JP2601661Y2 - 転写シート - Google Patents

転写シート

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JP2601661Y2
JP2601661Y2 JP1992082927U JP8292792U JP2601661Y2 JP 2601661 Y2 JP2601661 Y2 JP 2601661Y2 JP 1992082927 U JP1992082927 U JP 1992082927U JP 8292792 U JP8292792 U JP 8292792U JP 2601661 Y2 JP2601661 Y2 JP 2601661Y2
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昭夫 最上
裕 茂木
正巳 斉藤
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Toyo Metallizing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属光沢を有し、しか
も摩擦性に優れ弾力性のある風合いを持った転写シート
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属蒸着層を有する転写シートと
しては、主にベースフィルムの片面に離型層、保護樹脂
層、金属薄膜層および接着層を順次設けたものが、紙、
布帛、プラスチック等に転写されて用いられている(特
開昭60−244591、特開昭63−49481、特
公昭59−49919)。しかしながらこれらから得ら
れるマーク、ワッペン等の装飾品は、金属光沢を有する
も立体感に乏しく、弾力性の風合いは到底得られるもの
ではなかった。
【0003】またウレタンシートを接着層を介して、
紙、布帛、プラスチックフィルム等に密接せしめて、弾
力性のある風合いを得ることも提案されている(特開昭
61−12322)。しかしこれから得られた加工品の
外観色調からは、金属光沢が得られず、高級感のイメー
ジに乏しい問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の金属蒸着層を有
する転写シートは、立体感に乏しく、弾力性の風合いを
得ることは困難であった。本考案の目的は、かかる欠点
を解決し、かつ優れた金属光沢を備えた高級感のイメー
ジを持ち、耐摩擦性にも優れた転写シートを提供するこ
とにある。さらに本考案の目的は各種素材面に接着加工
することによって、上記特性を持った文字、図形、模様
等をデザインの一部に取り入れたユニホーム、スポーツ
ウェア等の衣類、あるいは各種のマーク、ワッペン、小
物入れ、バック等をつくることができる転写シートを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、ベースフィル
ムの片面に離型層を設け、その上に直接または高摩擦樹
脂層を介して、保護樹脂層、金属薄膜層、接着層、発泡
ポリウレタンシートもしくは発泡ポリエチレンシート
よび感熱接着層を順次設けたことを特徴とする転写シー
トである。
【0006】以下に本考案を、図1をもとに説明する。
本考案の転写シートはプラスチックフィルム、紙等の適
当なベースフィルム、例えばポリエステルフィルム上
に、順次離型層、必要に応じて設ける高摩擦樹脂層
、保護樹脂層、金属薄膜層、接着層、発泡ポリ
ウレタンもしくはポリエチレンシートおよび感熱接着
層を形成してなるものである。本考案の転写シートを
用いた複合シートは、例えば図2に示すように、紙、布
帛、プラスチックフィルム等の基材上に転写し、基材
上に順次、感熱接着層、発泡ポリウレタンもしくは
ポリエチレンシート、接着層、金属薄膜層、保護
樹脂層、必要に応じて設ける高摩擦樹脂層、離型層
を有する構造のものである。図4に上記複合シートを
用いて所望の文字、図形、模様に沿って、加熱、裁断し
て得た部分転写の形状例を示す。
【0007】次に各構成要素の材質、特性、および厚さ
等について説明を加える。
【0008】離型層としては、リン脂質(レシチ
ン)、酢酸セルロース、ワックス、脂肪酸、脂肪酸アミ
ド、脂肪酸エステル、ロジン、アクリル樹脂、シリコー
ン、フッ素樹脂等が使用されるが、ベースフィルムがフ
ラットの場合は0.01〜2μの厚さであり、より好ま
しくは、0.5〜1μの厚さで使用される。ベースフィ
ルムが小さい凹凸のあるマット加工フィルムやヘヤーラ
イン加工等の場合は1〜3μと厚くするほうが、離型性
がよく転写加工しやすい。
【0009】必要に応じて設ける高摩擦樹脂層は日常
擦過されやすい用途、例えば衣類、バック、ワッペン等
