JP6090120B2 - 信号処理システムおよび信号処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、マイクユニットと、当該マイクユニットに接続されるホスト装置と、からなる信号処理システムに関する。
従来、通信会議システムでは、通信先に応じてエコーキャンセル用のプログラムを選択できるように、複数のプログラムを記憶しておく装置が提案されている。
例えば、特許文献1の装置では、通信先に応じてタップ長を変更する構成となっている。
また、特許文献2のテレビ電話装置では、本体に設けられたディップスイッチを切り替えることで、用途毎に異なるプログラムを読み出すものである。
特開2004−242207号公報 特開平10−276415号公報
しかし、特許文献1、2の装置では、想定される使用態様に応じて複数のプログラムを予め記憶しておかなければならない。仮に新たな機能を追加する場合にはプログラムを書き換える必要があり、特に端末数が増えた場合には問題となる。
そこで、この発明は、予め複数のプログラムを記憶させておく必要がない信号処理システムを提供することを目的とする。
本発明の信号処理システムは、マイクユニットと、当該マイクユニットの1つに接続されるホスト装置と、を備えた信号処理システムである。前記マイクユニットは、音声を収音するマイクと、一時記憶メモリと、前記マイクが収音した音声を処理する処理部と、を備えている。前記ホスト装置は、前記マイクユニット用の音声処理プログラムを保持した不揮発性メモリを備えている。そして、本発明の信号処理システムは、前記ホスト装置が、前記不揮発性メモリから前記音声処理プログラムを前記マイクユニットの一時記憶メモリに送信し、前記マイクユニットが、前記一時記憶メモリに前記音声処理プログラムを一時記憶し、前記処理部は、前記一時記憶メモリに一時記憶された音声処理プログラムに応じた処理を行い、当該処理後の音声を前記ホスト装置に送信することを特徴とする。
このように、本発明の信号処理システムでは、端末(マイクユニット)には予め動作用のプログラムを内蔵せず、ホスト装置からプログラムを受信して、一時記憶メモリに一時記憶してから動作を行うため、マイクユニット側に予め多数のプログラムを記憶させておく必要がない。また、新たな機能を追加する場合に、各マイクユニットのプログラム書き換え処理は不要であり、ホスト装置側の不揮発性メモリに記憶されているプログラムを変更するだけで、新たな機能を実現することができる。
なお、マイクユニットを複数接続する場合、全てのマイクユニットに同じプログラムを実行させてもよいが、マイクユニット毎に個別のプログラムを実行させることも可能である。
例えば、ホスト装置にスピーカが存在した場合において、最もホスト装置に近いマイクユニットにはエコーキャンセラのプログラムを実行させ、ホスト装置から遠いマイクユニットにはノイズキャンセラのプログラムを実行させる、等の態様が可能である。なお、本発明の信号処理システムでは、仮にマイクユニットの接続位置を変更した場合であっても、接続位置毎に適したプログラムが送信される。例えば、最も近いマイクユニットには、必ずエコーキャンセラのプログラムが実行される。したがって、どの位置にどのマイクユニットを接続するのか、ユーザが意識する必要はない。
また、ホスト装置は、接続されるマイクユニットの数に応じて、送信するプログラムを変更することも可能である。接続されるマイクユニットの数が1つの場合は当該マイクユニットのゲインを高く設定し、マイクユニットの数が複数の場合は、各マイクユニットのゲインを相対的に低く設定する。
あるいは、各マイクユニットが複数のマイクを備えている場合、マイクアレイとして機能させるためのプログラムを実行させる態様も可能である。
また、ホスト装置は、前記音声処理プログラムを一定の単位ビットデータに分割し、前記単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列したシリアルデータを作成し、前記シリアルデータを前記各マイクユニットへ送信し、各マイクユニットは、前記シリアルデータから自己が受け取るべき単位ビットデータを抜き出して受け取り、抜き出した前記単位ビットデータを一時記憶し、処理部は、前記単位ビットデータを結合した音声処理プログラムに応じた処理を行う態様も可能である。これにより、マイクユニットの数が増えて送信するプログラムの数が増えたとしてもマイクユニット間の信号線の数が増えることがない。
また、各マイクユニットは、前記処理後の音声を一定の単位ビットデータに分割して上位に接続されたマイクユニットに送信し、各マイクユニットは協同して送信用シリアルデータを作成し、前記ホスト装置に送信する態様も可能である。これにより、マイクユニットの数が増えてチャンネル数が増えたとしてもマイクユニット間の信号線の数が増えることがない。
また、マイクユニットは、異なる収音方向を有する複数のマイクロホンと、音声レベル判定手段とを有し、前記ホスト装置は、スピーカを有し、該スピーカから各マイクユニットに向けて試験用音波を発し、各マイクユニットは、前記複数のマイクロホンに入力された前記試験用音波のレベルを判定し、判定結果となるレベルデータを一定の単位ビットデータに分割して上位に接続されたマイクユニットに送信し、各マイクユニットが協同してレベル判定用シリアルデータを作成する態様とすることも可能である。これにより、スピーカから各マイクユニットのマイクロホンに至るエコーのレベルをホスト装置で把握することができる。
また、音声処理プログラムは、フィルタ係数が更新されるエコーキャンセラを実現するためのエコーキャンセルプログラムからなり、該エコーキャンセルプログラムは前記フィルタ係数の数を決めるフィルタ係数設定部を有し、前記ホスト装置は、各マイクユニットから受けとったレベルデータに基づいて各マイクユニットのフィルタ係数の数を変更し、各マイクユニットへフィルタ係数の数を変更するための変更パラメータを定め、該変更パラメータを一定の単位ビットデータに分割して、前記単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列した変更パラメータ用シリアルデータを作成し、前記各マイクユニットへ前記変更パラメータ用シリアルデータを送信する態様とすることも可能である。
この場合、ホスト装置に近く、エコーのレベルが高くなるマイクユニットには、フィルタ係数の数(タップ数)を多くしたり、ホスト装置に遠く、エコーのレベルが低くなるマイクユニットには、タップ数を短くしたりすることができる。
また、音声処理プログラムは、前記エコーキャンセルプログラムまたはノイズ成分を除去するノイズキャンセルプログラムであり、前記ホスト装置は、前記レベルデータから各マイクユニットへ送信するプログラムを前記エコーキャンセルプログラムまたは前記ノイズキャンセルプログラムのいずれかに定める態様とすることも可能である。
この場合、ホスト装置に近く、エコーのレベルが高いマイクユニットには、エコーキャンセラを実行させ、ホスト装置に遠く、エコーのレベルが低いマイクユニットには、ノイズキャンセラを実行させることができる。
また、本発明の信号処理方法は、直列接続された複数のマイクユニットと、当該複数のマイクユニットの1つに接続されるホスト装置と、を備えた信号処理装置のための信号処理方法である。各マイクユニットは、音声を収音するマイクと、一時記憶用メモリと、前記マイクが収音した音声を処理する処理部と、を備える。前記ホスト装置は、前記マイクユニット用の音声処理プログラムを保持した不揮発性メモリを備える。当該信号処理方法は、前記ホスト装置の起動状態を検知すると、前記不揮発性メモリから前記音声処理プログラムを読み出し、該音声処理プログラムを前記ホスト装置から前記各マイクユニットへ送信し、前記音声処理プログラムを前記各マイクユニットの前記一時記憶用メモリに一時記憶し、前記一時記憶用メモリに一時記憶された音声処理プログラムに応じた処理を行い、当該処理後の音声を前記ホスト装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、予め複数のプログラムを記憶させておく必要がなく、新たな機能を追加する場合に端末のプログラムを書き換える必要もない。
本発明の信号処理システムの接続態様を示す図である。 図2(A)は、ホスト装置の構成を示すブロック図であり、図2(B)は、マイクユニット2Aの構成を示すブロック図である。 図3(A)は、エコーキャンセラの構成を示す図であり、図3(B)は、ノイズキャンセラの構成を示す図である。 エコーサプレッサの構成を示す図である。 図5(A)は、本発明の信号処理システムの別の接続態様を示す図であり、図5(B)は、ホスト装置の外観斜視図であり、図5(C)は、マイクユニットの外観斜視図である。 図6(A)は、信号接続を示した概略ブロック図であり、図6(B)は、マイクユニット2Aの構成を示す概略ブロック図である。 シリアルデータとパラレルデータを変換する場合の信号処理装置の構成を示した概略ブロック図である。 図8(A)は、シリアルデータとパラレルデータの変換を示す概念図であり、図8(B)は、マイクユニットの信号の流れを示す図である。 各マイクユニットからホスト装置に信号を送信する場合の信号の流れを示す図である。 ホスト装置1から各マイクユニットに個別の音声信号処理プログラムを送信する場合の信号の流れを示す図である。 信号処理システムの動作を示したフローチャートである。 応用例に係る信号処理システムの構成を示すブロック図である。 応用例に係る子機の外観斜視図である。 応用例に係る子機の構成を示すブロック図である。 音声信号処理部の構成を示すブロック図である。 子機データのデータフォーマット例を示す図である。 応用例に係るホスト装置の構成を示すブロック図である。 子機の音源追尾処理のフローチャートである。 ホスト装置の音源追尾処理のフローチャートである。 試験用音波を発してレベル判定を行う場合の動作を示すフローチャートである。 子機のエコーキャンセラを特定する場合の動作を示すフローチャートである。 ホスト装置でエコーサプレッサを構成する場合のブロック図である。 図23(A)及び図23(B)は、ホスト装置および子機の配置の変形例を示した図である。
