JP7005314B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ディザ法による擬似中間調処理の技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、レーザービーム等の発光素子によって感光ドラムを露光して潜像を形成し、帯電した色材であるトナーにより潜像を現像し、現像されたトナーを記録媒体に転写して定着させることで印刷を行う。このような画像形成装置は、画素単位には低階調でのみ出力可能であることが多い。従って、印刷対象の画像データの中間調表現を安定して忠実に再現するために、画素単位で多階調を表現する多値画像データに対して、2値階調の画素を複数用いて多階調を表現する擬似中間調処理を行なって、画素単位の階調数を下げる処理がなされる。特許文献1には、ハイライト部(低濃度部)の再現性を向上させる擬似中間調処理の手法が開示されている。
特開2008-227770号公報
ハイライト部における細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)は、擬似中間調処理後の低階調で表現された画像データにおいて、対応する点灯画素の数が少ない。そのため、細線や文字の描画位置によっては、ハイライト部において描画抜けなどの描画不良が発生する可能性がある。特許文献1に記載された手法においても、そのような細線や文字の描画不良については考慮されていない。そこで、本発明は、擬似中間調処理により生じ得る細線や文字の品位の劣化を防ぐことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明による画像処理装置は、多値の入力画像データに対して閾値マトリクスを用いた擬似中間調処理を行って、階調を表す単位であるセルごとにドットパターンが形成されたハーフトーン画像データを生成する生成手段と、擬似中間調処理に用いる閾値マトリクスとして、少なくとも第1の閾値マトリクスを保持する保持手段と、を備え、第1の閾値マトリクスには、ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記ドットパターンが成長する方向がすべての隣接するセル間で異なるように、前記第1の閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンの形成過程において最初に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で同じであり、かつ、前記ドットパターンの形成過程において2番目に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で異なるように前記閾値が配置されていることを特徴とする。


本発明によれば、擬似中間調処理により生じ得る細線や文字の品位の劣化を防ぐことが可能になる。
第1実施形態に係る画像処理装置を含む画像形成システムの構成の一例を示すブロック図である。 画像形成装置のコントローラの構成の一例を示すブロック図である。 レンダリング部のレンダリング処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理部の処理の流れを示すフローチャートである。 ディザ法による擬似中間調処理を説明するための図である。 一般的なディザマトリクスのセルの一例を示した図である。 一般的なディザマトリクスの構成の一例を示す図である。 一般的なディザマトリクスを用いた擬似中間調処理により2値ビットマップが生成される様子を示す図である。 3画素幅のイエローの細線がモノクロ機で印刷される様子を示す図である。 第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを構成するセルを説明するための図である。 第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスの構成の一例を示す図である。 第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを用いた擬似中間調処理を説明するための図である。 第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを構成するセルを説明するための図である。 第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスの構成の一例を示す図である。 第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを用いた擬似中間調処理を説明するための図である。 濃度補正用テストチャートの一例を示す図である。 濃度補正テーブルが生成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。 現状の濃度特性と目標の濃度特性との関係を説明するための図である。 ディザマトリクス選択処理の流れを示すフローチャートである。 異方向成長のディザマトリクスの他の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態ではコピー機能やプリンタ機能等の複数の機能を備える多機能処理装置(MFP:Multi Function Peripheral)に本発明を適用する場合を例にする。なお、以下の実施形態に記載されている構成要素は、本発明の例としての形態を示すものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定するものではない。
<第1実施形態>
第1実施形態では、擬似中間調処理により生じる、低濃度の細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)の描画欠けや描画抜けを抑制する画像処理装置の一例を説明する。なお、本実施形態では、画像処理装置においてディザ法による擬似中間調処理が行われることを前提とする。ここで、ディザ法について簡単に説明する。ディザ法では、ディザマトリクスと呼ばれる閾値テーブルが用いられる。そして、画像データの各画素の画素値と、閾値テーブル内の対応する閾値とが比較され、対象画素をON(点灯)かOFF(消灯)に設定される。このようにしてディザ法では、階調を表現する単位であるセルごとにドットパターンを形成して、擬似中間調の画像(ハーフトーン画像)を生成する。
[画像形成システム]
図1は、第1実施形態に係る画像処理装置を含む画像形成システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す画像形成システムでは、ホストコンピュータ(以下、PCと称する)100と画像形成装置101とが、ネットワーク106を介して接続されている。なお、図1に示す画像形成システムでは、1台のPCと1台の画像形成装置が例示されているが、PC及び画像形成装置が複数存在し、それらが互いに接続されていてもよい。また、図1に示す画像形成システムでは、接続方法としてネットワークを適用しているが、これに限られない。例えば、接続方法として、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
PC100は、パーソナルコンピュータの機能を有する。PC100は、ネットワーク106を介してデータを送受信する。本実施形態では、PC100は、画像形成装置101に対して、プリンタドライバを介した描画データを送信する。
画像形成装置101は、画像出力デバイスであるプリンタ104と、ユーザが指示を行うための複数のキーやユーザに通知すべき各種情報を表示する操作部102と、原稿画像を読み取るスキャナ105とを有する。さらに、画像形成装置101は、画像形成装置101全体の動作制御を司るコントローラ103を有する。
