の製剤が好ましいが、一般に化粧料などで用いられる乳化系である水中油型乳化製剤へも配合できる。
本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、赤外線を含むいわゆる一般的な光を照射することによって、内包物質を放出することができる。プラズモン吸収効果を維持したリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、光によってベシクルの崩壊が起こり、特に皮膚へ光を照射する美容機器(光照射型美顔器、脱毛機器、日焼け機器など)との併用では、必要なときに内包物質のリリースを誘導することも可能である。このような特定の赤外光を照射した場合は、急速に内包物質がリリースされるが、一般的な光によってもベシクルの崩壊は十分に生ずる。本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含む育毛組成物、アクネ用組成物としては、化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧料、医薬部外品、医薬品外用剤などを挙げることができる。
以下、実施例を挙げて説明する。本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[製造例1]
<グリチルリチン酸ジカリウムを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製>
(A)抗炎症成分水溶液を調製
抗炎症成分としてグリチルリチン酸ジカリウムの1質量%水溶液を調製。
(B)リポソーム懸濁液の調製
グリチルリチン酸ジカリウムの1質量%水溶液、水素添加大豆ホスファチジルコリン(以下、HSPC)、コレステロールのクロロホルム溶液、ジステアリン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−SV:日光ケミカルズ製)、コレステロールのクロロホルム溶液を混合し、エバポレーションによってクロロホルムを除去して3時間真空乾燥する。その後、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を500μl加え、約70℃で超音波分散し、凍結融解をした後、エクストルーダーを用いてリポソームサイズを100nmに調製し、テストワコーによってリン脂質濃度を算出した。
(C)リポソーム懸濁液に金イオンを共存
リポソーム分散液(HSPC=0.420μmol)、四塩化金酸(40μl:1.0μmol)を混合。
(D)リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製
さらにアスコルビン酸(20μl:10μmol)、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を混合し、トータル4mlにして、25℃で1時間静置することで、グリチルリチン酸ジカリウムを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を得た。得られたグリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は遮光容器に保管した。金コロイドの生成は、還元剤溶液添加後1分程度で溶液の色が淡黄色から赤紫色ないし青色に変化することで確認できる。
[製造例2]
<アラントイン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製>
(A)抗炎症成分水溶液を調製
抗炎症成分としてアラントイン0.5質量%水溶液を調製。
(B)リポソーム懸濁液の調製
アラントイン0.5質量%水溶液、水素添加大豆ホスファチジルコリン(以下、HSPC)、コレステロールのクロロホルム溶液、ジステアリン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−SV:日光ケミカルズ製)、コレステロールのクロロホルム溶液、ステアリルアミンを混合し、エバポレーションによってクロロホルムを除去して3時間真空乾燥する。その後、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を500μl加え、約70℃で超音波分散し、凍結融解をした後、エクストルーダーを用いてリポソームサイズを100nmに調製し、テストワコーによってリン脂質濃度を算出した。
(C)リポソーム懸濁液に金イオンを共存
リポソーム分散液(HSPC=0.420μmol)、四塩化金酸(40μl:1.0μmol)を混合。
(D)リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製
さらにアスコルビン酸(20μl:10μmol)、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を混合し、トータル4mlにして、25℃で1時間静置することで、アラントインを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を得た。得られたアラントイン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は遮光容器に保管した。
(B)の操作は、工業的に大量に調製する場合には、高圧ホモジナイザーを好適に用いることを説明したが、具体的には、まず脂質の薄膜を作製した後、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を加えて、室温下ホモミキサー等の高速攪拌機にて、10分間混合攪拌し、プレミックス液を得る。このプレミックス液をマイクロフルイダイザー(みづほ工業株式会社製)で、処理圧力200mPa、処理回数3回にて平均粒子径120〜150nmのベシクル状脂質ラメラ構造体分散液を調製することができる。
[テストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用の測定]
製造例1〜2で得られたグリチルリチン酸ジカリウム、アラントインを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の2種類の試料について、以下の試験法によりテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害作用を評価した。プロピレングリコール1mLにテストステロン(東京化成社製)4.2mgを溶解して得た溶液の20μLに、1mg/mLNADPH(ナカライテスク製)を含有する5mmol/mLトリス塩酸緩衝液825μL(pH7.2に調整)を加えて混合する。これに各濃度に希釈した試料80μLとS−9(ラット肝ホモジネート(オリエンタル酵母社製))75μLを混合し、35分間、37℃にてインキュベートする。これに塩化メチレン1mLを加えて反応を停止させた後、遠心分離にかけ、塩化メチレン層を分取してテストステロンの残存量をHPLCにて定量した。対照に、ブランクとして溶媒だけを用いて上記と同様の処理をして定量した。内部標準物質には、4−ヒドロキシ安息香酸ブチルを用いた。陽性試料として、テストステロン5α−レダクターゼ阻害活性を有することが知られている女性ホルモン物質のエチニルエストラジオールを用いた。阻害率は、下記式を用いて酵素活性を50%阻害する濃度IC50値(mg/mL)を求めた。結果を表1に示す。
[式1]
阻害率(%)=100×〔(A−B)/A〕
A:対照のテストステロン変換%
B:試料のテストステロン変換%
[テストステロン5α−レダクターゼ阻害作用試験結果]
Figure 0006097901
[試験結果]
表1の結果から、本発明のグリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液、及びアラントイン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液に高いテストステロン5α−レダクターゼ阻害作用があることが確認された。
以下に処方例を示す。
[実施例1]
<育毛剤1>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 1.0
(3)エチルアルコール 50.0
(4)グリチルリチン酸ジカリウム内包
リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液(製造例1) 15.0
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(6)フェノキシエタノール 0.3
(7)1,2−ペンタンジオール 3.0
(8)香料 微量
製造方法:(2)〜(8)の成分を均一に溶解したことを確認しながら、順次投入し、(1)の成分により100とする。
[実施例2]
<育毛剤2>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 2.0
(3)エチルアルコール 50.0
(4)グリチルリチン酸ジカリウム内包
リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液(製造例1) 10.0
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(6)酢酸DL−α−トコフェロール 0.15
(7)L−メントール 0.12
(8)塩酸ピリドキシン 0.1
(9)フェノキシエタノール 0.3
(10)1,2−ペンタンジオール 3.0
(11)香料 微量
製造方法:(2)〜(11)の成分を均一に溶解したことを確認しながら、順次投入し、(1)の成分により100とする。
[実施例3]
<育毛剤3>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 1.0
(3)エチルアルコール 65.0
(4)アラントイン内包リポソーム/
金ナノコロイド複合体分散液(製造例2) 10.0
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(6)D−δ−トコフェロール 0.15
(7)L−メントール 0.12
(8)センブリエキス 0.1
(9)フェノキシエタノール 0.3
(10)1,2−ペンタンジオール 3.0
(11)香料 微量
製造方法:(2)〜(11)の成分を均一に溶解したことを確認しながら、順次投入し、(1)の成分により100とする。
[実施例4]
<育毛剤4>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)グリセリン 2.0
(3)エチルアルコール 65.0
(4)サリチル酸内包リポソーム/
金ナノコロイド複合体分散液(※) 10.0
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(6)DL−α−トコフェロール 0.15
(7)L−メントール 0.1
(8)朝鮮人参エキス 0.1
(9)ニコチン酸ベンジル 0.1
(10)フェノキシエタノール 0.3
(11)1,2−ペンタンジオール 3.0
(12)香料 微量
製造方法:(2)〜(12)の成分を均一に溶解したことを確認しながら、順次投入し、(1)の成分により100とする。
※サリチル酸内包リポソーム金ナノコロイド複合体分散液:製造例1と同様の製造方法により調製したもの。
[実施例5]
<アクネ用乳液>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)濃グリセリン 15.0
(3)カルボキシビニルポリマー(1質量%溶液) 15.0
(4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(1質量%溶液) 10.0
