JP6090433B2 - 光学装置、ライダ装置及び撮像装置 - Google Patents

光学装置、ライダ装置及び撮像装置 Download PDF

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Description

この発明は、光透過部材の異物を除去する機能を有する光学装置に関するものである。
従来、光透過部材の異物を除去する機能を有する光学装置には、光透過部材(保護ガラス又はガラス)をワイパによって清掃するものがある(例えば、特許文献1又は2参照)。また、光学装置の光透過部材の異物を除去する装置や異物の付着を防止する装置には、光透過部材(前面ガラス又は窓ガラス)の方向又は前方に風(空気)を当てる装置がある(例えば、特許文献3又は4参照)。特許文献3では、光透過部材に当たる風が冷却用のフィンを経由している。なお、特許文献5には一対の高発熱電子装置のフィン(冷却)を流路内に設けた電子ユニットの冷却構造が開示されている。
特開平5−68191号公報(第2図,第14図) 特開平7−92538号公報(第1図,第15図) 特開2000−171878号公報(第1図) 特開2010−2740号公報(第1図〜第4図) 特開平5−259673号公報(第1図、第2図)
しかし、特許文献1及び2に記載のようなワイパは、光透過部材に接触するという点で光透過部材の定期的な交換や光透過部材の傷を許容しない光学装置に適用できないというという課題があった。また、特許文献3及び4に記載のような風(空気)を光透過部材に当てるものは、風量の制御の最適化検討が十分でない、又は、光学装置の筐体が防水構造あるいは気密構造の場合の適用検討が十分でないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、筐体が防水構造の場合でも適用が容易な光学装置、ライダ装置及び撮像装置を提供することを目的とする。
この発明に係る光学装置、ライダ装置及び撮像装置は、防水構造の筐体と、前記筐体に設けられた光透過部と、前記光透過部に空気を吹き付ける空気吹き付け口と、前記空気吹き付け口に空気を流す前記筐体の前記防水構造を維持して設けられ、前記筐体の外形の内側を通る部分である貫通流路を有する流路と、前記流路に空気が流れ込む空気吸入口と、前記空気吸入口から空気吹き付け口への空気の流れを生じさせる送風機部と、前記筐体に収納され前記光透過部を介して外部からの光を受ける観測機器部と、前記貫通流路の周囲に配置された前記観測機器部の発熱部分からの熱が伝えられる前記貫通流路の内部に設けられたフィンを有する前記発熱部分を冷却する冷却部とを備えたものである。
この発明によれば、防水構造の筐体において、光透過部に空気を吹き付けることができる光学装置、ライダ装置及び撮像装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る光学装置の構成図(上面図,断面図)である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の構成図(断面図,側面透視図)ある。 この発明の実施の形態1に係る光学装置においてフィルムヒータを有する場合の断面図である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の模式断面図である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の光透過部及び観測機器部の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る光学装置における要部の機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係るライダ装置のレーザ照射方向距離ごとのS/N比最大値を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係るライダ装置の経過時間ごとのS/N比最大値を示すグラフである。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る光学装置の構成図(上面図,断面図)である。 この発明の実施の形態2に係る光学装置の流路を説明する断面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1から図14を用いて説明する。図1から図4を用いて実施の形態1に係る光学装置の構造を説明し、図5から図14を用いて実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理すなわち光透過部材への空気吹き付け方法を説明する。光学装置とは、ライダ装置、撮像装置、光透過部材を有するその他の装置である。なお、本願では、「空気の吹き付け」とは、光透過部材(後述の光透過部3)へ空気の大部分を直接当てる場合だけではなく、光透過部材の表面に付着した水滴やゴミなどの異物を吹き飛ばす程度に光透過部材の周辺に空気を流す場合も含んでいるとする。
(1)光学装置の構造
図1は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の構成図(上面図,断面図)である。図2は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の構成図(断面図,側面透視図)ある。図3は、この発明の実施の形態1に係る光学装置においてフィルムヒータを有する場合の断面図である。図4は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の模式断面図である。
図1(a)は光学装置の上面図、図1(b)は図2(b)における光学装置のA−A断面図、図2(a)は図1(b)における光学装置のB−B断面図、図2(b)は光学装置の短尺側の側面透視図である。図3は、光透過部材を熱するフィルムヒータを有する光学装置の断面図であり、図2(b)における光学装置のA−A断面図に相当するものである。図4(a)は光学装置の模式断面図であり、図1(b)における光学装置のB−B断面よりも少し下の位置での断面図に相当するものである。図4(b)は光学装置の模式断面図であり、図2(b)における光学装置のA−A断面図に相当するものである。
図1から図4において、筐体1は、外形が直方体の箱型のものであり、少なくとも防水構造を有しており、場合によっては気密構造を有している。防水構造又は気密構造を、防水気密構造と呼ぶ。なお、気密構造は防水構造でもある。貫通流路2は筐体1を貫通し、四方すなわち周囲が筐体1の防水気密構造で囲われた通気用の導管である。光透過部3はガラス製や樹脂製の部材のレンズや透明板などの光が通過することが可能な材料で、筐体1に設けられたものである。光透過部3は、光学装置が観測のためなどに光を出したり受けたりするために、筐体1に設けられる。そのため、光透過部3を観測窓とも呼ぶ。貫通流路2は、光学機器で発生する熱を冷却し、光透過部3へ吹き付けられる空気を通す通路の一部である。貫通流路2の出口側には、空気吹き付け口であるノズル部開口4がある。ノズル部開口4は、光透過部3に付着した異物を吹き飛ばすために空気を吹き付けるものである。詳しくは、ノズル部開口4はノズル状の形状の先端に設けられた開口であり、貫通流路2からの排気(空気)を加速させて光透過部3に吹き付けることができる。
なお、光透過部3が設けられた第一の面(上面)に設けられた貫通流路2の第一の開口である開口2aがノズル部開口4と連通し、第一の面と対向する筐体1の面である第二の面(下面)に設けられた貫通流路2の他方の開口である第二の開口が空気吸入口1inである。貫通流路2の開口2aは筐体の上面に設けられ、貫通流路2の空気吸入口1inは筐体の下面に設けられている。筐体の上面には、貫通流路2の開口2aを覆うダクト4dが設けられている。ダクト4dの光透過部3側には、光透過部3に近づくにつれしだいに断面積が減少するノズル部4nが設けられている。ノズル部4nの先端に設けられた開口がノズル部開口4である。貫通流路2とダクト4dが、空気吹き付け口であるノズル部開口4に空気を流す流路である。空気吸入口1inから流路に空気が流れ込み、ノズル部開口4から空気が光透過部3に吹き付けられる。詳細は後述するが、流路は筐体1の防水構造を維持して設けられる。流路は図1(b)、図2(b)、図3において太い破線で示した部分である。図4(b)で、開始部に矢印を有する破線が空気の流れを示す。
図3に示したフィルムヒータ3fは、光透過部3に雪や氷が付着しないように、光透過部3を加熱するものである。
