JP4872636B2 - 音声会議装置、音声会議システムおよび放収音ユニット - Google Patents

音声会議装置、音声会議システムおよび放収音ユニット Download PDF

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Description

この発明は、それぞれマイクおよびスピーカを備えた複数のユニットを接続して構成される大会議室用の音声会議装置およびこの音声会議装置をネットワーク等を介して相互に接続して構成される音声会議システムに関する。
遠隔の会議室を通信回線やネットワークで接続して、音声会議を行うための音声会議装置が実用化されている(たとえば特許文献1)。この種の音声会議装置は、図1に示すように、マイクとスピーカを備え、自室の音声をマイクで収音して相手会議室の音声会議装置(相手装置)に送信するとともに、相手装置から送られてきた音声(相手会議室の音声)をスピーカで再生する装置である。すなわち、自室の音声会議装置である自装置500のマイク501を通信回線(ネットワーク)520を介して相手装置のスピーカ512と接続するとともに、相手装置510のマイク511を通信回線(ネットワーク)520を介して自装置500のスピーカ502に接続する。
一般的な音声会議装置は、スピーカ502から放音された相手装置の音声をマイク501で収音して相手装置510に送り返してしまうエコーが発生しないように、エコーキャンセラ503(513)を搭載している。エコーキャンセラは、マイク501で収音した信号成分のうちスピーカ502から放音した信号成分を除去する処理部である。
特開2004−343668号公報
図1に示したように、音声会議装置は、通信回線を介して1台ずつが接続されて使用されるものであるが、大会議室等の広い空間を用いて遠隔会議を行う場合、1台の音声会議装置では、収音機能および放音機能が十分ではない。そこで、上記音声会議装置をユニットとし、このユニットを複数台接続して構成した連結型の音声会議装置を用いて遠隔会議を行うことが提案されている。
ここで、ユニットを複数台接続して音声会議装置を構成した場合、大会議室では直接音が届きにくいことから、1つのユニットが収音した音声を遠隔の相手側に送信するのみならず、こちら側の音声会議装置の他のユニットからも放音して同一空間内の拡声システムとしても用いることが望まれる。
このように複数ユニットを接続して構成した音声会議装置を、遠隔会議に用いるとともに同一空間内の拡声システムとしても用いた場合、以下のような問題が生じる。
音声会議装置のエコーキャンセラは、スピーカからマイクへ帰還する音声の伝達関数が常時変化する会議室のエコーをキャンセルするために非常に負荷の大きい処理をしているため、音声信号の伝搬を聴覚的に明確に認識できる程度(数百ミリ秒程度)遅延させてしまう。直接音が伝搬しない遠隔地に音声信号を伝送する場合には、この程度の遅延が問題になることは少ないが、直接音が伝搬する同一空間で聴覚的に明確に認識できる程度まで音声信号を遅延させてしまうと、スピーカから放音される音声と話者の直接音とがはっきりずれてしまい、拡声することによって却って音声が聴きづらくなってしまうという問題点があった。
これを解決するために、各ユニットのマイク,スピーカをオン/オフ可能にし、会議出席者の発言を収音しているユニットのみマイクをオンして、他の放収音ユニットはマイクをオフするようにし、マイクをオンしている放収音ユニットは、スピーカをオフすることによって音声信号の回り込み(エコー)を防止することが考えられる。会議出席者の発言は、各会議出席者の収音を担当する各放収音ユニットが自動検出するが、会議出席者全員が発言した場合(たとえば一同が笑う等)には、全放収音ユニットがマイクオンしてしまい、すなわち全放収音ユニットのスピーカがオフしてしまい、遠隔の相手装置からの音声が放音されないこととなってしまうという問題点があった。
この発明は、それぞれマイクとスピーカを備えた複数の放収音ユニットを接続して構成した音声会議装置において、拡声音声の遅延をなくし、且つ相手装置の音声を確実に放音することができるようにすることを目的とする。
(1)請求項1の発明は、 相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第1の放収音ユニットとを直列に接続するとともに、前記通信制御ユニットと1または複数の第2の放収音ユニットとを直列に接続した音声会議装置であって、
前記第1の放収音ユニットは、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、
前記第2の放収音ユニットは、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備えたことを特徴とする音声会議装置である。
上記発明の第1の放収音ユニットは、マイクで収音した音声信号を上流および下流出力部から外部に出力するとともに、上流および下流入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音するが、マイクが目的の音声信号を収音しているとき、この音声信号を前記上流・下流出力部に供給し(マイクオン)、スピーカをオフする。一方、マイクが目的の音声信号を収音していないとき、マイクをオフして、ライン入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音する(スピーカオン)。ここで、マイクオン/オフとは、マイクの機能を物理的・電気的にオン/オフすることを意味するのではなく、上記のようにマイクから目的の音声信号が入力されているとき、この信号を後段に出力することをマイクオンと呼び、マイクから目的の音声信号が入力されていないとき、この信号を後段に出力しないことをマイクオフと呼ぶ。目的の音声信号がどのような音声信号であり、それをどのように判定するかは、この発明においては問わない。
このように、マイクがオンしているときスピーカがオフし、スピーカがオンしているときマイクがオフするため、スピーカからマイクへ音声が回り込むエコーが発生しないため、エコーキャンセラーを外すことができ、遅延なく音声信号を外部に伝送することができ、室内の拡声装置として用いることができる。
また、適応型エコーキャンセラ等の高度機能のエコーキャンセラは、処理が重いため、音声信号のサンプリングクロックを低くする必要があるが(たとえば16kHz)、この装置では信号処理系全体でサンプリングクロックを高くすることができ(たとえば48kHz)、音質の向上に寄与することもできる。
一方、第2の放収音ユニットは、マイクが収音した音声信号を常に上流出力部に供給して通信制御ユニットに入力し、音切れさせることなく相手装置に送信することができる。また上流入力部から入力された音声信号、すなわち通信制御ユニットが受信した相手装置の音声信号を常時スピーカに供給し、音切れさせることなく放音することができる。また、上流・下流に接続されている他の放収音ユニットの音声信号をスピーカに供給しないことから、音声信号の遅延は問題とならず、エコーキャンセラを挿入してスピーカからマイクへの回り込み信号であるエコーをキャンセルすることができる。
(2)請求項2の発明は、相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第3の放収音ユニットとを直列に接続した音声会議装置であって、前記第3の放収音ユニットは、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部およびバイパス出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部およびバイパス入力部と、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給し、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、バイパス入力部から入力された音声信号をバイパス出力部に供給するとともに、前記マイクが収音した音声信号をバイパス出力部にさらに供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、前記通信制御ユニットには、その下流の放収音ユニットのバイパス出力部および上流入力部が接続されていることを特徴とする音声会議装置である。
