JP2018115124A - リポソーム、リポソーム液及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法 - Google Patents

リポソーム、リポソーム液及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】肌水分量の増加及び肌ハリ改善を両立するリポソーム、上記リポソームを含有するリポソーム液、及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法を提供すること。【解決手段】リポソームの膜がプロテオグリカンを含有する、リポソーム、上記リポソームを含有するリポソーム液、及び上記リポソームを含有する化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法。【選択図】なし

Description

本発明は、リポソームの膜がプロテオグリカンを含有する、リポソーム、上記リポソームを含有するリポソーム液及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法に関する。
皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織からなっており、そのバリア機能により外界の刺激から生体を守る役割を有している。皮膚の真皮及び表皮は、表皮細胞、線維芽細胞、真皮細胞外マトリックス等によって構成されている。プロテオグリカンは、コラーゲンなどとともに結合組織の細胞外マトリックス中の基質を形成している主要な生体高分子である。若い皮膚では、これら皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことによって、水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、外見的にもハリや艶がある状態が維持される。
表皮の最外層には、更に角質層が存在する。角質層は10〜20の層になった角質細胞からなる細胞が最後にたどりつく部分である。角質細胞内には、アミノ酸、尿素、乳酸等の天然保湿因子が存在し、これらが水と結合することで、水分を保持し、皮膚の柔軟性を保っている。角質層は、外側にいくほど、核のない死んだ細胞がみられるが、水分を保持し、乾燥を防ぐ働き等、角質層のバリア機能は肌の美しさに大きく関係している。
しかしながら、角質層の水分量は、乾燥、紫外線等の外的要因や加齢、老化や内臓疾患、ストレス等の内的要因によって減少し、皮膚のバリア機能の低下をもたらし、肌荒れやドライスキン、各種皮膚炎を引き起こしているといわれている。そのため、化粧品分野や皮膚科の領域では、角質層水分量を維持する保湿剤の開発が不可欠である。
一方、化粧品分野では、保湿機能、抗酸化効果、美白効果等を有する有効成分を皮膚へ届ける手段として有効成分をリポソームに内包させることがよく行われている。リポソームとは、主にリン脂質からなる脂質二重層あるいは多重層であり、細胞膜に類似した構造を有している。有効成分のカプセル化は、水溶性薬物の場合はリポソームの内水相に取り込まれることが多い。
特開2012−236808号公報
例えば、特許文献1には、細胞成長因子を含有させた化粧料によれば、皮膚細胞の増殖や世代交代を効率的に行うことができ、張りのある若々しい肌に改善することができると旨が記載され、水分の蒸発を適度に抑制しつつ、細胞成長因子等の機能が阻害されることを防止する観点から、プロテオグリカンをリポソーム内水相に内包させることを示唆する旨が記載されている。
しかしながら、肌水分量の増加及び肌ハリ改善の両立の更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、肌水分量の増加及び肌ハリ改善を両立するリポソーム、上記リポソームを含有するリポソーム液及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、リポソームの膜(脂質層)がプロテオグリカンを含有するリポソームを使用することにより肌のハリが特に向上することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下の通りである。
(1)リポソームの膜がプロテオグリカンを含有する、リポソーム。
(2)上記(1)に記載のリポソームを含有するリポソーム液。
(3)上記(1)に記載のリポソームを含有する化粧料。
(4)リポソームの膜がプロテオグリカンを含有するリポソームを製造する方法であって、
プロテオグリカン及び脂質を溶媒に溶解又は分散させた溶液から前記溶媒を除去して形成された薄膜を水溶液又は水と接触させることにより前記リポソームを製造する方法。
本発明によれば、肌水分量の増加及び肌ハリ改善を両立するリポソーム、上記リポソームを含有するリポソーム液、及び化粧料、並びに上記リポソームを製造する方法を提供することができる。
<リポソームの膜がプロテオグリカンを含有する、リポソーム>