に使用する場合に、よく用いることができ、離型層と
保護樹脂層のいずれにも接着性のよい、すなわちバイ
ンダーの機能を有する樹脂類が選ばれる。かかる観点か
ら高摩擦樹脂層の樹脂としてはウレタン樹脂、ナイロ
ン樹脂、エステル樹脂等が好ましい。厚さは2〜40μ
程度、特に5〜20μが好ましい。厚すぎると文字、図
形、模様状に部分転写をおこなう際の裁断性が不良とな
り、薄すぎると立体感および耐摩擦効果が発現せず実用
性がなくなる。
【0010】金属薄膜層を保護するために保護樹脂層
が設けられる。保護樹脂層の樹脂としては高摩擦樹
脂層および金属薄膜層のいずれにも接着性のよい熱
硬化性樹脂、熱可塑性樹脂または紫外線などの光硬化性
樹脂が使われる。具体的には、蒸着金属の種類、用途に
よる必要諸性能(機械的特性、耐熱性、耐溶剤性、光学
的特性、耐候性など)により適宜選択することができ、
例えば、アクリル樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、
エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、セルロース系、ポリ塩
化ビニル系等から選ばれた一種または二種以上を使用す
ることができる。一般にその厚さは0.2〜5μ程度、
より好ましくは1〜3μである。これらの樹脂は透明性
のよいものが使用されるが、染料、顔料または艶消し剤
を入れて着色することもできる。また保護樹脂層の表
面にホログラム加工を施すことによって、虹彩色もしく
はホログラム効果を付与することもできる。
【0011】金属薄膜層は金属光沢を与えるために必
要であり、公知の真空蒸着法、スパッタリング法、イオ
ンプレーティング法などの通常の金属(合金も含む)の
薄膜形成方法によって形成される。金属としてはアルミ
ニウム、亜鉛、錫、金、銀、ニッケル、銅、クロム、チ
タン、インジウム、白金等を用いることができる。厚さ
は10〜200mμが普通である。10mμ未満だと金
属光沢が得られ難くなり、200mμを越すと経済的に
好ましくなく、実用性に欠けてくる。
【0012】接着層は金属薄膜層及び発泡ポリウレ
タンもしくはポリエチレンシートのいずれにも接着性
のよい樹脂系接着剤が使用できる。例えばアクリル酸エ
ステル系、ポリエステル系、合成ゴム系、エポキシ系、
ポリウレタン系、エチレン−酢酸ビニル系、ポリアミド
系、ポリ塩化ビニル、ハロゲン化ポリオレフィン、ニト
ロセルロース及びこれらの共重合体などが一般的に使用
できる。接着層の塗布厚さ、2〜100μ、好ましく
は3〜20μ程度である。
【0013】発泡シートとしては発泡ポリウレタンシ
ートが、クッション性や部分転写時の切断加工性の面で
好ましく用いられる。ポリウレタンシートの厚さは、
約0.2〜5mmで、種々の色相に着色したものを使う
ことができる。厚さが0.2mmより薄いと本考案によ
る立体感のある風合いが得られず、5.0mmを越す
と、成型加工性が不良となる。尚要求特性によっては発
泡ポリウレタンシートのかわりに発泡ポリエチレンシー
トも用いうる。
【0014】感熱接着層は加熱によって接着可能な公
知の種々の接着剤あるいはホットメトシートを使用する
ことができる。接着剤としては、接着層に用いたと同
じものを使用することができ、特にポリエステル系、ポ
リウレタン系、エポキシ系が好ましく用いられる。また
ホットメルトシートとしてはポリウレタン、ポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル系のものが好ましく用いられる。接
着層の塗布厚さは、接着剤の場合は、3〜100μ、
好ましくは10〜30μ、ホットメルトシートでは20
〜200μ、好ましくは50〜100μの範囲でそれぞ
れ選ばれる。
【0015】なお転写すべき被転写材としては、紙、
布帛、ゴム、合成樹脂フィルム、木材その他接着し得る
材料であれば、いかなるものでも可能であり、汎用性が
ある。
【0016】本考案の転写シートを紙、布帛、ゴム、合
成樹脂フィルムなどの被転写材へ転写する方法として
は次のような方法を挙げることができる。
【0017】(1)本考案の転写シートの感熱接着層
側と被転写材とを対向させ、両者を加熱ローラで熱プ
レスした後、ベースフィルムを剥離して金属蒸着層を
含む転写材構成成分を被転写材側に転写せしめる。
【0018】(2)本考案の転写シートを感熱接着層
側を被転写材に対向させて、被転写材の上に密着設
置させ、加熱プレスまたはアイロン等で熱プレスして転
写する。また感熱接着層にホットメルトシートを用い
た場合には、本考案の転写シートのポリウレタンシート
側にホットメルトシート、被転写材を、順次重ね合