上記発明の第3の放収音ユニットは、まず、バイパス入力部から入力された音声信号にマイクで収音した音声信号を合成してバイパス出力部から出力する。このバイパス出力部から出力された信号は上流のユニットのバイパス入力部に入力され、最上流では通信制御ユニットに入力される。一方、バイパスとは別系統で、マイクで収音した音声信号を上流・下流出力部から外部に出力するとともに、上流・下流入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音する。最上流では、上流入力部のみ通信制御ユニットに接続され、上流出力部は通信制御ユニットに接続されない。この系統において、マイクが目的の音声信号を収音しているとき、この音声信号をライン出力部から外部に出力し(マイクオン)、スピーカをオフする。一方、マイクが目的の音声信号を収音していないとき、マイクをオフして、ライン入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音する(スピーカオン)。ここで、マイクオン/オフとは、マイクの機能を物理的・電気的にオン/オフすることを意味するのではなく、上記のようにマイクから目的の音声信号が入力されているとき、この信号を後段に出力することをマイクオンと呼び、マイクから目的の音声信号が入力されていないとき、この信号を後段に出力しないことをマイクオフと呼ぶ。目的の音声信号がどのような音声信号であり、それをどのように判定するかは、この発明においては問わない。
このように、各放収音ユニットで収音した音声信号は、バイパス系統を介して通信制御ユニットに入力され、途切れることなく相手装置に送信される。また、ライン入力系統において、マイクがオンしているときスピーカがオフし、スピーカがオンしているときマイクがオフするため、スピーカからマイクへ音声が回り込むエコーが発生しないため、エコーキャンセラーを外すことができ、遅延なく音声信号を外部に伝送することができ、室内の拡声装置として用いることができる。
(3)請求項3の発明は、相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第2の放収音ユニットとを直列に接続するとともに、前記第2の放収音ユニットの各々に対応づけられた第1の放収音ユニットを直列に接続した音声会議装置であって、
前記第1の放収音ユニットは、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、
前記第2の放収音ユニットは、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備えたことを特徴とする音声会議装置である。
上記発明の第2の放収音ユニットは、マイクが収音した音声信号を常に上流出力部に供給して通信制御ユニットに入力し、音切れさせることなく相手装置に送信することができる。また上流入力部から入力された音声信号、すなわち通信制御ユニットが受信した相手装置の音声信号を常時スピーカに供給し、音切れさせることなく放音することができる。また、上流・下流に接続されている他の放収音ユニットの音声信号をスピーカに供給しないことから、音声信号の遅延は問題とならず、エコーキャンセラを挿入してスピーカからマイクへの回り込み信号であるエコーをキャンセルすることができる。この第2の放収音ユニットを通信制御ユニットに接続して相手装置と音声信号の送受信をすることにより、こちら側で収音した音声信号を途切れることなく相手装置に送信することができるとともに、相手装置から送られてきた音声信号を途切れることなく放音することができる。
また、第1の放収音ユニットは、マイクで収音した音声信号を上流および下流出力部から外部に出力するとともに、上流および下流入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音するが、マイクが目的の音声信号を収音しているとき、この音声信号を前記上流・下流出力部に供給し(マイクオン)、スピーカをオフする。一方、マイクが目的の音声信号を収音していないとき、マイクをオフして、ライン入力部を介して外部から入力された音声信号をスピーカから放音する(スピーカオン)。ここで、マイクオン/オフとは、マイクの機能を物理的・電気的にオン/オフすることを意味するのではなく、上記のようにマイクから目的の音声信号が入力されているとき、この信号を後段に出力することをマイクオンと呼び、マイクから目的の音声信号が入力されていないとき、この信号を後段に出力しないことをマイクオフと呼ぶ。目的の音声信号がどのような音声信号であり、それをどのように判定するかは、この発明においては問わない。
このように、マイクがオンしているときスピーカがオフし、スピーカがオンしているときマイクがオフするため、スピーカからマイクへ音声が回り込むエコーが発生しないため、エコーキャンセラーを外すことができ、遅延なく音声信号を外部に転送することができ、同一空間で発言された音声を遅延なく拡声できるため、拡声装置として用いることができる。
(4)請求項4の発明は、上記発明において、前記放収音ユニットのマイクは、所定の収音方向からビーム状に音声信号を収音し、前記各ユニットのスピーカは、所定の放音方向に向けてビーム状に音声信号を放音するものであり、各放収音ユニットの収音方向が他の放収音ユニットの放音方向と向き合わないように各ユニットを配置したことを特徴とする。
この発明では、ある放収音ユニットが放音した音声信号が他の放収音ユニットのマイクに大レベルで回り込まないように配置した。これにより、ハウリングや目的の音声信号の誤判定を防止することができる。
(5)請求項5の発明は、前記音声会議装置を、ネットワークまたは通信回線を介して複数接続してなる音声会議システムである。
この発明では、複数の会議室において、それぞれ複数放収音ユニットを用いた拡声が可能になるため、広い会議室同士で大規模な会議を開催することが可能になる。
(6)請求項6の発明は、マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部およびバイパス出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部およびバイパス入力部と、信号処理部と、を備えた放収音ユニットであって、
前記信号処理部は、切り換えにより、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、さらに、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード1の動作、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、さらに、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード2の動作、または、上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給し、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、バイパス入力部から入力された音声信号をバイパス出力部に供給するとともに、前記マイクが収音した音声信号をバイパス出力部にさらに供給し、さらに、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード3の動作を実行する放収音ユニットである。
本願発明では、マイクオン/オフおよびスピーカオン/オフを同期して切り換えることによりエコーキャンセラを不要にし、収音した音声信号を遅延なく室内に拡声放音する放収音ユニットと、収音した音声を放音することなく相手装置に送信する放収音ユニットとを組み合わせたことにより、相手装置に途切れることなく収音信号を送信するとともに、相手装置から送られてきた音声信号を途切れることなく放音することができる。
図面を参照してこの発明の実施形態である音声会議装置について説明する。
この実施形態の音声会議装置は、図5〜図7に示す構成の放収音ユニットを複数台接続して構成したものである。この放収音ユニットは、音声信号の収音、放音および転送の制御形態をモード1〜3の3種類に設定することができる。音声会議装置は、モード1に設定された放収音ユニットとモード2に設定された放収音ユニットを組み合わせて構成される。また、音声会議装置は、モード3に設定された放収音ユニットを連結して構成される。
以下このモードについて概略構成図を用いて説明する。図2はモード1の制御形態の概略構成を示す図、図3はモード2の制御形態の概略構成を示す図、図4はモード3の制御形態の概略構成を示す図である。
