JP2013121701A - 携帯端末の装飾用シール - Google Patents
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Abstract
【課題】装飾デザインの劣化を招かず、また保護用シールとしての働きも発揮でき、加えて利用者がインクジェットプリンタやその他プリンタで装飾デザインを印刷する際、インクジェットプリンタやその他プリンタの印刷に適した表面処理がなされた紙製のデザインシートが利用できる携帯端末用の装飾用シールを提供する。
【解決手段】携帯端末2の表面形状に合わせた外形のデザインシート11の表面に、前記外形の保護シート12を積層して構成され、デザインシート11は、表面をプリンタの印刷面とし、接着層111を裏面に設けた紙製シート112で、保護シート12は、透明な凹凸接着層121を裏面に設けた透明な樹脂製シート122である携帯端末の装飾用シール1である。
【選択図】図1
【解決手段】携帯端末2の表面形状に合わせた外形のデザインシート11の表面に、前記外形の保護シート12を積層して構成され、デザインシート11は、表面をプリンタの印刷面とし、接着層111を裏面に設けた紙製シート112で、保護シート12は、透明な凹凸接着層121を裏面に設けた透明な樹脂製シート122である携帯端末の装飾用シール1である。
【選択図】図1
Description
本発明は、従来型の携帯電話機、スマートフォン、携帯ゲーム機又はタブレット等の携帯端末に貼り付けて使用する携帯端末の装飾用シールに関する。
従来型の携帯電話機、スマートフォン、携帯ゲーム機又はタブレット等の携帯端末は、そのまま使用していると表面に傷がつくことから、前記傷を避けるため、保護用シールが貼り付けられることがある。保護用シールは、様々な装飾デザインが施された装飾用シールを兼ねることが多く、近年ではむしろ装飾用シールとしての働きが強い。こうした携帯端末の装飾用シールは、近年普及し始めているスマートフォンやタブレットに平坦な表面(実際にはスマートフォンやタブレットの裏面)が広いことから、前記表面に貼り付けて使用しても見栄えのする大きなものが多くなってきている。
携帯端末の装飾用シールは、例えば特許文献1に見られるように、携帯端末の利用者が装飾デザインを印刷できるものがある。特許文献1が開示する携帯端末の装飾用シールは、表面が粗面化処理された合成樹脂シートに予め携帯端末(携帯電話機)の表面形状に応じた切り込みを入れてシール用紙とし、インクジェットプリンタ(インク噴出型プリンタ)でシート用紙に装飾デザイン(装飾図柄)を印刷した後、前記シール用紙から携帯端末の表面形状に応じた部分を剥離シートから切り出して形成する。装飾用シールは、裏面の粘着層を用いて携帯端末の表面に貼り付ける(特許文献1・請求項1)。
特許文献1が開示する携帯端末の装飾用シールは、利用者が装飾デザインを印刷して利用できるので、世界に一つだけのオリジナルな装飾用シールを得られる利点がある。しかし、特許文献1が開示する携帯端末の装飾用シールは、シート用紙に印刷された装飾デザインが保護されておらず、前記装飾デザインの経年劣化や傷がついたり、汚れたりすることを免れない。単なる保護用シールであれば、装飾デザインの劣化や汚損が問題にならないが、利用者が印刷した装飾デザインを有する装飾用シールとして、前記装飾デザインの劣化や汚損は好ましくない。
また、シート用紙は、インクジェットプリンタの印刷を考慮して薄く作られており、前記シート用紙から切り出される装飾用シールも当然薄く、保護用シールとしての働きはほとんど期待できない。このほか、特許文献1が開示する携帯端末の装飾用シールは、耐久性を考慮して合成樹脂シートを採用しているため、前記合成樹脂シートの表面を粗雑にしてインクジェットプリンタの印刷が奇麗になるように工夫している。しかし、装飾デザインを奇麗に印刷するためには、むしろインクジェットプリンタやその他プリンタの印刷に適した表面処理がなされた紙製のデザインシートが好ましい。
装飾用シールは、安価な既製品のバリエーションを増やすことで、多様なニーズを満足することもできるが、やはり利用者が装飾デザインを自由に印刷できる商品態様には敵わない。そこで、装飾デザインの劣化を招かず、また保護用シールとしての働きも発揮でき、加えて利用者がインクジェットプリンタやその他プリンタで装飾デザインを印刷する際、インクジェットプリンタやその他プリンタの印刷に適した表面処理がなされた紙製のデザインシートが利用できる携帯端末用の装飾用シールについて、検討した。
