JP3172927U - 塗り絵セット - Google Patents
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Abstract
【課題】塗り絵用紙の輪郭線上に色彩が付されてしまい、見栄えが悪くなる場合があるという課題を解消した塗り絵セットを提供する。
【解決手段】台紙11上に塗り絵のための輪郭線Lが印刷されてなる塗り絵用紙1と、用紙21に輪郭線Lに一致した形状の切り残り部分Rを有するとともに切り残り部分R以外の部分を切除して形成された切り絵2とを備えてなる塗り絵セットであり、切り絵2が、切り残り部分Rを輪郭線Lに一致させて塗り絵用紙1の上面に重ね合わされるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】台紙11上に塗り絵のための輪郭線Lが印刷されてなる塗り絵用紙1と、用紙21に輪郭線Lに一致した形状の切り残り部分Rを有するとともに切り残り部分R以外の部分を切除して形成された切り絵2とを備えてなる塗り絵セットであり、切り絵2が、切り残り部分Rを輪郭線Lに一致させて塗り絵用紙1の上面に重ね合わされるようにした。
【選択図】図2
Description
本考案は、塗り絵用紙を備えてなる塗り絵セットに関する。
従来から、玩具として塗り絵を行うための塗り絵用紙が種々知られている(例えば特許文献1参照)。一般に、塗り絵用紙には、種々のデザインの輪郭線が印刷によって施されており、クレヨン、水彩絵の具、水性ペンや油性ペン、或いは貼り紙等によって、輪郭線によって囲まれた部分に色彩や模様を付加して遊ぶことができるようになっている。
このような塗り絵用紙では、輪郭線上に色彩が付されてしまうことがあり、これが視覚的に認識されて全体の出来栄えを損ねてしまう場合がある。このため、綺麗な仕上がりを実現しようとすると、輪郭線上に色彩が付されないようにするための相当な注意が求められ、作業が難しいものとなってしまう。
特に、輪郭線によって囲まれた部分に、貼り紙を貼りつけることによって色彩や模様を付加するような場合には、輪郭線上に紙の縁部分が部分的に覆い被さり、輪郭線がでこぼこした感じに見えてしまい、奇麗さに欠けるという問題がある。かかる事情ゆえに、貼り紙によって色彩や模様を付加するということ自体、塗り絵の手法としては積極的に行われていないのが実情である。
本考案は、このような課題に着目してなされたものであって、塗り絵用紙の輪郭線上に付された色彩が見えてしまい、出来栄えを損ねてしまうという課題を解消することができる塗り絵セットを提供することを目的としている。
すなわち、本考案の次の構成をなすものである。
請求項1に係る考案は、台紙上に塗り絵のための輪郭線が印刷されてなる塗り絵用紙と、用紙に前記輪郭線の形状と略一致した形状の切り残り部分を有するとともに前記切り残り部分以外の部分を切除して形成された切り絵とを備えてなる塗り絵セットであって、前記切り絵が、前記切り残り部分を前記輪郭線に一致させて前記塗り絵用紙の上面に重ね合わされるものである。
請求項2に係る考案は、請求項1に係る構成において、下面に粘着剤層を有し前記塗り絵用紙及び前記切り絵の上面を被覆する透明シートを備えているものである。
請求項3に係る考案は、請求項1又は2に係る構成において、前記塗り絵用紙が、郵便葉書として利用可能な大きさに設定された矩形状のものである。
以上説明したように本考案によれば、塗り絵用紙の輪郭線上に付された色彩が見えてしまい、出来栄えを損ねてしまうという課題を解消することができる塗り絵セットを提供することができる。
以下、本考案の一実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。
ここで、図1は、塗り絵用紙1に色彩を付加した後に、塗り絵用紙1の上面11aに切り絵2を重ね合わせ、しかる後に透明シート3を被覆して完成させた状態の塗り絵セットNを示している。図2に示すものは、同実施形態における塗り絵用紙1と切り絵2とを並べて示した平面図であり、塗り絵用紙1は、色彩が付加されていない状態のものを示している。図3に示すものは、同実施形態における分解斜視図である。図4に示すものは、同実施形態におけるA−A線概略断面図であり、中間部分を一部省略して示している。
