JP6095241B2 - 切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法に関する。
従来、正面フライス加工を行うために用いるカッティングプレートとして、コーナ切刃から内側に向かって、すくい面、段部および台座面が位置する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載のカッティングプレートは、例えば、仕上げ切削などの切込み量が小さな切削条件下で使用すると、切屑がカール・分断されずに伸びて、被削材の加工面を傷つけるおそれがあった。
そこで、上述のような切屑による被削材の加工面の品質低下を抑制すべく、優れた切屑排出性を備える切削インサートが求められている。
特開2004−314301号公報
本発明の課題の1つは、優れた切屑排出性を備える、切削インサートおよび切削工具、並びにそれを用いた切削加工物の製造方法を提供することである。
本発明の実施形態に係る切削インサートは、上面と、下面と、前記上面および前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面、コーナ側面および第2側面を順に有する側面と、前記上面と前記第1側面との交線部に位置している主切刃、前記上面と前記コーナ側面との交線部に位置しているコーナ切刃、および前記上面と前記第2側面との交線部に位置している副切刃を有する切刃と、を備え、前記上面は、前記切刃に沿って位置し、前記切刃から内方に向かうにつれて、前記上下面を貫く中心軸に垂直な垂直面を基準にして前記下面に向かって第1すくい角で傾斜している第1すくい面と、前記第1すくい面よりも内方に位置しており前記垂直面を基準にして前記下面に向かって前記第1すくい角とは異なる第2すくい角で傾斜している第2すくい面とを順に有し、前記第1すくい面と前記第2すくい面との交線部は、前記第2側面に沿う領域に最も高位である隆起部を有している。
本発明の実施形態に係る切削工具は、上述した実施形態に係る切削インサートと、前記切削インサートが取り付けられるホルダと、を備える。
本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法は、上述した実施形態に係る切削工具を回転させる工程と、回転している前記切削工具の前記切刃を被削材に接触させる工程と、前記切削工具を前記被削材から離隔する工程と、を備える。
本発明の実施形態に係る切削インサートによれば、上面は、切刃に沿って位置し、切刃から内方に向かうにつれて、上下面を貫く中心軸に垂直な垂直面を基準にして下面に向かって第1すくい角で傾斜している第1すくい面と、第1すくい面よりも内方に位置しており垂直面を基準にして下面に向かって第1すくい角とは異なる第2すくい角で傾斜している第2すくい面とを順に有し、第1すくい面と第2すくい面との交線部は、第2側面に沿う領域に最も高位である隆起部を有していることから、主としてコーナ切刃および副切刃を用いた比較的切込み量が小さな切削条件下においても、生成された切屑を第2側面に沿う領域に位置している高い隆起部によって安定的にカールさせることができ、優れた切屑排出性を発揮することが可能となる。
本発明の実施形態に係る切削インサートを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図(上面図)、(c)は(b)のX1矢視側面図(第2側面側)、(d)は(b)のX2矢視側面図(第1側面側)である。 図1の切削インサートの一部を変形した例を示す側面図であり、(a)および(b)はそれぞれ図1(c)の拡大図に相当する図である。なお、図2は、図1に示す切削インサートのうち第1側面の構成を変形した例を示すものである。この点、図5および図12においても同様である。 図1の切削インサートを示す側面図であり、図1(d)の拡大図である。 図1の切削インサートを示す側面図であり、(a)は図1(d)の拡大図、(b)は(a)のE−E線における拡大断面図である。 図1の切削インサートの一部を変形した例を示す断面図であり、(a)は図4(a)のA−A線で切断した断面図、(b)は図4(a)のB−B線で切断した断面図、(c)は図4(a)のC−C線で切断した断面図、(d)は図4(a)のD−D線で切断した断面図である。 図1の切削インサートを示す図であり、(a)は平面図(上面図)、(b)は(a)のa−a線で切断した断面図、(c)は(a)のb−b線で切断した断面図、(d)は(a)のc−c線で切断した断面図である。 図1の切削インサートを示す図であり、(a)は平面図(上面図)、(b)は(a)のd−d線で切断した断面図、(c)は(a)のe−e線で切断した断面図、(d)は(a)のf−f線で切断した断面図である。 本発明の実施形態に係る切削インサートを取り付けるためのホルダを示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)と異なる角度から見た側面図、すなわち(a)を90度回転させた側面図、つまり(a)を下方から見た側面図、(c)は先端視図である。 本発明の実施形態に係る切削工具を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。 (a)は図9(b)の切削工具の先端部を拡大して示す部分拡大図、(b)は(a)の先端視図である。 (a)〜(c)は本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法を工程順に示す斜視図である。 図1の切削インサートの一部を変形した例を示す側面図であり、図1(d)の拡大図に相当する図である。
<切削インサート>
