JPH11310518A - 育毛剤 - Google Patents
育毛剤Info
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- JPH11310518A JPH11310518A JP10131001A JP13100198A JPH11310518A JP H11310518 A JPH11310518 A JP H11310518A JP 10131001 A JP10131001 A JP 10131001A JP 13100198 A JP13100198 A JP 13100198A JP H11310518 A JPH11310518 A JP H11310518A
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Abstract
用に優れる育毛剤を提供する。 【解決手段】 グリチルレチン酸及びチョウジ抽出物を
含有することを特徴とする育毛剤。本発明の育毛剤の剤
型としては、ヘアトニック、ヘアローション、ヘアクリ
ーム、ヘアジェル、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアシ
ャンプー、ヘアリンス等が挙げられる。
Description
5α−レダクターゼ(以下、レダクターゼという)阻害
作用に優れる育毛剤に関する。
り、男性型脱毛症及び円形脱毛症などの治療・予防の目
的で、血行促進剤、細胞賦活剤、ビタミン剤、抗男性ホ
ルモン剤を有効成分とする育毛剤が知られている。特に
レダクターゼは育毛を妨げる酵素として知られているた
め、この活性を阻害することは脱毛防止や発毛に有効に
作用するものである。血液中の男性ホルモン(テストス
テロン)は、毛乳頭内に存在するリダクターゼによっ
て、より生理活性の強いジヒドロテストステロン(DH
T)に代謝される。DHTは、核内のレセプターに結合
した後、ホルモン用作用を発現し、この機構によるホル
モン用作用が脱毛の一要因になっていると考えられてい
る。例えば、ヒトにおける男性型脱毛症の場合、毛包中
のレダクターゼの活性は後頭部と比較し脱毛している前
頭部でより高いことが知られている。DHTによるホル
モン用作用を抑制するには、テストステロンの標的組織
への侵入、レダクターゼ活性、核内でのレセプターへの
結合をそれぞれ抑制することなどが考えられる。また、
一般に育毛剤は長期運用する製剤であるため、その有効
成分は皮膚に対して安全なものであることが好ましく、
使用制限されつつある合成品よりも、天然物、特に植物
由来の有効成分が重視される傾向にある。ところが、植
物系成分にはレダクターゼ阻害作用に乏しいものが多
く、レダクターゼ阻害作用の強い成分が要求されてお
り、この点を含めたレダクターゼ阻害作用に優れた育毛
剤が望まれていた。
明者らは多くの植物系成分について育毛効果を検討した
結果、β−グリチルレチン酸(以下グリチルレチン酸と
いう)及びチヨウジ抽出物を組み合わせて配合すると、
従来にない優れたレダクターゼ阻害作用を示すことを見
出し、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は
グリチルレチン酸及びチョウジ抽出物を含有するレダク
ターゼ阻害剤であり、又本発明はグリチルレチン酸及び
チョウジ抽出物を含有する育毛剤である。本発明におけ
る育毛剤は、脱毛防止及び発毛促進の目的で利用される
ものである。なお、グリチルレチン酸やチョウジ抽出物
には個々にレダクターゼ阻害作用が認められているが、
単独では充分な効果が得られない。
ゾウから抽出したグリチルリチン酸に硫酸等の鉱酸を加
え、加熱・冷却後、析出する結晶をろ取し、水洗後に中
和し乾燥する。これをクロロホルム・メタノールで再結
晶し、活性炭等で脱色して得られる。又、チョウジ抽出
物は、例えば乾燥したチョウジ又はその同属植物の「つ
ぼみ」を水、エタノール、メタノール、1,3−ブチレ
ングリコール又はプロピレングリコール等の水溶性溶媒
の単独あるいは混合液で抽出して得られるもので、抽出
は常温でも加熱してもよい。また、凍結乾燥等により溶
媒を除去した乾固物を用いてもよいし、溶媒を含む状態
でもよい。
酸及びチョウジ抽出物の配合量は、各々グリチルレチン
酸0.02〜0.4重量%(以下、%)、チョウジ抽出
物0.5〜20%であればよく、より好ましくはグリチ
ルレチン酸0.05〜0.2%、チョウジ抽出物1〜1
0%である。
用されている他の薬効成分や添加剤を本発明の効果を損
なわない範囲で適宜配合することができる。薬効成分と
しては、例えばセンブリエキス、朝鮮ニンジンエキス、
ビタミンE及びその誘導体、セファランチン、ニコチン
酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ビオチン、D−パント
テニルアルコール、イソプロピルメチルフェノール、塩
化カルプロニウム、ヒノキチオール、1−メントール、
溶性シスチン、オクトピロックス、塩化ベンザルコニウ
ム、ピリドキシン及びその誘導体、ショウキョウチン
キ、クジンエキス等を挙げることができる。また、添加
剤としては、例えばパラベン、ウンデシレン酸、トリク
ロサン、安息香酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、
ヘキサクロロフェン、塩化セチルピリジニウム等の防腐
剤、乳酸及びその塩、クエン酸及びその塩、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン等のp
H調整剤、グリシン、アルギニン等のアミノ酸、オリー
ブ油、スクワラン、流動パラフィン、ミリスチン酸イソ
プロピル、高級アルコール、高級脂肪酸等の油剤、グリ
セリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、
マルチトール、ポリエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコ
ール等の多価アルコール、エタノール、ベンジルアルコ
ール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、カル
ボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース及
びその塩、ヒドロキシエチルセルコース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カラギーナン、アルギン酸及びその
塩等の増粘剤、アスコルビン酸及びその誘導体、ビタミ
ンE及びその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン等の
酸化防止剤、ベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベン
ゾフェノンスルホン酸及びその塩等の紫外線吸収剤、ト
リメチルグリシン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、
トレハロース等の保湿剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の可溶化
剤・乳化剤、ラベンダー油、ペパーミント油、スペアミ
ント油、ベルガモット油、ユーカリ油、チョウジ油、ハ
ッカ油、オレンジ油等の芳香精油、香料、色素、各種動
植物エキス、水を挙げることができ、これらを1種また
は2種以上使用することができる。
は、外用剤として用いられるものであればその剤型につ
いては制限されるものではなく、例えば、ヘアトニッ
ク、ヘアローション、ヘアクリーム、ヘアフォーム、ヘ