図1は、本発明の信号処理システムの接続態様を示す図である。信号処理システムは、ホスト装置1と、ホスト装置1にそれぞれ接続される複数(この例では5つ)のマイクユニット2A〜2Eと、からなる。
マイクユニット2A〜2Eは、例えば大空間の会議室内にそれぞれ配置される。ホスト装置1は、各マイクユニットから音声信号を受信し、種々の処理を行う。例えば、ネットワークを介して接続された他のホスト装置に各マイクユニットの音声信号を個別に送信する。
図2(A)は、ホスト装置1の構成を示すブロック図であり、図2(B)は、マイクユニット2Aの構成を示すブロック図である。各マイクユニットのハードウェア構成は全て同一であり、図2(B)においては、代表してマイクユニット2Aの構成および機能について説明する。なお、本実施形態では、A/D変換の構成は省略し、特に記載が無い限り各種信号はデジタル信号であるものとして説明する。
図2(A)に示すように、ホスト装置1は、通信インタフェース(I/F)11、CPU12、RAM13、不揮発性メモリ14、およびスピーカ102を備えている。
CPU12は、不揮発性メモリ14からアプリケーションプログラムを読み出し、RAM13に一時記憶することで、種々の動作を行う。例えば、上述したように、各マイクユニットから音声信号を入力し、ネットワークを介して接続された他のホスト装置に各音声信号を個別に送信する。
不揮発性メモリ14は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)等からなる。不揮発性メモリ14には、音声処理プログラム(以下、本実施形態においては音声信号処理プログラムと言う。)が記憶されている。音声信号処理プログラムは、各マイクユニットの動作用プログラムである。例えば、エコーキャンセラの機能を実現するプログラムや、ノイズキャンセラの機能を実現するプログラム、ゲイン制御を実現するプログラム等、様々な種類のプログラムが存在する。
CPU12は、不揮発性メモリ14から所定の音声信号処理プログラムを読み出し、通信I/F11を介して各マイクユニットに送信する。なお、音声信号処理プログラムは、アプリケーションプログラムに内蔵されていてもよい。
マイクユニット2Aは、通信I/F21A、DSP22A、およびマイクロホン(以下、マイクとも言う。)25Aを備えている。
DSP22Aは、揮発性メモリ23Aおよび音声信号処理部24Aを備えている。なお、この例では、揮発性メモリ23AがDSP22Aに内蔵されている態様を示しているが、揮発性メモリ23Aは、DSP22Aとは別に設けられていてもよい。音声信号処理部24Aは、本発明の処理部に相当し、マイク25Aで収音した音声をデジタル音声信号として出力する機能を有する。
ホスト装置1から送信される音声信号処理プログラムは、通信I/F21Aを介して揮発性メモリ23Aに一時記憶される。音声信号処理部24Aは、揮発性メモリ23Aに一時記憶された音声信号処理プログラムに応じた処理を行い、マイク25Aが収音した音声に係るデジタル音声信号をホスト装置1に送信する。例えば、ホスト装置1からエコーキャンセラのプログラムが送信された場合、マイク25Aが収音した音声から、エコー成分を除去してからホスト装置1に送信する。このように、各マイクユニットでエコーキャンセラのプログラムを実行すると、ホスト装置1において通信会議用のアプリケーションプログラムを実行する場合に好適である。
揮発性メモリ23Aに一時記憶された音声信号処理プログラムは、マイクユニット2Aへの電源供給が絶たれた場合に消去される。マイクユニットは、起動毎に都度、必ずホスト装置1から動作用の音声信号処理プログラムを受信してから動作を行う。マイクユニット2Aが、通信I/F21Aを介して電源供給を受ける(バスパワー駆動する)ものであれば、ホスト装置1に接続された場合にのみ、ホスト装置1から動作用のプログラムを受信し、動作を行うことになる。
上述のように、ホスト装置1において通信会議用のアプリケーションプログラムを実行する場合には、エコーキャンセラ用の音声信号処理プログラムが実行され、録音用のアプリケーションプログラムを実行する場合は、ノイズキャンセラの音声信号処理プログラムが実行される。あるいは、各マイクユニットで収音した音声をホスト装置1のスピーカ102から出力するために、拡声用のアプリケーションプログラムを実行する場合には、ハウリングキャンセラ用の音声信号処理プログラムが実行される、という態様も可能である。なお、ホスト装置1において録音用のアプリケーションプログラムを実行する場合は、スピーカ102は不要である。
図3(A)を参照して、エコーキャンセラについて説明する。図3(A)は、音声信号処理部24Aがエコーキャンセラのプログラムを実行した場合の構成を示すブロック図である。図3(A)に示すように、音声信号処理部24Aは、フィルタ係数設定部241、適応フィルタ242、および加算部243から構成される。
フィルタ係数設定部241は、音響伝達系(ホスト装置1のスピーカ102から各マイクユニットのマイクに至る音響伝搬経路)の伝達関数を推定し、推定した伝達関数で適応フィルタ242のフィルタ係数を設定する。
適応フィルタ242は、FIRフィルタ等のデジタルフィルタを含んでいる。適応フィルタ242は、ホスト装置1から、当該ホスト装置1のスピーカ102に入力される放音信号FEを入力し、フィルタ係数設定部241に設定されたフィルタ係数でフィルタ処理して、擬似回帰音信号を生成する。適応フィルタ242は、生成した擬似回帰音信号を加算部243へ出力する。
加算部243は、適応フィルタ242から入力された擬似回帰音信号をマイク25Aの収音信号NE1から差し引いた収音信号NE1’を出力する。
フィルタ係数設定部241は、加算部243から出力された収音信号NE1’と放音信号FEとに基づいて、LMSアルゴリズム等の適応アルゴリズムを用いてフィルタ係数の更新を行う。そして、フィルタ係数設定部241は、更新したフィルタ係数を適応フィルタ242に設定する。
次に、ノイズキャンセラについて、図3(B)を参照して説明する。図3(B)は、音声信号処理部24Aがノイズキャンセラのプログラムを実行した場合の構成を示すブロック図である。図3(B)に示すように、音声信号処理部24Aは、FFT処理部245、ノイズ除去部246、推定部247、およびIFFT処理部248から構成される。
FFT処理部245は、収音信号NE’Tを周波数スペクトルNE’Nに変換する。ノイズ除去部246は、周波数スペクトルNE’Nに含まれるノイズ成分N’Nを除去する。ノイズ成分N’Nは、推定部247により周波数スペクトルNE’Nに基づいて推定される。
推定部247は、FFT処理部245から入力された周波数スペクトルNE’Nに含まれるノイズ成分N’Nを推定する処理を行う。推定部247は、音声信号NE’Nのあるサンプルタイミングにおける周波数スペクトル(以下、音声スペクトルと称す。)S(NE’N)を順次取得するとともに、一時記憶する。推定部247は、この取得および記憶した複数回の音声スペクトルS(NE’N)に基づいて、ノイズ成分N’Nの或るサンプルタイミングにおける周波数スペクトル(以下、ノイズスペクトルと称す。)S(N’N)を推定する。そして、推定部247は、推定したノイズスペクトルS(N’N)をノイズ除去部246へ出力する。
例えば、或るサンプリングタイミングTでのノイズスペクトルをS(N’N(T))とし、同サンプリングタイミングTでの音声スペクトルをS(NE’N(T))として、直前のサンプリングタイミングT−1でのノイズスペクトルをS(N’N(T−1))とする。また、α,βは、忘却定数であり、例えば、α=0.9、β=0.1となる。ノイズスペクトルS(N’N(T))は、次の式1で表すことができる。
S(N’N(T))=αS(N’N(T−1))+βS(NE’N(T))・・・式1
このように、音声スペクトルに基づいてノイズスペクトルS(N’N(T))を推定することで、暗騒音等のノイズ成分を推定することができる。なお、推定部247は、マイク25Aが収音した収音信号のレベルが低い状態(無音状態)の場合のみ、ノイズスペクトルの推定処理を行うものとする。
ノイズ除去部246は、FFT処理部245から入力された周波数スペクトルNE’Nからノイズ成分N’Nを除去して、ノイズ除去後の周波数スペクトルCO’NをIFFT処理部248へ出力する。具体的には、ノイズ除去部246は、音声スペクトルS(NE’N)と、推定部247から入力されたノイズスペクトルS(N’N)との信号レベル比を算出する。ノイズ除去部246は、算出した信号レベル比が閾値以上の場合、音声スペクトルS(NE’N)を線形出力する。また、ノイズ除去部246は、算出した信号レベル比が閾値未満の場合、音声スペクトルS(NE’N)を非線形出力する。
IFFT処理部248は、ノイズ成分N’Nを除去した後の周波数スペクトルCO’Nを時間軸に逆変換して生成した音声信号CO’Tを出力する。
また、音声信号処理プログラムは、図4に示すようなエコーサプレッサのプログラムを実現することも可能である。エコーサプレッサは、図3(A)に示したエコーキャンセラの後段において、当該エコーキャンセラで除去しきれなかったエコー成分を除去するものである。エコーサプレッサは、図4に示すように、FFT処理部121、エコー除去部122、FFT処理部123、進捗度算出部124、エコー生成部125、FFT処理部126、およびIFFT処理部127から構成される。
