JP6091383B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術は、自宅にいるユーザーによるリモコンの運転指示内容に応じて、宅外にいるユーザーが携帯電話などの端末で操作できる運転指示内容に制限を課すようにしたものである。これにより、たとえば自宅にいるユーザーが冷房運転を実施しているのに、宅外にいるユーザーからの操作で暖房運転に移行するといったような、自宅にいるユーザーの意図しない運転に移行することを防止している。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和装置100を含む空調システム500を示す模式図である。図2は、実施の形態に係る空気調和装置100の説明図である。図3は、実施の形態に係る空気調和装置100の室内機1の断面図である。図1〜図3に基づいて、空気調和装置100及びこの空気調和装置100を含む空調システム500について説明する。
図1に示すように、空調システム500は、コントローラ7を有する空気調和装置100と、空気調和装置100に接続されているアダプター2と、アダプター2と通信するルータ8と、ルータ8と外部ネットワーク11を介して通信する集中管理装置13と、集中管理装置13と通信する携帯電話などの操作端末9とを有している。
空気調和装置100は、空調対象空間(たとえば、家屋の部屋、倉庫、ビルの一室など)に空調空気を供給する室内機1と、絞り装置51及び圧縮機52などが搭載された室外機1Bとを有している。そして、室内機1と室外機1Bとが冷媒配管63で接続されている。
なお、情報出力部4は、音を発生することでユーザーに報知をする音発生部5と、表示をすることでユーザーに報知をする表示部6とを有するものである。表示部6は、LEDランプを使用した表示でもよいし、フルセグメントを使用した文字表示などを用いてもよい。また、コントローラ7は、空気調和装置100を遠隔操作できるリモートコントローラであるものとして説明するが、それに限定されるものではなく、有線で室内機1に接続されたものであってもよい。なお、制御部21については、後段の図4にて詳しく説明する。
また、室外機1Bは、制御部21と電気的に接続され、制御部21と情報のやりとりをする室外機制御部21Bを有している。この室外機制御部21Bは、図示は省略しているが、たとえば、圧縮機52などが搭載される圧縮機室の上部に配置される電気品箱に設けられる。室外機制御部21Bは、制御部21から受け取った情報に基づいて圧縮機52の回転数及び絞り装置51の開度を制御する。なお、室外機1Bに絞り装置51が設置されているものとして説明するが、それに限定されるものではなく、室外機1Bの外側に設けられていてもよい。
アダプター2は、室外機1Bの制御部21に接続され、制御部21と情報のやりとりを行うものである。また、アダプター2は、ルータ8と無線で接続されており、ルータ8を介して外部ネットワーク11に接続されているものである。なお、本実施の形態では、空気調和装置100がアダプター2を構成として有さないものとして説明するが、それに限定されるものではなく、空気調和装置100がアダプター2を構成として有するものであってもよい。
ルータ8は、空気調和装置100と操作端末9とのデータを2つ以上の異なるネットワーク間に中継する通信機器である。ルータ8は、コントローラ7、制御部21及びアダプター2などを接続して構成されるネットワークと、集中管理装置13及び外部ネットワーク11などを接続して構成される外部ネットワーク11とを中継する通信機器である。ルータ8は、無線によりアダプター2に接続されるとともに、外部ネットワーク11を介して集中管理装置13に接続されている。外部ネットワーク11は、たとえば、インターネット網12であって、このインターネット網12に、サーバ等の集中管理装置13が接続されている。
集中管理装置13は、操作端末9と通信を行うものである。宅外において、たとえば操作端末9を用いて、室内機1に対する操作指示がなされると、インターネット網12を介して、この操作指示に関する運転内容が、一旦集中管理装置13に保存される。この集中管理装置13は、アダプター2を介して室内機1と、定期的に情報のやりとりを行っている。この情報のやりとりは、たとえば、5分に一回程度行われる。
