JP7071564B2 - 画像処理システム、画像処理方法、及び画像処理装置 - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法、及び画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、細線を均等な太さで光描画するための細線補正の技術に関する。
従来、印刷装置は、ホストコンピュータからの印刷データをビットマップデータに展開し、展開したビットマップデータに所定の画像処理を施して印刷を行っている。ビットマップデータは、通常、印刷装置の解像度と同じ解像度のデータに展開される。
また、印刷装置の解像度より高い解像度のビットマップデータへ展開し、その後、各画素のスポット多重化技術を用いて印刷装置の解像度に解像度変換して印刷を行う技術も提案されている。スポット多重化技術を用いることにより、印刷装置の解像度よりも高い解像度の画質が表現可能である。
スポット多重化技術とは、電子写真方式のプリンタにおいて、プリンタの解像度よりも解像度の高いドットを形成する技術である。具体的には、スポット多重化技術では、隣接する画素に対して、互いに重なりができるドット(露光スポット)を中間の電位レベルの光描画で形成する。重なりができるドットを中位の電位レベルの光描画で形成すると、重なり合う部分の電位レベルが高レベルになる。この結果、プリンタの解像度では形成することができない隣接する画素間の位置においてもドットが形成され、プリンタの解像度よりも高い解像度のドットが形成されることになる。特許文献1は、このスポット多重化技術を開示している。
特開平4-336859号公報
上述したように、スポット多重化技術は、高い解像度のドットを形成するために、プリンタの解像度のドットを生成する際に中間の電位レベルのドットを生成する。一方、ラインを光描画する際には、レーザーの走査線の曲がりを補正するために、副走査方向に位相を乗り換えるレーザー曲がり補正が行なわれる。スポット多重化を行なうために中間の電位レベルのドットを用いる場合、同じ幅のラインでも、位相によって(副走査方向の位置によって)生成される電位レベルが異なるため、ラインの太さが変わってしまう場合がある。特に細いラインの場合に、太さの違いが目立ってしまうという問題があった。
本発明に係る画像処理システムは、電子写真方式のレーザーの走査線の曲がりを補正するために、ビットマップデータ主走査方向の所定の位置において副走査方向に画素をずらす補正をする画像処理システムであって、描画データに含まれる、ラインを描画する描画コマンドを取得する取得手段と、前記描画コマンドで規定されているライン幅が複数画素幅である所定の奇数画素幅を、より大きいライン幅である所定の偶数画素幅に変更する変更手段と、前記変更手段で変更された描画コマンドを含む前記描画データに基づいて第1の解像度の2値ビットマップデータを生成する生成手段と、前記生成した2値ビットマップデータに対して前記補正を行なう補正手段と、前記補正された2値ビットマップデータを前記第1の解像度よりも解像度が低い第2の解像度の多値ビットマップデータに変換する変換手段と、前記変換した多値ビットマップデータを印刷手段に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
本発明によればスポット多重化技術を用いてラインを光描画する際に、描画する位相によらず同じ太さのラインを描画することができる。
実施形態1で説明する画像処理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1で説明する画像処理装置のコントローラの構成を示すブロック図である。 実施形態1で説明するレンダリング処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1で説明する画像処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1で説明するプリンタ解像度の多値のビットマップ生成の説明図である。 実施形態1で説明するスポット多重化技術の説明図である。 実施形態1で説明する位相乗換時の多値のビットマップを示す図である。 実施形態1で説明するライン幅調整処理の流れを示すフォローチャートである。 実施形態1で説明するライン幅調整時の多値のビットマップを示す図である。 実施形態2で説明するビットマップのライン幅調整処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2で説明する2値のビットマップデータのライン検出の説明図である。 実施形態3で説明するビットマップの50%ライン幅調整処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態3で説明する50%ライン幅調整時の多値のビットマップを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態においては、コピー機能やプリンタ機能等の複数の機能を備える多機能処理装置(MFP:Multi Function Peripheral)を画像処理装置として用いる例を説明する。なお、以下で説明する実施形態の画像処理装置は、電子写真方式の印刷に用いられる装置であればよく、MFPに限られるものではない。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では、プリンタの解像度よりも高い解像度のドットを形成するスポット多重化処理を行うMFP(画像処理装置)を用いる画像処理システムを例に挙げて説明する。そして、MFPがライン描画コマンドを含む描画データを取得した場合に、光描画する際の位相によって(すなわち、レーザ曲がり補正を考慮した副走査方向の光描画位置によって)ラインの太さが変わらないように予めラインを補正する例を説明する。
[画像処理システム]
