JP2542553B2 - 合成樹脂製装飾片の製造方法 - Google Patents

合成樹脂製装飾片の製造方法

Info

Publication number
JP2542553B2
JP2542553B2 JP4299222A JP29922292A JP2542553B2 JP 2542553 B2 JP2542553 B2 JP 2542553B2 JP 4299222 A JP4299222 A JP 4299222A JP 29922292 A JP29922292 A JP 29922292A JP 2542553 B2 JP2542553 B2 JP 2542553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
sheet
synthetic resin
positioning
dielectric heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4299222A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06199100A (ja
Inventor
暢夫 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuroda Nobuo
Original Assignee
Kuroda Nobuo
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuroda Nobuo filed Critical Kuroda Nobuo
Priority to JP4299222A priority Critical patent/JP2542553B2/ja
Publication of JPH06199100A publication Critical patent/JPH06199100A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542553B2 publication Critical patent/JP2542553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adornments (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷模様を有する軟質
の熱可塑性合成樹脂シートを彫刻金型で被溶着材に押圧
・溶着させて、立体的な模様を有するワッペン等の合成
樹脂製装飾片を製造する該装飾片の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製装飾片の従来の製造方法で
は、まず、図4に示すように、軟質の熱可塑性合成樹脂
シートbの裏面に硬質合成樹脂板を貼付した後、該シー
トbの表面に個々の装飾片に対応する1個以上(図4で
は12個)の模様cと、各模様c周辺の所定位置にそれ
ぞれ2個以上(図4では4個)の位置決め用の十字マー
クdとを印刷し、該印刷された熱可塑性合成樹脂シート
bを硬質合成樹脂板から剥して模様シートaを作製す
る。
【0003】次に、模様シートaを各模様c毎に切断し
て個別模様シートe(図5参照)を作製する。このと
き、各個別模様シートeには、図5に示すように、1個
の模様cと共にその模様c周辺の2個以上(図5では4
個)の十字マークdも含まれるようにしておく。
【0004】この後、図5に示すように、ベース生地f
と熱接着フィルムgと個別模様シートeとを、該生地f
・該フィルムg・該シートeの順に高周波誘電加熱装置
のテーブルhの加工位置に載置し、テーブルh上におい
て互いに平行に設置されている2枚の固定板iで押圧し
て固定する。
【0005】このとき、個別模様シートeにおける2個
の十字マークdの各縦線を互いに平行に設置されている
2枚の固定板iにおける互いに対向する辺jにそれぞれ
一致させ、該2個の十字マークdの各横線を2枚の固定
板iに描かれている各水平線kとそれぞれ一致させて、
高周波誘電加熱装置のテーブルhにおける個別模様シー
トeの模様cの位置決めを行う。なお、互いに平行に設
置されている2枚の固定板iにおける互いに対向する辺
jの間隔Mは、個別模様シートeにおける2個の十字マ
ークdの各縦線の間隔mと一致するように、予め調整し
ておく。
【0006】最後に、個別模様シートeの模様cを、図
6に示すように高周波誘電加熱装置の彫刻金型nで押圧
し、高周波誘電加熱による熱接着フィルムgの溶融によ
ってベース生地f上に溶着させると共に、その模様cの