図1から図4において、筐体1の側面には蓋部1cが設けられている。蓋部1cは筐体1の対向する側面の両方に設けてもよいし、四つの側面全てに設けてもよいし、一つまたは三つの側面に設けてもよい。蓋部を側面に設けた上に、あるいは側面には設けないで、上面または下面のどちらか又は両方に蓋部を設けてもよい。本願では、長尺側の両方の側面に蓋部1cを設けた場合を主に図示している。蓋部1cを閉じることで筐体の枠体に蓋部1cが嵌る。筐体の枠体又は蓋部1cの少なくとも一方にはパッキンが設けられており、蓋部1cを閉じることで、筐体1が防水気密構造となる。また、図2(b)に示すように、蓋部1cを開けることで、後述する観測機器部6や観測機器部6の発熱部分6hへ手が届くので、光学装置の保守が自在である。後述する電子機器筺体6eにも蓋部1cを設けてもよい。つまり、筐体1及び電子機器筺体6eは、維持や保守のための扉状の蓋部1cを有し、蓋部1cには、ゴムやシリコンパッキンなどにより、気密が取れる構造となっている。
図1から図4において、筐体1の下面に設けられた空気吸入口1inから始まる貫通流路2は、空気が流れる方向とほぼ直交する断面積が、図2(b)に示すように、断面積減少部2bにおいて空気吸入口1inの開口面積よりも減少する。空気吸入口1inにフィルタを設けてもよい。断面積減少部2bを設けず、空気吸入口1inの開口面積を冷却部7(後述)が設けられる部分の貫通流路2の断面積と同じにしてもよい。ファン又はブロアである送風機部5は空気吸入口1inからノズル部開口4への空気の流れを生じさせるものである。送風機部5はダクト4dの内部に設けられている。ダクト4dに入ると、図に示すように、貫通流路2を流れて来た空気が、ほぼ直角に曲げられる。この流れが曲げられた空気がノズル部開口4から噴出し、光透過部3へ吹き付けられる。ダクト4dによって、流路3を流れる空気の方向を容易に光透過部3側に向けることができる。また、ダクト4dの内部の空間に送風機部5を配置することで、省スペース化が図れる。開口2aに送風機部5を配置しても省スペース化が図れる。送風機部5を空気吸入口1inに、あるいは空気吸入口1inの外側や筐体1の外側、あるいは貫通流路2の途中に配置してもよい。
図1から図4において、観測機器部6は筐体1に収納され、光透過部3を介して外部からの光を受けるものであり、ドップラーライダなどのライダ装置やカメラなどの撮像装置などにおいて信号処理を実施する部分である。また、観測機器部6は、光学装置の光学機器を収納する光学機器筐体6pと光学装置の電子機器を収納する電子機器筐体6eとを有している。光学機器筐体6pには、光透過部3が設けられている。また、光学機器筐体6pの光透過部3が設けられた面が筐体1から露出している。つまり、光学機器筐体6pの光透過部3が設けられた面が筐体1の外面の一部となっている。このため、光透過部3は筐体1に設けられているといえる。本願では、上から見て一つの光学機器筐体6pに垂直に二つの電子機器筐体6eが互いに対向して間に冷却風が流れる貫通流路2ができるような配置、すなわちΠ(パイ)字状の配置となったものを図示している。光学機器筐体6pと電子機器筐体6eとが一体であってもよい。
冷却部7は、貫通流路2の内部に設けられた例えばアルミニウム製のフィン7fにより観測機器部6の発熱部分6hを冷却するものである。観測機器部6の発熱部分6hからの熱が伝えられるフィン7fは、貫通流路2を流れる空気に放熱して、発熱部分6hを冷却する。発熱部分6hとフィン7fの間の熱抵抗ができるだけ小さくなるように、発熱部分6hとフィン7fとを接続する。冷媒により熱を伝えるヒートパイプで、発熱部分6hとフィン7fとを接続してもよい。観測機器部6の発熱部分6hの中で、電子機器筐体6eにある部分を発熱体6ehと呼ぶ。
図5は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の光透過部及び観測機器部の機能ブロック図である。図5(a)は光学装置がライダ装置である場合の機能ブロック図、図5(b)は光学装置が撮像装置である場合の機能ブロック図である。図6は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の機能ブロック図である。
図5において、撮像装置における、撮像素子6cはCCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光学センサからなるカメラモジュールである。信号処理部6sは撮像素子6cが得た画像信号を信号処理するものである。
図1から図6において、観測機器部6は筐体1に収納され、光透過部3を介して外部からの光を受けるものであり、ドップラーライダなどのライダ装置やカメラなどの撮像装置である。ライダ装置の場合には、観測機器部6はスキャナー部6sc,光送受信部6rt,信号処理部6sを有して構成される。撮像装置の場合には、観測機器部6は撮像素子6c,信号処理部6sを有して構成される。図5において、ライダ装置におけるスキャナー部6scは、光透過部3を介して、送信光を外部へ照射し、この照射した送信光が空気中の微粒子であるエアロゾルに反射した反射光を受信するものである。光送受信部6rtはスキャナー部6scが送信する送信光とスキャナー部6scが受信した反射光とをそれぞれ送受信処理するものである。信号処理部6sは光送受信部6rtが受信処理した反射光の受信信号とスキャナー部6scの角度信号とから、風速を算出するものである。
図1から図6において、光学機器筐体6pは筐体1に内蔵される。ライダ装置の場合には、光学機器筐体6pにスキャナー部6sc及び光送受信部6rtが収納される。撮像装置の場合には、光学機器筐体6pに撮像素子6cが収納される。信号処理部6sの一部又は全部が光学機器筐体6pに収納されていてもよい。電子機器筐体6eは筐体1に内蔵され、主に観測機器部6における信号処理部6sが収納されるものである。電子機器筐体6eはライダ装置のスキャナー部6sc及び光送受信部6rtあるいは撮像装置の撮像素子6cの一部が収納されていてもよい。光学機器筐体6pと電子機器筐体6eとが一体の場合は、ライダ装置のスキャナー部6sc及び光送受信部6rtあるいは撮像装置の撮像素子6c,信号処理部6sが収納されることになる。また、光学機器筐体6p及び電子機器筐体6eは、貫通流路2の周囲に配置されている。観測機器筐体6eの発熱体6ehは電子機器回路である。発熱体6ehを電子機器回路6ehとも呼ぶ。電子機器基板6es及び電子機器回路6ehは電子機器筐体6eに内蔵され、主に、信号処理部6sとして機能するものである。
ここで、電子機器回路6ehは観測機器部6の発熱部分6hの全部である場合もあれば、観測機器部6の発熱部分6hの一部である場合もある。一部である場合には、光学機器筐体6p内のライダ装置のスキャナー部6sc及び光送受信部6rtあるいは撮像装置の撮像素子6cが観測機器部6の発熱部分6hの一部になる場合がある。発熱が大きい電子機器回路6ehは、冷却部7のできるだけ近くに配置される。
観測機器部6の発熱部分6hを、筐体1の内部にどのように配置するかには、ある程度の自由度がある。光学機器筐体6p及び電子機器筐体6eに、発熱部分6hをどのような割合で配分するかは、発熱部分6hからのフィン7fへ熱を効率よく伝えることができ、光学装置としても望ましい配置になるように決める。
次に、この実施の形態1に係る光学装置の具体的な構成を図1から図4を用いて説明する。光学装置において、発熱部分6hは、筐体1の防水気密構造における貫通流路2の四方を囲う壁面の内部に配置されている。発熱部分6hは、筐体1に収納された光学機器筐体6p及び電子機器筐体6eに設けられるものであり、光学装置を運用することで発熱する部材である。光学装置は、このような発熱をフィン7fへ容易に伝達させることができる配置なっており、貫通流路2に空気を流すことでフィン7fを介して発熱部分6hからの排熱を行うことができる。
光学装置は、フィン7fを冷却した排気(空気)をダクト4dに導き、ダクト4dに設けたノズル部4nで加速して光透過部3に対して排出する。こうすることにより、排気流速の運動エネルギーを光透過部3の清掃に利用することで、機能の共有化による省電力化、小型化を実現し、かつ光学装置を持続して利用することができる。排気は、ダクト4dを通じて光透過部3上に出されるが、空気吸入口1inから取り入れられた空気は、ノズル部4nで流路断面積が減少するので、ベルヌーイの定理に基づいた速度へと加速される。加速された空気は、光透過部3上の雨、雪による水滴及びゴミなどの異物を排気流により吹き飛ばすことでき、人の手を介することなく光透過部3の清掃が行うことができる。
