JP5799328B2 - コラーゲン産生促進剤およびそれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

コラーゲン産生促進剤およびそれを含有する皮膚外用剤 Download PDF

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Description

本発明は、水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/金ナノコロイド複合体を含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤、それを含有する皮膚外用剤、並びにコラーゲン産生促進剤であるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体の製造方法に関する。
従来から脂質二分子膜からなる閉鎖小胞体であるベシクル状脂質ラメラ構造体、いわゆるリポソームは、医薬品分野では薬物運搬体としてその応用研究がなされているが、化粧品分野においては、水分保持機能を利用した皮膚保湿成分や、角層バリヤー機能低下の改善を目的として用いられている。また、ナノサイズのカプセルとしての機能を利用して、成分を内包することで、通常では酸化安定性の悪い成分を保護するなど、成分の安定配合のために利用されている。
また一方、金や白金を代表とする貴金属は、液体中に分散した貴金属の微粒子(貴金属ナノコロイド)が、その生理活性効果から、活性酸素消去能の高い抗酸化剤として応用できること(特許文献1および特許文献2)が報告され、その機能に着目した化粧品への利用が期待されている。また、従来の貴金属微粒子が球状であるのに対し、長軸が400nm以下であってアスペクト比が1より大きいロッド状の金属粒子を含有する化粧品を着色剤として利用した報告(特許文献3)もされている。しかしながら、貴金属ナノコロイドは、高イオン強度下では電荷が遮蔽されるために分散安定性を失い、凝集するという欠点があり、化粧品その他に応用するには、その安定化が課題となっていた。
ラメラ構造体に貴金属ナノコロイドを内包させて化粧品に配合する方法については、すでにいくつか報告されている。一般には、ラメラ構造体調製時に同時に貴金属ナノコロイドを存在させ内包させる方法がとられる。金ナノコロイドを内包したリポソームに関する技術(非特許文献1)や、化粧品分野では、脂肪酸モノグリセリドを主構成成分とするラメラ構造体分散液を調製後、該分散液に貴金属塩水溶液および還元剤を添加することにより、貴金属塩水溶液とラメラ構造体分散液の共存下で発生した貴金属コロイドが内包される方法(特許文献4)、さらに貴金属ナノコロイドの安定化を目的としてリポソームを用いた技術に関する報告で、貴金属ナノコロイドをベシクル状脂質ラメラ構造体表面に担持することを特徴とするリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に関する報告(特許文献5)があり、安定化の工夫も図られている。
特開2004−285166号公報 特開2005−179500号公報 特開2005−068019号公報 特開2007−254353号公報 特開2010−077029号公報 K. Hong, D.S. Friend, C.G. Glabe, D.Papahadjopoulos, Biochim. Biophys. Acta 732 (1983) 320.
容積を持つラメラ構造体に貴金属ナノコロイドを存在させようとすると、貴金属ナノコロイドの凝集が生じ易く、一定量の貴金属のナノサイズでの安定化は非常に難しいことがわかっている。ナノサイズの状態が維持されない場合は、貴金属のサイズによる特性は減衰し、たとえば、金や銀のナノコロイドにおいては、ある特定の波長の光を吸収する作用(表面プラズモン吸収)が変化する。このプラズモン吸収はそのサイズに大きく依存することも知られている。従来の金属塩の還元による金属ナノコロイドの製法では、本来化粧品等の製剤へ配合する必要がない成分や、悪影響を及ぼす成分までもが含まれることになり、生体への適用を厳密に調査する必要が生じる。また、調製手法も多段階となり煩雑である。このような観点から、貴金属ナノコロイドの安定化を目的としてリポソームを用いることは、技術的には難しいが、新たな有用性が期待できる。
貴金属ナノコロイドの安定化を目的としてリポソームを用いた技術に関しては、その光応答性機能を化粧品に応用する試みがされてきたが、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を配合した化粧料等の皮膚外用剤の具体的な有用性に関する報告はない。リポソーム/貴金属ナノコロイドを化粧料等に応用することで、どのような優れた作用が発現され、皮膚に対してどのような効果が得られるか求められている。また、さらなる貴金属ナノコロイドの安定化のための工夫も期待されている。
本発明の目的は、老化防止に有効なコラーゲン産生促進剤を見出し、皮膚外用剤に応用することであり、その方法としてリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を応用することにある。詳細には、新たなる手法により、皮膚外用剤中に安定分散可能なリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を調製し、コラーゲン産生促進効果を見出し、特に老化防止用の化粧料などに応用することにある。