外輪郭線に沿って個別模様シートeを溶断して、合成樹
脂製装飾片を製造する。なお、合成樹脂製装飾片におけ
る溶着模様には、彫刻金型nが有する凹凸形状によっ
て、所定位置に凹凸が形成されている。
【0007】ところで、以上説明した合成樹脂製装飾片
の従来の製造方法には、次に述べるような問題点があ
る。
【0008】(1) 軟質の熱可塑性合成樹脂シートb
からなる模様シートaは、印刷模様cの乾燥・硬質合成
樹脂板からの剥離・気温や湿度等の外的条件の変化によ
って伸縮するため、位置決め用の十字マークdの間隔m
が設計値から不規則にズレてしまう。 (2) 軟質の熱可塑性合成樹脂シートbからなる個別
模様シートeが、彫刻金型nからの放射熱(70〜12
0℃)で伸びて、カールしてしまう。 (3) 前記(1)及び(2)の影響で、高周波誘電加
熱装置のテーブルhの加工位置における個別模様シート
eの模様cの位置決めが難しく、このため、作業者の目
が疲れ易く、また、作業者の技術・性格等によって合成
樹脂製装飾片の品質・生産量にバラつきが生じ、従っ
て、該装飾片の生産効率が悪い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の前記問題点
に鑑み、本発明では、模様シートの作製工程・気温や湿
度等の外的条件の変化・加工装置の温度等に起因する模
様シートの伸縮を減少させ、高周波誘電加熱装置のテー
ブルの加工位置における模様の位置決めを容易にして、
合成樹脂製装飾片の生産効率を向上させ得る該装飾片の
製造方法を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明では、軟質の熱可塑性合成樹脂シ
ートの裏面に離型紙を貼付して、該シートの表面に個々
の装飾片に対応する模様を1個以上印刷した後、各模様
周辺の所定位置に位置決め小穴をそれぞれ2個以上穿孔
し、かつ、各模様をそれぞれ囲繞する切取り線を前記離
型紙のみに切り込み、該切取り線に沿って各模様部分の
前記離型紙のみを除去して模様シートを作製し、この
後、該模様シートの各模様がその周辺にそれぞれ有する
前記位置決め小穴の配置と同一の配置で該小穴の数と同
数以下2本以上の位置決めピンが立設されている高周波
誘電加熱装置のテーブルにおける前記位置決めピンで囲
まれた加工位置にベース生地・熱接着フィルム等の被溶
着材を載置し、前記模様シートにおける任意の1個の模
様の前記位置決め小穴を前記位置決めピンに挿通して、
該1個の模様を、前記被溶着材の上に載置し、続いて、
前記高周波誘電加熱装置の彫刻金型で押圧して、高周波
誘電加熱による前記1個の模様の前記被溶着材への溶着
及び前記1個の模様の外輪郭線に沿う前記模様シートの
溶断を行なう、という構成を採用している。
【0011】
【作用】前記構成とされている本発明では、図1に示す
ように、軟質の熱可塑性合成樹脂シート2の裏面に離型
紙3を貼付して、該シート2の表面に個々の装飾片に対
応する模様4を1個以上(図1では12個)印刷した
後、各模様4周辺の所定位置に位置決め小穴5をそれぞ
れ2個以上(図1では2個)穿孔し、かつ、各模様4を
それぞれ囲繞する切取り線6を離型紙3のみに切り込
み、該切取り線6に沿って各模様4部分の離型紙3のみ
を除去して模様シート1を作製するので、本発明で使用
する模様シート1は、各模様4部分のみ除去された離型
紙3によって軟質の熱可塑性合成樹脂シート2が補強さ
れている。
【0012】このため、本発明で使用する模様シート1
は、離型紙3における各模様4部分のみの除去に起因す
る伸びが、従来技術で使用する図4の模様シートaにお
ける硬質合成樹脂板からの剥離に起因する伸びと比べて
減少し、かつ、印刷した模様4の乾燥及び気温・湿度等
の外的条件の変化等による伸縮が、図4に示されるとこ
ろの軟質の熱可塑性合成樹脂シートbのみからなる従来
技術で使用する模様シートaと比べて減少する。
【0013】また、本発明で使用する模様シート1は、
各模様4毎に切断されることなく、軟質の熱可塑性合成
樹脂シート2が離型紙3で補強された状態で、図2に示
されるように、任意の1個の模様4が高周波誘電加熱装
置のテーブル21の加工位置に載置される。このため、
従来技術で使用する図5の個別模様シートeと比べて、
彫刻金型23(図3参照)からの放射熱(70〜120
℃)による伸びが減少する。また、図5の個別模様シー
トeと異なりカールもしない。
【0014】すなわち、本発明では、模様シート1にお
ける軟質熱可塑性合成樹脂シート2の伸縮に起因する位
置決め小穴5の位置ずれが、従来技術で使用する模様シ