[コントローラ]
図2は、画像形成装置101のコントローラ103の構成の一例を示すブロック図である。コントローラ(画像処理装置ともいう)103は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD(ハードディスクドライブ)204、レンダリング部207、画像処理部208、及び濃度補正テーブル生成部210を有する。また、コントローラ103は、操作部I/F205、ネットワークI/F206、及びプリンタI/F209を有する。さらに、コントローラ103は、ネットワーク106介してPC100や外部の画像形成装置などと接続される。これにより、コントローラ103は、描画データやデバイス情報の入出力を行うことができる。
CPU201は、ROM203に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御するとともに、コントローラ103内部で行われる画像処理等の各種処理を統括的に制御する。RAM202は、CPU201が動作するためのシステムワークメモリである。RAM202は、描画データやビットマップデータ等の画像データを一時記憶するためのメモリとしても用いられる。RAM202は、記憶したデータを電源オフ後も保持しておくSRAMと、記憶した内容が電源オフ後に消去されてしまうDRAMとにより構成されている。ROM203は、装置のブートプログラムなどを格納する。HDD204は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データ、後述する擬似中間調処理に用いられる閾値マトリクス(本実施形態ではドット集中型のディザマトリクス)を格納する。
操作部I/F205は、操作部102と接続するためのインターフェースである。操作部I/F205は、操作部102に表示するための画像データを操作部102に出力する。また、操作部I/F205は、操作部102に入力された情報を操作部102から取得する。
ネットワークI/F206は、ネットワーク106に接続され、ネットワーク106を介して他の装置との間で、描画データや画像データなどの情報の送受信を行う。スキャナI/F211は、スキャナ105に接続され、スキャナ105が原稿画像を読み取ることで得られる画像データを、スキャナ105から受信する。レンダリング部207は、PC100などから送信された描画データであるPDLコードデータをもとに生成された中間データを受け取り、中間データからコントーン(多値)の画像ビットマップデータを生成する。以下、画像ビットマップデータを単に画像ビットマップと表現する。濃度補正テーブル生成部210は、画像ビットマップの画素値を補正する濃度補正テーブルを生成する。
画像処理部208は、レンダリング部207で生成されたビットマップを受取り、該画像ビットマップに付随されている属性データを参照しながら画像ビットマップに画像処理を施す。画像処理後のビットマップデータは、プリンタI/F209を介してプリンタ104に出力される。
[レンダリング処理]
図3は、レンダリング部207のレンダリング処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、まず、レンダリング部207は、PC100などから送信された描画データを取得する(ステップS301)。そして、レンダリング部207は、描画データを解析し、描画データが、文字、線、図形、イメージのいずれかの属性であるかを決定する(ステップS302)。このとき、レンダリング部207は、描画データが文字種や文字コード等で表される文字描画の情報である場合は、該描画データを文字属性であると決定する。また、レンダリング部207は、描画データが座標点や長さ、太さで表される線描画のコマンドである場合は、該描画コマンドを線属性であると決定する。また、レンダリング部207は、描画データが矩形、形状、座標点で表される図形描画のコマンドである場合は、該描画データを図形属性であると決定する。また、レンダリング部207は、描画データがビットマップデータで表されるイメージ描画の情報である場合は、該描画データをイメージ属性であると決定する。さらに、レンダリング部207は、文字属性を、文字の大きさに応じて、小ポイント文字か、否かに分類する。
次に、レンダリング部207は、描画データの情報から、コントローラの処理解像度に合わせて描画する画素パターンを形成し、各画素に描画する色情報(コントーン値)を入れた画像ビットマップデータを生成する(ステップS303)。さらに、レンダリング部207は、画像ビットマップデータの各画素に対応するようにステップS302で解析された属性を格納した属性ビットマップデータを生成し処理を終了する(ステップS304)。以下、画像ビットマップデータを単に画像ビットマップと表現する。また、属性ビットマップデータを単に属性ビットマップと表現する。生成された画像ビットマップと属性ビットマップは、RAM202またはHDD204に格納されるか、または画像処理部208に送られる。
[画像処理部]
図4は、画像処理部208の処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、画像処理部208は、コントローラの処理解像度に合わせてレンダリング部207にて生成された、画像ビットマップと属性ビットマップとをレンダリング部207から取得する(ステップS401)。なお、画像ビットマップと属性ビットマップとがRAM202またはHDD204に格納されている場合には、それらの記憶装置から各ビットマップが読み出される。次に、画像処理部208は、プリンタエンジンがカラープリンタエンジンであるかを判断する(ステップS402)。カラープリンタエンジンであると判断された場合は(ステップS402のYES)、画像処理部208は、画像ビットマップの各画素の色情報を、色変換LUTやマトリクス演算により、カラープリンタエンジンの色形式に変換する(ステップS403)。カラープリンタエンジンの色形式はCMYKである。一方、カラープリンタエンジンではない、すなわちモノクロプリンタエンジンであると判断された場合は(ステップS402のNO)、画像処理部208は、モノクロプリンタエンジンで用いられるKの値に変換する(ステップS404)。このとき、画像処理部208は、画像ビットマップの各画素の色情報を、後述するグレー変換式及び輝度濃度変換式を用いてKの値に変換する。
次に、画像処理部208は、属性ビットマップの各画素の属性情報に応じて、各色の濃度補正テーブルを用いて画像ビットマップの画素値を補正する(ステップS405)。最後に、画像処理部208は、属性ビットマップの各画素の属性情報に応じてディザマトリクスを選択し、画像ビットマップの画素に対して、選択したディザマトリクスを用いたディザ法による擬似中間調処理を施す(ステップS406)。なお、本実施形態に係る画像形成装置101は、属性ごとディザマトリクスを保持する。例えば、画像形成装置101は、グラフィックなど濃度を安定させたい属性用のディザマトリクスとして、低線数(例えば106線)のディザマトリクスを保持する。また例えば、画像形成装置101は、文字などギザギザ(がたつき)を抑えたい属性用のディザマトリクスとして、高線数(例えば212線)のディザマトリクスを保持する。
以上のような処理により、画像ビットマップの各画素値(コントーン値)が2値に変換され、2値のビットマップデータ(ハーフトーン画像データともいう)が生成される。以下、2値のビットマップデータを単に2値ビットマップと表現する。生成された2値ビットマップはプリンタ104に送られ、プリンタ104は、2値ビットマップに基づいて印刷を実行する。
[擬似中間調処理]