アミスト、ヘアジェル、シャンプー、リンスなどが挙げ
られる。次に本発明を実施例に基づいて具体的に説明す
る。
るレダクターゼの阻害をin vitroで評価し、育
毛効果の指標とした。 [試験例1] (操作)テストステロン(和光純薬)約4.2mgをプ
ロピレングリコール1mlに溶解し、その溶液20μl
に、NADPH(オリエンタル酵母工業)を1mg/m
lになるように溶解した5mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.2)800μlを加えて反応液とする。この反応
液に、試料を任意の濃度で溶解した試料溶液80μl及
びS−9(ラット肝ホモジネート;オリエンタル酵母工
業)100μlを混合し、37℃で30分間インキュベ
ートした。また、これとは別に、試料の代わりに70%
エタノールを同量添加したものをコントロールとした。
反応後、塩化メチレンを正確に2ml添加し、激しく振
盪して、残存する基質のテストステロンを抽出し、反応
を止めた。10000rpmで10分間遠心分離し有機
層を分離後、ガスクロマトグラフィーにより下記の条件
で分析し、その結果から、酵素反応後に有機層に抽出さ
れた残存基質の濃度を計算した。
m、film 1.0μm:東京化成) column temp.;250℃ injction temp.;310℃ flow rate:3ml/min detector:FID carrier gag;N2 gas 次に、次式により変換率を計算しレタクターゼ阻害率を
求めた。この結果を表1に示す。又、本発明の比較例と
して、チョウジ抽出物又はグリチルレチン酸をそれぞれ
単独で用いたもののレダクターゼ阻害率を上記と同様に
求め、併せて表1に示す。
酸又はチョウジ抽出物を単独で用いた場合に比較して、
グリチルレチン酸及びチョウジ抽出物を組み合わせて配
合した本発明の製剤は優れたレダクターゼ阻害率を示し
た。
のレダクターゼ阻害効果 本発明品(グリチルレチン酸濃度0.1%、チョウジ抽
出物10%を含有)及び分析の結果本発明品と同濃度の
グリチルレチン酸を含有する市販品3品を用い、試験例
1に記載の方法に準じてレダクターゼ阻害率を求めた。
なお、本発明品及び各市販品は濃度8%に希釈して試験
品とし、さらにコントロールは、基剤となる水、エタノ
ール混液とし、各市販品のコントロールに関してはエタ
ノール濃度の測定結果に基づいて調製した。本試験の結
果を図1及び表2に示す。
品は3つの市販製品よりも高いレダクターゼ阻害率を示
した。
る。これに成分10を加えて中和しヘアトニックとす
る。
ン酸及びチョウジ抽出物よりなる製剤は優れたテストス
テロン−5α−リダクターゼ阻害作用を有し、安全性の
高い優れたテストステロン−5α−リダクターゼ阻害剤
を提供するものである。又、本発明のテストステロン−
5α−リダクターゼ阻害剤は養毛剤として有用なもので
ある。
品との比較を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 β−グリチルレチン酸及びチョウジ抽出
物を含有することを特徴とするテストステロン−5α−
レダクターゼ阻害剤。 - 【請求項2】 β−グリチルレチン酸及びチョウジ抽出
物を含有することを特徴とする育毛剤。 - 【請求項3】 チョウジ抽出物が、水、エタノールエキ
スである請求項1及び2記載の製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10131001A JPH11310518A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 育毛剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10131001A JPH11310518A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 育毛剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11310518A true JPH11310518A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15047640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10131001A Pending JPH11310518A (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | 育毛剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11310518A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2158826A1 (es) * | 2000-02-10 | 2001-09-01 | Hernandez Jose Miguel Sadaba | Producto para el tratamiento de la alopecia. |
KR100441726B1 (ko) * | 2001-12-21 | 2004-07-27 | 주식회사 태평양 | 상표초 추출물 함유 발모촉진용 화장료 조성물 |
US20050100525A1 (en) * | 2000-03-27 | 2005-05-12 | Kao Corporation | Hair quality improver |
WO2006124985A1 (en) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | The Procter & Gamble Company | Regulation of mammalian keratinous tissue using skin and/or hair care actives |
JP2013180986A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Saiensurin:Kk | テストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤 |
JP2015028007A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-02-12 | 富士フイルム株式会社 | ジヒドロテストステロン誘導型インターロイキン産生抑制剤 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP10131001A patent/JPH11310518A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006124985A1 (en) * | 2005-05-17 | 2006-11-23 | The Procter & Gamble Company | Regulation of mammalian keratinous tissue using skin and/or hair care actives |
JP2013180986A (ja) * | 2012-03-01 | 2013-09-12 | Saiensurin:Kk | テストステロン5α−レダクターゼ活性阻害剤 |
JP2015028007A (ja) * | 2013-07-05 | 2015-02-12 | 富士フイルム株式会社 | ジヒドロテストステロン誘導型インターロイキン産生抑制剤 |
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