観測機器部6の発熱部分6hの全部または大部分を有する電子機器筐体6eは、防水気密構造における貫通流路2の四方を囲う壁面の内部あるいは壁面の一部を構成するように配置されている。特に、図1及び図2に示すように、主な観測機器部6の発熱部分6hである電子機器筐体6eは、防水気密構造における貫通流路2の壁面の一部になるように配置されている。詳しくは、図2(a)に示すように、貫通流路2は、B−B断面が長方形であり、この長方形の長辺部分の貫通流路2の壁面は、フィン7fが設けられた電子機器筐体6eの外面となっている。また、本願では、電子機器筐体6eが二つあるので、二つの電子機器筐体6eの間に貫通流路2(冷却部7)が配置されているといえる。
観測機器部6の発熱部分6hの一部を有する光学機器筐体6pは、防水気密構造における貫通流路2の四方を囲う壁面の内部あるいは壁面の一部を構成するように配置されている。特に、図1及び図2に示すように、主な観測機器部6の発熱部分6hの一部を有する光学機器筐体6pは、防水気密構造における貫通流路2の周囲に配置されている。詳しくは、図2(a)に示すように、貫通流路2は、B−B断面が長方形であり、この長方形の短辺部分の側に主な観測機器部6の発熱部分6hの一部を有する光学機器筐体6pが配置されている。
光学機器筐体6p又は/及び電子機器筐体6eの外面を、筐体1の防水気密構造における貫通流路2の四方を囲う壁面の一部としてもよい。つまり、光学機器筐体6p又は/及び電子機器筐体6eの外面が筐体1から露出することになる。露出する外面に電子機器基板6esのフィン7fが設けられた面が配置される場合も含まれる。発熱体6ehを構成する高発熱電子素子(CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、高出力増幅器)は、電子機器筐体6eの内部に配置されている。つまり、発熱体6ehのフィン付きヒートシンクのフィン7fが貫通流路2に配置されることになる。
光学機器筐体6p又は/及び電子機器筐体6eの外面を筐体1から露出させる場合、筐体1の枠体に光学機器筐体6p又は/及び電子機器筐体6eが嵌め込まれることになるので、この部分の気密性はパッキンなどで確保する必要がある。そして、光学機器筐体6p内の光学機器に比べて発熱量が大きい発熱体6ehとフィン7fの間の熱抵抗を小さくできる。つまり、発熱体6ehが搭載された電子機器基板6esは、筐体1の防水構造を維持しつつ、貫通流路2の壁面の一部を構成するものとなる。
本願の図面では、電子機器筺体6e及びフィン7fが二つの構成となっているが、これら電子機器筺体6eが、三つ以上に分かれていてもよい。発熱体6ehが部分的に分かれているなどの理由で、フィン7fを電子機器基板6es又は電子機器回路6ehに複数個に分けて取り付けた構成としてもよい。軽量化の要求や省スペース化などで、電子機器筺体6eが複数に分割される、又は、発熱体6ehが複数箇所にある場合において、フィン7fを部分的に複数個配置することにより、効果的に冷却が行うことができる。フィン7fを分割して必要な箇所に集中配置することで、フィン7fによる冷却効果をより高め、電子機器筺体6eからの排熱を効率的に行うことを可能とし、フィン7fや電子機器筺体6eの重量を削減することも容易となる。
実施の形態1に係る光学装置によれば、光学機器筐体6p内の光学機器に比べて、特に、大出力で高排熱を必要とする光学装置や信号処理ユニットである電子機器回路6ehを一つの筐体1内に電子機器筺体6eとしてまとめて配置することが容易である。したがって、筐体1の内部と外気が通る空気吸入口1inを含めた中空構造(貫通流路2)とが分離されている。貫通流路2は、筐体1の外形の内側を通る流路の部分であり、筐体1の防水構造を維持して設けられている。そのため、防水気密構造が必要とされる電子機器筺体6eを保護しながらの連続稼動と防水気密構造における効率的な排熱を実施することができる。
実施の形態1に係る光学装置を連続稼動する場合には、特に、光学装置の例えば装置やセンサの制御、データ処理、光学処理などに用いられる内部の光学機器筐体6pや電子機器筺体6eで発生する熱を排熱する必要がある。筐体1内での発熱は、電子機器筺体6eの中の電子機器基板6es上にある発熱体6eh(例えば、CPU、GPU、高出力増幅器といった高発熱電子素子)で生じるものが大きいものとなる。高発熱電子素子は、強制冷却されることが使用の前提となる。防水気密構造の筐体1では、外気の流入を行えないため、一般的な方法では強制冷却が行えない。実施の形態1に係る光学装置では、筐体1の内部に設けられた中空部すなわち貫通流路2にフィン7fを露出する構成とすることで、筺体1内部から外部空気への排熱を可能としている。
なお、通気用の貫通流路2は、直方体の外形を有する防水気密構造の筐体1の対向する二面すなわち上面と下面にそれぞれ開口(開口2aと空気吸入口1in)を有し、筐体1を貫通した周囲が防水気密構造で囲われた中空構造である。貫通流路2の空気が流れる方向とほぼ直交する方向での断面形状は、長方形である。また、図1(b),図2,図3,図4に示すように、冷却部7が有するフィン7fは、貫通流路2の図2(a)に示すB−B断面における断面形状の長方形の対向する長辺部分からそれぞれ延びるものである。長辺部分の一方だけに発熱部分6h及びフィン7fを設けてもよい。
図1から図4に示すように、光透過部3は、光学機器筐体6p(筐体1)に設けられているので、貫通流路2が有する断面形状の長方形の短辺部分側に設けられていることになる。筐体1は、直方体の外形を有し、光透過部3と貫通流路2の一方の開口とが同じ面側に配置されている。貫通流路2は、筐体1の対向する面(上面)と面(下面)とに、それぞれ貫通流路2の一方の開口2aと貫通流路2の他方の開口である空気吸入口1inとが配置されている。開口2aの面積は、冷却部7のフィン7fが設けられた部分の貫通流路2の断面積よりも小さいものである。開口2aの全体を覆い、開口2aから光透過部3の横のノズル部開口4までの流路となるダクト4dが、筐体1に取り付けられている。ダクト4dの内部で、開口2aとノズル部開口4の間に、送風機部5が配置されている。
図1から図4に示すように、送風機部5は、筐体1の光透過部3と開口2aとが配置された面に載置されているが、ダクト4dに設けてもよい。ダクト4dは、ノズル部開口4側に向かうにつれ断面積が縮小していくノズル部4nを有する。特に、図1から図4では、送風機部5からノズル部開口4へ向かう部分において、ノズル部開口4側に向かうにつれ、断面積が縮小していくノズル部4nを示している。なお、ノズル部は送風機部5よりも開口2a側にも設けても良い。
光学装置は、図3に示すように、光透過部3にフィルムヒータ3fを取付ける場合がある。フィルムヒータ3fは発熱して、光透過部3上の雪や氷を溶かす。ノズル部開口4から吹き付けられた空気によって、光透過部3上の氷が溶融して発生した水滴を吹き飛ばすようにしてもよい。フィルムヒータ3fのONやOFFの制御は、信号処理部6sが行う。フィルムヒータ3fのON(起動)/OFF(停止)は筐体1外の外気温を測定して行えばよい。つまり、外気温を測定する温度検出部を光学装置に設ければよい。光透過部3と光学機器筐体6p内の光学機器の間にフィルムヒータ3fを配置することで、フィルムヒータ3fにより、光学装置の観測結果に影響を及ぼさず、かつ、冬季における低温環境下において光透過部3の凍結や結露を防止することで、光学装置の連続観測を行うことができる。
このように、実施の形態1による光学装置では、筐体1の外部吸入口である空気吸入口1inから送風機部5により空気が吸入され、内部にフィン7fを有する中空構造部を通過することで、フィン7fからの熱を排出する。これにより、筺体1内部には、外部空気が進入することなく筺体1内部からの排熱を可能とし、かつ、排熱に利用した排気を光透過部3の清掃に使用することででき、送風機部5の機能共通化による省電力化、部品点数の削減を図ることができる。
筐体1での防水気密構造は、図2(b)の太字破線で示すような中空構造を筺体1の外形の内側に構成し、筺体1内部と外部空気が流れる中空管路部に分離することができる。送風機部5の作用により空気吸入口1inより取り込んだ外気は、筺体1内部を通過せずに貫通流路2である中空管路部を通過することになり、そのまま光透過部3に吹き付けられる。よって、光学装置の筺体1は、外から水や空気を筺体1内部に取り入れない構造となっており、防水気密構造を得ることができる。