前記目的を達成するために本発明者が鋭意検討を重ねた結果、リポソームに特定の生理活性成分を内包させた後、貴金属イオンを共存させてからリポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させることによりリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を得るもので、このリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は線維芽細胞のコラーゲン生合成を促進させる効果に優れ、これをコラーゲン産生促進剤として皮膚外用剤に配合することで、皮膚の老化防止に有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。本発明の特に優れたところは、赤外線下に置かれる、つまり光に触れることによって、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に内包された生理活性成分が放出され、この時、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体と放出された生理活性成分とが相乗的に作用し、新たな有効性をもたらすものと考える。
すなわち、本発明は、水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有することを特徴とするコラーゲン産生促進剤およびそれを含有する皮膚外用剤を提供するものである。
さらに、下記工程(A)〜(D)、
(A)生理活性成分の飽和水溶液もしくは水分散液を調製する第1工程と、
(B)第1工程で調製した水溶液を用いて、ポリグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製する第2工程と、
(C)該懸濁液に貴金属イオンを共存させる第3工程と、
(D)還元剤を加え、一定時間静置することにより、リポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させる第4工程、
とを備え、550〜900nmに極大吸収を持つことを特徴とするリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体の製造方法を提供するものである。
ここで、リポソーム表面にポリグリセリンを担持したとは、脂質ラメラ構造体表面にポリグリセリンを安定に存在させるため、脂質膜へのアンカーとしての脂肪酸を持つポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることで、脂肪酸鎖を足場としてポリグリセリンが膜表面に固定化された状態をいう。これによって、リポソーム同士の凝集を防ぎ、均質な金コロイド形成が進む。またリポソームに水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されたとは、ベシクル状の脂質ラメラ構造体、いわゆる閉鎖された小胞体であるリポソームの内部に封入された状態、もしくはラメラ構造体を形成する脂質二分子膜内に取り込まれた状態をいう。生理活性成分が水に易溶性であれば前者の状態となり、難溶性であれば、後者となる。発明においては、担持と内包とは全く存在部位が異なることから、明確に使い分ける必要がある。
本発明の水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するコラーゲン産生促進剤は、化粧料等に配合することにより、特に線維芽細胞のコラーゲン生合成を促進させ、優れた皮膚の老化防止・改善効果を発揮する。また、本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、比較的簡易な方法で製造することが可能であり、貴金属ナノコロイドの欠点である凝集しやすいという性質も解消され、これにより貴金属ナノコロイドが安定分散した化粧料を得ることが可能となった。
本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、皮膚外用剤に配合し、皮膚に適用することから、安全性において一次刺激やアレルギー原因となりにくいものであることが好ましい。この点で、貴金属ナノコロイドとしては、金、プラチナ、銀が好ましく、さらにプラズモン吸収効果により、リポソームの崩壊を生じさせる化粧料を得る上で、総合的に判断すると金がより好ましい。
本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、貴金属塩水溶液に還元剤を添加して、貴金属ナノコロイド分散液を調製するものであるが、その還元剤としては、特に限定されず、皮膚外用剤に配合して全く悪影響がない成分として、アスコルビン酸またはクエン酸を用いることができるが、特にアスコルビン酸が好ましい。
本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体に用いる脂質成分としては、膜構成成分として一般に使用されるものであれば特に限定されない。通常は、リン脂質および糖脂質のうちで少なくとも1つを必須の主要成分とし、それ以外に任意成分として膜の安定化目的でステロール類やグリコール類など、またカチオン性脂質、あるいはポリエチレングリコール基を有する脂質などを共存させるが、特に限定されない。