わせて加熱プレスする方法も適宜採ることができる。
【0019】(3)(2)の方法において、加熱プレス
の一態様として、内面部に文字、図形、模様等が形成さ
れている突起があり、外周縁部にはより長く、かつ鋭利
な刃状の周状突起を有する加熱金型を用い、加熱圧着と
共に、外周部に沿って裁断も同時におこなう方式を採る
ことができる。この方法によれば文字、図形、模様等か
らなる各種マーク、ワッペン、小物入れ、バック等を作
ったり、スポーツウェア、ユニホーム等の衣類のデザイ
ン作成に、最も好ましく用いることができる。
【0020】〔実施例〕厚さ25μの2軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムに、離型層(酢酸セルロー
ス樹脂、厚さ0.5μ)、高摩擦樹脂層(ウレタン樹
脂、厚さ10μ)、保護樹脂層(メラミン/ニトロセル
ロース/油性染料(アイゼンスピロン、オレンジ)から
なる組成、厚さ2μ)の順に塗布し、次いで真空蒸着法
により厚さ50mμのアルミニウム薄膜を形成した。こ
の上に接着層(エステル/コロネートL系接着剤、厚さ
10μ)および発泡ポリウレタンシート(厚さ3mm)
を順次塗布した。
【0021】このようにして得られた転写構成成分のポ
リウレタンシート側を感熱接着層(ホットメルトシート
“ダイアミド”ダイセルヒュルス社、厚さ10μ)を介
して、被転写材(人工皮革“エクセーヌ”東レ(株)
製)に対向して重ね合せた後、上記ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを剥離分離した。次いで加熱金型とし
て内面に文字、図形が形成された突起を持ち、外周縁部
にはより長く、かつ鋭利な刃状の周状突起を有する加熱
金型を用いて、プレス圧180kg/cm、加熱温度
180℃、プレス時間2秒の条件で加圧処理をおこなっ
た。かくして金型面内にある転写材は、金型面によって
被転写材に強固に接着され、同時に金型の外周突起部で
裁断されたマーク状装飾体が得られた。このものはオレ
ンジ色の金属特有の輝きを持ち、弾力性と立体感に優れ
ているものであった。
【0022】
【考案の効果】本考案はベースフィルムの片面に離型層
を設け、その上に直接または高摩擦樹脂層を介して保護
樹脂層、金属薄膜層、接着層、発泡ポリウレタンもしく
はポリエチレンシート、感熱接着層を順次形成したこと
を特徴とする転写シートであって、良好な金属光沢の外
観と耐摩擦特性を備え、かつ立体感と弾力性に優れた風
合いと高級感のイメージのある転写シートを得ることが
できる。そして、本考案によって得られた転写シートを
各種素材面に接着加工することによって、上記特性を持
った文字、図形、模様等をデザインの一部に取り入れた
ユニホーム、スポーツウェア等の衣類、あるいは各種の
マーク、ワッペン、小物入れ、バック等を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部拡大断面図である。
【図2】本考案の転写シートを用いた複合シートの一実
施例を示す。
【図3】本考案の別の実施例を示す一部拡大断面図であ
る。
【図4】本考案の転写シートを用いて得た模様入り部分
転写品の一実施例を示す。
【符号の説明】 …ベースフィルム …離 型 層 …高摩擦樹脂層 …保護樹脂層 …金属薄膜層 …接 着 層 …ポリウレタンシート …感熱接着層 …被転写材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−49481(JP,A) 特開 平3−121884(JP,A) 特開 昭63−302087(JP,A) 特開 平3−114875(JP,A) 特開 平1−82988(JP,A) 特開 昭63−231986(JP,A) 実公 昭60−33031(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/00 B44C 1/17

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの上面に離型層を設け、
    その上に直接または高摩擦樹脂層を介して、保護樹脂
    層、金属薄膜層、接着層、発泡ポリウレタンシートもし
    くは発泡ポリエチレンシートおよび感熱接着層を順次設
    けたことを特徴とする転写シート。
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JP6209923B2 (ja) * 2013-03-29 2017-10-11 大日本印刷株式会社 加飾シート及び加飾樹脂成形品

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