次に、図5を用いて、ステップS406の擬似中間調処理について詳細に説明する。図5は、ディザ法による擬似中間調処理を説明するための図である。ステップS406の擬似中間調処理において、画像処理部208は、画像ビットマップ(カラー画像データまたはモノクロ画像データ)から、対応する色の画像データを受け取る。つまり、画像処理部208は、カラー画像データからCの画像データ、Mの画像データ、Yの画像データ、及びKの画像データを取得する。または、画像処理部208は、モノクロの画像データからKの画像データを取得する。
画像処理部208は、各画素位置に閾値が配置されたディザマトリクスから、取得した画像データ(入力画像データ)の各画素位置に対応する閾値を読み出す。そして、画像処理部208は、画素位置ごとに、画素値と読み出した閾値とを比較する。そして、画像処理部208は、画素値が閾値より大きい場合は1(黒)を、そうでない場合は0(白)を出力することで、画像データを二値化する。これにより、各画素が0(白)と1(黒)の値を有する、2階調の画像データ(ハーフトーン画像データ)が生成される。
図5(a)には、解像度600dpiのディザマトリクスの一例が示されている。図5(a)に示すディザマトリクス501は、画像データを2値化する際に用いられる、一般的な二値のディザマトリクスである。二値のディザマトリクスは、1枚のマトリクスで構成される。なお、画像データをN値化する場合に用いられるN値のディザマトリクスは、(N-1)枚のマトリクスで構成される。図5(b)には、画像データの一例が示されている。図5(b)に示す画像データ502は、画素値(140)の図形データと画素値(0)の空白データとで構成される、解像度600dpiのKのモノクロ画像データである。
なお、画像データをN値化する場合には、各画素位置に(N-1)個の閾値が段階的に設定された(N-1)枚のマトリクスが用いられる。そして、(N-1)枚のマトリクスのそれぞれから、各画素位置に対応する閾値が読み出され、画素位置ごとに、画素値と読み出された(N-1)個の閾値とが比較される。そして、比較結果に応じて0~N-1のいずれかの値が出力される。なお、N値のディザマトリクスの構成及びN値化の処理の詳細については説明を省略する。
このようにして、入力された連続階調の画像データは、擬似中間調処理によって網点(ドットパターン)で構成される面積階調の画像データに変換される。図5(c)には、画像データ502に擬似中間調処理を適用して得られる画像データが示されている。ディザマトリクス501を用いて画像データ502に対して擬似中間調処理を行うと、画素値が140である領域内の画素のうち、対応する閾値が140より小さい画素については、画素値が1(黒)に設定される。一方、対応する閾値が140以上である画素については、画素値が0(白)に設定される。それにより、図5(c)に示されるような2値のビットマップデータ503が生成される。
なお、ここでは、Kのモノクロ画像データを入力する場合について説明したが、カラー画像データを入力する場合には、CMYKの色版毎に異なるディザマトリクスを用いるようにしてもよい。
[一般的なディザマトリクスの構成]
次に、図6及び図7を用いて、一般的なディザマトリクスの構成について詳細に説明する。ディザマトリクスは、1つのドットパターンを形成するセルを複数個組み合わせて構成される。図6は、一般的なディザマトリクスのセルの一例を示す図である。セルは、N×Mサイズのマトリクスであり、各要素にドットを点灯させる順序を示す値(閾値)が設定される。なお、図6には、スクリーン角度が45度であってスクリーン線数が106線であるディザマトリクスのセルが例示されている。図6に示すセル601は、8×4サイズのマトリクスのセルであり、小さい値が設定された要素から順にドットを点灯させて、1つのドットパターンを形成する。図6に示すセル602~606は、セル601においてドットパターンが形成される様子を示している。セル602に示すように、1番小さい値である0が設定された要素(1,1)のドットから点灯が始まる。なお、要素(x,y)は、セルにおける位置が(x,y)である要素を示す。また、xは列番号を表し、yは行番号を表す。
次いで、セル603に示すように、2番目に小さい値である1が設定された要素(2,1)のドットが点灯する。そして、セル604、セル605、セル606に示すように、ドットを順次点灯させることでドットパターンを形成させていく。このドットパターンの大きさで階調を表現し、8×4サイズのセルで32階調を表現することができる。
図7は、一般的なディザマトリクスの構成の一例を示す図である。画素値に0~255の値が設定される256階調を表現可能な画像データに対して、擬似中間調処理により256階調を表現するためには、図6に示すような8×4サイズのセルを8個組み合わせた、ディザマトリクスが必要となる。
図6に示す8個のセルをシフトさせながら配置し、さらに配置した各セルの点灯順を設定することで、図7に示されるような、各要素に256階調を表現可能な値(閾値)が設定された16×16サイズのディザマトリクスが得られる。図7に示すディザマトリクス701は、セル単位でディザマトリクスを表したものであり、各セル内の値はセルの点灯順を示している。ディザマトリクス702は、ディザマトリクス701を要素単位で表したものである。なお、ディザマトリクス702内の太線は、セルの境界を表している。
[一般的なディザマトリクスによる2値ビットマップの生成]
次に、図8及び図9を用いて、一般的なディザマトリクス702を用いた擬似中間調処理による2値ビットマップの生成について説明する。
まず、図8を用いて、全画素の色信号がイエロー(R=255,G=255,B=0)である図形を、モノクロ機で印刷する場合について説明する。モノクロ機では、イエローの色信号のRGBデータは、ステップS404におけるグレー変換処理及び輝度濃度変換処理により、Kデータ(Kの値で表された画像データ)に変換される。図8(a)には、モノクロ機でイエローの図形に対してグレー変換及び輝度濃度変換を行った場合に得られる画像データ801が示されている。
モノクロ機では、以下の式1に従って、イエローの色信号(R=255,G=255,B=0)が、グレー値(以下、Grayと表記する場合がある)に変換される。それにより、グレー値=236が得られる。式1は、sRGB色空間の色信号をグレー変換するための変換式である。
Gray=0.212R+0.715G+0.0722B (式1)
さらに、モノクロ機では、以下の式2に従って、グレー値(輝度値)が濃度値に変換される。それにより、K=19が得られる。式2は、輝度濃度変換式である。
K=255-Gray (式2)
結果、モノクロ機では、イエロー色信号(R=255,G=255,B=0)は、Kの値(19)に変換される。これにより、イエローの図形は、図8(a)に示されるように、各画素値にK値(19)を有する画像データ801で表される。
図8(b)には、ディザマトリクス702を用いて画像データ801に対して擬似中間調処理を施すことで得られる、2値ビットマップ802が示されている。擬似中間調処理では、ディザマトリクス702が、画像データ801に対して、ディザマトリクス702の先頭の位置(0,0)が画像データ801の先頭の位置(0,0)に合わさるようにして配置される。そして、画像データ801の各画素に対応する閾値がディザマトリクス702から読み出され、各画素の画素値と各画像に対応する閾値とが比較される。そして、画像データ801の各画素のうち画素値が閾値より大きい画素に1(黒)が設定される。一方、画像データ801の各画素のうち画素値が閾値以下の画素に0(白)が設定される。なお、画像データのサイズがディザマトリクスのサイズより大きい場合には、画像データのサイズに合わせてディザマトリクスが繰り返し配置される。