図1は本実施形態に係る画像処理システムの構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理システムでは情報処理装置(ホストコンピュータ)10及び画像処理装置11がネットワーク15に接続されている。なお接続数は図1の例に限られることはない。また、本実施例では接続方法としてネットワークを適用しているが、これに限られることはない。例えば、USBなどのシリアル伝送方式、セントロニクスやSCSIなどのパラレル伝送方式なども適用可能である。
ホストコンピュータ(以下、PCと称する)10はパーソナルコンピュータの機能を有している。PC10は画像処理装置11に対して、プリンタドライバを介した描画データを送信する。
画像処理装置11は、画像出力デバイスであるプリンタ部14、画像処理装置11全体の動作制御を司るコントローラ13、及び、ユーザが指示を行うための複数のキーやユーザに通知すべき各種情報を表示する表示部から構成される操作部12を有する。
[コントローラ]
図2は、画像処理装置11のブロック図を示したものであり、コントローラ13の詳細な構成を含む図である。コントローラ13はネットワーク15を介してPC10や外部の画像処理装置などと接続されている。これにより描画データやデバイス情報の入出力が可能となっている。コントローラ13は、CPU201、RAM202、ROM203、HDD204、操作部I/F205、ネットワークI/F206、レンダリング部207、画像処理部208、プリンタI/F209を有する。
CPU201は、ROM203に記憶された制御プログラム等に基づいて接続中の各種デバイスとのアクセスを統括的に制御すると共に、コントローラ内部で行われる画像処理等の各種処理についても統括的に制御する。RAM202は、CPU201が動作するためのシステムワークメモリであり、かつ描画データやビットマップ等の画像データを一時記憶するためのメモリでもある。このRAM202は、記憶した内容を電源off後も保持しておくSRAM及び電源off後には記憶した内容が消去されてしまうDRAMにより構成されている。ROM203には装置のブートプログラムなどが格納されている。HDD204はハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することが可能となっている。
操作部I/F205は、操作部12と接続するためのインターフェース部である。この操作部I/F205は、操作部12に表示するための画像データを操作部12に出力すると共に、操作部12から入力された情報を取得する。ネットワークI/F206はネットワーク15に接続し、描画データや画像データ、情報の送受信を行う。
レンダリング部207は、PC10などから送信された描画データ(PDLデータ)を受信する。レンダリング部207は受信したPDLコードで記述されたPDLデータを元に中間データを生成し、生成した中間データに基づいてコントーン(多値)の画像ビットマップデータを生成する。
画像処理部208は、レンダリング部207で生成された画像ビットマップデータを受取り、この画像ビットマップデータに付随されている属性データを参照しながら画像ビットマップデータに画像処理を施す。画像処理後のビットマップデータは、プリンタI/F209を介してプリンタ部14に出力される。
[レンダリング処理]
図3はレンダリング部207のレンダリング処理の流れを示すフローチャートである。図3において、レンダリング部207は、ステップ301においてPC10などから送信されたPDLデータ(描画データ)を取得する。PDLデータには、各オブジェクトを描画する描画コマンドや、描画の解像度を示す情報などが含まれる。ステップ302においてレンダリング部207は、ステップS301で取得した描画データを解析し、描画データに含まれる描画コマンドが、文字、線、図形、イメージのいずれかの属性の描画コマンドであるかを決定する。レンダリング部207は、描画データに含まれる描画コマンドが文字種や文字コード等で表される文字描画のコマンドである場合は文字属性と決定する。レンダリング部207は、描画コマンドが座標点や長さ、太さで表される線描画のコマンドである場合は線属性と決定する。レンダリング部207は、描画コマンドが、矩形、形状、座標点で表される図形描画のコマンドである場合は図形属性と決定する。レンダリング部207は、描画コマンドがビットマップデータで表されるイメージ描画のコマンドである場合はイメージ属性と決定する。レンダリング部207は、決定した属性に対応する中間データを生成する。
次に、ステップ303においてレンダリング部207は、生成した中間データに基づいて、コントローラの処理解像度に合わせて描画する画素パターンを形成し、各画素に描画する色情報(コントーン値)を各画素に含めた画像ビットマップデータを生成する。本実施形態では、コントローラの処理解像度である第1の処理解像度の画像ビットマップデータを生成する。すなわち、本実施形態では、プリンタ部14の処理解像度である第2の処理解像度ではなく、第2の処理解像度よりも解像度の高いコントローラの処理解像度である第1の処理解像度の画像ビットマップデータを生成する。なお、前述のように、この解像度はPDLデータに含まれる解像度を示す情報に基づいている。さらに、ステップ304においてレンダリング部207は、画像ビットマップデータの各画素に対応するようにステップ302で解析された属性を格納した属性ビットマップデータを生成し処理を終了する。属性ビットマップデータは、画像ビットマップデータと同じ処理解像度の同じサイズの画像データであり、各画素が画像ビットマップデータの対応する各画素の属性を示す値を有するデータである。
生成された描画ビットマップデータと属性ビットマップデータとは、RAM202もしくはHDD204に記録され、画像処理部208へ送られる。
[画像処理部]