FFT処理部121は、エコーキャンセラから出力された収音信号NE1’を周波数スペクトルに変換する。この周波数スペクトルは、エコー除去部122および進捗度算出部124に出力される。エコー除去部122は、入力された周波数スペクトルに含まれる残留エコー成分(エコーキャンセラで除去しきれなかったエコー成分)を除去する。残留エコー成分は、エコー生成部125により生成される。
エコー生成部125は、FFT処理部126から入力された擬似回帰音信号の周波数スペクトルに基づいて残留エコー成分を生成する。残留エコー成分は、過去に推定した残留エコー成分と、入力された擬似回帰音信号の周波数スペクトルに所定の係数を乗算したものと、を加算することにより求める。この所定の係数は、進捗度算出部124によって設定される。進捗度算出部124は、FFT処理部123から入力された収音信号NE1(前段のエコーキャンセラによりエコー成分が除去される前の収音信号)と、FFT処理部121から入力された収音信号NE1’(前段のエコーキャンセラによりエコー成分が除去された後の収音信号)とのパワー比を求める。進捗度算出部124は、当該パワー比に基づいた所定の係数を出力する。例えば、適応フィルタ242の学習が全く行われていない場合には、上記所定の係数を1とし、適応フィルタ242の学習が進んだ場合には、所定の係数を0とし、適応フィルタ242の学習が進むほど所定の係数を小さくして、残留エコー成分を小さくする。そして、エコー除去部122は、エコー生成部125で算出された残留エコー成分を除去する。IFFT処理部127は、エコー成分を除去した後の周波数スペクトルを時間軸に逆変換して出力する。
なお、これらのエコーキャンセラのプログラム、ノイズキャンセラのプログラム、およびエコーサプレッサのプログラムは、ホスト装置1で実行することも可能である。特に、各マイクユニットがエコーキャンセラのプログラムを実行しつつ、ホスト装置がエコーサプレッサのプログラムを実行することも可能である。
なお、本実施形態の信号処理システムでは、接続されるマイクユニットの数に応じて、実行する音声信号処理プログラムを変更することも可能である。例えば、接続されるマイクユニットの数が1つの場合は当該マイクユニットのゲインを高く設定し、マイクユニットの数が複数の場合は、各マイクユニットのゲインを相対的に低く設定する。
あるいは、各マイクユニットが複数のマイクを備えている場合、マイクアレイとして機能させるためのプログラムを実行する態様も可能である。この場合、ホスト装置1に接続される順番(位置)に応じて、マイクユニット毎に異なるパラメータ(ゲイン、遅延量等)を設定することができる。
このように、本実施形態のマイクユニットは、ホスト装置1の用途に応じて、種々の機能を実現することができる。このような多種多様な機能を実現する場合であっても、マイクユニット2Aには、予めプログラムを記憶させておく必要がなく、不揮発メモリが不要である(あるいは容量が小さく済む)。
なお、本実施形態では、一時記憶用メモリの一例として、RAMである揮発性メモリ23Aを示したが、マイクユニット2Aへの電源供給が絶たれた場合に内容が消去されるものであれば揮発性メモリに限らず、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを用いてもよい。この場合、例えば、マイクユニット2Aへの電源供給が絶たれた場合やケーブルが差し替えられた場合に、DSP22Aは、フラッシュメモリの内容を消去する。なお、この場合、マイクユニット2Aへの電源供給が絶たれた時にDSP22Aがフラッシュメモリの内容を消去するまでの電源を一時的に確保するキャパシタ等を設ける。
また、製品販売時には想定されていなかった新たな機能を追加する場合に、各マイクユニットのプログラム書き換え処理は不要であり、ホスト装置1の不揮発性メモリ14に記憶されている音声信号処理プログラムを変更するだけで、新たな機能を実現することができる。
さらに、マイクユニット2A〜マイクユニット2Eは、全て同じハードウェアを有するため、どのマイクユニットをどの位置に接続するのか、ユーザが意識する必要はない。
例えば、最もホスト装置1に近いマイクユニット(例えばマイクユニット2A)にはエコーキャンセラのプログラムを実行させ、ホスト装置1から遠いマイクユニット(例えばマイクユニット2E)にはノイズキャンセラのプログラムを実行させる場合において、仮にマイクユニット2Aとマイクユニット2Eの接続を入れ替えた場合、最もホスト装置1に近いマイクユニット2Eに必ずエコーキャンセラのプログラムが実行され、最もホスト装置1から遠いマイクユニット2Aにノイズキャンセラのプログラムが実行される。
なお、各マイクユニットは、図1に示したように、それぞれホスト装置1に直接接続されるスター型接続の態様であってもよいが、図5(A)に示すように、各マイクユニット同士が直列に接続され、いずれか1つのマイクユニット(マイクユニット2A)が、ホスト装置1に接続されるカスケード型接続の態様であってもよい。
図5(A)の例では、ホスト装置1は、ケーブル331を介してマイクユニット2Aに接続されている。マイクユニット2Aおよびマイクユニット2Bは、ケーブル341を介して接続されている。マイクユニット2Bおよびマイクユニット2Cは、ケーブル351を介して接続されている。マイクユニット2Cおよびマイクユニット2Dは、ケーブル361を介して接続されている。マイクユニット2Dおよびマイクユニット2Eは、ケーブル371を介して接続されている。
図5(B)は、ホスト装置1の外観斜視図であり、図5(C)は、マイクユニット2Aの外観斜視図である。図5(C)においては、マイクユニット2Aを代表して図示し、説明を行うが、全てのマイクユニットは、同じ外観および構成を有する。図5(B)に示すように、ホスト装置1は、直方体形状の筐体101Aを有し、筐体101Aの側面(正面)にスピーカ102が設けられ、筐体101Aの側面(背面)に通信I/F11が設けられている。マイクユニット2Aは、直方体形状の筐体201Aを有し、筐体201Aの側面にマイク25Aが設けられ、筐体201Aの正面に第1入出力端子33Aおよび第2入出力端子34Aが設けられている。なお、図5(C)では、マイク25Aが背面、右側面、および左側面の3つの収音方向を有する例を示している。ただし、収音方向はこの例に限るものではない。例えば、3つのマイク25Aを平面視して120度間隔で並べて円周方向に収音する態様であってもよい。マイクユニット2Aは、第1入出力端子33Aにケーブル331が接続され、当該ケーブル331を介してホスト装置1の通信I/F11に接続されている。また、マイクユニット2Aは、第2入出力端子34Aにケーブル341が接続され、当該ケーブル341を介してマイクユニット2Bの第1入出力端子33Bに接続されている。なお、筐体101Aおよび筐体201Aの形状は直方体形状に限るものではない。例えば、ホスト装置1の筐体101Aが楕円柱であり、マイクユニット2Aの筐体201Aが円柱形状であってもよい。
本実施形態の信号処理システムは、外観上は図5(A)に示すカスケード型接続の態様でありながら、電気的にはスター型接続の態様を実現することも可能である。以下、この点について、説明する。
図6(A)は、信号接続を示した概略ブロック図である。各マイクユニットのハードウェア構成は全て同一である。まず、代表して図6(B)を参照して、マイクユニット2Aの構成および機能について説明する。
マイクユニット2Aは、図2(A)に示したDSP22Aに加えて、FPGA31A、第1入出力端子33Aおよび第2入出力端子34Aを備えている。
FPGA31Aは、図6(B)に示すような物理回路を実現する。すなわち、FPGA31Aは、第1入出力端子33Aの第1チャンネルと、DSP22Aとを物理的に接続する。
また、FPGA31Aは、第1入出力端子33Aの第1チャンネル以外のサブチャンネルの1つと、第2入出力端子34Aの当該サブチャンネルに対応するチャンネルに隣接する他チャンネルと、を物理的に接続する。例えば、第1入出力端子33Aの第2チャンネルと、第2入出力端子34Aの第1チャンネルと、を接続し、第1入出力端子33Aの第3チャンネルと、第2入出力端子34Aの第2チャンネルと、を接続し、第1入出力端子33Aの第4チャンネルと、第2入出力端子34Aの第3チャンネルと、を接続し、第1入出力端子33Aの第5チャンネルと、第2入出力端子34Aの第4チャンネルと、を接続する。第2入出力端子34Aの第5チャンネルは、どこにも接続されていない。
このような物理回路により、ホスト装置1の第1チャンネルの信号(ch.1)は、マイクユニット2AのDSP22Aに入力される。また、図6(A)に示すように、ホスト装置1の第2チャンネルの信号(ch.2)は、マイクユニット2Aの第1入出力端子33Aの第2チャンネルから、マイクユニット2Bの第1入出力端子33Bの第1チャンネルに入力され、DSP22Bに入力される。
第3チャンネルの信号(ch.3)は、第1入出力端子33Aの第3チャンネルからマイクユニット2Bの第1入出力端子33Bの第2チャンネルを経て、マイクユニット2Cの第1入出力端子33Cの第1チャンネルに入力され、DSP22Cに入力される。
同様の構造により、第4チャンネルの音声信号(ch.4)は、第1入出力端子33Aの第4チャンネルからマイクユニット2Bの第1入出力端子33Bの第3チャンネル、およびマイクユニット2Cの第1入出力端子33Cの第2チャンネルを経て、マイクユニット2Dの第1入出力端子33Dの第1チャンネルに入力され、DSP22Dに入力される。第5チャンネルの音声信号(ch.5)は、第1入出力端子33Aの第5チャンネルからマイクユニット2Bの第1入出力端子33Bの第4チャンネル、マイクユニット2Cの第1入出力端子33Cの第3チャンネル、およびマイクユニット2Dの第1入出力端子33Dの第2チャンネルを経て、マイクユニット2Eの第1入出力端子33Eの第1チャンネルに入力され、DSP22Eに入力される。