以下、本発明の実施形態に係る切削インサート(以下、「インサート」と言うことがある。)について、図1〜図7を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態のインサート1は、大略、上面2、下面3、上面2および下面3のそれぞれと接続している側面4、上面2および下面3の間を貫通している貫通孔6、並びに上面2と側面4との交線部に位置している切刃5を備えている。上面2はすくい面8および平坦面21を有し、側面4は第1側面41およびコーナ側面43、並びに第2側面42を有し、切刃5は主切刃51およびコーナ切刃53、並びに副切刃52を有する。以下、インサート1の各構成要素について、順に説明する。
図1(b)に示すように、インサート1は、上面視において、略四角形状(略長方形状)である。ここで、上面視とは、以下においては特記しない限り、上面2側からインサート1を見た状態を意味するものとする。なお、インサート1の形状は略四角形状に限定されるものではなく、上面視において、例えば三角形、五角形、六角形、八角形などの略多角形の板状とすることができる。
インサート1は、上面視における略四角形状の長辺を例えば8〜15mm程度、短辺を例えば4〜8mm程度とすればよく、また、上面2から下面3までの厚みを例えば3〜7mm程度をすればよい。ここで、厚みとは、側面視で、上面2のうち最も上方に位置している部位と下面3のうち最も下方に位置している部位までの距離のうち、インサート1の中心軸S1に平行な線分を意味するものとする。また、側面視とは、以下においては特記しない限り、インサート1を第1側面41に向かって見た状態を意味するものとする。インサート1の中心軸S1とは、上面2および下面3の間を貫通する軸であり、上面視において、インサート1を回転させたときに回転軸となる軸を意味するものとする。
また、インサート1は、図1(a)に示すように、上面2側と同様に、下面3と側面4との交線部にも主切刃51Aおよび副切刃52Aを有する切刃5Aを備えている。下面3側の主切刃51Aを用いて切削加工を行なう場合には、上面2の平坦面21を後述するホルダ10への着座面として使用することが可能である。すなわち、本実施形態のインサート1は、上面2側と下面3側のそれぞれを切削加工に使用可能であるため、下面3側の主切刃51Aは、インサート1を上下反転させた状態で使用できるように、上面2側の主切刃51を反転させた形状となっている。
すなわち、インサート1は、図1(c)の紙面に直角の線を中心とする回転対称となっている。それゆえ、本実施形態に係るインサート1では、上面2および下面3のそれぞれで2か所、計4か所のコーナを使って切削加工を行なうことができる。このように、側面4のうち主切刃51が形成される部位と副切刃52が形成される部位とを、第1側面41および第2側面42のように別々に構成したため、主切刃51並びにそれに沿って上面2に位置しているすくい面8と、副切刃52に対する逃げ面(第2上拘束面42a)とを、それぞれに適した構成として設計することが比較的容易となる。以下、本実施形態のインサート1の各構成要素について、さらに詳細に説明する。
(切刃について)
切刃5は、上述の通り上面2と側面4の交線部に位置し、主切刃51および副切刃52を有している。本実施形態においては、図1(b)に示すように、主切刃51および副切刃52が、コーナ切刃53を介して接続されている。本実施形態のインサート1は、主切刃51、副切刃52およびコーナ切刃53を含むコーナを使用して、切削加工を行なうことができる。
まず、主切刃51は、上面2と第1側面41との交線部に位置しており、切削作用において切屑生成に主な役割を果たす刃である。主切刃51は、図1(b)に示すように上面視においては副切刃52側から離れるにつれて外方に向かって緩やかな凸状の曲線を有し、図1(d)に示すように側面視においては副切刃52側から離れるにつれて下方に傾斜している。前者の構造によれば主切刃51の刃先欠損を抑制することができ、後者の構造によれば切削加工時の切削抵抗を低減することができる。主切刃51の側面視における傾斜角度は、副切刃52側から離れるにつれて漸次小さくなっている。なお、主切刃51のうち副切刃52から最も遠い端部において、側面視における傾斜角度をゼロとしてもよい。
次に、副切刃52は、上面2と第2側面42との交線部に位置しており、後述する被削材100の仕上げ面102を平滑にする役割を有する刃である。本実施形態では、切削加工時において、上面2と第2側面42との交線部のうち主として主切刃51(コーナ切刃53)側端部から中央部までの領域を用いることが好ましい。
本実施形態において、副切刃52は、図1(b)に示すように上面視において直線状である。また、図1(c)に示すように、第2側面42側からの側面視において、副切刃52は、コーナ切刃53から離れるにつれて下面3側に傾斜している。より具体的には、第2側面42側からの側面視において、副切刃52は、主切刃51(コーナ切刃53)側の一端から主切刃51(コーナ切刃53)から離れる側の他端に向かうにつれて、下方に向かって直線状に傾斜している。副切刃52の傾斜角度は、第2側面42側からの側面視において、中心軸S1に垂直な平面を基準にして6〜13°に設定することが好ましい。一端側の部位は、被削材100の仕上げ面102を平滑にするための主たる役割を有する部位である。
このように、副切刃52を一つの直線によって形成することによって、一端から他端に向かって最高点のように突出する部位がない。その結果、一方のコーナ側面43側の切刃51〜53を用いて切削加工を行う場合に生成される切屑が、上面2(すくい面8)を通って排出される際に、後述する他方のコーナ側面43P側の主切刃51Pおよびコーナ切刃53P、並びに副切刃52Pのうち副切刃52Pに衝突することが抑制されるため、非使用の副切刃52Pへの損傷を低減することが可能となる。なお、他の例として、第2側面42側からの側面視で、副切刃52を、緩やかな1つの円弧状としてもよい。
次に、コーナ切刃53は、図1(b)に示すように、上面2とコーナ側面43との交線部に位置しており、主切刃51と副切刃52との交差部における切刃の欠損を抑制する役割を有する刃である。本実施形態において、コーナ切刃53は、主切刃51と副切刃52の間に挟まれており比較的なだらかな曲線状である。
(上面について)