例えば、レーザ光を用いた測定装置であるライダ装置、カメラといった光学装置である撮像装置を考えた場合に、筐体1の中央寄りに光透過部3を配置した方が、筐体1の設置を考慮に入れた場合に効果的であるとされる場合には、筐体1の中央寄りに光透過部3を配置し、本願の図面上、光学機器筐体6pや電子機器筺体6eが配置されている部分のどこかに中空構造(貫通流路2)を配置して構成することで、実施の形態1に係る光学装置を実施することができる。換言すると、本願の図面では、筐体1が直方体の外形を有し、光透過部3と開口2aとが同じ面側に配置されており、光透過部3と開口2aとが配置されている面を平面視したときに、開口2aが光透過部3よりも中央寄りに配置されている。つまり、光透過部3と開口2aとが配置されている平面で、開口2aが光透過部3よりも中央寄りに配置されている。筐体1が直方体の外形を有し、光透過部3と開口2aとが同じ面側に配置されており、光透過部3と開口2aとが配置されている面を平面視したときに、光透過部3が開口2aよりも中央寄りに配置されていてもよいということになる。なお、「光透過部3と開口2aとが配置されている面を平面視」する方向は、貫通流路2における空気が流れる方向、厳密には、空気吸入口1inから開口2aへ向かう方向と同じである。
さらに、光学装置は、電子機器筺体6e内部の発熱体6ehとフィン7fの間にヒートパイプを配置し、発熱体6ehの熱輸送を実施してもよい。これは、電子機器筺体6eの排熱は、発熱体6ehとフィン7fとの間の熱伝達及びフィン7fと外気との熱伝達により実現しているが、発熱体6ehとフィンとが熱伝導率が良いサーマルシートなどをはさみ接している必要がある。ヒートパイプを用いることで、発熱体6ehからフィン7fへの熱輸送を行うことができ、発熱体6ehとフィン7fとを接触させる必要が無くなり、電子機器基板6esの基板構造の自由度が増す。また、電子機器筺体6e内部の発熱体6ehとフィン7fの間にヒートパイプを配置することで、電子機器筺体6eと貫通流路2の間に筐体1を配置することできる。また、ヒートパイプを用いることで、電子機器基板6esのレイアウトの制約条件が減るので、電子機器基板6es上における発熱体6ehの配置の自由度を高めることができる。
本願の図面では、直方体の外形を有する筐体1の一つの面に光透過部3と開口2aとが配置され、光透過部3と開口2aとが配置された面上にダクト4dが載置されている。ダクト4dの大部分を筐体1に収納し、光透過部3とダクト4dの上面とをほぼ同じ高さにしてもよい。これは、光透過部3が配置された面にダクト4dの大部分を収納する窪みを設ければよい。この窪みの底に開口2aが設けられ、窪みの横に光透過部3が設けられることになる。ノズル部開口4だけが光透過部3が配置された平面から少し出るようにしてもよい。その場合には、ノズル部開口4に向かうにつれ、断面積が縮小していくノズル部4nでの傾斜が本願の図面では筐体1の上側の平面よりも下側に設けられる。また、ノズル部4nにおいて上下の対向する部分の両方に傾斜部分を設けてもよい。これは、本願の図面のように、光透過部3と開口2aとが配置された面上にダクト4dを載置している場合でもいえることである。
(2)送風量制御処理
次に、実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理について図5から図14を用いて説明する。送風量制御処理は、光透過部材への空気吹き付け方法を実施するものである。光透過部材への空気吹き付け方法のことを、単に空気吹きつけ方法と呼ぶ場合がある。
図7は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。図8は、この発明の実施の形態1に係る光学装置における要部の機能ブロック図である。図9は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。図10は、この発明の実施の形態1に係るライダ装置のレーザ照射方向距離ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図11は、この発明の実施の形態1に係るライダ装置の経過時間ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図12は、17この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。図13は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。図14は、この発明の実施の形態1に係る光学装置の送風量制御処理のフローチャートである。
図5(a)は光学装置がライダ装置である場合の機能ブロック図、図5(b)は光学装置が撮像装置である場合の機能ブロック図である。
図8(a)はライダ装置における要部の機能ブロック図、図8(b)は撮像装置における要部の機能ブロック図である。図10(a)は閾値を超える場合のレーザ照射方向距離ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図10(b)は閾値を超えない場合のレーザ照射方向距離ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図11(a)は閾値を超える場合の経過時間ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図11(b)は閾値を超えない場合の経過時間ごとのS/N比最大値を示すグラフである。図7,図9,図12,図13,図14に記載の「S」は、処理ステップを示すSTEPの頭文字である。
ここで、S/N比は、信号レベルSをノイズレベルNで割った値である。S/N比をS/N値、S/Nデータ、S/N比データとも呼ぶ。ある期間でのS/N比の最大値をS/N比最大値と呼ぶ。S/N比最大値を最大S/N比、最大S/N値とも呼ぶ。
図5,図6,図8において、送風機制御部8は貫通流路2を流れる空気の量である送風量を送風機部5に指示するものである。送風機部5は光透過部3へ空気を吹き付けるノズル部開口4と空気吸入口1inとの間に設けられた流路に空気吸入口1inからノズル部開口4への空気の流れを生じさせるものである。温度検出部9は観測機器部6の発熱部分6hの温度を測定するものである。信号処理部6sに設けられた異物検知部10は光透過部3に付着した水滴やごみなどの異物を検知するものである。詳しくは、異物検知部10は、観測機器部6に光透過部3を通って外部から入る光から、光透過部3に付着した異物を検知するものである。具体的には、光の情報を画像とし、物体の形状や物体との距離、例えば、光透過部3からの距離、又は、撮像素子6cからの距離や光の情報の信号の変化から、光透過部3上の異物を検知する。
図5,図6,図8において、信号処理部6sに設けられた送風量判定部11は異物検知部10が異物を検知した場合に、温度検出部9が検出した温度に対応する、予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量である冷却対応送風量、及び、異物検知部10が異物を検知した場合に対応する、予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量である異物除去送風量を比較して、多い方の送風量で送風機部5が動作するように送風機制御部8へ送風量の比較結果を伝えるものである。送風量判定部11は信号処理部6s又は外部から送風量の情報テーブルを取得して判定に用いるものである。送風量の情報テーブルは、発熱部分6hの冷却用のテーブルと光透過部3に付着した水滴やごみなどの異物の除去用のテーブルとの二つがある。本願では、異物検知部10及び送風量判定部11は信号処理部6sに設けられているものを例示しているが、異物検知部10及び送風量判定部11の少なくとも一方を信号処理部6sの外部に設けてもよい。また、本願では、送風機制御部8を信号処理部6sの外部に設けているが、送風機制御部8を信号処理部6sに設けてもよい。
光学装置が、ライダ装置である場合の構成を図5(a)により説明する。図5(a)に示すように、ライダ装置は、光透過部3を介して、送信光を外部へ照射し、この照射した送信光がエアロゾルに反射した反射光を受信するスキャナー部6sc,スキャナー部6scが送信する送信光とスキャナー部6scが受信した反射光とをそれぞれ送受信処理する光送受信部6rt,光送受信部6rtが受信処理した反射光の受信信号とスキャナー部6scの角度信号とからドップラー効果による周波数変化を基に風速を算出する信号処理部6sを有して構成されている。信号処理部6sは、スキャナー部6sc及び光送受信部6rtを制御するものである。また、信号処理部6sは算出した風速や取得したデータをLAN(Local Area Network)などの外部とのインターフェースを介して外部へ出力する(外部データ)。異物検知部10は、最大値算出部10a,閾値判定部10b,時間経過判定部10cを有して構成されている。