検討の結果開発したものが、携帯端末の表面形状に合わせた外形のデザインシートの表面に、前記外形の保護シートを積層して構成され、デザインシートは、表面をプリンタの印刷面とし、粘着層を裏面に設けた紙製シートで、保護シートは、透明な接着層又は粘着層を裏面に設けた透明な樹脂製シートである携帯端末の装飾用シールである。プリンタの印刷面となるデザインシートの表面は、紙製シートのままでもよいが、前記プリンタの印刷に適した表面処理がなされることが好ましい。プリンタは、インクジェットプリンタのほか、レーザープリンタ、熱転写型プリンタを含む。
デザインシートは、表面に装飾デザインが印刷されるため、白色以外の有色の紙製シートから構成してもよいが、印刷による発色を妨げないように、白色であることが望ましい。これに対して、粘着層は、前記紙製シートの裏面と携帯端末の表面とに挟まれて視認されなくなるので、有色又は無色を問わない。デザインシートの粘着層は、デザインシートが携帯端末に対して着脱自在となる剥離容易性を備えることが好ましい。
保護シートは、デザインシートの表面に印刷された装飾デザインが視認できるように、接着層及び樹脂製シートを無色透明にすることが好ましいが、装飾デザインが視認できる程度に有色透明でもよく、表面又は裏面の光沢又は非光沢を問わない。また、保護シートは、接着層又は粘着層が縦横に凹凸の繰り返される凹凸接着層又は凹凸粘着層(マトリクス加工された接着層又は粘着層、例えば日栄化工株式会社製粘着シート「NE-tak MATRIX/マトリクス(登録商標)」の粘着層参照)であったり、0.7mm厚〜1.7mm厚であったりするとよい。
保護シートの接着層は、紙製シートから構成されるデザインシートに対して分離不能となる剥離抵抗力を備えると、デザインシート及び保護シートを一体の装飾用シールとして取り扱えるようになり、好ましい。また、保護シートの粘着層は、デザインシートが着脱自在となる剥離容易性を備えると、装飾用シールとしてデザインシートの交換、すなわち装飾デザインの変更ができるようになり、好ましい。
本発明の装飾シールは、デザインシートの表面に積層した保護シートにより、前記デザインシートの表面に印刷した装飾デザインを劣化や汚損から保護する。保護シートは、接着層が縦横に凹凸の繰り返される凹凸接着層又は粘着層であると、凹凸接着層又は凹凸粘着層の隙間から空気が逃げ、前記デザインシートの表面に対して奇麗に貼り付けることができ、装飾デザインの視認性を悪化させない。また、保護シートは、0.7mm厚〜1.7mm厚にすると、携帯端末の保護用シールの機能も果たす。このほか、凹凸接着層又は凹凸粘着層が保護シートの裏面とデザインシートの表面との隙間を不均一にし、保護シートが前記厚みを有することにより、デザインシートの表面に印刷された装飾デザインが立体的に見えるようになる付随効果も得られる。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。本発明の装飾用シール1は、図1及び図2に見られるように、例えば平坦な背面を有する携帯端末2の前記背面に貼り付ける。装飾シール1は、装飾デザイン117を印刷したデザインシート11を下層とし、厚みのある透明な保護シート12を上層として、保護シート12の裏面に形成されたマトリクス粘着層121(後掲図7参照)と、記保護シート12の厚みとにより、装飾デザイン117をぼかし、立体的に見せる(図1中の装飾デザイン117は、図2中の装飾デザイン117より淡く、像が浮き出て見えるように表現している)。
携帯端末2は、まず粘着層111により下層のデザインシート11が背面に貼り付けられ、マトリクス粘着層121により上層の保護シート12が前記デザインシート11の表面に貼り付けられる。本例の装飾シール1は、保護シート12に厚みがあり、またデザインシート11及び保護シート12の二重構造になっているので、保護用シールとしての働きもあり、携帯端末2の背面が保護される。また、下層のデザインシート11の表面に印刷された装飾デザイン117は、上層の保護シート12により保護される。