上面2は、図1(a)に示すように、切刃5に沿って位置し、切刃5から離れるにつれて下方に傾斜しているすくい面8を有し、貫通孔6の周囲であって切刃5から離れた部位に、側面視において少なくとも一部が主切刃51よりも上方に位置している平坦面21を有する。
まず、すくい面8は、切削加工時に主切刃51で生成された切屑と接触して、切屑の変形あるいは進行方向の変更を生じさせることによって、切屑を外部へスムーズに排出する役割を備える部位である。なお、すくい面8は、平面状の部分を有してもよいし、曲面状の部分を有していてもよい。ここで、平面状とは、厳密な意味での平面のみならず、その機能を奏する限りにおいて若干の凹凸や湾曲を含む趣旨である。この点、曲面状についても同様である。
次に、平坦面21は、ホルダ10に取り付ける際に着座面としての機能を有する部位である。
そして、本実施形態において、すくい面8は、図6および図7に示すように、切刃5に沿って位置し、切刃5から内方に向かうにつれて、上下面2、3を貫く中心軸S1に垂直な垂直面S1bを基準にして下面3に向かって第1すくい角θ1で傾斜している第1すくい面81と、第1すくい面81よりも内方に位置しており垂直面S1bを基準にして下面3に向かって第1すくい角θ1とは異なる第2すくい角θ2で傾斜している第2すくい面82とを順に有している。そして、第1すくい面81と第2すくい面82との交線部83は、第2側面42に沿う領域に最も高位である隆起部831を有している。このような構成によれば、主としてコーナ切刃53および副切刃52を用いた比較的切込み量が小さな切削条件下においても、生成された切屑を第2側面42に沿う領域に位置する高い隆起部831によって安定的にカールさせることができ、優れた切屑排出性を発揮することが可能となる。
ここで、内方とは、切刃5に対してインサート1の内側であり、貫通孔6側(中心軸S1側)のことを意味するものとする。また、高位とは、垂直面S1bを基準にした高さ、すなわちインサート1の中心軸S1方向の距離が大きいことを意味するものとする。第2すくい面82の第2すくい角θ2は、第1すくい面81の第1すくい角θ1と部分的に同一であってもよい。
また、本実施形態では、上面視において、隆起部831は、図6(a)および(c)に示すように、第2側面42の中点42Aよりもコーナ側面43側に位置している。このような構成によれば、上述のような低切込みの切削条件において生成される切屑を効果的にカールすることが可能となる。
本実施形態において、第1すくい面81の第1すくい角θ1は、図6(c)に示すように、隆起部831を通る部位において最も小さい。このような構成によれば、特に隆起部831よりもすくい面8のうちコーナ切刃53側に位置する部位との高低差を設けることが容易となる。
本実施形態において、第2すくい面82の第2すくい角θ2は、図7に示すように、コーナ切刃53から主切刃51側に離れるにつれて小さくなる。このような構成によれば、第2すくい面82について図1(a)に示す第1端部8a側で厚みを確保することができるため、切込み量が大きい領域において主切刃51の損傷を抑制することが可能となる。なお、第1端部8aは、主切刃51に沿って位置しているすくい面8の両端部うち、副切刃52から遠い側に位置している端部である。また、以下で説明する第2端部8bは、主切刃51に沿って位置しているすくい面8の両端部うち、副切刃52に近い側に位置している端部である。
本実施形態において、第1すくい面81の第1すくい角θ1と第2すくい面82の第2すくい角θ2とは、図7に示すように、コーナ切刃53側と主切刃51側とで大きさが逆転している領域を有している。本実施形態において、θ1およびθ2は、図7(b)ではθ1<θ2、図7(c)ではθ1<θ2、図7(d)ではθ1>θ2の関係を有する。すなわち、本実施形態において、第1すくい角θ1と第2すくい角θ2とは、コーナ切刃53から離れるにつれて、互いの大きさが逆転している。このような構成によれば、第2すくい面82について、第2端部8b側で上面視における内方に向かう幅を小さくできるため平坦面21の面積を大きく確保してホルダへの取り付け安定性を高めることが可能となるとともに、第1端部8a側で厚みを確保できるため切込み量が大きい領域において主切刃51の損傷を抑制することが可能となる。なお、互いの大きさを逆転させずに、第1すくい角θ1が第2すくい角θ2よりも小さい関係を維持するようにしてもよい。
本実施形態において、第1すくい面81の第1すくい角θ1は、図7に示すように、第1側面41からコーナ側面43にわたる領域において、第2すくい面82の第2すくい角θ2よりも増減が小さい。
なお、すくい面8は、主切刃51と連続していてもよいし、所謂ランド面(ランド部)を介して形成されていてもよい。ここで、ランド面とは、切刃5に沿って上面2に設けられた一定幅の細い帯状の面のことを意味するものとする。ランド面は、切刃5の欠損を抑制することを目的に設けられる。本実施形態において、上面2は、図6および図7に示すように、切刃5と第1すくい面81との間に位置しているランド面22をさらに有する。本実施形態において、ランド面22は、インサート1の全周にわたって位置している。
ランド面22は、平坦であってもよいし、あるいは切刃5から内方に向かうにつれて、垂直面S1bを基準にして、下面3に向かう方向か、または下面3から離れる方向にランド角θ3で傾斜していてもよい。ランド角θ3は、垂直面S1bを基準に下面3に向かって傾斜している場合をプラス(+)、下面3から離れる方向に傾斜している場合をマイナス(−)と判断される。本実施形態において、ランド面22は、切刃5から内方に向かうにつれて、垂直面S1bを基準にして、下面3に向かう方向にランド角θ3で傾斜している。すなわち、本実施形態において、ランド角θ3はプラスである。そして、本実施形態において、ランド角θ3は、第1すくい面81の第1すくい角θ1よりも小さい。
なお、本実施形態において、上面2と下面3とは同一の構成を備えているため、特別な説明を要しない限り、以下において下面3の説明を省略する。