例えば、画像データ801の位置(0,0)の画素(以下、画像(0,0)と記す)については、該画素の画素値(19)と、該画素の位置に対応するディザマトリクス702の要素(0,0)の閾値(64)とが比較される。画素値(19)は閾値(64)以下であるため、2値ビットマップ802の画素(0,0)には0(白)が設定される。また例えば、画像データ801の画素(2,1)については、該画素の画素値(19)と、該画素の位置に対応するディザマトリクス702の要素(2,1)の閾値(8)とが比較される。画素値(19)は閾値(8)より大きいため、2値ビットマップ802の画素(2,1)には1(黒)が設定される。同様にして、画像データ801のすべての画素に対して擬似中間調処理を施すことで、図8(b)に示す2値ビットマップ802が生成される。このようにして、図8(a)に示すイエローの図形は、図8(b)に示す2画素または3画素のドットパターンで構成された2値ビットマップとなる。
次に、図9を用いて、3画素幅のイエローの細線をモノクロ機で印刷する場合について説明する。図9(a)には、3画素幅のイエローの細線を含む画像データ900が示されている。画像データ900には、複数の細線901~905がそれぞれ異なる位置に配置されていて、各細線の色はイエローである。前述した通り、モノクロ機においては、イエローの色信号(R=255,G=255,B=0)は、Kの値(19)に変換される。したがって、グレー変換及び輝度濃度変換後の各細線の画素値は、19となる。
図9(b)には、一般的なディザマトリクス702を用いた擬似中間調処理により得られるドットパターンとイエローの細線の画像データとを重ね合わせた様子を示す図である。一般的なディザマトリクス702を用いた擬似中間調処理により得られるドットパターンの構成は、図8(b)に示す2値ビットマップ802のとおりである。ここで、2値ビットマップ802に対して、イエローの細線901~905のそれぞれの位置を合わせて画像データ900を重ねると、図9(b)に示されるようなビットマップ910が得られる。ビットマップ910における領域911~915は、細線901~905に対応する領域を示していて、領域911~915に属するドットパターンが、細線のドットパターンとして描画される。そのため、3画素幅のイエローの細線901~905をモノクロ機で印刷する際に、一般的なディザマトリクス702を擬似中間調処理に用いると、図9(c)に示すような2値ビットマップ920が生成される。
図9(b)に示すように、細線901,903,905に対応する領域911,913,915にはドットパターンが存在する。したがって、細線901,903,905については、図9(c)において、対応する領域921,923,925にドットパターンが描画される。一方、図9(b)に示すように、細線902,904に対応する領域912,914にはドットパターンが存在しない。そのため、細線902,904についは、図9(c)において、対応する領域922、924にドットパターンが描画されない。したがって、細線902,904は消滅してしまう。
このように、一般的なディザマトリクス702を用いたディザ法による擬似中間調処理では、イエローのように濃度が薄い細線は、描画位置によって、図9(c)に示すように消滅してしまう場合がある。
[異方向成長のディザマトリクスの構成]
次に、図10及び図11を用いて、第1実施形態に係るディザマトリクスの構成について詳細に説明する。本実施形態では、擬似中間調処理において、濃度が薄い細線等の消滅を抑制させるために、異なる方向にドットパターンを成長させるセルにより構成されるディザマトリクス(以下、異方向成長のディザマトリクスと呼ぶ場合がある)を用いる。
異方向成長のディザマトリクスは、ドットパターンを上下左右の4方向に成長させるために、ドットの点灯順を異ならせた4つのセルを組み合わせて構成される。図10は、第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを構成するセルを説明するための図である。点灯順が異なる4つのセル1001,1011,1021,1031は、N×Mのマトリクスであり、各要素にドットを点灯させる順序を示す値(閾値)が設定されている。なお、図10には、スクリーン角度が45度であってスクリーン線数が106線である異方向成長のディザマトリクスのセルが例示されている。セル1011,1021,1031,1041に示されるように、最初にドットを点灯させる開始位置(開始点)は同一位相に設定されている。すなわち、4つのセル1001,10110221,1031ともに開始点が同じであり、位置(1,1)からドットの点灯が開始される。しかし、2番目に点灯させるドットの位置が4つのセルでそれぞれ異なる。本実施形態では、以下、開始点の右方向に2番目のドットを点灯させるセルを、AタイプのセルまたはセルAと呼ぶ。また、開始点の上方向に2番目のドットを点灯させるセルを、BタイプのセルまたはセルBと呼ぶ。また、開始点の左方向に2番目のドットを点灯させるセルを、CタイプのセルまたはセルCと呼ぶ。また、開始点の下方向に2番目のドットを点灯させるセルを、DタイプのセルまたはセルDと呼ぶ。
図10に示すセル1001~1006は、セルAのドットパターンの形成過程を示している。セルAでは、最初に位置(1,1)でドットが点灯し、続いて、その右方向の位置(2,1)でドットが点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1011~1016は、セルBのドットパターンの形成過程を示している。セルBでは、セルAと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルBでは、2番目に点灯させるドットの位置がセルAとは異なり、開始点の上方向の位置(1,0)で2番目のドットが点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1021~1026は、セルCのドットパターンの形成過程を示している。セルCでは、セルA,Bと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルCでは、2番目に点灯させるドットの位置がセルA,Bとは異なり、開始点の左方向の位置(0,1)で2番目のドットが点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1032~1036は、セルDのドットパターンの形成過程を示している。セルDでは、セルA,B,Cと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルDでは、2番目に点灯させるドットの位置がセルA,B,Cとは異なり、開始点の下方向の位置(1,2)で2番目のドットが点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向に順次ドットが点灯していく。
このようにして、本実施形態では、セルA、セルB、セルC、及びセルDの各セルは、互いに異なる方向にドットを順次点灯させてドットパターンを形成する。特に、2番目に点灯させるドットのセル内における位置を隣接するセル間で異ならせた上で、各セルともに開始点を基準として時計回りでドットパターンを成長させている。それにより、例えば図10に示すセル1004,1014,1024,1034のように、高さが2ドットであるドットパターンが高さ3ドットの範囲に形成されるようになり、細線や文字の描画欠けや描画抜けを生じにくくさせている。なお、図10には、各セルにおいて時計回り方向にドットを点灯させる例が示されているが、ドットを順次点灯させていく際の周回方向は、例えば反時計周りであってもよい。