本発明のリポソームは、リポソームの膜(脂質層)がプロテオグリカンを含有する。当該プロテオグリカンは、リポソームの膜成分となっていても、リポソームの膜間に取り込まれていてもよい。中でも、プロテオグリカンがリポソームの膜成分として存在することが好ましい。
プロテオグリカンが含有されるリポソーム膜としては、単層の脂質二重層であってもよいし、複数の脂質二重層からなる多重層であってもよい。
なお、本発明のリポソームの内水相は、単なる水であっても、プロテオグリカンを含有していても含有していなくてもよく、他の生理活性成分を含有していてもよい。
本発明におけるプロテオグリカンの由来としては、特に制限はないが、魚類の軟骨由来のプロテオグリカン等が挙げられる。魚類としては特に制限されないが、具体的にはマス(カラフトマス、サクラマス、サツキマス等)、サケ(シロザケ、ベニザケ、ギンザケ、マスノスケ、スチールヘッド等)、サメ、タラ等が挙げられる。サケ科サケ属の魚が好ましく、特にサケ又はマスが好ましい。また、軟骨としては、特に制限されないが、頭部軟骨、中でも鼻軟骨が好ましい。また、魚類が食品製品等へ加工される際に頭部は通常廃棄されることから、頭部軟骨の入手コストは安く、大量に安定供給され得るという利点もある。
本発明のリポソームにおけるプロテオグリカンの含有量としては本発明の効果が損なわれない範囲で特に制限はないが、リポソーム膜成分全質量に対して0.1〜30質量%であることが好ましく、0.5〜20質量%であることがより好ましく、1〜15質量%であることが更に好ましく、3〜10質量%であることが特に好ましい。
本発明のリポソームの脂質膜を構成する脂質膜成分には、少なくともリン脂質、糖脂質、ステロール類、グリコール類、カチオン性脂質、ポリエチレングリコール(PEG)変性脂質(例えばPEG−リン脂質)等が含まれる。なかでも、リン脂質及び/又は糖脂質が好ましく使用される。
使用できるリン脂質としては、例えば、ホスファチジルコリン(レシチン)、ホスファチジルセリン、ホシファチジン酸、ホスファチジルグリセリン、ジオレオイルホスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルコリン、ジパルミトイルホスファチジルコリン、パルミトイルオレオイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、ジセチルホスフェート、リゾホスファチジルコリン(リゾレシチン)、卵黄レシチン、大豆レシチン又はこれらの水素添加リン脂質等が特に限定されることなく使用できる。
上記リン脂質は1種又は2種以上を併用することも可能である。
糖脂質としては、ジガラクトシルジグリセリド、ガラクトシルジグリセリド硫酸エステル等のグリセロ脂質、ガラクトシルセラミド、ガラクトシルセラミド硫酸エステル、ラクトシルセラミド、ガングリオシドG7、ガングリオシドG6、ガングリオシドG4等のスフィンゴ糖脂質等を挙げることができる。
リポソーム膜の構成成分として、上記脂質の他に必要に応じて他の物質を加えることもできる。例えば、脂質膜安定化剤として作用するステロール類、例えばコレステロール、ジヒドロコレステロール、コレステロールエステル、フィトステロール、シトステロール、スチグマステロール、カンペステロール、コレスタノール、又はラノステロール等が挙げられる。また1−O−ステロールグルコシド、1−O−ステロールマルトシド又は1−O−ステロールガラクトシドといったステロール誘導体もリポソームの安定化に効果があることが知られている。これらの中で、特にコレステロールが好ましい。
ステロール類の使用量として、リン脂質(PEG-リン脂質を含まず)/ステロール類のモル比が100/60〜100/90であることが好ましく、100/70〜100/85であることがより好ましい。このモル比は、PEG-リン脂質を除くリン脂質量を基準としている。該モル比が100/60〜100/90であるとリン脂質(PEG-リン脂質を含まず)とステロール類との混合脂質の分散性を向上させるステロール類による安定化が充分に発揮され得る。
上記ステロール類の他にリポソーム膜の構成成分として、グリコール類を加えてもよい。リポソームを作製する際に、リン脂質等ともにグリコール類を添加すると、リポソーム内での水溶性化合物の保持効率が上昇する。グリコール類として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール等が挙げられる。グリコール類の使用量として、脂質全質量に対して0.01〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%の割合がより好ましい。
本発明のリポソームの粒径としては、本発明の効果が損なわれない範囲で特に制限はないが、粒径10nm〜100μmが挙げられ、本発明の効果をより確実に達成する観点から、粒径50nm〜50μmであることが好ましく、粒径100nm〜10μmであることがより好ましい。リポソームの粒径は、例えば、コールターカウンター(ベックマン・コールター株式会社製:サブミクロン粒子アナライザーN5)等により測定することができる。