(貫通孔について)
貫通孔6は、インサート1をホルダ10へ取り付ける際に締付けネジや取付け用のボルトを挿入するための孔である。本実施形態において、貫通孔6は、上面2の中央部に位置している。また、本実施形態において、貫通孔6の中心軸と、インサート1の中心軸S1とは、同じ位置に存在している。
(側面について)
側面4は、上述の通り上面2および下面3のそれぞれと接続しており、互いに隣接している第1側面41および第2側面42を有する。第1側面41および第2側面42は以下に説明する複数の拘束面を有しており、それぞれの拘束面は、ホルダ10への取り付け方向によって、ホルダ10に対する取り付け面としての機能、あるいは、被削材100との接触を避ける所謂逃げ面としての機能を発揮するものである。
また、本実施形態において、側面4は、図1(b)に示すように、第1側面41と第2側面42との間に介在し、上面視において外方に湾曲しているコーナ側面43をさらに有している。すなわち、本実施形態において、側面4は、第1側面41、コーナ側面43および第2側面42を順に有する。
また、本実施形態のインサート1は、上面視において、第1側面41側の外縁を長辺とし第2側面42側の外縁を短辺とする長方形状である。そして、副切刃52のうちコーナ切刃53から離れている側の端部52aが、短辺の中点42aよりもコーナ切刃53側に位置している。
なお、上述の通り、本実施形態のインサート1は、上面視において、第1側面41側の外縁を長辺とし第2側面42側の外縁を短辺とする長方形状である。そのため、第1側面41と対になる第3側面41Pが反対側に位置し、第2側面42と対になる第4側面42Pが反対側に位置している。第3側面41Pおよび第4側面42Pは第1側面41および第2側面42の構造とそれぞれ同一であることから、特別な説明を要しない限り、以下においては第1側面41および第2側面42についての説明をもって第3側面41Pおよび第4側面42Pについての説明に代えるものとする。この点、コーナ側面43と対になる他のコーナ側面43Pについても同様である。
なお、本実施形態に係るインサート1は、図1(b)に示す上面視における第1側面41から第3側面41Pまでの距離(幅)W1が、図1(c)および(d)に示す側面視における上面2から下面3までの距離(厚み)W2よりも大きい。すなわち、本実施形態に係るインサート1は、所謂横型のインサートである。そして、インサート1は、後述するように、貫通孔6に挿入される締付けネジ61を用いてホルダ10に取り付けられる。このような構成によれば、インサート1の幅が大きいため、すくい面8を所望の大きさ・形状にすることができ、切屑の排出性を向上させることができる。また、貫通孔6に締付けネジ61を挿入するため、インサート1の厚みを必要以上に大きくする必要がないことから、材料コストの低減も可能となる。
第1側面41は、図2(a)および図3に示すように、上面2から下面3に向かって、中心軸S1を基準にして外方に傾斜角度β1で傾斜している第1上拘束面41a、および第1上拘束面41aと連続し内方に傾斜角度β2で傾斜している第1下拘束面41bを順に有する。ここで、第1上拘束面41aは、第3側面41P側に位置している主切刃51Pを用いて切削加工を行なう場合に、ホルダ10と当接することによってインサート1とホルダ10とを固定する役割を備える部位である。逆もまた同様である。
また、第1側面41は、図2(b)および図3に示すように、主切刃51と第1上拘束面41aとの間に位置し、上面2から下面3に向かうにつれて中心軸S1を基準にして傾斜角度β3で傾斜している部位を有する第1上強化面41cを有しており、第1上強化面41cの傾斜角度β3は、第1上拘束面41aの傾斜角度β1よりも大きい。
同様に、第1側面41は、下面3側の主切刃51Aと第1下拘束面41bとの間に位置し、上面2から下面3に向かうにつれて中心軸S1を基準にして傾斜角度β4で傾斜している第1下強化面41dを有しており、第1下強化面41dの傾斜角度β4は、第1下拘束面41bの傾斜角度β2よりも大きい。
ここで、傾斜角度β1とは、中心軸S1に平行な面S1aと第1上拘束面41aの仮想延長線L1とがなす角の角度を意味するものとし、傾斜角度β2とは、面S1aと第1下拘束面41bの仮想延長線L2とがなす角の角度を意味するものとする。また、傾斜角度β3とは、面S1aと第1上強化面41cの仮想延長線L3とがなす角の角度を意味するものとし、傾斜角度β4とは、面S1aと第1下強化面41dの仮想延長線L4とがなす角の角度を意味するものとする。それぞれの傾斜角度は、中心軸S1を基準にした絶対値で示されるものとする。
本実施形態のインサート1では、傾斜角度β1=傾斜角度β2の関係を有し、また、傾斜角度β3=傾斜角度β4の関係を有する。そして、例えば、傾斜角度β1およびβ2はそれぞれ3〜5°に設定することが好ましく、傾斜角度β3およびβ4はそれぞれ4〜7°に設定することが好ましい。なお、これらの傾斜角度を副切刃52から離れるにつれて変化させるようにしてもよい。
本実施形態において、第1上強化面41cは、図4および図5に示すように、副切刃52(コーナ切刃53)側の第1領域41cAと副切刃52(コーナ切刃53)から離れた側の第2領域41cBとで異なる構成を有している。なお、図5において、直線S1bは、中心軸S1に垂直で且つインサート1の厚み方向の中心を通っている。
具体的には、第1上強化面41cは、第1領域41cAにおいては、図5(a)および図5(b)に示すように、上面2から下面3に向かうにつれて外方に傾斜している。より具体的には、第1上強化面41cは、上面2から下面3に向かうにつれて外方に膨らむような形状となっている。本実施形態においては、図5(c)に示される領域においても同様の形状である。