図11は、第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスの構成の一例を示す図である。図11(a),(b)には、第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスにおける、セルA,B,C,Dの配置例と点灯順とがそれぞれ示されている。ディザマトリクス1101は、本実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスをセル単位で表したものである。ディザマトリクス1102は、ディザマトリクス1101のセルの点灯順を表したものであり、各セル内の値はセルの点灯順を示している。本実施形態では、ディザマトリクス1101に示すように、隣接する4つのセルの成長方向がそれぞれ異なるように、セルA,B,C,Dをシフトさせながら配置する。また本実施形態では、ディザマトリクス1102に示すように、ディザマトリクスに配置した32個のセルの点灯順を設定する。それにより、図11(c)に示すような、256階調を表現可能な閾値を有する32×32サイズのディザマトリクスが生成される。ディザマトリクス1103は、ディザマトリクス1101を要素単位で表したものである。このようにして、濃度が薄い細線等の消滅を低減させる異方向成長のディザマトリクスが生成される。
[異方向成長のディザマトリクスによる2値ビットマップの生成]
次に、図12を用いて、第1実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを用いた擬似中間調処理による2値ビットマップの生成について説明する。ここでは、図8(a)に示す、全画素の色信号がイエロー(R=255,G=255,B=0)である図形を、モノクロ機で印刷する場合について説明する。
図12(a)には、ディザマトリクス1103を用いて画像データ801に対して擬似中間調処理を施すことで得られる、2値ビットマップ1200が示されている。ディザマトリクス1103は、前述したディザマトリクス702と同様に、画像データ801に対して、ディザマトリクス1103の先頭の位置(0,0)を画像データ801の先頭の位置(0,0)に合せるようにして配置される。そして、画像データ801の各画素に対応する閾値がディザマトリクス1103から読み出され、各画素の画素値と各画素に対応する閾値とが比較される。そして、画像データ801の各画素のうち画素値が閾値より大きい画素に1(黒)が設定され、それ以外の画素に0(白)が設定される。画像データ801のすべての画素に対して、このような擬似中間調処理を施すことで、図12(a)に示す2値ビットマップ1200が生成される。なお、画像データ801のサイズがディザマトリクス1103のサイズより大きい場合には、前述したように、画像データのサイズに合わせてディザマトリクスが繰り返し配置される。
異方向成長のディザマトリクス1103を用いた擬似中間調処理により得られる2値ビットマップ1200は、図8(b)に示す2値ビットマップ802と同じように、2画素または3画素のドットパターンで構成される。しかし、2値ビットマップ1200は、図8(b)に示す2値ビットマップ802と異なり、隣接するセルのドットパターンの方向(向き)がそれぞれ異なっている。
次に、図9(a)に示す3画素幅のイエローの細線を含む画像データ900を、異方向成長のディザマトリクス1103で擬似中間調処理を施して印刷する場合について説明する。前述したように、図9(a)に示す画像データ900には、複数の細線901~905がそれぞれ異なる位置に配置されていて、各細線の色はイエローである。したがって、前述したグレー変換及び輝度濃度変換が施されると、各細線の画素値は19となる。
図12(b)には、異方向成長のディザマトリクス1103を用いた擬似中間調処理により得られるドットパターン(2値ビットマップ1200のドットパターン)と、イエローの細線の画像データとを重ね合わせた様子を示す図である。2値ビットマップ1200に対して、イエローの細線901~905のそれぞれの位置を合わせて画像データ900を重ねると、図12(b)に示されるようなビットマップ1210となる。ビットマップ1210における領域1211~1215は、細線901~905に対応する領域を示していて、それらのすべての領域にドットパターンが含まれている。したがって、異方向成長のディザマトリクス1103を擬似中間調処理に用いると、図12(c)に示すように、細線901~905に対応する領域1221~1225すべてにドットパターンが描画された2値ビットマップ1220を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態では、ドットパターンが形成される方向が隣接するセル間で異なるように、ディザマトリクスの各セルに閾値を配置する。それにより、濃度を安定して出力するためにディザマトリクスの線数を低く(例えば、106線)した場合でも、従来のような描画不良(図9(c)に示す低濃度の細線などの描画欠けや描画抜け)を生じにくくさせることができる。つまり、本実施形態にかかる異方向成長のディザマトリクスを擬似中間調処理に用いることにより、低濃度の細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)などの描画不良を抑制することが可能になる。また、本実施形態では各セル(セルA~D)内において最初にドットを点灯させる開始点を同一位相に配置している。それにより、ドットパターンの位置ずれによるモアレを発生しづらくしている。
また、本実施形態では、ドットパターンが4×4サイズまで成長した後、すなわち、細線等の消滅を考慮する必要がなくなった後は、各セルにおいて同じ方向にドットを点灯させるようにしている。そのような処理により、ドットパターンが4×4サイズから8×4サイズまで成長する過程において、ドットパターンの位置ずれによるモアレの発生が抑制される。
<第2の実施形態>
第1実施形態では、上下左右の4方向にドットパターンを成長させるセルにより構成される異方向成長のディザマトリクス(異方向成長の第一のディザマトリクス)について説明した。しかし、ドットパターンを成長させる方向は、上下左右以外の方向であってもよい。そこで、第2実施形態では、ドットパターンを斜め方向に成長させる異方向成長のディザマトリクス(異方向成長の第二のディザマトリクス)について説明する。
[異方向成長の第二のディザマトリクスの構成]
本実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスは、ドットパターンを斜め右下、斜め右上、斜め左上、斜め左下の4方向に成長させるように、ドットの点灯順が異なる4つのセルを組み合わせて構成される。図13は、第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを構成するセルを説明するための図である。点灯順が異なる4つのセル1301,1311,1321,1331は、NxMのマトリクスであり、第1実施形態と同様に、各要素にドットを点灯させる順序を示す値(閾値)が設定されている。また第1実施形態と同様に、最初にドットを点灯させる開始点は、4つのセルにおいて同一位相に設定されている。また第1実施形態と同様に、2番目に点灯させるドットの位置を4つのセルでそれぞれ異ならせている。しかし、本実施形態では、2番目のドットを、開始点の上下左右方向ではなく、開始点の斜め右下方向、斜め右上方向、斜め左上方向、斜め左下方向に点灯させる。
本実施形態では、以下、開始点の斜め右下方向に2番目のドットを点灯させるセルを、AタイプのセルまたはセルAと呼ぶ。また、開始点の斜め右上方向に2番目のドットを点灯させるセルを、BタイプのセルまたはセルBと呼ぶ。また、開始点の斜め左上に2番目のドットを点灯させるセルを、CタイプのセルまたはセルCと呼ぶ。また、開始点の斜め左下方向に2番目のドットを点灯させるセルを、DタイプのセルまたはセルDと呼ぶ。
