JP6095386B2 - 機能性シート切断用台シート、キット及び積層体並びに機能性シートの切断方法 - Google Patents

機能性シート切断用台シート、キット及び積層体並びに機能性シートの切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、携帯電話やスマートフォンなどの表示ディスプレイの保護などに有用な機能性シートを切断するために好適に使用される機能性シート切断用台シート、キット及び積層体(本発明において、それぞれ、単に「台シート」、「キット」、「積層体」と称する場合がある)並びに機能性シートの切断方法に関する。
従来、携帯電話やスマートフォンなどの表示ディスプレイの保護、指紋の付着防止、乱反射防止などの種々の目的で、表示ディスプレイに機能性シートを貼付することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の機能性シートは、セパレーターで粘着層が保護された状態で流通され、使用者がセパレーターを剥離した上で、機能性シートのみを粘着層を介して表示ディスプレイに貼付するものである。
しかしながら、携帯電話やスマートフォンには極めて多数の種類が流通しており、その表示ディスプレイの寸法も一様ではない。
そのため、使用者としては、自己の携帯電話やスマートフォンに適合した機能性シートを探す必要があるが、寸法と機能の両方が適合したものを探すのは手間である。
また、供給者側においても、携帯電話やスマートフォンの種類ごとに、かつ、機能性シートの機能ごとに供給するのはコスト的に不利である。
特開2004−117790号公報
そこで、本発明は、携帯電話やスマートフォンの表示ディスプレイの寸法などの違いによらず汎用的に利用できるようにするため、機能性シートを切断するのに利用でき、かつ、切断によって機能性シートの表示ディスプレイへの貼着作用が害されることもない機能性シート切断用台シート、キット及び積層体並びに機能性シートの切断方法を提供することを目的としている。
本発明者は、上記課題を解決するために、鋭意検討を行った。
その過程において、従来技術のように単に機能性シートとセパレーターとが積層されたものについて、その切断を試みたところ、切断の際にストレスがかかることにより切断部分付近に歪みが生じ、機能性シートと表示ディスプレイなどとの貼り合せの際に、切断部分付近に反りが生じて浮き上がってしまったり、切断部分付近を無理に貼り合せようとすると内部に気泡が混入したりするなど、種々の外観不良を招来することが分かった。そして、更なる検討の結果、このような外観不良が、機能性シートを発泡体と積層させた状態で切断することで回避できることを見出すとともに、この手法の実施に適用できる台シート、キット及び積層体をも見出した。
本発明は、上記知見によって完成されるに至った。
すなわち、本発明にかかる台シートは、表示ディスプレイに貼付される機能性シートを前記表示ディスプレイの寸法に応じて切断するに当たり、前記機能性シートを積層して当該機能性シートとともに所望の形状に切断される機能性シート切断用台シートであって、発泡体層を備え、前記発泡体層の一方の面に粘着層を備える
本発明にかかる台シートは、前記発泡体層の一方の面に粘着層を備えることがより好ましい。
次に、本発明にかかるキット及び積層体は上記台シートを含むものであるが、先に用語について整理しておく。
本発明にかかるキット及び積層体は、機能性シートと台シートが分離された状態であって使用時(切断時)に機能性シートと台シートとが積層される形態のもの(以下、単に「機能性シート分離型」という」)と、初めから機能性シートと台シートとが積層された形態のもの(以下、単に「機能性シート一体型」という」)に大別される。
また、本発明において、「キット」なる用語は、2以上の独立したシート又は積層体の組み合わせであって、使用時にそれらの積層が予定されているものを指す。この意味で、「機能性シート一体型」であっても、他の独立したシート(例えば、後述の切断用表示シートなど)又は積層体と組み合わされたものは「キット」の概念に含まれる。
そして、本発明の機能性シート分離型にかかるキットは、
上記台シートと、
機能性基材と、前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートとを含み、
前記台シートの粘着層と前記機能性シートの粘着層とが、それぞれ異なるセパレーターによって保護され、前記台シートと前記機能性シートとが分離された状態となっている
本発明の機能性シート一体型にかかる積層体は、
上記台シートと、
機能性基材と、前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートとを含み、
前記台シートの粘着層と前記機能性シートの粘着層とが1つのセパレーターの表裏面で保護され、前記台シートと前記機能性シートとが一体となっている
本発明の機能性シート一体型にかかるキットは、
上記積層体と、
機能性シートの切断の目安を表示する切断用表示基材と、前記切断用表示基材の表示面とは反対側の面に設けられる粘着層とを備える切断用表示シートとを含み、