この塗り絵セットNは、台紙11上、すなわち台紙11の上面11aに塗り絵のための輪郭線Lが印刷されてなる塗り絵用紙1と、用紙21に塗り絵用紙1の輪郭線Lの形状に一致した形状の切り残り部分Rを有するとともに切り残り部分R以外の部分を切除して形成された切り絵2とを備えてなるものであり、切り絵2が、切り残り部分Rを輪郭線Lに一致させて塗り絵用紙1の上面11aに重ね合わされるものである。さらに、この塗り絵セットNは、下面31aに粘着剤層32を有し塗り絵用紙1及び切り絵2の上面11a、21aを被覆する透明シート3を備えたものである。以下詳述する。
塗り絵用紙1は、厚紙からなる矩形平板状の台紙11を主体に構成されている。この台紙11の上面11aには、色彩が付加される領域である着色領域Cを形成する輪郭線Lが印刷により施されている。輪郭線Lは、任意のデザインに基づいて台紙11の上面11aに設けられるもので、デザインが認識可能な濃さの色彩を有するものである。本実施形態における輪郭線Lは、後述する切り絵2の一体性を考慮して台紙11の上面11aに一体的に連続して設けられており、2つ以上に分離しないようになっている。しかして、輪郭線Lにより囲まれた内部領域が着色領域Cになっており、その着色領域Cに種々の方法で任意の色彩を付加することにより塗り絵が行われる。なお、図1及び図3では、ペンにより色彩を付加した部分をドットで示しており、貼り紙Hにより色彩を付加した部分を斜線で示している。
また、この実施形態における塗り絵用紙1は、郵便葉書として利用可能な大きさに設定されており、具体的には、縦寸法(l)が14.8cm、横寸法(w)が10cmに設定されている。
切り絵2は、用紙21を切り抜いて形成されたものであり、切り抜かれずに残存する部位である切り残り部分Rと、切り抜きによって形成された切り残り部分R以外の空間部分Eとによって、所定のデザインを視覚的に認識させるようにしたものである。本実施形態における切り絵2は、黒色の色紙である用紙21に塗り絵用紙1の輪郭線Lの形状に略一致した形状の切り残り部分Rを有するとともに切り残り部分R以外の部分すなわち切除部分をレーザ切断装置によって切除して形成されている。切り絵2は、一般的な切り絵と同様のものであり、基本的には切り残り部分Rが一体的に連続しているものである。
透明シート3は、無色透明のシート体31とこのシート体31の下面に設けられた無色透明の粘着剤層32を備えてなるものである。この透明シート3は、塗り絵用紙1に切り絵2を重ね合わせた後、これら塗り絵用紙1と切り絵2の外面に表出する部分に貼着される。つまり、透明シート3は、塗り絵用紙1と切り絵2との相対的な位置を一定位置に保持して相互にずれることが無いように固定する機能、及び、塗り絵用紙1と切り絵2の外面が汚れることを抑制する機能とを奏するものである。
以上の構成をなす塗り絵セットNは、次のようにして使用される。
まず、塗り絵用紙1に塗り絵を行う。すなわち、台紙11の上面に施された輪郭線Lを参照しつつ、着色領域Cに任意の色彩を付す。色彩を付す態様は種々の方法があるが、図3に示すように、この実施形態では、一部の着色領域C(長靴のデザイン部分)に、模様を有した紙片である貼り紙Hを付して行っている。
次に、塗り絵用紙1の上面に切り絵2を重ね合わせる。より具体的には、塗り絵用紙1に印刷された輪郭線Lに一致した形状の切り残り部分Rを、塗り絵用紙1の輪郭線Lに一致するようにして、切り絵2を覆い被せる。このようにすることで、塗り絵によって輪郭線L上にはみ出た色彩部分Jは、切り絵2の切り残り部分Rによって被覆されて外部に表出しなくなり、切り残り部分Rが輪郭線Lに代わって外部に表出することになる。
次いで、透明シート3を、塗り絵用紙1とこの塗り絵用紙1に重ね合わされた切り絵2に被覆して貼りつける。すなわち、粘着剤層32を有した透明シート3を、外部に表出している塗り絵用紙1の着色領域Cと切り絵2の切り残り部分Rに貼り付けて、塗り絵用紙1と切り絵2とのずれを防止するとともに、外面を汚れからカバーする。