ライダ装置(ドップラーライダ)で大気を計測する原理を説明する。ドップラーライダは、レーザ光を出射する光透過部3、スキャナー部6sc、観測機器部6、信号処理部6sによって構成されている。ライダ装置の場合には、光透過部3のことをレーザ発射窓とも呼ぶ。このように構成されたドップラーライダでは、スキャナー部6scより大気との接触面である光透過部3を介して空中に放射された光の反射波が再びスキャナー部6scにて受信され、その受信された光が光送受信部6rtによって増幅、周波数変換されて受信IF(中間周波数)信号に変換される。このIF信号に信号処理部6sでA/D(アナログ−デジタル)変換、周波数解析処理を行うことにより、スペクトラムデータを算出して、スペクトラムデータから風速ベクトルを算出し、算出した風速を表示しかつ記録する。
光学装置がライダ装置である場合、異物検知部10は、受信信号における決められた長さの時間内の最大のS/N比が決められた閾値を下回った場合に、光透過部3に異物が付着したと検知するものである。なお、信号処理部6sは、異物検知部10が光透過部3に異物が付着したと検知している間、算出した風速を参考値として処理するようにすれば、光透過部3に異物が付着することによる風速の検出の誤差を排除することが容易となる。
また、光学装置が撮像装置である場合の構成を、図5(b)により説明する。図5(b)に示すように、撮像装置は、撮像素子6c,撮像素子6cが得た画像信号を信号処理する信号処理部6sを有して構成されている。信号処理部6sは、撮像素子6cを制御するものである。また、信号処理部6sは取得した画像データや動画データをLANなどの外部とのインターフェースを介して外部へ出力する(外部データ)。この場合、異物検知部10は、信号処理部6sが信号処理した画像信号から異物を検出するものである。異物検知部10は、画像処理部10d及び異物判定部10eを有して構成されている。つまり、画像処理部10dが信号処理した画像信号から異物判定部10eが画像の情報から物体の形状や物体の距離、例えば、光透過部3からの距離、又は、撮像素子6cからの距離を算出して光透過部3の異物付着の有無を判定する。
観測機器部6は筐体1に収納され、光透過部3は筐体1に設けられるものである。これは、光学機器筐体6pに光透過部3設けられ、光透過部3が設けられた光学機器筐体6pの面が筐体1から露出して、筐体1の外面を構成している場合も含んでいる。
図6に示す光学装置は、送風機部5により、外部からの光が入射する光透過部3からの光を受ける観測機器部6の発熱部分6hを冷却する空気の流れを生じさせるとともに、送風機部5により、光透過部3へ空気を吹き付けるノズル部開口4への空気の流れを生じさせる光透過部3への空気吹き付け方法が適用されるものである。
図6に示す観測機器部6の発熱部分6hを冷却する基本動作は、図7のフローチャートで示される。まず、S001にて観測機器部6の発熱部分6hの温度を検出する温度検出ステップ(温度情報取り込みステップ)を行う。そして、S002にて温度検出ステップで検出した温度に応じて、予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量で送風機部5に送風させる送風機制御ステップを行う。具体的には、信号処理部6sが、温度検出部9から観測機器部6の発熱部分6hの温度を取得して、予め設定された送風機部5の取得した温度での送風量を選択して、送風機制御部8へその情報を送り、送風機制御部8が送風機部5の送風量を制御する。送風機部5のON(起動)/OFF(停止)の制御自体も送風機制御部8が制御している。
発熱部分6hの温度が冷却を必要としない場合は、送風機部5を停止する。前の状態が停止であれば、停止を継続する。つまり、起動しない。よって、予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量とは、風量ゼロの場合も含んでいる。また、予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量は、観測機器部6の発熱部分6hの温度が上がるにつれ、風量が徐々に上がるものでもよいし、温度範囲を区切って階段状に風量が上がるものでもよい。これらの送風量の情報すなわち予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量は、発熱部分6hの冷却用のテーブルに相当する。S001,S002の処理ステップは繰り返し実施してもよいし、S001にて得られる温度が前回から変化した場合に、S002に進むようにしてもよい。
図8には、信号処理部6sに異物検知部10及び送風量判定部11が設けられている。光学装置は、観測機器部6の発熱部分6hの冷却と光透過部3に付着した水滴やごみなどの異物の除去に送風機部5を共用するものである。そのため、異物が光透過部3に付着していない状態でも、異物を吹き飛ばすために必要な風量を送風機部5が発生させると、その風量が観測機器部6の発熱部分6hの冷却に必要な風量を超える場合は、電力消費が無駄になる。そこで、光透過部3の異物の有無によって、送風機部5の風量を制御することは重要である。
具体的には、異物検知部10による光透過部3に異物が付着しているか判定する異物検知ステップで異物が検知された場合に、温度検出ステップで検出した温度に対応する予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量、及び、異物検知ステップで異物を検知した場合の予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量を比較して、多い方の送風量を判定する送風量判定ステップとを実行する。なお、異物検知ステップ(図9及び図12ではS101からS104,図13及び図14ではS201及びS202)と温度検出ステップ(S001)との実行順序は問わない。同時であってもよい。また、異物検知ステップは、観測機器部6に光透過部3を通って外部から入る光に関する情報から、光透過部3に付着した異物を検知するものである。
そして、送風機制御部8が送風量判定部11からの指示を受けて、送風量判定ステップで、多い方の送風量と判定された送風量で送風機部5に送風させる送風機制御ステップを実行する。予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量とは、光透過部3に付着した異物を吹く飛ばすことができる風量を意味する。一種類の風量に固定したものでもよいし、検出された異物の種類(水滴やゴミ)又は異物の量に応じて、風量を変えてもよい。この場合、異物が多い場合や異物が質量の重い水滴の場合は、より風量を大きくするなどが考えられる。これらの送風量の情報すなわち予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量は、光透過部3に付着した水滴やごみなどの異物の除去用のテーブルに相当する。
(A)光学装置がライダ装置である場合の動作
まず、光学装置がライダ装置の場合を図8(a)及び図9〜図12を用いて説明する。ライダ装置の場合は、異物検知ステップが、エアロゾルに反射した反射光を受信処理した受信信号における決められた時間内の最大のS/N比が決められた閾値を下回った場合に、光透過部3に異物が付着したと検知するものとなる。つまり、S/N比が異物によって下がることを利用して異物を検知する。ここでは、異物が水滴である場合を例に説明を行う。ライダ装置は、信号処理部6sは観測機器部6より出力された受信信号を元に光透過部3上の水滴の有無を検出する。水滴無しの場合は温度検出部9より出力された温度情報を元に最適な風量となるように、図7に示す基本動作でファンを制御する。水滴有りの場合は水滴が除去できる風速に送風機部5を制御する。
ライダ装置は、観測機器部6の発熱部分6hの冷却に用いる風により、光透過部3に付着する水滴を除去する機構を有している。筐体1中心の空洞の両サイドの枠にフィン7fの機構を設けた電子機器筐体6eを嵌めることにより、2個の電子機器筐体6eの間に空間すなわち貫通流路2を設ける。その空間に送風機部5によって取り込んだ空気を流し、発熱部分6hに接続されたフィン7fから放熱させ、発熱部分6hを冷却させる。さらに、ノズル部開口4の断面積を小さくして取り込んだ空気の風速を増して光透過部3に吹き付けることにより水滴や雪などを除去することができる。