ートaや個別模様シートeにおける伸縮に起因する位置
決め用の十字マークdの位置ずれと比べて大幅に減少す
る。
【0015】しかも、本発明では、図2に示すように、
模様シート1の各模様4がその周辺の所定位置にそれぞ
れ有する位置決め小穴5の数が2個以上(図2では2
個)とされ、該位置決め小穴5の配置と同一の配置で高
周波誘電加熱装置のテーブル21に立設されている位置
決めピン12の本数が、模様シート1の各模様4の位置
決め小穴5の数と同数以下で2本以上(図2では2本)
とされているので、模様シート1における任意の1個の
模様4の位置決め小穴5の位置決めピン12への挿入
が、余分な位置決めピン12によって阻止されることな
く行なわれ、かつ、位置決めピン12へ挿入された模様
シート1が位置決めピン12を中心に回転することがな
い。
【0016】従って、本発明では、模様シート1におけ
る任意の1個の模様4の位置決め小穴5を、高周波誘電
加熱装置のテーブル21の位置決めピン12に挿入する
だけで、該ピン12で囲まれたテーブル21の加工位置
22における任意の1個の模様4の位置決めが完了す
る。
【0017】このため、図2に示すように、被溶着材で
あるベース生地31と溶着補強材である熱接着フィルム
32とを該生地31・該フィルム32の順に、高周波誘
電加熱装置のテーブル21の加工位置22に載置し、模
様シート1における任意の1個の模様4の位置決め小穴
5を位置決めピン12に挿通して、該1個の模様4を、
熱接着フィルム32の上に載置した後、図3に示すよう
に高周波誘電加熱装置の彫刻金型23で押圧すると、該
1個の模様4は、高周波誘電加熱装置の彫刻金型23が
有する凹凸形状と位置ずれすることなく、彫刻金型23
によって押圧される。
【0018】従って、該押圧の後に高周波を発信させ
て、高周波誘電加熱を行なうと、前記1個の模様4の外
輪郭線に沿って模様シート1における軟質の熱可塑性合
成樹脂シート2が溶断されると共に、該合成樹脂シート
2における彫刻金型23で押圧された部位が溶けて前記
1個の模様4がベース生地31上に溶着され、かつ、溶
着補強材である熱接着フィルム32も溶けて該溶着が補
強され、該溶着された模様4には該模様4の所定位置に
彫刻金型23の凹凸による凹凸が形成されて、立体的な
模様を有する合成樹脂製装飾片が製造される。
【0019】ところで、以上の説明では、被溶着材とし
てベース生地31を使用し、溶着補強材として熱接着フ
ィルム32を使用しているが、被溶着材が、ベース生地
31単体の場合であっても、あるいは、裏面に離型紙が
貼着された熱接着フィルム32単体の場合であっても、
又は、被溶着材がベース生地31の場合であって、該生
地31の上に熱接着フィルム32を載置し、該フィルム
32の上に更に熱可塑性合成樹脂発泡シート又は熱可塑
性合成樹脂シート等を載置したときであっても、あるい
は、被溶着材がベース生地31の場合であって、該生地
31の上に熱可塑性合成樹脂発泡シート又は熱可塑性合
成樹脂シート等を載置したときであっても、上記作用と
同一の作用で合成樹脂製装飾片が製造される。なお、被
溶着材としてのベース生地31には、布地だけでなく、
合成樹脂シートも含まれる。
【0020】
【実施例】本発明の実施の一例を図1〜図3に基づいて
以下に説明する。
【0021】まず、図1に示すように、軟質の熱可塑性
合成樹脂シート2の裏面全体に離型紙3を貼付して、該
シート2の表面に個々の装飾片に対応する模様4を12
個印刷した後、各模様4周辺の所定位置に位置決め小穴
5をそれぞれ2個づつ穿孔し、かつ、各模様4をそれぞ
れ囲繞する切取り線6を離型紙3のみに切り込み、該切
取り線6に沿って各模様4部分の離型紙3のみを除去し
て模様シート1を作製する。
【0022】次に、図2に示すように、模様シート1の
各模様4がその周辺にそれぞれ有する2個の位置決め小
穴5の配置と同一の配置とされている2本の位置決めピ
ン12と矩形空間11とを有する治具10を、高周波誘
電加熱装置のテーブル21上の所定位置に接着して、該
治具10の2本の位置決めピン12を高周波誘電加熱装
置のテーブル21に立設させた後、高周波誘電加熱装置
のテーブル21における位置決めピン12で囲まれた加
工位置22であるところの治具10の矩形空間11内
に、該空間11の形状より僅かに小さい形状を有すると
ころの被溶着材であるベース生地31及び溶着補強材で
ある熱接着フィルム32を該生地31・該フィルム32
の順に載置し、続いて、模様シート1における任意の1
個の模様4がその周辺に有するところの位置決め小穴5
を位置決めピン12に挿通して、該1個の模様4を、軟