以上のようにして、塗り絵セットNを用いた創作作業は完了する。
なお、本実施形態おける塗り絵用紙1は、郵便葉書のサイズに設定されており、例えば、この塗り絵用紙1の下面11bに、切手を貼付する領域や、住所や文章等を記載する領域を設けることができるようになっている。このため、いわゆる絵ハガキを送るように、塗り絵セットNの作品を郵便により発送することができるようになっている。したがって、本実施形態における塗り絵セットNは、仕上がりが好適な塗り絵を比較的簡単に創作することができるのみならず、郵便葉書として、他人に塗り絵セットNの作品を郵送することができるため、利用者に作品を作成しようとする動機付けを付与できるものとなっている。
以上、詳述したように、本実施形態に係る塗り絵セットNは、塗り絵用紙1の輪郭線L上に付された色彩が視覚的に認識されてしまい、出来栄えを損ねてしまうという課題を解消することができ、出来栄えの良好な塗り絵を比較的簡単に作成することができるものとなっている。しかも、塗り絵用紙1の上に切り絵2を重ねることにより、切り残り部分Rが塗り絵用紙1から浮き上がったようになるため、心地よい見栄えになる。
なお、本考案は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
上述した実施形態では、塗り絵用紙の大きさは郵便葉書として好適なものに設定されていたが、かかる態様のものには限定されるものではなく種々設定することができる。
また、切り絵の色彩やデザインについても、本実施形態に示されるものには限定されない。なお、切り絵は、その下面に接着剤を塗布した上で、塗り絵用紙に重ね合わせるようにしてもよい。
透明シートは、無色透明のもののほか、一定の色彩を有した有色透明のものであっても良い。
1…塗り絵用紙
2…切り絵
3…透明シート
11…台紙
12…用紙
32…粘着剤層
L…輪郭線
N…塗り絵セット
R…切り残り部分
2…切り絵
3…透明シート
11…台紙
12…用紙
32…粘着剤層
L…輪郭線
N…塗り絵セット
R…切り残り部分
Claims (3)
- 台紙上に塗り絵のための輪郭線が印刷されてなる塗り絵用紙と、用紙に前記輪郭線の形状と略一致した形状の切り残り部分を有するとともに前記切り残り部分以外の部分を切除して形成された切り絵とを備えてなる塗り絵セットであって、
前記切り絵が、前記切り残り部分を前記輪郭線に一致させて前記塗り絵用紙の上面に重ね合わされるものであることを特徴とする塗り絵セット。 - 下面に粘着剤層を有し前記塗り絵用紙及び前記切り絵の上面を被覆する透明シートを備えている請求項1記載の塗り絵セット。
- 前記塗り絵用紙が、郵便葉書として利用可能な大きさに設定された矩形状のものである請求項1又は2記載の塗り絵セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011006386U JP3172927U (ja) | 2011-10-28 | 2011-10-28 | 塗り絵セット |
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Publications (1)
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JP3172927U true JP3172927U (ja) | 2012-01-12 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017124236A (ja) * | 2017-04-06 | 2017-07-20 | 株式会社バンダイ | 観賞用物品 |
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2011
- 2011-10-28 JP JP2011006386U patent/JP3172927U/ja not_active Expired - Fee Related
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