≪モード1の放収音ユニットの概略構成≫
図2(A)は、モード1の放収音ユニットの概略ブロック図、同図(B)は、同放収音ユニットを複数台(同図では4台)接続した構成を示す図である。
同図(A)に示すように、各放収音ユニットは、音声信号のライン入力端子,ライン出力端子をそれぞれ2つずつ備えている。ライン入力端子InLは、左側に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。ライン入力端子InRは、右側に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。また、ライン出力端子OutLは、左側に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。ライン出力端子OutRは、右側に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。
このように音声信号のライン入力端子,ライン出力端子を左右2つずつ備えることにより、同図 (B)に示すような3台以上の放収音ユニットのラダー接続が可能になる。
ライン入力端子InL,InRから入力された音声信号は加算器106で加算合成され、信号処理部103を介してスピーカ102から放音される。これにより、左右両側の放収音ユニットから入力された音声信号(ライン入力音声信号)を合成してスピーカ102から放音することができる。
また、マイク101が収音した音声信号は、信号処理部103を介してミキサ105L,105Rに入力される。ミキサ105Lには、右側に隣接する放収音ユニットからライン入力端子InRに入力された音声信号がさらに入力される。ミキサ105Lは、これらの音声信号を適切なバランスでミキシングして左側のライン出力端子OutLへ出力する。また、ミキサ105Rには、左側に隣接する放収音ユニットからライン入力端子InLに入力された音声信号がさらに入される。ミキサ105Rは、これらの音声信号を適切なバランスでミキシングして右側のライン出力端子OutRへ出力する。
左側のライン出力端子OutLに出力された音声信号は左側に隣接する放収音ユニットに入力される。右側のライン出力端子OutRに出力された音声信号は右側に隣接する放収音ユニットに入力される。
同図(B)に示すラダーの接続形態において、上記のように自ユニットの収音信号を加算しつつ左から右、且つ、右から左に音声信号をバケツリレーすることにより、各放収音ユニットには、ラダー接続されているどの放収音ユニットで収音した信号も必ず入力されるようになる。
ここで、信号処理部103は、拡声音が直接音から遅れて放音されないようにエコーキャンセル処理を行わない。そこで、エコーキャンセル処理が不要となるように以下の処理動作を行う。
マイク101に、自ユニットが担当する会議出席者の発話音声が入力されているかを検出し、検出していないときは、マイク101の収音信号をミキサ105L,Rに出力しないようにする(マイクオフ)とともに、加算器106で加算合成したライン入力音声信号をスピーカ102に入力して放音する(スピーカオン)。一方、マイク101に、自装置が担当する会議出席者の発話音声が入力されていることを検出した場合には、マイク101の収音信号をミキサ105L,Rに出力して収音信号をライン出力する(マイクオン)とともに、加算器106で加算合成したライン入力音声信号をスピーカ102に入力しない(スピーカオフ)。
このように、この実施形態において、マイクをオン/オフする(マイクオン/マイクオフ)とは、マイクによる収音そのものをオン/オフすることではなく、マイクが収音した音声を外部にライン出力するか否かを意味する語である。
同図(B)においては、ラダー接続されている4台の放収音ユニット100A〜Dのうち、放収音ユニット100Bのみがマイクオン・スピーカオフしており、他の3台の放収音ユニット100A,C,Dは、マイクオフ・スピーカオンしている。
このように、ライン入力音声信号をスピーカ102から放音する動作である「スピーカオン」と、マイク101の収音信号をライン出力する動作である「マイクオン」とを同時に行わないようにしたことにより、スピーカ102から放音されたライン入力音声信号がマイク101に収音されて遅延して再度ライン出力されるというエコーを防止することができる。
また、信号処理部103は、マイクオンの音声会議装置のマイク101に対して隣接するスピーカオンの音声会議装置が放音した音声が回り込んで発振することで発生するハウリングを防止するハウリングキャンセル動作もさらに実行する。
≪モード2の放収音ユニットの概略構成≫
図3(A)は、モード2の放収音ユニットの概略ブロック図、同図(B)は、同放収音ユニットを複数台(同図では4台)接続した構成を示す図である。
同図(A)に示すように、各放収音ユニットは、音声信号のライン入力端子,ライン出力端子をそれぞれ2つずつ備えている。ライン入力端子InLは、左側に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。ライン入力端子InRは、右側に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。また、ライン出力端子OutLは、左側に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。ライン出力端子OutRは、右側に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。
このように音声信号のライン入力端子,ライン出力端子を左右2つずつ備えることにより、同図 (B)に示すような3台以上の放収音ユニットのラダー接続が可能になる。
なお、上記ライン入力端子,ライン出力端子のうち、ライン入力端子InL、ライン出力端子OutRが下り信号用の端子、ライン入力端子InR、ライン出力端子OutLが上り信号用の端子である。ここで、遠隔の相手音声会議装置を接続するネットワークに近い方が上流であり、ネットワークに遠い方が下流である。したがって、上流から下流に向かって相手音声会議装置からの音声信号が伝送され、自音声会議装置で収音した信号が下流から上流に向かって伝送される。
まず下り信号について説明する。ライン入力端子InLから入力された音声信号は信号処理部103を介してスピーカ102から放音されるとともに、ライン出力端子OutRから出力される。上流(相手装置)から送られてきた音声信号をスピーカ102から放音するとともに、そのまま下流放収音ユニットに転送することができる。
次に上り信号について説明する。マイク101が収音した音声信号は、信号処理部103を介してミキサ105Lに入力される。ミキサ105Lには、右側(下流)に隣接する放収音ユニットからライン入力端子InRに入力された音声信号がさらに入力される。ミキサ105Lは、これらの音声信号を適切なバランスでミキシングして左側のライン出力端子OutLへ出力する。この左側のライン出力端子OutLに出力された音声信号は左側に隣接する放収音ユニットに入力される。
同図(B)に示すラダーの接続形態において、上記のように自ユニットの収音信号を加算しつつ右(下流)から左(上流)に音声信号をバケツリレーすることにより、各放収音ユニットで常に音声信号を収音し、この音声信号を合成して相手装置に送信することができる。
ここで、信号処理部103は、相手装置から送られてきた音声が常にスピーカ102から放音され(スピーカオン)、且つ、マイク101が常に収音(マイクオン)できるようにエコーキャンセル処理を行う。エコーキャンセル処理は、スピーカ102からマイク101への音声の帰還伝達系をフィルタでシミュレートし、スピーカ101から放音する信号をこのフィルタでろ波した予測帰還信号をマイク101が収音した信号から減算することにより、帰還音(エコー)をキャンセルする信号処理である。
同図(B)において、各放収音ユニットは、ネットワーク等を介して接続される相手装置から送られてきた音声信号を放音するが、自装置の他の放収音ユニットが収音した音声信号は放音しない。このように、エコーキャンセル処理により遅延する自装置側の音声信号を放音しないことにより、常にマイクオン、スピーカオンして、こちら側の音声信号を常に相手装置に送信し、相手装置の音声を常に放音し続けることができる。
≪モード3の放収音ユニットの概略構成≫
図4(A)は、モード3の放収音ユニットの概略ブロック図、同図(B)は、同放収音ユニットを複数台(同図では4台)接続した構成を示す図である。
