JP2017215539A - パネルカバーシート、パネルカバーシートの製造方法及びパネルカバーシート製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パネルの形状の多様化に対応可能とするとともに、窓枠状をなす加飾層の輪郭をシャープなものとすることができ、しかも、美観上及び機能性にも優れ、製造が容易でコストの低廉化をも可能とする。【解決手段】柔軟性を有し任意の色でなる合成成樹脂フィルムによって形成されている窓枠状の加飾フィルム120と、加飾フィルム120の一方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第1OCAシート131と、加飾フィルム120の他方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第2OCAシート132と、を備え、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであり、窓部110においては当該窓部を埋めた状態で互いに密着状態となっている。【選択図】図1
Description
本発明は、液晶パネルなどの表装シートとして好適なパネルカバーシート、パネルカバーシートの製造方法及びパネルカバーシート製造装置に関する。
スマートホン、タブレット型端末などの液晶パネルには、縁部に窓枠状の加飾層が形成されているパネルカバーシートが表装シートとして装着されているのが一般的である。このようなパネルカバーシートは種々提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。なお、特許文献1においては、パネルカバーシートを「カバーフィルム」とし、特許文献2においては表装シートとしているが、この明細書においては、これらを総称して「パネルカバーシート」として説明する。
図11は、特許文献1に記載されているパネルカバーシート800を説明するために示す図である。特許文献1に記載されているパネルカバーシート800(以下、第1従来技術という。)は、基材フィルム810と、基材フィルム810上に形成された窓枠状の加飾層820と、当該加飾層820で囲まれた基材フィルム810上に埋め込まれているハードコート層830とを有している。
第1従来技術においては、加飾層820は3つの加飾層820a,820b,820cが積層されたものとなっており、これら3つの加飾層820a,820b,820cは、印刷工程を3回繰り返すことによって形成される。また、ハードコート層830は、加飾層820と基材フィルム810との間の段差を埋める役目をなしており、透明な熱可塑性樹脂などを加飾層820で囲まれた基材フィルム810上に塗布することによって加飾層820と基材フィルム910との間の段差を埋めるようにしている。
図12は、特許文献2に記載されているパネルカバーシート900を説明するために示す図である。特許文献2に記載されているパネルカバーシート900(以下、第2従来技術という。)は、図12に示すように、窓枠状の加飾層910の一方の面には、テープ920に形成されているOCA(Optical Clear Adhesive)粘着層921が貼付され、加飾層910の他方の面には、テープ930に形成されているOCA粘着層931が貼付された構成となっている。
第2従来技術におけるパネルカバーシート900を製造する工程としては、窓枠状の加飾層910を剥離フィルム(図示せず。)上に多層印刷によって形成し、当該剥離フィルムの加飾層910をテープ920に形成されているOCA粘着層921に転写した後に、テープ930に形成されているOCA粘着層931を圧接して貼付する。このようにすることによって図12に示すパネルカバーシート900を製造する。
なお、第2従来技術においては、加飾層910は第1従来技術と同様に印刷によって形成している。但し、第2従来技術においては、加飾層910を形成する際には、加飾層を剥離フィルム上に窓枠状に印刷したのちに、窓枠の縁部付近を型抜きすることで、加飾層910の輪郭がシャープなものとなるとしている。
しかしながら、第1従来技術においては、加飾層820と基材フィルム810との間の段差を埋めるための層がハードコート層830であるため、パネルカバーシート800に柔軟性がない。このため、当該パネルカバーシート800は曲面を有するパネルなどには使用できないことから、パネルの形状の多様化に対応できないといった課題がある。
また、第1従来技術においては、加飾層820は印刷によって形成されているため、エッジ部分に「にじみ」や「印刷だれ」が発生し易く、加飾層の輪郭がシャープさに欠けるといった課題もある。
第2従来技術においても、加飾層910は第1従来技術と同様に印刷によって形成されているが、当該第2従来技術は、上記したように、窓枠の縁部付近を型抜きしているため、型抜きによって残された加飾層の輪郭はシャープなものとなるとしている。
しかし、印刷によって加飾層を形成すると、上記したような課題の他に、加飾層に印刷抜けによるピンホールが生じてしまう場合があるといった課題もあるとともに、パネルカバーシートに引っ張り力や曲げ力などの外力が加わると、加飾層にひびや亀裂が入ることよる「印刷剥がれ」が生じてしまう場合もあるといった課題もある。
加飾層にピンホールが生じたり、印刷剥がれが生じたりすると、美観上において好ましくないことは勿論、液晶画面からの光がピンホール又は印刷剥がれの部分から光が抜けてしまうといった機能性の面での不具合が生じる。このため、ピンホールが生じたり、印刷剥がれが生じたりしないようにするためには、印刷を何回も繰り返す多層印刷を行う必要があり、製造工程数が増加するとともに、コストアップの要因となる。なお、加飾層の印刷剥がれは、当該加飾層を多層印刷によって形成したとしても生じてしまう場合もある。このような課題は、上記した各従来技術だけではなく、印刷によって加飾層を形成する技術全般が有している課題である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、パネルの形状の多様化に対応可能とするとともに、窓枠状をなす加飾層の輪郭をシャープなものとすることができ、しかも、美観上及び機能性にも優れ、製造が容易でコストの低廉化をも可能とするパネルカバーシート、パネルカバーシートの製造方法及びパネルカバーシート製造装置を提供することを目的とする。