前記積層体における機能性シートが、その粘着層とは反対側の面において表面保護シートを備えているものであり、
前記切断用表示シートは、その粘着層がセパレーターにより保護され、前記積層体とは分離された状態となっている、
ことを特徴とする。
本発明にかかる機能性シートの切断方法は、機能性基材と前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付される機能性シートを、前記表示ディスプレイの寸法に応じて切断する機能性シートの切断方法であって、発泡体を用いるとともに、前記発泡体の一方の面に粘着層を配し、前記機能性シートを、前記粘着層を介して前記発泡体に積層させた状態で切断する。
なお、本発明に関して使用する「シート」なる用語には、厚みの薄い「フィルム」も含むこととする。
本発明によれば、使用者が自己の目的に合うように機能性シートを任意の形状に切断でき、携帯電話やスマートフォンなどにおける表示ディスプレイなどに対して、その寸法などの違いによらず汎用的に利用できるのみならず、切断によって機能性シートの表示ディスプレイへの貼着作用が害されること(例えば、切断部分付近に歪みが生じ、機能性シートと表示ディスプレイなどとの貼り合せの際に、切断部分付近に反りが生じて浮き上がってしまったり、内部に気泡が混入したりといった問題が生じること)もない。
本発明のうち機能性シート分離型の実施形態にかかるキットの断面図である。 本発明のうち機能性シート分離型の実施形態にかかるキットの分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の実施形態にかかるキットにおいて、機能性シートのセパレーターに付す切断用表示の変形例を示す斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの断面図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの断面図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート一体型の実施形態にかかる積層体の断面図である。 本発明のうち機能性シート一体型の実施形態にかかる積層体の分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート一体型の別の実施形態にかかる積層体の断面図である。 本発明のうち機能性シート一体型の別の実施形態にかかる積層体の分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート一体型の別の実施形態にかかるキットの断面図である。 本発明のうち機能性シート一体型の別の実施形態にかかるキットの分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の実施形態にかかるキットの使用例を示す分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの使用例を示す分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート分離型の別の実施形態にかかるキットの使用例を示す分解斜視図である。 本発明のうち機能性シート一体型の実施形態にかかるキットの使用例を示す分解斜視図である。
以下、本発明にかかる台シート、キット及び積層体並びに機能性シートの切断方法の好ましい実施形態について詳しく説明するが、本発明の範囲はこれらの説明に拘束されることはなく、以下の例示以外についても、本発明の趣旨を損なわない範囲で適宜変更実施し得る。
〔台シート〕
本発明の台シートは、機能性シートとともに所望の形状に切断される機能性シート切断用の台シートであって、発泡体層を備えている。
発泡体層となる発泡体としては、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発泡体などが好ましく挙げられる。特にポリウレタン発泡体が好ましい。
また、発泡体層の発泡倍率は、高すぎると発泡体がスポンジ状となり切断の際に刃が引っかかるおそれがあり、低すぎると発泡体が硬くなりストレスを低減する効果が十分に発揮されないおそれがある。これらの点を考慮して適宜決定すればよい。具体的な発泡倍率の好適範囲は、材料によっても異なるが、例えば、軟質ポリウレタン発泡体の場合、10〜60倍程度が好ましい。
発泡体層の厚みとしては、例えば、0.5〜3.0mm程度が好ましく、0.8〜2.0mm程度がより好ましい。厚みが厚すぎると切断しにくくなるおそれがあり、逆に薄すぎるとストレスを低減する効果が十分に発揮されないおそれがある。
台シートは、発泡体層の一方の面に粘着層を備えるものであることが好ましい。
台シートが粘着層を備えることにより、後述のように、機能性シートとの密な積層が可能になり、切断の際に機能性シートの貼着作用が害されないという本発明の効果がより確実に得られるからである。
粘着層は、例えば、発泡体層に、粘着剤を塗工したり、表裏面に粘着剤が塗工された両面テープを貼付したりすることにより容易に設けることができる。