同図(A)に示すように、各放収音ユニットは、音声信号のライン入力端子,ライン出力端子をそれぞれ3つずつ備えている。ライン入力端子InLは、左側(上流)に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。ライン入力端子InRおよびバイパス信号入力端子InBRは、右側(下流)に隣接する放収音ユニットから出力された音声信号を入力する端子である。ライン出力端子OutLおよびバイパス信号出力端子OutBLは、左側(上流)に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。ライン出力端子OutRは、右側(下流)に隣接する放収音ユニットへ音声信号を出力する端子である。
ライン入力端子InL,InRから入力された音声信号は加算器106で加算合成され、信号処理部103を介してスピーカ102から放音される。これにより、左右両側の放収音ユニットから入力された音声信号(ライン入力音声信号)を合成してスピーカ102から放音することができる。
また、マイク101が収音した音声信号は、信号処理部103を介してミキサ105L,105Rおよび105Bに入力される。ミキサ105Lには、右側に隣接する放収音ユニットからライン入力端子InRに入力された音声信号がさらに入力される。ミキサ105Lは、これらの音声信号を適切なバランスでミキシングして左側のライン出力端子OutLへ出力する。また、ミキサ105Rには、左側に隣接する放収音ユニットからライン入力端子InLに入力された音声信号がさらに入される。ミキサ105Rは、これらの音声信号を適切なバランスでミキシングして右側のライン出力端子OutRへ出力する。
左側のライン出力端子OutLに出力された音声信号は左側に隣接する放収音ユニットのライン入力端子InRに入力される。右側のライン出力端子OutRに出力された音声信号は右側に隣接する放収音ユニットのライン入力端子InLに入力される。
一方、ミキサ105Bには、バイパス信号入力端子InBRから入力された音声信号がさらに入力される。ミキサ105Bは、マイク101が収音した音声信号およびバイパス信号入力端子InBRから入力された音声信号を適切なバランスでミキシングしてバイパス信号出力端子OutBLへ出力する。バイパス信号出力端子OutBLに出力された音声信号は左側に隣接する放収音ユニットのバイパス信号入力端子InBRに入力される。
ここで、ライン入力端子InL,R、ライン出力端子OutL,Rで入出力する信号に対する処理は、図2に示したモード1と同様である。モード3では、これに加えて、バイパス信号入力端子InBR、バイパス信号出力端子OutBLを備え、各放収音ユニットのマイク101が収音しエコーキャンセル処理をした音声信号を常にマイクオンの状態で出力し、加算合成して上流に転送している。すなわち、ライン入力端子InL,R、ライン出力端子OutL,Rで入出力される音声信号については、図2のモード1と同様に、会議出席者の発言の有無に応じてマイクオン/オフされ、且つ、これに対応してスピーカオン/オフされるが、バイパス信号入力端子InBR、バイパス信号出力端子OutBLで入出力される信号は、常にマイクオンで且つエコーキャンセルされた信号である。信号処理部103は、マイク101が収音した音声信号を、ミキサ105L,Rに対しては、エコーキャンセル処理することなく(ハウリングキャンセルをして)出力し、ミキサ105Bに対しては、エコーキャンセル処理をしたのち出力する。
同図(B)に示すラダーの接続形態において、バイパス信号入力端子InBR、バイパス信号出力端子OutBLを用いて自ユニットの収音信号を加算しつつ右(下流)から左(上流)に音声信号をバケツリレーすることにより、各放収音ユニットで常に音声信号を収音し、この音声信号を合成して相手装置に送信することができる。また、ライン入力端子InL,InR、ライン出力端子OutL,OutRを用いることにより、相手装置から送られてきた音声信号および各放収音ユニットで収音した音声信号を各放収音ユニットから放音することができる。
同図(B)においては、ラダー接続されている4台の放収音ユニット100A〜Dのうち、放収音ユニット100Bのみがスピーカオフしており、他の3台の放収音ユニット100A,C,Dは、スピーカオンしている。マイク101で収音した音声信号の制御については、バイパス信号出力端子OutBLから出力する信号については全放収音ユニットが常にマイクオンであり、ライン出力端子OutL,Rから出力する信号については放収音ユニット100Bのみがマイクオンで他の放収音ユニットはマイクオフしている。
なお、最上流の放収音ユニット100Aは相手装置(ネットワーク)に対してバイパス信号出力端子OutBLおよびライン入力端子InLを接続し、ライン出力端子OutLは接続しない。
≪詳細構造の説明≫
図2〜4で本発明の音声会議装置を構成する放収音ユニットの概略構成を示したが、図5以下の図面を参照して、放収音ユニットの構成および動作をさらに詳細に説明する。
図5および図6は、同放収音ユニットの外観を示す図である。図5は、同放収音ユニットの外観斜視図、図6(A),(B),(C)は、同放収音ユニットのそれぞれ正面図,底面図,背面図である。上記概略構成図では、マイク101,スピーカ102を1つずつ図示したが、実際の放収音ユニットは、マイクとして筐体の前後側面に設けられたそれぞれ16個ずつの2列のマイクアレイを備えているとともに(図6(A)、(C)参照)、スピーカとして筐体の底面に設けられた1列(16個)のスピーカアレイを備えている(図6(B)参照)。
なお、この実施形態の説明において、図6(A)に示す面(図5に図示されている長手側面)を放収音ユニット(筐体)の正面、前面または前側面と呼び、図6(C)に示す面を放収音ユニット(筐体)の背面、後面または後側面と呼ぶ。したがって、図6(A)の右端が右側面であり、左端が左側面である。なお、右側面は図5に図示されている短手側面である。
図5において、この放収音ユニット1は、筐体112、脚部113、操作部114を備えている。筐体112は左右方向に長尺の略直方体形状からなり、左右両端部には、脚部113が設置されている。脚部113は、筐体112を会議机等の設置面から所定高さ持ち上げた状態で支持する。なお、以下の説明では、筐体112の四側面のうち、前後側面を長尺面、左右側面を短尺面と称する。
筐体112の上面の右端部には、LCDディスプレイ41や複数のボタン42からなる操作部114が設置されている。操作部114は筐体112内に設置されたメイン制御部10に接続されている。操作ボタン42は、会議出席者の操作入力を受け付けてメイン制御部10に伝達する。操作部114の操作により、この放収音ユニットの動作モードが切り換えられる。LCDディスプレイは、その操作内容や実行モード等を表示する。
筐体112の右側面には、入出力端子群が埋め込まれている。すなわち、ネットワークケーブルが接続されるネットワーク接続端子61、オーディオ入出力端子であるライン出力端子62L,R(OutL,R)、ライン入力端子63L,R(InL,R)が埋め込まれている。ライン出力端子62L,R(OutL,R)、ライン入力端子63L,R(InL,R)は、ピンジャック等のアナログ信号端子であってもよく光ファイバ等のデジタルオーディオ端子であってもよい。ネットワーク接続端子61が図2〜4に示したバイパス信号入力端子InBR、バイパス信号出力端子OutBLの機能を受け持つ。なお、図示はしないが電源に接続するための電源端子もこの右側面に埋め込まれている。
筐体112の下面には、同一仕様のスピーカSP1〜SP16が設置されている。これらスピーカSP1〜SP16は長尺方向に沿って一定の間隔で直線状に設置されており、これによりスピーカアレイSPAが構成される。筐体112の前側面には、同一仕様のマイクMIC101〜MIC116が設置されている。これらマイクMIC101〜MIC116は長尺方向に沿って所定の間隔で直線状に設置されており、これにより前面側のマイクアレイMAFが構成される。また、筐体112の後側面にも、同一仕様のマイクMIC201〜MIC216が設置されている。これらマイクMIC201〜MIC216も長尺方向に沿って所定の間隔で直線状に設置されており、これにより背面側のマイクアレイMARが構成される。そして、筐体112の下面、前側面、後側面には、上記スピーカアレイおよびマイクアレイを覆うように、パンチメッシュされた下面グリル121が設置されている。