リン脂質としては、大豆や卵などから得られるレシチン、リゾレシチンなどの中性リン脂質、および/またはこれらの水素添加物が好ましく使用される。その他のリン脂質としては、天然物に由来、もしくは半合成のフォスファチジルコリン、フォスファチジルセリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン、ならびに合成のジパルミトイルホスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルフォスファチジルセリンなどを挙げることができる。これらリン脂質は、通常は単独で使用されるが、2種以上を併用してもよい。
糖脂質としては、ジガラクトシルジグリセリド、ガラクトシルジグリセリド硫酸エステルなどのグリセロ脂質、ガラクトシルセラミド、ガラクトシルセラミド硫酸エステルなどのスフィンゴ糖脂質などを挙げることができる。
また、ステロール類はリポソームの膜安定化剤として作用し、例えば、コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレステロールエステル、フィトステロール、シトステロール、コレスタノールなどが挙げられる。特にコレステロールが好ましい。
さらにまた、本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、そのリポソーム調製時に、そのベシクル内部もしくは脂質二分子内に特定の生理活性成分を内包させるものである。その内包物質としては、線維芽細胞のコラーゲン生合成を促進する効果に優れた成分であり、かつ内包されやすい生理活性成分を選択することが好適である。
そのような点で、本発明に有用な水溶性〜難溶性の生理活性成分としては、グリチルリチン酸誘導体、タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号、アスタキサンチン、α−アルブチン、補酵素Q、フェルラ酸、α−ヒドロキシ酸、プラセンタ、加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、及び加水分解酵母抽出物からなる群から選ばれる1種または2種以上が好ましい。この中でも優れたコラーゲン産生促進効果を有するリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体が得られることから、アスタキサンチン、α−アルブチン、補酵素Q、フェルラ酸、加水分解コラーゲン、及び加水分解ヒアルロン酸から選ばれる1種または2種以上が、特に好ましい。本発明で用いられる補酵素Qは、酸化型ないし還元型のコエンザイムQ10と呼ばれる市販のものをそのまま使用できるが、一般的な酸化型のコエンザイムQ10が好ましい。アスタキサンチン、フェルラ酸、補酵素Qなどの水には難溶性の生理活性成分を用いる場合は、水分散液として調製し、脂質二分子内に存在させることで、リポソームに内包させることができる。
次に、本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体の製造方法について説明する。下記4段階の工程(A)〜(D)、により製造できる。
(A)生理活性成分の飽和水溶液もしくは水分散液を調製する第1工程と、
(B)第1工程で調製した水溶液を用いて、ポリグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製する第2工程と、
(C)該懸濁液に貴金属イオンを共存させる第3工程と、
(D)還元剤を加え、一定時間静置することにより、リポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させる第4工程。
(A)(B)の第1〜第2工程では、生理活性成分を内包し、ポリグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製するものである。担持方法としては、第2工程で、脂質膜へのアンカーとしての脂肪酸を持つポリグリセリン脂肪酸エステルを用いる。これにより、脂肪酸鎖を足場にポリグリセリンがリポソーム膜表面に担持される。ラボレベルでは、このようなサブミクロンサイズのリポソーム懸濁液を調製する場合、超音波処理やエクストルーダー処理を用いる。工業的に生産する場合は、高圧ホモジナイザーが好適に用いられる。高圧ホモジナイザーとしては、超高圧ホモジナイザー「マイクロフルイダイザー」(みづほ工業株式会社製)、薄膜旋回型高速ホモミキサー「T.Kフィルミックス」(プライミクス株式会社製)等を用いると、大量のリポソーム懸濁液が製造できる。処理圧力および処理回数を調節することにより、平均粒子径が50〜200nmの好適なベシクル状脂質ラメラ構造体であるリポソームが形成される。
以前、本発明者が発明した
においては、ベシクル状脂質ラメラ構造体分散液1〜15当量に対し、貴金属塩水溶液に先に還元剤を添加して調製した貴金属ナノコロイド分散液を、室温下にて混合攪拌し反応させることによって、リポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を製造したが、本発明においては、(C)のリポソーム懸濁液に貴金属イオンを共存させた後に、(D)の還元剤を加えて貴金属をリポソーム表面に析出させる工程をとっており、この方法では、非常に効率的にリポソーム表面に貴金属ナノコロイドが被服される。前者の従来の方法では、単に貴金属の球状粒子がリポソーム表面に担持していた。このため、担持された貴金属ナノコロイドは490〜550nmに極大吸収を持ち、淡い赤みを呈している。これに対し、本発明で形成される貴金属ナノコロイドは、リポソーム表面に棒状、ないし板状から丸い薄膜状になっていると考えられ、550〜900nmに極大吸収を持ち、赤紫〜青みを帯びている。このとき貴金属ナノコロイドはアニオン性の表面電荷を持つ。