このような粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。
〔機能性シート分離型〕
次に、上記台シートを用いた実施形態として、図1〜7を参照しつつ、機能性シート分離型について説明する。
図1に示す機能性シート切断用キットは、台シート10と、機能性シート20とを含んでいる。
台シート10は発泡体層11と粘着層12とを備えている。
機能性シート20は機能性基材21と粘着層22とを備えている。
台シート10の粘着層12はセパレーター31によって保護されており、また、機能性シート20の粘着層22はセパレーター32によって保護されている。
そのため、台シート10と機能性シート20とは分離された状態である。
台シート10の材料や厚みなどの詳細については、上述したとおりである。
次に、機能性シート20としては、表示ディスプレイ用に使用されてきた従来品など、公知のものが使用できる。
例えば、指紋の付着防止、操作性の向上、乱反射防止、抗菌性、撥水性といった種々の機能を有する機能性シートが既に多数知られている。
機能性シート20における機能性基材21としては、プラスチックシートが一般的であり、例えば、ポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシート、ポリウレタンシート、ポリプロピレンシートやポリエチレンシートなどのポリオレフィンシート、セロハンシート、塩化ビニルシート、ポリイミドシート、ポリカーボネートシートなどが挙げられ、特にポリエチレンテレフタレートシートが好適である。
機能性シート20は、表示ディスプレイなどに貼り合せて用いられるため、この貼り合せ面に粘着性を持たせる粘着層22も備えている。
粘着層22は、例えば、機能性基材21に、粘着剤を塗工したり、表裏面に粘着剤が塗工された両面テープを貼付したりすることにより容易に設けることができる。
このような粘着剤としては、例えば、シリコーン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ゴム系粘着剤などが挙げられる。
機能性シート20の厚みとしては、その用途に応じて異なり得るが、例えば、50〜400μm程度であり、50〜200μm程度がより一般的である。
セパレーター31,32としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシート、ポリウレタンシート、ポリプロピレンシートやポリエチレンシートなどのポリオレフィンシート、セロハンシート、塩化ビニルシート、ポリイミドシート、ポリカーボネートシートなどの各種のプラスチックシートや、上質紙、グラシン紙、コート紙などの各種紙媒体を用いることができる。透明性が必要な場合は、透明のプラスチックシートを用いればよい。
必須ではないが、図2に示すように、機能性シート20の粘着層22を保護するセパレーター32に機能性シートの切断の目安となる表示(切断用表示)32aがなされているものであってもよい。
切断用表示は、図2に示すような格子状に限らず、例えば、図3に示すような切断用表示32bでもよい。切断用表示32bは、切断によって得ようとする機能性シートの形状が具体的に数パターンに定まっている場合などに有用である。
セパレーター31,32の厚みとしては、例えば、20〜200μm程度であり、40〜100μm程度がより一般的である。
また、図4に示すように、機能性シート20がその粘着層22とは反対側の面において表面保護シート40を備えているものであってもよい。
表面保護シート40は、表面保護基材41と粘着層42とを備えている。
表面保護シート40の表面保護基材41としては、従来機能性シートの表面を保護するのに用いられてきたものを用いることができ、例えば、ポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシート、ポリウレタンシート、ポリプロピレンシートやポリエチレンシートなどのポリオレフィンシート、セロハンシート、塩化ビニルシート、ポリイミドシート、ポリカーボネートシートなどの各種のプラスチックシートや、上質紙、グラシン紙、コート紙などの各種紙媒体を用いることができる。透明性が必要な場合は、透明のプラスチックシートを用いればよい。
表面保護シート40の粘着層42は、例えば、表面保護基材41に、粘着剤を塗工したり、表裏面に粘着剤が塗工された両面テープを貼付したりすることにより容易に設けることができる。
このような粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。ただし、表面保護シート40は粘着層42を介して機能性シート20の機能性基材21と貼り合わされるものであるため、機能性基材21の機能性を妨げないように、再剥離性に優れた弱粘性の粘着剤であることが好ましい。
表面保護シート40を用いれば、図2の例のようにセパレーター32に切断用表示32aを付すのではなく、図5に示すように、表面保護シート40の表面保護基材41に切断用表示41aを付すことができる。なお、切断用表示41aも格子状に限らず、図3に示すような数パターンの切断用表示でも良い。また、切断用表示は切断の際の目安を示すためのものであり、そのような目安は不要ということであればなくてもよい。
表面保護シート40の厚みとしては、例えば、5〜100μm程度であり、10〜50μm程度がより一般的である。
図2,4の実施形態は、セパレーターや表面保護シートに切断用表示を付したものであるが、これらとは異なり、図6,7に示すように、切断用表示シート60を用いるようにしても良い。
切断用表示シート60は、切断用表示基材61と粘着層62とを備えている。
これによれば、次のような使用形態に有用に用いることができる。
すなわち、キットを購入した最終消費者が、自己所有のパーソナルコンピュータ上にインターネットなどを通じて所望の寸法データを入手し、これをプリンタに出力するなどして、切断用表示シート60に所望の切断用表示を印字したのち、他の部材(機能性シート、台シート)と積層させて使用するという使用形態である。なお、詳しい使用例は、後述する。
生産者にとっては、予め印字する必要がないことによる労力や費用の削減が図られ、最終消費者にとっては、自己が所有する携帯電話やスマートフォンの表示ディスプレイの寸法に応じて汎用的に利用できるメリットがある。
切断用表示シート60における切断用表示基材61としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートシートなどのポリエステルシート、ポリウレタンシート、ポリプロピレンシートやポリエチレンシートなどのポリオレフィンシート、セロハンシート、塩化ビニルシート、ポリイミドシート、ポリカーボネートシートなどの各種のプラスチックシートや、上質紙、グラシン紙、コート紙などの各種紙媒体を用いることができる。
切断用表示基材61は、機能性シートの切断の目安を表示するものであり、具体的には、製造段階で予め切断用表示が付されているものでも良いし、製造段階では切断用表示は付さず、プリンタなどによって最終消費者が切断用表示を印字することのできるものでも良い。あるいは、製造段階で切断用表示が付されているものであって、かつ、プリンタなどによって最終消費者が更なる切断用表示を印字することのできるものであってもよい。
プリンタなどによって印字することを想定している場合は、各種紙媒体を用いることが通常である。
粘着層62は、例えば、切断用表示基材61に、粘着剤を塗工したり、表裏面に粘着剤が塗工された両面テープを貼付したりすることにより容易に設けることができる。
このような粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤などが挙げられる。
切断用表示シート60の厚みとしては、例えば、30〜250μm程度であり、50〜150μm程度がより一般的である。
〔機能性シート一体型〕
次に、上記台シートを用いた実施形態として、機能性シート一体型について説明する。
図8に見るように、機能性シート分離型との違いは、台シート10の粘着層12と機能性シート20の粘着層22とが1つのセパレーター30の表裏面で保護され、台シート10と機能性シート20とが当初から一体となっている点にある。なお、セパレーター30の材料、厚みについては、セパレーター31,32と同様でよい。
図9以下も同様であり、図9は図2において、図10〜図13は図4〜図7において、それぞれ、セパレーター31,32に代えて、1つのセパレーター30を用いた構成である。
図9では、セパレーター30に切断用表示30aがなされている。
〔機能性シートの切断方法〕
本発明の機能性シートの切断方法は、機能性基材と前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備える機能性シートを、発泡体と積層させた状態で切断する方法である。
この場合において、機能性シートと発泡体との積層は、機能性シートと発泡体とが直接積層されたものに限らず、他の層(セパレーターや粘着層など)を介在させて積層されたものであってもよい。
単に機能性シートと発泡体とを積層させるだけでなく、機能性シートと発泡体とを密に積層させた状態で切断することがより好ましい。両者を密に積層させた状態であれば、発泡体による切断時のストレス低減効果がより確実に発揮されるからである。
なお、上記のごとく機能性シートと発泡体との間に他の層を介在させる場合には、介在させた他の層も含めて各層が密に積層された状態であれば、切断時のストレス低減効果が良好に発揮される。すなわち、機能性シートと発泡体との間に他の層を介在させる場合でも、他の層も含めて各層が密に積層された状態であれば、「機能性シートと発泡体とを密に積層させた状態で切断する」方法の1つに含まれる。
機能性シートと発泡体とを密に積層させた状態で切断する方法としては、具体的には、例えば、機能性シートと発泡体とを重ね合わせた状態で押圧しつつ切断する方法(カッターで切断するなど)でも良いが、以下のように、本発明の台シートを用いて、本発明のキットや積層体を構成し、これによって機能性シートを切断する方法が、自由度、確実性の点で好ましい。
<機能性シート分離型の使用>
基本的には、台シート10の粘着層12に貼り合わされたセパレーター31を剥離し、露出した台シート10の粘着層12に、機能性シート20の粘着層22に貼り合わされたセパレーター32を貼り合せ、台シート10と機能性シート20とが積層された状態とし、この状態で機能性シート20を切断すればよい。
この場合、機能性シート20と、台シート10の発泡体層11とが、台シート10の粘着層12、セパレーター32、機能性シート20の粘着層22を介して、密に積層された状態となる。
もっとも、機能性シート20の切断の目安となる表示があれば、機能性シート20のより適切な切断が可能となるので、図2、図3、図5に示すような切断用表示を備えた部材や図7に示すような切断用表示シートを用いることが好ましい。
そこで、それぞれにつき、使用例をより詳しく説明する。
(図2のキットの使用)
図2のキットを使用する場合、必須ではないが、図14(a)に示すように、機能性シートをより正確に切断するために、印を追記することが好ましい。
すなわち、まず、携帯端末Cに、粘着層22がセパレーター32で保護された機能性シート20を、機能性基材21側で重ね合わせる。
このとき、図2、図14に示すように、セパレーター32、機能性シート20として、透明のものを用いることとすれば、携帯端末CのディスプレイDの寸法を視認することができる。なお、携帯端末Cの電源を入れてディスプレイDに画像表示させれば、ディスプレイDからの発光によってディスプレイDの寸法がより視認しやすくなる。
そして、視認されるディスプレイDの寸法、セパレーター32に付された格子状の切断用表示32aを手掛かりに、セパレーター32に印Lを付ける。図14(a)では、ディスプレイDの輪郭に沿った線Lを筆記具Pによって描くようにしているが、ディスプレイDの輪郭の一部(例えば、角部分)に相当する部分だけ印を付けるようにしても良い。
次に、図14(b)に示すように、台シート10の粘着層12に貼り合わされたセパレーター31を剥離し、粘着層12を露出させ、そこに、印Lを付したセパレーター32を介して、機能性シート20を密に積層させる。
最後に、セパレーター32の印Lに沿って、機能性シート20を台シート10とともに切断する。
(図5のキットの使用)
表面保護シート40が使用されている点、及び、セパレーター32ではなく表面保護シート40に切断用表示41aがなされている点以外は、図2のキットと同様に考えてよい。
すなわち、まず、図15(a)に示すように、粘着層22がセパレーター32で保護され、かつ、反対面に表面保護シート40が貼り合わされた機能性シート20を、セパレーター32側で携帯端末Cに重ね合わせる。
このとき、図5、図15に示すように、機能性シート20、セパレーター32、表面保護シート40として、透明のものを用いることとすれば、携帯端末CのディスプレイDの寸法を視認することができる。
そして、視認されるディスプレイDの寸法、表面保護シート40の表面保護基材41に付された格子状の切断用表示41aを手掛かりに、表面保護シート40の表面保護基材41に印Lを付ける。図15(a)では、ディスプレイDの輪郭に沿った線Lを筆記具Pによって描くようにしている。
次に、図15(b)に示すように、台シート10の粘着層12に貼り合わされたセパレーター31を剥離し、粘着層12を露出させ、そこに、セパレーター32を介して、台シート10と機能性シート20とを密に積層させる。
最後に、表面保護シート40の表面保護基材41に付した印Lに沿って、機能性シート20を台シート10とともに切断する。
(図7のキットの使用)
まず、切断用表示シート60に切断用表示を行う。
例えば、図16(a)に示すように、切断用表示シート60の切断用表示基材61に、インクジェットプリンターやレーザープリンター等による印字によって特定の寸法の切断用表示61aを行う。
次に、図16(b)に示すように、セパレーター31を剥離し、台シート10の粘着層12を露出させ、そこに、セパレーター32を介して機能性シート20を密に積層させる。他方、セパレーター50を剥離し、切断用表示シート60の粘着層62を露出させ、そこに、表面保護シート40を介して機能性シート20を密に積層させる。
最後に、切断用表示シート60の切断用表示基材61に印字した切断用表示61aに沿って、機能性シート20を台シート10とともに切断する。
<機能性シート一体型の使用>
機能性シート一体型の場合において、図8〜図11に示す積層体では、機能性シート20と、台シート10の発泡体層11とが、台シート10の粘着層12、セパレーター30、機能性シート20の粘着層22を介して、密に積層された状態となる。
このように、図8〜図11に示す積層体は、初めから台シート10と機能性シート20とが密に積層された状態であるので、そのまま機能性シート20を切断すればよく、特に説明を要しない。
これらの積層体では、セパレーター30や表面保護シート40に付した切断用表示31aや41aを切断の際の目安とすることができる。
ただ、切断用表示に機能性シート分離型のように各シートを透かして携帯端末の寸法を視認し、機能性シートをより正確に切断するための印を追記することは困難である。
そのため、機能性シートをより正確に切断するための手法としては、図12,13に示すキットとして使用することがより好ましい。