図13に示すセル1301~1306は、セルAのドットパターンの形成過程を示している。セルAでは、最初に位置(1,1)でドットが点灯し、続いて、その斜め右下方向の位置(2,2)が点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1311~1316は、セルBのドットパターンの形成過程を示している。セルBでは、セルAと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルBでは、2番目に点灯させるドットの位置がセルAとは異なり、開始点の斜め右上方向の位置(2,0)が点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1321~1326は、セルCのドットパターンの形成過程を示している。セルCでは、セルA,Bと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルCでは、2番目に点灯させるドットの位置がセルA,Bとは異なり、開始点の斜め左上方向の位置(0,0)が点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。
セル1331~1336は、セルDのドットパターンの形成過程を示している。セルDでは、セルA,B,Cと同様に、最初に位置(1,1)のドットが点灯する。しかし、セルDでは、セルA,B,Cとは異なり、開始点の斜め左下方向の位置(0,2)が点灯する。以降、位置(1,1)を基準として時計回り方向にドットが順次点灯していく。このように、セルA、セルB、セルC、セルDの各セルは、互いに異なる方向にドットを順次点灯させてドットパターンを形成する。
図14は、第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスの構成の一例を示す図である。図14(a),(b)には、第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスにおける、セルA,B,C,Dの配置例と点灯順とがそれぞれ示されている。ディザマトリクス1401は、本実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスをセル単位で表したものである。ディザマトリクス1402は、ディザマトリクス1401のセルの点灯順を表したものであり、各セル内の値はセルの点灯順を示している。本実施形態におけるセルの配置方法は、ディザマトリクス1401に示すように、第1実施形態と同様である。すなわち、本実施形態でも同様に、隣接する4つのセルのドットパターンの成長方向がそれぞれ異なるように、各セルをシフトさせながら配置する。また、ディザマトリクスに配置した32個のセルの点灯順も、ディザマトリクス1402に示すように、第1実施形態と同様である。それにより、図14(c)に示すような、256階調を表現可能な閾値を有する32×32サイズのディザマトリクス1403が生成される。ディザマトリクス1403は、ディザマトリクス1401を要素単位で表したものである。
[異方向成長の第二のディザマトリクスによる2値ビットマップの生成]
次に、図15を用いて、第2実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスを用いた擬似中間調処理による2値ビットマップの生成について説明する。ここでは、図8(a)に示す、全画素の色信号がイエロー(R=255,G=255,B=0)である図形を、モノクロ機で印刷する場合について説明する。
図15(a)は、ディザマトリクス1403を用いて画像データ801に対して擬似中間調処理を施すことで得られる、2値ビットマップ1500が示されている。ディザマトリクス1403は画像データ801に対して、ディザマトリクス1403の先頭の位置(0,0)を画像データ801の先頭の位置(0,0)に合せるようにして配置される。そして、画像データ801の各画素に対応する閾値がディザマトリクス1403から読み出され、各画素の画素値と各画素に対応する閾値とが比較される。そして、画像データ801の各画素のうち画素値が閾値より大きい画素に1(黒)が設定され、それ以外の画素に0(白)が設定される。画像データ801のすべての画素に対して、このような擬似中間調処理を施すことで、図15(a)に示す2値ビットマップ1500が生成される。なお、画像データ801のサイズがディザマトリクス1403のサイズより大きい場合には、前述したように、画像データのサイズに合わせてディザマトリクスが繰り返し配置される。
異方向成長のディザマトリクス1403を用いた擬似中間調処理により得られる2値ビットマップ1500は、図8(b)に示す2値ビットマップ802と同じように、2画素または3画素のドットパターンで構成される。しかし、2値ビットマップ802と異なり、隣接するセルのドットパターンの方向がそれぞれ異なっている。
次に、図9(a)に示す3画素幅のイエローの細線を含む画像データ900を、異方向成長のディザマトリクス1403を用いて擬似中間調処理を施して印刷する場合について説明する。図15(b)には、異方向成長のディザマトリクス1403を用いた擬似中間調処理により得られるドットパターン(2値ビットマップ1500のドットパターン)と、イエローの細線の画像データとを重ね合わせた様子を示す図である。2値ビットマップ1500に対して、イエローの細線901~905のそれぞれの位置を合わせて画像データ900を重ね合わると、図15(b)に示されるようなビットマップ1510となる。ビットマップ1510における領域1511~1515は、細線901~905に対応する領域を示していて、図15(b)では、それらのすべての領域にドットパターンが含まれている。したがって、異方向成長のディザマトリクス1403を擬似中間調処理に用いると、図15(c)に示すように、細線901~905に対応する領域1521~1525すべてにドットパターンが描画された2値ビットマップ1520を得ることができる。
以上のように、開始点から上下左右以外の方向にドットパターンを成長させることによっても、第1実施形態と同様に、低濃度の細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)の描画不良を抑制でき、細線や文字の品位の劣化を防ぐことができる。
<第3の実施形態>
画像形成装置では、理想的な階調を表現するために濃度調整が行われる。濃度調整は、入力画素値から測定される現状の濃度特性が目標の濃度特性となるように、濃度補正テーブルを用いて入力画素値を補正(変換)することで行われる。
しかし、上記の濃度調整では、目標の濃度特性になるように入力画素値が補正される。そのため、現状の濃度特性(補正前の入力画素値から測定される画像形成装置101の出力濃度特性)が目標の濃度特性より濃い濃度特性を示している場合、補正後の入力画素値が補正前の入力画素値よりも小さくなる。それにより、ディザ処理で生成されるドットパターンを構成する点灯画素の数が少なくなる。例えば、0(白)~255(黒)の範囲の値を取り得る画素値に64が設定されたとき、補正前のドットパターンは面積率25%の点灯画素で構成される。このとき、あらかじめ定めた画素値64の目標の濃度値が0.3に設定されているとする。また、実際に測定して得られた現状の濃度特性から算出される濃度値0.3を示す画素値が25であった場合は、濃度補正テーブルを用いた濃度調整によって、入力画素値64は画素値25に変換される。よって、入力画素値64に対するドットパターンは、画素値25に対応するドットパターンである面積率10%の点灯画素で構成されることになる。