ライダ装置の発熱部分6hを冷却する動作及び光透過部3の異物を除去する動作は、図9のフローチャートに示される。まず、光送受信部6rtから受けた受信信号を、最大値算出部10aに入力し、入力された受信信号のS/N比に対して、その最大値を最大値算出部10aが算出する(S101及びS102)。S103の判定の概念を図10に示す。図10(a)は「降雨無し」と判定する場合を示している。図10(b)は「降雨有り」と判定する場合を示している。S103にて、閾値判定部10bでは最大値算出部10aから入力されたS/N比の最大値と比較して、S/N比の最大値≦閾値の場合、降雨有りと判定する。この場合は、S104へ進む。それ以外の場合、「降雨無し」と判定する。この場合は、S001へ進み、図7に示す基本動作を行って発熱部分6hの冷却のみを実行する。
S104にて、時間経過判定部10cでは閾値判定部10bから降雨有りの情報が出力された場合、降雨有りの状態が決められた時間続くかどうか監視し、降雨の有無を確定する。S104の判定の概念を図11に示す。図11(a)は規定の時間内でS/N比最大値が閾値を超える割合が規定の割合以上である場合に「降雨無し」と判定した場合を示している。図11(b)は規定の時間内でS/N比最大値が閾値を超える割合が規定の割合未満である場合に「降雨有り」と判定した場合を示している。
送風量判定部11では、時間経過判定部10cからの情報が降雨無しの場合、S001へ進み、図7に示す基本動作を行って発熱部分6hの冷却のみを実行する。発熱部分6hの温度が、冷却の必要がある温度である閾値を越えていなければ、送風機部5の稼動無しの指令を、超えていれば送風機部5の稼動の指令を送風機制御部8へ出力する。
また、送風量判定部11では、時間経過判定部10cからの情報が降雨有りの場合、発熱部分6hの温度に関わらず送風機部5の稼動の指令を出力するが、その前に、S001にて発熱部分6hの温度を取得する。そして、S112(送風量判定ステップ)にて、送風量判定部11による、異物検知ステップで異物が検知された場合に、温度検出ステップで検出した温度に対応する予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量、及び、予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量を比較して、多い方の送風量を判定する。そして、判定結果に基づいて送風量判定部11からの指示で、送風機制御部8が送風機部5へ稼動の指令又は風量の変更の指示を出力する。
光透過部材への空気吹き付け方法の送風機制御ステップの後に、送風量判定部11が判定(決定)した風量を送風機部5に指示し、この指示に基づく送風機部5による空気をノズル部開口4から吹き付ける空気吹き付けステップを行うことで、光透過部3の異物を除去できる。光透過部材への空気吹き付け方法は、この空気吹き付けステップを含んでいてもよい。
なお、本願では、発熱部分6hの冷却に必要となる風量と水滴除去に必要となる風量の関係は「最大発熱時の風量>水滴除去の風量」としているので、図12に示すフローチャートのように、S101の前に、S001及びS002の処理ステップを実施してもよい。このように、先にS001及びS002を行うことで、発熱部分6hの冷却の開始が早めることができる。「最大発熱時の風量<水滴除去の風量」の場合でも、図12に示すフローチャートの処理を実施してもよい。
ここで、光透過部材への空気吹き付け方法を整理すると、S/N比データ読込みステップ(S101)において、S/N比データを読み込む。その入力されたS/N比データに対して、最大値算出ステップ(S102)において取り込んだS/N比データの最大値を算出する。次に、閾値判定ステップ(S103)に進み、閾値とS/N比データの最大値を比較し、S/N比最大値≦閾値の場合は、時間経過判定ステップ(S104)へ進み、S/N比最大値>閾値の場合は、温度情報取込ステップ(S001)を行って送風量判定ステップ1(S002)を実行する。一方、時間経過判定ステップ(S104)では、規定した時間の範囲で、規定の割合で最大値≦閾値の場合は、温度情報取込ステップ(S001)へ進み、温度情報(発熱部分6hの温度)を取り込み、送風量判定ステップ2(S112)へ進む。S112の処理は前述の通りである。
(B)光学装置が撮像装置である場合の動作
次に、光学装置が撮像装置の場合を図8(b),図13,図14を用いて説明する。撮像装置の場合は、異物検知ステップは、撮像装置が得た画像信号から異物を検出するものとなる。つまり、画像から異物を検知する。撮像装置は、観測機器部6の発熱部分6hの空冷に用いる風により、レンズ又はレンズ保護板である光透過部3に付着する水滴を除去する機構を有している。筐体1中心の空洞の両サイドの枠にフィン7fの機構を設けた電子機器筐体6eを嵌めることにより、2個の電子機器筐体6eの間に空間を設ける。その空間に送風機部5によって取り込んだ空気を流し、発熱部分6hを冷却させる。さらに、ノズル部開口4を絞って取り込んだ空気の風速を増して光透過部3に吹き付けることにより水滴や雪などを除去することができる。
撮像装置の発熱部分6hの冷却及び光透過部3の異物除去の動作は、図13のフローチャートに示される。まず、S201にて撮像素子6cから画像処理部10dが画像信号(画像データ)を取り込む。次に、S202にて、画像処理部10dが画像信号を画像処理して画像又は動画を異物判定部10eへ送り、異物判定部10eは画像又は動画から対象物の形状又は対象物までの距離などを判断し異物の有無を判定する。
送風量判定部11では、異物判定部10eからの情報が「異物無し」の場合、S001へ進み、図7に示す基本動作を行って発熱部分6hの冷却のみを実行する。発熱部分6hの温度が、冷却の必要がある温度を意味する決められた閾値を越えていなければ、送風機部5の稼動無しの指令を、超えていれば送風機部5の稼動の指令を送風機制御部8へ出力する。
また、送風量判定部11では、異物判定部10eからの情報が異物有りの場合、発熱部分6hの温度に関わらず送風機部5の稼動の指令を出力するが、その前に、S001にて発熱部分6hの温度を取得する。そして、S112(送風量判定ステップ)にて、送風量判定部11による、異物検知ステップで異物が検知された場合、温度検出ステップで検出した温度に対応する予め設定された送風機部5の温度ごとの送風量、及び、予め設定された送風機部5の異物検知時の送風量を比較して、多い方の送風量を判定する。そして、判定結果に基づいて送風量判定部11から指示で、送風機制御部8が送風機部5へ稼動の指令又は風量の変更の指示を出力する。
なお、本願では、発熱部分6hの冷却に必要となる風量と異物除去に必要となる風量の関係は「最大発熱時の風量>異物除去の風量」としているので、図14に示すフローチャートのように、S201の前に、S001及びS002の処理ステップを実施してもよい。このように、先にS001及びS002を行うことで、発熱部分6hの冷却の開始が早めることができる。「最大発熱時の風量<異物除去の風量」の場合でも、図14に示すフローチャートの処理を実施してもよい。
異物検知部10は、観測機器部6に光透過部3を通って外部から入る光に関する情報から、光透過部3に付着した異物を検知するのではなく、光透過部3自体に圧力センサなどを設けて異物検知部10としてもよいし、筐体1の外部に検知センサを設けて異物検知部10としてよい。光透過部材への空気吹き付け方法における異物検知ステップは、観測機器部6に光透過部3を通って外部から入る光に関する情報から、光透過部3に付着した異物を検知するのではなく、光透過部3に設けた圧力センサの情報、又は、筐体1の外部に設けた検知センサの情報から、光透過部3に付着した異物を検知するものでもよい。
また、光学装置にフィルムヒータ3fを追加した場合、フィルムヒータ3fが筐体1外の外気温によって起動している場合は、異物検知部10の判断に関わらずに、送風量判定部3が異物(水滴)を除去する判定を下すようにしてもよい。これによって、観測機器部6による観測を行う前でも、フィルムヒータ3fの熱によって氷などが解けてできた水滴を吹き飛ばすことができる。さらに、光学装置にフィルムヒータ3fが無い場合でも、観測機器部6による観測を行う前、例えば観測機器部6起動時に、異物検知部10の判断に関わらず、又は、異物検知部10の判断自体を行わずに、ノズル部開口4から空気を光透過部3に吹き付けることで、観測機器部6による観測を行う前に光透過部3に異物が付着していた場合でも、事前に吹き飛ばすことができ、スムーズに観測機器部6による観測を行うことができる。換言すると、光学装置は、起動時にノズル部開口4から空気を光透過部3に吹き付けるようにしてもよい。この際の風量は、光透過部に付着した異物を吹き飛ばす程度のものである。