これに対して、図5(d)に示すように、第2領域41cBにおいては、第1上強化面41cのうち主切刃51に連続している上部領域41c1がインサート1の中心軸S1に対して内方に傾斜しているとともに、上部領域41c1の下面3側に連続している下部領域41c2はさらに下面3側に向かうにつれて外方に傾斜している。より具体的には、下部領域41c2はさらに下面3側に向かうにつれて外方に膨らむような形状となっている。
このように、第1上強化面41cの上部領域41c1がインサート1の中心軸S1に対して内方に傾斜していることによって、インサート1をホルダ10に取り付けた状態でホルダ10の回転軸S2を中心に回転させたとき、上部領域41c1と被削材100の壁面101との間にクリアランスを確保することが可能となるため、被削材100の壁面101に傷が付くことを効果的に抑制できる。以上の点は、図5(a)に示すように、第1下強化面41dについても、上部領域41d1および下部領域41d2の関係は、同様である。
さらに、第1側面41は、主切刃51の下方に、第1上強化面41cおよび第1上拘束面41aのいずれよりも第2側面42側に位置し、上面2から下面3に向かって中心軸S1を基準にして外方に傾斜角度γで傾斜している第1逃げ面41eを有する。第1逃げ面41eの傾斜角度γ(図示せず)は、第1上強化面41cの傾斜角度β3よりも小さい。第1逃げ面41eを有することによって、切削加工時において被削材100の壁面101となる部位との接触を抑制することができ、加工精度の向上とインサート1の損傷の抑制が可能となる。なお、本実施形態において、図3に示すように、第1逃げ面41eは、上述のような主切刃51の下方のみならずコーナ切刃53の下方にもわたって形成されている。これによってコーナ切刃53側においても同様の効果を奏することが可能となる。
そして、本実施形態のインサート1では、図1(d)および図4(a)に示すように、側面視において、第1上拘束面41aと第1下拘束面41bとの境界部41gは、直線状であり、インサート1の中心軸S1の垂線に対して、副切刃52から離れるにつれて下面3側に傾斜している。境界部41gは、第1側面41のうちで最も外方に位置している。境界部41gは、比較的広い幅を持った帯状であり、該幅方向の一端から他端に向かうにつれて外方に凸の曲面状をなしている。このような構成によれば、第1上拘束面41aおよび第1下拘束面41bの面積を比較的大きく確保しつつ、インサート1を成形する際に金型への材料の充填をスムーズに行うことが可能となる。なお、曲線の曲率半径としては、例えば0.1〜0.5mmに設定することが好ましい。 他の例として、境界部41gは、側面視において、部分的にあるいは全長に渡って曲線状にしてもよい。
また、本実施形態において、第1側面41は、図1(d)および図4(a)に示すように、第1上拘束面41aおよび第1下拘束面41bが、第1側面41の略中央部に位置している凹部41fによってそれぞれが2分割された構成41a1、41a2および41b1、41b2を有する。すなわち、第1上拘束面41aは、第1上拘束部41a1および第2上拘束部41a2を有する。また、第1下拘束面41bは、第1下拘束部41b1および第2下拘束部41b2を有する。このような構成によれば、インサート1をホルダ10に取り付ける際に、それぞれの分割された2つの面41a1、41a2、41b1、41b2が凹部41fを介して独立してホルダ10に当接するため、単一の面で当接する場合と比較して、ホルダ10への取り付け時に若干の位置ズレが生じた場合であってもホルダ10との当接面積を比較的大きく確保できるため、ホルダ10に対する取り付け安定性が向上する。
特に、本実施形態においては、第2側面42の第2上拘束面42a(あるいは第2下拘束面42b)を加えた3つの面(41a1、41a2、42a)をホルダ10に当接させることができるため、優れた取り付け安定性を発揮することが可能となる。
また、側面視において、凹部41fは、上面2から下面3に向かうにつれて副切刃52に近づく方向に傾斜していることが好ましく、これによって2分割された拘束部41a1、41a2(41b1、41b2)の面積を互いに近づけることができる。その結果、被削材100を切削する際にインサート1に主として加わる切削力を、2つの分割された拘束部41a1、41a2(41b1、41b2)によってバランスよく受け止めることができ取り付け安定性を向上させることができる。なお、凹部41fの深さ41f1は、例えば0.03〜0.15mmに設定することが好ましい。
第2側面42は、図3に示すように、上面2から下面3に向かって、中心軸S1を基準にして内方に傾斜角度α1で傾斜している第2上拘束面42a、および第2上拘束面42aと連続し外方に傾斜角度α2で傾斜している第2下拘束面42bを順に有する。傾斜角度α1とは、中心軸S1に平行な面S1aと第2上拘束面42aの仮想延長線L5とがなす角の角度を意味するものとし、傾斜角度α2とは、面S1aと第2下拘束面42bの仮想延長線L6とがなす角の角度を意味するものとする。
本実施形態のインサート1では、傾斜角度α1=傾斜角度α2の関係を有しており、例えば傾斜角度α1およびα2はそれぞれ4〜8°に設定することが好ましい。ここで、第2側面42の第2下拘束面42bは、第4側面42P側に位置している副切刃52Pを用いて切削加工を行なう場合に、ホルダ10と当接することによってインサート1とホルダ10とを固定する役割を備える部位である。逆もまた同様である。
また、本実施形態において、第2側面42は、図1(c)および図1(d)に示すように、副切刃52と第2上拘束面42aとの間に位置し、中心軸S1と略平行の第2上強化面42cと、下面3側の主切刃51Aと第2下拘束面42bとの間に位置し、中心軸S1と略平行の第2下強化面42dと、を有している。
すなわち、本実施形態において、第2側面42は、上面2から下面3に向かうにつれて、第2上強化面42c、第2上拘束面42a、第2下拘束面42bおよび第2下強化面42dを順に有している。このような構成によれば、第2側面42は、第2上拘束面42aおよび第2下拘束面42bを有することによって切削時における被削材100との接触を抑制することができるのに加えて、中心軸S1と略平行な第2上強化面42cおよび第2下強化面42dを有することによって優れた刃先強度を兼ね備えることが可能となる。
