JP6094133B2 - 液滴吐出ヘッドの製造方法及びその製造方法によって製造された液滴吐出ヘッドを有する画像形成装置 - Google Patents
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Description
この方法で貫通部を形成すると、シリコン基板をその厚さ方向(ほぼ垂直方向)にエッチングできるので、従来のウェットエッチングによる加工方法に比べて、液滴吐出ヘッドの小型化が可能となっている。
そこで、”ノッチ”等の加工形状の異常を解消するため、幅の広い開口部に対して、その幅の開口部の全部をエッチングするのではなく、開口部の辺又は縁に沿って狭い開口部と概略同じ幅の枠溝形成用マスクによって縁取りし、かつ、枠溝が形成されるようにエッチングを行って、その後、枠溝の内側(中央)に残った島状残存部を取り除いて、液滴吐出ヘッドを製造する製造方法が提案されている(特許文献1、特許文献3参照)。
(液滴吐出ヘッドの構造)
図1、図2は本発明の実施例に係る製造方法が適用される液滴吐出ヘッドの一例を模式的に示す断面図である。
図3は本発明の実施例に係る製造方法が適用された保護基板を上面から目視した状態を示す図である。
図4aないし図4gは保護基板3の製造工程を示す説明図である。
図4aは保護基板3に用いるシリコン単結晶基板3’の表面にフォトリソ・エッチングプロセスを用いて熱酸化により、酸化膜3a’を形成する工程を示している。なお、この熱酸化の際、シリコン単結晶基板3’の裏面にも酸化膜3a”が形成される。
この種のフィルム基板には、たとえば、日東電工株式会社製の「リバアルファ」(商品名)がある。
フィルム基体21cはシリコン単結晶基板3’に貼り合わさった状態で残る。
適切な感圧粘着層21dを選択し、図4eの工程において加熱された余熱で、かつ、室温よりも高い温度の状態で、シリコン単結晶基板3’からフィルム基体21cを引き剥がすことにすると、フィルム基体21cをシリコン単結晶基板3’から容易に引き剥がすことができる。
その際、シリコン単結晶基板3’の裏面側に形成されている酸化膜3a”も島状残存部15”、16”の縁辺の部分から容易に破壊される。
このとき、図4fの工程で破壊された部分から飛散してシリコン単結晶基板3’に付着した熱酸化膜の破片も同時に除去され、ゴミとして残ることが防止される。
図8は図1に示す液滴吐出ヘッド100を搭載した画像形成装置(インクジェット記録装置)の一例を示す斜視図である。
その図8において、41はインクジェット記録装置である。このインクジェット記録装置41の本体の内部には、印字機構部42、用紙搬送機構部43が設けられている。
この印字処理を例えば記録終了信号を受け取るまで実行し、1枚分の用紙42’の印字が終了すると、用紙42’を排出トレイ43’に排出する。
この画像形成装置に本発明の製造方法によって製作された液滴吐出ヘッド100を用いると、低価格の画像形成装置を提供できる。
更に、この画像形成装置では、この液滴吐出ヘッドによって作成された低コストの液滴吐出ヘッド100を用いているので、低価格の画像形成装置を提供することができる。
2…流路形成基板
3…保護基板
6…加圧液室
8…共通液室
16”…島状残存部
21…フィルム基板
23a…枠溝
Claims (5)
- 相対的に開口幅の広い貫通部と前記開口幅の広い貫通部に対して相対的に開口幅の狭い貫通部とを有する保護基板の製作の際に、
前記保護基板の相対的に開口幅の広い貫通部について開口の周辺を相対的に開口幅の狭い貫通部と実質的に同一幅の枠溝による縁取り形状のパターンマスクを形成する工程と、
前記パターンマスクが形成された保護基板にフィルム基板を貼り付けた状態でドライエッチングすることにより縁取り形状の枠溝からなる貫通部を加工形成すると共に前記縁取り形状に枠溝が形成されて内側に島状残存部を加工形成する工程と、
前記フィルム基板を前記保護基板から剥離するときに、前記縁取り形状に枠溝が形成されて内側に残った島状残存部を同時に除去する工程と、
を含むことを特徴とする液滴吐出ヘッドの製造方法。 - 前記フィルム基板に、フィルム支持基板と、該フィルム支持基板と接着される熱剥離層と、前記保護基板に接着される感圧粘着層とを有するフィルム基体と、から構成されたフィルム製品を用いることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 前記保護基板に対する前記フィルム基板の剥離の際に、前記島状残存部を加工形成後に前記フィルム基板を加熱することにより、前記フィルム支持基板を剥離する工程を含むこと、を特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 前記フィルム支持基板を加熱して剥離した後、前記フィルム基体を前記保護基板から引き剥がすことにより、前記島状残存部を除去して相対的に開口幅の広い貫通部を形成する工程を含むこと、を特徴とする請求項3に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 前記保護基板の厚さをt、前記貫通部の開口幅をW1、前記枠溝形成用開口の開口幅をWとしたとき、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
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