これにより、外観上はカスケード型接続でありながら、ホスト装置1から各マイクユニットに個別の音声信号処理プログラムを送信することができる。この場合、ケーブルを介して直列に接続された各マイクユニットは、着脱自在とすることができ、接続順を考慮する必要がない。例えば、最もホスト装置1に近いマイクユニット2Aにエコーキャンセラのプログラムを送信し、最もホスト装置1から遠いマイクユニット2Eにノイズキャンセラのプログラムを送信する場合において、仮にマイクユニット2Aとマイクユニット2Eの接続位置を入れ替えた場合に各マイクユニットに送信されるプログラムについて説明する。この場合、マイクユニット2Eの第1入出力端子33Eは、ケーブル331を介してホスト装置1の通信I/F11と接続され、第2入出力端子34Eは、ケーブル341を介してマイクユニット2Bの第1入出力端子33Bと接続される。マイクユニット2Aの第1入出力端子33Aは、ケーブル371を介してマイクユニット2Dの第2入出力端子34Dに接続される。すると、マイクユニット2Eにエコーキャンセラのプログラムが送信され、マイクユニット2Aにノイズキャンセラのプログラムが送信される。このように、接続順を入れ替えたとしても、最もホスト装置1に近いマイクユニットに必ずエコーキャンセラのプログラムが実行され、最もホスト装置1から遠いマイクユニットにノイズキャンセラのプログラムが実行される。
なお、ホスト装置1は、各マイクユニットの接続順序を認識し、接続順序およびケーブルの長さに基づいて、自装置から一定の距離以内のマイクユニットにはエコーキャンセラのプログラムを送信し、自装置から一定の距離を超えたマイクユニットには、ノイズキャンセラのプログラムを送信することも可能である。ケーブルの長さは、例えば、専用のケーブルを用いる場合には、予めホスト装置にケーブルの長さに関する情報を記憶しておく。また、各ケーブルに識別情報を設定して、識別情報とケーブルの長さに関する情報を記憶し、使用されている各ケーブルから識別情報を受信することで、使用されている各ケーブルの長さを知ることも可能である。
なお、ホスト装置1は、エコーキャンセラのプログラムを送信する時に、自装置に近いエコーキャンセラにはフィルタ係数の数(タップ数)を増加して残響の長いエコーにも対応できるようにし、自装置から遠いエコーキャンセラにはフィルタ係数の数(タップ数)を減少することが好ましい。
また、自装置から一定の距離以内のマイクユニットにはエコーキャンセラのプログラムに代えて、非線形処理を行うプログラム(例えば上述のエコーサプレッサのプログラム)を送信し、エコーキャンセラでは除去しきれないエコー成分が発生する場合であっても、当該エコー成分を除去する態様とすることも可能である。また、本実施形態では、マイクユニットは、ノイズキャンセラまたはエコーキャンセラのいずれかを選択するよう記載されているが、ホスト装置1に近いマイクユニットにはノイズキャンセラおよびエコーキャンセラの双方のプログラムを送信し、ホスト装置1から遠いマイクユニットにはノイズキャンセラのプログラムのみを送信してもよい。
図6(A)および図6(B)に示した構成によれば、各マイクユニットからホスト装置1に音声信号を出力する場合も同様に、各マイクユニットから各チャンネルの音声信号を個別に出力することができる。
また、この例では、FPGAで物理回路を実現する例を示したが、上述の物理回路を実現できるものであれば、FPGAに限るものではない。例えば、専用のICを予め用意しておいてもよいし、あらかじめ配線を施しておいてもよい。また、物理回路に限らず、ソフトウェアでFPGA31Aと同様の回路を実現する態様であってもよい。
次に、図7は、シリアルデータとパラレルデータを変換する場合のマイクユニットの構成を示した概略ブロック図である。図7においては、マイクユニット2Aを代表して図示し、説明を行うが、全てのマイクユニットは、同じ構成および機能を有する。
この例では、マイクユニット2Aは、図6(A)および図6(B)に示したFPGA31Aに代えて、FPGA51Aを備えている。
FPGA51Aは、上述したFPGA31Aに相当する物理回路501A、シリアルデータとパラレルデータとを変換する第1変換部502Aおよび第2変換部503Aを備えている。
この例では、第1入出力端子33Aおよび第2入出力端子34Aは、複数チャンネルの音声信号をシリアルデータとして入出力する。DSP22Aは、第1チャンネルの音声信号をパラレルデータで物理回路501Aに出力する。
物理回路501Aは、DSP22Aから出力された第1チャンネルのパラレルデータを第1変換部502Aに出力する。また、物理回路501Aは、第2変換部503Aから出力された第2チャンネルのパラレルデータ(DSP22Bの出力信号に相当する。)、第3チャンネルのパラレルデータ(DSP22Cの出力信号に相当する。)、第4チャンネルのパラレルデータ(DSP22Dの出力信号に相当する。)、および第5チャンネルのパラレルデータ(DSP22Eの出力信号に相当する。)を第1変換部502Aに出力する。
図8(A)は、シリアルデータとパラレルデータの変換を示す概念図である。パラレルデータは、図8(A)の上欄に示すように、同期用のビットクロック(BCK)と、ワードクロック(WCK)と、各チャンネル(5チャンネル)の信号SDO0〜SDO4と、からなる。
シリアルデータは、同期信号とデータ部分と、からなる。データ部分には、ワードクロックと、各チャンネル(5チャンネル)の信号SDO0〜SDO4と、誤り訂正符号CRCと、が含まれている。
第1変換部502Aは、物理回路501Aから図8(A)上欄に示すようなパラレルデータが入力される。第1変換部502Aは、当該パラレルデータを図8(A)下欄に示すようなシリアルデータに変換する。このようなシリアルデータが第1入出力端子33Aに出力され、ホスト装置1に入力される。ホスト装置1は、入力されたシリアルデータに基づいて、各チャンネルの音声信号を処理する。
一方、第2変換部503Aは、マイクユニット2Bの第1変換部502Bから図8(A)下欄に示すようなシリアルデータが入力され、図8(A)上欄に示すようなパラレルデータに変換し、物理回路501Aに出力する。
そして、図8(B)に示すように、物理回路501Aによって、第2変換部503Aが出力するSDO0の信号は、SDO1の信号として第1変換部502Aに出力され、第2変換部503Aが出力するSDO1の信号は、SDO2の信号として第1変換部502Aに出力され、第2変換部503Aが出力するSDO2の信号は、SDO3の信号として第1変換部502Aに出力され、第2変換部503Aが出力するSDO3の信号は、SDO4の信号として第1変換部502Aに出力される。
したがって、図6(A)に示した例と同様に、DSP22Aの出力した第1チャンネルの音声信号(ch.1)は、ホスト装置1に第1チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Bが出力した第2チャンネルの音声信号(ch.2)は、ホスト装置1に第2チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Cが出力した第3チャンネルの音声信号(ch.3)は、ホスト装置1に第3チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Dが出力した第4チャンネルの音声信号(ch.4)は、ホスト装置1に第4チャンネルの音声信号として入力され、マイクユニット2EのDSP22Eが出力した第5チャンネルの音声信号(ch.5)は、ホスト装置1に第5チャンネルの音声信号として入力される。
図9を参照して、上述の信号の流れについて説明する。まず、マイクユニット2EのDSP22Eは、自装置のマイク25Eで収音した音声を音声信号処理部24Aで処理し、当該処理後の音声を単位ビットデータに分割したもの(信号SDO4)を物理回路501Eに出力する。物理回路501Eは、当該信号SDO4を第1チャンネルの信号とするパラレルデータとして、第1変換部502Eに出力する。第1変換部502Eは、当該パラレルデータをシリアルデータに変換する。当該シリアルデータは、図9の最下欄に示すように、ワードクロックから順に、先頭の単位ビットデータ(図中の信号SDO4)と、ビットデータ0(図中のハイフン「−」で示す。)と、誤り訂正符号CRCと、が含まれている。このようなシリアルデータが第1入出力端子33Eから出力され、マイクユニット2Dに入力される。
マイクユニット2Dの第2変換部503Dは、入力されたシリアルデータをパラレルデータに変換し、物理回路501Dに出力する。そして、物理回路501Dは、当該パラレルデータに含まれる信号SDO4を第2チャンネルの信号として、DSP22Dから入力される信号SDO3を第1チャンネルの信号として、第1変換部502Dに出力する。第1変換部502Dは、図9の上から3欄目に示すように、信号SDO3をワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして挿入し、信号SDO4を2番目の単位ビットデータとするシリアルデータに変換する。また、第1変換部502Dは、この場合(信号SDO3が先頭であり、信号SDO4が2番目である場合)の誤り訂正符号CRCを新たに生成し、当該シリアルデータに付与して出力する。