[1]本発明のパネルカバーシートは、柔軟性を有し任意の色でなる合成成樹脂フィルムによって形成されている窓枠状の加飾フィルムと、前記加飾フィルムの一方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部を覆うように圧接されている第1両面粘着透明シートと、前記加飾フィルムの他方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部を覆うように圧接されている第2両面粘着透明シートと、を備え、前記第1両面粘着透明シート及び前記第2両面粘着透明シートは、粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであり、前記窓部においては当該窓部を埋めた状態で互いに密着状態となっていることを特徴とする。
本発明のパネルカバーシートによれば、加飾層を印刷によらずに、柔軟性を有し任意の色でなる合成樹脂フィルムを窓枠状に形成してなる加飾フィルムによって形成するとともに、柔軟性を有する透明シートで覆うような構成としているため、パネルカバーシート全体が柔軟性を有する。これにより、本発明のパネルカバーシートは、パネルの形状の多様化に対応可能とするとともに、窓枠状をなす加飾層の輪郭をシャープなものとすることができ、しかも、美観上及び機能性にも優れ、製造が容易でコストの低廉化も可能となる。
なお、この明細書において、第1両面粘着透明シート及び第2両面粘着透明シートの「透明シート」というのは、無色の透明シートと、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色、RGBの混合色又はグレー色を有する有色の透明シートとを総称したものであるとする。なお、有色の透明シートの場合、パネルに表示されている表示内容を本発明のパネルカバーシートを通して適切に確認することができる程度の透明度を有することが好ましい。
なお、この明細書において、第1両面粘着透明シート及び第2両面粘着透明シートの「透明シート」というのは、無色の透明シートと、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色、RGBの混合色又はグレー色を有する有色の透明シートとを総称したものであるとする。なお、有色の透明シートの場合、パネルに表示されている表示内容を本発明のパネルカバーシートを通して適切に確認することができる程度の透明度を有することが好ましい。
[2]本発明のパネルカバーシートにおいては、前記第1両面粘着透明シート及び前記第2両面粘着透明シートの互いに密着状態となっている側の面とは反対側の面には、それぞれ保護フィルムが剥離可能に貼付されていることが好ましい。
パネルカバーシートをこのような構成とすることによって、保護フィルムを剥がさない限り、第1両面粘着透明シート及び前記第2両面粘着透明シートの表面が露出しないため、第1両面粘着透明シート及び第2両面粘着透明シートにゴミや粉塵などが付着することがなく、第1両面粘着透明シート及び第2両面粘着透明シートの粘着面を長期間適切な状態に保持できる。このように、本発明のパネルカバーシートは、第1両面粘着透明シート及び第2両面粘着透明シートを機器などに使用する前の段階において、製品としてのパネルカバーシートの取り扱いがし易いものとなるとともに、長期間の保管も可能となる。
[3]本発明のパネルカバーシートの製造方法は、前記[1]に記載のパネルカバーシートを製造するためのパネルカバーシートの製造方法であって、長尺の剥離シート上に貼付されている柔軟性を有し任意の色でなる長尺の合成樹脂フィルムを前記剥離シート上で型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルムの長手方向に沿って所定間隔ごとに前記窓部を形成する第1工程と、前記合成樹脂フィルムの前記剥離シートが貼付されている側の面とは反対側の面に、長尺の第1両面粘着透明シートを圧接する第2工程と、前記剥離シートを前記合成樹脂フィルムから剥がしたのちに、当該剥離シートが剥がされた前記合成樹脂フィルムの面に、長尺の第2両面粘着透明シートを圧接することにより、当該第2両面粘着透明シートと前記第1両面粘着透明シートとを、前記所定間隔ごとに形成されている窓部の個々の窓部において互いに密着状態とする第3工程と、前記個々の窓部間の所定位置を、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断する第4工程と、を有することを特徴とする。
本発明のパネルカバーシートの製造方法により、上記[1]に記載のパネルカバーシートを製造することができ、これによって製造されたパネルカバーシートは、上記[1]に記載のパネルカバーシートと同様の効果を得ることができる。
[4]本発明のパネルカバーシートの製造方法においては、前記第4工程には、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断する前の工程として、前記パネルカバーシートが、所定のサイズとなるように余剰部を除去する工程が含まれていることが好ましい。
これにより、パネルカバーシートのサイズを所定のサイズとすることができる。なお、この場合のパネルカバーシートのサイズというのは、本発明のパネルカバーシートを平面視したときの形状(平面形状という。)が例えば矩形である場合には、当該パネルカバーシートの横方向の長さ及び縦方向の長さを意味しており、例えば、図1(a)に示すパネルカバーシートの場合においては、横方向の長さLa及び縦方向の長さLbである。なお、本発明のパネルカバーシートの平面形状は、矩形に限らず、円形、楕円形及び多角形など種々の形状とすることが可能である。
[5]本発明のパネルカバーシートの製造方法においては、前記長尺の第1両面粘着透明シートの一方の面には保護テープが剥離可能に添付された状態で、当該第1両面粘着透明シートの他方の面が前記合成樹脂フィルムに圧接され、前記長尺の第2両面粘着透明シートの一方の面には保護テープが剥離可能に添付された状態で、当該第2両面粘着透明シートの他方の面が前記合成樹脂フィルムに圧接されることが好ましい。