<リポソームの製造方法>
上記リポソームの製造方法としては、本発明の効果が損なわれない範囲で特に制限はないが、例えば、(1)プロテオグリカン及び脂質と有機溶媒(クロロホルム、メタノール等)との混合物から前記有機溶媒を減圧除去等により除去して形成された薄膜を水溶液又は水と接触させることにより前記リポソームを製造する方法(いわゆるバンガム法)(特開2011−032230号公報)、(2)プロテオグリカン及び脂質とエーテル又はエタノール等の有機溶媒とを混合し、得られた混合液を緩衝液等の水溶液又は水中に注入した後、有機溶媒を除去することにより調製する方法、さらに、機械的な方法として、(3)超音波処理による方法(特開2005−41869号公報)、(4)高圧ホモジナイザーや高速回転分散機による方法(特開平11−139961号公報)、(5)ポリカーボネート製メンブランフィルターを用いた高圧ろ過による方法、(6)水相の上部にプロテオグリカン及び脂質を含有させた油相を用意し、油相に液滴を導入し、遠心分離による力で液滴を水相に引きずり込む方法、(7)プロテオグリカン及び脂質とエタノール等の水と相溶する有機溶媒とを混合した後、透析膜を介して有機溶媒を水に置換する方法(特開平01−224042号公報)等が挙げられる。
特に好ましい方法としては、プロテオグリカン及び脂質を溶媒に溶解または分散させた溶液から前記溶媒を除去して形成された薄膜を水溶液又は水と接触させることによりリポソームを製造する方法が好ましい。
前記溶媒としては、水、エタノールやブタノール等の低級アルコールやクロロホルム等の有機溶媒が挙げられる。特に、水を使用した場合には、プロテオグリカンや脂質が溶解しにくいため、超音波等により分散させて溶液とすることが好ましい。この溶液から薄膜を形成する際には、基板に当該溶液を接触させながら乾燥させればよい。例えば、ガラス製のフラスコに前記溶液を投入し、加熱しながらロータリーエバポレータを使用することにより、溶媒を除去しプロテオグリカン及び脂質の薄膜をフラスコの内壁(基板)に形成させることができる。
また、薄膜を水溶液又は水と接触させる方法としては、任意の容器の器壁(基板)に薄膜を形成した後、緩衝液等の水溶液又は水の存在下において前記薄膜を振とう(膨潤)させる方法等が挙げられる。
器壁を形成する容器としては、特に制限はないが、フラスコ等が挙げられる。
また、必要により、さらに機械的撹拌手段により薄膜を前記器壁からはがすことにより上記リポソームを製造することができる。
<リポソーム液>
本発明のリポソーム液は、上記リポソームを含有する液である。
本発明のリポソーム液は、任意の液に、単離された上記リポソームを添加した液であってもよいし、上記リポソームを製造する方法で調製されたリポソームを含有する液そのままであってもよい。
また、本発明のリポソーム液は、本発明の効果が損なわれない範囲で他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、粘度調整剤、油剤、粉体(色素、樹脂、顔料等)、フェノキシエタノール等の防腐剤、香料、1,3−ブチレングリコール等の保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。以下に配合成分の具体例を示すが、これらに限られるものではない。
陰イオン性界面活性剤としては、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
また、両性界面活性剤としては、グリシン型、アミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベタイン型、スルホン酸型、硫酸型、リン酸型等が挙げられ、好適なものとして2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が例示できる。また、レシチン等のリン脂質を、リポソームを形成することを目的とする以外に両性界面活性剤として使用することもできる。
非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシド等が挙げられる。
粘度調整剤としては、アクリル酸アミド及びその誘導体、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、セルロース、ケラチン及びコラーゲン又はその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グァーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等が挙げられる。
油剤としては、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わない。油剤としては、例えばセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、分岐脂肪酸コレステリル等のコレステロールエステル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂、ジメチルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