このようなシリアルデータが第1入出力端子33Dから出力され、マイクユニット2Cに入力される。マイクユニット2Cにおいても同様の処理が行われる。その結果、マイクユニット2Cは、信号SDO2をワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして挿入し、信号SDO3を2番目の単位ビットデータとし、信号SDO4を3番目の単位ビットデータとし、新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。当該シリアルデータは、マイクユニット2Bに入力される。マイクユニット2Bにおいても同様の処理が行われる。その結果、マイクユニット2Bは、信号SDO1をワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして挿入し、信号SDO2を2番目の単位ビットデータとし、信号SDO3を3番目の単位ビットデータとし、信号SDO4を4番目の単位ビットデータとし、新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。当該シリアルデータは、マイクユニット2Aに入力される。マイクユニット2Aにおいても同様の処理が行われる。その結果、マイクユニット2Aは、信号SDO0をワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして挿入し、信号SDO1を2番目の単位ビットデータとし、信号SDO2を3番目の単位ビットデータとし、信号SDO3を4番目の単位ビットデータとし、信号SDO4を5番目の単位ビットデータとし、新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。そして、当該シリアルデータは、ホスト装置1に入力される。
このようにして、図6(A)に示した例と同様に、DSP22Aの出力した第1チャンネルの音声信号(ch.1)は、ホスト装置1に第1チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Bが出力した第2チャンネルの音声信号(ch.2)は、ホスト装置1に第2チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Cが出力した第3チャンネルの音声信号(ch.3)は、ホスト装置1に第3チャンネルの音声信号として入力され、DSP22Dが出力した第4チャンネルの音声信号(ch.4)は、ホスト装置1に第4チャンネルの音声信号として入力され、マイクユニット2EのDSP22Eが出力した第5チャンネルの音声信号(ch.5)は、ホスト装置1に第5チャンネルの音声信号として入力される。すなわち、各マイクユニットは、各DSPで処理された音声信号を、一定の単位ビットデータに分割して上位に接続されたマイクユニットに送信し、各マイクユニットは協同して送信用シリアルデータを作成することになる。
次に、図10は、ホスト装置1から各マイクユニットに個別の音声信号処理プログラムを送信する場合の信号の流れを示す図である。この場合、図9に示した信号の流れとは逆の処理がなされる。
まず、ホスト装置1は、不揮発性メモリ14から、各マイクユニットに送信する音声信号処理プログラムを一定の単位ビットデータに分割して読み出し、単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列したシリアルデータを作成する。シリアルデータは、ワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして信号SDO0、2番目の単位ビットデータとして信号SDO1、3番目の単位ビットデータとして信号SDO2、4番目の単位ビットデータとして信号SDO3、5番目の単位ビットデータとして信号SDO4、および誤り訂正符号CRCが付与されている。当該シリアルデータがまずマイクユニット2Aに入力される。マイクユニット2Aでは、当該シリアルデータから先頭の単位ビットデータである信号SDO0が抜き出され、当該抜き出された単位ビットデータがDSP22Aに入力され、揮発性メモリ23Aに一時記憶される。
そして、マイクユニット2Aは、ワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして信号SDO1、2番目の単位ビットデータとして信号SDO2、3番目の単位ビットデータとして信号SDO3、4番目の単位ビットデータとして信号SDO4、および新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。5番目の単位ビットデータは0(図中のハイフン「−」)とされる。当該シリアルデータがマイクユニット2Bに入力される。マイクユニット2Bでは、先頭の単位ビットデータである信号SDO1がDSP22Bに入力される。そして、マイクユニット2Bは、ワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして信号SDO2、2番目の単位ビットデータとして信号SDO3、3番目の単位ビットデータとして信号SDO4、および新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。当該シリアルデータがマイクユニット2Cに入力される。マイクユニット2Cでは、先頭の単位ビットデータである信号SDO2がDSP22Cに入力される。そして、マイクユニット2Cは、ワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして信号SDO3、2番目の単位ビットデータとして信号SDO4、および新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。当該シリアルデータがマイクユニット2Dに入力される。マイクユニット2Dでは、先頭の単位ビットデータである信号SDO3がDSP22Dに入力される。そして、マイクユニット2Dは、ワードクロックに続く先頭の単位ビットデータとして信号SDO4、および新たな誤り訂正符号CRCを付与したシリアルデータを出力する。最後に、当該シリアルデータがマイクユニット2Eに入力され、先頭の単位ビットデータである信号SDO4がDSP22Eに入力される。
この様にして、ホスト装置1に接続されているマイクユニットには必ず先頭の単位ビットデータ(信号SDO0)が送信され、2番目に接続されているマイクユニットには必ず2番目の単位ビットデータ(信号SDO1)が送信され、3番目に接続されているマイクユニットには必ず3番目の単位ビットデータ(信号SDO2)が送信され、4番目に接続されているマイクユニットには必ず4番目の単位ビットデータ(信号SDO3)が送信され、5番目に接続されているマイクユニットには必ず5番目の単位ビットデータ(信号SDO4)が送信される。
そして、各マイクユニットは、単位ビットデータを結合した音声信号処理プログラムに応じた処理を行う。この場合においても、ケーブルを介して直列に接続された各マイクユニットは、着脱自在とすることができ、接続順を考慮する必要がない。例えば、最もホスト装置1に近いマイクユニット2Aにエコーキャンセラのプログラムを送信し、最もホスト装置1から遠いマイクユニット2Eにノイズキャンセラのプログラムを送信する場合において、仮にマイクユニット2Aとマイクユニット2Eの接続位置を入れ替えると、マイクユニット2Eにエコーキャンセラのプログラムが送信され、マイクユニット2Aにノイズキャンセラのプログラムが送信される。このように、接続順を入れ替えたとしても、最もホスト装置1に近いマイクユニットに必ずエコーキャンセラのプログラムが実行され、最もホスト装置1から遠いマイクユニットにノイズキャンセラのプログラムが実行される。
次に、図11のフローチャートを参照して、ホスト装置1および各マイクユニットの起動時の動作について説明する。ホスト装置1のCPU12は、マイクユニットが接続され、当該マイクユニットの起動状態を検知すると(S11)、不揮発性メモリ14から所定の音声信号処理プログラムを読み出し(S12)、通信I/F11を介して各マイクユニットに送信する(S13)。このとき、ホスト装置1のCPU12は、上述のように音声信号処理プログラムを一定の単位ビットデータに分割し、単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列したシリアルデータを作成して、マイクユニットへ送信する。
各マイクユニットは、ホスト装置1から送信された音声信号処理プログラムを受信し(S21)、一時記憶する(S22)。このとき、各マイクユニットは、シリアルデータから自己が受け取るべき単位ビットデータを抜き出して受け取り、抜き出した単位ビットデータを一時記憶する。マイクユニットは、一時記憶した単位ビットデータを結合し、結合した音声信号処理プログラムに応じた処理を行う(S23)。そして、各マイクユニットは、収音した音声に係るデジタル音声信号をホスト装置1に送信する(S24)。このとき、各マイクユニットの音声信号処理部が処理したデジタル音声信号は、一定の単位ビットデータに分割されて上位に接続されたマイクユニットに送信され、各マイクユニットが協同して送信用シリアルデータを作成し、当該送信用シリアルデータをホスト装置に送信する。
なお、この例では、最小ビット単位でシリアルデータに変換しているが、例えば1ワード毎に変換する等、最小ビット単位の変換に限るものではない。
また、仮に、接続されていないマイクユニットが存在した場合、信号がないチャンネルが存在する場合(ビットデータが0となる場合)であっても、当該チャンネルのビットデータは削除せずに、シリアルデータ内に含めて伝送する。例えば、マイクユニットの数が4つであった場合、必ず信号SDO4はビットデータが0となるが、当該信号SDO4は削除されずにビットデータ0の信号として伝送される。したがって、どの装置がどのチャンネルに対応する装置であるか、接続関係を考慮する必要もなく、どの装置にどのデータを送受信するか、等のアドレス情報も不要であり、仮に各マイクユニットの接続順を入れ替えたとしても、それぞれのマイクユニットから適切なチャンネルの信号が出力される。