集中管理装置13は、この送信に対する返信を行う際、集中管理装置13に保存された情報をインターネット網12に出力する。ルータ8は、インターネット網12を介して集中管理装置13から出力された情報を受け取る。ルータ8は、この受け取った情報をアダプター2に送信する。アダプター2は、ルータ8から受け取った情報を制御部21に送信する。このように、集中管理装置13と室内機1とは、定期的に情報のやりとりを行っている。
操作端末9は、たとえば、携帯電話などの端末である。操作端末9は、集中管理装置13と通信を行うことができるものである。なお、操作端末9は携帯電話に限定されるものではなく、たとえば、集中管理装置13と通信することができる端末であればよい。
図2(a)を参照しながら、同図で示される冷媒回路の冷凍サイクル動作について説明する。図2(a)において、冷房運転時及び除湿運転時には、冷媒回路内の冷媒は実線で示す矢印の方向に流れ、一方、暖房運転には、冷媒回路内の冷媒は破線で示す矢印の方向に流れる。
次に、制御部21について説明する。図4は、実施の形態に係る空気調和装置100の室内機1を示すブロック図である。制御部21は、情報入力手段22、情報入出力手段23、記憶手段25、統括部26及び出力手段24を備えている。制御部21は、たとえば、マイコンなどで構成されるものである。
図5は、実施の形態に係る空気調和装置100の制御フローを示した図である。図5を参照して、在宅者(ユーザー、サービスマンなど)がコントローラ7を用いて運転開始指示を空気調和装置100にした場合と、宅外のユーザーから集中管理装置13を介して運転開始の指示を空気調和装置100にした場合の動作とについての空気調和装置100の動作について説明する。
なお、図5及び図6の説明では、駆動部の例として風向板ユニット107及び送風ファン106を取り上げて説明している。
受信部3にコントローラ7からの情報(リモコン情報)が出力されると、その情報がリモコン情報として情報入力手段22に出力される。或いは、集中管理装置13、インターネット網12及びルータ8を介して、アダプター2に操作端末9からの情報(操作情報)が出力されると、その情報が操作情報として情報入出力手段23に出力される。
統括部26は、このリモコン情報又は操作情報を受けると、予め設定された音発生時間が経過した後に、音発生部5にて受信音が鳴らされるように、出力手段24に情報を出力する。そして、統括部26から出力を受けた出力手段24は、音発生部5に受信音を発生するように出力する。出力手段24から出力を受けた音発生部5は、受信音を鳴らす。
制御部21はコントローラ7からの動作指示であると判定した場合には、直ちに風向板ユニット107及び送風ファン106の動作を開始する(ステップS114)。なお、風向板ユニット107及び送風ファン106の動作は同時に開始してもよいし、ずれていてもよい。
受信部3にコントローラ7からの情報(リモコン情報)が出力されると、その情報がリモコン情報として情報入力手段22に出力される。或いは、集中管理装置13、インターネット網12及びルータ8を介して、アダプター2に操作端末9からの情報(操作情報)が出力されると、その情報が操作情報として情報入出力手段23に出力される。
統括部26は、このリモコン情報又は操作情報を受けると、予め設定された表示時間が経過した後に、表示部6にて予め設定された表示がされるように、出力手段24に情報を出力する。そして、統括部26から出力を受けた出力手段24は、表示部6にて予め設定された表示がされるように出力する。出力手段24から出力を受けた表示部6は、運転開始の旨の表示をする。
制御部21はコントローラ7からの動作指示であると判定した場合には、直ちに、風向板ユニット107及び送風ファン106の動作を開始する(ステップS214)。なお、風向板ユニット107及び送風ファン106の動作は同時に開始してもよいし、ずれていてもよい。
これにより、空気調和装置100から運転開始の音、表示などによる報知がされたとしても、在宅者が室内機1から手を抜くのが間に合わなくなることが起こりにくく、手を傷つけてしまうことを抑制することができる。また、在宅者が報知に気がつかなかったとしても、手を傷つけてしまうようなことが起こりにくい風向板ユニット107が先に動作し、その後に送風ファン106が動作するので、風向板ユニット107の動作を見るなどにより、在宅者が運転開始があったことを気づく機会を得ることができ、手を傷つけてしまうことを抑制することができる。