起動時にノズル部開口4から空気を光透過部3に吹き付ける方法について説明する。フィルムヒータ3fが存在する場合は、光透過部材への空気吹き付け方法では、最初のステップとして、フィルムヒータ3fのON(起動)/OFF(停止)を判定するフィルムヒータON/OFF判定ステップを有し、フィルムヒータ3fがOFFの場合は、S101又はS201あるいはS001に進み。フィルムヒータ3fがONの場合は、空気吹き付けステップすなわち溶融水滴除去ステップへ進む。この溶融水滴除去のための空気吹き付けステップも、指示された風量で空気を吹き付ける空気吹き付けステップと同じく、信号処理部6s及び送風量制御部8が送風機部5を制御して行う。その後、S101又はS201あるいはS001を実行する。フィルムヒータ3fが存在しない場合は、光透過部材への空気吹き付け方法では、最初のステップとして、空気吹き付けステップ(起動時空気吹き付けステップ,起動時異物除去ステップとも呼ぶ)を有するものとなる。起動時空気吹き付けステップも、溶融水滴除去のための空気吹き付けステップと同じく、信号処理部6s及び送風量制御部8が送風機部5を制御して行う。
光学装置を人家から離れた場所に設置する場合は、鳥獣の被害も想定される。このような場合は、ノズル部開口4から空気を吹き付ける際に大きな音を生じさせる構造とすることで、鳥獣が忌避する効果が期待できる。ノズル部開口4に笛の機能を追加することで、さらに大きなことを空気の吹き付け時に生じさせることができるので、鳥獣が忌避する効果をさらに増大させることができる。さらに、風量を時間的に変化させて音色を変化させてもよい。ただし、光透過部3の異物除去や発熱部分6hの冷却に必要な風量を下回るものではいけないので、風量を変化させる場合は、最低風量を光透過部3の異物除去や発熱部分6hの冷却に必要な風量とする必要がある。特に、発熱部分6hの冷却に必要な風量を下回ってはいけない。
よって、光透過部材への空気吹き付け方法の送風機制御ステップの後に、送風機部5による空気をノズル部開口4から吹き付ける空気吹き付けステップを追加することで、鳥獣に忌避させることができる。この場合、空気吹き付けステップは、鳥獣忌避ステップともいえる。鳥獣の被害は、鳥や昆虫といった小動物からの排泄物も含むものとする。鳥獣忌避ステップは、光透過部3の異物付着の有無や発熱部分6hの冷却とは、別に実施してもよい。この場合も、鳥獣忌避ステップは、信号処理部6s及び送風量制御部8が送風機部5を制御して行う。
以上、この実施の形態1に係る光学装置は、発熱部分6hが露出していないので、屋外用途でも使用できる。また、冷却に使用されて排熱する空気は排熱のみに利用されず有効利用することができる。一方、特許文献5では、筺体外部から筺体内部への空気取り入れ口を筺体内部に設ける必要があり、筺体内部と筺体外部が連通する構造となる必要がある。例えば、海上のような塩水が直接かかるような場所に設置される筺体では、特許文献5に開示された技術は使用することができなかった。また、ファン自体も冷却用途だけに限定されており、筺体全体で使用するエネルギーのロスを低減していない。
また、特許文献3は、筺体内部と筺体外部が分離されているが、フィン自体は外部に露出せず、筺体内部の雰囲気温度を下げる効果のみで、高熱源に対する冷却そのものは課題とされていない。この実施の形態1に係る光学装置は、観測機器及び観測機器を制御する複数の高発熱電子機器筺体を対象としており、強力な冷却ファンの使用が前提となっている機器において、防水気密構造、低重量化、高寿命、低消費電力といった、相反する課題を少なくとも2つは解決することができる。
この実施の形態1に係る光学装置では、雨水や海水、雪といった外部環境に耐性のある筺体構造を有しながら、連続使用される電子機器に冷却手段を与え、従来は冷却のみに使用されていた排熱風を筺体1に付着する雨や雪の除去に用いることができる。実施の形態1に係る光学装置の特長である、筺体1に設けられた中空部という気密構造の外側にフィン7fを配置し、中空構造によって気密部が分離された構造により、防水構造を有したまま複数個の電子筺体の冷却が可能となり、かつ、冷却後の排熱風をそのまま雨や雪の除去に用いることができる。従来は、観測機器のみを防水気密筺体内に格納して屋外に配置し、電子機器は分離して屋内で使用するような場合があった。この実施の形態1に係る光学装置では、複数個の電子ユニットを有しても排熱が可能で、かつ、外部の自然環境の変化に対して例えば観測結果に影響が発生するような観測機器において、小型化、省電力化を実現することができる。
この実施の形態1に係る光学装置は、観測機器を内部に収納し、観測機器を制御する電子機器類を内部に持ち、屋外の環境条件の変化から観測機器を守る防水、気密構造を有した観測機器筺体であって、観測機器は筺体1壁面に光透過部3を有し、熱伝達により外部空気と内部空気とを断絶した状態で電子機器を冷却する筺体内中空構造を構成し、観測機器の防水気密構造の外に取り付けることを特徴としたフィン7fと、送風機部5で起こされた風を観測機器の光透過部3へ排出するダクト4dと、内部電子機器の保守のために開閉可能な扉(蓋部1c)によって構成されることを特徴とする。
この実施の形態1に係る光学装置のダクトは、排出時に光透過部3に付いたゴミ及び水滴などの異物を除去することを目的として送風機部5で起こされた風を加速させるために送風機部5の開口部よりも面積の小さい口径を有することを特徴とする。
ライダ装置は気象レーダの一種である。地上から上空までの風向・風速を、レーザ光を用いて計測するドップラーライダシステムにおいて、光透過部3の着水・着雪はレーザ光を遮るため、観測性能に著しい劣化をもたらす問題がある。従来、ワイパによる除去を行っていたが、ワイパ走査中は光を遮ったり、光透過部3に傷を付けたり、ワイパゴムの耐久性のため、保守間隔が短くなったりしていた。また、光透過部3に雨水や雪などが付着した場合、放射されるレーザ光をさえぎることになり、観測性能を著しく劣化させていた。ライダ装置は、光透過部3上の水滴や雪などの異物を風力によって吹き飛ばすことにより、異物の影響により観測できないことが無いことを特徴とする。
実施の形態2
図15と図16を用いて形態2に係る光学装置の構造を説明する。図15は、この発明の実施の形態2に係る光学装置の構成図(上面図,断面図)である。図16は、この発明の実施の形態2に係る光学装置の流路を説明する断面図である。
図15(a)は光学装置の上面図、図15(b)は図15(a)における光学装置のC−C断面図、図16は図15(a)における光学装置のC−C断面図に空気の流れを示したものである。
図15と図16において、筐体1Aは、外形が直方体の箱型のものであり、防水気密構造を有している。光透過部3はガラス製や樹脂製の部材のレンズや透明板などの光が通過することが可能な材料で、筐体1に設けられた観測窓である。筐体1の上面に配置したダクト4dAは、空気吸入口1inAから吸い込んだ空気をノズル部開口4は光透過部3に空気を吹き付けるための空気の流路である。詳しくは、空気吹き付け口であるノズル部開口4に近づくにつれ流路の断面積が減少するノズル部4nが、ダクト4dAに設けられている。ノズル部4nにより、流路からの排気(空気)を加速させて吹き付けることができる。
図15と図16において、空気吸入口1inAの開口面積は、ノズル部開口4の開口面積よりも大きいものとする。空気吸入口1inAにフィルタを設けてもよい。送風機部5は空気吸入口1inAから空気吹き付け口であるノズル部開口4への空気の流れを生じさせるものであり、ダクト4dAの内部に設けられている。本願の図面では、ノズル部開口4と空気吸入口1inAは対向しており、ダクト4dA内での空気の流れはほぼ直線的なものを示している。空気吸入口1inA近傍のダクト4dAを下方向に曲げ、空気吸入口1inを下面に向けて流路を曲げても良い。
実施の形態2に係る光学装置は、空気吸入口1inAから吸気した空気の排気(空気)を、ダクト4dAを通じてノズル部4nで加速して光透過部3に対して排出することにより、排気流速の運動エネルギーを光透過部3の清掃に利用することで、光学装置の持続利用を行うことができる。排気は、ダクト4dAを通じて光透過部3上に行われるが、空気吸入口1inAから取り入れられた空気は、ノズル部開口4の開口面積が他の部分よりも小さくなっていることより、ベルヌーイの定理に基づいて加速され、光透過部3上の雨、雪による水滴及びゴミなどの異物を排気流により吹き飛ばすことでき、人の手を介することなく光透過部3を清掃することができる。