なお、本実施形態において、第2上強化面42cおよび第2下強化面42dは、上述のように副切刃52が直線状に傾斜することに伴い、対応する主切刃51(コーナ切刃53)側から離れるにつれて、インサート1の厚み方向における長さが小さくなっている。
上述した構成を有する本実施形態のインサート1は、例えば、超硬合金、セラミックまたはサーメットなどの硬質材料、あるいは、これらの母材にTiC、TiN、TiCNまたはAl23などの硬質膜をPVDまたはCVDなどの手段でコーティングしたものを用いることができる。耐チッピング性およびコーティング層の安定性の観点からは、超硬合金にPVDコーティングを行ったものを用いることが好ましい。
<切削工具>
次に、本発明の実施形態に係る切削工具を、図8〜図10を用いて説明する。
図9および図10に示すように、本実施形態の切削工具20は、上述のインサート1を複数、ホルダ10の外周先端部に取り付けたものである。
具体的に説明すると、図8に示すように、本実施形態のホルダ10の外周先端部には、周方向に互いに間隔をあけて複数個のインサートポケット11が形成されている。インサートポケット11は、図8(c)に示すように、先端視で略V字状にホルダ10の外周先端部を切り欠いた部分であり、インサートポケット11のうち切り欠きによって形成される複数の取り付け面がインサート1の取付け部位として機能する。そして、インサートポケット11のそれぞれにインサート1を1つずつ取り付ける。
インサート1の取り付け方法としては、例えば、インサート1の貫通孔6に締付けネジ61を挿入し、締付けネジ61の先端部をホルダ10の取り付け面に形成したネジ孔12に螺合する方法等が挙げられる。なお、インサート1の他の取り付け方法としては、例えばクランプ構造等が挙げられる。
ここで、ホルダ10(インサートポケット)は、図8および図10(b)に示すように、インサート1の下面3と当接する着座面11cと、インサート1の第1上拘束面41a(第3上拘束面41Pa)と当接する第1拘束面11a(当接面)とを有し、着座面11cの仮想延長線L7と第1拘束面11aの仮想延長線L8とがなす角δ1の角度は鋭角である。
また、ホルダ10(インサートポケット)は、図8および図10(a)に示すように、インサート1の第2下拘束面42b(第4下拘束面42Pb)と当接する第2拘束面11b(当接面)をさらに有し、着座面11cの仮想延長線L7と第2拘束面11bの仮想延長線L9とがなす角δ2の角度は鋭角である。
インサート1は、図10の矢印Iで示す回転方向の前方に上面2を向けるようにして、主切刃51がホルダ10の外周から突出するような状態で、ホルダ10に取り付けられる。そして、第1側面41および第2側面42がホルダ10の先端外周側に位置して、主切刃51および副切刃52によって被削材100の切削加工が行われる。
このとき、インサート1の側面4のうち切削作用に寄与しない面、すなわち第3側面41Pおよび第4側面42Pが、ホルダ10の当接面にそれぞれ当接している。すなわち、図10(a)に示す破線21で囲まれた領域で示されるように、第4側面42Pの第4下拘束面42Pbがホルダ10の第2拘束面11bに当接し、図10(b)に示す破線22で囲まれた領域で示されるように、第3側面41Pの第3上拘束面41Paがホルダ10の第1拘束面11aに当接することによって、インサート1とホルダ10とが互いに拘束されてインサート1がホルダ10に取り付けられている。
そのため、本実施形態の切削工具20によれば、図10(b)に示すように、切削加工時に、第1側面41側の主切刃51が受ける比較的大きな切削力が、貫通孔6に挿入されている締付けネジ61を介してインサート1の第3側面41P側をホルダ10から矢印Y1方向に浮き上がらせる力(浮力)として作用するが、角δ1の角度が鋭角であることから、この浮力が生じる第3側面41Pの第3上拘束面41Paをホルダ10の第1拘束面11aによって上方から押圧することができ、インサート1を効果的に拘束することができる。
また、図10(a)に示すように、第2側面42側の副切刃52が受ける比較的小さな切削力が貫通孔6に挿入されている締付けネジ61を介してインサート1の第4側面42P側をホルダ10から矢印Y2方向に浮き上がらせる力(浮力)として作用するが、角δ2の角度が鋭角であることから、この浮力が生じる第4側面42Pの第4下拘束面42Pbをホルダ10の第2拘束面11bによって上方から押圧することができ、インサート1を効果的に拘束することができる。このように、本実施形態の切削工具20によれば、切削力が加わる位置および切削力の大きさに応じて適切な拘束力を発揮することができるため、インサート1とホルダ10との拘束安定性を向上させることができる。
また、本実施形態の切削工具20によれば、上述のインサート1のホルダ10への取り付け自由度の向上およびそれに基づく優れた作用効果を得ることができる。すなわち、図10(a)に示すように、主切刃51が正のアキシャルレーキ角δ3を有するように配置される。これにより、切削抵抗の低減を図ることができる。また、第2側面42の第2上拘束面42aが8〜15°程度の逃げ角δ4を有するように配置される。これにより、第2上拘束面42aの損傷抑制および被削材100の仕上げ面102の面粗度向上を図ることが可能となる。
主切刃51のアキシャルレーキ角δ3は、副切刃52側の端部で8〜15°程度とし、副切刃52から離れるにつれて小さくなることが好ましい。ここで、アキシャルレーキ角δ3とは、ホルダ10の中心軸S2に平行な面S2aに対する傾斜角度のことを意味し、逃げ角δ4とは、ホルダ10の中心軸S2に垂直な面S2bに対する傾斜角度のことを意味するものとする。
また、本実施形態において、インサート1は、側面視において、その長手方向がホルダ10の回転軸S2に対して2〜6°程度の傾斜を有するように配置されており、それに伴って副切刃52はホルダ10の回転軸S2に垂直な面S2bに対して0〜1°程度の傾斜を有するように配置されている。