なお、本実施形態では、スピーカアレイのスピーカ数を16本とし、各マイクアレイのマイク数をそれぞれ16本としたが、これに限ることなく、仕様に応じてスピーカ数およびマイク数は適宜設定すればよい。また、本実施形態では、スピーカアレイとマイクアレイの配置を等間隔にしたが、仕様に応じて適宜配置してもよい。例えば、長尺方向に沿って中央部で密に配置され、両端部に向かうに従って疎に配置されるような態様でもよい。
≪信号処理系統の説明≫
図7は、放収音ユニット1の音声信号処理系統のブロック図である。この放収音ユニット1は、メイン制御部10、ミキシング部11、放音制御部12、D/Aコンバータ13、放音アンプ(AMP)14、収音アンプ(AMP)15、A/Dコンバータ16、収音制御部17、ハウリングキャンセル部18、エコーキャンセル部19、スピーカSP1〜SP16、マイクMIC101〜MIC116、MIC201〜MIC216を備えている。
メイン制御部10は、操作部114の操作に応じて動作モードを切り換え、そのモードに応じた構成となるように(動作をするように)、ミキシング部11、放音制御部12、収音制御部17、ハウリングキャンセル部18、エコーキャンセル部19を設定する。
マイクMIC101〜MIC116、MIC201〜MIC216は、自装置の周囲に在席する話者からの発声音を含む周囲の音を収音して電気的な収音信号に変換し、収音アンプ15に与える。収音アンプ15は収音信号を増幅してA/Dコンバータ16に与え、A/Dコンバータ16は、アナログの収音信号をディジタル変換して、収音制御部17に出力する。
収音制御部17は、各マイクMIC101〜MIC116,MIC201〜MIC216の収音信号に対して遅延処理等を行い、各会議出席者方位を含む所定方位に強い指向性を有する収音ビーム信号を生成する。例えば全てのマイクに前方から同タイミングで音波が到来したとすると、各マイクから出力された音声信号は、合成によって強められる。一方で、これ以外の方向から音波が到来すると、各マイクから出力される音声信号はそれぞれ位相が異なるために合成されることによって弱められる。したがって、マイクアレイの感度はビーム状に絞り込まれて前方にのみ主感度(収音ビーム)を形成する。
収音制御部17は、各マイクが出力した音声信号にそれぞれ所定の遅延時間を付与することで収音ビームを斜めに向けることができる。収音ビームを斜めにする場合、一方の端部マイクから所定時間が経過する毎に順次隣のマイクから音声信号を出力するように設定する。例えば音源がマイクアレイの一方の端部前方に存在する場合、音源に最も近い一方の端部から音波が到来し、反対の端部に最後に音波が到来するが、収音制御部17は、この伝搬時間差を補正するように各マイクの音声信号に遅延時間を付与した後合成する。これによりこの方向の音声信号を合成によって強められる。したがって、一列に並んでいるマイクから出力する音声信号を一端から他端に向けて順次遅延することにより、収音ビームは、その遅延時間に応じて傾斜する。
収音制御部17は、図10(B)に示すように、収音ビームを同時に複数の方位に形成する。図10(B)において中央の収音ビームであるメインビーム300Cが、この放収音ユニットが担当する(受け持つ)会議出席者の方向に向けられた実際の収音用のビームであり、左右の収音ビームである左右サイドビーム300L,Rは、収音した音声信号が受け持ちの会議出席者の発話音声であるか横から回り込んできた音声であるかを判定するための判定用のビームである。なお、収音制御部17は、複数の探査用ビームを形成して会議出席者の方向を探査し、探査した会議出席者の方向にメインビーム300Cを形成し、その左右両側にサイドビーム300L,Rを形成する。
ここで、収音制御部17は、図9の音声会議装置1Aに示すように、装置の前面側,背面側に対称に収音ビームを形成する。図9ではメインビームのみ図示しているが、サイドビームも同様に前面側、背面側に対称に形成する。収音制御部17は、前面側ビームの収音信号と背面側ビームの収音信号を差分し、この差分信号をそのビームの収音信号として扱う。これにより、図10(A)に示すように装置下面のスピーカアレイや左右に配列されている他の音声会議装置のスピーカからの回り込み信号をキャンセルする。この回り込み信号をキャンセルされたメインビーム300Cの収音信号が一定レベル以上であれば、収音制御部17は、受け持ちの会議出席者が発言していると判断する。
収音制御部17は、メインビーム300Cで収音した収音音声信号を2系統で出力する。第1の系統は、受け持ちの会議出席者が発音していると判定したマイクオン時のみ出力される系統であり、この第1の系統の収音音声信号はミキシング部11に入力されるとともに、ハウリングキャンセル部18によってハウリングをキャンセルされる。第2の系統は、常時出力される系統であり、この第2の系統の収音音声信号は、エコーキャンセル部19によってエコーをキャンセルされたのちミキシング部11に入力される。
また、スピーカによる放音を制御する放音制御部12は、ミキシング部11から入力された音声信号を各スピーカSP1〜SP16それぞれ個別の時間だけ遅延させて供給する。例えば全てのスピーカに同じ遅延量の音声信号が同時に入力されると、各スピーカからは同時に音声(音波)が出力される。スピーカから出力された音波は放射状に伝搬していくが、これらの合成波面は、平行で前方のみに伝搬するもの、すなわち放音ビームとなる。これ以外の方向へ伝搬する成分は、各スピーカから出力された成分が合成されることによって(干渉しあうことによって)打ち消され、前方に向かう成分のみが合成によって強められて放音ビームとして残る。
一端のスピーカから最初に音声を出力し、続いて、所定時間が経過する毎に順次隣のスピーカから音声を出力すると、合成波面はその遅延時間に応じて傾斜し、放音ビームを斜め方向に向けることができる。放音制御部12は、このように、各スピーカに与える音声信号の遅延量をコントロールすることで、放音ビームの指向性制御が可能となる。
放音制御部12は、会議出席者の方向に強い指向性を有する放音ビームを形成するように、入力された音声信号Sdに対して遅延処理を行って各D/Aコンバータ13に入力する。各D/Aコンバータ13は、入力された放音信号をアナログ変換して、各放音アンプ14に与え、各放音アンプ14はアナログ化された放音信号を増幅して、各スピーカSP1〜SP16に与える。各スピーカSP1〜SP16は、入力された音声信号を放音する。
ミキシング部11は、ミキサ111L,R,B、および加算器502からなる。ミキサ111Lには、右ライン入力端子InR(63R)から入力された音声信号が入力されるとともに、第1の系統の収音音声信号および第2の系統の収音音声信号が入力される。第1の系統の収音音声信号とは、上述したように、収音制御部17がマイクオン時に出力されハウリングキャンセル部18でハウリングがキャンセルされる収音音声信号である。第2系統の収音音声信号とは、上述したように、収音制御部17が常時出力しエコーキャンセル部19でエコーがキャンセルされた収音音声信号である。ミキサ111Rには、左ライン入力端子InL(63L)から入力された音声信号が入力されるとともに、前記第1の系統の収音音声信号が入力される。ミキサ111Lの出力信号は、左ライン出力端子OutL(62L)に出力され、ミキサ111Rの出力信号は、右ライン出力端子OutR(62R)に出力される。
一方、ミキサ111Bには、バイパス信号入力端子InBR(61)から入力された音声信号、および、前記第2の系統の収音音声信号が入力される。ミキサ111Bは、これらの信号を適当のレベル比で加算してバイパス信号出力端子OutBLに出力する。
また、ミキシング部11と収音制御部12の間には、ハウリングキャンセル部18およびエコーキャンセル部19が挿入されている。
ハウリングキャンセル部18は、ハウリング検出部182およびノッチフィルタ181を有する。ハウリング検出部182は、収音制御部17から出力された音声信号からハウリングの有無およびその周波数を検出する。ノッチフィルタ181は、ミキシング部11と放音制御部12との間に挿入され、ミキシング部11(加算器502)から出力された音声信号のうちハウリング周波数成分を除去する。ハウリング検出部182は、収音制御部17が出力した音声信号をFFTして、急峻なピークが一定時間以上持続していないかを監視する。急峻なピークが一定時間以上持続している場合には、そのピーク成分をハウリング音であると判定し、その周波数成分を除去するべくノッチフィルタ181を設定する。ノッチフィルタ181は、ろ波する音声信号のうち特定の周波数成分のみを狭帯域に急峻に減衰させるフィルタであり、ノッチ周波数はハウリング検出部182によって設定される。このノッチフィルタ181がミキシング部11(加算器502)から出力された音声信号中のハウリング成分を除去して放音制御部12に入力することにより、ハウリングを抑制することができる。なお、ハウリング検出部182がハウリングを検出していない場合、ノッチフィルタ181は機能しないよう設定される。