このようにして、装置間をシリアルデータで伝送する構成とすれば、チャンネル数が増えたとしても装置間の信号線が増えることがない。なお、マイクユニットの起動状態を検知する検知手段は、ケーブルの接続を検知することで起動状態を検知することができるが、電源投入時に接続されているマイクユニットを検出してもよい。また、使用中に新たなマイクユニットが追加された場合は、ケーブルの接続を検知し、起動状態を検知することもできる。この場合は、接続済みマイクユニットのプログラムを消去し、再度本体からすべてのマイクユニットへ音声処理プログラムを送信することもできる。
次に、図12は、応用例に係る信号処理システムの構成図である。応用例に係る信号処理システムでは、直列接続された子機10A〜子機10Eと、子機10Aに接続された親機(ホスト装置)1と、を備えている。図13は、子機10Aの外観斜視図である。図14は、子機10Aの構成を示すブロック図である。この応用例では、ホスト装置1は、ケーブル331を介して子機10Aに接続されている。子機10Aおよび子機10Bは、ケーブル341を介して接続されている。子機10Bおよび子機10Cは、ケーブル351を介して接続されている。子機10Cおよび子機10Dは、ケーブル361を介して接続されている。子機10Dおよび子機10Eは、ケーブル371を介して接続されている。子機10A〜子機10Eは、同じ構成からなる。したがって、以下の子機の構成の説明では、子機10Aを代表して説明する。各子機のハードウェア構成は全て同一である。
子機10Aは、上述のマイクユニット2Aと同じ構成および機能を有する。ただし、子機10Aは、マイク25Aに代えて、複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmを備えている。また、この例では、図15に示すように、DSP22Aの音声信号処理部24Aは、増幅器11a〜増幅器11m、係数決定部120、合成部130、およびAGC140の構成を備える。
マイクロホンの本数は、二本以上であればよく、一台の子機での収音仕様に応じて、適宜設定することができる。これに応じて、増幅器の個数も、マイクロホンの本数と同じにすればよい。例えば、円周方向に少ない本数で収音するならば三本のマイクロホンで足りる。
各マイクロホンMICa〜マイクロホンMICmは、異なる収音方向を有する。すなわち、各マイクロホンMICa〜マイクロホンMICmは、所定の収音指向性を有し、特定方向を主収音方向として収音し、収音信号Sma〜収音信号Smmを生成する。具体的に、例えば、マイクロホンMICaは、第1の特定方向を主収音方向として収音し、収音信号Smaを生成する。同様に、マイクロホンMICbは、第2の特定方向を主収音方向として収音し、収音信号Smbを生成する。
各マイクロホンMICa〜マイクロホンMICmは、それぞれの収音指向性が異なるように、子機10Aに設置されている。言い換えれば、各マイクロホンMICa〜マイクロホンMICmは、主収音方向が異なるように、子機10Aに設置されている。
各マイクロホンMICa〜マイクロホンMICmから出力される各収音信号Sma〜収音信号Smmは、それぞれ増幅器11a〜増幅器11mに入力される。例えば、マイクロホンMICaから出力される収音信号Smaは、増幅器11aに入力され、マイクロホンMICbから出力される収音信号Smbは、増幅器11bに入力される。マイクロホンMICmから出力される収音信号Smmは、増幅器11mに入力される。また、各収音信号Sma〜収音信号Smmは、係数決定部120に入力される。この際、各収音信号Sma〜収音信号Smmは、アナログ信号からデジタル信号に変換された後に、各増幅器11a〜増幅器11mに入力される。
係数決定部120は、収音信号Sma〜収音信号Smmの信号パワーを検出する。各収音信号Sma〜収音信号Smmの信号パワーを比較し、最大パワーとなる収音信号を検出する。係数決定部120は、最大パワーと検出された収音信号に対するゲイン係数を「1」とする。係数決定部120は、最大パワーと検出された収音信号以外の収音信号に対するゲイン係数を「0」とする。
係数決定部120は、決定したゲイン係数を、増幅器11a〜増幅器11mに出力する。具体的には、係数決定部120は、最大パワーと検出された収音信号が入力される増幅器にはゲイン係数=「1」を出力し、それ以外の増幅器にはゲイン係数=「0」を出力する。
係数決定部120は、最大パワーと検出された収音信号の信号レベルを検出して、レベル情報IFo10Aを生成する。係数決定部120は、レベル情報IFo10Aを、FPGA51Aに出力する。
増幅器11a〜増幅器11mは、ゲイン調整可能な増幅器である。増幅器11a〜増幅器11mは、収音信号Sma〜収音信号Smmを、係数決定部120から与えられたゲイン係数で増幅し、それぞれに、増幅後収音信号Smga〜増幅後収音信号Smgmを生成する。具体的に、例えば、増幅器11aは、係数決定部120からのゲイン係数で収音信号Smaを増幅して、増幅後収音信号Smgaを出力する。増幅器11bは、係数決定部120からのゲイン係数で収音信号Smbを増幅して、増幅後収音信号Smgbを出力する。増幅器11mは、係数決定部120からのゲイン係数で収音信号Smmを増幅して、増幅後収音信号Smgmを出力する。
ここで、上述のように、ゲイン係数は、「1」もしくは「0」であるので、ゲイン係数=「1」が与えられた増幅器は、収音信号の信号レベルをそのまま維持して出力する。この場合、増幅後収音信号は、収音信号のままとなる。
一方、ゲイン係数=「0」が与えられた増幅器は、収音信号の信号レベルを「0」に抑圧する。この場合、増幅後収音信号は、信号レベル「0」の信号となる。
各増幅後収音信号Smga〜Smgmは、合成部130に入力される。合成部130は、加算器であり、各増幅後収音信号Smga〜増幅後収音信号Smgmを加算することで、子機音声信号Sm10Aを生成する。
ここで、増幅後収音信号Smga〜増幅後収音信号Smgmは、当該増幅後収音信号Smga〜Smgmの元となる収音信号Sma〜収音信号Smmの最大パワーのものだけが、収音信号に応じた信号レベルであり、他のものは信号レベルが「0」である。
したがって、増幅後収音信号Smga〜増幅後収音信号Smgmを加算した子機音声信号Sm10Aは、最大パワーと検出された収音信号そのものとなる。
このような処理を行うことで、最大パワーの収音信号を検出して、子機音声信号Sm10Aとして出力することができる。この処理は、所定の時間間隔をおいて逐次実行される。したがって、最大パワーの収音信号が変化すれば、すなわち、この最大パワーの収音信号の音源が移動すれば、この変化および移動に応じて、子機音声信号Sm10Aとなる収音信号も変化する。これにより、各マイクロホンの収音信号に基づいて音源を追尾し、音源からの音を最も効率良く収音した子機音声信号Sm10Aを出力することができる。
AGC140は、所謂、オートゲインコントロールアンプであり、子機音声信号Sm10Aを、所定ゲインで増幅して、FPGA51Aに出力する。AGC140で設定するゲインは、通信仕様に応じて適宜設定される。具体的には、例えば、AGC140で設定するゲインは、予め伝送損失を見積もっておき、当該伝送損失を補償するように設定される。
このような子機音声信号Sm10Aのゲインコントロールを行うことで、子機10Aからホスト装置1へ、子機音声信号Sm10Aを正確且つ確実に送信することができる。これにより、ホスト装置1は、子機音声信号Sm10Aを正確且つ確実に受信し、復調することができる。
そして、FPGA51Aには、AGC後の子機音声信号Sm10Aとレベル情報IFo10Aとが入力される。
FPGA51Aは、AGC後の子機音声信号Sm10Aとレベル情報IFo10Aとから子機データD10Aを生成して、ホスト装置1に送信する。この際、レベル情報IFo10Aは、同じ子機データに割り当てられる子機音声信号Sm10Aと同期したデータである。
図16は、子機からホスト装置に送信される子機データのデータフォーマット例を示す図である。子機データD10Aは、送信元である子機が識別可能なヘッダDH、子機音声信号Sm10A、レベル情報IFo10Aがそれぞれ所定ビット数割り当てられたデータである。例えば、図16に示すように、ヘッダDHの後に子機音声信号Sm10Aが所定ビット割り当てられ、子機音声信号Sm10Aのビット列の後にレベル情報IFo10Aが所定ビット割り当てられている。
他の子機10B〜10Eも、上述の子機10Aと同様に、それぞれに子機音声信号Sm10B〜子機音声信号Sm10Eとレベル情報IFo10B〜レベル情報IFo10Eとを含む子機データD10B〜子機データD10Eを生成して、ホスト装置1に出力する。なお、子機データD10B〜子機データD10Eは、それぞれ一定の単位ビットデータに分割されて上位に接続された子機に送信されることにより、各子機が協同してシリアルデータを作成することになる。
図17は、ホスト装置1のCPU12が所定の音声信号処理プログラムを実行することにより実現される各種構成を示すブロック図である。
ホスト装置1のCPU12は、複数の増幅器21a〜増幅器21e、係数決定部220、および合成部230を備える。
通信I/F11には、各子機10A〜子機10Eからの子機データD10A〜子機データD10Eが入力される。通信I/F11は、子機データD10A〜子機データD10Eを復調し、子機音声信号Sm10A〜子機音声信号Sm10Eと、各レベル情報IFo10A〜レベル情報IFo10Eを取得する。
通信I/F11は、子機音声信号Sm10A〜子機音声信号Sm10Eをそれぞれ増幅器21a〜増幅器21eに出力する。具体的には、通信I/F11は、子機音声信号Sm10Aを増幅器21aに出力し、子機音声信号Sm10Bを増幅器21bに出力する。同様に、通信I/F11は、子機音声信号Sm10Eを増幅器21eに出力する。
通信I/F11は、レベル情報IFo10A〜レベル情報IFo10Eを係数決定部220に出力する。
係数決定部220は、レベル情報IFo10A〜レベル情報IFo10Eを比較し、最大のレベル情報を検出する。