デザインシート11は、図4に見られるように、裏面に粘着層111を形成して樹脂製の剥離シート113に貼り付けられた紙製シートで、携帯端末2の背面形状に合わせた切り取り線114を設けた印刷シート112から、前記切り取り線114に沿って切り出す部分として形成される。切り取り線114は、ハーフカット加工により設けるとよい。本例のデザインシート11は、携帯端末2の背面に設けられたカメラ21に合わせた切り抜き孔115も形成している。こうした切り抜き孔115は、特定位置に設けられているため、後述する保護シート12との重ね合わせに際し、目印になる。
印刷シート112は、デザインシート11の周囲に余白116を形成し、プリンタの印刷に適した定型用紙(A4やハガキ)大である。本例の印刷シート112は、デザインシート11の周囲に大きな余白116を形成し、全体として印刷に適したハガキ大としている。この場合、デザインシート11は、A4対応のインクジェットプリンタのほか、ハガキ印刷専用プリンタで装飾デザイン117が印刷できるようになる。また、余白を含めた印刷シート112を定型用紙大にすれば、定型用紙に合わせた用紙設定ができるようになり、装飾デザインの作成やプリンタによる印刷が容易になる利点もある。
カラー印刷できるプリンタとしてインクジェットプリンタが普及していることから、本例のデザインシート11(デザインシート112)は、インクジェットプリンタの印刷に適した表面処理を表面に施している。このほか、カラーレーザープリンタ、ハガキ印刷専用プリンタ、熱転写型プリンタに対しては、それぞれの印刷に適した表面処理をデザインシート11(デザインシート112)の表面に施すとよい。本発明の装飾用シール1は、デザインシート11と保護シート12とをセットにして販売される。これから、各プリンタの印刷に適した表面処理を施したデザインシート11別に前記セットを用意するとよい。
デザインシート11は、印刷シート112から切り出すことなく、図5に見られるように、前記印刷シート112ごとインクジェットプリンタに通して、装飾デザイン117を印刷する。装飾デザイン117がデザインシート11からはみ出しても、余白116があるため、インクジェットプリンタを汚さない。本例のデザインシート11は、印刷シート112の中央に配置されているため、装飾デザイン117は印刷シート112の中央に合わせて印刷するとよい。装飾デザイン117が印刷されたデザインシート11は、印刷シート112から切り出して保護シート12に重ねてもよいし、後述するように、保護シート12を重ねて一体化してから、印刷シート112から切り出してもよい。
保護シート12は、図6に見られるように、携帯端末2の表面形状に合わせた外形で、携帯端末2のカメラ21に合わせた切り抜き孔125を設けた透明な樹脂製シートで、裏面に縦横に凹凸の繰り返される凹凸接着層121を形成している。凹凸接着層121は、図7に見られるように、保護シート12の裏面(図7中、保護シート12は裏面を上方に向けている)と、縦横に繰り返す凹凸124を形成した樹脂製の剥離シート123の表面との間に接着材を挟むことにより、前記保護シート12の裏面に転写して形成される。保護シート12は、流通に際して表面が傷つかないように、保護フィルム126が重ねられる。
保護シート12は、0.7mm厚〜1.7mm厚、好ましくは1.0mm厚〜1.4mm厚とすることにより、装飾用シール1が保護用シールとしても働くようにする。本例の保護シート12は、凹凸接着層121を形成する基材層としてPETフィルムを用い、前記PETフィルムにポリウレタン樹脂を盛って、1.2mm厚の樹脂層を形成している。肉厚のポリウレタン樹脂は、適度な弾性を備え、手触り感がよい。このほか、ポリウレタン樹脂の周縁を丸めてラウンドフォルムにすると、厚みのある保護シート12と携帯端末2との一体感(携帯端末2の側面から装飾シール1にかけての連続性)が高められる。
デザインシート11と保護シート12とは、図8に見られるように、例えば装飾デザイン117を印刷しながら、印刷シート112から未だ切り出されていないデザインシート11に対して、保護シート12を重ねるようにして貼り合わせ、一体化する。このとき、携帯端末2のカメラ21のために設けた切り抜き孔115,125同士を位置合わせの目印に利用すると、デザインシート11と保護シート12とのズレを防ぐことができる。デザインシート11と保護シート12とは、保護シート12の裏面に形成された凹凸接着層121(図7参照)により、分離不能に接着し、一体化される。凹凸接着層121に代えて凹凸粘着層を用いれば、デザインシート11と保護シート12とを分離して、前記デザインシート11を交換できる。デザインシート11と保護シート12とは、前記デザインシート11を印刷シート112から切り出してから保護シート12を重ねて貼り合わせ、一体化してもよい。
デザインシート11と保護シート12とが分離不能に一体化された装飾用シール1は、図9に見られるように、デザインシート11の裏面に形成された粘着層111(図4参照)により、携帯端末2に貼り付けられる。粘着層111は、装飾用シール1を携帯端末2から剥離容易にする接着力しか発揮せず、利用者の必要に応じて、装飾用シール1を携帯端末2から着脱自在にする。このため、現在携帯端末2に貼り付けた装飾用シール1の装飾デザイン117に飽きたら、前記装飾用シール1ごと剥がし、デザインシート11に別の装飾デザイン117を印刷した別の装飾用シール1を貼り直すことができる。
1 装飾用シール
11 デザインシート
12 保護シート
2 携帯端末
11 デザインシート
12 保護シート
2 携帯端末
Claims (3)
- 携帯端末の表面形状に合わせた外形のデザインシートの表面に、前記外形の保護シートを積層して構成され、
デザインシートは、表面をプリンタの印刷面とし、粘着層を裏面に設けた紙製シートで、
保護シートは、透明な接着層又は粘着層を裏面に設けた透明な樹脂製シートである携帯端末の装飾用シール。 - 保護シートは、接着層又は粘着層が縦横に凹凸の繰り返される凹凸接着層又は凹凸粘着層である請求項1記載の携帯端末の装飾用シール。
- 保護シートは、0.7mm厚〜1.7mm厚である請求項1又は2いずれか記載の携帯端末の装飾用シール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011271319A JP2013121701A (ja) | 2011-12-12 | 2011-12-12 | 携帯端末の装飾用シール |
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JP2011271319A JP2013121701A (ja) | 2011-12-12 | 2011-12-12 | 携帯端末の装飾用シール |
Publications (1)
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JP2013121701A true JP2013121701A (ja) | 2013-06-20 |
Family
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JP2011271319A Pending JP2013121701A (ja) | 2011-12-12 | 2011-12-12 | 携帯端末の装飾用シール |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015037054A1 (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-19 | トリニティ株式会社 | 携帯情報端末におけるフィルム類貼り付け用補助具及びフィルム類の貼り付け方法 |
-
2011
- 2011-12-12 JP JP2011271319A patent/JP2013121701A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015037054A1 (ja) * | 2013-09-10 | 2015-03-19 | トリニティ株式会社 | 携帯情報端末におけるフィルム類貼り付け用補助具及びフィルム類の貼り付け方法 |
JPWO2015037054A1 (ja) * | 2013-09-10 | 2017-03-02 | トリニティ株式会社 | 携帯情報端末におけるフィルム類貼り付け用補助具及びフィルム類の貼り付け方法 |
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