エコーキャンセル部19は、適応型フィルタ191と加算器192とを備えている。加算器192は、収音制御部17とミキシング部11(ミキサ111L,B)との間に挿入され、マイクが収音した音声信号から帰還信号(エコー)成分を減算する。適応型フィルタ191は、ミキシング部11から放音制御部12に入力される音声信号と前記加算器192から出力される残差信号とを比較して帰還信号成分を推定する。この推定された帰還信号成分が加算器192に入力されることにより、エコーがキャンセルされる。
≪モード1の動作≫
図7の構成の放収音ユニット1は、「モード1」のとき以下のように設定される。
収音制御部17は、会議出席者の発言の有無を判定し、この判定結果に応じてマイクオン/オフを行い、上記第1の系統の収音音声信号を出力する(第2の系統の収音音声信号は出力しない)。放音制御部12は、マイクオン/オフに応じて、スピーカオン/オフを行う。不要なエコーキャンセル部19およびミキサ111Bの動作を停止する。
収音制御部17(およびメイン制御部10)は、上述したようにメインビーム300Cが収音した音声信号のレベルおよびサイドビーム300L,Rのレベル差に基づいて受け持ちの会議出席者が発言しているか否かを判定し、受け持ちの会議出席者が発言していると判定した場合、収音制御部17が、図10(B)に示すメインビーム300Cで収音した音声信号を第1の系統の収音音声信号としてミキシング部11に入力する(マイクオン)。同時に、放音制御部12にスピーカオフ信号を送信する。放音制御部12は、スピーカオフ信号を受信すると、ライン入力された音声信号のD/Aコンバータ13への入力を停止する(スピーカオフ)。
なお、メインビーム300Cの収音信号が一定レベル未満のときは、収音制御部17、放音制御部12は、上記と逆の動作を行う。すなわち、収音制御部17は、メインビーム300Cで収音した音声信号を後段に出力せず(マイクオフ)、放音制御部12は、入力音声信号をD/Aコンバータ13に出力する(スピーカオン)。
ミキシング部11は、ミキサ111L,Rおよび加算器502を動作させ、ミキサ111Bの動作を停止する。したがって、収音制御部17がマイクオンのとき、ミキサ111Lは、収音制御部17が出力した第1の系統の収音音声信号および右ライン入力端子InRから入力された音声信号とを加算して左ライン出力端子OutLから出力し、ミキサ111Rは、収音制御部17が出力した第1の系統の収音音声信号および左ライン入力端子InLから入力された音声信号とを加算して右ライン出力端子OutRから出力する。一方、収音制御部17がマイクオフのときは、ミキサ111Lは、右ライン入力端子InRから入力された音声信号をそのまま左ライン出力端子OutLから出力し、ミキサ111Rは、左ライン入力端子InLから入力された音声信号をそのまま右ライン出力端子OutRから出力する。
また、加算器502は、右ライン入力端子InRから入力された音声信号および左ライン入力端子InLから入力された音声信号を加算して放音制御部12に出力する。加算器502と放音制御部12との間に挿入されているノッチフィルタ181は、有効になっておりハウリングが生じた場合その周波数成分を抑制する。放音制御部12は、スピーカオンのとき、上記入力された音声信号をD/Aコンバータ13に出力する。
≪モード2の動作≫
図7の構成の放収音ユニット1は、「モード2」のとき以下のように設定される。
収音制御部17は、会議出席者の発言の有無を判定することなく、上記第2の系統の収音音声信号を出力する(第1の系統の収音音声信号は出力しない)。放音制御部12は入力された音声信号を常時放音する。不要なハウリングキャンセル部18およびミキサ111Bの動作を停止する。
また、ミキシング部11において、収音制御部17が出力しエコーキャンセルされた第2の系統の収音音声信号は、ミキサ111Lに入力される。
したがって、ミキサ111Lは、収音制御部17が出力しエコーがキャンセルされた第2の系統の収音音声信号および右ライン入力端子InRから入力された音声信号とを加算して左ライン出力端子OutLから出力する。一方、ミキサ111Rは、左ライン入力端子InLから入力された音声信号をそのまま右ライン出力端子OutRから出力する。
また、加算器502は、左ライン入力端子InLから入力された音声信号のみを放音制御部12に出力する。加算器502と放音制御部12との間に挿入されているノッチフィルタ181は無効にされている。放音制御部12は、上記入力された音声信号を常にD/Aコンバータ13に出力する。
これにより、上り信号は、各放収音ユニット1で収音した音声信号を順次加算した信号となり、下り信号は、相手装置から送られてきた信号のみとなる。そして各放収音ユニット1は、相手装置から送られてきた音声信号を常に放音し、自装置の各ユニットが収音した音声信号は、自装置では放音せず加算合成して相手装置に送信されることになる。
≪モード3の動作≫
図7の構成の放収音ユニット1は、「モード3」のとき以下のように動作する。
収音制御部17は、常に第2の系統の収音音声信号を出力するとともに、会議出席者の発言の有無を判定し、この判定結果に応じてマイクオン/オフを行い、第1の系統の収音音声信号を出力する。さらに放音制御部12は、マイクオン/オフに応じてスピーカオン/オフを行う。ミキシング部11のミキサ111Lには、第1の系統の収音音声信号のみが入力されるよう設定される(または第2の系統の収音音声信号のゲインが0に設定される)。
会議出席者の発言の有無(マイクオン/オフ)の判定、および、マイクオン/オフ時の動作はモード1の場合と同様であるため説明を省略する。ミキサ111Bは、収音制御部17が出力しエコーがキャンセルされた第2の系統の収音音声信号およびバイパス信号入力端子InBRから入力された音声信号を加算してバイパス信号出力端子OutBLから出力する。
ネットワーク(通信回線)に接続される最上流の放収音ユニット1は、ネットワークにバイパス信号出力端子OutBLとライン入力端子InLを接続し、ライン出力端子OutLは接続しない。これにより、相手装置には、常時収音され、エコーがキャンセルされた収音音声信号が送信される。
≪音声会議装置の構成≫
上記のような放収音ユニット1(1A〜1D)を、図8に示すように、左右方向に直線状に配置してラダー接続することで、会議出席者の発話検出、ハウリング防止に有利な音声会議装置を構成する。
なお、この実施形態では、ライン出力端子62およびライン入力端子63をL,Rの2系統(2ペア)設けているが、3系統以上であってもよい。3系統以上設けることにより、図8に示した1次元のラダー接続だけでなく、枝分かれする複雑な接続形態も可能になる。なお、3系統以上のライン出力端子・ライン入力端子のペアを設ける場合には、各ライン出力端子にペア以外の全てのライン入力端子から入力された音声信号を供給する。
図において、大会議室等の広い空間の会議室内に、複数の放収音ユニット1が直線状に配置され、音声会議装置が構成されている。放収音ユニット1は、長机上に直線状に配列されている。各放収音ユニット1は、それぞれ1人ずつの会議出席者200を受け持つ。
なお、図8では、4台の放収音ユニットを配列しているが配列数は4台に限定されない。また、1台の放収音ユニットが1人の会議出席者を受け持つようにしているが、1台の放収音ユニットが複数の会議出席者を受け持つように配置してもよい。たとえば、図8において、会議出席者200A〜200Dに向かい合うように、放収音ユニット1A〜1Dの背面側にさらに会議出席者を着席させてもよい。
放収音ユニットは、モード1またはモード3で動作するとき、マイクをオンしたときスピーカをオフするするため、その放収音ユニットが受け持っている会議出席者の発言以外でマイクをオンすると、同時にスピーカがオフしてしまい、受け持ちの会議出席者に拡声した音声が放音されないこととなってしまう。そこで、放収音ユニットの収音制御部17(およびメイン制御部10)は、このような誤判定を防止するため、図10に示すような方式で、受け持ちの会議出席者の発話音声以外の音声ではマイクをオンしないようにしている。
