JP6097524B2 - 画像処理方法、画像処理装置、およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像の解像度を変換する処理を行う画像処理方法、画像処理装置、およびプログラムに関する。
プリンタや複写機、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像処理装置では、高解像度の画像信号を低い解像度の画像データに変換して高精細に出力する構成が提案されている。例えば、高解像度のビットマップデータの各画素を、スポット多重化技術を用いて低解像度のプリンタで出力する構成が提案されている(特許文献1参照)。この技術では例えば600dpiのプリンタでありながら1200dpi相当の画質が表現できるという特徴を有する。
またコントローラ内で高解像度データを展開処理する必要がある箇所を、低解像度データに解像度変換処理を行い、プリンタやコントローラへの負荷を抑えることで、高精細な画質を得る構成が提案されている(特許文献2参照)。この場合、第1の解像度Nを有する第1の画像データを、第1の解像度よりも低い第2の解像度Mを有する第2の画像データに変換して出力する。
特開平04−336859号公報 特開2004−201283号公報
上記の構成においては第1の解像度Nを有する第1の画像データを第2の解像度Mを有する第2の画像データへ解像度変換する際に、解像度変換比率N/Mが整数倍である必要がある。例えば、解像度Nを1200dpiとし、解像度Mを600dpiとする。この場合、解像度変換比率N/Mは1200/600=2となり、整数倍となる。
一方で解像度変換においては解像度変換比率が整数倍でない場合も存在する。例えば解像度Nを600dpiとし、解像度Mを400dpiとする。この場合、解像度変換比率N/Mは、1.5となり、整数倍ではない。上記の構成において解像度変換を行うとサンプリングが整数比で行えないため、各画素のプリンタ出力時に正確な600dpi相当の出力を得られない。例えば第1の画像データに1ドットラインが等間隔に描画されていた場合、解像度変換後の第2の画像データにおいて描画される重心が偏り1ドットラインの等間隔性や線幅均等性が損なわれる。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、第1の解像度を有する第1の画像データから前記第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2の画像データを生成する画像処理装置であって、前記第1の解像度と前記第2の解像度とに基づき、前記第1の画像データにおけるサンプリングするラインを決定する決定手段と、記第1の画像データにおける、前記決定されたサンプリングするラインとサンプリングを行わないラインとの位置関係に応じて、前記サンプリングするライン内の着目画素に適用するフィルタを選択する選択手段と、前記選択手段によって選択されたフィルタを用いて、前記着目画素対してフィルタ処理を行うことで、前記第2の解像度を有する第2の画像データを生成する生成手段とを有する。
本発明によれば、変換前の解像度Nと変換後の解像度Mとの解像度変換比率N/Mが整数倍でない場合でも、プロポーションを保った高精細な画像データの出力を行うことが可能になる。
画像処理装置における制御系の概念構成を示すブロック図。 解像度変換処理の手順を示すフローチャート。 図2に示したS205における詳細処理手順を示すフローチャート。 入力二値画像データおよび出力多値画像データを説明するための図。 副走査方向解像度変換処理用フィルタの一例を示す図。 露光の重ね合わせによるサブドット形成の概念を示す図。 従来の解像度変換処理に用いる解像度変換用フィルタの一例を示す図。 従来の解像度変換処理に係る出力多値画像データを数値化した図。 従来の解像度変換処理に係る入力二値画像データおよび出力多値画像データを示す図。 主走査方向解像度変換処理用フィルタの一例を示す図。 出力多値画像データを数値化し、1を最大値として正規化した例を示す図。 入力二値画像データの一例を示す図。 主走査・副走査方向解像度変換処理用フィルタの一例を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[装置構成]