本発明の水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含むコラーゲン産生促進剤を皮膚外用剤に配合する場合、その安定性を考慮すると、水分散系の製剤が好ましいが、一般に化粧料などで用いられる乳化系である水中油型乳化製剤へも配合できる。
本発明の水溶性〜難溶性の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、赤外線いわゆる一般光を照射することによって、内包物質を放出することができる。プラズモン吸収効果を維持したリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体は、光によってベシクルの崩壊が起こり、特に皮膚へ光を照射する美容機器(光照射型美顔器、脱毛機器、日焼け機器など)との併用では、必要なときに内包物質のリリースを誘導することも可能である。このような特定の赤外光を照射した場合は、急速に内包物質がリリースされるが、一般光によってもベシクルの崩壊は十分に生ずる。本発明のリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含む皮膚外用剤としては、化粧水、乳液、クリームなどの基礎化粧料、医薬部外品、医薬品外用剤などを挙げることができる。
以下、実施例を挙げて説明する。本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[製造例1]
<フェルラ酸を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製>
(A)生理活性成分水溶液を調製
生理活性成分としてα−アルブチンの10質量%水溶液を調製。
(B)リポソーム懸濁液の調製
フェルラ酸の1質量%水分散液、水素添加大豆ホスファチジルコリン(以下、HSPC)、コレステロールのクロロホルム溶液、ジステアリン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−SV:日光ケミカルズ製)、コレステロールのクロロホルム溶液を混合し、エバポレーションによってクロロホルムを除去して3時間真空乾燥する。その後、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を500μl加え、約70℃で超音波分散し、凍結融解をした後、エクストルーダーを用いてリポソームサイズを100nmに調製し、テストワコーによってリン脂質濃度を算出した。
(C)リポソーム懸濁液に金イオンを共存
リポソーム分散液(HSPC=0.420μmol)、四塩化金酸(40μl:1.0μmol)を混合。
(D)リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製
さらにアスコルビン酸(20μl:10μmol)、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を混合し、トータル4mlにして、25℃で1時間静置することで、フェルラ酸を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を得た。得られたフェルラ酸内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は遮光容器に保管した。金コロイドの生成は、還元剤溶液添加後1分程度で溶液の色が淡黄色から赤紫色ないし青色に変化することで確認できる。
[製造例2]
<アスタキサンチン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製>
(A)生理活性成分水溶液を調製
生理活性成分としてアスタキサンチン0.05質量%にグリセリン5質量%を混合した後、水に分散して、アスタキサンチン0.05質量%水溶液を調製。
(B)リポソーム懸濁液の調製
アスタキサンチン0.05質量%水分散液、水素添加大豆ホスファチジルコリン(以下、HSPC)、コレステロールのクロロホルム溶液、ジステアリン酸ポリグリセリル−10(NIKKOL Decaglyn 1−SV:日光ケミカルズ製)、コレステロールのクロロホルム溶液、ステアリルアミンを混合し、エバポレーションによってクロロホルムを除去して3時間真空乾燥する。その後、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を500μl加え、約70℃で超音波分散し、凍結融解をした後、エクストルーダーを用いてリポソームサイズを100nmに調製し、テストワコーによってリン脂質濃度を算出した。
(C)リポソーム懸濁液に金イオンを共存
リポソーム分散液(HSPC=0.420μmol)、四塩化金酸(40μl:1.0μmol)を混合。
(D)リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製
さらにアスコルビン酸(20μl:10μmol)、50mM Tris緩衝液(pH8.5)を混合し、トータル4mlにして、25℃で1時間静置することで、アスタキサンチンを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を得た。得られたアスタキサンチン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は遮光容器に保管した。