このように入力画素値が低い画素値に補正された場合、低濃度の細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)について、点灯画素の数が少なくなり、描画位置によってはドットパターンが存在しなくなる。よって、それらの細線や文字について、上述したような描画欠けや描画抜けが発生する可能性がある。したがって、濃度調整後の画像データに対しても、第1及び第2の実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスは有効である。
一方、入力画素値が高い画素値に補正された場合には、点灯画素の数が多くなるので、上述したような描画欠けや描画抜けは発生しづらくなる。また、異なる方向にドットパターンを成長させる異方向成長のディザマトリクスでは、ドットパターンの位置ずれによる若干のモアレが起こる場合がある。例えば、図10に示すセル1005,1015,1025,1035のように、同じ形状のドットパターンが各セル内において僅かにずれた位置に配置された場合には、若干のモアレ(品質上問題とされない程度のモアレ)が起こる。そこで、本実施形態では、現状の濃度特性に応じて、異方向成長のディザマトリクスと、一般的なディザマトリクスとを切り替えることで、上記のような若干のモアレの発生を抑制する擬似中間調処理について説明する。
[濃度補正テーブル生成処理]
図16及び図17を用いて、濃度補正テーブル生成部210による濃度補正テーブルの生成方法について説明する。図16は、濃度補正用テストチャートの一例を示す図である。図16に示す濃度補正用テストチャートは、パターン領域1601を有する。パターン領域1601は、入力画素値の濃度レベル100%のベタ濃度パターンと、濃度レベルが2%ずつ異なる複数の中間調パターンとで構成された画像1602を含む。なお、入力画素値の濃度レベルの範囲は、0(0%)~255(100%)とする。図16に示す濃度補正用テストチャートは、PC100等のホストコンピュータからのコマンドや画像形成装置のテストプリント機能により、用紙上に印刷される。
図17は、濃度補正テーブルが生成されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。図17に示す処理は、ホストコンピュータからの上記コマンドが受信された場合や、ユーザが画像形成装置101のテストプリント機能の利用を開始した場合に実行される。
まず、コントローラ103は、図16に示す濃度補正用テストチャートを生成する(ステップS1701)。生成されたテストチャートは、プリンタ104で印刷される(ステップS1702)。ユーザは、ステップS1702で印刷されたテストチャートを画像形成装置101の原稿台(図示せず)に載置し、操作部102を介して読み取り指示を入力する。すると、ユーザからの読み取り指示に応じて、原稿台に載置されたテストチャートがスキャナ105によって読み込まれる。コントローラ103は、スキャナ105によって読み込まれたテストチャートから、各濃度レベルのパターンの濃度を測定する(ステップS1703)。コントローラ103の濃度補正テーブル生成部210は、ステップS1703で測定された濃度測定値を受け取り(ステップS1704)、各濃度レベルのパターンの濃度測定値から濃度特性を算出する(ステップS1705)。このとき、算出される濃度特性の一例を図18(a)及び図18(c)に示す。濃度特性1801は、目標の濃度値を示す濃度特性を示していて、濃度特性1802,1804は、ステップS1705で算出された濃度特性、すなわち現状の濃度特性を示している。
図18(a)では、現状の濃度特性1802が、目標の濃度特性1801より高くなっていることを示している。現状の濃度特性1802が、目標の濃度特性1801より高くなっている場合は、入力画素の濃度レベルを小さくして、該濃度レベルを目標の濃度特性1801の濃度レベルに置き換える一次元の濃度補正テーブルを作成する。このとき作成される濃度補正テーブル、すなわち、図18(a)に示す現状の濃度特性1802を目標の濃度特性1801になるように補正する濃度補正テーブルは、図18(b)に示す濃度補正テーブル1803で表される。
一方、図18(c)では、現状の濃度特性1804が、目標の濃度特性1801より低くなっていることを示している。現状の濃度特性1804が、目標の濃度特性1801より低くなっている場合には、入力画素の濃度レベルを大きくして、該濃度レベルを目標の濃度特性の濃度レベルに置き換える一次元の濃度補正テーブルを作成する。このとき作成される濃度補正テーブル、すなわち、図18(c)に示す現状の濃度特性1804を目標の濃度特性1801になるように補正する濃度補正テーブルは、図18(d)に示す濃度補正テーブル1805で表される。
[ディザマトリクス選択処理]
図19は、ディザマトリクス選択処理の流れを示すフローチャートである。ディザマトリクス選択処理は、図4に示すステップS406の処理(擬似中間調処理)において行われる。
まず、画像処理部208は、濃度補正テーブル生成部210で算出された現状の濃度特性が目標の濃度特性1801より高いかを判断する(ステップS1901)。そして、目標の濃度特性1801以下である場合は(ステップS1901のNO)、図7に示す一般的なディザマトリクス702を選択する(ステップS1902)。一方、目標の濃度特性1801より高い場合は(ステップS1901のYES)、図9(a)に示す濃度が薄い細線等の消滅を抑制させるために、異方向成長のディザマトリクス1103、またはディザマトリクス1403を選択する(ステップ1903)。
以上説明したように、本実施形態では、現状の濃度特性が目標の濃度特性より高い場合は、異方向成長のディザマトリクスを用いて擬似中間調処理を行うことで、低濃度の細線や文字(特に、幅が狭い領域がある小ポイントの文字)などの描画不良を抑制する。一方、現状の濃度特性が目標の濃度特性以下である場合は、一般的なディザマトリクスを用いて擬似中間調処理を行うことでモアレの発生を抑制する。このように、濃度特性に適した閾値マトリクスを選択して擬似中間調処理に用いることで、モアレの発生を抑制しつつ細線や文字の品位の劣化を防ぐことが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、上述の実施形態では、スクリーン角度が45度であってスクリーン線数が106線である異方向成長のディザマトリクスを例にした。しかし、他のスクリーン角度や他のスクリーン線数で構成されたディザマトリクスにも本発明は適用可能である。
また、上述の実施形態では、異方向成長のディザマトリクスが2値のディザマトリクスである場合を例にしたが、N値のディザマトリクスにも本発明は適用可能である。N値のディザマトリクスに本発明を適用する場合には、(N-1)枚のマトリクスのそれぞれに対して、上述の実施形態に係る異方向成長のディザマトリクスと同様にして閾値を設定するようにすればよい。
また、上述の実施形態では、矩形のセルが配置された異方向成長のディザマトリクスを例にした。しかし、異方向成長のディザマトリクスには、スクリーン線数やスクリーン角度に合わせて他の形状のセルが配置されていてもよい。例えば、図20(a)に示すような形状のセル2001を配置して得られる、図20(b)に示すようなディザマトリクス2002を、上述の実施形態に係る擬似中間調処理に用いるようにしてもよい。図20(b)に示すセル内のA、B、C、及びDは上述のセルのタイプを表す。つまり、図20(b)に示すセルA,B,C,Dは、最初にドットを点灯させる開始点を同一とし、2番目のドットを点灯させる位置が互いに異なっている。ディザマトリクス2002を擬似中間処理に用いることで、例えば、斜めの細線(図20(b)に示すセルA,B,C,Dの配置角度に沿って描かれた細線)の消滅を防ぐことが可能になる。このように他の形状のセルを配置したディザマトリクスによっても、上述の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