図4は画像処理部208の処理の流れを示すフローチャートである。画像処理部208は、ステップ401において、レンダリング部207で生成されたコントローラの処理解像度の画像ビットマップデータと属性ビットマップデータとを取得する。次に、ステップS402において画像処理部208は、画像ビットマップデータの各画素の色情報を色変換LUTやマトリックス演算を用いて、プリンタエンジンの色形式であるCMYKもしくはKの色形式に変換をする。
次に、ステップ403において画像処理部208は、属性ビットマップデータの各画素の属性情報に応じてディザマトリックスを選択し、画像ビットマップデータの画素に対して選択したディザマトリックスを用いたディザ処理を施す。例えば、属性が文字を示す画素については文字に対応するディザマトリックスを選択してディザ処理を施す。これにより、属性に応じてエッジを強調したり平滑化をするなどの画像処理が行なわれる。画像処理部208はディザ処理を行なうことでコントーン値の画像ビットマップの各画素値を2値に変換し、2値のビットマップデータを生成する。
そして、ステップ404で画像処理部208は、レーザーの走査線の曲がりを補正するために、生成した2値のビットマップデータに対して副走査方向に位相を乗り換える(光描画位置を副走査方向にシフトさせる)レーザー曲がり補正を行う。
そして、ステップS405で画像処理部208は、スポット多重化処理のため、多値化フィルタを用いて2値ビットマップデータを多値のビットマップデータに変換する多値化処理を行う。このステップS405の処理の前までは、ビットマップデータの解像度は、前述のようにコントローラの処理解像度となっている。
次に、ステップS406において画像処理部208は、ビットマップデータの画素を間引くことで解像度変換処理を行なう。すなわち、コントローラの解像度(第1の解像度)のビットマップデータをプリンタの解像度(第2の解像度)のビットマップデータ(多値)に変換する解像度変換処理を行って、プリンタの解像度の多値のビットマップデータを生成する。
次に、ステップS405の多値化処理と、ステップS406の解像度変換処理について説明する。
[プリンタ解像度の多値のビットマップ生成処理]
図5は、コントローラ解像度の2値のビットマップデータから、プリンタ解像度の多値のビットマップデータを生成する処理を説明するための図である。プリンタ解像度の多値のビットマップデータは、コントローラの処理解像度の2値のビットマップデータを、多値化処理を用いて多値化し、解像度変換処理で間引くことで生成される。本実施形態では、コントローラの処理解像度である1200dpiの2値ビットマップデータをプリンタの印刷解像度である600dpiの多値ビットマップデータに変換する処理を示す。
図5(a)は、1マスを1ドット(画素)とした、解像度1200dpiの2値(白0,黒1)のビットマップであり、3画素幅の2本のライン(ライン501,ライン502)を示すビットマップである。
図5(b)は、多値化のための3x3サイズの重み係数を持つフィルタである。フィルタは、中心の位置が、ビットマップの注目画素に対応し、注目画素および周辺画素に対して各位置の重み係数を持つ。図5(b)に示すフィルタは、注目画素の画素値が、周囲の画素の画素値を参照して中間レベルの濃度とすることが可能なフィルタである。多値化処理は、注目画素と周辺画素とのそれぞれの画素値(0か1か)に対してフィルタの重み係数を乗算した値の総和を注目画素の値とすることで、多値化する。ビットマップに含まれる全ての画素を注目画素とした繰り返し処理を行なうことでコントローラの処理解像度の2値化のビットマップデータに対して多値化を行なう。
例えば、座標位置を横3、縦2の場合、座標(3,2)と表現する。図5(a)の座標(3,2)を注目画素とすると、周辺画素は、座標(2,1),(3,1),(4,1),(2,2),(4,2),(2,3),(3,3),(4,3)となる。図5(a)の座標(3,2)の多値化の画素の値は、次のように計算される。すなわち、各画素が白0の場合は、0,黒1の場合は1×重み係数を加算する。その結果、総和は、周辺画素(0+0+0+1×2+1×2+1×1+1×2+1×1)+注目画素1×4 =12 となる。従って、座標(3、2)のフィルタ処理後の画素値(多値)は12となる。
図5(c)は、図5(a)の全画素を多値化した結果のビットマップを示す。画素の濃度値は、フィルタの重み係数の総和(16)に対する比率で表現する。例えば、座標(3,2)の画素値は12であるため、濃度値は12/16の75%となる。
図5(b)のフィルタを適用すると、3画素幅のラインのビットマップは、多値化処理により、濃度値0%,25%,75%,100%を持つ画素のラインに変換される(ライン511、ライン512)。
図5(d)は、図5(c)の1200dpiのビットマップを解像度変換した600dpiの多値のビットマップを示す。解像度変換処理は、図5(c)の多値化したビットマップを、コントローラの解像度である1200dpiから、プリンタの印刷解像度である半分の600dpiにするため、縦横1画素置きに画素をサンプリングする。すなわち、画素のサンプリング周期は縦横それぞれ2画素周期である。なお図7を用いて後述するが、このサンプリングの周期が、ラインの縦横のずれ幅(ラインのシフト幅)と同調(合致)しないと、ずれ(シフト)が生じた位置を境界にしてラインに対するサンプリングの相対位置の組み合わせが変わってしまう。それに加えて、ラインの太さ(幅)が、境界前後においてそのラインに対する相対的なサンプリング位置が一致も逆転もしないようなものであると、後述のスポット多重化技術を適用したときに境界前後で形成されるラインの太さが異なってしまう。
例えば、縦の座標を1画素置きに0,2,4,6,8,10、横の座標を1画素置きに0,2,4,6,8,10,12,14の画素をサンプリングし、600dpiの解像度の多値のビットマップに変換する。600dpiの解像度の多値のビットマップでは、図5(a)の3画素幅のライン501は、濃度値75%と75%の2画素で構成されるライン521となる。図5(a)の3画素幅のライン502は、濃度値25%と100%と25%の3画素で構成されるライン521となる。