また、上面2と第2側面42との交線部のうち副切刃52として実質的に用いない非切削領域、すなわち図10(a)に示す破線23で囲まれた領域、つまり中央部からコーナ切刃53と反対側の端部までの領域は、ホルダ10の回転軸S2に垂直な面S2bに対して0〜2°程度の傾斜を有するように配置することが好ましい。このようにすれば、切削加工時に非切削領域が被削材100の仕上げ面102から離れているため、互いの接触を抑制することができて非切削領域の損傷を低減することが可能となる。すなわち、インサート1を上面2と下面3とを反転させて使用する場合に、非切削領域が副切刃52としての機能を適切に発揮することが可能となる。
以上のような構成を備える切削工具20を、ホルダ10の回転軸S2を中心に矢印I方向に回転させることによって、主切刃51および副切刃52による被削材100に対する切削が行なわれる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法を、図11を用いて説明する。
まず、被削材100の切削加工を開始するに先立って、上述のようにホルダ10に複数のインサート1を取り付けた切削工具20を用意しておく。また、図11に示すように、切削工具20は、ホルダ10の回転軸S2が被削材100のうち切削されて壁面101となる面に対して略平行になるように配置される。
ついで、図11(a)に示すように、被削材100をフライス盤のベッドなど(図示せず)に固定し、切削工具20を矢印II方向に移動させて適切な切り込み量を設定する。
ついで、図11(b)に示すように、切削工具20を、ホルダ10の回転軸S2を中心に矢印I方向に回転させながら、矢印III方向に送る(移動させる)。それにより、主切刃51が、送り方向前方に位置している被削材100の円弧状の部分と当接し、切り込み量に応じた領域を切削する。そのとき、複数個のインサート1が順に切削領域に入って切削していくので、被削材100の表面(底面)に円弧状の筋(切削痕)が残る。この円弧状の筋は、副切刃52によって切削されて、平滑な表面が形成される。
ついで、図11(c)に示すように、切削工具20が被削材100を通過した後、切削工具20を矢印IV方向に引き上げることによって、被削材100から切削工具20を離隔する。
以上のような各工程を経て、壁面101および仕上げ面102を有する切削加工物110が製造される。すなわち、本実施形態の切削加工物の製造方法では、切削工具20を回転させ、それぞれのインサート1が被削材100に接触することによって切削を行ない、ついで切削工具20を被削材100から離すという工程が順に行なわれることによって、切削加工物110が製造される。
なお、切削加工を継続して行なう場合は、切削工具20を回転させた状態を保持して、被削材100の同一個所あるいは異なる個所に切削工具20の切刃5を接触させ、上述した図11(b)および図11(c)に示される工程を繰り返せばよい。
そして、使用している切刃5が摩耗したときは、インサート1を中心軸S1を軸として回転させ、あるいは上面2と下面3とを裏返しにして、未使用の切刃5を用いて切削を行なえばよい。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができるのは言うまでもない。
例えば、上述の実施形態では、切削工具20を回転させた状態で被削材100に対して送るようにしているが、これに代えて、切削工具20を所定位置において回転させ、被削材100を切削工具20に対して送り走行させることによって切削加工を行なうようにしてもよい。あるいは、上述の実施形態においては、工作機械としてフライス盤を例に挙げたが、これに代えて旋盤のように、回転していない切削工具20と回転している被削材100とを接触させることによって、切削加工を行なうようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、副切刃52は上面視において直線状としたが、これに代えて、副切刃52を上面視で3つの直線部で構成してもよい。具体的には、中央領域の直線状の第1部がインサート1の最も外方に位置しており、その両側の直線状の第2部および第3部はそれぞれ中央領域から離れるにつれて内方に傾斜している。このような構成によれば、主切刃51(コーナ切刃53)側の第2部を被削材100の仕上げ面102に沿うようにして且つ上面2を回転方向の前方に向けた状態でインサート1をホルダ10に取り付けた場合に、上面2における主切刃51(コーナ切刃53)から離れた側の第3部と被削材100の仕上げ面102とのクリアランスを大きく確保することができるとともに、上述の上面2に対応して構成されている下面3側の副切刃52Aの第2部およびコーナ切刃と被削材100の仕上げ面102とのクリアランスも大きく確保することができるため、それらの部位と仕上げ面102との接触が抑制されることによって被削材100の仕上げ面102の面精度を高めることが可能となる。
また、上述の実施形態の構成に代えて、上面2は、すくい面8の少なくとも一部と連続して位置し、主切刃51から離れるにつれて上方に傾斜している立ち上がり面を有してもよい。この際、すくい面8のうち副切刃52から遠い側に位置している第1端部8aは、立ち上がり面を介して平坦面21と連続しており、すくい面8のうち副切刃52に近い側に位置している第2端部8bは、平坦面21と連続していることが好ましい。なお、すくい面8と立ち上がり面との間に平坦な底部を有するような構成にしてもよい。なお、本実施形態において、上面2のうち副切刃52の内側領域には、上述の立ち上がり面のように上方に傾斜している部位は存在しておらず、上述のすくい面8に相当する部位と平坦面21とが連続していることが好ましい。