また、本発明は、上述の実施形態の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (12)

  1. 多値の入力画像データに対して閾値マトリクスを用いた擬似中間調処理を行って、階調を表す単位であるセルごとにドットパターンが形成されたハーフトーン画像データを生成する生成手段と、
    前記擬似中間調処理に用いる閾値マトリクスとして、少なくとも第1の閾値マトリクスを保持する保持手段と、を備え、
    前記第1の閾値マトリクスには、前記ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記ドットパターンが成長する方向がすべての隣接するセル間で異なるように、前記第1の閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンの形成過程において最初に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で同じであり、かつ、前記ドットパターンの形成過程において2番目に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で異なるように前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の閾値マトリクスの各セルには、
    前記2番目に点灯させるドットが、前記最初に点灯させるドットの上方向、下方向、右方向、または左方向のいずれかに位置するように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の閾値マトリクスの各セルには、
    前記2番目に点灯させるドットが、前記最初に点灯させるドットの斜め右上方向、斜め右下方向、斜め左上方向、または斜め左下方向のいずれかに位置するように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の閾値マトリクスの各セルには、
    前記最初に点灯させるドットを基準として、隣接するセル間で同じ周回方向にドットが順次点灯するように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする請求項から請求項のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記周回方向が時計周りである
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の閾値マトリクスには、前記ドットパターンが成長する方向がそれぞれ異なる複数のセルが、シフトさせながら繰り返し配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の閾値マトリクスは、各セルにおけるドットの点灯順が分散するように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記保持手段は、前記第1の閾値マトリクスとともに第2の閾値マトリクスを保持し、 前記生成手段は、予め測定して得られる、前記ハーフトーン画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の出力濃度特性に応じて、前記第1の閾値マトリクスと前記第2の閾値マトリクスとのいずれかを選択して前記擬似中間調処理に用い、
    前記第2の閾値マトリクスには、前記ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記第2の閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンが形成される方向が隣接するセル間で同じになるように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記生成手段は、
    前記出力濃度特性が予め定められた目標の濃度特性より高い場合には、前記第1の閾値マトリクスを選択し、
    前記出力濃度特性が前記目標の濃度特性以下である場合には、前記第2の閾値マトリクスを選択する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 多値の入力画像データに対して閾値マトリクスを用いた擬似中間調処理を行う画像処理装置における画像処理方法であって、
    前記擬似中間調処理において、前記入力画像データから、階調を表す単位であるセルごとにドットパターンが形成されたハーフトーン画像データを生成する生成ステップを含み、
    前記閾値マトリクスには、前記ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記ドットパターンが成長する方向がすべての隣接するセル間で異なるように、前記閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンの形成過程において最初に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で同じであり、かつ、前記ドットパターンの形成過程において2番目に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で異なるように前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 多値の入力画像データに対して閾値マトリクスを用いた擬似中間調処理を行って、階調を表す単位であるセルごとにドットパターンが形成されたハーフトーン画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
    予め測定して得られる、前記ハーフトーン画像データに基づき画像を形成する画像形成装置の出力濃度特性に応じて、第1の閾値マトリクスと第2の閾値マトリクスとのいずれかを選択するステップと、
    前記選択された閾値マトリクスを用いて、前記入力画像データに対して前記擬似中間調処理を行うステップと、を含み、
    前記第1の閾値マトリクスには、前記ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記ドットパターンが成長する方向がすべての隣接するセル間で異なるように、前記第1の閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンの形成過程において最初に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で同じであり、かつ、前記ドットパターンの形成過程において2番目に点灯させるドットのセル内における位置が隣接するセル間で異なるように前記閾値が配置されていて、
    前記第2の閾値マトリクスには、前記ドットパターンを形成するための閾値がセル単位で配置されていて、さらに、前記第2の閾値マトリクスの各セルには、前記ドットパターンが形成される方向が隣接するセル間で同じになるように、前記閾値が配置されている
    ことを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1から請求項9のうちのいずれか1項に記載の画像処理装置と
    して機能させるためのプログラム。
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