解像度変換処理でプリンタの解像度に変換された600dpiの解像度の多値のビットマップデータは、プリンタI/F209を介してプリンタ部14に出力される。以上が、図4のステップS405のフィルタ処理とステップS406の解像度変換処理の説明である。
[スポット多重化技術]
図6は、スポット多重化技術によるレーザー露光の重ね合わせによるドット(露光スポット)間のサブドット形成原理を示している。スポット多重化技術において、1画素に対応するレーザー露光によるスポット径はその1画素よりも大きいため、隣接する画素どうしのスポットは互いに一部分が重なる。この一部分が重なることを積極的に利用するのがスポット多重化技術である。実線で示されている実走査線上の上下画素611、612に中間の電位レベルのドットを打ち、露光が重なり合うことで、実走査線の中間にドット631を形成し、走査線よりも高い解像度を表現する。つまり、図5で説明した解像度の例を用いると、600dpiにおける2画素(コントローラ解像度の1200dpiにおける4画素分)の表現ではなく、コントローラ解像度の1200dpiにおける3画素分の解像度の表現が可能となる。
図5(a)の縦の位相(副走査方向の位置)が偶数の座標で始まる3画素幅のライン501は、図5(d)の濃度値75%と75%の2画素のライン521で表わされる。このライン521は、図6の実走査線上で75%の電位レベルのドット611と75%の電位レベルのドット612で露光される。この結果、実走査線の中間の座標に3画素幅相当のライン631として描画される。
また、図5(a)の縦の位相(副走査方向の位置)が奇数の座標で始まる3画素幅のライン502は、図5(d)の濃度値25%と100%と25%の3画素のライン522で表わされる。このライン522は、図6の実走査線上で25%の電位レベルのドット621と100%の電位レベルのドット622と25%の電位レベルのドット623で露光される。この結果、100%の電位レベルのドット622を中心に実走査線上の座標に3画素幅相当のライン632として描画される。
[位相乗換処理]
次に、レーザーの走査線の曲がりを補正するためのステップS404で行なわれる位相乗換処理について説明する。レーザーの走査線の曲がりは、偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置ずれ、および偏向走査装置の画像処理装置本体への組み付け位置ずれなどにより生じる。この位置ずれにより、走査線に曲がりが生じる。画像処理部208は、この走査線の曲がりを相殺するように、主走査方向の所定の位置(乗換位置)で走査線を副走査線方向にシフトさせる処理を行なう。具体的には、ビットマップデータを所定の位置(乗換位置)で副走査線方向に1画素分ずらす処理を行なう。この曲がり補正がされたビットマップデータを用いた走査をすることで、結果として曲がりが解消された光描画がなされることになる。解像度が低いデータに対して曲がり補正をする場合、解像度が高いデータに対して曲がり補正をする場合に比べて1画素分のシフト量が大きいので、段差が目立ちやすくなってしまう。よって、本実施形態においては、解像度が高いコントローラの解像度の段階で曲がり補正を行なう。
図7は、位相乗換時の多値のビットマップ及び位相乗換時に用いられるフィルタを示す図である。位相乗換処理は、前述のようにコントローラの解像度(1200dpi)のビットマップデータについて行なわれる。図7(a)は、位相乗換を行った解像度1200dpiの2値のビットマップであり、3画素幅のライン701を示すビットマップである。横の座標12の位置でレーザー曲がり補正により位相乗換を行うことで、位相が下に1画素ずれたラインのビットマップとなる。
図7(b)は図5(b)と同じ多値化のための3x3サイズの重み係数を持つフィルタである。図7(c)は、図7(a)の位相乗換後のビットマップに対して図7(b)のフィルタを用いて多値化した多値のビットマップである。なお、他のサイズのフィルタを用いても良いが、以下の理由により3x3のフィルタを用いることが望ましい。例えば、奇数x奇数サイズのフィルタでない場合には、フィルタ後の画素値に偏りが生じてしまう。また、例えば5x5のフィルタを用いると3x3のフィルタを用いる場合と比べて画素値がボケた値となってしまう。
図7(d)は、図7(c)の多値のビットマップを解像度変換処理で600dpiの解像度に変換した多値のビットマップである。図7(d)において、位相乗換の前後でラインの位相が1画素ずれるため、位相乗換前のライン711は濃度値75%と75%の2画素で構成され、位相乗換後のライン712は濃度値25%と100%と25%の3画素で構成される。すなわちサンプリング周期が縦2画素であるために、縦方向のサンプリング結果が位相乗換の境界前後で一致も反転もしていない。
ライン711とライン712はラインの濃度値の総和は、75%+75%=150%(ライン711)と25%+100%+25%=150%(ライン712)とであり、同じ値である。しかしながら、濃度25%や75%の中間の電位レベルのドットは、ベタ濃度100%のドットと比べて不安定であるため、ライン711とライン712の光描画する太さが完全には一致せず、太さが違ってしまう場合がある。とりわけ、細線のような細い線を光描画するような場合に太さの違いが目立ってしまうことになる。
そこで、本実施形態においては位相乗換によって、ラインの太さが違ってしまわないように、ライン幅の調整を行う。
[ライン幅調整処理]
図8は、ライン幅調整処理の流れを示すフローチャートである。ライン幅調整処理は、PC10のプリンタドライバで行われる。すなわち、画像処理装置に描画データ(PDLデータ)を送信する前に、プリンタドライバにおいてライン幅を調整する処理を行なう。 なおこのプリンタドライバの処理は、CPU、RAM、HDDを備えるPC10において、このCPUがHDDに記憶されているプリンタドライバプログラムをRAMにロードして実行することで実行される。
図8において、プリンタドライバは、ステップS801で描画データを取得して描画データに含まれる描画コマンドを順に解析する。ステップS802においてプリンタドライバは、ステップS801の解析の結果、描画コマンドがラインの描画コマンドであるか否かを判定する。ラインの描画コマンドである場合には、ステップS803に処理を進める。そうでない場合には、処理を終了する。
ラインの描画コマンドである場合は、ステップS803においてプリンタドライバは、描画コマンドで規定されているラインの幅を取得する。ステップS804においてプリンタドライバは、ラインの幅が既定の幅より小さいか否を判定する。ここで既定の幅は、位相がずれた時に線の太さの違いが表れやすい細線を判定するための値であり、例えば、3画素幅とか5画素幅等の奇数画素幅を指定する。なお、このライン幅はコントローラの解像度の画素幅である。前述のように描画データには、描画コマンドの他にも解像度を示す情報が含まれており、本実施形態では、コントローラの解像度が指定されている。
ステップS804において、既定の幅より小さいと判定された場合はステップS805に処理を進め、そうでない場合には、処理を終了する。ステップS805においてプリンタドライバは、ライン幅が奇数幅(奇数画素幅ともいう)であるか否かを判定する。これは、図5(b)の3x3サイズのフィルタを用いて多値化したラインのビットマップ(図5(c))に対して解像度変換を行った際に、ライン幅が奇数の場合は、位相によってライン(521,522)を構成する画素の濃度値が異なるためである。ライン幅が奇数幅であると判定した場合には、ステップS806に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS806においてプリンタドライバは、ライン幅を+1することでライン幅を偶数幅(偶数画素幅ともいう)に設定(補正)して処理を終了する。以上の処理を描画データに含まれる描画コマンドについて行なう。なおここではプリンタドライバが描画データを解析して上記処理を行うようにしているが、プリンタドライバは次のようにしても良い。すなわち、プリンタドライバは、描画データ(描画コマンド)を作る過程において、PC10の不図示のOS(オペレーティングシステム)が備えるGDI等のインターフェースから順次送られてくる描画コマンドを解析し、ラインの描画コマンドを特定する。そしてプリンタドライバはGDIから送られたラインの描画コマンドについては、偶数幅のライン幅を持つPDL形式の描画コマンドを生成する。他の描画コマンドについては、GDIからの描画コマンドに従ったPDL形式の描画コマンドを生成すればよい。
ライン幅が偶数幅に設定されたラインの描画コマンドを含む描画データ(PDLデータ)は、前述のようにネットワーク15を介して、画像処理装置11に送られる。
図9は、ライン幅調整時の多値のビットマップを示す図である。図9(a)は、図7(a)の3画素幅のラインの2値ビットマップに対して、ライン902とライン903とが追加されている例を示している。すなわち、ライン幅調整処理においてライン幅を1ライン追加して4画素の偶数幅にしたビットマップである。なお、本明細書では、「1ライン」はコントローラの解像度に応じた1画素幅のラインのことである。図7(a)と同様に横の座標12でレーザー曲がり補正により位相乗換を行うことで、位相が下に1画素ずれたラインのビットマップとなっている。
図9(b)は図7(b)と同じ多値化のための3x3サイズの重み係数を持つフィルタである。図9(c)は、図9(a)のビットマップに対してフィルタ(図9(b))を用いて多値化した多値のビットマップである。図7(c)と比べてライン幅が1画素増えた分だけ、濃度値100%のライン911が増える。
図9(d)は、図9(c)の多値のビットマップを解像度変換処理で1画素置きにサンプリングすることで600dpiの解像度に変換した多値のビットマップである。図9(d)において、位相乗換の前後でラインの位相が1画素ずれるが、位相乗換前のライン921は濃度値25%と100%と75%との3画素で構成され、位相乗換後のライン922は濃度値75%と100%と25%との3画素で構成される。すなわちサンプリング周期が縦2画素であるが、ライン幅を補正したおかげで、縦方向のサンプリング結果が位相乗換の境界前後で反転した関係が保たれている。位相乗換前後でラインは、上下で濃度値が反転しているが、同じ濃度値の画素の組み合わせで構成されるため、ラインの太さが変わることはない。
以上説明したように、本実施形態によれば、ライン描画コマンドのライン幅が奇数幅の場合は、1ライン追加して偶数幅にすることにより、位相にかかわらず、常に同じ太さのラインを描画することが可能になる。
なお、本実施形態においては、ライン描画コマンドのライン幅が奇数幅の場合、ライン幅を増加させて(具体的には、1ライン追加して)偶数幅にする例を説明したが、ライン幅を減少させて(例えば、1ライン削除して)偶数幅にする処理でもよい。なお、極端に短いライン幅の場合、1ライン削除することでラインが光描画されない場合もあり得るので、1ライン削除するような形態の場合には、下限の閾値を設けて、閾値よりもライン幅が大きい場合に1ライン削除するという形態であってもよい。
また、本実施形態においては、ライン幅調整処理はPC10のプリンタドライバで行なわれる例を説明したが、画像処理装置11においてライン幅調整処理が行なわれてもよい。すなわち、画像処理装置11のレンダリング部207においてPDLデータを解釈して中間データを生成する際に、図8で示す処理を行なう形態であってもよい。また、本実施形態においては、図8に示された処理にしたがって、規定幅未満、かつ、奇数幅のライン幅のラインコマンドについて、1画素幅分、太くするようにしていた。しかし次のような処理を行っても良い。すなわち、規定幅以下(例えば3画素幅以下)のラインコマンドのライン幅を、規定幅+1画素幅(すなわち4画素幅)に設定(補正)するようにしても良い。このようにすることで、規定幅以下、かつ、偶数幅(2画素幅)のラインも太くすることができ、また、位相の影響を受けずにラインを描画することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、描画データのライン描画コマンドのライン幅を調整する例を説明したが、ライン描画コマンドではなく、イメージや図形の描画コマンドを用いてラインを描画する場合もある。ライン描画コマンド以外でラインを描画する際は、ライン幅が設定されていないため、第1の実施形態で説明した手法ではライン幅を調整することはできない。
そこで、第2の実施形態では、コントローラの処理解像度の2値のビットマップからラインを検出し、ライン幅を調整する処理について説明する。なお、本実施形態においても第1の実施形態と同様にコントローラの処理解像度である1200dpiの2値ビットマップをプリンタの印刷解像度である600dpiの多値ビットマップに変換する処理を示す。
図10は、ビットマップのライン幅調整処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態におけるビットマップのライン幅調整処理は画像処理部208のディザ処理(S402)で生成された2値のビットマップデータに対して行われる。
まず、ステップS1001において画像処理部208は、ステップS402のディザ処理で生成されたコントローラの処理解像度1200dpiの2値のビットマップデータを取得する。
ステップS1002において画像処理部208は、NxMの検出用ウインドウを用いてビットマップデータの各画素のパターンマッチングを行い、ビットマップデータの中からラインデータを検出する。検出用ウインドウは細線を検出するために十分なサイズのウインドウとする。
次に、ステップS1003で画像処理部208は、ステップS1002で検出したラインデータのライン幅を算出する。
ステップS1004で画像処理部208は、ライン幅が既定の幅以下か否かを判定する。既定の幅は、例えば第1の実施形態で説明したように、3画素幅や5画素幅などを指定することができる。ライン幅が既定の幅以下であると判定した場合は、ステップS1005に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS1005において画像処理部208は、ライン幅が奇数幅であるか否かを判定する。ライン幅が奇数幅であると判定した場合は、ステップS1006に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS1007において画像処理部208はラインデータを1画素太らせて、処理を終了する。
その後、第1の実施形態で説明したように、画像処理部208は、1画素太らせを行ったラインデータに対して、多値化処理(S404)及び解像度変換処理(S405)を行う。
図11は、2値のビットマップデータのライン検出を説明する図である。図11は、2値のビットマップデータの一部をNxMの検出用ウインドウで切り出した図である。図11では、7x7のウインドウを用いた例を示している。ライン検出は、ウィンドウ内の各画素を行単位で処理をする。例えば、ウインドウ内の行においてすべてがOFFの画素であればその行は白であると判定する。またウインドウ内の行においてONの画素が5画素以上であればその行は黒であると判定する。上記以外はグレーであると判定する。図11においては、第1行が白であり、2行目以降に黒が続いている。この黒の続く行のまとまりを「ライン」と判定する。図11では、2行目から4行目までの連続する黒の行数をライン幅と判定することで、ラインとライン幅を検出する。図11では、ライン幅3のラインが検出されることになる。
多値化処理、解像度変換処理については、図9を用いて前述しているため、本実施形態では省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、コントローラの処理解像度の2値のビットマップからラインを判定し、ライン幅を調整する。これにより、ライン描画コマンド以外で描画されるラインについても、位相にかかわらず、常に同じ太さのラインを描画することが可能になる。
なお、本実施形態ではライン幅の調整として太らせ処理を例に挙げて説明したが、第1の実施形態と同様に細らせる処理でもよい。また、本実施形態においても次のような処理を行っても良い。すなわち、規定幅以下(例えば3画素幅以下)のラインのライン幅を、規定幅+1の画素幅(すなわち4画素幅)に設定(補正)するようにしても良い。このようにすることで、規定幅以下、かつ、偶数幅(2画素幅)のラインも太くすることができ、また、位相の影響を受けずにラインを描画することができる。
<第3の実施形態>
第1の実施形態および第2の実施形態では、奇数幅のラインに対して1ライン追加、または削除して偶数幅のラインに調整する例を説明した。
奇数幅のラインを偶数幅にすることで、位相乗換によってラインの太さが変化してしまう不具合を解消することできたが、元々の偶数幅のラインと同じ太さになってしまう。例えば、3画素幅のラインは4画素幅のラインに調整されるため、元々4画素幅のラインと同じ太さになり区別がつかなくなる。
そこで、実施形態では、奇数幅のラインに濃度が50%の1画素幅のラインを追加し、元のラインのうち、1ライン(1画素幅のライン)を50%の濃度に間引くことで、奇数幅のラインと、偶数幅のラインとの区別がつくようにする処理について説明する。
図12は、ビットマップの50%ライン幅調整処理の流れを示すフローチャートである。ビットマップの50%ライン幅調整処理は画像処理部208において行なわれ、ディザ処理(S402)で生成された2値のビットマップデータに対して行われる。
なお、ステップS1201からステップS1205までの処理は、第2の実施形態で説明したステップS1001からステップS1005までの処理と同様の処理とすることができるので説明を省略する。
ステップS1204とステップS1205とを経て、ライン幅が既定の幅以下でかつライン幅が奇数の場合、ステップS1206に処理を進める。
ステップS1206において画像処理部208は、1画素置きに間引いた50%のラインデータで1画素幅太らせる。そして、ステップS1207において画像処理部208は、1画素幅太らせたラインエッジの1ラインと反対側のラインエッジの1ラインを1画素置きに間引いて50%ラインデータにして、処理を終了する。
その後、図12で説明した50%ライン幅調整を行ったラインデータに対して、多値化処理(S404)及び解像度変換処理(S405)を行う。
図13は、50%ライン幅調整時の多値のビットマップ及び50%ライン幅調整時に用いられるフィルタを示す図である。図13(a)は、図7(a)の3画素幅のラインの2値ビットマップに対して、50%ライン幅調整処理において、1画素置きに間引いた50%のラインデータ1302、1304を追加したビットマップである。またさらに、追加した50%ラインと反対側のラインエッジの1ラインを1画素置きに間引いて50%ラインデータ1303、1305にしたラインのビットマップである。図7(a)と同様に横の座標12でレーザー曲がり補正により位相乗換を行うことで、位相が下に1画素ずれたラインのビットマップとなる。
図13(b)は図7(b)と同じ多値化のための3x3サイズの重み係数を持つフィルタである。
図13(c)は、図13(a)のビットマップに対してフィルタ(図13(b))を用いて多値化した多値のビットマップである。図7(c)と比べて50%ライン調整を行ったため、ライン1311は、濃度値0%,12%,50%,88%,88%,50%,12%,0%の画素で構成される。
図13(d)は、図13(c)の多値のビットマップを解像度変換処理で1画素置きにサンプリングすることで600dpiの解像度に変換した多値のビットマップである。図13(d)において、位相乗換の前後でラインの位相が1画素ずれるが、位相乗換前のライン1221は濃度値12%,88%,50%の3画素で構成され、位相乗換後のライン1222は濃度値50%,88%,12%の3画素で構成される。位相乗換前後でラインは、上下で濃度値が反転しているが、同じ濃度値の画素で構成されるため、ラインの太さが変わることはない。さらに、ラインを構成する画素の濃度値の総和は、12%+88%+50%=150%となり、図9(d)のラインを構成する画素の濃度値の総和25%+100%+75%=200%と太さが区別できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、奇数幅のラインに濃度が50%の1画素幅のラインを追加し、元のラインのうちの1画素幅のラインを50%の濃度に間引く。これにより、位相にかかわらず、常に同じ太さのラインを描画することができ、さらに、奇数幅のラインと、偶数幅のラインとの区別することが可能になる。
なお、本実施形態では1画素置きに間引いた50%のラインデータを追加し、さらに、追加した50%ラインと反対側のラインエッジの1ラインを1画素置きに間引く例を説明した。しかしながらこの例に限られるものではなく、多値化して解像度変換した画素値(濃度値)の組み合わせが前記補正の前後において同じ組み合わせ(上下反転を含む)となればよい。例えば、2画素置きに2画素間引いた50パーセントのラインデータを追加し、追加した50%ラインと反対側のラインエッジの1ラインを2画素置きに2画素間引く処理でもよい。また、間引くラインについても、エッジとなるラインではなく、エッジから1画素分上のラインを間引く形態でもよい。これらは3x3のフィルタ処理をすることで多値化して解像度変換した画素値(濃度値)の組み合わせが前記補正の前後において同じ組み合わせ(上下反転を含む)となるからである。
また、本実施形態では、ビットマップデータからラインを検出する形態を説明したが、第1の実施形態で説明したような描画コマンドを変更する形態でもよい。例えば、描画コマンドの描画幅が3画素幅を示す場合、その描画コマンドの描画領域の例えば上部に濃度50パーセントのラインを追加する。また、描画コマンドのライン幅を2画素幅に変更し、変更後のラインの描画領域の下部に濃度50パーセントの1ラインを追加する形態でもよい。
(その他の実施例)
上記の各実施形態において、位相乗換処理でビットマップデータを副走査方向に1画素分ずらす処理を行ったために、ライン幅の補正前は、ラインに対する画素サンプリングの相対位置の組み合わせが一致しないことを説明した。しかし、本発明の適用範囲は位相乗換処理を行う場合だけに限定されない。すなわち、ライン幅を補正しないとラインに対する画素サンプリングの相対位置の組み合わせが一致しない場合全般に、適用できる。例えば数画素単位で1画素ごとに副走査方向にずれている奇数幅のラインを、偶数幅のラインに補正し、その補正後のラインにサンプリング周期が2画素(偶数画素)となる画素サンプリングを行うようにしても良い。ライン幅の補正と画素サンプリングの間に、上述の多値化を行っても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (14)

  1. 電子写真方式のレーザーの走査線の曲がりを補正するために、ビットマップデータ主走査方向の所定の位置において副走査方向に画素をずらす補正をする画像処理システムであって、
    描画データに含まれる、ラインを描画する描画コマンドを取得する取得手段と、
    記描画コマンドで規定されているライン幅が複数画素幅である所定の奇数画素幅を、より大きいライン幅である所定の偶数画素幅に変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された描画コマンドを含む前記描画データに基づいて第1の解像度の2値ビットマップデータを生成する生成手段と、