[製造例3]
<コエンザイムQ10内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の調製>
(A)生理活性成分水溶液を調製
生理活性成分として酸化型のコエンザイムQ100.05質量%にグリセリン5質量%を混合した後、水に分散して、アスタキサンチン0.05質量%水溶液を調製。その後は、製造例2の(B)〜(D)と同様の操作に従いコエンザイムQ10を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を得た。
(B)の操作は、工業的に大量に調製する場合には、高圧ホモジナイザーを好適に用いることを説明したが、具体的には、まず脂質の薄膜を作製した後、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を加えて、室温下ホモミキサー等の高速攪拌機にて、10分間混合攪拌し、プレミックス液を得る。このプレミックス液をマイクロフルイダイザー(みづほ工業株式会社製)で、処理圧力200mPa、処理回数3回にて平均粒子径120〜150nmのベシクル状脂質ラメラ構造体分散液を調製することができる。
[コラーゲン産生促進作用試験]
製造例1〜3で得られたフェルラ酸、アスタキサンチン、コエンザイムQ10を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液の3種類の試料について、以下の試験法によりコラーゲン産生促進作用を試験した。
正常ヒト表皮細胞を1ウェル当たり2.0×10個となるよう、96wellマイクロプレートに播種し、試料を任意の濃度添加した1.0重量%牛胎仔血清添加ダルベッコ修正基礎培地(DMEM)にて、37℃、24時間培養した後、培養上清90μL中のコラーゲン量をELISA法により測定した。具体的操作としては、上清をELISAプレートに移し換え、12時間プレートに吸着させ、0.05%ツイーン20含有リン酸生理緩衝液にて洗浄し、1%牛血清アルブミン含有リン酸生理緩衝液で、ブロッキング操作を行い、再び0.05%ツイーン20含有リン酸生理緩衝液にて洗浄し、抗ヒトコラーゲン、タイプI抗体(ウサギIgG)を反応させた。次に溶液を廃棄し、0.05%ツイーン20含有リン酸生理緩衝液にて洗浄し、HRP標識抗ウサギIgG抗体と反応させた後洗浄し、発色反応を行った。コラーゲン産生促進率を、標準品により上記操作にて検量線を作成し、リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液未配合時のコラーゲン産生量を100%として算出した。製造例1および2の各試料のコラーゲン産生促進率(%)を表1に示す。
さらに、別の試験として、同様の上記試験を遮光条件下で実施した結果を表2に示す。
表1の結果から、フェルラ酸を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液、アスタキサンチンを内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は、およびコエンザイムQ10を内包したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液は、非常に高いコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。また、表2の結果から、遮光条件下でもコラーゲン産生促進作用は見られるものの、通常条件下に比較すると顕著なコラーゲン産生促進作用は見られず、このことからも光によって内包物質がリリースされていることが確認された。本発明品を製品に配合する場合、選択される内包物質が通常下では安定に存在しにくい場合などは、その安定性を考慮すると、遮光容器を用いることが好ましい。また、1か月間冷暗所保存したリポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を用いて、遮光条件下の試験を行ったところ、結果に大きな変化はなく、安定性にも優れることが確認できた。
[実施例1]
<フェルラ酸内包リポソーム/金ナノコロイド複合体配合ジェル状クリーム>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)濃グリセリン 15.0
(3)カルボキシビニルポリマー(1質量%溶液) 15.0
(4)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(1質量%溶液) 10.0
(5)ショ糖ラウリン酸エステル 0.5
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(8)オリーブ由来スクワラン 2.5
(9)セチルアルコール 0.5
(10)精製蜜蝋 1.0
(11)L−アルギニン(20質量%溶液) 1.5
(12)製造例1のフェルラ酸内包リポソーム/
金ナノコロイド複合体分散液 10.0
(13)フェノキシエタノール 0.3
(14)1,2−ペンタンジオール 3.0
(15)香料 微量