質の熱可塑性合成樹脂シート2において上にした状態で
熱接着フィルム32の上に載置する。
【0023】ところで、図示実施例では、ベース生地3
1と熱接着フィルム32とを治具10の矩形空間11内
に載置するだけで、ベース生地31と熱接着フィルム3
2との高周波誘電加熱装置のテーブル21の加工位置2
2における位置決めが完了するので、該位置決めが、図
5に示されるところの従来技術におけるベース生地fと
熱接着フィルムgとの位置決めに比べて容易である。
【0024】また、図示実施例では、軟質の熱可塑性合
成樹脂シート2において模様4を上にした状態で、模様
シート1を熱接着フィルム32の上に載置しているが、
軟質の熱可塑性合成樹脂シート2が透明性を有する場合
には、模様4を下にした状態で模様シート1を熱接着フ
ィルム32等の上に載置することも可能である。
【0025】模様シート1における任意の1個の模様4
を熱接着フィルム32上に載置した後、該模様4を、図
3に示すように、高周波誘電加熱装置の彫刻金型23で
押圧し、高周波誘電加熱によって、ベース生地31上に
溶着させ、かつ、該模様4の外輪郭線に沿って模様シー
ト1を溶断して、合成樹脂製装飾片を製造する。
【0026】ところで、図示実施例では、治具10を使
用して、治具10が有する2本の位置決めピン12を高
周波誘電加熱装置のテーブル21の所定位置に立設させ
ているが、本発明に係る合成樹脂製装飾片の製造方法で
は、治具10の使用が必須とされておらず、従って、位
置決めピン12を高周波誘電加熱装置のテーブル21の
所定位置に直接立設させることも可能である。しかし、
治具12を使用する方が、図示実施例のように高周波誘
電加熱装置のテーブル21におけるベース生地31・熱
接着フィルム32等の位置決めが容易であり、かつ、大
きさ等が異なる多種類の模様4を溶着するときに、該溶
着に対して治具10を交換するだけで対処できるので、
好ましい。
【0027】また、図示実施例では、ベース生地31の
上に熱接着フィルム32しか載置していないが、熱接着
フィルム32の上に例えば熱可塑性合成樹脂発泡シート
を更に載置することも可能である。なお、熱接着フィル
ム32の上に熱可塑性合成樹脂発泡シートを載置して、
該シートの上に模様シート1を載置し、模様シート1に
おける任意の1個の模様4を、高周波誘電加熱装置の彫
刻金型23で押圧してベース生地31上に溶着させる
と、ベース生地31上に溶着された模様4は、熱可塑性
合成樹脂発泡シートを使用しなかった場合と比べて、彫
刻金型23の凹凸によって形成される凹凸の高低差がよ
り大きくなって、該凹凸がより鮮明になる。
【0028】また、図示実施例では、模様シート1の各
模様4がその周辺にそれぞれ有する位置決め小穴5の個
数が2個とされ、位置決めピン12の本数が2本とされ
ているが、位置決め小穴5の個数は、2個に限定されず
2個以上であれば良く、位置決めピン12の本数も、2
本に限定されず位置決め小穴5の数と同数以下で2本以
上であれば良い。
【0029】更に、図示実施例では、模様シート1の各
模様4がその周辺にそれぞれ有する位置決め小穴5の穿
孔位置が、軟質の熱可塑性合成樹脂シート2における離
型紙3で補強された部位とされているが、位置決め小穴
5の穿孔位置は、模様シート1における各模様4の周辺
の所定位置であれば良く、従って、軟質の熱可塑性合成
樹脂シート2における離型紙3で補強されていない部位
であっても良い。しかし、位置決め小穴5の穿孔位置
は、図示実施例のように、軟質の熱可塑性合成樹脂シー
ト2における離型紙3で補強された部位である方が好ま
しい。
【0030】なお、模様シート1に印刷されている模様
4は、図示実施例において同心円模様とされているが、
同心円模様に限定されずいかなる模様であっても良く、
その印刷個数は、図示実施例において12個とされてい
るが、12個に限定されず1個以上であれば良い。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成・作用を有し
ており、本発明で使用する模様シートは、各模様部分の
み除去された離型紙によって軟質の熱可塑性合成樹脂シ
ートが補強されているので、離型紙における各模様部分
のみの除去に起因する伸びが、従来技術で使用する模様
シートにおける硬質合成樹脂板からの剥離に起因する伸
びと比べて減少し、かつ、印刷模様の乾燥及び気温・湿
度等の外的条件の変化等による伸縮が、軟質の熱可塑性
合成樹脂シートのみからなる従来技術で使用する模様シ
ートと比べて減少する。
【0032】しかも、本発明で使用する模様シートは、