この場合、図7のキットを用いた図16の使用例と同様、まず、切断用表示シート60に、切断用表示を行う。
例えば、図17(a)に示すように、切断用表示シート60の切断用表示基材61に、インクジェットプリンターやレーザープリンター等による印字によって特定の寸法の切断用表示61aを行う。
次に、図17(b)に示すように、セパレーター50を剥離し、切断用表示シート60の粘着層62を露出させ、そこに、表面保護シート40を介して機能性シート20を密に積層させる。
最後に、切断用表示シート60の切断用表示基材61に印字した切断用表示61aに沿って、機能性シート20を台シート10とともに切断する。
本発明は、携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末やテレビモニターなどの表示ディスプレイの保護などに有用な機能性シートを所望の形状に切断するのに、好適に利用することができる。
10 台シート
11 発泡体層
12 台シートの粘着層
20 機能性シート
21 機能性基材
22 機能性シートの粘着層
30,31,32,50 セパレーター
40 表面保護シート
41 表面保護基材
42 表面保護シートの粘着層
60 切断用表示シート
61 切断用表示基材
62 切断用表示シートの粘着層

Claims (10)

  1. 表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートを前記表示ディスプレイの寸法に応じて切断するに当たり、前記機能性シートを積層して当該機能性シートとともに所望の形状に切断される機能性シート切断用台シートであって、発泡体層を備え、前記発泡体層の一方の面に粘着層を備える、機能性シート切断用台シート。
  2. 請求項1に記載の機能性シート切断用台シートと、
    機能性基材と、前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートとを含み、
    前記台シートの粘着層と前記機能性シートの粘着層とが、それぞれ異なるセパレーターによって保護され、前記台シートと前記機能性シートとが分離された状態となっている、
    機能性シート切断用キット。
  3. 前記機能性シートの粘着層を保護するセパレーターに機能性シートの切断の目安となる表示がなされている、請求項に記載の機能性シート切断用キット。
  4. 前記機能性シートがその粘着層とは反対側の面において表面保護シートを備えているとともに前記表面保護シートに機能性シートの切断の目安となる表示がなされている、請求項に記載の機能性シート切断用キット。
  5. 前記機能性シートがその粘着層とは反対側の面において表面保護シートを備えているとともに、
    前記台シート及び前記機能性シートのほかに、機能性シートの切断の目安を表示する切断用表示基材と前記切断用表示基材の表示面とは反対側の面に設けられる粘着層とを備える切断用表示シートをも含み、
    前記切断用表示シートの粘着層がセパレーターで保護され、前記台シート及び前記機能性シートとは分離された状態となっている、
    請求項に記載の機能性シート切断用キット。
  6. 請求項1に記載の機能性シート切断用台シートと、
    機能性基材と、前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートとを含み、
    前記台シートの粘着層と前記機能性シートの粘着層とが1つのセパレーターの表裏面で保護され、前記台シートと前記機能性シートとが一体となっている、
    機能性シート切断用積層体。
  7. 前記台シートの粘着層及び前記機能性シートの粘着層を保護する前記セパレーターに機能性シートの切断の目安となる表示がなされている、請求項に記載の機能性シート切断用積層体。
  8. 前記機能性シートがその粘着層とは反対側の面において表面保護シートを備えているとともに前記表面保護シートに機能性シートの切断の目安となる表示がなされている、請求項に記載の機能性シート切断用積層体。
  9. 請求項に記載の機能性シート切断用積層体と、
    機能性シートの切断の目安を表示する切断用表示基材と、前記切断用表示基材の表示面とは反対側の面に設けられる粘着層とを備える切断用表示シートとを含み、
    前記積層体における機能性シートが、その粘着層とは反対側の面において表面保護シートを備えているものであり、
    前記切断用表示シートは、その粘着層がセパレーターにより保護され、前記積層体とは分離された状態となっている、機能性シート切断用キット。
  10. 機能性基材と前記機能性基材の一方の面に設けられる粘着層とを備えて表示ディスプレイに貼付して用いられる機能性シートを、前記表示ディスプレイの寸法に応じて切断する機能性シートの切断方法であって、発泡体を用いるとともに、前記発泡体の一方の面に粘着層を配し、前記機能性シートを、前記粘着層を介して前記発泡体に積層させた状態で切断する、機能性シートの切断方法。
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