係数決定部220は、最大レベルと検出されたレベル情報に対応する子機音声信号に対するゲイン係数を「1」とする。係数決定部220は、最大レベルと検出されたレベル情報に対応する子機音声信号以外の収音信号に対するゲイン係数を「0」とする。
係数決定部220は、決定したゲイン係数を、増幅器21a〜増幅器21eに出力する。具体的には、係数決定部220は、最大レベルと検出されたレベル情報に対応する子機音声信号が入力される増幅器にはゲイン係数=「1」を出力し、それ以外の増幅器にはゲイン係数=「0」を出力する。
増幅器21a〜増幅器21eは、ゲイン調整可能な増幅器である。増幅器21a〜21eは、子機音声信号Sm10A〜子機音声信号Sm10Eを、係数決定部220から与えられたゲイン係数で増幅し、それぞれに、増幅後音声信号Smg10A〜増幅後音声信号Smg10Eを生成する。
具体的に、例えば、増幅器21aは、係数決定部220からのゲイン係数で子機音声信号Sm10Aを増幅して、増幅後音声信号Smg10Aを出力する。増幅器21bは、係数決定部220からのゲイン係数で子機音声信号Sm10Bを増幅して、増幅後音声信号Smg10Bを出力する。増幅器21eは、係数決定部220からのゲイン係数で子機音声信号Sm10Eを増幅して、増幅後音声信号Smg10Eを出力する。
ここで、上述のように、ゲイン係数は、「1」もしくは「0」であるので、ゲイン係数=「1」が与えられた増幅器は、子機音声信号の信号レベルをそのまま維持して出力する。この場合、増幅後音声信号は、子機音声信号のままとなる。
一方、ゲイン係数=「0」が与えられた増幅器は、子機音声信号の信号レベルを「0」に抑圧する。この場合、増幅後音声信号は、信号レベル「0」の信号となる。
各増幅後音声信号Smg10A〜増幅後音声信号Smg10Eは、合成部230に入力される。合成部230は、加算器であり、各増幅後音声信号Smg10A〜増幅後音声信号Smg10Eを加算することで、追尾音声信号を生成する。
ここで、増幅後音声信号Smg10A〜増幅後音声信号Smg10Eは、当該増幅後音声信号Smg10A〜Smg10Eの元となる子機音声信号Sm10A〜子機音声信号Sm10Eの最大レベルのものだけが、子機音声信号に応じた信号レベルであり、他のものは信号レベルが「0」である。
したがって、増幅後音声信号Smg10A〜増幅後音声信号Smg10Eを加算した追尾音声信号は、最大レベルと検出された子機音声信号そのものとなる。
このような処理を行うことで、最大レベルの子機音声信号を検出して、追尾音声信号として出力することができる。この処理は、所定の時間間隔をおいて逐次実行される。したがって、最大レベルの子機音声信号が変化すれば、すなわち、この最大レベルの子機音声信号の音源が移動すれば、この変化および移動に応じて、追尾音声信号となる子機音声信号も変化する。これにより、各子機の子機音声信号に基づいて音源を追尾し、音源からの音を最も効率良く収音した追尾音声信号を出力することができる。
そして、以上のような構成および処理を行うことで、子機10A〜子機10Eによって、マイクロホンの収音信号による第1段の音源追尾が行われ、ホスト装置1によって、各子機10A〜子機10Eの子機音声信号による第2段の音源追尾が行われる。これにより、複数の子機10A〜子機10Eの複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmによる、音源追尾を実現することができる。したがって、子機10A〜子機10Eの個数、および配置パターンを適宜設定することで、収音範囲の大きさや、話者等の音源位置に影響されることなく、確実に音源追尾を行うことができる。このため、音源の位置に依存することなく、音源からの音声を高品質に収音することができる。
さらに、子機10A〜子機10Eが送信する音声信号数は、子機に装着されるマイクロホンの本数に依存することなく、1つである。したがって、全てのマイクロホンの収音信号を、ホスト装置に送信するよりも、通信データ量を軽減することができる。例えば、各子機に装着されるマイクロホンの本数がm本の場合、各子機からホスト装置に送信される音声データ数は、全ての収音信号をホスト装置に送信する場合の(1/m)となる。
このように本実施形態の構成および処理を用いることで、全ての収音信号をホスト装置に送信する場合と同じ音源追尾精度を有しながら、通信負荷を軽減することができる。これにより、よりリアルタイムな音源追尾が可能になる。
図18は本発明の実施形態に係る子機の音源追尾処理のフローチャートである。以下、一台の子機の処理フローを説明するが、複数の子機は同じフローの処理を実行する。また、詳細な処理の内容は、上述の記載されているものであるので、以下では詳細な説明を省略する。
子機は、各マイクロホンで収音し、収音信号を生成する(S101)。子機は、各マイクロホンの収音信号のレベルを検出する(S102)。子機は、最大パワーの収音信号を検出し、当該最大パワーの収音信号のレベル情報を生成する(S103)。
子機は、各収音信号に対するゲイン係数を決定する(S104)。具体的には、子機は、最大パワーの収音信号のゲインを「1」に設定し、それ以外の収音信号のゲインを「0」に設定する。
子機は、決定したゲイン係数で各収音信号を増幅処理する(S105)。子機は、増幅後の収音信号を合成し、子機音声信号を生成する(S106)。
子機は、子機音声信号をAGC処理し(S107)、AGC処理後の子機音声信号とレベル情報を含む子機データを生成して、ホスト装置に出力する(S108)。
図19は本発明の実施形態に係るホスト装置の音源追尾処理のフローチャートである。また、詳細な処理の内容は、上述の記載されているものであるので、以下では詳細な説明を省略する。
ホスト装置1は、各子機から子機データを受信して、子機音声信号とレベル情報を取得する(S201)。ホスト装置1は、各子機からのレベル情報を比較し、最大レベルの子機音声信号を検出する(S202)。
ホスト装置1は、各子機音声信号に対するゲイン係数を決定する(S203)。具体的には、ホスト装置1は、最大レベルの子機音声信号のゲインを「1」に設定し、それ以外の子機音声信号のゲインを「0」に設定する。
ホスト装置1は、決定したゲイン係数で各子機音声信号を増幅処理する(S204)。ホスト装置1は、増幅後の子機音声信号を合成し、追尾音声信号を生成する(S205)。
なお、上述の説明では、最大パワーの収音信号が切り替わるタイミングで、元最大パワーの収音信号のゲイン係数を「1」から「0」に設定し、新たな最大パワーの収音信号のゲイン係数を「0」から「1」に切り替えるようにした。しかしながら、これらのゲイン係数を、より詳細な段階的に変化させるようにしてもよい。例えば、元最大パワーの収音信号のゲイン係数を「1」から「0」になるように徐々に低下させ、新たな最大パワーの収音信号のゲイン係数を「0」から「1」になるように徐々に増加させる。すなわち、元最大パワーの収音信号から、新たな最大パワーの収音信号にクロスフェード処理を行うようにしてもよい。この際、これらのゲイン係数の和は「1」となるようにする。
そして、このようなクロスフェード処理は、子機で行われる収音信号の合成のみでなく、ホスト装置1で行われる子機音声信号の合成に適用してもよい。
また、上述の説明では、AGCを各子機10A〜子機10Eに設ける例を示したが、ホスト装置1に設けてもよい。この場合、ホスト装置1の通信I/F11でAGCを行えばよい。
なお、ホスト装置1は、図20のフローチャートに示すように、スピーカ102から各子機に向けて試験用音波を発して各子機に当該試験用音波のレベルを判定させることも可能である。
まず、ホスト装置1は、子機の起動状態を検知すると(S51)、不揮発性メモリ14からレベル判定用プログラムを読み出し(S52)、通信I/F11を介して各子機に送信する(S53)。このとき、ホスト装置1のCPU12は、レベル判定用プログラムを一定の単位ビットデータに分割し、単位ビットデータを各子機が受け取る順に配列したシリアルデータを作成して、子機へ送信する。
各子機は、ホスト装置1から送信されたレベル判定用プログラムを受信する(S71)。レベル判定用プログラムは、揮発性メモリ23Aに一時記憶する(S72)。このとき、各子機は、シリアルデータから自己が受け取るべき単位ビットデータを抜き出して受け取り、抜き出した単位ビットデータを一時記憶する。そして、各子機は、一時記憶した単位ビットデータを結合し、結合したレベル判定用プログラムを実行する(S73)。これにより、音声信号処理部24は、図15に示した構成を実現する。ただし、レベル判定用プログラムは、レベル判定を行うだけであり、子機音声信号Sm10Aを生成して送信する必要はないため、増幅器11a〜増幅器11m、係数決定部120、合成部130、およびAGC140の構成は不要である。
そして、ホスト装置1は、レベル判定用プログラムを送信してから所定時間経過後に試験用音波を発する(S54)。各子機の係数決定部220は、音声レベル判定手段として機能し、複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmに入力された試験用音波のレベルを判定する(S74)。係数決定部220は、判定結果となるレベル情報(レベルデータ)をホスト装置1に送信する(S75)。レベルデータは、複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmそれぞれについて送信してもよいし、子機毎に最大レベルを示したレベルデータのみを送信してもよい。なお、レベルデータは、一定の単位ビットデータに分割して上位に接続された子機に送信されることにより、各子機が協同してレベル判定用シリアルデータを作成することになる。