図10を参照して、上記配列の音声会議装置における誤判定防止の方式について説明する。
同図(A)において、スピーカアレイSPAから放音された音声は、回り込んで自ユニットのマイクアレイMAF,MARに入力される。放収音ユニットは、前後方向に対称形であるため、前面のマイクアレイMAFに回り込む音声と、背面のマイクアレイMARに回り込む音声とは、ほぼ同じ位相、同じレベルである。そこで、収音処理部17でマイクアレイMAFの収音信号とマイクアレイMARの収音信号とで対称の収音ビームを形成し、その差分をとることにより、スピーカアレイSPAからの回り込み成分を相殺してキャンセルすることができる。一方、会議出席者は、放収音ユニットの前面側か背面側に着席するため、その発話音声は、前後どちらかに偏ったものである。したがって、上記のように前後の収音ビームを差分しても、その差分信号中に会議出席者の発話音声は高いレベルで残っている。
なお、図8の配置において、隣接する他の音声会議装置のスピーカアレイから回り込んだ音声についても、前後対称であるため、同様に差分をとることによってキャンセルすることができる。
図10(B)は、受け持ちでない会議出席者の発言による誤判定を防止する機能を説明する図である。各放収音ユニットは、同図の放収音ユニット1Bのように同時に複数の収音ビームを形成しており、そのうち左右に向いた収音ビームであるサイドビーム300L,Rを側話検出用のビームとして用いている。すなわち、実際の収音用の収音ビームであるセンタビーム300Cが高いレベルの音声信号を収音した場合でも、サイドビーム300L,Rが収音した音声信号のレベル差が大きい場合には、センタビーム300Cが収音した音声信号は、レベルの大きいサイドビーム方向からの側話音声であるとして、マイクオンの対象としない。これにより、同図(B)において、放収音ユニット1Aが受け持つ会議出席者200Aの声が大きく、放収音ユニット1Bに高いレベルで回り込んだ場合でも、サイドビーム300Lの収音音声の信号レベルがサイドビーム300Rの収音音声の信号レベルよりも遥かに大きくなるため、センタビーム300Cが収音した音声が側話音声信号であることを判定することができる。
このように、センタビーム300Cが一定レベル以上の音声信号を収音し、且つサイドビーム300L,Rの収音信号のレベル差が一定以下のときのみマイクオンすることで、隣の会議出席者の発言など側方からのノイズを誤判定してマイクオン(スピーカオフ)してしまうことが無くなる。
なお、上記センタビーム300Cで収音し、サイドビーム300L,Rで音源の方向を判定する方式は、本発明の一実施形態であり、大きなレベルの音声信号を収音したとき、その方向を検出して目的の音声信号(受け持ちの会議出席者の発話音声信号)であるか否かを判定するアルゴリズムであればどのようなものでもこの判定に用いることができる。
たとえば、複数ビームで常時発話の有無およびその方向を探知し、発話があったときその発話方向に収音ビームを設定する方式であっても、その発話方向の角度によって目的の音声信号であるか側話音声信号であるかを判定することができる。
次に、図9を参照して、ハウリングを未然に防止するユニット配置について説明する。同図の放収音ユニット1Aに示すように、各音声会議装置は、装置の前面側,背面側に対称に収音ビーム300を形成する。図9ではメインビームのみ図示しているが、サイドビームも同様に前面側、背面側に対称に形成する。また、同図の放収音ユニット1Bに示すように、各音声会議装置は、装置の前面側,背面側に対象に放音ビーム302を形成する。
放収音ユニット1Bは、上記のように音声信号をビーム状に放音し、放収音ユニット1Aは上記のように音声信号をビーム状に収音するが、放収音ユニット1Bが放音した音声信号は放収音ユニット1Aに若干レベル回り込んで収音される。しかし、図9に示すように、収音ビーム300、放音ビーム302とも前後対称であるため、放収音ユニット1Aの前面側ビームの収音信号と背面側ビームの収音信号を差分し、この差分信号をそのビームの収音信号として扱うことにより、放収音ユニット1Bからの回り込み音をキャンセルすることができる。これにより、放収音ユニット1Bのスピーカアレイ→放収音ユニット1Aのマイクアレイ→放収音ユニット1Aから放収音ユニット1Bへのライン音声伝送という帰還系を遮断することができ、ハウリングの発生を未然に防止することができる。
図11は、放収音ユニット1の収音制御部17および放音制御部12のモード1、モード3時の信号処理動作を示す図である。この図においてはフローチャート形式で説明しているが、各処理は並行して実行される。収音制御部17が装置の前後に収音ビームを形成し(S1)、前後ビームが収音した信号を差分して収音信号を生成する(S2)。センタビーム300Cが収音した音声信号のレベルが発話音量に達しているかを判定する(S3)。達している場合には、サイドビーム300L,Rの収音信号のレベル差を判定する(S4)。サイドビーム300L,Rの収音信号のレベル差が一定以下であれば、センタビーム300Cが収音した音声信号は、受け持ちの会議出席者の発話音声信号であると判定して(S4でNO)、センタビーム300Cが収音した音声信号を後段に出力するとともに(S5:マイクオン)、放音制御部12にスピーカオフの信号を出力する。放音制御部12は、このスピーカオフ信号に対応してライン入力信号のD/Aコンバータ13への出力を停止する(S5:スピーカオフ)。
センタビーム300Cが収音した音声信号のレベルが発話音量に達していない場合(S3でNO)、サイドビーム300L,Rの収音信号のレベル差が一定値以上の場合(S4でYES)には、センタビーム300Cが収音した音声信号を後段に出力しない(S6:マイクオフ)。放音制御部12は、収音制御部17からスピーカオフ信号が送られてこないことに対応してライン入力信号をD/Aコンバータ13へ出力する(S6:スピーカオン)。
図12は、ネットワーク(または通信回線)を介して遠隔地で音声会議を行うための音声会議装置の構成を示す図である。
同図(A)は、上記放収音ユニットを複数直線状に配列し、1つおきにモード1、モード2に設定した構成を示している。図2、図3に示したようにモード1に設定した放収音ユニット同士、モード2に設定した放収音ユニット同士をラダー状に接続し、それぞれ別々にネットワーク通信制御装置401に接続している。ネットワーク通信制御装置401は、モード1の放収音ユニットおよびモード2の放収音ユニットから入力された収音音声信号をネットワークを介して相手装置に送信するとともに、相手装置から受信した音声信号をこれら放収音ユニットに出力する。
このように「マイクオンしたときにはスピーカがオフされるが同一空間の発言が拡声出力される」モード1の放収音ユニットと、「同一空間の発言は拡声出力されないが、常に自装置側の音声を収音して相手装置に送信するとともに、常に相手装置からの音声を放音する」モード2の放収音ユニットを組合せたことにより、エコーキャンセル処理をなくして同一空間内の拡声をするとともに、相手装置の音声が放音されない状況を無くすことができる。
なお、モード1の放収音ユニットが収音した音声信号はエコーキャンセル処理をしていないため、モード2の放収音ユニットが収音したエコーキャンセル処理をした音声信号よりも早くネットワーク通信制御装置401に入力される。また、ネットワーク通信制御装置401が相手装置から受信した音声信号は、エコーキャンセル処理をしていないモード1の放収音ユニットが、エコーキャンセル処理をしているモード2の放収音ユニットよりも早く放音する。そこで、モード1の放収音ユニットとネットワーク通信制御装置401との間にディレイ402を挿入する。これにより、モード1の放収音ユニット、モード2の放収音ユニットの収音信号、放音信号の同期をとることができる。
図12(B)は、モード3の放収音ユニットを複数台直線状に配列してラダー状に接続し、ネットワーク通信制御装置401に接続した構成を示している。この構成により、相手装置から受信した音声信号が放音されるとともに同一空間の発言が拡声出力され、且つ、収音音声が常時相手装置に送信される構成とすることができる。
図12(C)は、モード1の放収音ユニットとモード2の放収音ユニットを並列に接続した構成を示している。この構成は、たとえば、図13(A)に示すように、図5に示す放収音ユニットを2段重ねにし、この2段重ねのユニットを直線状に配列して構成することができる。そして、図13(B)に示すように、2段重ねの一方(たとえば下段)のユニットをモード1に設定して同一空間内の拡声専用に用いてネットワーク通信制御装置401に接続せず、他方(たとえば上段)のユニットをモード2に設定して同一空間内の拡声は行わず、ネットワークを介した相手装置との音声信号の送受、すなわち、自装置で収音した音声信号を相手装置に送信し、相手装置から受信した音声信号を自装置で放音する動作に専用に用いる。
このような構成にすることにより、モード1の放収音ユニット列を用いて、全ての会議出席者の発言を収音して、遅延なく会議室内に拡声放音することができるとともに、モード2の放収音ユニット列を用いて、相手装置から受信した音声信号を常時放音することができ、且つ、収音した音声信号を常時相手装置に送信することができる。
また、1つのユニットにモード1の機能とモード2の機能を内蔵し、モード1のマイクオン/オフ・スピーカオン/オフ機能に加えて、通信回線を介して相手装置から入力される音声信号が常にスピーカから出力され、マイクで収音した音声信号が常に相手装置に送信されるモード3の機能を実行させることも可能である。この場合、上り・下りの両方にバイパス経路を設け、このバイパス経路で相手装置と通信するための上り・下り信号を伝送するようにすればよい。下りのバイパス経路も上りと同様にLAN(ネットワーク接続端子)を用いて構成すればよい。
上記のような構成の音声会議装置を複数設け、ネットワークを介して相互に接続することにより、図14に示すような遠隔会議システムを構成することができる。
なお、上記実施形態では、モード1、モード2、モード3を同じ放収音ユニットのモード切り換えで実現するようにしているが、各モード専用の放収音ユニットを設けるようにしてもよい。
従来の音声会議装置の構成および接続形態を示す図 本発明の実施形態である音声会議装置を構成するモード1の放収音ユニットのの概略構成を示す図 本発明の実施形態である音声会議装置を構成するモード2の放収音ユニットのの概略構成を示す図 本発明の実施形態である音声会議装置を構成するモード3の放収音ユニットのの概略構成を示す図 同放収音ユニットの外観斜視図 同放収音ユニットの底面図および前後側面図 同放収音ユニットの詳細ブロック図 同放収音ユニットを複数接続して構成した音声会議装置を示す図 同音声会議装置におけるハウリング防止の方式を説明する図 音声会議装置における発話誤判定防止の方式を説明する図 前記放収音ユニットのマイクオン/オフの判定手順を説明するフローチャート 同音声会議装置におけるモードの組合せおよび接続形態の例を示す図 同音声会議装置におけるモードの組合せおよび接続形態の例を示す図 複数の音声会議装置をネットワークを介して接続した遠隔会議システムを示す図
符号の説明
1(1A〜1D) 放収音ユニット
100(100A〜100D) 放収音ユニット
200(200A〜200D) 会議出席者
401 ネットワーク通信制御装置
402 ディレイ

Claims (6)

  1. 相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第1の放収音ユニットとを直列に接続するとともに、前記通信制御ユニットと1または複数の第2の放収音ユニットとを直列に接続した音声会議装置であって、
    前記第1の放収音ユニットは、
    マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、
    前記第2の放収音ユニットは、
    マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備えた
    ことを特徴とする音声会議装置。
  2. 相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第3の放収音ユニットとを直列に接続した音声会議装置であって、
    前記第3の放収音ユニットは、
    マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部およびバイパス出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部およびバイパス入力部と、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給し、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、バイパス入力部から入力された音声信号をバイパス出力部に供給するとともに、前記マイクが収音した音声信号をバイパス出力部にさらに供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、
    前記通信制御ユニットには、その下流の放収音ユニットのバイパス出力部および上流入力部が接続されていることを特徴とする音声会議装置。
  3. 相手装置との通信を制御する通信制御ユニットを最上流のユニットとし、この通信制御ユニットと複数の第2の放収音ユニットとを直列に接続するとともに、前記第2の放収音ユニットの各々に対応づけられた第1の放収音ユニットを直列に接続した音声会議装置であって、
    前記第1の放収音ユニットは、
    マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備え、
    前記第2の放収音ユニットは、
    マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部と、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給する信号処理部であって、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給する信号処理部と、を備えた
    ことを特徴とする音声会議装置。
  4. 前記放収音ユニットのマイクは、所定の収音方向からビーム状に音声信号を収音し、前記各ユニットのスピーカは、所定の放音方向に向けてビーム状に音声信号を放音するものであり、
    各放収音ユニットの収音方向が他の放収音ユニットの放音方向と向き合わないように各ユニットを配置した請求項1、請求項2または請求項3に記載の音声会議装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の音声会議装置を、ネットワークまたは通信回線を介して複数接続してなる音声会議システム。
  6. マイクと、スピーカと、音声信号を上流のユニットに出力する上流出力部およびバイパス出力部と、音声信号を下流のユニットに出力する下流出力部と、上流のユニットから音声信号を入力する上流入力部と、下流のユニットから音声信号を入力する下流入力部およびバイパス入力部と、信号処理部と、を備えた放収音ユニットであって、
    前記信号処理部は、切り換えにより、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、さらに、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード1の動作、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給するとともに、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、さらに、前記マイクが収音した音声信号を前記上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード2の動作、
    または、
    上流入力部から入力された音声信号を下流出力部に供給し、下流入力部から入力された音声信号を上流出力部に供給し、バイパス入力部から入力された音声信号をバイパス出力部に供給するとともに、前記マイクが収音した音声信号をバイパス出力部にさらに供給し、さらに、前記マイクが目的の音声信号を収音しているマイクオン時は、この収音した音声信号を前記下流出力部および上流出力部にさらに供給するとともに前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給せず、前記マイクが目的の音声信号を収音していないマイクオフ時は、収音した音声信号を前記上流出力部および下流出力部に供給せず、前記上流入力部および下流入力部から入力された音声信号を前記スピーカに供給するモード3の動作、
    を実行する放収音ユニット。
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