また、上述の実施形態では、凹部41fは側面視においてインサート1の厚み方向に垂直な幅を略一定としたが、これに代えて、凹部41fを側面視において図12に示す形状にすることができる。具体的に説明すると、図12に示すように、本実施形態の凹部41f’は、側面視において第1側面41の略中央部に位置しており、インサート1の厚み方向に垂直な幅wを有する。本実施形態においては、凹部41f’の短辺411が主切刃51、51Aに略平行であり、幅wは短辺411の両端部を結ぶ直線に平行である。そして、本実施形態において、幅wは、主切刃51、51Aに近い位置では狭くなっており、主切刃51、51Aから遠い位置では広くなっている。このような構成によれば、次の効果を奏することが可能となる。すなわち、インサート1のサイズを大きくすると、切削加工時などにインサート1自体に加わる力によってインサート1が大きく変形してしまい、拘束部41a1、41a2、41b1、41b2とホルダ10とが充分に当接されずインサート1をホルダ10に適切に固定できないおそれがあった。凹部41f’を採用すると、インサート1が大きく変形した場合においても、凹部41f’によって分割された拘束部41a1、41a2、41b1、41b2をホルダ10に比較的強く当接させることが可能となる。また、凹部41f’は、主切刃51、51Aに近い位置では狭くなっていることが好ましく、これによれば主切刃51、51Aの強度を維持することも可能となる。なお、拘束部41a1、41a2、41b1、41b2のうち凹部41f’の周辺であって、主切刃51、51Aに近い部位は、特に強くホルダ10に当接することから、特に強く当接する部位の接触長さを大きくするような変形も有効である。
1 切削インサート
20 切削工具
100 被削材

Claims (13)

  1. 上面と、
    下面と、
    前記上面及び前記下面のそれぞれと接続しており、第1側面、コーナ側面及び第2側面を順に有する側面と、
    前記上面と前記第1側面との交線部に位置している第1切刃、及び前記上面と前記コーナ側面との交線部に位置している第2切刃を有する切刃と、を備え、
    前記上面は、前記切刃に沿って位置し、前記切刃から内方に向かうにつれて、前記上下面を貫く中心軸に垂直な垂直面を基準にして前記下面に向かって第1すくい角で傾斜している第1すくい面と、前記第1すくい面よりも内方に位置しており前記垂直面を基準にして前記下面に向かって前記第1すくい角とは異なる第2すくい角で傾斜している第2すくい面とを順に有するすくい面を有し、
    前記第1すくい面と前記第2すくい面との交線部は、前記第2側面に沿う領域に高さ位置が最も高い高位部を有し、
    前記第1切刃の側面視における傾斜角度は、前記第2切刃から離れるにつれて漸次小さくなっている、切削インサート。
  2. 面視において、前記高位部は、前記第2側面の中点よりも前記コーナ側面側に位置している、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第1すくい角は、前記高位部を通る部位において最も小さい、請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記第2すくい角は、前記第1切刃に沿って位置する部分において、前記第2切刃から離れるにつれて小さくなる、請求項1〜3のいずれかに記載の切削インサート。
  5. 上面視における前記すくい面の幅は、前記第1切刃に沿って位置する部分において、前記第2切刃から離れるにつれて幅が狭くなっている、請求項1〜4のいずれかに記載の切削インサート。
  6. 前記第1すくい角は、前記第1側面から前記コーナ側面にわたる領域において、前記第2すくい角よりも増減が小さい、請求項1〜5のいずれかに記載の切削インサート。
  7. 前記切刃は、前記上面と前記第2側面との交線部に位置している第3切刃をさらに有し、
    側面視において、前記第3切刃は、前記第2切刃から離れるにつれて前記下面側に傾斜している、請求項1〜6のいずれかに記載の切削インサート。
  8. 上面視において、前記第1側面側の外縁を長辺とし前記第2側面側の外縁を短辺とする長方形状であるとともに、前記第3切刃のうち前記第2切刃から離れている側の端部が、前記短辺の中点よりも前記第2切刃側に位置している、請求項7に記載の切削インサート。
  9. 前記第1側面は、前記第1切刃に沿って位置する第1面(第1上強化面)と、該第1面よりも下方に位置する第2面(第1上拘束面)と、該第2面よりも下方に位置する第3面(第1下拘束面)とを有し、
    前記第1面及び前記第2面は、前記上面から前記下面に向かうにつれて前記中心軸を基準にして外方に傾斜しており、
    前記第3面は、前記上面から前記下面に向かうにつれて前記中心軸を基準にして内方に傾斜しており、
    前記第1面の傾斜角度が、前記第2面の傾斜角度よりも大きい、請求項1〜8のいずれかに記載の切削インサート。
  10. 前記第1側面は、前記第1面及び前記第2面よりも前記第2側面の側に位置して、前記上面から前記下面に向かうにつれて前記中心軸を基準にして外方に傾斜している第4面をさらに有し、
    前記第1面の傾斜角度が、前記第4面の傾斜角度よりも大きい、請求項9に記載の切削インサート。
  11. 前記第1側面は、前記第2面と前記第3面との間に位置して、前記中心軸に沿った厚み方向に所定の幅を有する帯状であって、側面視において外方に凸の曲面状をなしている第5面をさらに有する、請求項9又は10に記載の切削インサート。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の切削インサートと、
    前記切削インサートが取り付けられるホルダと、
    を備える、切削工具。
  13. 請求項12に記載の切削工具を回転させる工程と、
    回転している前記切削工具の前記切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離隔する工程と、
    を備える、切削加工物の製造方法。
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