従来技術で使用する模様シートのように各模様毎に切断
されることなく、軟質の熱可塑性合成樹脂シートが離型
紙で補強されたままの状態で、任意の1個の模様が高周
波誘電加熱装置のテーブルの加工位置に載置されるた
め、従来技術で使用する模様シートと比べて各模様毎に
切断する手間が削減され、従来技術で使用する個別模様
シートと比べて、彫刻金型からの放射熱(70〜120
℃)による伸びが減少しカールしない。
【0033】従って、本発明では、模様シートにおける
軟質の熱可塑性合成樹脂シートの伸縮に起因する位置決
め小穴の位置ずれが、従来技術で使用する模様シートや
個別模様シートにおける伸縮に起因する位置決め用の十
字マークの位置ずれと比べて大幅に減少する。
【0034】このため、本発明では、模様シートにおけ
る任意の1個の模様がその周辺の所定位置にそれぞれ有
する位置決め小穴を、高周波誘電加熱装置のテーブルに
立設されている位置決めピンに挿入するだけで、模様シ
ートの模様の位置決めが完了し、位置決め用の十字マー
クの位置合わせによって行なうところの従来技術におけ
る個別模様シートの模様の位置決めと比べて、高周波誘
電加熱装置のテーブルにおける模様の位置決めが容易と
なる。
【0035】従って、本発明では、従来技術と比べて、
作業者の目の疲れが減少し、作業者の技術・性格等によ
る合成樹脂製装飾片の品質・生産量のバラつきも減少し
て、該装飾片の生産効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一例における模様シートの
裏面図である。
【図2】本発明の実施の一例における高周波誘電加熱装
置のテーブル上での模様シートの任意の1個の模様の位
置決めを示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の一例における模様シートの模様
の彫刻金型によるベース生地への押圧・溶着を示す断面
図である。
【図4】従来技術における模様シートの平面図である。
【図5】従来技術における高周波誘電加熱装置のテーブ
ル上での個別模様シートの模様の位置決めを示す斜視図
である。
【図6】従来技術における個別模様シートの模様の彫刻
金型によるベース生地への押圧・溶着を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 模様シート 2 軟質の熱可塑性合成樹脂シート 3 離型紙 4 模様 5 位置決め小穴 6 切取り線 12 位置決めピン 21 高周波誘電加熱装置のテーブル 22 高周波誘電加熱装置のテーブルの加工位置 23 高周波誘電加熱装置の彫刻金型 31 ベース生地 32 熱接着フィルム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質の熱可塑性合成樹脂シートの裏面に
    離型紙を貼付して、該シートの表面に個々の装飾片に対
    応する模様を1個以上印刷した後、各模様周辺の所定位
    置に位置決め小穴をそれぞれ2個以上穿孔し、かつ、各
    模様をそれぞれ囲繞する切取り線を前記離型紙のみに切
    り込み、該切取り線に沿って各模様部分の前記離型紙の
    みを除去して模様シートを作製し、この後、該模様シー
    トの各模様がその周辺にそれぞれ有する前記位置決め小
    穴の配置と同一の配置で該小穴の数と同数以下2本以上
    の位置決めピンが立設されている高周波誘電加熱装置の
    テーブルにおける前記位置決めピンで囲まれた加工位置
    にベース生地・熱接着フィルム等の被溶着材を載置し、
    前記模様シートにおける任意の1個の模様の前記位置決
    め小穴を前記位置決めピンに挿通して、該1個の模様
    を、前記被溶着材の上に載置し、続いて、前記高周波誘
    電加熱装置の彫刻金型で押圧して、高周波誘電加熱によ
    る前記1個の模様の前記被溶着材への溶着及び前記1個
    の模様の外輪郭線に沿う前記模様シートの溶断を行なう
    合成樹脂製装飾片の製造方法。
JP4299222A 1992-10-12 1992-10-12 合成樹脂製装飾片の製造方法 Expired - Fee Related JP2542553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299222A JP2542553B2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 合成樹脂製装飾片の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4299222A JP2542553B2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 合成樹脂製装飾片の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06199100A JPH06199100A (ja) 1994-07-19