図1は本発明の一実施形態に係る画像処理装置における制御系の概念構成を示すブロック図である。図1において、制御部100は画像処理装置全体を制御する制御手段である。制御部100は様々な演算、制御、判別などの処理動作を実行する演算部101、本実施形態に係る解像度変換処理プログラムおよび解像度変換用フィルタなどを格納する記憶部102、および本願発明に係る解像度変換処理を実施する画像処理部103を有する。
解像度変換処理が実施される画像データは画像入力部104から制御部100へ入力される。なお、本発明の一実施形態では、画像処理装置が画像データを取得する手段はいずれの方法であってもよい。例えばユーザが所定のアプリケーション上で作成した画像データを画像入力部104より取得してもよい。また、光ディスクやUSB記憶デバイス等の着脱可能なメディアの読み取り装置を備える場合は、該メディアを介して画像データを入力するようにしても良い。さらに、ネットワーク(不図示)を介して接続されている場合はネットワークを介して画像入力部104より画像データを取得するようにしても良い。
制御部100にて画像処理を施された画像処理後の画像データは画像出力部105へ転送される。また、本発明の一実施形態では、制御部100はMFPやプリンタ側に備えられていても良いし、MFPやプリンタにネットワークまたはUSBケーブル等で接続されたPC(不図示)の中に備えられていても良い。
<第1の実施形態>
第1の実施形態においては、解像度変換前の解像度である第1の解像度Nは主走査方向に600dpi、副走査方向に600dpiとする。また、解像度変換後の解像度である第2の解像度Mは主走査方向に600dpiとし、副走査方向に400dpi(以下、600x400dpiと表記)とする。ここで、N、Mは整数である。つまり、解像度変換処理前後の解像度変換比率が整数倍でない場合である。また、第1の画像データ、第2の画像データ共にモノクロ画像データとする。本実施形態においては、第1の画像データはディザ処理を施された二値画像データとし、第2の画像データは8ビット多値画像データとする。
第1の実施形態において、主走査方向への解像度の変換は行わず、副走査方向への解像度のみの変換を行う例を説明する(副走査方向における600dpiから400dpiへの解像度変換)。これは実質的に、第1の画像データから副走査方向に3ライン毎に2ラインをサンプリングし、第2の画像データの副走査方向の画素数が第1の画像データの2/3となる。但し、本実施形態においては単に3画素のうち1画素を間引いているわけではない。
[解像度変換処理]
図4は、第1の画像データから第2の画像データに変換する解像度変換処理を概念的に説明するための図である。図4(a)は第1の解像度Nを有する第1の画像データを部分的に拡大したものであり、図4(b)は図4(a)の画素値を示している。図4(c)は、本実施形態による解像度変換処理を第1の画像データに対して施して得られた第2の画像データを示している。第2の画像データは、前述の通り8ビット多値画像データであり、最小値0、最大値255として出力値をクリップしている。
図4(a)の副走査方向に記されている記号A1〜A3、B1〜B3は、解像度変換処理を行う際に第1の画像データからサンプリングするライン(以下、それぞれラインA1〜A3、ラインB1〜B3とする)である。本実施形態では、前述の通り3ライン毎に2ラインをサンプリングする。ラインAは上にサンプリングを行わないラインが隣接している。一方、ラインBは下にサンプリングを行わないラインが隣接している。つまり、ラインAとラインBはそれぞれリンサンプリングを行わないラインとの位置関係が異なる。
本実施形態は解像度変換処理を行うために複数の解像度変換用フィルタを有する。図5に解像度変換用フィルタの例を示す。図5(a)はラインA1〜A3上にある着目画素に対して使用する解像度変換用フィルタ(以下、フィルタA)を定義した例である。また、図5(b)はラインB1〜B3上にある着目画素に対して使用する解像度変換用フィルタ(以下、フィルタB)を定義した例である。フィルタ内の値は、画素値に対する重み係数(以下、フィルタ係数)を示す。フィルタの中央の位置にあるフィルタ係数が着目画素に対応するように用いられる。
第1の画像データは二値画像データであり、図4(a)の黒く塗られている部分を1、白い部分を0として、ラインA1〜A3、ラインB1〜B3上にある全ての画素にフィルタによる積和演算を実行する。ここで、画像データにおいて、主走査方向の座標をiにて示し、副走査方向の座標をjにて示す。そして、第1の画像データにおけるラインA内の着目画素の値をx(i,j)とするとフィルタAによるフィルタ処理の演算結果は、
OUT= (5 * x(i,j−1)) + (10 * x(i,j)) + (0 * x(i,j+1))
により求められる。なお、“*”は積を意味する。ここで積和演算の対象となる画素の範囲は、フィルタのサイズに応じて決定される。
この演算結果をフィルタ係数の総和との比率で8ビット出力(最大値255)にクリップしたものを出力値とする。ここでは、フィルタAのフィルタ係数の総和は、15(=5+10+0)となる。これはフィルタBも同値である。その結果、第1の実施形態の場合、出力値は0(=255*0/15)、85(=255*5/15)、170(=255*10/15)、255(=255*15/15)の4値となる。このような処理を以下、「出力値をクリップする」と記載する。
[ドット形成]
図6は、レーザー露光の重ね合わせによるドット間のサブドット形成原理を示している。実線で示されている実走査線上の上下の画素601、602にハーフドットの露光を重ね合わせて、実走査線の間にドット603を形成している。この原理を本実施形態では利用している。
第1の実施形態における第2の画像データを示す図4(c)において、上から1ライン目は出力値170である。図4(c)において上から4ライン目と5ライン目に出力値85の画素が並んでいる。プリント出力では、これらの画素に対応する実走査線の間にドットが形成されることで画素が補間され、600dpiの解像度を実現させる。
レーザー露光の露光量は画像出力部105におけるPWM(Pulse Width Modulation)制御により調整することができる。第2の画像データの出力値はエンジン解像度とPWMのパルス幅の比率を示す。つまり、出力値が255の場合は600x400解像度エンジンの1画素分フルに露光することである。また、出力値が85の場合は1/3の幅で露光することであり、これに伴い露光量も1/3になる。つまり、解像度変換用フィルタのフィルタ係数を決定することはPWM制御を用いた露光量を決定することにもなる。
しかしながら電子写真においてはレーザー露光の重なり、電位のピークの寄り合いによってPWMのパルス幅を広げていっても、実際に印刷されるドットは線形に大きく変化するわけではない。理想的には上記のようにフィルタ係数とPWMのパルス幅を線形にクリップすればよいが、プリンタのエンジン特性や出力結果に応じて係数を任意に調整しても良い。
フィルタ係数の値は、以下の二つの値それぞれと1の解像度変換用フィルタを構成するフィルタ係数の総和との比が解像度変換比率N/Mの逆数M/Nと等しくなるように設定する必要がある。
(1)サンプリング点(画素)の値に係るフィルタ係数
(2)非サンプリング点(画素)の値に係るフィルタ係数の総和
なお、(2)に関しては、本実施形態では複数の解像度変換用フィルタ(フィルタA、B)を用いるが、この複数の解像度変換用フィルタのフィルタ係数の総和である。
上記のように解像度変換用フィルタのフィルタ係数を定義する理由は、副走査方向の解像度600dpiから解像度400dpiへ解像度を変換するために、PWM強度を解像度変換比率に応じて弱める必要があるからである。第1の実施形態において、解像度変換比率N/Mの逆数M/Nは、400/600=2/3となる。
第1の実施形態におけるフィルタ係数を例にとると、(1)はフィルタA、フィルタBの着目画素に係るフィルタ係数である“10”となる。(2)は補間される画素(非サンプリング点)に係るフィルタ係数であるフィルタAの“5”とフィルタBの“5”の総和となる。より具体的に説明すると、図4(a)に記されているラインB2とラインA3に上下を挟まれたライン(上から7行目のライン)は第1の実施形態における非サンプリング点から構成される。この非サンプリング点を上下に挟む2点(ラインB2とラインA3上に位置するサンプリング点)それぞれを着目画素として解像度変換用フィルタを適用した場合、この非サンプリング点にはそれぞれフィルタ係数5がかかる。その結果、その総和が10(=5+5)となる。
フィルタ係数の総和は15であるので、(1)(2)それぞれとフィルタ係数の総和との比は10/15=2/3となる。よって、上記に示した解像度変換用フィルタの条件を満たす。
[処理フロー]
本実施形態に係る、解像度変換処理の手順を図2、図3のフローを用いて説明する。
S201にて、制御部100は、解像度Nを有する多値画像データを画像入力部104から取得し、記憶部102に格納する。S202にて、画像処理部103は濃度調整やガンマ補正などの画像処理を入力された多値画像データに対して実行し、S203へ進む。S203にて、画像処理部103は、所定のディザパターンを用いてディザ処理を施す。これにより、多値画像データは二値画像データへ変換される。
S204にて、画像処理部103は、本実施形態に係る解像度変換処理を二値画像データに対して実行する。これにより、二値画像データは解像度Mを有する多値画像データへ変換される。ここでの解像度変換処理については図3を用いて後述する。S205にて、画像処理部103は、解像度変換処理後の多値画像データに対する画像処理を実行する。S206にて、画像処理部103は画像出力部105に多値画像データを転送する。そして、画像出力部105は画像処理部103から取得した多値画像データを用いてプリント処理を行う。
(解像度変換処理)
図3は図2のS204における解像度変換処理の詳細フロー図である。S301にて、画像処理部103は二値画像データを読み出す。S302にて、画像処理部103は第1の解像度Nと第2の解像度Mとの比率に応じて、解像度変換処理のフィルタ処理を開始する第1の着目画素を決定する。本工程における第1の着目画素は、図4(a)におけるラインA1の最初の画素であり、ラインA1の左端の画素とする。
S303にて、画像処理部103は第1の着目画素に対応するフィルタ(ここでは図5(a)に示すフィルタA)を用いて第1の着目画素に対する積和演算を実行する。S304にて、画像処理部103は積和演算を行った出力結果を第2の画像データの出力ビットである8ビットにクリップする。
S305にて、画像処理部103はフィルタAを用いて積和演算を行う次の画素へと着目画素を移す。S306にて、画像処理部103はS303と同様に着目画素に対してフィルタAを用いた積和演算を実行する。S307にて、画像処理部103はS304と同様に積和演算を行った出力結果を第2の画像データの出力ビットである8ビットへとクリップする。S308にて画像処理部103は、フィルタAを用いて積和演算を行うべき画素が残っているかどうか判定する。未処理の画素がある場合は(S308にてYES)S305へ戻り、画像処理部103は次の積和演算を行うべき画素へ着目画素を移して処理を繰り返す。未処理の画素がない場合は(S308にてNO)S309へと移る。
S309にて、画像処理部103はフィルタB(図5(b))を用いて積和演算を行うべき第1の着目画素へと着目画素を移す。本工程におけるフィルタBを適用する第1の着目画素は図4(a)におけるラインB1の最初の画素であり、ラインB1の左端の画素である。S310にて、画像処理部103はフィルタBを用いて着目画素に対して積和演算を実行する。
S311にて、画像処理部103はS307と同様に積和演算を行った出力結果を第2の画像データの出力ビットである8ビットにクリップする。S312にて、画像処理部103はフィルタBを用いて積和演算を行うべき次の画素へと着目画素を移す。S313にて、画像処理部103はフィルタBを用いた積和演算を着目画素に対して実行する。
S314にて、画像処理部103は積和演算を行った出力結果を第2の画像データの出力ビットである8ビットにクリップする。S315にて、画像処理部103はフィルタBを用いて積和演算を行うべき画素が残っているかどうか判定する。未処理の画素がある場合は(S315にてYES)S313へ戻り、画像処理部103は次の積和演算を行うべき画素へ着目画素を移して処理を繰り返す。未処理の画素がない場合は(S315にてNO)本解像度変換処理を終了する。
上記の処理により、第1の解像度N(600dpi×600dpi)を有する第1の画像データ400は第2の解像度M(600x400dpi)を有する第2の画像データ402へと変換される。第1の画像データ400の中の非サンプリング点は、上下に隣接するサンプリング点のサブドットの重ね合わせで実走査線の間にドットを形成する。その結果、600x400dpiの出力解像度のエンジンから600dpiの出力画像を得ることができる。
本実施形態に示される制御部100は、プリンタ本体内のコントローラなどの画像処理装置に実装されても良いし、PCなどのホストコンピュータ内のアプリケーションなどのソフトウェアに実装されても良い。
[従来技術との比較]
図4(a)、図7、図8、図9を用いて従来の単一フィルタを用いて解像度変換を行った場合の問題点について説明する。
従来の解像度変換手法に用いられる単一フィルタは解像度を変換する方向に着目画素を中心とした領域を有し、フィルタ係数は着目画素を中心に対称となる係数を持つのが一般的である。第1の実施形態にて用いた入力データを例にとると、副走査方向のみに解像度変換を行うため、単一フィルタは図7に示すフィルタ701のようになる。この単一フィルタを用いて第1の解像度Nを有する第1の画像データ400に対して解像度変換処理を行った結果を図8の画像データ800に示す。
画像データ800に示すように、第1の画像データ400のラインA1を解像度変換処理した結果、画像データ800の1、2行目のラインの画素にそれぞれ128、64の値が出力される。また第1の画像データ400のラインB2とラインA3との間に位置するラインを解像度変換処理した結果、画像データ800の4、5行目のラインの画素にそれぞれ64の値が出力される。つまり、ラインA1、ラインB2とラインA3との間に位置するラインのそれぞれに対する画素の出力値の和が異なる。この場合、プリンタ出力の結果は二つのラインの濃度・線幅が大きく異なってしまい線幅均一性・プロポーションの維持ができない。
また、図9(a)に示す第1の解像度Nを有する第1の画像データ900に対して従来の解像度変換を実行した例を説明する。従来の手法による解像度変換後の結果が図9(b)に示す第2の解像度Mを有する第2の画像データ901である。図9(a)において、ラインB1、B2として600dpiの1ドットラインが2つある。ラインB1とラインB2との間には2ドット分(2ライン分)のスペースがある。しかし、従来の解像度変換処理の結果、図9(b)に示すように、2つのラインの間にスペースがなくなってしまう。このことからも、従来の手法では、線幅均一性・プロポーションの維持ができない結果となってしまう。
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、副走査方向のみの解像度変換処理について説明したが、主走査・副走査の両方向への解像度変換についても本願発明を用いて実施できる。第2の実施形態においては、第1の解像度600dpiを有する第1の画像データから第2の解像度400dpiを有する第2の画像データへの解像度変換について説明する。主走査方向・副走査方向ともに600dpiから400dpiへの解像度変換とする。
第1の実施形態と同様に、最初に第1の画像データに対して副走査方向への解像度変換処理を実行する。出力された多値画像データは図4(c)に示す画像データ402であり、ここまでは第1の実施形態と同じであるため、処理フロー及び動作の説明は割愛する。
画像処理部103は画像データ402の出力値に対し、最大値255を1として正規化する。図11に正規化した画像データ1100を示す。画像データ1100を第1の解像度600x400dpiを有する第1の画像データとし、第2の解像度400dpiを有する第2の画像データへの主走査方向への解像度変換を行う。図10(a)、(b)に示す解像度変換用フィルタは、主走査方向への解像度変換を実行する際に用いるフィルタA、フィルタBである。つまり副走査への解像度変換処理の後、図10に示す解像度変換用フィルタを用いて主走査方向への解像度変換を同じ手法にて行う。
主走査方向・副走査方向への解像度変換用フィルタのフィルタ係数は、第1の実施形態と同様にエンジン特性やプリンタ出力の結果に応じて調整することができ、主走査方向・副走査方向それぞれ独立した係数調整ができる。
また第2の実施形態において、解像度変換用フィルタは主走査方向への解像度変換と副走査方向への解像度変換との二種類に分け、別々に解像度変換処理を実行した。しかし、図13(a)〜(d)に示すような4つの2次元フィルタを用いた解像度変換処理を実行してもよい。この場合、主走査方向・副走査方向のサンプリング点の位置に応じて4つの解像度変換用フィルタを切り替えることで達成される。これら4つの解像度変換用フィルタは前述した主走査方向・副走査方向への解像度変換用フィルタを統合したものである。
図12は、図4(a)と同じ第1の解像度600dpiを有する第1の画像データであり、図4(a)に主走査方向のサンプリング点を含むラインX1〜X3、Y1〜Y3を示している。ラインA1とラインX1が交差する点では図13(a)に示す解像度変換用フィルタを用い、ラインA1とラインY1が交差する点では図13(b)に示す解像度変換用フィルタを用いる。また、ラインB1とラインX1が交差する点では図13(c)に示す解像度変換用フィルタを用い、ラインB1とラインY1が交差する点では図13(d)に示す解像度変換用フィルタを用いる。
出力された値を第1の実施形態と同様に最大値255として8ビットにクリップすることで、主走査方向・副走査方向のいずれもが第2の解像度400dpiの第2の画像データを得ることができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (8)