本実施の形態に係る空気調和装置100は、宅外の者の操作端末9からの動作指示があった場合には、待機時間の経過を待ってから送風ファン106などの駆動部を動作させ、在宅者によるコントローラ7からの動作指示があった場合には、この待機時間の経過を待たず、送風ファン106などの駆動部を動作させるものである。このため、ユーザー及びサービスマンが、受信音及び表示を見て空気調和装置100が駆動することを認識してから空気調和装置100から離れるための猶予期間を稼ぐことができる。これにより、ユーザー及びサービスマンが室内機1から手を抜くのが間に合わず、手を傷付けてしまうことを抑制することができ、空気調和装置100のメンテナンス性が損なわれてしまうことを抑制することができる。
なお、室外送風ファン55の場合には、在宅者が室外にいるので、室内機1で発生した音、表示には気づくことができない可能性がある。そこで、室外機1Bに別途、スピーカの音発生部、LEDランプなどの表示部を設けるとよい。これにより、在宅者が室外機1Bの点検などをしていた際に操作端末9からの指示があれば、室外機1Bに別途設けたスピーカ及びLEDランプなどで報知がなされ、そして、一定時間待機した後に、室外送風ファン55が動作する。これにより、ユーザー及びサービスマンが室外機1Bから手を抜くのが間に合わず、手を傷付けてしまうことを抑制することができ、空気調和装置100のメンテナンス性が損なわれてしまうことを抑制することができる。
Claims (5)
- 外部ネットワークを介して伝達された運転内容を備える操作情報を受信するアダプターが接続されている空気調和装置において、
空調時に動作する駆動部と、
コントローラから送信されたリモコン情報を受信する受信部と、
前記アダプターを介して前記操作情報が受信されたとき及び前記受信部で前記リモコン情報が受信されたとき、前記駆動部の動作を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
前記リモコン情報を受信したか、前記操作情報を受信したかを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記リモコン情報を受信したと判定すると予め設定された時間である待機時間を待たずに前記リモコン情報に基づいて前記駆動部を動作させ、前記判定手段で前記操作情報を受信したと判定すると予め設定された時間である待機時間を経過してから前記操作情報に基づいて前記駆動部を動作させる駆動制御手段とを有する
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記アダプターを介して前記操作情報が受信されたとき及び前記受信部で前記リモコン情報が受信されたときに情報を出力する情報出力部を有し、
前記情報出力部は、
音を発する音発生部を有し、
前記制御部は、
前記操作情報が受信された場合に、前記音発生部に予め設定された受信音を出力させ、
前記駆動制御手段は、
前記音発生部で前記受信音が出力された後に前記待機時間を経過してから前記駆動部を動作させる
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和装置。 - 前記アダプターを介して前記操作情報が受信されたとき及び前記受信部で前記リモコン情報が受信されたときに情報を出力する情報出力部を有し、
前記情報出力部は、
表示部を有し、
前記制御部は、
前記操作情報が受信された場合に、前記表示部に予め設定された表示をさせ、
前記駆動制御手段は、
前記表示部で前記表示がされた後に前記待機時間を経過してから前記駆動部を動作させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気調和装置。 - 前記駆動部は、
室内機に設けられた送風ファン及び前記室内機に設けられた風向板ユニットを有する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和装置。 - 前記駆動制御手段は、
前記アダプターで前記操作情報が受信されて、前記駆動部を動作させる場合に、前記風向板ユニットを動作させた後に前記送風ファンを動作させる
ことを特徴とする請求項4に記載の空気調和装置。
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