これにより、上記[2]に記載のパネルカバーシートを製造することができ、これによって製造されたパネルカバーシートは、上記[2]に記載のパネルカバーシートと同様の効果を得ることができる。
[6]本発明のパネルカバーシート製造装置は、前記[1]に記載のパネルカバーシートを製造するためのパネルカバーシート製造装置であって、長尺の剥離シート上に貼付されている柔軟性を有し任意の色でなる長尺の合成樹脂フィルムを前記剥離シート上で型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルムの長手方向に沿って所定間隔ごとに前記窓部を形成する窓部形成用の加工機と、前記合成樹脂フィルムの前記剥離シートが貼付されている側の面とは反対側の面に、長尺の第1両面粘着透明シートを圧接する圧接ローラーと、前記剥離シートを前記合成樹脂フィルムから剥がす剥離機構部と、前記剥離機構部によって前記剥離シートが剥がされた前記合成樹脂フィルムの面に、長尺の第2両面粘着透明シートを圧接することにより、当該第2両面粘着透明シートと前記第1両面粘着透明シートとを、前記所定間隔ごととに形成されている窓部の個々の窓部において互いに密着状態とする圧接ローラーと、前記個々の窓部間の所定位置を、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断するシート切断機と、を有することを特徴とする。
本発明のパネルカバーシート製造装置によれば、上記[4]本発明のパネルカバーシートの製造方法における第1工程〜第4工程の実施が可能となり、これによって[1]に示すパネルカバーシートを製造することができる。
[7]本発明のパネルカバーシート製造装置においては、前記シート切断機の前段には、前記パネルカバーシートが、所定のサイズとなるように余剰部を除去するための加工を行う余剰部除去用の加工機を有することが好ましい。
これにより、前記[4]に示す工程、すなわち、パネルカバーシートが、所定のサイズとなるように余剰部を除去する工程が実施でき、それによって、パネルカバーシートのサイズを所定のサイズとすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るパネルカバーシート10を説明するために示す図である。なお、図1パネルカバーシート10の構成を模式的に示す図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)のa−a矢視断面図である。実施形態に係るパネルカバーシート10は、図1に示すように、柔軟性を有し任意の色でなる合成樹脂フィルムによって形成されている窓枠状の加飾フィルム120と、当該加飾フィルム120の一方の面に、当該加飾フィルム120を覆うとともに当該加飾フィルム120で囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第1両面粘着透明シート131(図1(b)参照。)と、加飾フィルム120の他方の面に、当該当該加飾フィルム120を覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第2両面粘着透明シート132(図1(b)参照。)とを有している。そして、第1両面粘着透明シート131及び第2両面粘着透明シート132は、加飾フィルム120で囲まれる窓部110を埋めた状態で互いに密着状態となっている。
第1両面粘着透明シート131及び第2両面粘着透明シート132は、基材が存在せずに粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであり、このようなシートとしては、OCAシート(光学透明両面粘着シート)を用いることができる。このため、以下、第1両面粘着透明シート131を「第1OCAシート131」と記述し、第2両面粘着透明シート132を「第2OCAシート132」と記述する場合もある。なお、このようなOCAシートは、例えば、アクリル系粘着剤又はウレタン系粘着剤などによって形成することができる。なお、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、無色の透明シートであってもよく、また、パネルに表示されている内容を、実施形態に係るパネルカバーシート10を通して適切に確認できる程度の透明度を有していれば、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色、RGBの混合色又はグレー色を有する有色の透明シートであってもよい。
図1に示されている実施形態に係るパネルカバーシート10は、当該パネルカバーシート10が製造された段階においては、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の互いに密着状態となっている側の面とは反対側の面131a,132a(以下、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面131a,132aという。)には、保護フィルム140,150(図2参照。)が剥離可能に貼付された状態となっている。そして、当該パネルカバーシート10を液晶パネルなどに装着する際には、当該保護フィルム140,150を剥がして使用する。図1に示すパネルカバーシート10は、保護フィルム140,150を剥がした状態が示されている。
なお、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の互いに密着状態となっている側の面とは反対側の面131a,132aを、以下、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面131a,132aという。
図2は、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面131a,132aに保護フィルム140,150が貼付された状態を示す断面図である。このように、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面131a,132aには、保護フィルム140,150が貼付されているため、第1OCAシート131及び第2OCAシート132にゴミや粉塵などが付着することがなく、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の粘着面を長期間適切な状態に保持できる。そして、当該パネルカバーシート10を、例えば、液晶パネルに装着する際には、保護フィルム140,150を剥がした状態とする。
ところで、加飾フィルム120は、任意の色(実施形態に係るパネルカバーシート10においては黒色とする。)を有する合成樹脂フィルムを窓枠状に形成してなるものであり、当該加飾フィルム120によってパネルカバーシート10の加飾層が形成される。合成樹脂フィルムの素材としては、例えば、ポリエチレンタフタレート(PETという。)を用いることができる。また、保護フィルム140,150も同様に、素材としてはPETを用いることができる。
なお、実施形態に係るパネルカバーシート10においては、加飾フィルム120は黒色の合成樹脂フィルムを用いて形成する場合について説明するが、説明に用いる各図においては、加飾フィルム120(合成樹脂フィルム)は黒色ではなく灰色で示されている。
加飾フィルム120の厚みt1は、特に限定されるものではなく、実施形態に係るパネルカバーシート10の用途によって適宜設定できるが、概ね20μm以下である場合が多い。また、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の厚みt2も特に限定されるものではなく、実施形態に係るパネルカバーシート10の用途によって適宜設定できるが、パネルカバーシート10の全体の厚みt3を仮に100μm程度とした場合には、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の厚みt2は、それぞれ50μm程度となる。また、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の厚みt2は、必ずしも同じでなくてもよく、必要に応じて異ならせることもできる。
なお、第1OCAシート131及び第2OCAシート132を圧接して密着状態とすると、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、加飾層の厚みの分だけ窓部110においては、わずかに内側の凹むように考えられるが、加飾フィルム120の厚みは20μm以下というようにごく薄いものであり、また、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、基材が存在せずに粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであるため、第1OCAシート131及び第2OCAシート132を密着させたときに、加飾フィルム120の厚みを吸収することができる。このため、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面131a,132aを平坦にすることができる。
実施形態に係るパネルカバーシート10は、上記したような構成となっているため、パネルカバーシート10全体が柔軟性を有する。これにより、実施形態に係るパネルカバーシート10は、平面パネルは勿論のこと、曲面を有するパネルなどにも使用可能であり、パネルの形状の多様化に対応できる。
また、実施形態に係るパネルカバーシート10は、所定の色を有する合成樹脂フィルムを窓枠状に形成してなる加飾フィルム120を用いて加飾層を形成するものであり、加飾層を印刷によって形成するものではない。このため、加飾層のエッジ部分に「にじみ」や「印刷だれ」が生じることがなく、加飾層の輪郭をシャープなものとすることができる。
また、印刷によって加飾層を形成する場合においては、印刷箇所である加飾層に印刷抜けによるピンホールが生じてしまう場合があるといった課題もあるとともに、パネルカバーシートに引っ張り力や曲げ力などの外力が加わると、加飾層にひびや亀裂が生じることによる印刷剥がれが生じてしまう場合もあるといった課題があるが、実施形態に係るパネルカバーシート10は、加飾層を印刷によって形成するものではないため、このような課題は生じない。
図3は、実施形態に係るパネルカバーシート製造装置500を説明するために示す図である。なお、図3は実施形態に係るパネルカバーシート製造装置500を模式的に示すものである。
パネルカバーシート製造装置500の主な構成要素としては、任意の色(実施形態に係るパネルカバーシート10においては黒色とする。)を有する長尺の合成樹脂フィルム100を長尺の剥離シート200上に圧接する圧接ローラー511と、剥離シート200上で合成樹脂フィルム100を型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルム100の長手方向に沿って所定間隔ごとに窓部110,110,・・・(図4参照。)を形成する窓部形成用の加工機520と、合成樹脂フィルム100の剥離シート200が貼付されている側の面とは反対側の面に、第1OCAシート131を圧接する圧接ローラー512と、剥離シート200を合成樹脂フィルム100から剥がす剥離機構部530(剥離ローラー531及び巻き取りリール532を有する。)と、剥離機構部530によって剥離シート200が剥がされた合成樹脂フィルム100の面に、第2OCAシート132を圧接して、当該第2OCAシート132と第1OCAシート131とを、個々の窓部110において互いに密着状態とする圧接ローラー513と、パネルカバーシート10が所定のサイズとなるように余剰部を除去するための加工を行う余剰部除去用の加工機540と、個々の窓部間(窓部110と窓部110との間)の所定位置を、合成樹脂フィルム100の長手方向を横切るように(直交する方向に)切断してパネルカバーシートを個片化するシート切断機550と、を有している。
なお、合成樹脂フィルム100、剥離シート200、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、それぞれが巻回されておりロール状となっている。
なお、合成樹脂フィルム100、剥離シート200、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、それぞれが巻回されておりロール状となっている。
また、パネルカバーシート製造装置500は、上記した各構成要素の他に、図3に示すように、ロール状となっている長尺の各種材料(合成樹脂フィルム100、剥離シート200、第1OCAシート131及び第2OCAシート132)を取り付けて、これら各種材料を供給する供給リール561〜564と、供給リール562から供給される剥離シート200を進行方向に導くローラー570とを有している。
なお、図3はパネルカバーシート製造装置500の構成要素を模式的示したものであるため、送り機構などについては図示されていないが、何らかの送り機構によって、各材料は進行方向(矢印x方向に)に沿って送られて行くものとする。また、各工程において行われる加工などの処理速度に差がある場合には、処理速度の差を吸収できるようなバッファ機構が存在しているものとする。
次に、図3に示すパネルカバーシート製造装置500によってパネルカバーシートを製造するためのパネルカバーシートの製造方法について説明する。なお、図3において、矢印x方向を「前方側」とし、矢印x方向と反対側を「後方側」とする。
まず、ロール状となっている長尺の合成樹脂フィルム100を供給リール561に取り付けるとともに、ロール状となっている長尺の剥離シート200を供給リール562に取り付ける。また、ロール状となっている長尺の第1OCAシート131を供給リール563に取り付けるとともに、ロール状となっている長尺の第2OCAシート132を供給リール564に取り付ける。なお、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、それぞれの一方の面に保護フィルム140,150(図3では図示されてないため、図2参照)が予め貼付されている。
また、剥離シート200は、当該剥離シート200において粘着層を有する側の面(合成樹脂フィルム100が貼付される側の面)に、セパレータフィルム(図示せず。)が貼付された状態でロール状に巻回されており、当該セパレータフィルムは、剥離シート200が圧接ローラー511を通過する前の段階において剥離シート200から剥がされるようになっている。
第1OCAシート131においても同様に、当該第1OCAシート131は、保護フィルム140(図2参照。)が貼付されている側の面とは反対側の面に、セパレータフィルム(図示せず。)が貼付された状態でロール状に巻回されており、当該セパレータフィルムは、第1OCAシート131が圧接ローラー512を通過する前の段階において第1OCAシート131から剥がされるようになっている。
また、第2OCAシート132においても同様に、当該第1OCAシート131は、保護フィルム150(図2参照。)が貼付されている側の面とは反対側の面には、セパレータフィルム(図示せず。)が貼付された状態でロール状に巻回されており、当該セパレータフィルムは、第2OCAシート132が圧接ローラー513を通過する前の段階において、第2OCAシート132から剥がされるようになっている。
以下に、パネルカバーシート10を製造するための各工程について説明する。なお、各工程を説明する際には、図3及び当該図3に示す破線枠A〜Fを拡大して示す図4〜図9を参照しながら説明する。
まずは、合成樹脂フィルム100を剥離シート200上で型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルム100の長手方向に沿って所定間隔ごとに窓部110,110,・・・を形成する工程(第1工程)を行う。具体的には、供給リール561から供給される合成樹脂フィルム100が供給リール562から供給される剥離シート200に圧接ローラー511によって圧接されることにより、剥離シート200上に合成樹脂フィルム100が貼付される。そして、剥離シート200上に貼付されている合成樹脂フィルム100は、窓部形成用の加工機520に入り、加工機520においては、合成樹脂フィルム100の長手方向に沿って所定間隔ごとに窓部110,110,・・・を形成する。このとき、加工機520においては、剥離シート200を残した状態で合成樹脂フィルム100のみを型抜き加工する。
図4は、図3における破線枠A内を拡大して示す図である。なお、図4(a)は平面図であり、図4(b)は図4(a)のa−a矢視断面図である。加工機520によって、剥離シート200を残した状態で合成樹脂フィルムのみを順次型抜き加工して行くと、図4に示すように、当該合成樹脂フィルム100の長手方向に沿って所定間隔ごとに窓部110,110,・・・が列をなすように形成される。なお、図4において、白抜きの領域が型抜き加工された領域であり、この白抜きの領域が窓部110,110,・・・となる。このように、合成樹脂フィルム100の長手方向に沿って所定間隔ごとに窓部110,110,・・・が列をなすように形成された状態のもの(図4参照。)を「窓部形成済み合成樹脂フィルム」と呼ぶことにする。また、図4(a)において、破線で示す矩形枠L1は、製造された後のパネルカバーシート10のサイズを示しているが、これについては後述する。
続いて、「窓部形成済み合成樹脂フィルム」の一方面(剥離シート200が貼付されている側の面と反対側の面)に、第1OCAシート131を圧接する工程(第2工程)を行う。具体的には、供給リール563から供給される第1OCAシート131が「窓部形成済み合成樹脂フィルム」に圧接ローラー512によって圧接される。
図5は、図3における破線枠B内を拡大して示す図である。なお、図5は合成樹脂フィルム100の長手方向に沿った断面図である。この段階では、図5に示すように、「窓部形成済み合成樹脂フィルム」の一方の面に、第1OCAシート131が圧接された状態となっており、また、他方の面には剥離シート200が貼付された状態となっている。なお、第1OCAシート131の表面131aには保護フィルム140が予め貼付されたものとなっている。また、第1OCAシート131は、基材が存在せず粘着剤によって形成された柔軟性を有するシートであるため、第1OCAシート131は、剥離シート200上において窓部110,110,・・・の個々の窓部110を埋めた状態となる。図5に示す状態のものを「第1OCAシート付き合成樹脂フィルム」という。
続いて、「第1OCAシート付き合成樹脂フィルム」(図5参照。)から、剥離シート200を剥がしたのちに、剥離シート200が剥がされた側の合成樹脂フィルム100の面(合成樹脂フィルム100の他方の面)に、圧接ローラー513によって第2OCAシート132を圧接して、当該第2OCAシート132と第1OCAシート131とが、窓部110,110,・・・の個々の窓部110において互いに密着状態とする工程(第3工程)を行う。
具体的には、剥離シート200は、剥離ローラー531によって合成樹脂フィルム100から剥がされた後、巻き取りリール532によって巻き取られる。従って、剥離ローラー531よりも進行方向(矢印x方向)の前方側(図示右側)においては、合成樹脂フィルム100(第1OCAシート付き合成樹脂フィルム)は、剥離シート200が剥がされた状態となっており、合成樹脂フィルム100には、第1OCAシート131のみが圧接された状態となっている。
図6は、図3における破線枠C内を拡大して示す図である。なお、図6は合成樹脂フィルム100の長手方向に沿った断面図である。図6に示すように、剥離ローラー531より進行方向の前方側においては、合成樹脂フィルム100は剥離シート200が剥がされた状態となっている。
その後、供給リール564から供給された第2OCAシート132が圧接ローラー513によって合成樹脂フィルム100の他方の面に圧接され、それによって、窓部110,110,・・・の個々の窓部110において第1OCAシート131と第2OCAシート132とが密着した状態となる。なお、窓部110,110,・・・の個々の窓部110において第1OCAシート131と第2OCAシート132とが密着した状態となっているものを「第1及び第2OCAシート付き合成樹脂フィルム」という。なお、第2OCAシート132の表面132aには、第1OCAシート131と同様に保護フィルム150が貼付されたものとなっている。
図7は、図3における破線枠D内を拡大して示す図である。なお、図7は合成樹脂フィルム100の長手方向に沿った断面図である。図7に示すように、圧接ローラー513よりも進行方向の前方側においては、合成樹脂フィルム100を挟むようにして第1OCAシート131と第2OCAシート132とが圧接された状態となっており、それによって、窓部110,110,・・・の個々の窓部110においては、第1OCAシート131と第2OCAシート132とが密着した状態となっている。
続いて、パネルカバーシートが所定のサイズとなるように余剰部を除去するとともに、窓部110,110,・・・の個々の窓部間(窓部110と窓部110との間)の所定位置を、合成樹脂フィルム100の長手方向を横切るように切断する工程(第4工程)を行う。
具体的には、「第1及び第2OCAシート付き合成樹脂フィルム」は、まずは、余剰部除去用の加工機540に送られ、当該余剰部除去用の加工機540により、パネルカバーシート10が所定のサイズとなるように余剰部を除去するための型抜きを行う。このとき、余剰部除去用の加工機540は、第2OCAシート132の保護フィルム150のみを残した状態で余剰部を除去するように型抜きを行う。
図8は、図3における破線枠E内を拡大して示す図である。なお、図8(a)は平面図であり、図8(b)は図8(a)のa−a矢視断面図である。図8に示すように、余剰部除去用の加工機540においては、図4(a)における破線で示す矩形枠L1外側の部分を余剰部として除去するような型抜きを行う。矩形枠L1は、パネルカバーシート10のサイズに対応している。すなわち、実施形態に係るパネルカバーシート10のサイズは、図1に示すように、当該パネルカバーシート10を平面視したときの横方向の長さが「La」であり、縦方向の長さが「Lb」であるため、矩形枠L1はこのサイズに対応した寸法となっている。
続いて、シート切断機550によって、窓部110,110,・・・の個々の窓部110間の所定位置を、合成樹脂フィルム100の長手方向を横切るように(直交する方向に)切断する。具体的には、図8に示す切断線L2に沿って切断する。これによって、個片化され、かつ、所定のサイズを有するパネルカバーシート10が製造される。
図9は、図3における破線枠F内を拡大して示す図である。なお、図9は個片化されたパネルカバーシートのうちの1つのパネルカバーシート10を示す図であり、図9(a)は平面図であり、図9(b)は図9(a)のa−a矢視断面図である。
個片化されたパネルカバーシート10は、図9(a)及び図9(b)に示すように、合成樹脂フィルム100でなる窓枠状の加飾フィルム120と、加飾フィルム120の一方の面に、当該加飾フィルム120を覆うとともに当該加飾フィルム120で囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第1OCAシート131と、加飾フィルム120の他方の面において、当該加飾フィルム120を覆うとともに当該加飾フィルム120で囲まれる窓部110を覆うように圧接されている第2OCAシート132とを備えた構成となっており、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面には保護フィルム140,150が貼付されたものとなっている。この図9に示す個片化されたパネルカバーシート10は、図2に示したパネルカバーシート10と同じ構成である。
このように、第1工程から第4工程までを順に実施することにより、図2に示したパネルカバーシートを製造することができる。そして、当該パネルカバーシート10を液晶パネルなどに装着する際には、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面に貼付されている保護フィルム140,150を剥がした状態とする(図1参照。)。
図10は、実施形態に係るパネルカバーシート10の使用例を模式的に示す図である。図10(a)はインセル(incell)型又はオンセル(oncell)型などのタッチパネル機能が一体化されている液晶パネル(例えばTFT液晶パネル)610Aに実施形態に係るパネルカバーシート10を使用した場合の断面図であり、図10(b)はタッチパネルが外付けされている液晶パネル610Bに実施形態に係るパネルカバーシート10を使用した場合の断面図である。
図10(a)に示すように、タッチパネル機能が一体化されている液晶パネル610Aに実施形態に係るパネルカバーシート10を使用する場合においては、液晶パネル610とカバーガラス620との間に実施形態に係るパネルカバーシート10を介在させるようにして使用することができる。
図10(a)に示すように、タッチパネル機能が一体化されている液晶パネル610Aに実施形態に係るパネルカバーシート10を使用する場合においては、液晶パネル610とカバーガラス620との間に実施形態に係るパネルカバーシート10を介在させるようにして使用することができる。
一方、図10(b)に示すように、タッチパネルが外付けされている液晶パネル610Bに実施形態に係るパネルカバーシート10を使用する場合においては、タッチパネル640とカバーガラス620との間に実施形態に係るパネルカバーシート10を介在させるようにして使用することができる。
実施形態に係るパネルカバーシート10を図10(a)及び図10(b)に示すように使用する場合においては、第1OCAシート131及び第2OCAシート132のそれぞれの表面に貼付されている保護フィルム140,150を剥がした状態とする。これにより、パネルカバーシート10を図10(a)に示すように液晶パネル610Aとカバーガラス620との間に介在させた場合、パネルカバーシート10は当該パネルカバーシート10が有する粘着性によって液晶パネル610A及びカバーガラス620に貼り付けられた状態となる。同様に、パネルカバーシート10を図10(b)に示すようにタッチパネル640とカバーガラス620との間に介在させた場合、パネルカバーシート10は当該パネルカバーシート10が有する粘着性によってタッチパネル640及びカバーガラス620に貼り付けられた状態となる。
また、第1OCAシート131及び第2OCAシート132の材質及び厚みなどを適宜選定することにより、様々な個所及び用途に使用できる。また、実施形態に係るパネルカバーシート10の両面が粘着性を有する第1OCAシート131及び第2OCAシート132で構成されているため、殆どの材料に貼り付けて使用することができる。
このように、実施形態に係るパネルカバーシート10の用途は極めて広く、さらに、パネルカバーシート10全体が柔軟性を有するため、平面パネルは勿論のこと、曲面を有するパネルなどにも使用可能であり、パネルの形状の多様化に対応できる。また、加飾層を印刷によらずに、任意の色を有する合成樹脂フィルム100を窓枠状に形成してなる加飾フィルム120によって形成するようにしているため、印刷によって加飾層を形成する場合に発生する種々の課題、すなわち、「にじみ」や「印刷だれ」が生じたり、ピンホールが生じたり、加飾層にひびや亀裂が入ることよる「印刷剥がれ」が生じたりするといった課題が生じることがなく、加飾層の輪郭をシャープなものとすることができることは勿論のこと、しかも、美観上及び機能性にも優れるとともに、コストの低廉化も可能となる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、下記に示すような変形実施も可能である。
(1)上記実施形態においては、加飾フィルムの色は黒色としたが、黒色に限られるものではなく、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色、RGBの混合色又はグレー色など任意の色とすることができる。
(2)加飾層となる加飾フィルムの厚み及びパネルカバーシート全体の厚みは、上記実施形態において示した厚みに限られるものではなく、実施形態に係るパネルカバーシート10の用途などに応じて適宜最適な厚みとすることができる。
(3)加飾フィルムの材質は、PETに限られるものではなく、柔軟性を有するとともに任意の色でしかも任意の厚みで形成でき、かつ、所定の耐久性が得られれば、他の素材のものを使用することができる。
(4)第1OCAシート131及び第2OCAシート132についても同様に、粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートとすることができれば、種々の素材のものを使用できる。また、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、両者が同じ素材である必要はなく、粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであれば、異なった素材のものを使用できる。例えば、第1OCAシート131は、アクリル系粘着剤を用い、第2OCAシート132はウレタン系粘着剤を用いるといったことも可能であり、この逆も可能である。なお、この場合も、第1OCAシート131及び第2OCAシート132は、無色の透明シートであってもよく、また、パネルに表示されている内容を、実施形態に係るパネルカバーシート10を通して適切に確認できる程度の透明度を有していれば、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色、RGBの混合色又はグレー色を有する有色の透明シートであってもよい。
(5)パネルカバーシート10の製造方法を説明するための図3においては、第1工程から第4工程までを1つのパネルカバーシート製造装置によって、一連の動作として行う場合を例示したが、これに限られるものではなく、第1工程から第4工程の個々の工程に対応した装置を構築して、個々の装置ごとに各工程を行うようにしてもよい。
(6)パネルカバーシート10の製造方法を説明するための図3においては、パネルカバーシート10を製造するための一連の動作を、第1工程から第4工程に分けて行うようにした場合を例示したが、一連の動作の分け方は、上記実施形態において説明した分け方に限られるものではない。
(7)上記実施形態においては、パネルカバーシートの平面形状は、矩形とした場合を例示したが、矩形に限られるものではなく、円形、楕円形及び多角形など種々の形状とすることが可能である。
(8)上記実施形態においては、実施形態に係るパネルカバーシート10の使用例として、当該パネルカバーシート10を液晶パネルに使用する場合を例示したが、液晶パネルに限られるものではなく、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネルなど種々の表示パネルに使用できる。