    前記生成した2値ビットマップデータに対して前記補正を行なう補正手段と、
    前記補正された2値ビットマップデータを前記第1の解像度よりも解像度が低い第2の解像度の多値ビットマップデータに変換する変換手段と、
    前記変換した多値ビットマップデータを印刷手段に出力する出力手段と
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記複数画素幅である所定の奇数画素幅は3画素幅であり、前記所定の偶数画素幅は4画素幅である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記変換手段は、前記補正された2値ビットマップデータを多値ビットマップデータに変換し、変換した多値ビットマップデータの解像度を変換する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理システム。
  4. 前記変換手段は、注目画素の画素値が、周囲の画素の画素値を参照して中間レベルの濃度とすることが可能なフィルタを用いることで、前記補正された2値ビットマップデータを前記多値ビットマップデータに変換する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理システム。
  5. 前記変換手段は、前記フィルタとして、中心の位置の係数が他の位置の係数よりも高く設定されている3x3のフィルタを用いる
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理システム。
  6. 前記変更手段は、前記ライン幅が奇数の場合、前記ラインを構成する画素の画素値の組み合わせが前記補正の前後において異なる組み合わせとなると判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理システム。
  7. 電子写真方式のレーザーの走査線の曲がりを補正するために、ビットマップデータ主走査方向の所定の位置において副走査方向に画素をずらす補正をするための画像処理方法であって、
    描画データに含まれる、ラインを描画する描画コマンドを取得する取得工程と、
    記描画コマンドで規定されているライン幅が複数画素幅である所定の奇数画素幅を、より大きいライン幅である所定の偶数画素幅に変更する変更工程と、
    前記変更工程で変更された描画コマンドを含む前記描画データに基づいて第1の解像度の2値ビットマップデータを生成する生成工程と、
    前記生成した2値ビットマップデータに対して前記補正を行なう補正工程と、
    前記補正された2値ビットマップデータを前記第1の解像度よりも解像度が低い第2の解像度の多値ビットマップデータに変換する変換工程と、
    前記変換した多値ビットマップデータを印刷手段に出力する出力工程と
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  8. 前記複数画素幅である所定の奇数画素幅は3画素幅であり、前記所定の偶数画素幅は4画素幅である
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記変換工程では、前記補正された2値ビットマップデータを多値ビットマップデータに変換し、変換した多値ビットマップデータの解像度を変換する
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理方法。
  10. 前記変換工程では、注目画素の画素値が、周囲の画素の画素値を参照して中間レベルの濃度とすることが可能なフィルタを用いることで、前記補正された2値ビットマップデータを前記多値ビットマップデータに変換する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記変換工程では、前記フィルタとして、中心の位置の係数が他の位置の係数よりも高く設定されている3x3のフィルタを用いる
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方法。
  12. 前記変更工程では、前記ライン幅が奇数の場合、前記ラインを構成する画素の画素値の組み合わせが前記補正の前後において異なる組み合わせとなると判定する
    ことを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の画像処理方法。
  13. 電子写真方式のレーザーの走査線の曲がりを補正するために、ビットマップデータの主走査方向の所定の位置において副走査方向に画素をずらす補正をする画像処理装置あって、
    描画データに含まれる、ラインを描画する描画コマンドを取得する取得手段と、
    前記描画コマンドで規定されているライン幅が複数画素幅である所定の奇数画素幅を、より大きいライン幅である所定の偶数画素幅に変更する変更手段と、
    前記変更手段で変更された描画コマンドを含む前記描画データに基づいて第1の解像度の2値ビットマップデータを生成する生成手段と、
    前記生成した2値ビットマップデータに対して前記補正を行なう補正手段と、
    前記補正された2値ビットマップデータを前記第1の解像度よりも解像度が低い第2の解像度の多値ビットマップデータに変換する変換手段と、
    前記変換した多値ビットマップデータを印刷手段に出力する出力手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記複数画素幅である所定の奇数画素幅は3画素幅であり、前記所定の偶数画素幅は4画素幅である
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
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