製造方法:工程1/(1)〜(4)の水相成分を混合し、70〜75℃の加熱下で溶解する。工程2/(5)〜(10)の油相成分を混合し、同様に70〜75℃の加熱下にて溶解する。工程3/工程1の水相成分に工程2の油相成分を徐々に添加してプレミックスを行った後、高速ホモミキサーにて本乳化処理を行う。工程4/乳化後に冷却を開始し、45〜50℃にて(11)〜(12)の成分を、次に別に溶解した(13)〜(15)の成分を加える。工程5/さらに室温付近まで冷却し、取り出す。
[実施例2]
<アスタキサンチン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体配合美容液>
(1)精製水により100とする(質量%)
(2)濃グリセリン 10.0
(3)1,3ブチレングリコール 5.0
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%溶液) 15.0
(5)キサンタンガム(1質量%溶液) 10.0
(6)ショ糖ラウリン酸エステル 1.0
(7)モノラウリン酸ポリグリセリル 0.5
(8)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(9)オリーブ由来スクワラン 2.5
(10)ベヘニルアルコール 0.75
(11)L−アルギニン(20質量%溶液) 1.0
(12)製造例2のアスタキサンチン内包リポソーム/
金ナノコロイド複合体分散液 10.0
(13)エチルアルコール 5.5
(14)フェノキシエタノール 0.5
(15)香料 微量
製造方法:工程1/(1)〜(5)の水相成分を混合し、70〜75℃の加熱下で溶解する。工程2/(6)〜(10)の油相成分を混合し、同様に70〜75℃の加熱下にて溶解する。工程3/工程1の水相成分に工程2の油相成分を徐々に添加してプレミックスを行った後、高速ホモミキサーにて本乳化処理を行う。工程4/乳化後に冷却を開始し、45〜50℃にて(11)〜(12)の成分を、次に別に溶解した(13)〜(15)の成分を加える。工程5/さらに室温付近まで冷却し、取り出す。
次に、実施例2のアスタキサンチン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体配合ジェル状クリームについて、40日間の実使用試験を行った。実施例2において、アスタキサンチン内包リポソーム/金ナノコロイド複合体分散液を含まないものを比較例1として用いた。パネラーとして、皮膚の乾燥、ハリの低下、小ジワ、肌荒れ等の顕著な症状が見られる35歳〜55歳の女性16名を用いた。実施例2のクリーム及び比較例1のクリームを、パネラーは1日朝・晩2回、40日間、左右の顔面にそれぞれ塗布して使用した。使用試験開始前及び使用試験終了後に、「皮膚の乾燥度合い」「肌荒れ」「皮膚のハリ」「小ジワの程度」「肌のキメ」の5項目の皮膚の状態変化に関して、「A:改善が見られた」、「B:やや改善が見られた」、「C:変化は見られなかった」の3段階にて専門の評価者により評価した。「皮膚の乾燥度合い」は、皮膚水分測定器(SKICON−200、IBS社製)を用いて水分量を測定した。「肌荒れ」は、テヴァメーター(TEWAMETER
TM210、インテグラル社製)にて経皮的散逸水分量(TEWL)を測定した。「皮膚のハリ」は、キュートメーター(MPA580、インテグラル社製)を用いて皮膚弾性を測定して評価した。これらは、室温22〜25℃、湿度50〜60%の恒温恒湿室内にて測定した。結果を、各評価を得たパネラー数で表3に示した。
表3の結果から、本発明の実施例2のリポソーム/金ナノコロイド複合体配合クリームは、「皮膚の乾燥度合い」「肌荒れ」「皮膚のハリ」「小ジワの程度」「肌のキメ」の皮膚の老化症状に関して、明らかな改善効果が確認された。これに対し、リポソーム/金ナノコロイド複合体を含有していない比較例1においては、改善傾向は認められるものの、その程度はリポソーム/金ナノコロイド複合体を含む実施例2よりも著しく低かった。以上の結果より、本発明の特定の生理活性成分が内包されてなるリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体を含有するコラーゲン産生促進剤は、化粧料に配合することにより、特に線維芽細胞のコラーゲン生合成を促進させ、優れた皮膚の老化防止・改善効果を発揮することが確認された。

Claims (1)

  1. 下記工程(A)〜(D)、
    (A)グリチルリチン酸誘導体、タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号、アスタキサンチン、α−アルブチン、補酵素Q、フェルラ酸、α−ヒドロキシ酸、プラセンタ、加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸、及び加水分解酵母抽出物からなる群から選ばれる1種または2種以上の生理活性成分の飽和水溶液もしくは水分散液を調製する第1工程と、
    (B)第1工程で調製した水溶液を、ジステアリン酸デカグリセリルを用いてデカグリセリンをリポソーム表面に担持した平均粒子径が50〜200nmのリポソーム懸濁液を調製する第2工程と、
    (C)該懸濁液に貴金属イオンを共存させる第3工程と、
    (D)還元剤を加え、一定時間静置することにより、リポソーム表面に貴金属ナノコロイドを形成させる第4工程、
    からなり、550〜900nmに極大吸収を持つことを特徴とするリポソーム/貴金属ナノコロイド複合体の製造方法。
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