この実施の形態2でも、筐体の防水構造を維持して光透過部3の異物を除去するための空気を吹き付けるための流路を設けている。
観測機器部6の放熱部分6hは実施の形態1の場合と比較して小さく、フィン7fは筐体1Aの外側に露出しており、自然空冷により冷却される。異物を吹き飛ばすためにフィン7fを冷却した空気を使用できるように、流路の内部にフィンを設けるようにしてもよい。フィンを設ける流路の部分は、筐体の外形よりも内側を通る部分でもよいし、その他の部分でもよい。
筐体の外形を直方体としたが、側面が傾斜した多面体でもよい。防水構造あるいは気密構造の筐体であり、光透過部が設けられた筐体であり、光透過部に付着した異物を除去するために空気を吹き付ける空気の流路を防水構造あるいは気密構造を維持して設けることができれば、どのような形状の筐体でもよい。
以上のことは、他の実施の形態にもあてはまる。
1、1A・・筐体、
1in、1inA・・空気吸入口
1c・・蓋部、
2・・貫通流路、
2a・・開口、
2b・・断面積減少部、
3・・光透過部(光透過部材)、
3f・・フィルムヒータ、
4・・ノズル部開口(空気吹き付け口)、
4d、4dA・・ダクト、
4n・・ノズル部
5・・送風機部、
6・・観測機器部、
6h・・発熱部分、
6sc・・スキャナー部、
6rt・・光送受信部、
6s・・信号処理部、
6c・・撮像素子、
6p・・光学機器筐体、
6e・・電子機器筐体、
6es・・電子機器基板、
6eh・・電子機器回路(発熱体)、
7・・冷却部、
7f・・フィン、
8・・送風機制御部、
9・・温度検出部、
10・・異物検知部、
10a・・最大値算出部、
10b・・閾値判定部、
10c・・時間判定部、
10d・・画像処理部、
10e・・異物判定部、
11・・送風量判定部。

Claims (17)

  1. 防水構造の筐体と、
    前記筐体に設けられた光透過部と、
    前記光透過部に空気を吹き付ける空気吹き付け口と、
    前記空気吹き付け口に空気を流す、前記筐体の前記防水構造を維持して設けられ、前記筐体の外形の内側を通る部分である貫通流路を有する流路と、
    前記流路に空気が流れ込む空気吸入口と、
    前記空気吸入口から空気吹き付け口への空気の流れを生じさせる送風機部と、
    前記筐体に収納され前記光透過部を介して外部からの光を受ける観測機器部と、
    前記貫通流路の周囲に配置された前記観測機器部の発熱部分からの熱が伝えられる前記貫通流路の内部に設けられたフィンを有する前記発熱部分を冷却する冷却部とを備えた光学装置。
  2. 前記貫通流路は、空気が流れる方向に垂直な断面が長方形であり、この長方形の長辺部分の側の少なくとも一方の側に前記観測機器部の発熱部分が配置されたものである請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記フィンは、対向する前記長辺部分からそれぞれ延びるものである請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記光透過部は、前記貫通流路の前記断面である長方形の短辺部分の側に設けられたものである請求項2又は請求項3に記載に光学装置。
  5. 防水構造の筐体と、
    前記筐体に設けられた光透過部と、
    前記光透過部に空気を吹き付ける空気吹き付け口と、
    前記空気吹き付け口に空気を流す、前記筐体の前記防水構造を維持して設けられ、前記筐体の外形の内側を通る部分である貫通流路を有する流路と、
    前記流路に空気が流れ込む空気吸入口と、
    前記光透過部が存在する第一の面の前記貫通流路の開口である第一の開口を覆い、前記第1の開口から前記空気吹き付け口まで空気を流すダクトと、
    前記空気吸入口から空気吹き付け口への空気の流れを生じさせる、前記ダクトの内部に前記第一の開口と前記空気吹き付け口との間に配置された送風機部と、
    前記筐体に収納され前記光透過部を介して外部からの光を受ける観測機器部と、
    前記観測機器部の発熱部分からの熱が伝えられる前記貫通流路の内部に設けられたフィンを有する前記発熱部分を冷却する冷却部とを備えた光学装置。
  6. 前記貫通流路は、直方体の外形を有する前記筐体の対向する二面に、それぞれ前記第一の開口と前記貫通流路の他方の開口とが配置されたものである請求項5に記載の光学装置。
  7. 前記第一の開口の面積は、前記冷却部のフィンが設けられた部分の前記貫通流路の断面積よりも小さいものである請求項5又は請求項6に記載の光学装置。
  8. 前記空気吹き付け口は、前記ダクトに設けられものである請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載に光学装置。
  9. 前記ダクトは、前記空気吹き付け口側に向かうにつれ、断面積が縮小していくノズル部を有するものである請求項8に記載の光学装置。
  10. 前記ダクトは、前記ノズル部が前記送風機部から前記空気吹き付け口へ向かう部分に設けられたものである請求項9に記載の光学装置。
  11. 直方体の外形を有する防水構造の筐体と、
    前記筐体の第一の面に設けられた光透過部と、
    前記光透過部に空気を吹き付ける空気吹き付け口と、
    前記第一の面に設けられた第一の開口まで前記筐体を貫通した前記防水構造を維持して設けられた断面が長方形である通気用の貫通流路と、
    前記第一の面と対向する第二の面に設けられた開口であり前記貫通流路に空気が流れ込む空気吸入口と、
    前記第一の開口を覆い前記空気吹き付け口へと空気を流す前記筐体に設けられたダクトと、
    前記貫通流路と前記ダクトを有して、前記空気吸入口から前記空気吹き付け口に空気を流す流路と、
    前記空気吸入口から前記空気吹き付け口への空気の流れを生じさせる前記ダクトの内部の前記一の開口と前記空気吹き付け口の間に設けられた送風機部と、
    前記筐体に収納され、前記光透過部を介して外部からの光を受けるものであって、その発熱部分が前記貫通流路の断面の長方形の長辺部分に対向して配置された観測機器部と、
    前記貫通流路の内部で対向する前記長辺部分からそれぞれ延びる、前記観測機器部の発熱部分からの熱が伝えられるフィンを有する前記発熱部分を冷却する冷却部とを備え、
    前記ダクトが、前記送風機部の設置位置から前記空気吹き付け口へ向かう部分おいて、前記空気吹き付け口側に向かうにつれ、断面積が縮小していくノズル部を有するものである光学装置。
  12. 前記光透過部にフィルムヒータが設けられたものである請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の光学装置。
  13. 前記観測機器部の発熱部分から前記フィンに熱を伝えるヒートパイプを備えた請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の光学装置。
  14. 前記観測機器部の発熱部分は、前記筐体の防水構造を維持しつつ、前記貫通流路の壁面の一部を構成するものである請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の光学装置。
  15. 前記フィンは、前記観測機器部の発熱部分に設けられたものである請求項14に記載の光学装置。
  16. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の光学装置は、ライダ装置であって、前記観測機器部が、前記光透過部を介して、送信光を外部へ照射し、この照射した送信光が反射された反射光を受信するスキャナー部と、このスキャナー部が送信する送信光と前記スキャナー部が受信した反射光とをそれぞれ送受信処理する光送受信部と、この光送受信部が受信処理した反射光に基づき風速を算出する信号処理部とを有するものであるライダ装置。
  17. 請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載の光学装置は、撮像装置であって、前記観測機器部が、撮像素子と、この撮像素子が得た画像信号を信号処理する信号処理部とを有するものである撮像装置。
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