(5)ショ糖ラウリン酸エステル 0.5
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(8)オリーブ由来スクワラン 2.5
(9)セチルアルコール 0.5
(10)精製蜜蝋 1.0
(11)L−アルギニン(20質量%溶液) 1.5
(12)アラントイン内包リポソーム/
金ナノコロイド複合体分散液(製造例2) 20.0
(13)フェノキシエタノール 0.3
(14)1,2−ペンタンジオール 3.0
(15)香料 微量
製造方法:工程1/(1)〜(4)の水相成分を混合し、70〜75℃の加熱下で溶解する。工程2/(5)〜(10)の油相成分を混合し、同様に70〜75℃の加熱下にて溶解する。工程3/工程1の水相成分に工程2の油相成分を徐々に添加してプレミックスを行った後、高速ホモミキサーにて本乳化処理を行う。工程4/乳化後に冷却を開始し、45〜50℃にて(11)〜(12)の成分を、次に別に溶解した(13)〜(15)の成分を加える。工程5/さらに室温付近まで冷却し、取り出す。
[育毛効果の使用試験]
次に、実施例1及び2のグリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液配合の育毛剤について、40日間の実使用試験を行った。実施例1において、グリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を含まないものを比較例1として用いた。パネラーとして、25〜55歳で、抜け毛意識があり、軽度から中程度と判断される男性型脱毛症の男性被験者10名に対し、実施例1の育毛剤及び比較例1を、1日朝・晩2回、左右の頭皮にそれぞれ塗布して、40日間継続使用した。使用試験開始前及び使用試験終了後に、「抜け毛の減少感」「増毛感」「頭皮の柔軟性」「フケ・かゆみの減少」の4項目の頭皮頭髪の状態変化に関して、「A:改善が見られた」、「B:やや改善が見られた」、「C:変化は見られなかった」の3段階にて専門の評価者により評価した。本発明の最大課題である育毛効果は「抜け毛の減少感」「増毛感」にて評価され、「頭皮の柔軟性」「フケ・かゆみの減少」の2項目は、派生効果が得られないかを確認するものである。結果を、各評価を得たパネラー数で表2に示した。
Figure 0006097901
表2の結果から、本発明の実施例1のグリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体配合の育毛剤は、「抜け毛の減少感」「増毛感」「頭皮の柔軟性」の効果に関して、明らかな改善効果が確認された。これに対し、グリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体を含有していない比較例1においては、改善が認められたパネラーも確認されたが、その程度はグリチルリチン酸ジカリウム内包リポソーム/金ナノコロイド複合体を含む実施例1よりも著しく低かった。「フケ・かゆみの減少」に関しては、差は認められなかった。以上の結果より、本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含むテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤は、育毛用組成物に配合することにより、優れた育毛効果があることが確認された。
[ニキビ改善効果についての使用試験]
次に、実施例5のアラントイン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液配合のアクネ用乳液について、40日間の実使用試験を行った。実施例5において、アラントイン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を含まないものを比較例2として用いた。20〜35歳で、ニキビのあるパネル10名に対し、実施例5及び比較例2を、1日朝・晩2回、左右の顔にそれぞれ塗布して、30日間継続使用した。使用試験開始前及び使用試験終了後に、「ニキビ肌の改善度合い」「肌のなめらか感」の2項目に関して、「A:改善が見られた」、「B:やや改善が見られた」、「C:変化は見られなかった」の3段階にて、さらに「刺激を感じたかどうか」について、「A:刺激は感じられなかった」、「B:わずかに刺激を感じる」、「C:刺激を感じた」の3段階で、専門の評価者による評価と、自己評価とを交えて評価した。結果を、各評価を得たパネラー数で表3に示した。
Figure 0006097901
表3の結果から、本発明の実施例5のアラントインを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体配合のアクネ用乳液は、比較例2と比較して「ニキビ肌の改善度合い」「肌のなめらか感」に関して明らかな改善効果が確認された。「刺激を感じたかどうか」に関しては、比較例2と差は認められなかったことから、皮膚刺激は認められず、ニキビを悪化する心配もないことが確認できた。以上の結果より、本発明の抗炎症成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含むテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤は、アクネ用組成物に配合することにより、優れたニキビ改善効果があることが確認された。

Claims (1)

  1. グリチルリチン酸ジカリウムが内包されてなるリポソーム/金ナノコロイド複合体を含有するテストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤と、酢酸DL−α―トコフェロールとL−メントールを含有することを特徴とする育毛用組成物。
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