10・・・パネルカバーシート、100・・・合成樹脂フィルム、110・・・窓部、120・・・加飾フィルム、131・・・第1両面粘着透明シート(OCA)、131a・・・第1両面粘着透明シート(第1OCAシート)131の表面、132・・・第2両面粘着透明シート(第2OCAシート)、132a・・・第2両面粘着透明シート(OCA)132の表面、140,150・・・保護フィルム、200・・・剥離シート、500・・・パネルカバーシート製造装置、511,512,513・・・圧接ローラー、520・・・窓枠形成用の加工機、530・・・剥離機構部、531・・・剥離ローラー、532・・・巻き取りリール、540・・・余剰部除去用の加工機、550・・・シート切断機、561,562,563,564・・・供給リール
Claims (7)
- 柔軟性を有し任意の色でなる合成成樹脂フィルムによって形成されている窓枠状の加飾フィルムと、
前記加飾フィルムの一方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部を覆うように圧接されている第1両面粘着透明シートと、
前記加飾フィルムの他方の面に、当該加飾フィルムを覆うとともに当該加飾フィルムで囲まれる窓部を覆うように圧接されている第2両面粘着透明シートと、
を備え、
前記第1両面粘着透明シート及び前記第2両面粘着透明シートは、粘着剤によって形成された柔軟性を有する透明シートであり、前記窓部においては当該窓部を埋めた状態で互いに密着状態となっていることを特徴とするパネルカバーシート。 - 請求項1に記載のパネルカバーシートにおいて、
前記第1両面粘着透明シート及び前記第2両面粘着透明シートの互いに密着状態となっている側の面とは反対側の面には、それぞれ保護フィルムが剥離可能に貼付されていることを特徴とするパネルカバーシート。 - 請求項1に記載のパネルカバーシートを製造するためのパネルカバーシートの製造方法であって、
長尺の剥離シート上に貼付されている柔軟性を有し任意の色でなる長尺の合成樹脂フィルムを前記剥離シート上で型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルムの長手方向に沿って所定間隔ごとに前記窓部を形成する第1工程と、
前記合成樹脂フィルムの前記剥離シートが貼付されている側の面とは反対側の面に、長尺の第1両面粘着透明シートを圧接する第2工程と、
前記剥離シートを前記合成樹脂フィルムから剥がしたのちに、当該剥離シートが剥がされた前記合成樹脂フィルムの面に、長尺の第2両面粘着透明シートを圧接することにより、当該第2両面粘着透明シートと前記第1両面粘着透明シートとを、前記所定間隔ごとに形成されている窓部の個々の窓部において互いに密着状態とする第3工程と、
前記個々の窓部間の所定位置を、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断する第4工程と、
を有することを特徴とするパネルカバーシートの製造方法。 - 請求項3に記載のパネルカバーシートの製造方法において、
前記第4工程には、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断する前の工程として、前記パネルカバーシートが、所定のサイズとなるように余剰部を除去する工程が含まれていることを特徴とするパネルカバーシートの製造方法。 - 請求項3又は4に記載のパネルカバーシートの製造方法において、
前記長尺の第1両面粘着透明シートの一方の面には保護テープが剥離可能に添付された状態で、当該第1両面粘着透明シートの他方の面が前記合成樹脂フィルムに圧接され、
前記長尺の第2両面粘着透明シートの一方の面には保護テープが剥離可能に添付された状態で、当該第2両面粘着透明シートの他方の面が前記合成樹脂フィルムに圧接されることを特徴とするパネルカバーシートの製造方法。 - 請求項1に記載のパネルカバーシートを製造するためのパネルカバーシート製造装置であって、
長尺の剥離シート上に貼付されている柔軟性を有し任意の色でなる長尺の合成樹脂フィルムを前記剥離シート上で型抜き加工することにより、当該合成樹脂フィルムの長手方向に沿って所定間隔ごとに前記窓部を形成する窓部形成用の加工機と、
前記合成樹脂フィルムの前記剥離シートが貼付されている側の面とは反対側の面に、長尺の第1両面粘着透明シートを圧接する圧接ローラーと、
前記剥離シートを前記合成樹脂フィルムから剥がす剥離機構部と、
前記剥離機構部によって前記剥離シートが剥がされた前記合成樹脂フィルムの面に、長尺の第2両面粘着透明シートを圧接することにより、当該第2両面粘着透明シートと前記第1両面粘着透明シートとを、前記所定間隔ごとに形成されている窓部の個々の窓部において互いに密着状態とする圧接ローラーと、
前記個々の窓部間の所定位置を、前記合成樹脂フィルムの長手方向を横切るように切断するシート切断機と、
を有することを特徴とするパネルカバーシート製造装置。 - 請求項6に記載のパネルカバーシート製造装置において、
前記シート切断機の前段には、前記パネルカバーシートが、所定のサイズとなるように余剰部を除去するための加工を行う余剰部除去用の加工機を有することを特徴とするパネルカバーシート製造装置。
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JP2016110507A JP2017215539A (ja) | 2016-06-01 | 2016-06-01 | パネルカバーシート、パネルカバーシートの製造方法及びパネルカバーシート製造装置 |
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WO2020238772A1 (zh) * | 2019-05-27 | 2020-12-03 | 华为技术有限公司 | 盖板、电子设备以及加工盖板的方法 |
-
2016
- 2016-06-01 JP JP2016110507A patent/JP2017215539A/ja active Pending
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