粉体としては、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の樹脂、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料の顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。
<化粧料>
本発明の化粧料は上記リポソームを含有する。
本発明の化粧料としては上記リポソーム液を、そのまま用いることもできるが、上記リポソーム液は化粧料に含有させて用いることに適している。
化粧料としては、その区分に制限はなく、各種化粧料、トイレタリー製品等を幅広く含むものであり、化粧水、乳液、エッセンス、パック剤、ピーリング剤、洗顔料等の基礎化粧料、口紅、ファンデーション等のメイクアップ化粧料、ボディソープ、石鹸、シャンプー、リンス、コンディショナー等のトイレタリー製品、毛髪用セット剤等の毛髪用化粧料等が挙げられる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
下記表1に示した組成の各原料を用いて、下記調製方法によりリポソーム液1〜4を調製した。
Figure 2018115124
(1)リポソーム液1
リポソーム膜成分(レシチン及びプロテオグリカン)を水/エタノール混合溶媒(1/9(体積比))に混合後、エバポレーターにて溶媒を除去しフィルムを作製した。そこへ精製水を加え振とうしてフィルムをはがし、プロテオグリカンを膜に含有するリポソーム液を調製した。
(2)リポソーム液2
リポソーム膜成分(レシチン)を水/エタノール混合溶媒(1/9(体積比))に混合後、エバポレーターにて溶媒を除去しフィルムを作製した。そこへプロテオグリカンを精製水で溶解した水溶液を加え、振とうしてフィルムをはがし、プロテオグリカンを内包させたリポソーム液を調製した。
(3)リポソーム液3
リポソーム膜成分(レシチン)を水/エタノール混合溶媒(1/9(体積比))に混合後、エバポレーターにて溶媒を除去しフィルムを作製した。そこへ精製水を加え振とうしてフィルムをはがし、プロテオグリカンを含まないリポソーム液3を調製した。
(4)リポソーム液4
リポソーム膜成分(レシチン)を水/エタノール混合溶媒(1/9(体積比))に混合後、エバポレーターにて溶媒を除去しフィルムを作製した。そこへ精製水を加え振とうしてフィルムをはがし、リポソームを作製した。そこにプロテオグリカンを溶解させて、プロテオグリカンがリポソーム膜外に存在するリポソーム液4を調製した。
<実施例及び比較例1〜4>
上記リポソーム液1〜4を用いて、下記表2に示した組成の実施例及び比較例1〜4の化粧水を常法により調製した。
Figure 2018115124
実施例及び比較例1〜4の化粧水について評価した。
<評価方法>
10名のモニタ−を任意に抽出し、その前腕の内側に塗布部位を設定し、被験サンプルを朝・夕の2回、適当量を塗布した。また、使用期間は1週間とした。
未塗布時と、各評価サンプル塗布1週間後の角層水分量を角層水分量計SKICON−200EX(I.B.S.製)を用いて測定した。塗布前の角層水分量を100とした時の、塗布後の角層水分量の増減割合を算出した。
また、同時に、「肌ハリ」が改善したかのアンケート調査を、下記基準を用いて行った。
改善した:1点、改善しなかった:0点とし、スコアの合計により評価した。
評価結果を表3に示す。
Figure 2018115124
表3に示した結果から明らかなように、プロテオグリカンをリポソーム膜に含有する実施例の化粧水は、プロテオグリカンを含まないリポソーム液3を用いた比較例2、プロテオグリカンがリポソーム膜外に存在するリポソーム液4を用いた比較例3、及びプロテオグリカン及びリポソームを含有しない比較例4よりも肌水分量増加及び肌ハリ改善の両立が達成されていることが分かる。
特に、プロテオグリカンをリポソーム膜に含有する実施例1の化粧水は、リポソームにプロテオグリカンを内包する比較例1の化粧水よりも肌水分量増加及び肌ハリ改善の両立が達成されていることが分かる。

Claims (4)

  1. リポソームの膜がプロテオグリカンを含有する、リポソーム。
  2. 請求項1に記載のリポソームを含有するリポソーム液。
  3. 請求項1に記載のリポソームを含有する化粧料。
  4. リポソームの膜がプロテオグリカンを含有するリポソームを製造する方法であって、
    プロテオグリカン及び脂質を溶媒に溶解又は分散させた溶液から前記溶媒を除去して形成された薄膜を水溶液又は水と接触させることにより前記リポソームを製造する方法。
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