次に、ホスト装置1は、各子機からレベルデータを受信する(S55)。ホスト装置1は、受信したレベルデータに基づいて、各子機に送信すべき音声信号処理プログラムを選択し、これらプログラムを不揮発性メモリ14から読み出す(s56)。例えば、試験用音波のレベルが高い子機は、エコーのレベルが高いと判断し、エコーキャンセラのプログラムを選択する。また、試験用音波のレベルが低い子機は、エコーのレベルが低いと判断し、ノイズキャンセラのプログラムを選択する。そして、ホスト装置1は、読み出した音声信号処理プログラムを各子機に送信する(s57)。以後の処理は、図11に示したフローチャートと同じであるため、説明を省略する。
なお、ホスト装置1は、受信したレベルデータに基づいてエコーキャンセラのプログラムにおける各子機のフィルタ係数の数を変更し、各子機へフィルタ係数の数を変更するための変更パラメータを定めてもよい。例えば、試験用音波のレベルが高い子機にはタップ数を増加し、試験用音波のレベルが低い子機にはタップ数を減少する。この場合、ホスト装置1は、この変更パラメータを一定の単位ビットデータに分割して、単位ビットデータを各子機が受け取る順に配列した変更パラメータ用シリアルデータを作成し、各子機へ送信する。
なお、エコーキャンセラは、各子機における複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmのそれぞれについて備える態様とすることも可能である。この場合、各子機の係数決定部220は、複数のマイクロホンMICa〜マイクロホンMICmのそれぞれについてレベルデータを送信する。
また、上述のレベル情報IFo10A〜レベル情報IFo10Eには、各子機におけるマイクロホンの識別情報が含まれていてもよい。
この場合、図21に示すように、子機は、最大パワーの収音信号を検出し、当該最大パワーの収音信号のレベル情報を生成したとき(S801)、最大パワーが検出されたマイクロホンの識別情報をレベル情報に含めて送信する(S802)。
そして、ホスト装置1は、各子機からレベル情報を受信し(S901)、最大レベルとなるレベル情報を選択したときに、当該選択されたレベル情報に含まれているマイクロホンの識別情報に基づいて当該マイクロホンを特定することで、使用されているエコーキャンセラを特定する(S902)。ホスト装置1は、特定されたエコーキャンセラを使用している子機に対して、当該エコーキャンセラに関係する各信号の送信リクエストを行う(S903)。
そして、子機は、送信リクエストを受信した場合(S803)、ホスト装置1に対して、指定されたエコーキャンセラから擬似回帰音信号、収音信号NE1(前段のエコーキャンセラによりエコー成分が除去される前の収音信号)、および収音信号NE1’(前段のエコーキャンセラによりエコー成分が除去された後の収音信号)の各信号を送信する(S804)。
ホスト装置1は、これら各信号を受信し(S904)、受信した各信号をエコーサプレッサに入力する(S905)。これにより、エコーサプレッサのエコー生成部125には、特定されたエコーキャンセラの学習進捗度に応じた係数が設定されるため、適切な残留エコー成分を生成することができる。
なお、図22に示すように、進捗度算出部124は、音声信号処理部24A側に設ける態様とすることも可能である。この場合、ホスト装置1は、図21のS903において、特定したエコーキャンセラを使用している子機に対して、学習進捗度に応じて変化する係数の送信をリクエストする。子機は、S804において、進捗度算出部124で算出される係数を読み出し、ホスト装置1に送信する。エコー生成部125では、受信した係数および擬似回帰音信号に応じて残留エコー成分が生成される。
次に、図23は、ホスト装置および子機の配置に関する変形例を示した図である。図23(A)は、図12に示した接続態様と同じであるが、子機10Cがホスト装置1に最も遠く、子機10Eがホスト装置1に最も近くなる例を示している。すなわち、子機10Cおよび子機10Dを接続するケーブル361が曲げられて子機10Dおよび子機10Eがホスト装置1に近づくようになっている。
一方、図23(B)の例では、子機10Cがケーブル331を介してホスト装置1に接続されている。この場合、子機10Cは、ホスト装置1から送信されたデータを分岐して子機10Bおよび子機10Dに送信する。また、子機10Cは、子機10Bから送信されたデータと、子機10Dから送信されたデータと、自装置のデータと、をまとめてホスト装置1に送信する。この場合も、直列接続された複数の子機のいずれか1つにホスト装置が接続されていることになる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明してきたが、本発明の精神、範囲または意図の範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
1…ホスト装置
2A,2B,2C,2D,2E…マイクユニット
11…通信I/F
12…CPU
13…RAM
14…不揮発性メモリ
21A…通信I/F
22A…DSP
23A…揮発性メモリ
24A…音声信号処理部
25A…マイク

Claims (7)

  1. 直列接続された複数のマイクユニットと、当該複数のマイクユニットの1つに接続されるホスト装置と、を備えた信号処理システムであって、
    各マイクユニットは、音声を収音するマイクと、一時記憶用メモリと、前記マイクが収音した音声を処理する処理部と、を備え、
    前記ホスト装置は、前記マイクユニット用の音声処理プログラムを記憶した不揮発性メモリを備え、
    前記ホスト装置が、前記不揮発性メモリから読み出した前記音声処理プログラムを前記各マイクユニットへ送信し、
    前記各マイクユニットは、前記一時記憶用メモリに前記音声処理プログラムを一時記憶し、
    前記処理部は、前記一時記憶用メモリに一時記憶された音声処理プログラムに応じた処理を行い、当該処理後の音声を前記ホスト装置に送信することを特徴とする信号処理システム。
  2. 前記ホスト装置は、前記音声処理プログラムを一定の単位ビットデータに分割し、前記単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列したシリアルデータを作成し、前記シリアルデータを前記各マイクユニットへ送信し、
    前記各マイクユニットは、前記シリアルデータから自己が受け取るべき単位ビットデータを抜き出して受け取り、抜き出した前記単位ビットデータを一時記憶し、
    前記処理部は、前記単位ビットデータを結合した音声処理プログラムに応じた処理を行う請求項1に記載の信号処理システム。
  3. 前記各マイクユニットは、前記処理後の音声を一定の単位ビットデータに分割して上位に接続されたマイクユニットに送信し、各マイクユニットは協同して送信用シリアルデータを作成し、前記ホスト装置に送信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の信号処理システム。
  4. 前記マイクユニットは、異なる収音方向を有する複数のマイクロホンと、音声レベル判定手段とを有し、
    前記ホスト装置は、スピーカを有し、
    該スピーカから各マイクユニットに向けて試験用音波を発し、
    各マイクユニットは、前記複数のマイクロホンに入力された前記試験用音波のレベルを判定し、判定結果となるレベルデータを一定の単位ビットデータに分割して上位に接続されたマイクユニットに送信し、各マイクユニットが協同してレベル判定用シリアルデータを作成する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の信号処理システム。
  5. 前記音声処理プログラムは、フィルタ係数が更新されるエコーキャンセラを実現するためのエコーキャンセルプログラムからなり、該エコーキャンセルプログラムは前記フィルタ係数の数を決めるフィルタ係数設定部を有し、
    前記ホスト装置は、各マイクユニットから受けとったレベルデータに基づいて各マイクユニットのフィルタ係数の数を変更し、各マイクユニットへフィルタ係数の数を変更するための変更パラメータを定め、該変更パラメータを一定の単位ビットデータに分割して、前記単位ビットデータを各マイクユニットが受け取る順に配列した変更パラメータ用シリアルデータを作成し、前記各マイクユニットへ前記変更パラメータ用シリアルデータを送信する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の信号処理システム。
  6. 前記音声処理プログラムは、前記エコーキャンセルプログラムまたはノイズ成分を除去するノイズキャンセルプログラムであり、
    前記ホスト装置は、前記レベルデータから各マイクユニットへ送信するプログラムを前記エコーキャンセルプログラムまたは前記ノイズキャンセルプログラムのいずれかに定めることを特徴とする請求項5に記載の信号処理システム。
  7. 直列接続された複数のマイクユニットと、当該複数のマイクユニットの1つに接続されるホスト装置と、を備えた信号処理方法であって、
    各マイクユニットは、音声を収音するマイクと、一時記憶用メモリと、前記マイクが収音した音声を処理する処理部と、を備え、
    前記ホスト装置は、前記マイクユニット用の音声処理プログラムを保持した不揮発性メモリを備え、
    前記ホスト装置は、起動状態を検知すると、前記不揮発性メモリから前記音声処理プログラムを読み出し、前記各マイクユニットへ送信し、
    前記各マイクユニットは、前記音声処理プログラムを前記一時記憶用メモリに一時記憶し、
    前記処理部は、前記一時記憶用メモリに一時記憶された音声処理プログラムに応じた処理を行い、当該処理後の音声を前記ホスト装置に送信することを特徴とする信号処理方法。
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