  1. 第1の解像度を有する第1の画像データから前記第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2の画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記第1の解像度と前記第2の解像度とに基づき、前記第1の画像データにおけるサンプリングするラインを決定する決定手段と、
    記第1の画像データにおける、前記決定されたサンプリングするラインとサンプリングを行わないラインとの位置関係に応じて、前記サンプリングするライン内の着目画素に適用するフィルタを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択されたフィルタを用いて、前記着目画素対してフィルタ処理を行うことで、前記第2の解像度を有する第2の画像データを生成する生成手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記選択手段が用いる複数のフィルタは、
    1のフィルタにおいて、前記着目画素に係るフィルタ係数と当該フィルタを構成するフィルタ係数の総和との比が、前記第1の解像度と前記第2の解像度との比の逆数に等しく、
    前記複数のフィルタにおける、前記着目画素以外に係るフィルタ係数の総和と1のフィルタを構成するフィルタ係数の総和との比が、前記第1の解像度と前記第2の解像度との比の逆数に等しいことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記複数のフィルタそれぞれのフィルタ係数の総和は等しいことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記複数のフィルタは、主走査方向の解像度変換処理および副走査方向の解像度変換処理のそれぞれに対して定義されることを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記複数のフィルタは、2次元フィルタであることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記着目画素により決定される所定の範囲の画素に対し、前記選択したフィルタを用いた積和演算を行うことにより、前記第2の画像データを生成することを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 第1の解像度を有する第1の画像データから前記第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2の画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の決定手段が、前記第1の解像度と前記第2の解像度とに基づき、前記第1の画像データにおけるサンプリングするラインを決定する決定工程と、
    前記画像処理装置の選択手段が、前記第1の画像データにおける、前記決定されたサンプリングするラインとサンプリングを行わないラインとの位置関係に応じて、前記サンプリングするライン内の着目画素に適用するフィルタを選択する選択工程と、
    前記画像処理装置の生成手段が、前記選択工程にて選択されたフィルタを用いて、前記着目画素対してフィルタ処理を行うことで、前記第2の解像度を有する第2の画像データを生成する生成工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 第1の解像度を有する第1の画像データから前記第1の解像度よりも低い第2の解像度を有する第2の画像データを生成するためのコンピュータを、
    前記第1の解像度と前記第2の解像度とに基づき、前記第1の画像データにおけるサンプリングするラインを決定する決定手段、
    前記第1の画像データにおける、前記決定されたサンプリングするラインとサンプリングを行わないラインとの位置関係に応じて、前記サンプリングするライン内の着目画素に適用するフィルタを選択する選択手段、
    前記選択手段によって選択されたフィルタを用いて、前記着目画素対してフィルタ処理を行うことで、前記第2の解像度を有する第2の画像データを生成する生成手段
    として機能させるためのプログラム。
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