JP2542553B2 true JP2542553B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=17869736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4299222A Expired - Fee Related JP2542553B2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 合成樹脂製装飾片の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542553B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4227587B2 (ja) * 2004-11-11 2009-02-18 黒田 暢夫 合成樹脂製立体装飾片とその製造方法
KR100936071B1 (ko) * 2009-09-15 2010-01-12 엔엠텍코리아 주식회사 휴대기기용 보호 케이스 제조방법
JP6095386B2 (ja) * 2013-01-31 2017-03-15 株式会社太陽マーク 機能性シート切断用台シート、キット及び積層体並びに機能性シートの切断方法
KR102227264B1 (ko) * 2018-05-25 2021-03-12 박철기 고주파 융착을 이용한 입체형 엠블렘 조립체 사출성형물의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06199100A (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5677037A (en) Thermally transferable type emblem made of thermoplastic synthetic resin and method of manufacturing the same
EP0587403B1 (en) Thermally transferable type emblem made of thermoplastic synthetic resin and method of manufacturing the same
JP2542553B2 (ja) 合成樹脂製装飾片の製造方法
JP6496884B1 (ja) 熱可塑性合成樹脂製立体装飾片の製造方法及びその製造装置
CN107962306B (zh) 提供连续性加工使用的布料定位结构
JPH0259320A (ja) 合成樹脂成形表示板の製造方法
JPS5944948B2 (ja) ろう付け法
KR20100068098A (ko) 스팽글 모듈
JP2702411B2 (ja) アップリケの形成方法
CN108099389B (zh) 立体烫印全息效果特种印刷模具及其应用方法
JP4043607B2 (ja) カードの印刷見当合わせ方法
JPH02241091A (ja) 多層積層板の積層方法
JP2001017377A (ja) 文字・図柄入りマットの製造方法及びその装置
JPH10323899A (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
JP2648503B2 (ja) 積層体の製造方法
JPH0446755B2 (ja)
JPH07256797A (ja) プラスチック製包装袋の製法
JPH04321295A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH03124434A (ja) ラベルテープの製造方法
JPH06238828A (ja) 化粧シートの製造方法
JPS58217300A (ja) 貼合せシ−トの打抜き方法
JPH08109727A (ja) タイルとその製造方法
JPH054838B2 (ja)
JPS59156715A (ja) 熱可塑性樹脂マ−クを付ける方法
JPH0965910A (ja) 転写用ワッペン要素およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees